みけの物語カフェ ブログ版 さん プロフィール

  •  
みけの物語カフェ ブログ版さん: みけの物語カフェ ブログ版
ハンドル名みけの物語カフェ ブログ版 さん
ブログタイトルみけの物語カフェ ブログ版
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/mikeyomoyama
サイト紹介文いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供333回 / 365日(平均6.4回/週) - 参加 2014/10/11 20:25

みけの物語カフェ ブログ版 さんのブログ記事

  • 0411「ロマンス」
  •  彼女はいつもつまらなそうにしていた。何をしていてもワクワクするものがないのだ。彼女は、暇(ひま)さえあれば空(そら)を見上げていた。そして呟(つぶや)くのだ。「あたしはここにいるよ。早く見つけて。あたしを迎(むか)えに来て…」 ある日のこと。帰り道で彼女が星空(ほしぞら)を見上げていると、後から声をかけられた。「星が好きなんですか? 僕は月が大好きなんです」 彼女が振(ふ)り返ると、そこには背(せ)の高い若い [続きを読む]
  • 0410「下校途中にて」
  •  陽子(ようこ)と満(みつる)は家が近いので、たまに学校から帰るとき一緒(いっしょ)になってしまう。まあ、仲(なか)が悪(わる)いわけでもないので別段(べつだん)どうってこともないのだが。二人が歩いていると、後輩(こうはい)の女の子が二人の前に飛(と)び出して来た。女の子は恥(は)ずかしそうに、うつむきながら言った。「あの…、あたし、先輩のことが、好きです」 突然(とつぜん)の告白(こくはく)に、満は動揺(どうよう)を隠 [続きを読む]
  • 0409「秘めた思い」
  •  会社でエレベーターを待っていた時、どこからともなく彼女がやって来た。そして、「これ」と言って紙切(かみき)れを渡(わた)された。そこには、時間と近くの喫茶店(きっさてん)の名前が書かれている。僕(ぼく)が彼女に目をうつすと、彼女は「よろしく」と素っ気(そっけ)ない素振(そぶ)りで行ってしまった。 自分のデスクに戻(もど)って、近くの同僚(どうりょう)にそのことを話すと、「おい、それって経理(けいり)の吉沢(よしざ [続きを読む]
  • 0408「昼食事情」
  •  会社(かいしゃ)の昼休み。社員(しゃいん)のほとんどが外へお昼(ひる)を食べに出かけていた。「手作り弁当(べんとう)か?」後輩(こうはい)の弁当箱を覗(のぞ)き込みながら吉田(よしだ)が呟(つぶや)いた。「あれ、先輩(せんぱい)。今日は……。ダイエットでも始めたんですか?」 吉田はコンビニの袋(ふくろ)からパンを出して、「違(ちが)うよ。弁当が売り切れてたんだ。――お前はいいよな。お袋(ふくろ)さんが弁当作ってくれるか [続きを読む]
  • 0407「ど真ん中」
  •  このレストランで働(はたら)き始めて二年。新しい出会(であ)いを求(もと)めて始めたのだが、期待(きたい)どおりにはいかなかった。客層(きゃくそう)はおっさんばっかだし、たまに格好(かっこ)いいのが来ても女連(おんなづ)れ。若い男が一人で来る時もあるけど、どれもこれもカスばっかで…。 どうして私の周(まわ)りには、そんなのしかいないんだろう。こんなんじゃ、ここで働いてる意味(いみ)ないじゃん。私は、転職(てんしょ [続きを読む]
  • 0406「そばにいさせて」
  •  深夜(しんや)の公園(こうえん)。ベンチで酔(よ)いつぶれている男がいた。そこへ女がやって来る。男を見つけると、「あっ、やっと見つけた。もう、捜(さが)したんだからね」 男は眠(ねむ)っているのか、うなだれたまま動かない。女は男の横に座(すわ)り、独り言(ひとりごと)のように、「何で私じゃダメなの? こんなに、あなたのこと、好きなのに…。あの娘(こ)はいないの。もう帰ってこないのよ。あなただって、分かってるはず [続きを読む]
  • 0405「霊界からの誘い」
  • 「ねえ、どこ行くのよ」彼女はイヤな胸騒(むなさわ)ぎを覚(おぼ)えて彼に訊(き)いた。 今日は、彼から夜のドライブに誘(さそ)われたのだ。車は人気(ひとけ)のない山道へ入ろうとしていた。彼女の質問(しつもん)に、彼は薄笑(うすわら)いを浮(う)かべるだけで何も答えない。そんなに遅(おそ)くない時間なのに、道路(どうろ)を走る車も無(な)く、辺りには転々(てんてん)と小さな外灯(がいとう)が申(もう)し訳程度(ていど)に点(つ)い [続きを読む]
  • 0404「彼氏に求めるもの」
  • 「なあ。前に、何とかっていうモデルみたいになりたいって言ってなかった?」 古橋(ふるはし)くんは圭子(けいこ)の食べっぷりを見ながら言った。圭子は口をモグモグさせながら、「なに言ってるのよ。今は丸(まる)ぽちゃじゃない。ぽっちゃりしてる子のほうが人気(にんき)なのよ」「えっ? だからって、ちょっと食べ過(す)ぎなんじゃない?」「もう、私はあなたのために頑張(がんば)ってるのよ。そんな言い方しないで」「俺(おれ) [続きを読む]
  • 0403「何でこんな…」
  •  あさみは下校途中(とちゅう)で見知(みし)らぬ男の子に声をかけられた。「ねえ、俺(おれ)と付き合わない? キミ、めちゃタイプなんだけど」 あさみは呆(あき)れてしまった。学校の制服(せいふく)を着てナンパするなんて、なに考えてんのよ。あさみは無視(むし)して行こうとする。すると、男の子はあさみの前へ回り込み、「なあ、いいだろ? 俺、転校(てんこう)して来たばっかでさ、いろいろ教えてもらいたいんだよね」「何であ [続きを読む]
  • 0402「バンパイア」
  •  街頭(がいとう)に立っている若い男。前を通り過(す)ぎていく女を目で追(お)っていた。そして、一人の女に目をつけて後(あと)を追いかる。人通りがなくなると、男は後から女に声をかけた。 女は何気(なにげ)に振(ふ)り返ると、そこにイケメンの男がいたので驚(おどろ)いた顔をする。男は、「突然(とつぜん)のお願いなんですが…。献血(けんけつ)をしていただけないでしょうか?」 女は、こんなイケメンから声をかけられたことが [続きを読む]
  • 0401「バンド仲間」
  • 「断(ことわ)った!?」バンドのリーダーは目を丸(まる)くして言った。「あの音楽(おんがく)プロデューサー、お前だったらメジャーになれるって、あんなに熱心(ねっしん)に言ってくれて――」「だって、あたし、別にそういうのなりたいと思ってないし」「なに言ってんだ。お前には実力(じつりょく)があるんだ。俺(おれ)たち、お前のこと応援(おうえん)してたんだぞ」 ボーカル担当(たんとう)の彼女はさばさばしていた。「そんなこ [続きを読む]
  • 0400「○○恐い」
  •  町内(ちょうない)の連中(れんちゅう)が集まって、恐(こわ)いものについての話になった。お化(ば)けだの、ヘビだの、うちのかみさんだって奴(やつ)もいた。その中でも、忠八(ちゅうはち)はあり得(え)ないものをあげた。「俺(おれ)は、シュークリームってやつがダメだ。あの丸くてフワフワしてるのを見るだけで、身体(からだ)が震(ふる)えてくるんだ」 忠八が帰った後、残(のこ)った連中が顔を見合わせて、誰(だれ)が言うともなく [続きを読む]
  • 0399「捜索願い」
  •  町内(ちょうない)の交番(こうばん)に、いかにも奥様(おくさま)という感じの女性がやって来た。彼女は捜索願(そうさくねが)いを出したいと言う。お巡(まわ)りさんはひとつずつ確認(かくにん)するように繰(く)り返した。「えっと、あなたのお子さんで、名前は隆之介(りゅうのすけ)。年齢(とし)は三歳。間違(まちが)いないですね?」「はい。今朝(けさ)、ちょっと目を離(はな)した隙(すき)にいなくなってしまって。あの子、今まで外 [続きを読む]
  • 0398「性格ブス」
  • 「私を呼(よ)び出すなんて、どうしたの? また、振(ふ)られちゃったのかなぁ」 麻美(あさみ)はヘコんだ顔をしている由香里(ゆかり)に言った。由香里は強がって見せて、「そんなんじゃないわよ。あいつは、あたしにはふさわしくなかっただけ」「アンタさ、顔とスタイルはいいのに、どうして長続(ながつづ)きしないんだろうね」「もう、あたしの周(まわ)りにはロクな男がいないだけよ。向こうから付き合ってくれって言ったくせに… [続きを読む]
  • 0397「好きだよね」
  • 「あなた、私のこと好きだよね」女は男の目を見つめて言った。 男はまるで魔法(まほう)にかかったみたいにゾクッときた。確(たし)かに、男は女のことが好きだった。でも、高嶺(たかね)の花とあきらめていた。女は言った。「あなたの持っているものを私にプレゼントしてくれたら、付き合ってあげてもいいわよ」 男は首(くび)を傾(かし)げた。この女が欲(ほ)しがる物を僕(ぼく)が持ってるはずはない。 男は訊(き)いた。「僕が持っ [続きを読む]
  • 0396「したたる」
  •  夜も遅(おそ)い時間。あやめはそろそろ寝ようと電気のスイッチに手を伸(の)ばした。その時だ。玄関(げんかん)のドアをノックする音が、ものすごく控(ひか)え目な感じで聞こえてきた。こんな時間に誰(だれ)だろう。あやめはそっと玄関に近づいた。すると、外から聞き覚(おぼ)えのある声が、「あやめ…。あたし、和美(かずみ)よ。ちょっと、いいかな?」 和美の声は震(ふる)えていた。あやめは急(いそ)いでドアを開けて、ハッと息 [続きを読む]
  • 0395「夜更かし」
  •  夏休み。子供たちもついつい夜更(よふ)かししてしまう。でも、気をつけて下さい。真夜中(まよなか)が近づくにつれて、魔界(まかい)への扉(とびら)が少しずつ開いていくのですから。「いつまで起(お)きてるの? 早く寝(ね)なさい」ママは子供たちに声をかけた。 でも子供たちはゲームに夢中(むちゅう)で、ママの方を見ようともしなかった。どのくらいたった頃(ころ)だろう。どこからともなく声が聞こえてきた。「こんなところに [続きを読む]
  • 0394「できない」
  •  賞金(しょうきん)百万円をかけたサバイバルゲーム。最短(さいたん)時間で目的(もくてき)の場所へ到達(とうたつ)しなければならない。途中(とちゅう)にはいろんな罠(わな)や刺客(しかく)がひそんでいた。ほとんどのチームが失格(しっかく)していくなか、春子(はるこ)たちは最(もっと)も早いタイムで進んでいた。 だがこのゲーム、そんなに甘(あま)くはなかった。進につれ仲間(なかま)はどんどん脱落(だつらく)していき、残(のこ) [続きを読む]
  • 0393「ゆとりちゃん」
  • 「お前は、俺(おれ)の言う通(とお)りにすればいいんだ。よけいなことすんな」 係長(かかりちょう)の小言(こごと)がまた始まった。でも、係長の前にいたのはゆとりちゃん。こんなことではへこたれない。と言うか、むしろ面白(おもしろ)がっているのかも。彼女は平然(へいぜん)と言ってのける。「でも、それだったら係長がやればいいじゃないですかぁ?」 完全(かんぜん)に火に油(あぶら)を注(そそ)いだ感じだ。係長はますますヒー [続きを読む]
  • 0392「夏の彼女」
  •  夏になると彼の前に現れる。彼女はまさに夏限定(げんてい)の恋人(こいびと)みたいな? 恋人だと断言(だんげん)できないのは、彼女のことがよく分からないから。住んでいる所とか、仕事(しごと)は何をしているのか。なぜ、夏しか逢(あ)えないのか。彼女は自分のことをあまり話さない人だった。 彼も、あえて訊(き)こうとはしなかった。今のままの彼女が好きだから。 彼は何度か彼女に告白(こくはく)を試(こころ)みた。だが、そ [続きを読む]
  • 0391「肝試し」
  •  夏の村祭(むらまつ)りのイベント。盆踊(ぼんおど)りだけではつまらないので、今年から肝試(きもだめ)しを行うことになった。その実行委員長(じっこういいんちょう)に選(えら)ばれたのは敏郎(としろう)だった。二十代の青年(せいねん)で、彼女いない歴(れき)……。 それはさておき、村の墓地(ぼち)での肝試(きもだめ)しも盛況(せいきょう)のうちに終わった。スタッフとして集まった若者たちも、蚊(か)に刺(さ)されながら、お化( [続きを読む]
  • 0390「彼のつぶやき」
  •  彼は、私の顔(かお)を見てぽつりと言った。「残念(ざんねん)だなぁ」 聞こえないように言ったつもりだろうけど、私にはちゃんと聞こえてますから。すかさず私は、「何よ。言いたいことがあるんだったらはっきり言って」 彼はとぼけて、「えっ、なに?」て笑(わら)って誤魔化(ごまか)して、水割(みずわ)りを口にする。 私は、彼が何を考えてるのか今ひとつつかめない。彼の方から付き合ってくれって言ったくせに、ほんとに私の [続きを読む]
  • 0389「馴れ初め」
  •  交番(こうばん)のお巡(まわ)りさんは顔をしかめて唸(うな)り声を上げた。「それは、事件(じけん)とかじゃないかもしれませんねぇ。出てっただけじゃ…」「そんなことありません」女性は必死(ひっし)だった。「彼があたしから逃(に)げるなんて、ないです」「でもね、彼の荷物(にもつ)もなくなってるんですよね?」「だから、彼は誘拐(ゆうかい)されたんです。早く探(さが)してください。彼にもしものことがあったら、あたし…」彼 [続きを読む]
  • 0388「ねこの話」
  •  彼はしたたかに生きていた。彼の行動範囲(こうどうはんい)はかなり広い。確(たし)かめた人はいないが、彼はいくつものねぐらを持っていた。そして、訪(おとず)れる家ごとに違(ちが)う名前(なまえ)で呼(よ)ばれている。 彼は、首輪(くびわ)をつけられることを良しとはしなかった。確固(かっこ)たる態度(たいど)で拒否(きょひ)し、受け入れることはない。彼は人間に媚(こ)びることもしなければ、愛想(あいそ)がいい方でもない。な [続きを読む]
  • 0387「窓」
  •  通(とお)りを隔(へだ)てた家の二階の窓(まど)。その窓にはカーテンがかけられていた。以前(いぜん)はもっと鮮(あざ)やかな色だったのだろうが、今は陽(ひ)に焼けて淡(あわ)いピンク色になっている。 そのカーテンがわずかに開(あ)いているのを見つけたのは、彼女がここへ越(こ)して来て一ヵ月もたたない頃(ころ)だ。確(たし)かにちゃんと閉(し)まっていたはず。そう彼女は記憶(きおく)している。それ以来(いらい)、何だか気にな [続きを読む]