漢方堂 さん プロフィール

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漢方堂さん: 漢方ブログ│漢方薬を始めよう
ハンドル名漢方堂 さん
ブログタイトル漢方ブログ│漢方薬を始めよう
ブログURLhttps://kampo-do.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
サイト紹介文薬剤師が、漢方薬についてわかりやすく書いていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供55回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2014/10/03 04:49

漢方堂 さんのブログ記事

  • 乾燥肌の皮膚のかゆみに。「当帰飲子」(とうきいんし)の解説
  • 当帰飲子(とうきいんし):TKI血虚生風に対する方剤。簡単に言うと、「血虚」にともなって発生する「かゆみ」に用いる漢方薬です。血虚に用いる四物湯を、皮膚の症状により適するように配合を加えた構成になっています。 漢方薬の名前で「〇〇飲」というのは、茯苓飲、参蘇飲、清心蓮子飲などいくつかあります。しかし「〇〇飲子」と付く方剤はとても珍しいです。例えば生姜のエキスが入った汁が、お店で飲めば生姜「スープ」で、 [続きを読む]
  • 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の解説
  • 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう):ICKTもともとは肝胆の湿熱による黄疸を治す薬。ですが、黄疸がなくても、肝胆または脾胃の「湿熱」を取り去る代表的方剤として広く応用されます。 医療用エキス製剤には、オースギ・クラシエ・コタロー・ツムラ・テイコクがあり、コタローにはカプセル剤もあります。製品番号は135番。いんちんこうの「ち」を「さ」に置き換えれば、個人的には覚えやすい番号です。 湿熱についてまず茵陳蒿湯の大事 [続きを読む]
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)の解説
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん):HJG別名:八味丸(はちみがん)、腎気丸(じんきがん)、桂附腎気丸、桂附地黄丸など腎虚に対する補腎の代表的処方で、特に腎陽虚という状態に使われることが多い方剤。腎虚とは腎の力が衰えることですので後で詳しく解説しますが、簡単に言い変えますと、加齢に伴って起こってくる症状に対しての方剤で、特に手や足腰が冷えている場合に使われることが多い漢方薬です。 医療用エキス製剤には、オ [続きを読む]
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の解説
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう):SOST「黄芩」と「黄連」を配合する芩連剤の中の、瀉心湯類のひとつ。で、黄芩・黄連・大黄の、黄がつく生薬3つで構成されるので「三黄瀉心湯」「心」または「胃」にこもった熱をすばやく取り去るのが目的の漢方薬です。五臓でいうところの「心」は、神志(意識・精神)や血脈(血の循環)をつかさどります。木火土金水で言えば、「火」です。心が熱をもつと、火が燃えているときのように [続きを読む]
  • 通導散(つうどうさん)の解説
  • 通導散(つうどうさん):TDS「瘀血」があり「便秘」しているときに使われる漢方薬。もともとは、外傷後の治療のために考えられたものです。しかも相当重症の外傷。内出血で血の塊がある。血の流れが悪いために気が滞る。蠕動運動も悪くなり、お腹が張る。胸苦しい。血瘀の範囲が広く、血だけでなく気も水もすべて巡りが悪くなった状況です。そんな状況ですので、通導散には「駆瘀血薬」と「瀉下薬」、それに「理気薬」も「利水薬 [続きを読む]
  • 痰がからんで眠れないときに「竹筎温胆湯」
  • 竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう):CUT竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)は発熱性の感染症、カゼや気管支炎、肺炎などに用いたり、または、それらの熱が下がったあとも、咳や痰が続き、安眠できないものに用いられる漢方薬です。特に高齢者や体力の低下している人に使われることが多いです。医療用エキス製剤では、ツムラから出ています。(91番)「竹筎」か「竹茹」か「竹筎温胆湯」を「竹茹温胆湯」と書かれることもありま [続きを読む]
  • 腰痛、関節痛、神経痛の漢方薬「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」の解説
  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう):SOKT名前の最初の「疎」は、意思疎通などで使われる、疎通の意味で、ふさがっていたものが通じることを指します。次の「経」は経絡のことなので、「疎経」とは、経絡が通じるようになることです。経絡は気血の運行ルートです。経絡が通じるようになれば、「血」の流れも活発になります。つまり活血させます。だから、疎経により活血する薬ということで、「疎経活血湯」。 そして、「不通則痛( [続きを読む]
  • 不正出血を止める漢方薬「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」の解説
  • 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう):KKGT構成生薬の、川芎・当帰・阿膠・艾葉・芍薬・地黄・甘草のうち、川芎・当帰・阿膠・艾葉の4つの生薬から一文字ずつとって「芎帰膠艾湯」基本的には「止血薬」です。女性の不正出血や、月経過多などに使われることが多い漢方薬です。ただし、ツムラの医療用の芎帰膠艾湯については、その効能効果はなぜか「痔出血」だけです。性器出血のために芎帰膠艾湯を服用しようとしていて、その前 [続きを読む]
  • 四物湯(しもつとう)の解説
  • 四物湯(しもつとう):SMT補血の基本方剤です。補血作用をもつ漢方薬の多くは、この四物湯をベースに構成されています。また、月経異常に対して、調経(月経を調える)の基本処方としても使われます。「血(けつ)」に関わる4つの生薬から構成されているために「四物湯」です。医療用エキス製剤には、ツムラ・クラシエ・コタロー・ジュンコウ・テイコク・太虎堂・本草などがありクラシエにも錠剤タイプもあります。補血剤なので [続きを読む]
  • 頑固な便秘こそ漢方薬で解消を。潤腸湯(じゅんちょうとう)の効果を解説
  • 潤腸湯(じゅんちょうとう):JCT便がとても硬い、ウサギの糞のようなコロコロの便で、硬くて出ないといった便秘に用いられます。便が乾燥しているだけでなく、顔にツヤがない、肌がカサカサ乾燥していて、全身状態をみても、体液(潤い)が不足しているような、特に高齢者に多い、頑固な便秘です。潤腸湯という名前のとおり、腸を潤してあげることを目標にしている漢方薬です。高齢者や比較的体力が虚している人に対して用い、腸 [続きを読む]
  • コロコロ便秘は漢方薬で解消? 麻子仁丸(ましにんがん)の効果とは
  • 麻子仁丸(ましにんがん):MNG高齢者や胃腸虚弱な方の、弛緩性便秘、常習便秘に用いられます。胃腸のはたらきが弱く、腸の動きがゆっくりだと、大腸内に長時間、便が停滞してしまいます。そのため、便が大腸内で乾燥してきて硬くなり、ときに塊状、コロコロ便になります。高齢や病後などで体内の潤いが減少している場合にも、胃腸内に熱がこもりやすく、同じような便秘になります。麻子仁は、そのような便秘に対して、下剤の作用 [続きを読む]
  • 歯が痛いときは110番!「立効散」の効果と飲み方
  • 立効散(りっこうさん):RS立効散は主に、虫歯による歯の痛み、抜歯後の痛み、歯肉炎など、歯科系の痛みに対して使われている漢方薬。医療用の立効散にも「歯痛・抜歯後の疼痛」の効能効果がついていますので、歯医者さんでも処方されます。逆に歯の痛み以外での使用はあまり見かけないかもしれません。立効散の「立」が、すぐさま、たちまち、直ちに、即座に、というような意味合いだとすればそのまま「すぐに効く薬」というとて [続きを読む]
  • 小承気湯(しょうじょうきとう)の解説
  • 小承気湯(しょうじょうきとう):SJT承気湯類のひとつです。大柴胡湯に小柴胡湯、大建中湯に小建中湯、大青竜湯に小青竜湯があるように大承気湯があればやはり小承気湯があります。 「大〇〇湯」という名前の漢方薬は作用が強そうなイメージではありますが、決して「小〇〇湯」の作用が弱いわけではなくて、「大〇〇湯」に比べれば弱めだというくらいで、「大〇〇湯」が実証向き、「小〇〇湯」は虚証向きとは限りませんので気をつ [続きを読む]
  • 打撲や捻挫に効く漢方薬? 治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)の効果とは
  • 治打撲一方(ぢだぼくいっぽう):JDIフリガナを付けるときに困る漢方薬です。現代の仮名遣いでは、「治」という字の読みは、「ち」または「じ」と書きます。治癒や治療などは「ち」ですし、主治医や難治は「じ」です。土地(とち)と地震(じしん)と同じように「ぢ」は使わないルールがあります。「ぢ」と書いても今では「治」には変換できないわけで、だからネット上には「ぢだぼくいっぽう」「ちだぼくいっぽう」「じだぼくい [続きを読む]
  • 大黄牡丹皮湯は、昔は虫垂炎の薬。では今は?
  • 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう):DBT大黄牡丹湯とも言います。一昔前までは、虫垂炎(いわゆる盲腸)などは、切らずにこの漢方薬で治していたという話が有名ですが、近年は基本的に抗生物質が用いられますので、大黄牡丹皮湯の虫垂炎での出番は明らかに減っています。分類としては、桂枝茯苓丸や桃核承気湯と並ぶ、駆瘀血剤の代表的な漢方薬です。医療用エキス製剤としては、コタロー・ツムラ・テイコクがあります。(3 [続きを読む]
  • AIによって漢方相談は大きく変わるし、こんな漢方ブログも不要になるだろう
  • 薬局での薬の売り方は大きく変わる日がくる断っておきますけど、私はITについてはそれほど詳しくありません。地方のどちらかというと田舎の、小さな調剤薬局に勤務する、普通の薬剤師です。だから以下の話はすべて、根拠もない妄想だと思って頂いても構いません。 以前からもよく、SNS等で交わされるような、薬剤師の仕事がAIに奪われてしまうのかどうかの意見を気にはしていますが、薬剤師の仕事はそんな簡単に機械化でき [続きを読む]
  • 「防風通聖散」の本当の効果は脂肪を燃やすことだけではありません
  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):BTS市販されている「防風通聖散」は、脂肪燃焼効果があるということに注目されて、今では肥満の改善薬として認識されています。テレビのCMをみても、ネットで検索をしても、防風通聖散といえば、お腹の脂肪を燃やしてくれる、ダイエットに適した漢方薬、という触れ込みばかりが目について、いかにも内臓脂肪を減らす漢方薬といえば、みたいなイメージになってしまっていますが病院や漢 [続きを読む]
  • 大黄甘草湯が効かない便秘への切り札は「大承気湯」
  • 大承気湯(だいじょうきとう):DJT「○○承気湯」と名前がつく漢方薬類のひとつ。承気湯のグループはすべて、便秘、お腹のつかえ、膨満感などを解消するはたらきがあります。ですが、この方剤の名前の頭が「大〜」(大いに)、ということで、調胃承気湯、桃核承気湯、小承気湯などよりももっと、強い作用を期待して用いられる漢方薬です。医療用エキス製剤は、ツムラとコタローがあります。(133番です)大承気湯の出典傷寒論 [続きを読む]
  • 103回薬剤師国家試験から、生薬に関する問題の解説
  • 平成30年2月に行われた、103回薬剤師国家試験から、生薬の問題と、その解説です。問題問 109 生薬の基原と用途に関する記述のうち、正しいものはどれか。2つ選べ。キョウニン及びトウニンは、いずれもバラ科植物の種子を基原とし、駆瘀血薬として用いる。トウキ及びセンキュウは、いずれもセリ科植物の葉を基原とし、それぞれ補血薬及び駆瘀血薬として用いる。ショウキョウ及びカンキョウは、いずれもショウガ科植物ショウガの根 [続きを読む]
  • 防風通聖散を飲む前に考えてみて欲しいこと
  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の購入を検討されている方「ナイシトール」とか「コッコアポ」などダイエット(減量)目的で「防風通聖散」を服用することには賛否両論ありますが、「防風通聖散」自体を、体調管理のために使用して頂く分には大いに結構だと思います。ただし、もし「ちょっと試しで飲んでみて、痩せたらラッキーだな、どのくらい痩せられるかな」くらいの軽い気持ちで使用を考えているのなら、少し冷静に考え [続きを読む]
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の解説
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):TJT「○○承気湯」と名の付く漢方薬類のひとつ。別称「桃仁承気湯」ともいいます。大黄(ダイオウ)を主薬とする「調胃承気湯」(ちょういじょうきとう)に、桃仁と桂枝を加えたものに相当します。「瀉下作用のある調胃承気湯」+「血を巡らせる桃仁」+「気を巡らせる桂枝」です。方剤の名前に「桃仁」(=桃核)が入るくらいなので、桃仁が主薬であり、血を巡らせる薬「駆瘀血剤」に分類 [続きを読む]
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の解説【さいごに問題付き】
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):TJT「○○承気湯」と名の付く漢方薬類のひとつ。別称「桃仁承気湯」ともいいます。大黄(ダイオウ)を主薬とする「調胃承気湯」(ちょういじょうきとう)に、桃仁と桂枝を加えたものに相当します。「瀉下作用のある調胃承気湯」+「血を巡らせる桃仁」+「気を巡らせる桂枝」です。方剤の名前に「桃仁」(=桃核)が入るくらいなので、桃仁が主薬であり、血を巡らせる薬「駆瘀血剤」に分類 [続きを読む]
  • 調胃承気湯(ちょういじょうきとう)の解説
  • 調胃承気湯(ちょういじょうきとう):CJT「○○承気湯」と名前がつく漢方薬類のひとつ。「大黄甘草湯」(だいおうかんぞうとう)に芒硝(ぼうしょう)という、鉱物性の生薬が加わったものです。大黄:甘草の割合は4:1→2:1へ、大黄甘草湯に比べると甘草の比重が増します。緩下剤としての基本処方になります。大黄・芒硝の清熱作用によって腸内の熱を排泄し、甘草は、大黄・芒硝による瀉下作用を緩和しながら、胃腸を保護 [続きを読む]