見もの・読みもの日記 さん プロフィール

  •  
見もの・読みもの日記さん: 見もの・読みもの日記
ハンドル名見もの・読みもの日記 さん
ブログタイトル見もの・読みもの日記
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/jchz
サイト紹介文興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供219回 / 365日(平均4.2回/週) - 参加 2014/09/28 09:21

見もの・読みもの日記 さんのブログ記事

  • 英国から世界へ/ウィンザーチェア(日本民藝館)
  • 〇日本民藝館 特別展『ウィンザーチェア−日本人が愛した英国の椅子』(2017年9月7日〜11月23日) 18世紀前半にイギリスで生まれたウィンザーチェアを中心に、欧米の多様な椅子を展観し、その造形美を紹介する特別展。主に日本や朝鮮の工芸を収集している同館では、やや異色の企画である。 そもそも「ウィンザーチェア」というものをよく知らないので調べてみた。Wikipediaによれば、「17世紀後半よりイギリスで製作され始めた [続きを読む]
  • 照明に賛否両論/運慶(東京国立博物館)
  • 〇東京国立博物館 興福寺中金堂再建記念特別展『運慶』(2017年9月26日〜11月26日) 日本で最も著名な仏師・運慶の作品を興福寺をはじめ各地から集め、さらに運慶の父・康慶、実子・湛慶、康弁ら親子3代の作品を揃えて次代の継承までをたどる。この秋、間違いなく東京で最も注目の展覧会である。ところが、SNSに流れてくる評判があまりよくない。いちばん気になったのは「照明が過剰」という批判。いや「効果的」という人もいる [続きを読む]
  • 高低差と歴史で読み解く/京都の凸凹(でこぼこ)を歩く2(梅林秀行)
  • ○梅林秀行『京都の凸凹を歩く:名所と聖地に秘められた高低差の謎』 青幻舎 2017.5 『京都の凸凹を歩く:高低差に隠された古都の秘密』からちょうど1年。嬉しいことに続編が刊行された。今回、取り上げられているのは「嵐山」「金額寺」「吉田山」「御所東」「源氏物語ゆかりの地(五条大橋西詰)」「伏見城」である。「嵐山」と「伏見城」は、NHK「ブラタモリ」でも紹介されたので、それ以外の章がとりわけ目新しく、興味深か [続きを読む]
  • 2017年10月@関西:長沢芦雪展(愛知県美術館)
  • 〇愛知県美術館 開館25周年記念『長沢芦雪展:京(みやこ)のエンターテイナー』(2017年10月6日〜11月19日) 三連休3日目の月曜日は名古屋に移動。「愛知県美術館」って覚えがないなあと思ったら、私は2005年に『自然をめぐる千年の旅』を見に来て以来の再訪のようだ。愛知芸術文化センターという大きなビルの中にあって、1階や2階からアプローチしようとしたら美術館の案内が何もなくて、まごまごしてしまった(地下から入ると [続きを読む]
  • 2017年10月@関西:国宝(京都国立博物館). 第1期
  • 〇京都国立博物館 開館120周年記念 特別展覧会『国宝』(2017年10月3日〜11月26日)(第1期:10月3日〜10月15日) 国宝展第1期に行ってきた。当初は日曜の朝から並ぶつもりだったが、SNSを見ていると、開館前から数百人の行列ができているらしい。今回は「入館と同時に駆け寄りたい!」というお宝があるわけでもないので、朝から並ぶのは止めにした。土曜日に京都入りして、観光の合間にtwitterを見ていると、午後の遅い時間にな [続きを読む]
  • 2017年10月@関西:京都・八瀬の赦免地踊り
  •  三連休は京都・名古屋で秋の展覧会めぐりをしてきた。直前にネットで京都の観光情報を調べていたら、八瀬の赦免地(しゃめんち)踊りというお祭りを見つけた。実は以前、京都文化博物館が「八瀬童子関係資料」をテーマとした展示をやったとき、この祭礼の写真を見て、いつか行ってみたいと思っていたのだ。10月第二日曜に京都にいることなど、そんなにはないので、これはチャンスである。 しかし、逡巡する気持ちも強かった。公 [続きを読む]
  • 美の冒険/江戸の琳派芸術(出光美術館)
  • 〇出光美術館 『江戸の琳派芸術』(2017年9月16日〜11月5日) 江戸琳派、すなわち江戸時代後期に活躍した絵師・酒井抱一(1761-1828)と、抱一門きっての俊才・鈴木其一(1796-1858)の絵画に注目した展覧会。だいぶ前に行ったので、思い出しながら書く。出光美術館の展示室は、いつも薄暗くて落ち着いた空間なのだが、さすが江戸琳派の作品が揃うと、足を踏み入れた瞬間から、まばゆいほどの華やかさに包まれる感じがする。 い [続きを読む]
  • 永青文庫で購入/等伯の説話画 南禅寺天授庵の襖絵(須賀みほ)
  • 〇須賀みほ『等伯の説話画 南禅寺天授庵の襖絵』 青幻舎 2015.4 昨日のブログに書いたように、永青文庫の秋季展『重要文化財 長谷川等伯障壁画展 南禅寺天授庵と細川幽斎』を見に行って、帰りに受付で本書を見つけ、しばらく迷った末に購入してしまった。32面の襖絵の写真が、至れり尽くせりの構成で収録されている。全体図もあるし部分拡大図もある。人物の顔や猫、鶴だけではなくて、黒い墨をすばやくこすりつけたような岩肌 [続きを読む]
  • 等伯が描く禅宗祖師たち/南禅寺天授庵と細川幽斎(永青文庫)
  • 〇永青文庫 秋季展『重要文化財 長谷川等伯障壁画展 南禅寺天授庵と細川幽斎』(2017年9月30日〜11月26日) 南禅寺塔頭・天授庵といえば長谷川等伯である。というほど、きちんと両者が結びついているわけではないのだが、直近では、昨年、京博の『禅』展で見た『祖師図』(南泉斬猫)が記憶に新しい。自分のブログを探ってみたら、2010年春季の非公開文化財特別公開で天授庵を拝観している。「一部が京博出品中で歯抜け状態なの [続きを読む]
  • 禅宗の世界を多角的に/大般若経と禅宗(五島美術館)
  • 〇五島美術館 秋の優品展『大般若経と禅宗』(2017年8月26日〜10月15日) ポスターのビジュアルが経文なので、なんとなく古写経とか墨蹟とか、文字ばかりが並ぶ展覧会を想像して行ったら、意外と絵画資料が多くて、華やかな展覧会だった。入ってすぐ目につくのは、北魏の小さな金銅仏坐像。光背の唐草文、内衣の装飾的な格子文、台座に浮彫にされた天女や供養人らしき者の姿など、細工が精密である。調べたら、これまでも時々、 [続きを読む]
  • 2017年8-9月@東京近郊展覧会拾遺
  • ■太田記念美術館 特別展『月岡芳年 月百姿』(2017年9月1日〜9月24日) 『妖怪百物語』に続く月岡芳年展の第2部。『月百姿(ひゃくし)』は明治18-25年(1885-92)に刊行された、芳年(1839-1892)最晩年の傑作である。100点全てを一挙に見られる機会はあまりないという。確かに、実はけっこう初めて見る作品があった。歴史絵・物語絵もあれば、風俗画もあって面白かった。「たのしみは夕顔だなの夕涼み」には、久隅守景の『夕 [続きを読む]
  • 感情と合理性/競争社会の歩き方(大竹文雄)
  • 〇大竹文雄『競争社会の歩き方:自分の「強み」を見つけるには』(中公新書) 中央公論新社 2017.8 著者の名前を見て、あ、「競争社会」の人だ、と思った。前著『競争と公平感』(中公新書、2010)がとても面白かったのである。かなり評判にもなったはずだ。そこで新刊のタイトルにも「競争社会」というキーワードを入れた中公新書編集部のマーケティング戦略は正しい。ただし実際の内容は、「競争」に限らず、もう少し幅広い経 [続きを読む]
  • 門前仲町グルメ散歩:あんみつ食べ比べ
  • 今夜も帰りが遅くなって、長い記事を書いている暇がないので、とりあえず、ご近所グルメ日記。名店「甘味処いり江」の白玉クリームあんみつ。上品な味わい。むかし、グルメの友人と食べにきたときは「白みつが本格派!」と勧められたのだが、私は黒みつが好み。けっこうメニューが豊富なので、冬のうどんやおしるこも楽しみにしている。「深川伊勢屋」のソフトあんみつ。器からあふれそうな盛りだくさんな感じが嬉しい。普通のアイ [続きを読む]
  • 美麗仏画を楽しむ/ほとけを支える(根津美術館)
  • 〇根津美術館 企画展『ほとけを支える−蓮華・霊獣・天部・邪鬼−』(2017年9月14日〜10月22日) 仏教の多種多様なほとけを、蓮華、霊獣、邪鬼など「支えるもの」という視点から見てみようという趣向の展覧会。なんとなく彫刻の仏像をイメージしていたが、絵画資料が中心である。はじめは『仏涅槃図』(南北朝時代)で、え、どこに「ほとけを支える」ものが?と思ったが、釈迦が横たわる台を「宝床」という。次の『釈迦三尊像』 [続きを読む]
  • 南蘋派もいろいろ/江戸の花鳥画(板橋区立美術館)
  • 〇板橋区立美術館 館蔵品展『江戸の花鳥画−狩野派から民間画壇まで−』(2017年9月2日〜10月9日) このところ、行きっぱなしでレポートを書いていない展覧会がかなりある。なかなか時間が取れないためだが、頑張って書く。この展覧会は先週、東日本を台風が取り過ぎようとする直前に行った。不穏な天候のせいか、お客さんが極端に少なかったが、いい展覧会なので、行かないなんてもったいない。なんと無料だし! 展示室は2室あ [続きを読む]
  • ニッポンの郷土銘菓/地元パン手帖(甲斐みのり)
  • 〇甲斐みのり『地元パン手帖』 グラフィック社 2016.2 食べ物や食べ物屋さんの写真を集めた本は、ときどき、手元に置いて眺めたくなる。これまでも、蕎麦とか餃子とかスイーツとかの本を取り上げてきた。本書は、食パン、メロンパン、菓子パン、総菜パンなど、その土地で長年愛される「地元パン」を200個超集めたものである。 著者によれば、日本人が朝や昼に食事としてパンを食べるようになったのは戦後からで、地域色の強い [続きを読む]
  • 中国の白話小説から日本の怪談へ/お化けの愛し方(荒俣宏)
  • 〇荒俣宏『お化けの愛し方:なぜ人は怪談が好きなのか』(ポプラ新書) ポプラ社 2017.7 表紙のあとに「妖怪お化け映画大会」のポスター図版が掲載されているので、近現代のお化けの話かな、と思っていたら、だいぶ違った。「まえがき」は、著者自身の回想から始まる。小学三年生のとき、祖父が交通事故死し、冷たい遺体となって帰って来た。そのときから、ずっと怖がりだった荒俣少年は、死んでお化けになるのは必然のこと、死 [続きを読む]
  • インドネシアとともに/海洋国家日本の戦後史(宮城大蔵)
  • ○宮城大蔵『増補 海洋国家日本の戦後史:アジア変貌の軌跡を読み解く』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 2017.8増補 実は、読む前に思い描いていたのとは、ずいぶん異なる内容だった。内容の過半は、インドネシアの戦後政治史、あるいは戦後日本とインドネシアの関係史だったが、私はインドネシアという国に、ほとんど関心を持ったことがない。そのため、本書は非常に難しかったが、全く新しいことを知る面白さもあった。 「まえ [続きを読む]
  • 社会派の群像劇/中華ドラマ『人民的名義』、看完了
  • 〇『人民的名義』全55集(DVD版)(2017年、最高人民検察院影視中心等) 今年3月から4月に湖南衛視等で放映され、中国国内で大反響を引き起こしたドラマである。私は、中国ドラマは古装劇ひとすじなので、現代劇は他人事だと思っていた。それが、SNSなどでの評判を聞くうちに、だんだん見たくなってきた。優酷(Youku)というサイトで無料配信されていることが分かったので、試しに1話目を見てみたら、なるほど面白い。現代劇に慣 [続きを読む]
  • 金色の妖狐再び/文楽・生写朝顔話、玉藻前曦袂
  • ○国立劇場 人形浄瑠璃文楽 平成29年9月公演・第1部『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)・宇治川蛍狩りの段/明石浦船別れの段/浜松小屋の段/嶋田宿笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段』(9月10日、11:00〜) 『生写朝顔話』は初めて見る演目。今期は『玉藻前』を絶対見たかったので、先行予約開始日に速攻でチケットを取り、『朝顔』も比較的いい席が残っていたので行くことにした。大内家の家臣・宮城阿曽次郎と、秋 [続きを読む]