永子の窓 さん プロフィール

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永子の窓さん: 永子の窓
ハンドル名永子の窓 さん
ブログタイトル永子の窓
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/0803ogasawara
サイト紹介文趣味の世界
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供71回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2014/11/14 21:29

永子の窓 さんのブログ記事

  • 枕草子を読んできて(62)
  • 四九  あてなるもの  (62) 18.6.20 あてなるもの 薄色に白襲の汗衫。削り氷の甘葛に入りて、あたらしき鋺に入れたる。梅の花に雪の降りたる。いみじううつくしきちごのいちご食ひたる。かりのこ割りたるも。水晶の数珠。◆◆高貴で上品なもの 薄紫色の衵(あこめ)の上に白襲の汗衫(かざみ)を重ねたもの。削り氷が甘葛(あまずら)に入っていて、新しい金属製の碗に入れてあるの。梅の花に雪が降ってるの。とても可愛 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(61)その2
  • 四八  鳥は  (61) その2  2018.6.16 庭鳥のひななき。水鳥。山鳥は、友を恋ひて鳴くに、鏡を見せたれば、なぐさむらむ、いとわかう、あはれなり。谷へだてたるほどなど、いと心苦し。鶴は、こちたきさまなれども、鳴く声の雲居まで聞こゆらむ、いとめでたし。頭赤き雀。斑鳩の雄鳥。たくみ鳥。◆◆にわとりのピヨピヨと鳴くのが良い。水鳥がよい。山鳥は、友を恋しがって鳴くときに、鏡を見せておくと、その心がなぐさむ [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(61)その1
  • 四八  鳥は  (61) その1 2018.6.12 鳥は こと所の物なれど、鸚鵡はいとあはれなり。郭公。水鶏。鴫。みこ鳥。ひわ。ひたき。都鳥。川千鳥は、友まどはらむこそ。雁の声は、遠く聞こえたる、あはれなり。鴨は、羽の霜うちはらふらむと思ふに、をかし。◆◆鳥は 異国のものだけれども、鸚鵡(おうむ)はとてもしみじみとした感じがする。郭公(ほととぎす)。水鶏(くいな)。鴫(しぎ)。みこ鳥。ひわ。ひたき。都鳥。 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(60)その3
  • 四七  木は  (60) その3  2018.6.9 譲る葉のいみじうふさやかにつやめきたるは、いと青う清げなるに、思ひかけず似るべくもあらぬ茎の赤うきらきらしう見えたるこそ、いやしけれどもをかしけれ。なべての月ごろは、つゆも見えぬものの、師走のつごもりにしも、時めきて、亡き人の物にも敷くにやと、あはれなるに、またよはひ延ぶる歯固めの具にして使ひたンめるは、いかなるにか。「紅葉せむ世や」と言ひたるも、たのもし [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(60)その2
  • 四七  木は  (60) その2  2018.6.5 この世近くも見え聞こえず、御嶽に詣でて帰る人など、しか持てありくめる、枝さしなどの、いと手触れにくげに荒々しけれど、何の心ありて、あすは檜の木とつけけむ、あぢきなきかねごとなりや。たれにたのめたるにかあらむと思ふに、知らまほしうをかし。ねずもちの木、人のなみなみなるべきさまにもあらねど、葉のいみじうこまかに小さきが、をかしきなり。楝の木。山橘。山梨の木。 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(60)その1
  • 四七  木は  (60) その1  2018.6.1 木は、かつら。五葉。柳。橘。そばの木、はしたなき心地すれども、花の木どもの散り果てて、おしなべたる緑になりたる中に、時もわかず、濃き紅葉のつやめきて、思ひかけぬ青葉の中よりさし出でたる、めずらし。まゆみさらにも言はず。その物ともなけれど、宿り木といふ名、いとあはれなり。榊、臨時の祭、御神楽のをりなど、いとをかし。世に木どもこそあれ、神の御前の物と言ひはじ [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(59)その1 その2
  • 四六  節は  (59) その1  2018.5.27 節は、五月にしくはなし。菖蒲、蓬などのかをりあひたるも、いみじうをかし。九重の内をはじめて、言ひ知らぬたみしかはらの住みかまで、いかでわがもとにしげく葺かむと葺きわたしたる、なほいとめづらしく、いつかことをりは、さはしたりし。空のけしきの曇りわたりたるに、后の宮などには、縫殿より御薬玉とていろいろの糸を組みさげてまゐらせたれば、御帳立てたる母屋の柱に、 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(58)
  • 四五  池は (58) 2018.5.23 池は 勝間田。磐余の池。贄野の池、初瀬にまゐりしに、水鳥のひまなく立ちさわぎしが、いとをかしく見えしなり。水なしの池、あやしう、などてつけるならむと問ひしかば、「五月など、すべて雨いたく降らむとする年は、この池に水といふ物なくなむある。また、日のいみじく照る年は、春のはじめに水なむおほく出づる」と言ひしなり。「げになべてかわきてあらばこそさもつけめ、出づるをりもある [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(57)その2
  • 四四   木の花は  (57)その2梨の花、世にすさまじくあやしきものにして、目に近く、はかなき文つけなどだにせず。愛敬おくれたる人の顔などを見ては、たとひに言ふも、げにその色よりしてあいなく見ゆるを、唐土には限りなき物にて、文にも作るなるを、さりともあるやうあらむとて、せめて見れば、花びらの端にをかしきにほひこそ、こころもとなくつきたンめれ。楊貴妃、御門の御使ひに会ひて、泣きける顔に似せて、「梨花一 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(57)その1
  • 四四   木の花は  (57)その1  2018.5.16 木の花は 梅の、濃くも薄くも、紅梅。桜の、花びら大きに、色よきが、枝はほそうかれはれに咲きたる。 藤の花、しなひ長く、色よく咲きたる、いとめでたし。 卯の花は、品おとりて、何となけれど、咲くころのをかしう、郭公の陰に隠るらむ思ふに、いとをかし。祭のかへさに、紫野のわたり近きあやしの家ども、おどろなる垣根などに、いと白う咲たるこそをかしけれ。青色の上 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(56)その2
  • 四三  七月ばかり、いみじく暑ければ  (56)その2 2018.5.8 人のけはひのあれば、衣の中より見るに、うちゑみて、長押に押しかかりてゐぬれば、恥ぢなどする人にはあらねど、うちとくべき心ばへにもあらぬに、ねたうも見えぬるかなと思ふ。「こよなき名残の御あさいかな」とて、簾の内になからばかり入りたれば、「露より先なる人のもどかしさ」といらふ。◆◆人の気配がするので、女は、かぶっている着物の中から見ると、 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(56)その1
  • 四三  七月ばかり、いみじく暑ければ  (56)その1  2018.5.4 七月ばかり、いみじく暑ければ、よろづの所あけながら夜も明かすに、月のころは、寝起きて見いだすもいとをかし。闇もまたをかし。有明はた言ふにもあまりたり。◆◆七月のころは、ひどく暑いので、あちらもこちらも開けたままで、昼はもとより夜も明かすのだが、月のある頃は、寝て目を覚まして起き上がって、家の中から外を見るのもたいへんおもしろい。闇夜 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(55)その4、その5
  • 四二  小白川といふ所は   (55)その4  2018.5.1 中納言「さて呼び返されつるさきには、いかが言ひつる。これやなほしたる事」と問ひたまへば、「久しく立ちて侍りつれど、ともかくも侍りざりつれば、『さはまゐりなむ』とて帰りはべるを、呼びて」など申す。「たれが車ならむ。見知りたりや」などのたまふほどに、講師のぼりぬれば、みなゐしづまり、そなたをのみ見るほどに、この車はかい消つやうに失せぬ。下簾など、 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(55)その3
  • 四二  小白川といふ所は   (55)その3 2018.4.27 後に来たる車の、ひまもなかりければ、池に引き寄せて立てたるを、見たまひて、実方の君に、「人の消息びびしく言ひつべからむ者一人」と召せば、いかなるにからむ、選りてゐておはしたるに、「いかが言ひやるべき」と、近くゐたまへるばかり言ひ合はせて、やりたまはむ事は聞こえず。いみじく用意して、車のもとに歩み寄るを、かつは笑ひたまふ。しりの方に寄りて言ふめり [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて (55)その2
  • 四二  小白川といふ所は   (55)その2  2018.4.24 すこし日たけるほどに、三位中将とは関白殿をぞ聞こえし、からの薄物の二藍の直衣、同じ指貫、濃き蘇芳の御袴に、はえたる白き単衣のいと鮮やかなるを着たまひて、歩み入りたまへる、さばかりかろび涼しげなる中に、暑かはしげなるべけれど、いみじうめでたしとぞ見えたまふ。細塗骨など、骨はかはれど、ただ赤き紙を、同じなみにうち使ひ持ちたまへるは、なでしこのい [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて (54)(55)その1
  • 四一  菩提といふ寺に  (54) 2018.4.21 菩提といふ寺に、結縁講ずるが聞きに詣でたるに、人のもとより、「とく帰りたまへ。いとさうざうし」と言ひたれば、蓮の花びらに、 もとめてもかかる蓮の露おきて憂き世にまたは帰るものかは と書きてやりつ。まことに、いとたふとくあはれなれば、やがてとまりぬべくぞおぼゆる。つねたうが家の人のもどかしさも忘るべし。◆◆菩提という寺で、結縁講(けちえんこう)をする日に [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(53)その2
  • 四〇  蔵人おりたる人、昔は  (53)その2  2018.4.14 さはあらで、講師ゐてしばしあるほどに、さきすこしあはしおはする車とどめておるる人、蝉の羽よりもかげろなる直衣、指貫、生絹の単衣など着たるも、狩衣姿にても、さやうにては若くほそやかなる三四人ばかり、侍の者、また、さばかりして入れば、もとゐたりつる人も、すこしうち身じろぎくつろぎて、高座のもと近き柱のもとなどにすゑたれば、さすがに数珠押しもみ、 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(53)その1
  • 四〇  蔵人おりたる人、昔は  (53)その1  2018.4.8 蔵人おりたる人、昔は御前などいふ事もせず、その年ばかり、内わたりには、まして影も見せざりける。今は、さしもあらざンめる。「蔵人の五位」とて、それをしもぞいそがしくもてつかへど、なほ名残つれづれにて、心一つは暇ある心地すべかンめれば、さやうの所にいそぎ行くを、一度二度聞きそめつれば、常に詣でまほしくなりて、夏などのいと暑きにも帷子いとあざやかに [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(48)(49)(50)(51)(52)
  • 三五   牛飼は   (48) 2018.4.7 牛飼は、大きにて、髪あかしらがにて、顔赤らみて、かどかどしげなる。◆◆牛飼いは、身体つきが大きくて、髪は赤毛の白髪で、顔が赤らんで、才気のありそうなのがよい。◆◆三六  雑色随身は   (49)2018.4.7 雑色隋身は、やせてほそやかなる。よき男も、なほ若きほどは、さる方なるぞよき。いたく肥えたるは、ねぶたからむ人とおぼゆ。◆◆雑色や隋人は、痩せてほっそりしている [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(45)(46)(47)
  • 三二   檳榔毛は   (45) 2018.4.2 檳榔毛は、のどやかにやりたる。走らせたるはかろがろしく見ゆ。網代は、走らせたる。人の門よりわたるを、ふと見るほどもなく過ぎて、供の人ばかり走るを、たれならむと思ふこそをかしけれ。ゆるゆると行くは、いとわろし。◆◆檳榔毛の車は、ゆっくりと進ませるのがよい。早く走らせるのは軽々しく見える。網代車は走らせるのが似合っている。人の家の門を通って行くのを、はっと目に [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(44)
  • 三一   心ゆくもの     (44) 2018.3.29 心ゆくもの ようかきたる女絵の、ことばをかしうつづけておほかる。物見のかへさに、乗りこぼれて、をのこどもいとおほく、牛よくやる者の、車はしらせたる。白く清げなるみちのくに紙に、いと細くかかへてはあらぬ筆して、文書きたる。調半に調おほくうちたる。河舟のくだりざま。歯黒めのよくつきたる。うるはしき糸の、あはせぐりしたる。物よく言ふ陰陽師して、河原に出で [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(42)(43)
  • 二九   心ときめきするもの   (42) 2018.3.25 心ときめきするもの 雀の子。ちご遊ばする所の前わたりたる。唐鏡のすこし暗き、見たる。よき男の、車とどめて、物の案内せさせたる。よき薫物たきて一人臥したる。頭洗ひ化粧じて、香にしみたる衣着たる。ことに見る人なき所にても、心のうちは、なほをかし。待つ人などある夜、雨のあし、風の吹きゆるがすも、ふとぞおどろかるる。◆◆心がどきどきするもの 雀の子。乳 [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(41)
  • 二八    暁に帰る人の    (41) 2018.3.22 暁に帰る人の、昨夜置きし扇、ふところ紙もとむとて、暗ければ、さぐり当てむさぐり当てむと、たたきもわたし、「あやしあやし」などうち言ひ、もとめ出でて、そよそよとふところにさし入れて、扇引きひろげて、ふたふたとうち使ひて、まかり申ししたる、にくしとは世の常、いと愛敬なし。同じごと、夜ふかく出づる人の、烏帽子の緒強く結ひたる、さしも結ひかたまずともあり [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(39)(40)
  •  二六    にくきもの、乳母の男こそあれ    (39) 2018.3.17 にくきもの、乳母の男こそあれ。女子は、されど近く寄らねばよし。をのこ子は、ただわが物に領じて、立ち添ひうしろ見、いささかもこの御事にたがふ者をば詰め讒し、人にも思ひたらず。あしけれど、これがとがをば、心にまかせ言ふ人しなければ、所得、いみじき面持して、事行なひなどするよ。◆◆にくらしいもの、乳母の夫こそそうである。稚児が女の子の [続きを読む]
  • 枕草子を読んできて(38)その2 その3
  • 二五    にくきもの    (38)その2  2018.3.10 また、酒飲みてあめきて、口をさぐり、髭あるは、それを撫でて、杯、人に取らすほどのけしき、いみじくにくし。なやみ、口わきさへ引き垂れ、「また飲め」など言ふなるべし。身ぶるひをし、童べの「こほ殿にまゐりて」などうたふやうにする。それはしも、まことによき人の、さしたまひしより、心づきなしと思ふなり。◆◆また、酒を飲んでわめき、口中をまさぐり、髭のあ [続きを読む]