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50のひとり言〜「りぷる」から〜 https://blog.goo.ne.jp/turkeym

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違っ

50のひとり言〜「りぷる」から〜
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2014/12/21

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  • 「<ふしぎの森のイメージ>を鳩も聞きたくて」

    「<ふしぎの森のイメージ>を鳩も聞きたくて」「そんなんやないのん」なるほど鳩に、気いつけやと声をかけるのが大阪人のイメージだった。和歌山の町ではない。ざっくばらんに言うと情のからまる答えを受入れられ易く言うことだった。「鳩のデートやろう」「もうちょっと」「鳩も、御堂筋でデート」音のしない拍手をなす和子。幼稚なのではない、啓の気分をちゃんと読んでいて、たわいない遊びを和子は思いついていたのだろう。(「南幻想曲」つづく)「<ふしぎの森のイメージ>を鳩も聞きたくて」

  • そのうち御堂筋のデートは終わる。・・・

    そのうち御堂筋のデートは終わる。歩道の影が股に迫って日だまりを犯していくから。・・・・・・啓は、ちらちら目を射った太陽がうらめしい。「鳩はほんとうは御堂筋に何しにきやはったと思う?」また啓の耳を疑わせることを和子は口にした。謎なぞ遊びでもなさそうだった。目の前を通りすぎる人らの頭越しに放って、和子はしゃあしゃあとしたものだ。空腹をがまんしながらそう言ったからには、啓の気分を理解していた。そのような思いにさせて啓を喜ばせている。やはり和子も夢を抱いた二十歳に違いなかったのだとか。啓は閃いて答えを出した、空想の中から言う。(「南幻想曲」つづく)そのうち御堂筋のデートは終わる。・・・

  • あれはそうではなくて・・・

    あれはそうではなくてセックスだと啓は声を喉もとにつめた。が、この季節に果たしてそうだろうかと思いなおす。その時和子はジーンズを小刻みに引いて、あたかもそのケンカの応援にかけつけた少女を啓に思わせる。そうして御堂筋に違和感を抱かせるかのようだ。(「南幻想曲」つづく)あれはそうではなくて・・・

  • 指さしていて、御堂筋の鳩を和子が珍しがるようだが、・・・

    指さしていて、御堂筋の鳩を和子が珍しがるようだが、啓の気分をその小柄な体の豊かな胸が表してゆれている。それは暗黙のうちに和子の気持ちを言い、セックスを言うことだろうと、啓に、まじめな二十八歳の男がるだけでは嫌とかと言うのかも知れなかった。鳩が、と言った後で啓の声を待つ和子。啓はそびえ立つビルに、半裸のイチョウに鳩に、「何やおなかすいたん忘れる、ええながめや」「そやけど何やケンカしてはるようよ」(「南幻想曲」つづく)指さしていて、御堂筋の鳩を和子が珍しがるようだが、・・・

  • とうふ・・・

    ダイエットのため?、間食に、三個パック100円程度の「とうふ」を食べています。一日に1~2個、そのおかげか、体重はキープできています(笑)とうふ・・・

  • 「ええとも」

    「ええとも」空腹の時にはおなかがすいたと言える街、御堂筋のさわやかさをシンボライズ。そう鳩が二羽結論めいてイチョウの枝にきて止まっていた?・・・・・・いつまでもこうしていたい気分なのだけど。道頓堀にいこうと言う和子。啓の気分を知ってかどうか、和子は車と人の音を遠避けて鳩の羽音を耳にしたように、「鳩が」(「南幻想曲」つづく)「ええとも」

  • それは大阪育ちの女に対するコンプレックスがないとは・・・

    それは大阪育ちの女に対するコンプレックスがないとは言えないだろう。けど大阪弁にはキザさが似合うはずもないだろう。『楽しければ』「寒くないかい」和子は啓の南側に位置している。御堂筋の太陽にあたたまっている。そう啓は的外れな声をかけたことになったのだ。が彼女はすぐ、「お日さまがかげったら、心斎橋から御堂筋にいってみませんか。私、御堂筋よりも、今日は道頓堀の方が」彼女が初めてうつむいている。「わかって?」「ああ」「はしたないかなあ」「ぼくかてスケートの後にはおなかがすくよ。つまりはそういうことやろうと思うけど」啓は和子と笑顔をみせ、ビルの端にかかる浮き雲をともにあおぎみた。(「南幻想曲」つづく)それは大阪育ちの女に対するコンプレックスがないとは・・・

  • いちいち教養のある部分をみせたがったようで、・・・

    いちいち教養のある部分をみせたがったようで、啓はまずい気がした。せっかくの御堂筋だから確かにまずいと考えた。和子の楽しさは寂しさを拒むそれだろう。和子は啓にちょっとした尊敬をのぞかせていた。その機に啓はジーンズの腕を力ませた。(「南幻想曲」つづく)いちいち教養のある部分をみせたがったようで、・・・

  • 和子は目も鼻も丸味のある鼻筋にシワを小さく寄せて、・・・

    和子は目も鼻も丸味のある鼻筋にシワを小さく寄せて、理解が及ばない証しのような表情でいる。「そうかなあ。私にはうるさい母も父も家に持つからかしら。わからないけどう。スケートは楽しければええと思うわ。御堂筋にも楽しくなくてはこないもん。違う?」「確かにそうや。音感は和子さんに勝てそうにもないから。それはそうかも知れないなあ」(「南幻想曲」つづく)和子は目も鼻も丸味のある鼻筋にシワを小さく寄せて、・・・

  • 和子は案外まじめな二十歳。とにかく今日という日を・・・

    和子は案外まじめな二十歳。とにかく今日という日を大事にしたいものだ。『その通りや』「感激、というよりは光栄やな。けども、<ふしぎの森のイメージ>和子さんのイメージに、ぼくはちょっとつけ加えたい。ぼくにとってあの曲は百パーセントの楽しさには違いないのだが、アパートに帰って眠る時なんかに思い浮かべるとすると、寂しがらせる曲のようにも思う」(「南幻想曲」つづく)和子は案外まじめな二十歳。とにかく今日という日を・・・

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