nejisix さん プロフィール

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nejisixさん: 映画にロック、マンガで夜更かし
ハンドル名nejisix さん
ブログタイトル映画にロック、マンガで夜更かし
ブログURLhttp://negotozaregoto.blog.jp/
サイト紹介文これまで触れてきた映画、ロック、漫画の感想を新旧問わずに書いています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供354回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2014/10/03 19:43

nejisix さんのブログ記事

  • #1384 溶解教室
  • 2013年初出 伊藤潤二秋田書店少年チャンピオンコミックスエキストラもっと!一話完結形式の連作長編で、どっちかというとホラーギャグ。作者の場合、長編というだけで一抹の不安がよぎったりもするんですが、胸騒ぎは悪い意味で裏切りませんでしたね。土下座をすることで相手を溶かしてしまう兄と、溶けた人間が大好物な妹が周りの人間を次々と犠牲にしていく物語なんですが、まあ、単純に長編向きのネタじゃないな、と。そもそも [続きを読む]
  • #1383 魔の断片
  • 初出 2009〜2014 伊藤潤二朝日新聞出版社NEMUKIコミックス<収録短編>布団木造の怪富夫・赤いハイネック緩やかな別れ解剖ちゃん黒い鳥七癖曲美耳擦りする女新・闇の声潰談以来、8年ぶりとなるホラー短編集。才能というのは枯渇していくものなのだ、という誰もが認めたくはない現実をそのままさらけ出してしまったかのような一冊だと思います。ホラーの体裁はちゃんと整えられてます。でもこれは伊藤潤二じゃない。奇想が見たこ [続きを読む]
  • #1382 リヴォルト
  • 南アフリカ/イギリス 2017監督、脚本 ジョー・ミアーレ謎の機械兵団に占領された世界で生き抜こうとする、記憶喪失の兵士と女医師を描いたSFアクション。はっきり言ってプロットはありがちです。ちょっと考えただけでも似たような作品は星の数ほど脳裏をよぎる。ところがどうしてどうして、これがやたら面白かったりするんであたしゃほんと驚かされた。オープニング、いきなりコントロールを失って旋回するヘリのスローモーショ [続きを読む]
  • #1381 LION/ライオン〜25年目のただいま〜
  • オーストラリア 2016監督 ガース・デイヴィス原作 サルー・ブライアリー不意なアクシデントから国をまたいで生き別れとなった母子の再会までを描いた物語。ネットの弊害が声高に叫ばれがちですが、こういう作品を見ると、テクノロジーの進歩って素晴らしい!などと、70年代風な全肯定感にひたってしまいそうになりますね。実質題材としているのは、昔、テレビ番組なんかでよくあった「それは秘密です!」的な涙の再開ものでしか [続きを読む]
  • #1380 午後8時の訪問者
  • ベルギー/フランス 2016監督、脚本 ダルデンヌ兄弟診療時間外の訪問者に居留守を使った女性医師の後悔を描いた作品。なんで後悔してるのか、というと、その訪問者がその後殺害されちゃったから。「あの時、私が扉を開けていればあの娘は死を免れたのに・・・」って訳です。娘が身元不明であることを不憫に思い、自ら娘の正体を探ろうと、主人公は警察を差し置いてあちこちに探りをいれ出すんですが、それがサスペンスフルな展開 [続きを読む]
  • #1379 人生タクシー
  • イラン 2015監督、脚本 ジャファル・パナヒイラン政府から20年間の映画監督業禁止令と海外渡航禁止令を下されているパナヒ監督が「じゃあ、映画じゃなきゃいいんだろ?」とばかりに開き直って撮影に臨んだドキュメンタリータッチな一作。80年代初頭に笑福亭鶴瓶が「突然ガバチョ!」というテレビ番組でタクシー運転手に扮し、乗り込んでくる色んなゲストとフリートークに興じる、という企画があったのをご存知な方はおられるでし [続きを読む]
  • #1378 静かなる復讐
  • スペイン 2016監督、脚本 ラウール・アレバロ過去に発生した銀行強盗事件に端を発する、ある男の復讐を描いた作品なんですが、はっきり言って邦題、なにをやらかしてくれてんだ お前は!ってレベルでネタバレかましててほんと許せなかったりします。どうしたって避けようがないんで私も開き直って「復讐譚」である、と冒頭で書いてますけどね、実は中盤で「これは主人公の復讐だったのか!」とわかる瞬間が結構な衝撃で最初の山 [続きを読む]
  • #1377 湿地
  • アイスランド/デンマーク/ドイツ 2006監督 バルタザール・コルマウクル原作 アーナルデュル・インドリダソン孤独な老人の殺害事件を追う、やさぐれた中年刑事を描いたミステリ。彩度を落とし、ざらついた質感の寒々しい映像はいかにも北欧映画だなあ、って感じでしたね。ひょっとしたら16ミリフィルムで撮ってるのかな、と思ったんですが調べた限りでは記述がなかったので自信はないです。で、肝心の内容なんですが、ありふれた [続きを読む]
  • 物見遊山74 誰が言ったか、原発銀座
  • えー前回、クリーンエネルギーの象徴である風力発電を見に行ってきたんで、今回はその真逆、稼働してるだけで色々しゃれにならんものを排出する原子力発電所をちょいと見物に行ってきました。覚えてる人がいるかどうかはわからんのですけど「次回予告」の意味はそういうことでございます。つーことでやってきました、福井県敦賀市JR敦賀駅前。小雨のそぼ降るあいにくのお天気ですが、これから向かう場所を考えると荒天がお似合いか [続きを読む]
  • #1376 スイッチ・オフ
  • カナダ 2015監督 パトリシア・ロゼマ原作 ジーン・へグランド人里離れた山奥で、父親と3人で暮らす姉妹の「停電後」のサバイバルを描いたSF。作中で特に言及されてないんでよくわからないんですが、やけにテクノロジーが進化してるんで、多分、少し未来のお話なんだろうと思います。先端科学技術が汎用化してるんで山奥に居てもさして困らない、という設定。ただそんな快適な生活も、電気の供給があってこそ。ある日、何の前触 [続きを読む]
  • #1375 シークレット・オブ・ハロウィン
  • オーストラリア 2016監督、脚本 ニコラス・ヴェルソハロウィンの夜に起きた奇妙な出来事を描いたダーク・ファンタジー、と喧伝されてますが、別段ファンタジーってほどでもないんじゃないの?というのが正直なところ。せいぜい「奇談」程度ですね。この世あらざる世界に紛れ込むわけでもないですし。そもそも原題はBOYS IN THE TREESですんで、特にハロウィンがどうこうするわけでもない。あくまでハロウィンは舞台装置。描かれ [続きを読む]
  • #1374 マンチェスター・バイ・ザ・シー
  • アメリカ 2016監督、脚本 ケネス・ロナーガン救われない暗い過去を持つ男が、甥っ子の後見人に指名されたことでもう一度自分の人生を見つめ直そうとする物語。なんといってもドラマ作りのうまさ、それに尽きるでしょうね。説明っぽいことは一切やらずに、見てるだけで全部をわからせる好例といえるんじゃないでしょうか。過去と現在を交錯させながら進んでいくシナリオ構成もいい。観客の興味が逸れないように、物語世界の求心力 [続きを読む]
  • #1373 ハクソー・リッジ
  • オーストラリア/アメリカ 2016監督 メル・ギブソン脚本 ロバート・シェンカン、アンドリュー・ナイト銃を持つことを断固として拒否しながらも戦場に赴くことを志願した実在の人物デスモンド・ドスの、衛生兵としての生き様を描いた戦争ドラマ。まーしかし本当にこんな人が第二次世界大戦の最中に存在した、というのが何より驚きですね。お前はマハトマ・ガンジーか!と思わずつっこみたくもなってしまうんですが、狙撃される恐 [続きを読む]
  • #1372 無限の住人
  • 日本 2017監督 三池崇史原作 沙村広明ま、原作をダイジェスト的に映像化してみました、って感じかな、と。お読みなってる方はご存知かと思うんですが、そもそもですね、原作からして時代劇のリアリズムみたいなものは欠落してるんですよね、実はこの作品って。原作者である沙村広明自身がそこに後から気づいて、初期設定のゆるさをカバーすべく、中盤以降の濃密なドラマ作り、枝葉末節の補完を心がけたおかげでヒット作に化けた [続きを読む]
  • #1371 ラプチャー 破裂
  • アメリカ 2016監督 スティーブン・シャインバーグ脚本 ブライアン・ネルソン何の前触れもなく拉致、監禁され、奇妙な人体実験を密室にて強いられるシングルマザーの恐怖を描いたスリラー。どうせありがちなシチュエーションホラーでしょ?などと、舐めてかかってる部分も割とあったんですが、結論から言うと全然違いました。まずこの映画、ゴアでもスプラッターでもありません。目を背けたくなるような痛々しい描写もなければ血 [続きを読む]
  • #1370 ドッグ・イート・ドッグ
  • アメリカ 2016監督 ポール・シュレイダー原作 エドワード・バンカー服役仲間の3人組が一攫千金を狙って裏の仕事に手を出すが、そううまく事が運ぶはずもなく・・・ってなクライムサスペスンス。何と言っても既視感の強さ、これ、半端じゃないです。そりゃ良く言えば「初期のタランティーノのようだ」って修辞になるんでしょうけどね、私に言わせるならこりゃガイ・リッチーもどき以外の何物でもないですね。おそらくスタイリッ [続きを読む]
  • 物見遊山73 青山高原で風に吹かれて
  • 10月の初めぐらいぐらいなんですが三重県の伊賀市へ行ってきました。いわゆる伊賀忍者の里で有名なところですね。道中の写真。すでに伊賀市に入っており、電車の駅も近かったりするんですけどね、いやあ、見事に何もない。えーと、忍者はドコデスカ。伊賀鉄道の駅が目的地に向かう途中にあったので立ち寄ってみる。どうせならハットリくん(藤子不二雄A)でも用意してほしかったところだが、まあ、予算の都合もあるだろうし仕方な [続きを読む]
  • #1369 MOONLIGHT MILE
  • 2000年初出 太田垣康男小学館ビッグコミックス 1〜22巻(以下続刊)SFが現実と地続きで、ありえたかもしれない世界を描くものだとするなら、0年代において最も優秀な1作と言えるのがこの作品でしょうね。やっぱり現代を生きる我々にとって、60〜80年代が夢想した「宇宙の旅」「スペースオペラ」って、きっともう現実にはありえないんだろうな、ってことをみんなうすうす感づいてると思うんですよ。外宇宙進出に経費と労力を割け [続きを読む]
  • #1368 BEGGAR'S OPERA
  • まあ、この時代らしいオーセンティックなブリティッシュ・ロックをやるバンドかと。スコットランド出身らしいんですが、音に地域性はあんまり反映されてないですね。70年代に6枚のアルバムを発表して、その後沈黙、近年復活を遂げたようですが、私が聞いたのはこの1枚だけ。Pathfinder(1972)。3rdで代表作、なんて言われてますが、一聴して思ったのはなんか「バタバタしてる」。ドラムのせいかアレンジのせいかよくわからないん [続きを読む]
  • #1367 バタフライ・エフェクト
  • アメリカ 2004監督、脚本 エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー時間を遡行できる能力を持った男が「過去の改変」に手を染め、袋小路に追い込まれていく様子を描いたSFサスペンス。この作品ならではの設定と呼べるのは、過去に第三者としてタイムスリップするのではなく、選択した過去のある地点に存在する「自分自身」に意識が転移する、としたルール作りですかね。まあ、回りくどくなくていいかな、とは思います。大人に [続きを読む]
  • #1366 サイレントヒル
  • アメリカ/日本/カナダ/フランス 2006監督 クリストフ・ガンズ脚本 ロジャー・エイバリーコナミの人気ゲームを映画化した作品。私の知る限りでは、ゲームを映画化したタイトルで唯一の成功例がこの一作なんじゃないか、と思いますね。監督が明晰だったのは、ゲームの世界観はそのままに、現実は現実として軸を違えて描いたこと。ゴーストタウンであるサイレントヒルでの出来事に、無理な説得力をもたせようとしてないんです。た [続きを読む]
  • #1365 白い家の少女
  • カナダ/フランス/アメリカ 1977監督 ニコラス・ジェスネール原作 レアード・コーニッグイギリスからアメリカの閉鎖的な村に引っ越してきた父娘の「奇妙な生活」を描いたスリラー。何が奇妙か?というと13歳の少女が学校にも通わず、いつも家にいること、そして居るはずの父親が一向に見当たらないこと。おせっかいな大家やその息子の干渉で、徐々に真相が明らかになっていくんですが、怖い、というより、どこか物悲しいのがこの [続きを読む]
  • #1364 おとなの事情
  • イタリア 2016監督、原案 パオロ・ジェノベーゼホームパーティに集まった7人が、ちょっとした意地の張り合いから自分たちのスマホを一斉にテーブルに差し出し、着信やメールを見せ合う羽目になる様子を描いたブラック・コメディ。しかしまあ、バカなことをするもんだなあ、と。スマホなんてなにが出てくるかわからんブラックボックスだというのに、それを仲間内で共有するだなんてどう考えても正気の沙汰じゃないですよね。しか [続きを読む]
  • #1363 キング・アーサー
  • イギリス/オーストラリア/アメリカ 2017監督 ガイ・リッチー原案 デビッド・ドブギン、ジョニー・ハロルド「アーサー王と円卓の騎士」があまりに有名な、アーサー王伝説の王位奪還までを描いたアクション・ファンタジー。えっ、ガイ・リッチーがファンタジーやるの?と最初は面食らったんですが、まあ、それなりにサマにはなってます。なぜ今あえてアーサー王なのか?というのは、ぶっちゃけよくわからないですけどね。聖剣エク [続きを読む]
  • #1362 BARCLAY JAMES HARVEST
  • どっちかというとプログレファン以外の支持のほうが高そうな気もするバンドなんですが、この音を食わず嫌いで済ますのはあまりにもったいない、というのが偽らざる本音。フォーク・ロック風であるとか、アグレッションに欠けるとかコアなリスナーからすれば物足りなさもあるんでしょうけど、ここまでメランコリックで幻想的な音空間をクサくならずに構築するセンスはちょっと他には見当たらない、と私は思うんですね。やっぱりオー [続きを読む]