詩と写真 *ミオ* さん プロフィール

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詩と写真 *ミオ*さん: 詩と写真 *ミオ*
ハンドル名詩と写真 *ミオ* さん
ブログタイトル詩と写真 *ミオ*
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/miolemon8
サイト紹介文毎日は砂浜のように。 きらきら光る粒を探して歩く。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供75回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2014/11/23 11:43

詩と写真 *ミオ* さんのブログ記事

  • 連鎖
  • 動いているわたしがそこにあるはずなのに空気がそこに満ちているはずなのにわたしのインクは広がるには不器用すぎてわたしはわたしの書くことにうんざりするだから他の人の書いたものを読む他の人の文章にもときどきうんざりする読んでいる心が剥がれかけるすると言葉の連なりがふいに布のようになって波打つ見えない形のまま隠されている何かにぐいと押されてまだ現れてもいない言葉を書き留めたいと思う嘆きでも昂ぶりでも意味で [続きを読む]
  • 時間がない、らしい
  • 仕事で本を読まされているのだけれど、それで私もがんばるぞ、と思うのだけど、もともと目的のない時間、目的のないことが好きなのだった。だから詩、というか文章の周辺を、言葉の砂漠地帯のような私なのに、なんとなく続けているのだった。でも新しい職場では、目的地が大事っと言われていて、私も聞いてる時はふんふんふん、そうですよねそうですよね、と思って聞いている。土日に、近所のスーパーにたらたら歩いて買い物に行く [続きを読む]
  • ほんのり好きなもの
  • 朝、NHKのニュースを見るのだけれど、世界のメディアザッピングがいまの私のお気に入り。朝というのは仕事に行く前の時間であり、大抵は少し憂鬱。だから、なんとなくつけている番組にひそかな楽しみを見つけて、小さなことなのに、実はそれにしがみつくような気持ちであったりする。高松にいた頃は『シャキーン!』だった。その当時は生保会社に勤めていて、とても楽しかったけれど、内容的にはかなり緊張感のある仕事だった。お [続きを読む]
  • 木の姿
  • 木の姿を幻想にまとわせた美しい絵本展示を見終えて美術館を出た母とわたしは公園で立ちどまる絵本のページの続きのように冬の木立ちに囲まれていた遠い国の言い伝えが紙の舟に乗って心の入江に接岸しまなざしから出港して木々に命を吹き込む夏の間隠れて見えなかった声が空に向かって希求する移りゆく色を背景にして公園は劇場になるトランポリンを運ぶようにわたしたち二人は母と子太古からの円をこの空間に持ち込んでいたそこで [続きを読む]
  • 卒業
  • 昨日は3年5ヶ月勤めた会社の最終出勤日だった。このブログを始めて少ししてから今のところに勤め始めて、最初は、それまで住んでいた高松や高松で勤めていた会社が懐かしいと思ったりした。けれど、そのときはまだあまり馴染んではいなかった新しい職場が、いまはすっかり懐かしい会社。離れることになって、とても離れがたい会社。朝少し早めに行って広い敷地の中で、陰に隠れているベンチに座ってコーヒーを飲むのが好きだった。 [続きを読む]
  • 徒らに
  • 時間がないと時間があれば一日詩を書いたりその周りのことについて考えていたいのれんのように文章を行ったり来たりしていたいと思ったりする時間があれば詩なんて書けないと思う言葉ばかり考えていられないと思う用事と用事の合間を縫うようにでないと文章なんて考えられないのにと思う私の心は虹のように移りにけりな徒らに時間に対してなんて勝手なんだろうと思う街を歩いているとショーウィンドウに誰もいないシステムキッチン [続きを読む]
  • 新しい一歩
  • この縁を捨てて新しい場所へ行こうとするわたしはそれほどのわたしなのだろうか胸の中で水たまりのように疲れがだらしなくひろがっている笑顔が咲く野原を出て正しい考えもなく煉瓦を壊して新しく積みあげる気力もなくニュースペーパーのインクの匂いも風に消えチェシャ猫の笑顔のように拳だけが残っているわたしも煽られただけだったんだ街中を踊っている文字たちに自分の願いを叶えたいためにひとを動かそうとする文字たちにすべ [続きを読む]
  • 美しいに至る道
  • 美しいという言葉は美しいそう思うのは歴史だろうか生きているわたしはいま歴史の最先端に立っていてそのわたしがそれを美しいと認識するまでわたしが美しいと思うものを造ったひとがその分野の伝統を学ぶまでその分野の美しいがいまの姿に至るまでわたしが何かを美しいと思うに至るには長い歴史が必要でわたしが美しいと言いたくなるものを造るひとが美しいを学ぶまでその道でいまの美しいができあがるまで美しいという形容は薔薇 [続きを読む]
  • アーモンドチョコレート
  • 誰か元気になる魔法の言葉をかけてアーモンドチョコレートがとまりませんアーモンドは体にいいという魔法でチョコレートを食べる技カリッという甘ーいがあって後味が少し苦味もあるアーモンドまたチョコレートの味が欲しくなるカリッという甘ーいがあって後味が少し苦味もあるアーモンド誰か元気になる魔法の言葉をかけてわたしにだけどわたしはアーモンドチョコレートを食べるアーモンドにチョコレートをかける魔法だなこれは陽の [続きを読む]
  • ダララララからタララララへ
  • 先ほどから目の前を人が走っていく。私は携帯を見ているので、姿は見えない。けれど右のほうから歩いてきた人が、なぜか私の前方10メートルあたりのところへ来るとシャカシャカシャカと突然走り始める音がする。なぜだろうなぜだろう。私はコーヒーを飲んでいる。暗がりで。するとそれに気付いたおじさんがそっと電気をつけてくれる。私は意気消沈している。空はとても青いのに。どうやって元気って出すんだっけ。と思っている。何 [続きを読む]
  • 朝、一杯のコーヒー
  • 体がまだ追いつかないつま先からカフェに入り先に会計を済ませてきたコーヒーをテーブルに置くテーブルにひしめく雑多な煩いをかきあつめ宇宙のように強い引力で呑み込んでしまう黒い飲み物赤も青も白も緑も光の小さな粒となってカップの縁にお行儀良く並んでいる暮らしのすき間に落とす一滴のほんとう揺れていない振り子がまんなかにあるようにわたしの揺れがとまったとき留まっている位置時間や不安や無力感にさえぐいぐい押され [続きを読む]
  • インフルエンザがやってきて
  • インフルエンザにかかってしまった。一番かかりたくないと思っているときにかかってしまった。一番かかりたくないと思っているときにかかってしまうものなのかもしれない。なぜなら、一番かかりたくないときというのは、やらなきゃいけないことがたくさんある(もしくはたくさんあるつもりになっている)とき、で、一番がんばってしまったり気持ちに余裕がなかったりしているときだから。私は自分がインフルエンザにかかったことを [続きを読む]
  • あなたがいない世界を
  • 完璧な結晶体あなたの中の何かが欠けてその断面であなたは世界と癒着したあふれるばかりの輝きが曇りあらゆる悲しみがあなたの原石にこだまして雪崩れ込んだ美しさはその属性だけで一匹の生き物となって宙を這い昇った貝の緑色の苦みわたしの意味を知りわたしを失うことを知り土となり埋もれていくことを知り岩を刻む節理にあなたは賢いひとだからそんなことはとうにご存知だったそう思っていたあなたがそれを試されることのないよ [続きを読む]
  • 白いものを
  • 考えずとも動く文字の形をなぞるのではなく同じ形をたたくのみで表そうとすれば意味になってしまうどこかに行こうと出掛けようと思うのはずっとここにいたいからなのに伝えたいのは意味ではなく伝えたいとすら思っていなかったのにただ土を吸って咲きたかったただ風に返事をしたかったそういうことをひとはすぐに忘れてしまう鉛筆を握る指がほどけた途端飛んでいった白いものを [続きを読む]
  • ヨーダ捕獲
  • 長いことブログを休んでしまった。転職活動で忙しかった。心がいっぱいだった。そんなある日。ヨーダ捕獲。いただきます!正体はだんなさんが新潟で買ってきてくれた笹団子。おいしかった。日本にもヨーダがいたヨーダ。 [続きを読む]
  • 四角の夢
  • 空と電車の間で四角く区切られた夢を見る奥行きがあるせいで桟のところに雪が積もり影と対称をなして平面に描かれた立体のように見える(かえって奇妙にあざやかだ)四角く区切られた夢の中にひとりきりあ、あっちにもひとりきりの夢ふたり、さんにん本棚からあふれ出す本のように羽を生やして増殖する向こう側の枠に向かって手を振ってみる開かれた窓の中の閉じられた顔少し動いた本人にだけは見えないうわべだけがよく見える湛え [続きを読む]
  • 方位磁針
  • この街ならば北がどちらか方位磁針のように感じている海はどこへ行った山はどこへ行った折り重なるビルのカーテンに隠れても針を細かくふるわせて北を探している青い標識に白字で書かれた隣町の名前初めて目にするならいつか横を歩いているはずの未知の恋人の顔そのくらいに抽象的でもわたしならすでにその街にいくつかピンを刺している元気なときも元気でないときも行くお気に入りのカフェ祖父母の住む家があった一角もう会わなく [続きを読む]
  • マスクまわり
  • 先日の「甘いマスク」という雑記を読んで、友達がメッセージを送ってくれた。ミオちゃんがずっとマスクに興味を持っていることに興味がある、と。ありがとう!自分では気付かなかったけれど、確かにマスクが気になっているのかもしれない。言われてみると、なぜマスクを気にしているのか、自分でも気になってきた。最初は上記の通り、ずっとマスクをしている人にいらいらしてしまう、という感覚があった。あなたたちとは別なの。あ [続きを読む]
  • 甘いマスク
  • 私はインフルエンザになったことがない。だからインフルエンザの菌は体に入れたくない。だからインフルエンザの予防接種はしたくない。と、強く思っていた。ところが昨年の12月頃、ふいに母が「ミオが昔、インフルエンザにかかったとき……」と話を始めた。「え、私インフルエンザにかかったこと、あったんだっけ?小さい頃?」「あのとき呼吸が荒くなってるからびっくりして夜間の病院に連れて行ったら、過呼吸になっていたのよね [続きを読む]
  • 新年
  • あけましておめでとうございます。今年の目標は決まりましたか?私は、今年は、砂で作った城のようなバランスをぐっと掴んで、ぐっと崩して、自分にとって、新しい言葉を探したい。まだ茹であがっていないたまごのように、明確な目標にまで固まってはいないけれど。今回は高知県の室戸岬で年を越しました。大きな窓から、色を変えて暗くなっていく空と海をずっと見ていました。魅入られていました。初日の出。水平線のあたりに厚い [続きを読む]
  • 月の音
  • 何色というのだろう淡い色の移りゆく様一枚の大きな窓越しに見ているつぶやきのような雲がひとつふたつみっつ並んで黒い星がひとつふたつ駆けていくここには空調の音しかないけれど外では違う音が満ちていることを知っている枯れ草が揺れている切れ目のない無数のきらめきがまっすぐな線の向こう側からやってきて岩場に崩れなおも浜辺へ押し寄せ果てる空の色は海へ移ってやがて消え遠慮がちだったかすれ跡のような月が際立ってくる [続きを読む]
  • いまいるところ
  • いまいるところ。そらがひろいところ。すまいるでるところ。すこしすんでいたところ。いっしょうのあいだにじのようにいろいろのところをすみかとしますがすんだことにもきづかずにとおりすぎわすれてしまうこともあります。うわのそらでいることがおおいからでしょうか。そらがひろいならなおさら。こたえ:とくしまえきまえ [続きを読む]
  • 勝手に運命を信じる力
  • 勉強しようと思うのだけれど、さてなんの勉強をしよう、と思って本棚の前に行くと、昔よく読んだ本が目に入って思わず手に取る。気が付くとかたつむりのようなかっこうでぬくぬく読み耽っている。わたしの温度に親しいことばに浸っている。本にも相性があるようで、好きな本は何度も読んで、何度もぬくぬくする。水が砂や土を削って自分の通り道をつくるように、何度も通るほどに、本の中のことばたちもほぐれて、ますますわたしの [続きを読む]
  • 来年
  • 換気扇の油を落としているあいだひとつところにとどまらない鱗のようにひっかかる汚れがするするとほどけていくまでゴシゴシゴシゴシ明日はジャケットを着ていかなくちゃブーツを直しに出さなくちゃあの人にプレゼントを買わなくちゃ新札を用意しておかなくちゃ年賀状どんどん書いていかなくちゃ今日は今日はとても明るい光が部屋のこんなに奥まで入ってあ、模様ができている窓の掃除をしなくっちゃいろんな思いつきが羽を持ってい [続きを読む]
  • 水の感覚
  • 新しい無垢に剥けてしまう朝の目覚めの音楽に色のつかない水のような音を選ぶそれでも夢や前日の気がかりが閉まりきらない水門を抜け日の重なりに連れ視線を逃れ音に水垢のようにこびりついていくベッドの端に腰掛け朝か夕か判別できない窓からの薄い光無意味が美しい物語になっているシーツの皺を目でたどり一瞬後には忘れてしまうような物思いに沈んでいるとかすかな目覚ましの音が聞こえる気がする透明だった時間に水垢がこびり [続きを読む]