MARIA さん プロフィール

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MARIAさん: 永久(とこしえ)の想い
ハンドル名MARIA さん
ブログタイトル永久(とこしえ)の想い
ブログURLhttp://fmana2000.blog.fc2.com/
サイト紹介文信義・シンイの二次小説です。 ウンスを待つ空白の4年間から、書き綴っています。
自由文「永久の想い」は、ウンスを待つ4年間から結ばれる迄を書き綴り完結しています。
「インソンの懸想」は「永久の想い」のビハインドストーリーとして、オリキャラ目線で書いています。
現在はふたりのヨンが登場する「花信風」を連載中です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供26回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2014/10/31 14:22

MARIA さんのブログ記事

  • 偽サイトにご注意ください。
  • 一昨日、わたしの名前を使ったフィッシングサイト?が発覚したと、ある方からご連絡を頂きました。『シンイ二次』・『信義二次』等で検索をかけると出て来るらしいのです。わたしのPCではセキュリティソフト側で安全とされたサイトしか表示されないので、教えて頂いたURLから確認する事は出来ませんでした。出来ませんでしたが、存在している事は事実なわけで……きっとこちらに立ち寄って下さる方はブックマーク、もしくはブ [続きを読む]
  • 邀月
  •  星も月も出ていないのに、妙に明るい夜だった。 雲のぼんやりとした明るみが闇に浮かび、不完全な夜が頭上にひろがっている。 時折風がそよそよと吹き、白木蓮の葉が優しい音をたてる。梢の葉擦れは音楽のように鳴り、隠れる月にそっと囁きかける。 音もなく雲が流れると、蒼く輝く月が顔をのぞかせた。真綿雲の切れ間から、はにかんだように少しずつ姿を現していく。 チャン侍医を戸口まで見送ったあと、銅鏡に映った自らの [続きを読む]
  • 下恋
  •  御前を辞したヨンは、ひとり長廊を歩いていた。 風も絶えた夏の宵闇が蒸し暑く垂れこめ、じっとりと身体に纏わりついてくる。一粒の汗がこめかみから流れ落ちると、雨後のしずくのように次々と滴り落ちてきた。頸筋を流れる汗を手の甲で拭いながら、ヨンはふと後苑に視線を流した。 闇がうずくまるその中を、人影のようなものが動いている。木々の間を白っぽい影が幽鬼のように動くと、その後を追うように別の影が続く。目を凝 [続きを読む]
  • 明日は七夕ですね
  • こんばんは。明日は七夕ですね。 改めて七夕の話だけを集めてみました。皆様は、どの話がお好きですか?2014年公開・「逢瀬」、2015年公開・「催涙雨」、2016年公開・「銀漢」、2017年公開・「哀愍」上記四作は全て繋がるように書いてあります。「逢瀬」「哀愍」は一話読み切り、「催涙雨」は十話完結、「銀漢」は「分陀利華(未完)」のカテゴリの中の一話とになります。物語は「催涙雨」から「分陀利華」へと続き、それぞれの物 [続きを読む]
  • 御礼・周年記事 目次 ※追記あり(開設四周年)
  • こんにちは、MARIAです。いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。わたしのブログの本拠地はアメブロで、ここ「永久の想い」は、二次小説を置く専用ブログとなっています。二次を書き始めたとき、日々のつぶやきブログに置くのが恥ずかしく、こちらの部屋を作りました。アメブロのなかで二次創作を始めるきっかけがありましたので、こちらに投稿する度に、日々のつぶやきと共に、拍手御礼記事、周年記念記事等々、お知らせし [続きを読む]
  • 箱車
  • 「相談にのって欲しい事があるの」 持参したものを卓子のうえに置き、ウンスはにっこりと微笑んだ。「こんな感じのものをね、作りたいと思っているんだけど──」 細長く巻いた紙の端を掌で押さえ、もう片方の掌を紙の上に滑らせる。お世辞にもうまいとは言えない絵が現れ、マンボ兄妹は顔を見交わした。 すぐに訝しい顔をしてウンスに視線を転じると、自ら描いた絵にいたく満足しているのか、会心の笑みを浮かべふたりの反応を [続きを読む]
  • 物語をよりイメージして頂くために ― 追記あり ―
  • 『花信風』を書くにあたって、あまり史実からかけ離れてもと思い、以前から色々と調べていました。序盤、双城奪還を書くにあたって調べた事をまとめた『季節へのこだわり』 ※ すると該当記事にとびます。そして今回、高麗時代の京市について調べていたところ、北村秀人氏の論考に巡りあい興味深く拝読させて頂きました。氏が重要な素材の一つとしている文献に宋人徐兢の「宣和奉使高麗図経(せんなほうしこうらいずきょう [続きを読む]
  • 春ですね
  • こんにちは、MARIAです。いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。長かった冬も終わり、吹く風にも幾分柔らかさを感じる今日この頃。関東地方の桜は既に葉桜になってきたとニュースで見ましたが、わたし地方はこらから開花します。春と言えば桜、そんな桜に関する話だけを集めてみました。         ・『花霞』  ・『桜雨』ランキングに参加しております。皆様のぽちが創作への励みに繋がります。ご協力頂けたら幸い [続きを読む]
  • 無二
  • 「もしもあの時、解毒に失敗していたら、……あなたはどうした?」 真っ青な空にぽつんと浮かぶ雲を見上げながら、ウンスは何の気なしに問いかけた。 ヨンは鬼剣を杖のようにして、蓮池の欄干に寄り掛かっていた。怪訝な顔をして横を向くと、髪の間で目を眇め、ウンスをじっと見据える。「願いどおり、最期まで傍にいてくれた? それともやっぱり……」 見上げた眼差しはそのままで、物語の結末でも尋ねる様に聞いてくる。「藪 [続きを読む]
  • 後姿
  •  広化門を抜けた頃、辺りに夕暮れの気配が漂い始めた。 空から黄昏が降りてきて、青の中に別の色合いが混じり、光を含んだ青空がより深みのある青へと推移している。 頬を撫でる宵の風も心地良く、春の闇の色合いや風の感触を楽しみながら、二人は家路へと向かった。 にわかに夕闇が濃く迫ってくると、立ち並ぶ市廛(シジョン)の軒行燈に灯が入り、橙色の灯影が淡く路を照らしだした。様々な声や響きが遠く近くで交差し、大路 [続きを読む]
  • 会遇
  •  興国寺(フングクサ)で稽古をつけてもらうようになってから、半月が過ぎた。正門を潜ったところでカビの出迎えを受け、稽古を終えるとすぐに正門まで送り届けられる。 向けられた眼差しの意味が知りたくて無理を言って通って来ているが、あの女人を垣間見るどころか共にいた年若い女人さえちらとも見掛けない。(ここに来れば逢えると思っていたのは、間違っていたのだろうか) チェ・ヨンは不安を抱きながら、いつものように [続きを読む]
  • 不出
  •  微かな苦味が含まれた黒糖の香りが揺動する厨の戸口で、チェ・ダンは些か面白くない顔をして立っていた。じっと見つめる先には、母娘が仲睦まじく焼き場の前で奮闘している。 ──えいっ!  可愛らしい掛け声と共に手首を捻ると、ぽっぽ焼きがくるりと宙を舞い赤銅板の上でぱふんと音を立てた。「あっ、かたちが──」 ヨンビはへらを持ったまま、慌てた顔で母に助けを求めた。 べちゃっとはみ出てしまった黒糖液を体裁よく [続きを読む]
  • 恋衣
  •  ヨンの許に戻ってきてから迎える、初めての冬。 静寂の音が聞こえてきそうな室のなかで、ウンスは油皿に載せた灯心を漫然と眺めていた。細く立ち上がった灯心はちらちらとしないながら飴色の輪をつくり、両開きの扉の上に朧なあかりを灯している。 卓子の上に頬杖をついたまま、ウンスは猪口の飲み口を人差し指でぐるりとなぞった。おもむろに手に取ると傾けていた躰をもとに戻し、宙を見据え一気に酒を流し込んだ。 いつもで [続きを読む]
  • 恋妻
  •  婚儀を挙げてから季節が一巡りと少しした頃、ウンスは大護軍の妻として恥ずかしくない程度の識字を身につけていた。 日々の努力の甲斐あって、拾い読みしていたチャン侍医の日誌も、全て、とまではいかなくとも、九割方理解できるようになった。 高麗の医術は『一鍼二灸三薬』、現代のように科学的な根拠に基づいて行われる医療ではなく、経験の集積である経験医学だ。その人の顔色、姿、歩き方、声、呼吸、脈、皮膚の感じ、そ [続きを読む]
  • 明日公開のお話について
  • いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。新年早々、『近日中に一話公開できそうです』と言っておきながら、全く更新できずにすみません。正月休み中に粗方書き上げていたのですが、一人称で書き続けるか、いつものように三人称で書き直すか、そんなことで悩んでいるうちに公私共に忙しくなり、気が付けばひと月も経っていました。亀の歩みのようなブログで、本当にすみません。のろのろと書き進めていた話ですが、ようやく公開 [続きを読む]
  • 「企画物」カテゴリについて ―赤字部分追記―
  • こんにちは。いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。ブログ村もしくは検索でこちらに辿り着いた方の為に、ちょっとご説明をしたいと思います。「永久の想い」には、「企画物」というカテゴリがあります。タイトルどおり何らかの企画に参加させて頂いたときに、投稿した話だけを集めたものになります。※太字は して頂くと飛ぶようになっています。「不在」   仲良しと企画した、「ウンスのいない日」をお題に書い [続きを読む]
  • ご挨拶 -2018-
  • 明けましておめでとうございます。昨年中は「永久の想い」にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。今年も引き続き、お付き合い頂ければ幸いです。昨日、約三カ月ぶりに新作を公開したのですが、ブログ村のポイントが全く伸びず、???状態でした。ちょっとググってみたら、更新が長くされてなかったブログはポイントが減算されるらしいです。いつそれが解除になるかは不明で、とにかく記事をまめに更新しないさい、とま [続きを読む]
  • 慕情
  •  闇に浮かぶ月のつくる舞台で、静かに佇むあの方を見た。 糸のように細く長くひいた寂しさと、計り知れない困惑を浮かべ、見上げた眼差しが泣いているように見えた。 愁いの染みたその影に、俺は踏み出した足をとめ、木陰からひっそりと眺めいった。  涼を帯びた秋の風があの方をすぎゆき、頬にかかる髪をそっと後ろに流す。結ってない髪は流されるままさやさやと動き、寂し気な横顔を露わにする。 離れてしまった世界を懐か [続きを読む]
  • シンイで年越し2017、今年も参加します!
  • 御無沙汰しております、MARIAです。りえさん主催、『シンイで年越し企画2017』 ※ して頂くとご覧いただけます。リハビリも兼ねて、今年も参加させていただく事にしました。お休みしていた約三カ月、全く創作活動から離れていたので、きちんとしたものをお届けできるか非常に不安ですが、超SSであれば何とか書きあげることができそうです。広いお心を持って、お読み頂けたら有難いです。今後は不定期になるかもしれませ [続きを読む]
  • 素月
  •  後苑の石橋の上で、ウンスは空を見上げていた。 雲ひとつなくよく晴れた空に、満ちた月が光を放ち星々をかき消している。 真珠のようにひんやりと輝く月は、煌々と音を立てて池の水面を輝かせ、咲きそろった薄(すすき)は宵のなかで銀色に光っている。風が来るたびにさらさらと揺れ、伏目なその姿はそこはかとなく儚さを感じさせる。 月光鮮やかな夜は、恋しさが強くなる。 自らの肩を抱き、ウンスは二度と逢えぬ人たちに想 [続きを読む]
  • 黄色
  •  いつもより一時辰ほど早く務めを終えたある日、ふたりは少しだけ遠回りをして屋敷に戻ることにした。 頬を撫でる風の感触は穏やかになり、春の気配は日一日と濃くなっていく。木々の葉は目に見えて青みを増し、光は丸みを帯び柔らかくなっている。 足に任せのんびり歩いていると、路の外れの空き地に、菜の花が黄色い絨毯を敷いたように綺麗に咲いていた。 ウンスはふと立ち止まり、菜の花を見ながら話し出した。「ビタミンカ [続きを読む]
  • 任務・改変
  •  康安殿からの戻り道、ヨンはふと立ち止まり空を見上げた。太陽は天長を通過し、既に西に傾いている。 ──毎日は分かりませんが、来られたら……。 予めそう言っておいたものの、ここのところ雑事が絶えず、ぱーとなとやらの義務を全く果たせていない。思案ぶかげな眼差しで暫し宙を見据え、ヨンは典医寺に向かって歩き出した。 敷地内に干されている半夏を摘まみあげ、チャン侍医はまじまじと眺めている。出来具合を確かめる [続きを読む]
  • 明日のお話について
  • いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。明日公開のお話は、先日頂いたコメントから閃きというか想像をお借りして書いたもので、「任務」の別バージョンになります。以前公開したものは、「任務・弐」「任務・参」と続いていきますが、今回の話は読み切りとなっています。途中まで全く同じですが、後半の展開を変えてありますので、明日またお立ち寄り頂けたら嬉しいです。ランキングに参加しております。皆様のぽちが創作への [続きを読む]
  • 任務・参
  •  翌日、いつものようにやって来たトクマンを捕まえ、ウンスは昨日のことを問い質した。「チャン先生の話していた事は本当だったのね。それであの人は? 中に入っていった?」「私は直ぐに立ち去りましたので、その後のことは……」 トクマンは申し訳なさそうに首を横に振る。(きっと中に入ってきたわよね。起こしてくれれば良かったのに、寝顔を見るなんて) 恨みがましい顔でブツブツと呟くウンスを見て、トクマンは咄嗟の思 [続きを読む]
  • 任務・弐
  •  薬草園を抜け典医寺の敷地内を歩いていると、兵舎に戻したはずのトクマンが再びやって来た。ヨンの姿を捉えるなり駆け寄ってくる。「隊長(テジャン)、王様(チョナ)がお呼びです」 肩に手をあてて凝り固まった右腕をぐるぐると回しながら、トクマンを一瞥する。 無言のまま手首をさまざまな角度に動かすヨンを見て、「どうかされたのですか?」 不思議そうな、気遣わしいような、曖昧な面持ちをして小首を傾げた。 トクマ [続きを読む]