qq_otenki_s さん プロフィール

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qq_otenki_sさん: 計算気象予報士の「こんなの解けるかーっ!?」
ハンドル名qq_otenki_s さん
ブログタイトル計算気象予報士の「こんなの解けるかーっ!?」
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/qq_otenki_s
サイト紹介文ゆきぐに羽越(主に山形県・新潟県)のお天気学の難題に工学計算で挑み続ける熱き奮闘記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供26回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2014/11/06 08:07

qq_otenki_s さんのブログ記事

  • (一社)日本気象予報士会の講習会
  •  今日は(一社)日本気象予報士会の講習会を受講してきました。 講習の中では、最近の気象データについての解説もあり、気象庁のスーパーコンピュータの計算結果を基にした、予報のための基礎資料の生成プロセスについても紹介されていました。 特に、ニューラルネットワークやカルマンフィルター(簡単に言えば「AI」の仲間)を用いた技術は興味深いものでした。テキストにあるコラムも示唆に富むものでした。 最近、AIが [続きを読む]
  • 冬季降水量のニューロ・モデル解析
  •  天候デリバティブと並行して独自に研究を進めているのが、ニューラルネットワークを用いた降水域分布の解析です。もともと、情報工学におけるニューラルネットワークでは入力・出力共に「0と1からなる信号」を想定しています。 しかし、気象のパラメータは連続的に変動するため(アナログ)、0か1か(デジタル)で表現する情報とは性格が異なります。このため、入力・出力のパラメータをどのように扱うか、などの課題があり [続きを読む]
  • 台風が近づいて来ています。
  • 台風が近づいて来ています。あまり多くは述べません。ポイントだけ記述します。1.台風に伴う「風が強く荒れ模様となる範囲」が広くなっています。台風の中心がまだ遠くにあっても、風が強まる可能性があります。強風・暴風への注意が必要です。2.台風の北上に伴って、周囲を取り巻く暖かく湿った空気が、秋雨前線に向かって流れ込みます。秋雨前線の近くでは強い雨が降ることがあります。大雨に対する注意が必要です。3.上空 [続きを読む]
  • 金融工学の天候リスクへの応用 〜天候デリバティブ〜
  •  天候デリバティブとは、将来の気象の変化に対して「保険」を掛けることにより、そのリスクをヘッジする手段です。これは、契約時に設定された一定の気象条件が実現した場合(指定された気象要素が閾値を超えたことが観測された場合)に、その観測値(閾値からの差分)に応じた補償金が支払われる「金融商品」です(※厳密には保険商品ではありません)。 契約の際には、利用者は「保険の掛け金」に相当する「プレミアム」を保険 [続きを読む]
  • オプション取引とBlack-Scholesの公式
  •  オプションとは、将来の一定期間に、約束した金額で金融商品(金融資産)を売ったり、買ったりする事ができる「権利」です。 例えば、『株A(時価:110万円)を6か月後に、100万円で購入するオプション(権利)を購入する』 事案を考えてみましょう。この時、株Aのことを「原資産」、6か月後と言う時期のことを「満期」、100万円という価格を「権利行使価格」または「ストライク」と言います。 もし、満期・6か [続きを読む]
  • 金融資産の組合せ・ポートフォリオ
  •  資産運用の際は、様々な金融資産を組み合わせて保有することが多いわけですが、この金融資産の組合せ(構成)を「ポートフォリオ」を言います。ここでは簡単のため、2種類の金融資産AとBの場合を考えてみます。 金融資産AはリターンがμA,リスクはσAであり、金融資産BはリターンがμB,リスクはσBであるとします。この両者のバランスに応じて、ポートフォリオは変わります。いま、リスクσを横軸、リターンμを縦軸にと [続きを読む]
  • 安全資産と危険資産の考え方
  •  現在時点における価値(元金)がS0の試算を年利rで運用する場合、この資産のt年後の価値は、現在の価値に「ert」を乗じることで、S0ertとなります。このような将来時点における価格のことを「フォワード価格」という事があります。 また、将来時点(t年後)の価値が判っている時に、これを現在の価値に換算する場合は、将来の価値に「e-rt」を乗じることで計算することが出来ます。この乗数を「ディスカウント・ファクター」 [続きを読む]
  • 連続複利の概念
  •  複利法とは、元金によって生じた利子を次期(次年)の元金に組み込んでいく方式です。例えば「元金をS0,年利をr」の条件で預金すると、次のように預金額は増えて行きます。 1年後には元金S0に利子S0r(=利率×元金)が新たに組み込まれる形で、元利合計(預金額)が増えていきます。 2年後には元金S1に利子S1r(=利率×元金)が新たに組み込まれる形で、元利合計(預金額)が増えていきます。 つまり、1年後の預金額をS1 [続きを読む]
  • 日本気象予報士会の会報「てんきすと」(第108号)に記事掲載
  •  (一社)日本気象予報士会の会報「てんきすと」9月号(第108号)が届きました。私のこれまでの山形県に関する研究成果が見開き2ページに渡って掲載されています。 私が気象予報士になって、約20年になります。それはそのまま、山形県の冬の気象の問題に取り組んでからの月日にも重なります。記事の中では、三次元熱流体数値モデルとニューロ・モデルによる取組みを紹介し、その解析結果を基に「山形県内の冬の気象特性」を [続きを読む]
  • 最近の雑感
  •  過去の記事「7月20日に考える「市場規模300億円の壁」」でも紹介しましたが、気象庁刊行の「気象業務はいま 2012」のp144には気象関連事業の年間総売上高と予報業務許可事業者数の推移がグラフとして示されています。1993年や2007年の気象業務法の改正などに伴って、事業者数は増加しておりますが、市場規模(年間総売上高)は300億円規模で停滞しています。 一方、最近の予報業務許可事業者の参入状況(各社のWeb 等 [続きを読む]
  • 10年ぶり、2度目の受賞
  •  今年の2月の(一社)日本気象予報士会(CAMJ)の第9回研究成果発表会にて発表した研究「山形県内の冬季降水域および気温分布に関するニューロ・モデルの独自開発」に対し、「木村賞」という賞を賜りました。 この賞は、CAMJ会員が行った「優れた研究成果」に対する賞とされています。先月6月17日のCAMJ定期総会の場で表彰式も行われ、会長から直々に表彰状と記念メダルを賜り、併せて受賞記念講演の機会を頂きま [続きを読む]
  • 日本気象学会誌「天気」7月号に掲載
  •  昨日(7月末日)、(公社)日本気象学会の機関誌「天気」7月号が届きました。この中で「降水日数を指標とする天候デリバティブの価格付けに関する検討」と題した私の「調査ノート」も掲載されています。 2月には(一社)日本気象予報士会の研究成果発表会で「降水日数を指標とする天候デリバティブのプレミアム算定の試み」と題した研究発表を行いましたが、この内容をさらにアップグレードしたものを、学会誌「天気」に投稿 [続きを読む]
  • 佐渡地方を取り巻く流れの数値シミュレーション(2)
  •  昨日の記事の続きです。 新潟県の佐渡島の周囲を取り巻く流れの数値シミュレーションの結果について、昨日は風速ベクトルの分布で表示しましたが、今回は風速(スカラー)でカラー表示してみました。 基準風速を1.0とした場合の相対値で評価するものとし、0.0を青、2.0を赤で対応させています。(1)西北西の一様流を与えた場合(2)西の一様流を与えた場合(3)西南西の一様流を与えた場合 [続きを読む]
  • 佐渡地方を取り巻く流れの数値シミュレーション
  •  久々の更新となります。 今回は、新潟県の佐渡島の周囲を取り巻く流れの数値シミュレーション(LES)を試みました。 対象領域は、北緯:37.6333°〜38.4583°、東経:137.7750°〜139.0125°の約100km×100kmと設定しました。なお、数値計算は水平方向:約1km×1kmメッシュで実施しておりますが、風ベクトルは約2km×2km間隔に間引いております。 今回は、(1)西北西の一様流を与えた場合、(2)西の一様流を与えた場合、(3) [続きを読む]
  • 天候デリバティブのプレミアム
  •  天候デリバティブとは、将来の気象の変化に対して「保険」を掛けることにより、そのリスクをヘッジする手段です。これは、契約時に設定された一定の気象条件が実現した場合(指定された気象要素が閾値を超えたことが観測された場合)に、その観測値(閾値からの差分)に応じた補償金が支払われる「金融商品」です(※厳密には保険商品ではありません)。 契約の際には、利用者は「保険の掛け金」に相当する「プレミアム」を保険 [続きを読む]
  • 新年度を迎えて
  •  この年度替わりの時期は何かと異動の知らせが賑やかなように感じております。 三月末を以って「卒業」など、それまでの活動に終止符を打ち、この四月から新しい門出を迎えられる方も多いのではないかと思います。まずは、お疲れ様でした。 私の方は降雪予報に加え、CAMJの研究成果発表会や市民講座(まちなかカフェ)と言ったビッグイベントも終了し、達成感と安堵感を覚えつつ、引き続き、その他の業務を続けています。ま [続きを読む]
  • あと1回!
  •  週1回程度のペースで、CATVの朝の情報番組の天気予報に電話出演(ONAIR)しております。 気象予報士になって以来、206ヶ月間もの長きに渡ってメディアとの接点は無かったわけですが、207ヶ月目にしてONAIRデビューを果たしました。 ・・・あれから2年近くが経ち、今朝もONAIRでした。 今回はついに、通算99回目の出演となりました。 あと1回で、一つの節目を迎えます。 [続きを読む]
  • 2016年12月-2017年02月の新潟県の冬の傾向
  •  先日、2月25日に(一社)日本気象予報士会の第9回研究成果発表会が無事に終了しました。 そして、今度は3月9日に一般市民の皆様を対象とする講座(まちなかカフェ)が控えております。当日は「天気と景気」をテーマに、天気の変化と身近な経済活動にまつわるリスクマネジメントのお話をする予定です。 その打合せが3月1日に催され、この冬の新潟県内の天候の特徴についての話題も浮上しました。さすがに一応、資料をまと [続きを読む]
  • 第9回日本気象予報士会研究成果発表会にて成果発表しました
  •  先日2月25日は、(一社)日本気象予報士会・第9回研究成果発表会に参加してきました。 こちらがその会場です。 当日は受付で綺麗に製本された「予稿集」頂き、その中に自分の予稿が含まれているのを手にした時は、ちょっと感動しました。 また、懐かしい再会もあり、有意義な一時となりました。 今回は次の2件の研究成果について報告・発表を行いました。(1) 山形県内の冬季降水域および気温分布に関するニューロ・モデル [続きを読む]
  • 第9回日本気象予報士会研究成果発表会に向けて
  •  来たる2月25日には「第9回日本気象予報士会研究成果発表会」が横浜で開催されます。今回は私も「計算・局地気象分野」と「経済・金融気象分野」の2件のテーマをエントリーしております。 当初は「全体の応募件数(時間配分)により、発表は1件のみ」となる可能性もありましたが、結局は「2件とも」採択されるに至りました。現在は発表準備の真っ最中です。 今回発表予定のテーマはこちらの2件です。(1) 山形県内の [続きを読む]
  • 温帯低気圧のイメージ(2)
  •  以前、「温帯低気圧のイメージ」の記事で、寒気と暖気がぶつかり合って温帯低気圧を形成するプロセスを描きました。 このイメージは、水槽実験のように容器の中で実験するようなものです。実際の大気は容器に入っているわけではありませんので、もう少し形が変わります。すなわち、暖気側はより盛り上がる一方、寒気側はより盛り下がろうとします。 このような効果までを考慮してイメージを描き直すと、次のようになります。 [続きを読む]
  • 等圧線から風向きを読む
  •  例えば、次のように平行な等圧線があり、下の方が気圧が高く、上に行くにつれて気圧が低くなるような場合の風向きを考えてみましょう。 とりあえず、空気は気圧の高い方から低い方に向かって移動するわけですから、気圧の高い方から低い方に向かって、等圧線と直角に矢印を引きましょう。 さらに、北半球の場合は、進行方向の右手向きにコリオリの力が働きます。また、地上付近では摩擦の力も働きますので、先ほどの矢印を少し [続きを読む]