見もの・読みもの日記 さん プロフィール

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見もの・読みもの日記さん: 見もの・読みもの日記
ハンドル名見もの・読みもの日記 さん
ブログタイトル見もの・読みもの日記
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/jchz
サイト紹介文興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供238回 / 365日(平均4.6回/週) - 参加 2014/09/28 09:21

見もの・読みもの日記 さんのブログ記事

  • そして新緑に向かう/桜 さくら SAKURA 2018(山種美術館)
  • 〇山種美術館 企画展『桜 さくら SAKURA 2018−美術館でお花見!−』(2018年3月10日〜5月6日) 「このたび、山種コレクションの中から、桜が描かれた作品を厳選し、一堂に公開する展覧会を6年ぶりに開催いたします」という開催趣旨を読んで、おやそんなに久しぶりだったか、と軽く驚く。奥村土牛の『醍醐』をはじめ、山種コレクションには好きな桜の絵がたくさんあって、だいたいこの時期に見せてもらっている気になっていた。 [続きを読む]
  • 北から南へ駆け抜ける/百花繚乱列島(千葉市美術館)
  • 〇千葉市美術館 『百花繚乱列島−江戸諸国絵師(うまいもん)めぐり−』(2018年4月6日〜5月20日) 江戸時代中後期、日本各地に現れた実力派絵師達の作品によって、江戸絵画の豊穣を体感する展覧会。出展作品約190点ということだが、むしろ絵師の人数が気になる。ざっと数えたところ80余人。私は江戸絵画には関心を持っているほうだが、全く初めて聞く名前もずいぶんいた。前日に府中市美術館の『リアル:最大の奇抜』を見てきた [続きを読む]
  • 自由で豊かな挑戦/リアル:最大の奇抜(府中市美術館)
  • 〇府中市美術館 企画展『リアル:最大の奇抜』(2018年3月10日〜5月6日) 恒例「春の江戸絵画まつり」に行ってきた。今年のテーマは「リアル」。江戸時代中期以降、円山応挙や司馬江漢ら、さまざまな画家たちが「本物のように描く」ことを試みた。ともすれば近代の先駆けとみなされることの多い江戸時代の「リアル」だが、本展はむしろそれを疑いつつ、自由で豊かな、江戸絵画の「リアル」に向き合いたい、と開催趣旨にうたわれ [続きを読む]
  • 神保町ブックセンター開店
  •  かつて神保町交差点近くにあった「岩波ブックセンター信山社」は、人文社会学系に強い専門書店で、岩波以外の本も揃えていたが、岩波の本を探すときは、ここに来るようにしていた。2016年11月に閉店のニュースを聞いたときは、専門書店には厳しい時代だなあと思った。 その跡地に、このたび「神保町ブックセンター」がオープンした。果たして、書店の範疇に入れていいものか…。ホームページには「書店・喫茶店・コワーキングス [続きを読む]
  • 仏画と仏像/十二神将(金沢文庫)+仏像入門(鎌倉国宝館)
  • ■神奈川県立金沢文庫 特別展『十二神将〜修理完成記念特別公開〜』(2018年3月16日〜5月6日) 平成23年(2011)より5年間にわたって行われた十二神将像(絵画)の修理完成を記念し、修理後初めて公開する。12幅揃いでの展示は14年ぶりだという。過去のブログをたどってみたら、私は2010年の特別展『金沢文庫の絵画』で亥神と辰神を見ている。そのときも「記憶にない」と驚いているが、今回も、ほぼ初見のような新鮮な気落ちで見 [続きを読む]
  • 古くて、新しい/立憲君主制の現在(君塚直隆)
  • 〇君塚直隆『立憲君主制の現在:日本人は「象徴天皇制」を維持できるか』(新潮選書) 新潮社 2018.2 21世紀にいまさら立憲君主制?と思われるかもしれないが、読んでみたら面白かった。私は小中学生の頃に、戦後日本の象徴天皇制は立憲君主制と別種の制度であり(天皇=君主じゃないから)、世界史的に見て、非常に例外的な制度であるように習った記憶があるのだが、なんのことはない、これを「立憲君主制」の一亜種と考えれば [続きを読む]
  • 2018極楽寺と忍性塔特別公開
  • 〇極楽寺(神奈川県鎌倉市)釈迦如来特別御開扉と忍性塔公開 東京に戻って1年、カレンダーを見たら、4月8日が日曜日に当たっていることに気づいた。久しぶりに鎌倉・極楽寺の清涼寺式釈迦如来の開扉と忍性上人の墓(忍性塔)を拝みに行ってみることにした。極楽寺の参道は、例年なら桜の花盛りの時期だが、今年は若葉のトンネルになっていた。 宝物館は非常に混雑していて、係員のおじさんが「少しずつお進みください」と、時々 [続きを読む]
  • 統計で読む・統計を読む/日本の公教育(中澤渉)
  • 〇中澤渉『日本の公教育:学力・コスト・民主主義』(中公新書) 中央公論新社 2018.3 公教育とは、一部もしくは全体は公費によって運営され、広く一般国民が受けることのできる学校教育を指す。幼稚園から大学及び高等専門学校まで。短期大学、大学院、専修学校・各種学校、それに特別支援学校も含まれる。厚生労働省の管轄である保育所も、文脈によって本書では公教育の対象に含めることがあらかじめ示されている。 序章は、 [続きを読む]
  • 醍醐寺の桜・三宝院・霊宝館
  • ■醍醐寺三宝院 特別拝観(2018年3月24日〜5月6日) 週末関西旅行、2日目もどこか桜の名所にしようと思い、久しぶりに山科の醍醐寺に行ってみることにした。地下鉄醍醐駅からのコミュニティバスが、どんどんお客さんを運んでくれる。拝観は、三宝院・霊宝館・伽藍の3点セットで1500円。はじめに三宝院に入った。快慶作の弥勒菩薩坐像にお会いしたいと思ったのだ。昨年の『快慶』展、私は会期の早いうちに参観したので、こちらの弥 [続きを読む]
  • 初訪問・開館記念展(中之島香雪美術館)
  • 〇中之島香雪美術館 開館記念展『珠玉の村山コレクション〜愛し、守り、伝えた〜 I. 美術を愛して』(2018年3月21日〜4月22日) 土曜日は河内長野の金剛寺を拝観したあと、速攻で大阪市内に戻り、同館を訪ねた。「香雪美術館」は、朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850-1933)のコレクションを所蔵する美術館で、神戸市東灘区御影にある。村山の邸宅を利用した美術館で、庭と建物は素晴らしいが、展示室自体はそんなに広くない [続きを読む]
  • 天野山金剛寺落慶法要と「新国宝三尊」特別拝観
  • 〇天野山金剛寺(大阪府河内長野市) 金堂落慶記念「新国宝三尊」特別拝観(2018年3月27日〜4月18日) 平成21年(2009)に始まった平成大修理の完了、金堂の落慶を記念し、平成29年(2017)に国宝に指定された大日如来・不動明王・降三世明王の「新国宝三尊」の特別拝観があるというので行ってきた。 金剛寺には、むかし一度だけ来たことがある。ずいぶん前のことで、もう曖昧な記憶しか残っていないが、検索したらブログに記事 [続きを読む]
  • 2018ほぼ三月尽
  • 今日は三月尽の1日前の金曜日。年度末の出勤は今日で終わり。週末を挟んで新年度である。職場の近所の小学館本社ビルの1階にある「mi cafeto(ミカフェート)一ツ橋店」の「校了弁当」(小)。多くの編集部が入る小学館ビルにあることから、この名前をつけたのだという。本来、固有名詞ではなくて、編集業界には、こういう習慣があるのだそうだ。初めて知った。本の街、神保町らしくていい名前。さて、週末は関西の桜を見に行って [続きを読む]
  • 新しい?懐かしい?/雑誌・BRUTUS「台湾」
  • 〇雑誌『BRUTUS』2018年4/10号「101 things to do in 台湾. 増補改訂版」 マガジンハウス 2018.4 おや、台湾特集だ、と思って購入した。台湾には十数年前に旅行して以来、久しく行っていなかったのだが、一昨年の春、昨年の冬と続けて行ってみたら、もっと気軽に行ってもいいところだな、ということが分かった。まだ台北周辺と台南しか行ったことがないので、次回はぜひ他の都市も訪ねてみたいと思っている。そういう点では、表 [続きを読む]
  • 2018ご近所・門前仲町の桜
  • 自分のブログをざっと探してみたら、2016年は吉野と大阪の桜、2014年は金沢文庫の桜、2012年は京都と東京の桜の写真をUPしている。なぜ2年置きかというと、このところ2年周期で転勤を経験しているためだ。転勤のある年は、落ち着いて桜など見ていられない。去年の春もそうだった。今年はありがたいことに何もない年まわりである。東京の春は例年より早く、安定した天気が続いている。そして、去年引っ越してきた門前仲町の周辺は、 [続きを読む]
  • 戦乱を生き抜いて/顔氏家訓(顔之推)
  • 〇顔之推著;林田愼之助訳『顔氏家訓』(講談社学術文庫)講談社 2018.2 最近読んだ井波律子氏の『中国名言集』に『顔氏家訓』から採られた語句があった。「積財千万、薄伎の身に在るに如かず」(千万の財産よりも、ささいな芸が身を助ける)と「飽くを求めて而も営饌を懶(おこた)る」(満腹したいのに料理の準備を嫌がる)というもので、分かりやすいことばで、うまいことを言うなあと笑ってしまった。 折しも新訳版の本書が [続きを読む]
  • 幻術の中の真実/映画・空海−KU-KAI−美しき王妃の謎
  • 〇陳凱歌(チェン・カイコー)監督『空海−KU-KAI−美しき王妃の謎』 久しぶりに映画を見に行った。原作は夢枕獏の小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』である。読んでいないけど、夢枕獏と聞けば、ミステリアスで奥の深いファンタジーだろうと思っていた。また本作品は日中合作であるが、中国語の原題が『妖猫伝 Legend of the Demon Cat』で、見た人たちから「これは猫映画」「猫好きなら泣ける」という感想が流れていることも知 [続きを読む]
  • 小堀遠州の奇麗さび/寛永の雅(サントリー美術館)
  • 〇サントリー美術館 『寛永の雅(みやび):江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽』(2018年2月14日〜4月8日) 冒頭のパネルに「みなさんは寛永(1624-1644)と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?」的な呼びかけの一文があった。私が最初に思い出すのは「寛永御前試合(1932)」で、柳生十兵衛(1607-1650)や荒木又右衛門(1599-1638)などの剣豪が活躍し、島原の乱(1637-1638)が起きるなど、まだ戦国の剛毅で殺伐とした空 [続きを読む]
  • 立春・桜と野鳥
  • 季節が逆戻りしたような冷たい雨の一日だったけど、年度末の貴重な祝日。遅く起きて、布団の中でぬくまっていたら、窓の外で、ミャウミャウというカン高い鳥の声がした。札幌に住んでいたとき、夏の朝によく聞いた鳥の声に似ていた。慌てて起き上がって、外を見る。私の部屋の窓の外には、大きな桜の木があって、だいぶツボミがほころびかけている。その下には隅田川に通じる運河があって、どこからか飛んできた数羽の鳥が水面に浮 [続きを読む]
  • 恐ろしくて、少し滑稽/空気の検閲(辻田真佐憲)
  • 〇辻田真佐憲『空気の検閲:大日本帝国の表現規制』(光文社新書) 光文社 2018.3 1928年から1945年までの間、帝国日本で行われた検閲の実態を紹介する。これ以前については、1923年の関東大震災で内務省の庁舎が火災に遭い、多くの資料が灰燼に帰してしまったため、分からないことが多いのだそうだ。この時期以降は、左翼運動の取り締まりのため、検閲機構が拡充され、資料も豊富に残り、比較的自由だったエロ・グロ・ナンセン [続きを読む]
  • 小さないれもの/香合百花繚乱(根津美術館)
  • 〇根津美術館 企画展『香合百花繚乱』(2018年2月22日〜3月31日) ずいぶん昔、根津美術館では「茶入れ」の展覧会を見たことがある。よその美術館では「茶釜」とか「茶杓」の展覧会もあったが、「香合」をこれだけ(約170点)集めた展覧会は記憶にない。体系的に整理されているので、いろいろと勉強になった。 「香合」は「香」を入れる蓋付きの容器で、茶の湯の道具のひとつである。冒頭には、直径40センチくらいある円形の『 [続きを読む]
  • 東夷の小帝国/戦争の日本古代史(倉本一宏)
  • 〇倉本一宏『戦争の日本古代史:好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで』(講談社現代新書) 講談社 2017.5 近代日本は間断なく戦争をしてきたが、「明治維新」以前の日本は、ほとんど対外戦争の経験がない。古代の日本(および倭国)が海外で実際に戦争を行ったのは、4世紀末から5世紀初頭にかけての対高句麗戦と、7世紀後半の白村江の戦いの2回しかない。その後は16世紀末の秀吉の半島侵攻のみである。ただし、秀吉の「唐入り」 [続きを読む]
  • 中華ドラマ『瑯琊榜之風起長林』、看完了
  • 〇『瑯琊榜之風起長林』全50集(2017年、東陽正午陽光影視有限公司、愛奇藝) 2015年に制作され、今なおファンを増やし続けているドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)』の続編である。日本では3月26日から『琅琊榜〈弐〉風雲来る長林軍』のタイトルで、CSチャンネル「衛星劇場」での放映が決まっているが、私は一足先にネットで中文字幕版を視聴し終わった。 続編の時代は前作から50年くらい後に設定されている。前作で即位した靖王( [続きを読む]