qq_otenki_s さん プロフィール

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qq_otenki_sさん: 計算気象予報士の「こんなの解けるかーっ!?」
ハンドル名qq_otenki_s さん
ブログタイトル計算気象予報士の「こんなの解けるかーっ!?」
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/qq_otenki_s
サイト紹介文ゆきぐに羽越(主に山形県・新潟県)のお天気学の難題に工学計算で挑み続ける熱き奮闘記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/11/06 08:07

qq_otenki_s さんのブログ記事

  • 現時点では、人工知能は「道具」
  • NHKスペシャル(2018年09月15日)人工知能 天使か悪魔か 2018 未来がわかる その時あなたは…http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180915 テレビをつけたら、たまたま放送していたので、そのまま見てました。人工知能が「なんだか得体の知れない存在」のように扱われていますが、要は「ビッグデータをそのように活用するか」の問題のようにも思えました。 さて、「xを入力すると、yが出力される」という数 [続きを読む]
  • 平成30年北海道胆振東部地震
  • 震度7の地震「平成30年北海道胆振東部地震」と命名 先の台風やこの度の地震の被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 これ以上の被害が出ない事、そして一刻も早い救出、さらに一日でも早く通常の生活に戻れますよう祈念しております。 [続きを読む]
  • 夏の暑さとキャベツの卸売価格
  •  この夏の猛暑の影響で、野菜の価格が高騰しているようです。そこで、夏の気象条件と夏秋キャベツの価格の傾向について調べてみました。今回、キャベツの入荷数量と単価については、1984〜2017年における東京都中央卸売市場入荷分の月別の集計値を使用しました。 まずは、東京都中央卸売市場に入荷されるキャベツについて、産地別の比率を月別で表してみます。 この表からは、季節ごとの主な産地が判ります。11〜3月(冬キャベ [続きを読む]
  • 7月の真夏日・猛暑日の年次変化
  •  7月の「真夏日」の日数を年別に示したグラフです。また、この中で「猛暑日」となった日数を「赤色」で示しています。 今年(2018年)は、近年の中でも真夏日の日数が突出していますが、同じ位の日数だった年は過去にもありました(例えば、2001年や1978年)。ただ、この42年間を見ても真夏日の日数が多い年であることは言うまでもありません。 また、1990年代後半以降における猛暑日の発生頻度が増しています。長岡の真夏日 [続きを読む]
  • 層厚を用いた「高気圧の2段重ね」のイメージ
  •  夏季の厳しい猛暑の折、その要因として「太平洋高気圧の上にチベット高気圧が重なって『高気圧の2段重ね』となる」という解説を良く見聞きします。簡単な絵に表すとこんな感じです。 それでは、どうして暑さが厳しくなるのか。「層厚」の考え方を基に考えてみたいと思います。今回は、層厚のイメージについては、記事「層厚と温度風のイメージ」を前提として考えます。主なポイントは次の5点です。1.空気の層を柱に見立てま [続きを読む]
  • 1996年7月20日
  •  1996年7月20日、任意団体として「気象予報士会」が設立されました。私が入会したのは1998年なので、約20年会員として在籍しています。 入会当時から、会員の間では「取得した資格を、どのように活かしていくか?」について様々な意見が交わされていました。この中で、これからの時代は「資格だけでは不十分で『+α』が必要」との声も多く聞かれました。自分の「+α」つまり「コア・コンピタンス」を如何に確立し [続きを読む]
  • 平成30年7月豪雨
  • 「平成30年7月豪雨」と命名、地域名は入れず(gooニュース・読売新聞) この度の記録的豪雨の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 ほぼ同時に、これほど広範囲に渡って特別警報が発表された事態には「衝撃と戦慄を覚えた」と言うのが正直な感想です。 そもそも、特別警報とは「数十年に一度」の水準という極めて重大な危機を呼びかける趣旨のものであり、頻繁に発表されるものではありません。しかし、そ [続きを読む]
  • 2018年06月の新潟県内の降水量
  •  北陸地方は6月10日頃に梅雨入りしましたが、新潟県内の雨の日は少なかったように感じていました。そこで、実際の6月の降水量を調べてみました。 左が今年の6月、右が平年の6月の積算降水量(mm)です。やはり、上・中・下越では少雨傾向が顕著でした。以下、地点別のグラフを拡大したものです。 [続きを読む]
  • 梅雨末期に潜む鬼
  •  梅雨も後半〜末期に差し掛かると、梅雨前線が日本海上まで北上してきます。夏の気候に影響を及ぼす太平洋高気圧の勢力が強まるためです。 天気図上の気圧配置でも、梅雨前線が北日本にまで押し上げられると、梅雨明けの便りもちらほらと聞かれるようになります。この時期になると、東北地方や北陸地方の近くで梅雨前線が停滞することになるため、大雨には特に注意が必要となります。 さらに、上空の気圧の谷が近づくことで、梅 [続きを読む]
  • 梅雨前線の構造
  •  中学生の頃、梅雨前線は「太平洋高気圧からの暖かく湿った空気とオホーツク海高気圧からの相対的に冷たく乾いた空気がぶつかり合ってできる」と学びました。当時は何も考えずに「そんなものか」と受け止めていました(実は当時、天気には全く興味がなかった・・・と言うのも一つの要因です)。 それから時が流れ、天気図を見るようになってからというもの「それにしては、随分と西側に延びているな・・・」と疑問に感じてました [続きを読む]
  • 天気と博打の経済学
  •  北陸地方も、そろそろ梅雨入りが近づいてきました。 梅雨前線の位置がちょっとズレるだけで、地域の空模様は大きく変わります。メディア用天気原稿の影の担当者としては、神経をすり減らすシーズンの到来です。日々の予報があたかも博打のように思えてくる心境です。 最近、天気に保険を掛ける「天候デリバティブ」というのは、「天気と博打の経済学」のようなものだと感じています。保険もそもそも「不幸な状況に見舞われるか [続きを読む]
  • オプション・プレミアムの数値シミュレーション
  •  オプションとは、将来の一定期間に、約束した金額で金融商品(金融資産)を売ったり、買ったりする事ができる「権利」です。ある金融資産を例にとって考えてみましょう。 この金融資産は最初の時点(起算時)で100万円の資産価値を持っているものとします。 この金融資産を「半年後に購入しよう」とした場合、幾らで購入できるでしょうか?・・・それは半年後にならないと判りません。しかし、早めに購入することを決めてお [続きを読む]
  • 確率微分方程式の数値解析
  •  株価などの危険資産の価格変動は、次のような確率微分方程式で記述されます。 ここで、μはリターン、σはボラティリティ、z(t)は不規則に変動する成分(ノイズ)です。ノイズはブラウン運動に従うもの仮定し、その確率分布は正規分布として扱われます。 今回はこの確率微分方程式の数値解析を試みました。数値積分はエクスプリシット法&モンテカルロ法を採用し、ノイズは乱数で与えることを検討しました。 一般的に乱数を [続きを読む]
  • 杜の都で金融工学を語る
  •  この週末は(一社)日本気象予報士会(CAMJ)・東北支部の例会に参加してきました。その席上、「降水日数を指標とする天候デリバティブ - Black-Scholesモデルの適用 -」と題して、話題提供を行いました。 今回のテーマは「天候リスクに保険を掛ける」というもので、「気象」というよりは「金融工学」の理論だったので、「アウェー感」が半端なかったのですが、これも予め覚悟の上でした。結局、話題としては「思いっきり滑 [続きを読む]
  • 過去3年の新潟県の冬の傾向
  •  ようやく春を迎え、ホッと一息つくことが出来ております。 このささやかな余裕の間に、過去3年の新潟県内の冬の傾向を調べてみたので、メモ程度に書き記しておきます。 ここでは、上空1500m付近(850hPa面・輪島・09時と21時観測)の気温・風の傾向、および新潟県内の地上における降水量(積算降水量)の分布を調べて、2016,2017,2018年の各年の観測結果と平均的なパターンを比較しました。 なお、この記事では、冬期間を1 [続きを読む]
  • 山形県内の最低気温
  •  山形県米沢市の今朝の最低気温「-15.8℃」を記録しました。 日本海北部に低気圧がある影響で、山形県付近の季節風は西南西寄りに傾いたため、庄内地方など海側中心の降雪となったようです。このような場合、村山地方・東南置賜地方など内陸側では、降雪が少ない代わりに放射冷却が起こりやすくなります。 ただでさえ上空では非常に強すぎる寒気に覆われている上に、放射冷却が重なったことが主な要因ではないかと思います。  [続きを読む]
  • この冬(2017-2018)の3つのキーワード
  • 1.この冬の「寒気が南下しやすい傾向」の要因・・・「ラ・ニーニャ現象」の影響 詳しくは「エル・ニーニョ/ラ・ニーニャ発生時の夏と冬の気候への影響」2.「数年に一度の非常に強い寒気」襲来の要因・・・「負の北極振動」の影響 詳しくは「北極振動とは何ぞや?」3.北陸地方の「平野部」でも大雪になりやすい要因・・・「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」の影響 詳しくは「東北地方の日本海側および北陸地方で特に大 [続きを読む]
  • エル・ニーニョ/ラ・ニーニャ発生時の夏と冬の気候への影響
  •  エル・ニーニョやラ・ニーニャ発生すると、日本付近の夏や冬の気候にも影響を及ぼします。その要因について、簡単に整理してみました。 次の図には、低緯度地方から中緯度地方にかけての「通常の状態」における(平均的な)大気の流れを模式的に描いてみます。 熱帯付近には東西方向の鉛直循環として「ウォーカー循環」、低緯度地方では南北方向に鉛直循環として「ハドレー循環」が存在します。さらに、中緯度地方の上空では、 [続きを読む]
  • 南岸低気圧に伴う関東地方の降雪を考えてみる
  •  普段は日本海側の地域の気象を見ていますが、今回は冬の気象に関連して「関東地方の南岸低気圧」について考えてみたいと思います。 私が思うに、関東地方の降雪を考える上で大切なポイントは4つあります。それは、「上空の気温」「地上付近の気温」「降水現象の発生」そして「低気圧の進路」です。 まずは「上空の気温」です。降水は上空の雲からもたらされますが、雲の中の水分は、多くの場合「氷の粒」の状態になっています [続きを読む]
  • 順圧大気の不安定化とロスビー波
  •  記事「傾圧不安定波のイメージ」では、傾圧不安定波の形成について取り上げました。これは温帯低気圧の発達メカニズムとして重要な理論として知られています。ここで「傾圧」とは、簡単に言えば「等圧面が傾く」性質です。 一方、等圧面が傾かない場合を「順圧」と言います。傾圧大気と順圧大気の詳しい定義は専門書に譲るとして、両者の取り扱いの大きな違いは、現象の構造を「立体的(3次元)に考える」か「平面的(2次元) [続きを読む]
  • ベータ効果のイメージ
  •  昨日の記事「絶対渦度と相対渦度のイメージ」では、「渦度」の話を書きました。ある流れ場の中に羽根車を置いたとき、その羽根車を回転させようとする働きのことを「渦度」と紹介しました。今回はさらに「正の渦度」と「負の渦度」について紹介します。 正の渦度は「反時計回り」の渦度です。右手の4本の指が回転の向き、親指が渦度ベクトルの向きに対応します。 一方、負の渦度は「時計回り」の渦度です。こちらも右手の4本 [続きを読む]
  • 絶対渦度と相対渦度のイメージ
  •  次の図のようなベクトル場を考えてみます。 この流れ場(ベクトル場)の中に、羽根車を置いた場合にどうなるでしょうか・・・。 流れ場(ベクトル場)の流れの中で、羽根車はクルクルと回りながら下流へと流されて行きます。 この時、羽根車を回転させようとする効果を表すパラメータが「渦度」です。渦度は、回転軸上の向きを持つ「ベクトル量」として表されます。 今度は、この羽根車を台の上に乗せ場合について考えてみま [続きを読む]
  • 傾圧不安定波のイメージ
  •  一昨日の記事「温帯低気圧と前線形成のイメージ」では、次の図のような「寒気と暖気のぶつかり合い」からスタートして、温帯低気圧や前線が形成される様子を描きました。 この結果、寒気と暖気の接触面と地上が交わる領域上に、前線や低気圧が形成される構造が描き出されました。そして、その上空では西風が強まって偏西風の強い流れが現れます。これは、昨日の記事「層厚と温度風のイメージ」で触れました。 上空で西風が強化 [続きを読む]
  • 層厚と温度風のイメージ
  •  数年前に「「温度風の関係」のイメージを描く・・・」という記事を書きました。この記事では数式を用いて温度風の関係を考えましたが、ここではイメージを基に考えてみたいと思います。 本来であれば、静力学平衡の関係から層厚の式を導くのが理論的な考え方ですが、ここでは数式を使わずに考えてみます。 いま、一定に質量を持つ「大気(空気)のブロック(塊)」を考えてみます。このブロックは断熱的に膨張・圧縮するものと [続きを読む]
  • 温帯低気圧と前線形成のイメージ
  •  前線は「暖気 vs 寒気」のように異なる2つの気団に伴う流れがぶつかり合う所で形成されます。その前線上に低気圧が発生・発達します。この立体的な構造のイメージを描いてみました。(1) 寒気と暖気が接触することから始まります。  この時の両者の接触面を前線面(前面)と言います。(2) 寒気は下降しながら暖気側へ進む一方、暖気は上昇しながら寒気側に進みます。  この時、寒気は暖気の下に潜り込むため、全体的に盛り下 [続きを読む]