永子の窓 さん プロフィール

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永子の窓さん: 永子の窓
ハンドル名永子の窓 さん
ブログタイトル永子の窓
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/0803ogasawara
サイト紹介文趣味の世界
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供77回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2014/11/14 21:29

永子の窓 さんのブログ記事

  • 枕草子を読んできて(98)
  • 八五  御仏名ノ朝   (98) 2018.10.21 御仏名ノ朝、地獄絵の御屏風取りわたして、宮御覧ぜさせたまふ。いみじうゆゆしきこと限りなし。「これ見よかし」と仰せらるれど、「さらには見はべらじ」とて、ゆゆしさにうつ臥しぬ。◆◆御仏名の日の翌朝、清涼殿から地獄絵の御屏風を上の御局に持って来て、中宮様が御覧あそばす。この絵のひどく気味の悪いことといったらこの上もない。中宮様が「これを是非みなさい」と仰せられ [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(95)(96)(97)
  • 八二  いとほしげなき事  (95) 2018.10.16 いとほしげなき事 人によみて取らせたる歌のほめらるる。されど、それはよし。 遠きありきする人の、つぎつぎ縁たづねて、文得むと言はすれば、知りたる人のがり、なほざりに書きて、やりたるに、なまいたはりなりと腹立ちて、返事も取らせて、無徳に言ひなしたる。◆◆相手が困っていても気の毒だという様子を感じさせないこと。人に代筆して詠んである歌がほめられるの。でも [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(94)
  • 八一  あぢきなきもの  (94) 2018.10.12 あぢきなきもの わざと思ひ立ちて、 宮使へに出でたる人の、物憂がりて、うるさげに思ひたる。人にも言はれ、むつかしき事もあれば、「いかでかまかでなむ」といふ言ぐさをして、出でて、親をうらめしければ、「またまゐりなむ」と言ふよ。とり子の顔にくさげなる。しぶしぶに思ひたる人を、しのびて婿に取りて、思ふさまならずと嘆く人。◆◆無意味でつまらないもの わざわざ思 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(93)
  • 八〇 職の御曹司におはしますころ、 木立など  (93) 2018.10.9 職の御曹司におはしますころ、 木立などはるかに物ふり、屋のさまも、高うけうとけれど、すずろにをかしうおぼゆ。母屋は鬼ありとて、みなへだて出だして、南の廂に御几帳立てて、又廂に女房は候ふ。近衛の御門より左衛門の陣に入りたまふ上達部のさきども、殿上人のは短ければ、大さき、小さきとつけて、聞きなれてあまたたびになれば、その声どももみな聞 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(92)
  • 七九  まして、臨時の祭の調楽などは  (92) 2018.10.5 まして、臨時の祭の調楽などは、いみじうをかし。主殿寮の官人などの、長松を高くともして、頸は引きいれて、先はさしつけつばかりなるに、をかしう遊び、笛吹き出でて、心ことに思ひたる君達の昼の装束して立とまり物言ひなどするに、殿上人の隋身どもの、先しのびやかに短く、おのが君どもの料に追ひたるを、遊びにまじりて、常に似ずをかしう聞ゆ。◆◆この細殿で [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(91)その1 その2
  • 七八   うち局は   (91) その1  2018.10.1 うち局は、細殿いみじうをかし。かみの小蔀上げたれば、風いみじう吹き入れて、夏もいと涼し。冬は雪、霰などの、風にたぐひて吹き入りたるも、いとをかし。せばくて、童べなどののぼりゐたるもあしければ、屏風のうしろなどに隠しすゑたれば、こと所の局のやうに、声高くえ笑ひなどもせで、いとよし。昼などもたゆまず心づかひせらる。夜はたまして、いささかうち解くべく [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(90)
  • 七七     ありがたきもの   (90) 2018.9.28 ありがたきもの 舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。物よく抜くるしろがねの毛抜き。主そしらぬ人の従者。つゆの癖かたはなくて、かたち、心、ありさまもすぐれて、世にあるほど、いささかのきずなき人。同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはしたると思ふが、つひに見えぬこそ、かたけれ。◆◆めったにないもの 舅にほめられる婿。また、姑に可愛がられる嫁君。 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(89)
  • 七六   懸想文にて来たるは  (89)  2018.9.25 懸想文にて来たるは、言ふべきにもあらず。 ただうち語らひ、またさしもあらねど、おのづから来などする人の、簾の内にて、あまた人々ゐて物など言ふに入りて、とみに帰りげもなきを、供なるをのこ、童など、「斧の柄も朽しつべきなンめり」と、むつかしければ、長やかにうちながめて、みそかにと思ひて言ふらめども、「あなわびし。煩悩苦悩かな。今は夜中にはなりぬらむ」 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(87)(88)
  • 七四   しのびたる所に   (87) 2018.9.22 しのびたる所にては、夏こそをかしけれ。いみじう短き夜の、いとはかなく明けぬるに、つゆ寝ずなりぬ。やがてよろづみなあけながらなれば、涼しう見わたされたり。いますこし言ふべきことのあれば、かたみにいらへどもするほどに、ただゐたる前より、鳥の高く鳴きて行くこそ、いと顕証なる心地してをかしけれ。◆◆人目を忍んで逢っている所では、夏こそおもしろい。非常に短い [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(84)(85)(86)
  • 七一   おぼつかなきもの   (84) 2019.9.19 おぼつかなきもの 十二年の山籠りの女親。知らぬ所に、闇なるに行きあひたるに、あらはにもぞある、とて、火もともさで、さすがに並みゐたる。いま出で来たるものの心も知らぬに、やんごとなき物持たせて、人のがりやりたるに、おそく来る。物言はぬちごの、そりくつがへりて、人にもいだかれず泣きたる。暗きに、いちご食ひたる。人の顔知らぬ物見。◆◆対象がはっきりしな [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(83)その2
  • 七〇   草の花は   (83)  その2   2018.9.15 葦の花。さらに見所なけれど、みてぐらなど言はれたる、心ばへあらむと思ふに、ただならず。もしも薄にはおとらねど、水のつらにてをかしうこそあらめとおぼゆ。「これに薄を入れね、いとあやし」と、人言ふめり。秋の野おしなべたるをかしさは薄にこそあれ。穂先の蘇芳に、いと濃きが、朝露に濡れてうちなびきたるは、さばかりの物やはある。秋の果てぞ、いと見所なき。 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(83)その1
  • 七〇   草の花は   (83)  その1  2018.9.12 草の花は なでしこ、唐のはさらなり、やまともめでたし。女郎花。ききよう。菊の所々うつろひたる。かるかや。竜胆、枝さしなどむつかしげなれど、こと花はみな霜枯れたれど、いと花やかなる色合ひにてさし出でたる、いとをかし。わざと取り立てて、人めかすべきにもあらぬさまなれど、かまつかの花、らうたげなり。名ぞうたてげなる。雁の来る花と、文字には書きたる。 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(81)(82)
  • 六八   集は   (81)  2018.9.9  集は 万葉集。古今集。後撰集。◆◆和歌の集 万葉集。古今集。後撰集。これらがいい。六九  歌の題は   (82)   2018.9.9 歌の題は 都。葛。三稜草。駒。霰。笹。つぼすみれ。日陰。菰。たかせ。鴛鴦。浅茅。しば。あをつづら。梨。なつめ。あさがほ。◆◆歌の題としては、都(平安京)。葛。三稜草(みくり)。駒(馬・子馬)。霰。笹。つぼすみれ。日陰(日陰のかづら) [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(80)
  • 六七    草は   (80)  2018.9.6 草は 菖蒲。菰。葵、いとをかし。祭のをり、神代よりとして、さるかざしとなりけむ、いみじくめでたし。物のさまも、いとをかし。おもだかも、名のをかしきなり、心あがりしけむと思ふに。三稜草。ひろむしろ。苔。こだに。雪間の青草。かたに。かたばみ。綾の紋にてあるも、こと物よりはをかし。◆◆草は 五月の節供に用いる菖蒲。水草で筵などをつくる菰。葵がよろしい。賀茂別雷神 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(78)(79)
  • 六五    橋は   (78)  2018.9.3橋は あさむつの橋。あまひこの橋。浜名の橋。ひとつ橋。佐野の船橋。うたしめの橋。轟の橋。を川の橋。かけ橋。瀬田の橋。木曽路の橋。堀江の橋。かささぎの橋。ゆきあひの橋。小野の浮橋。山菅の橋。名を聞きたるをかし。うたたねの橋。◆◆橋は あさむつの橋(福井市浅水か)。あまひこの橋。浜名の橋。ひとつ橋。佐野の船橋(舟を並べ板を渡し橋としたもの)。うたしめの橋。轟の橋 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(76)(77)
  • 六三  よき家の中門あけて   (76)  2018.8.31 よき家の中門あけて、檳榔毛の車の白う清げなる、はじ蘇芳の下簾のにほひいと清げにて、榻に立てたるこそめでたけれ。五位六位などの、下襲の尻はさみて、笏いと白き、肩にうち置きなどして、とかく行きちがふに、また、装束し、壺胡籙負ひたる隋身の出で入りたる、いとつきづきし。厨女のいと清げなるが、さし出でて、「なにがし殿の人や候ふ」など言ひたるをかし。◆◆立 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(74)(75)
  • 六一  よろづよりは、牛飼童べの   (74) 2018.7.31 よろづよりは、牛飼童べのなりあしくて持たるこそあれ。こと者どもは、されど、しりに立ちてこそ行け、先につとまもられ行く者、きたなげなるは心憂し。車のしりにことなる事なきをのこどもの連れだちたる、いと見苦し。ほそらかなるをのこ、随身など見えぬべきが、黒き袴の裾濃なる、狩衣は何もうちなればみたる、走る車の方などに、のどやかにてうち添ひたるこそ、わ [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(72)(73)
  • 五九  若くてよろしき男の  (72) 2018.7.29 若くてよろしき男の、下衆女の名言ひなれて呼びたるこそ、いとにくけれ。知りながらも、何とかや、片文字はおぼえで言ふはをかし。宮仕へ所の局などに寄りて、夜などぞ、さおぼめかむはあしかりぬべけれど、主殿寮、さらぬただ所にては、侍、蔵人所にある者をゐて行きて、呼ばせよかし。てづからは声もしるきに。 はした者、童べなどは、されどよし。◆◆若くて身分教養のある [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(71)
  • 五八  殿上の名対面こそ  (71)  2018.7.24 殿上の名対面こそなほをかしけれ。御前に人候ふをりは、やがて問ふもをかし。足音どもしてくづれ出づるを、うへの御局の東面に耳をとなへて聞くに、知る人の名告りには、ふと胸つぶるらむかし。また、ありとも聞かぬ人をも、このをりに聞きつけたらむはいかがおぼゆらむ。名告りよしあし、聞きにくく定むるるもをかし。◆◆殿上の名対面こそは、やはりおもしろいものだ。主上の [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(70)その3
  • 五七  職の御曹司の立蔀のもとにて  (70)その3  2018.7.21 入らせたまひて、なほめでたき事ども言ひ合はせてゐたるに、南の遣戸のそばに、几帳の手のさし出でたるにさはりて、簾のすこしあきたるより、黒みたる物の見ゆれば、のりたかがゐたるなンめりと思ひて、見も入れで、なほことどもを言ふに、いとよくゑみたる顔の、さし出でたるを、「のりたかなンめり、そは」とて見やりたれば、あらぬ顔なり。◆◆(主上と中宮が) [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(70)その2
  • 五七  職の御曹司の立蔀のもとにて  (70)その2  2018.7.19 物など啓せさせむとても、そのはじめ言ひほめし人をたづね、しもなるをも呼びのぼせ、局などにも来て言ひ、里なるには、文書きても、みづからもおはして、「おそくまゐらば、『さなむ申したる』と申しにまゐらせよ」のどのたまふ。「その人の候ふ」など言ひゆづれど、さしもうけひかずなどぞおはする。◆◆(頭の弁は)何かを中宮様に申し上げさせようというとき [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(70)その1
  • 五七  職の御曹司の立蔀のもとにて  (70)その1   2018.7.13 職の御曹司の立蔀のもとにて、頭弁の、人と物をいと久しく言ひ立ちたまへれば、さし出でて、「それはたれぞ」と言へば、「弁侍ふなり」とのたまふ。「何かはさも語らひたまふ。大弁見えば、うち捨てたてまつりていなむものを」と言へば、いみじく笑ひて、「たれかかかる事をさへ言ひ聞かせけむ。『それさなせそ』と語らふなり」とのたまふ。◆◆職の御曹司の [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(68)(69)
  • 五五  主殿司こそ   (68)  2018.7.9 主殿司こそ、なほをかしきものはあれ。下女の際は、さばかりうらやましきものはなし。よき人にせさせまほしきわざなり。若くてかたちよく、なりなど常によくてあらむは、ましてよからむかし。年老いて、物の例など知りて、面なきさましたるも、いとつきづきしう目やすし。主殿司の、顔愛敬づきたらむを持たりて、装束時にしたがひて、唐衣など、今めかしうて、ありかせばやとこそおぼ [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(66)(67)
  • 五三  細殿に人とあまたゐて  (66) 2018.7.2 細殿に人とあまたゐて、ありく者ども、見やすからず呼び寄せて、物など言ふに、清げなるをのこ、小舎人童などの、よき包み、袋に、衣ども包みて、指貫の腰などうち見えたる。袋に入れたる弓、矢、楯、細太刀など持てありくを、「誰がぞ」と問ふに、ついゐて、「なにがし殿の」と言ひて行くは、いとよし。けしきばみやさしがりて、「知らず」とも言ひ、聞きも入れでいぬる者は、 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(65)その2
  • 五二  にげなきもの  (65)その2  2018.6.30 靫負佐の夜行。狩衣姿もいといやしげなり。また、人におぢらるるうへの衣、はた、おどろおどろしく、立ちさまよふも、人見つけば、あなづらはし。「嫌疑の者やはある」と、たはぶれにもとがむ。六位の蔵人、うへの判官とうちいひて、世になく、きらきらしき物におぼえ、里人、下衆などは、この世の人とだに思ひたらず、目をだに見合はせで、おぢわななく人の、内わたりの細殿な [続きを読む]