noritama さん プロフィール

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noritamaさん: ふんわりのんびり
ハンドル名noritama さん
ブログタイトルふんわりのんびり
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/nori_tama0141
サイト紹介文花より男子二次小説、類つくです。 類とつくしの恋物語。 悲哀、ほのぼの、でも最後はハピエンで!
自由文縁(えにし)&
命短し恋せよ乙女を投稿中です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供294回 / 365日(平均5.6回/週) - 参加 2014/12/03 07:35

noritama さんのブログ記事

  • 終わりと始まり112
  • 雅は廊下で叔父の様子を見ていた。叔父が牧野つくしを雅と呼び、傍にいてくれと哀願するのも聞いた。雅は居た堪れない。自分が本当の雅なのに。牧野つくしだった私が本物の雅だと知ってるのに・・。それでも・・私ではなく牧野つくし・・彼女を雅と呼ぶの?自分の姪だと言い張る気なの?悔しい悔しい・・妬ましい妬ましい・・・。牧野つくし・・。何故あなただけが何もかもを自分のものにするの?慌てた様子で看護師数名と医師が叔 [続きを読む]
  • 終わりと始まり111
  • 雨雲がどんよりと空を埋め尽くす。病院に類とつくしを乗せた花沢家の車が着く頃には雨足が強くなった。遠くで雷がゴロゴロと嫌な音を響かせた。「牧野、足元気を付けて‥滑るから。」先に車から降りた類がつくしに手を差し出しながら声を掛ける。「あっ、うん・・ありがとう。」つくしは優しく微笑み、類の手を借りて車から降りた。その姿を久我雅が見ていた。二人が病院のロビーを通り、エレベータで久我薫の病室へと向かっている [続きを読む]
  • 終わりと始まり110
  • 雅は荷物を纏めて出て行く準備をした。行先は何処にも無いが一先ず何処か安いビジネスホテルでも行こうと思っていた。傘を差し出て行く雅。晴男も千恵子もそれに関して何も言わなかった。4年間も親子として暮らして来た結果がこれ?寂しいけどそれが現実。雅だって晴男や千恵子に対して娘らしい事など今まで何もして来なかった。ここで衣食住をお世話になり、感謝すべきは雅の方だ。だが最後まで雅は悪態を吐き、感謝の言葉すら一 [続きを読む]
  • 終わりと始まり109
  • ふふっ、あはははっ・・何て事なの?私って凄くツイてない?幸運が向こうから舞い込んだわ。久我の叔父様は病気が悪化しているらしいし・・・。私は久我雅と認められたみたいだし?久我の叔父様の全財産は何もしなくても、私の手に入る。そうすれば・・別に類や司と結婚できなくても自分で幸せになれるじゃない?あの弁護士さんは、ここを出て行けと言うけど・・数日間の事ならここで我慢できるわ。ガチャ・・。玄関が開く音がする [続きを読む]
  • 終わりと始まり108
  • 小鳥遊弁護士が部屋に入って来た。背がスラリと高くスタイルがとてもよく顔も東洋人離れした派手な顔つきである。井上瞳子医師とは雰囲気が違うが、自信に満ちた顔は弁護士も医者も大して変わりない。「お邪魔します。」「どうぞ、そちらにお掛けください・・。何か飲みますか?」「いいえ、お構いなく。」「そうですか・・それでお話と言うのは?」「実は、あなたが牧野つくしさんでは無いと言う事実が発覚しまして・・。」「はあ [続きを読む]
  • 終わりと始まり107
  • その日は雨が朝から降っていて、ジメジメした鬱陶しい朝だった。つくしは大学に行く気もなく、愚図愚図と遅く起きて晴男や千恵子が仕事に行っても一人部屋でぼんやり外を眺めていた。・・大学どうしようかな?辞めるなら早く辞めた方がいいよね?どうせ今更真面目に勉強してもこれ以上成績は上がらない。ママは辞めるなと言うけど・・・本当言えばデザイン関係の仕事がしたい。芸術学部とか服飾関係の大学に行けば良かった・・・。 [続きを読む]
  • 終わりと始まり106
  • 千恵子は心の中で思っていた。入院費用に15万2千50円掛かった。それでなくても、お金が掛かる・・・。回転寿司でも贅沢だと思っているのだ。だがもうこうして一緒に外食をするのも最後だろう。明日になれば・・全ての事が明らかになるのだ。それまでの我慢である。最後の日くらいは・・お金の事は忘れて楽しく過ごそう。自分自身にそう言い聞かせた。それでも選んだお店は1皿100円の庶民にはお馴染みの有名店である。牧野家では殆 [続きを読む]
  • 終わりと始まり105
  • 病院の会計で千恵子は順番を待っていた。「牧野さん、牧野つくしさん。」「あっ、はい・・。」「お会計は15万2千50円です。こちらが明細になります。」「15万‥高い・・そうですか。じゃあこれで・・。」「はい、15万2千100円お預かり致しますね?お釣りの50円と領収書と次回の予約の紙です。」「ありがとうございます。」「パパ、つくしが居たわ。つくし〜。」「支払い終わったの?」「ええ、さあ行きましょうか?」「ママ達も珈 [続きを読む]
  • 終わりと始まり104
  • 久我薫が倒れた。心労からくる疲れだろうと医師の診断が出て安静にするように言われて面会謝絶になった。その翌日約束通りに、千恵子と晴男夫婦は病院につくしを迎えに来た。同じマンションに住む人に車を態々借りて来た。「パパこの荷物を車に先に詰め込んでくれる?私つくしの入院費の支払いを済ませてくるから。」「ママ、待って冷蔵庫にまだ沢山飲み物とかデザートが・・。こんなにいっぱい買ってくるから・・。これどうするの [続きを読む]
  • 終わりと始まり103
  • 伊藤は雅の事で弁護士が逢いたいと来ていることを薫に知らせた。「伊藤、直ぐにその弁護士をここへ呼んでくれ。」「畏まりました。」暫くすると薫の病室に伊藤が案内してきた、小鳥遊弁護士が入って来た。「弁護士の小鳥遊です、病院にまで押し掛けまして申し訳ございません。」「それで、雅の事で話があると言うのは?」「はい・・実は姪御さんにあたる雅さんですが、4年前の電車事故の際に他人と入違ってしまった事が判明致しま [続きを読む]
  • 終わりと始まり102
  • 久我薫の病室「雅が居なくなった?それはどういう事だ伊藤?」「それが、お邸から犬のルークの散歩に出たきり戻っていないと連絡がございました。」「・・・まさか、雅は足が悪いんだ・・今日は雨だったから何処かで休んでいるのではないだろうか?確か前にも同じことがあったじゃないか?」「・・・でも、お嬢様から連絡がない限りは我々も捜しようがございません。心当たりを捜すにしてもお嬢様には親しくしてるお友達もいません [続きを読む]
  • 終わりと始まり101
  • 久我雅を責めても仕方ないと思うのだが何故、道明寺にお金の事で甘えたのかそれだけはどうしても許せない。だが・・久我雅も記憶を失くしていたのなら仕方ない今更何を言っても、二人が失った4年間はもう戻って来ないのだから。「ねぇ、何を考えてるの?」「えっ?別に何も・・。」「あんたが考え事してる時の顔は直ぐに分かる。ここに皺を寄せてるから。」類が自分の眉間を指さす。「ええっ?そうなの?」思わず自分の眉間を指で [続きを読む]
  • 終わりと始まり100
  • 「お茶の支度が出来ました、さああちらへどうぞ。」「はな枝ありがとう。」「はな枝さん、本当にありがとうございます。お部屋も私の好みにぴったりです。ルークにも素敵なお部屋を用意して頂いて本当にお世話になり申し訳ないです。」「いいえ、喜んで頂けて良かったです。どうぞ、フルーツのタルトケーキと紅茶を用意させて頂きました。」「わあ、美味しそう。」高校時代に初めて類の邸に遊びに来た時、同じケーキと紅茶を用意し [続きを読む]
  • 終わりと始まり99
  • はな枝に案内された部屋は10畳ほどの洋室にブルーを基調にした部屋で机やベッドの他に使い易そうな椅子とテーブルが置いてあった。ベッドカバーは水色の花柄、カーテンもブルーの花柄である。この部屋は久我雅の好みと言うより、牧野つくしの好みだった。今住んでいる久我の邸はピンクと白を基調にした部屋でレースや白い家具に囲まれた部屋だった。20畳ほどあり、自分には広すぎると思っていた。全ては叔父の好みで取り揃えていた [続きを読む]
  • 終わりと始まり98
  • 花沢家のリムジンの中に、つくしと類とそしてルークが乗っている。【みやびちゃん、ねぇどこいくの?こっちはおうちのにおいがするよ?】ルークは何故か嬉しそうにブンブンと尻尾を振り続ける。【あれ?おうちはこっちじゃないよ?まちがってるよ?】「さあ、着いたよここからは歩こう。」「あっうん。ルーク降りるわよ。」【へんだな、ここおうちじゃないよ?】花沢家の玄関までは長い長い庭を眺めながら歩くアプローチがあり玄関 [続きを読む]
  • 終わりと始まり97
  • 昨日急につくしの入院先の病院の担当医から電話が掛かってきて、退院出来ると聞いた時晴男と千恵子には喜びよりも戸惑いがあった。自分達の本当の娘ではないと分かったからである。夫と話をして、全て明らかになり弁護士の小鳥遊先生が直接つくしに話をするまでは、今まで通り普通にしていようと決めたばかりである。4年間娘のつくしだと疑う事もせず、一緒に暮らして来たのだ。急に娘じゃないと言われても、無下な事は出来ない。 [続きを読む]
  • 終わりと始まり96
  • つくしは看護師に連れられて病室に戻って来た。部屋にある鏡に自分の顔を映し出して見る。顔は昔とは違ってはいたが、目の色は変わってはいない。私は久我雅・・。どうして、私が牧野つくしだと勘違いされて4年間も過ごしてこれたのかそれは全ては・・このペンダントのせいだろう。私の物ではない、この土星の形のネックレスは牧野つくしがあの時持ってたものだ。千葉の御宿にある叔父の家に行く為に乗った電車で知り合った牧野つ [続きを読む]
  • 終わりと始まり95
  • 今日で3度目の井上瞳子医師の診察。つくしは瞳子先生に逢うのが楽しみだった。モデルのような整った顔や身体は、つくしの好みである。「牧野さん、体調はどうかしら?今日で3度目の診察になるんだけど、担当医の野坂先生とも話し合ったんだけどそろそろ月に1度の診察でもいいかなって考えていて通院に切り替えたらどうかと思うんだけど?」「退院できるんですか?良かった・・いつできますか?」「あなたがいいなら明日でも出来ま [続きを読む]
  • 終わりと始まり94
  • もどかしい夢の途中で目を覚ました雅。夢から覚めた、雅はジグソーパズルのピースがバラバラと音を立てて天から降り注ぎ、それを1枚1枚拾い上げて当て嵌めて行くという根気のいる作業が残された。私は・・誰?久我雅ではなく・・・本当に牧野つくしなの?道明寺・・・。私は彼を以前から知っている。彼は私の・・・私の好きな人だった・・・。この邸で私は少しの間暮らしていたんだ・・。パパがリストラに遭い、家族がバラバラにな [続きを読む]
  • 終わりと始まり93
  • 雅は夢の中にいた。あの雨の日の出来事・・・。「もう、あたし・・あんたとは付き合えない。お邸も出て行く。」「なあ、牧野お前は俺を一人の男してみた事があるか?」うん、あるよ。あんたをいつの間にか好きになってた。いつだって俺様で、馬鹿が付くくらい本当はとても優しい男。あんたが誰であろうと関係無かったんだ・・・。あんたさえ傍にいてくれるだけで幸せだったよ。でも言えない・・・。強がって嘘を吐く・・・。あんた [続きを読む]
  • 終わりと始まり92
  • あれ程言ったのに・・あんたは馬鹿だよ。それにしても何故、司なんだよ?あんたを助ける人間は俺じゃないと駄目だろう?類は花沢の車で司の邸に急いだ。**************************「類の奴・・あんなに慌てて行っちまった。」「なあ司、雅って娘・・どんな娘だ?」「どんなって?」「だから、お前牧野だって気付かなかったんだろう?顔が全然違うからじゃないのか?綺麗になってたか?」「まあ、昔の牧 [続きを読む]
  • 終わりと始まり92
  • 「司遅かったな?何してたんだ?」「野暮用が出来ちまってな・・・。」「野暮用って何だよ?」「まあ、そんな事は後にして、類の話でも先に聞こうじゃないか総二郎。」「まあそうだな、類それでどうなったんだ?」「あゝ現在俺達が牧野だと思ってた女はやっぱり牧野つくしでは無かった。牧野夫婦のDNAとは親子として認められなかったんだ・・。」「やっぱりそういう事か。」「なんかおかしいと思ったんだよな、いくら牧野の記憶 [続きを読む]
  • 終わりと始まり91
  • 雅が目を覚ましたのは、ベッドの上であったがそのベッドにも部屋にも見覚えは無かった。「ここは?・・ルークっ・・ルークは何処なのかしら?」「目が覚めたいのかい?」腰の曲がったお婆さんが杖を突きながら雅の傍に近づいた。「あの・・ここは?」「道明寺邸だよ。あんた雨に濡れて熱を出したんだよ。犬は向こうの部屋だよ。濡れてたから坊ちゃんがお風呂に入れろっておっしゃるから、メイド4人がかりであの大きな犬をお風呂に [続きを読む]
  • 終わりと始まり90
  • 雅は行く処など何処にも無かった。記憶を失くしたせいで、自分にもいたであろう友人の名前すら一切思い出せない。帰る場所も久我の叔父の処以外は何処にも無いのだ。その日は朝から曇り空であった・・・。ウロウロと彷徨い行く場所さえ無い雅は公園のベンチで休んでいた。ルークが心配そうに雅の顔を見ている。【みやびちゃん、どうしたの?おうちにかえろう?さむいよ?】「ごめんね、ルーク邸には帰りたくないの。みんなの顔を見 [続きを読む]
  • 終わりと始まり89
  • 長い間一人で暮らして来た薫にとって雅が家族になってくれた事は何も無かった虚しい生活をガラリと変えてくれた夢のような出来事であった。雅を引き取った最初の頃は雅が叔父である自分の事も亡くなった両親の事さえ何も覚えて居ない事に戸惑いもあったが、それでも雅の本来の優しい性格が薫自身にも分かったので、慣れてくれば雅を可愛がり甘やかす事も薫の楽しみの一つになった。例え、記憶は無くても姪である事は変わらないのだ [続きを読む]