こ茶子 さん プロフィール

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こ茶子さん: ずっと、ずっと、…きみと。
ハンドル名こ茶子 さん
ブログタイトルずっと、ずっと、…きみと。
ブログURLhttp://zzk888.blog.fc2.com/
サイト紹介文複数投稿サイトにて公開している小説をこちらで、一括公開しています。
自由文この他、花より男子の二次小説サイト『君を愛するために』、韓国ドラマの二次小説サイト『君に出逢えてよかった』他複数サイト運営。

現在ベリーズカフェにてオリジナル小説を連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供0回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2014/12/11 13:29

こ茶子 さんのブログ記事

  • パンプスとスニーカー179
  •  「は?」 怪訝に問い返せば、ニコッと笑われ、 「ま、それはおいおい?」 はぐらかされた。 何か奥歯に物が挟まったような…というか、本当はどこかでわかっているような曖昧な違和感。 それをあえて無視する。 「もしかして、一人の時間が欲しかったりする?」 逆に問い返された。 「そうじゃないけど。武尊、あたしがここにお世話になるようになってから、いつもあたしと食事したり一緒にいて、特にどこかに出かけたり [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー178
  •  なんだかんだとお世話になってるばかりか、送迎までしてもらって…。 そのお礼にと出来る範囲で掃除をしたり、食事の支度をするようにしてたけれど、大学の噂では遊び人だと聞いていた武尊がまったく外泊をしなくなってしまった。 それどころか、なぜかほとんど毎日、朝夕ひまりと一緒に食事をとっている。 …いや、別にいいんだどね。 なんだか本末転倒な気がする。 「えっとさ、もしかして、あたしがここにご厄介になって [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー177
  •  そんな考えが思い浮かんで、ブンブンと首を横に振る。 いやいやいや、ないでしょ。 あんなモテる人が、絶対にありえない。 「み〜ちゃったぁ」 ビクッ。 つい他人のうちの前で佇んだまま物思いに耽っている間に、背後に立っている気配に気が付けなかった。 「先生、隅に置けないんだ〜」 ひまりがこの日のこの時間に、毎週勉強を教えている中学生の女の子がニンマリ。 「すっごいイケメン彼氏!しかもカッコイイ外車の送 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー176
  •  車の窓からひまりに手を振り、すでに武尊は車を発進させてしまっていた。 気が付けばいつの間にか丸め込まれて、送迎決定。 どうやって断ろうかと悩んでいる間に、押し切られてしまっていた。 …び、美形って。 たぶん武尊としては、その言葉の中身に大した意味合いなどないのだろうが、少し顔に筋肉を動かしただけで、相手にひどい罪悪感や好意を抱かせるのに絶大な効力を発揮していた。 今までもハンサムとか、カッコイイ [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー175
  •  けっきょく武尊にコーヒーをご馳走になって、意外なほどの強引さにあたふたしているうちにバイト先にまで送られてしまった。 けっしてひまりは流されるタチではなかったけれど、それでも彼のマンションに居候させてもらっている上に、あれこれ世話になっている。 それ以上に、悪意のない親切を断るのは、基本お人好しの彼女には難易度が高かった。 いかにも目的があって近づいてきたり、理不尽な相手にはいくらでも対抗するこ [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー174
  •  「え?」 「この前一緒にコーヒー飲んだ店にする?」 「…いやぁ」 懐具合を考えても、そうそう喫茶店になど入れるものではなかったけれど、それ以前に武尊にわざわざバイト先まで車で送ってもらうなど申し訳なさすぎる。 「えっとね、電車で1駅くらいだし、武尊のマンションとは反対方向だから送ってくれなくても大丈夫だよ?」 「車なら10分かからないよ?」  「…まあ、そうだけど」 電車の場合は駅まで徒歩だし、待 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー173
  •  「え、ええっ?そ、そんなこと」 …あるかもしれない。 しかし、まさかそのまんま肯定するわけにもいかず、思いついたままに無難な答えを返す。 「えっと、そのぅ、の、喉が乾かないかなぁとか思って…」 「喉?」 言ってみて、瞬時に後悔した。 ランチを食べて、さっきの今で、特に暑いわけでもないのにそんなにすぐに喉が渇くはずもない。 腕時計を確認した武尊が、目を瞬かせる。 「えっとね、その…やっぱり、なんで [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー172
  •  基本、勉強を教えあうというスタンスの学術ではないが、それでも武尊と過ごす時間は極めて有意義で…楽しいものだった。 勉強に‘楽しい’は、おかしいのかもしれない。 けれど元々勉強が好きだからこそ、ひまりはこれまで優秀な成績を収め、維持し続けることができたのだ。 互いに情報交換をひとしきり行った後は、武尊は武尊、ひまりはひまりで、参考書やスマホ片手に自分の勉強に没頭して、無言でいても気を遣う必要がない [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー171
  •  そんなことをひまりは思う。 長女で、生真面目に、とにかく自分の努力で突っ走るしか脳のない自分とは真逆のキャラクター。 「ん?なに?」 「え?」 ついついマジマジと武尊の顔に見入ってしまっていたらしい。 整って、柔らかい美貌が怪訝そうに顰められ、逆にマジマジと見返されてしまって居た堪れない。 …うう、もしかして顔が赤くなってたりするかも。 中学校・高校も共学で、別に男の子に免疫がないわけではないは [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー170
  •  「あ、ううん、ありがと。実はまだ」 「やっぱり?これ俺が入ってる講座ではかなりポピュラーで、わりと持ち歩いてるヤツも多いのに、ひまの蔵書にはないみたいだったからさ」 「そうなの?よさそうだなって目を止めたことはあったんだけど、美杉教授が端折りすぎててさらうにはいいかもしれないけど、それくらいならしっかりとした資料を元に頭を強化すべきだって、わざわざ名指しで例に出してらしたから買うの控えたの」 「 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー169
  •  「この辺、判例的には真新しいものじゃないけど、司法試験では繰り返し使われてる例題だし、こっちの書籍の方が実際的で即戦的だって」 「へぇ?そうなんだ」 角を挟んで向かい合わせというか、隣り合わせに座って、積み上げた分厚い本の横に差し出されたもう一冊。  ついマジマジと見入ってしまっていたひまりに、武尊が首を傾げる。 「えっと、もしかしてすでに一読済?んでもって、あんまり良くなかったかな?」 「え? [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー168
  •  「…え」 戸惑いつつも、それでもひまりも武尊の言葉を松田の誘いを断る口実にしてしまう。 「えっと、その…そういうわけだから、ごめんね?」 「…いいけど」 松田にしてもひまりにハッキリと断りを入れられてしまえば、追いすがれない。 ひまりではなく、松田は険しい顔で武尊を睨んでいた。 応じる武尊も負けてはいない。 間に挟まれるカタチになってしまったひまりが、緊迫した空気にオドオドと二人を見比べる。 … [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー167
  •  ビクッ。 それほど大きな音ではなかったけれど、それでもざわめいていたカフェテリアが一瞬何事かと静まる程度には、音が響いた。 「ど、どうしたの?」 武尊だった。 両手でテーブルを一叩き。 注目されていることにも素知らぬ顔で椅子から立ち上がって、何事もなかったようにひまりへとニッコリ笑いかけてくる。 「3限なくなったなら、さっさと行こうぜ」 「え?」 「4限の空き時間、バイトに行くまで図書館で俺と勉 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー166
  •  「あ〜えっとぉ、でも」 「3限、永瀬教授の講義休講になっただろ?」 「え?そうなの?」 「掲示板に張り出されてたぜ?」 どうやらうっかり見逃してしまったらしい。 永瀬教授の授業は松田と一緒だから、彼がそう言うのなら間違いないだろう。 そうなると4限までポッカリと間が空いてしまうし、4限はひまりも元々欠席の予定だった。 彼女はバイトと両立していたから、ケースバイケースでバイトを優先して授業をスキッ [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー165
  •  背後からかかった声に振り返る。 松田に気がついた壮太も気安く声をかけた。 「よ、まっちゃん」 「まっちゃんはやめろ、藤宮」 憮然とした顔は本当に嫌そうだ。 別におかしな呼び名でもないと思うのに、‘マツ’はいいのに‘まっちゃん’は恥ずかしいのかと、そのこだわりがひまりなどにはイマイチよくわからない。 …まあ、武尊も‘タケちゃん’はイヤだって言ってたしね。 男は案外女よりもナイーブな生き物だという。 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー164
  •  隣にいる男=当然武尊のことだ。 わりに真面目に勉強している方だとは言え、必ずしも大学に来なければならないわけではないから、武尊にしても壮太にしてもそれほど出席率がいいわけではなかった。 それなのに、だ。 ここ半月ほど、武尊の大学出没率は、鰻のぼりに上がっている。 当然誰が原因なのかは言わずと知れていた…その当の誰か以外には。 「最近、俺、東郷教授のお気に入りなんだぜ」 「出席率いいから?」 「そ [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー163
  •  「ひま!」 今や聞き慣れた低い声音の呼びかけに、キョロキョロと周囲を見回し、大して探す間もなくすぐにその二人組が目に付いた。 「武尊」  「こっち来なよ」 言われる前に、ひまりも武尊を発見すると同時に歩み寄っている。 「よ、ひまりちゃん」  気安く呼びかけてくるのは壮太で、以前は普通に苗字呼びだったはずなのに、武尊が名前呼びにするせいか、壮太までふざけて名前呼びするようになってしまっていた。 「 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー162
  •  「ぶっ!だから、そういうのじゃないって!!」 とんでもない忠告にあやうく息を詰まらせかけた。 「まあまあ、いい年して照れない照れない。そこんとこは、北条君の方がキッチリしてそうだから心配ないだろけど、冗談じゃないからね?結局無用心なことして傷つくのは女なんだからさ」 実にありがたい忠告だ。 ただし…、 …だから、あたしたちは違うんだって!! あれこれとスケコマシと付き合う際の心構えについて、懇切 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー161
  •  遊びで誰かと付き合ったりするもなにも、まったくの恋愛初心者。 と、いうか、 …誰かと付き合うとか、恋人になるとか、今のあたしは自分のことで一杯一杯だもん。 当座、武尊のマンションに居候させてもらって、衣食住のほとんどを厄介になってしまっているが、いつまでも武尊やその家族たちに甘えているわけにもいかない。 だから、まずはそんな状況からなんとか自立すること。 そして、自立してもひまりには他の学生たち [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー160
  •  「ラブラブ」  事情を知らないとはいえ、他人にはそう見えるのか、とあらためて指摘されるとかなり驚かされる。 「正直、武藤ッチにはあまり北条君をおススメしたくないのよ、あたし」 「むらちゃん」 「もしかしたら、あの北条君も武藤ッチには誠実を貫くつもりなのかもしれないけど…。ほら、あたしもね、なんだかんだ言って、高校の頃からあいつのこと知ってるじゃない?」 「藤宮君と幼馴染みなんだもんね」 「そう。 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー159
  •  「あのね、ホント、違うの。えっと、たしかに武尊のうちにお世話にはなってるんだけど」 「武尊って、名前で呼び捨てにしてるんだ?」 「…………はう」 鋭い。 言い募れば言い募るほど、ドツボにハマってゆく気がしてならない。 しかし、ここでへこたれるわけにもいかないだろう。 それでもなんとか納得してもらおうと口を開きかけ、ひまりは美紀の言葉に絶句した。 「北条君は否定してなかったよ」 「ええっ?」 「ま [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー158
  •  「あ…うん」 ドギマギしてしまう。 内緒だと言われたわけではなかったけれど、やはりひまり的にもおいそれと武尊の部屋に間借りしているとは美紀にもいいかね、誰にもまだ言っていなかった。 が、 「もしかしなくても、北条君のとこにいたりするんだ?」 「うっ」 何を言わんや、だが何かを言わなければならない気がして、目を白黒させては言葉に詰まっているひまりを見て、美紀が微妙〜な顔で苦笑する。 「別に返事しな [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー157
  •  「じゃあ、また、昼な」 「あ、うん」 フッと綺麗に笑って、武尊が背中を向ける。 カッコイイ人だというのはわかっていたけど、カッコイイ人がそんな風に笑ってくれるとさらに2割、3割増しで、なんだか困ってしまう。 …あたしが困ること全然ないんだけどさ。 「いつの間に、武藤ッチって北条君と付き合いだしたの?」 「え、うぎゃっ」 「ぷっ、なにそれ」 いつ来たのか、知らないうちに背後に立っていた美紀に驚いて [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー156
  •  「今は時期が悪い」 「ああ、なるほど」 壮太も武尊や美紀からある程度のひまりの事情は聞いていた。 いわば今のひまりは、家なき子だ。 武尊ではなくても、それなりに居候できる友人はいるだろう。 そうだとしても、今彼女に迫ることは弱味に漬け込むことになるし、万が一それで気まずくなりでもして、出て行かれたら目も当てられない。 ひまりも困るだろうが、普通にフられるより修復が難しくなる可能性大だ。 一度や二 [続きを読む]
  • パンプスとスニーカー155
  •  「ま、そういうことか?」 自分でも自覚がある。 「しょせん男なんて大なり小なりマザコンの気があるもんだけど、お前なんて特に!だもんな」 「うるせぇよ」 悪態で返しつつも、まんざらではない様子だ。 長い付き合いの壮太でさえも初めて見る武尊の顔。 …いい顔してんじゃん。 他人事ながら、嬉しくなってくる。 「ただ、お前もわかってると思うけど、彼女、遊べないタイプだぜ」 「わかってるさ」 もちろん、武尊 [続きを読む]