大橋むつおのブログ さん プロフィール

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大橋むつおのブログさん: 大橋むつおのブログ
ハンドル名大橋むつおのブログ さん
ブログタイトル大橋むつおのブログ
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/ryonryon_001
サイト紹介文思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供2075回 / 365日(平均39.8回/週) - 参加 2015/01/11 07:10

大橋むつおのブログ さんのブログ記事

  • かの世界の片隅へ:13『ワープ』
  • かの世界の片隅へ:13『ワープ』     世界の綻び……このわたしが? わたしは、ヤックンに告白させないことだけを願っている。 告白させたら、冴子がブチギレる。 ブチギレた冴子は鬼になって跳びかかって来る、昇降口の階段をもつれ合いながら転げ落ちて、わたしは冴子を殺してしまうんだ。冴子を殺したわたしは旧校舎の屋上に追い詰められ、飛び降りて死んでしまうんだ。 それを回避したいために過去に戻ってい [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・ライトノベルベスト『桜の花が満開になるまで』
  • ライトノベルベスト『桜の花が満開になるまで』        近鉄山本駅を降りると四十年前と変わらない風景があった。 よく見ると、駅近くの神社の玉垣が新しくなったり、舗装がしっかりしたものになっていたが、駅の構造、近辺の風景は、ほぼ昔のままである。 ヒョイと振り返ると、今東光が名付け親になった散髪屋も、そのままの名前で残っていて、今にも散髪屋のオバチャンが出てきそうであった。 首を元に戻し、十歩ほど [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・連載戯曲『梅さん?』
  • 連載戯曲『梅さん?』        梅: 短大行ったのも、働きたくないからでしょ。 だから運良くお父さん必死のコネで就職きまっても不満タラタラ…… えーと……予測では(ノートを開く)三年目でルックスだけがアドバンテージ男にはまって子供ができて「できちゃった、どうしよう!?」 男はどういう答えをすると思う? 百パーセント「君の好きにしたらいいよ」渚: あたりまえじゃん。生む生まないは女の権利だから、 [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・オメガとシグマ・2『それぞれのあだ名』
  • 高校ライトノベル・オメガとシグマ・2 『それぞれのあだ名』 例のやつというのはスペメン、スペシャル麺類の略。 食堂の麺類は、うどん、そば、中華そばの三種類。 日によって残っている麺類はまちまちで、その麺類に、ありったけのトッピングを全部のせしたものをいう。 今日のスペメンはうどんだ。     天かす、オボロ昆布、きざみあげ、わかめ、玉子が入る。それで260円。早めに頼むと、数量限定の肉が入ることも [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・連載戯曲『梅さん④』
  • 連載戯曲『梅さん④』     渚: やしゃご?梅: 孫の孫……その梅をくれた源七はわたしの孫。渚: ……って、源七じいちゃんのおばあちゃん!?梅: 知らなかったでしょ、四代前に、梅って若死にした娘がいたことなんか。 女学校卒業と同時にお見合い、そして二月ちょっとで結婚。一年後に雪が生まれて……渚: 知ってる。雪ってひいばあちゃんの名前、あたしが三歳の時まで生きてたんだ。梅: 雪は難産でねえ……色の [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・秋物語り・30『亜紀の秋』
  • 秋物語り・30『亜紀の秋』               主な人物:水沢亜紀(サトコ:縮めてトコ=わたし) 杉井麗(シホ) 高階美花=呉美花(サキ) ※( )内は、大阪のガールズバーのころの源氏名 けっきょく美花はメールで知らせてきた。――吉岡さん、会いたがってた―― たった、十二文字。吉岡さんが会いたがっていることは素直に嬉しい。 でも、どんな状況で、どんな感じで、どんな風に会いたがっているのかが [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・オメガとシグマ・1『ランチを食べ損ねる』
  •  高校ライトノベル・オメガとシグマ・1 『ランチを食べ損ねる』 ノリスケが休みなので一人で食堂に行った。 食堂の前で嫌なものに出くわした。 数学の堂本が女子をいたぶっているのだ。「担任の指示を聞けないなんて、もう、終わってるぜ」「『考査一週間前につき生徒入室禁止』の札がかかっていましたから」「俺の呼び出しの方が優先だ。あたりまえだろう、札の注意書きよりも担任の口から出たことの方が重要なのはあったり [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・連載戯曲『梅さん③』
  • 連載戯曲『梅さん③』梅: よろしゅうございます。恐れ入ります、そこにおなおりいただけますか。渚: おなおり? 梅: お座りくださいまし……正坐で、背筋を、お伸ばしなさいまして……渚: は、はい。梅: 失礼いたします(スマホを出し、写す)元締め……上役に最後のチェックをさせていただきます……渚: イエィ! 百点満点!(スマホに向かってVサイン)梅:(スマホで話をする)はい……でも……やはりそうですか [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・秋物語り・28『それぞれの秋・3』
  • 秋物語り・28『それぞれの秋・3』      主な人物:水沢亜紀(サトコ:縮めてトコ=わたし) 杉井麗(シホ) 高階美花=呉美花(サキ) ※( )内は、大阪のガールズバーのころの源氏名 今まで足を向けたことのない渋谷に踏み込んだ。 秋元君と前後しながら歩く。 どちらがリードするわけでもなく、そこの前にたどり着いた。 そして当たり前のように中に入った。 入って直ぐ脇に、部屋の写真のパネルが並んでいる [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・連載戯曲『梅さん②』
  • 連載戯曲『梅さん②』       この時、地図を見ながら、紺の袴に矢絣の、パンフのモデルそのままの女性「梅」が、衣装箱を持って、水野家の玄関にいたる。  梅: ごめんくださいませ……母: はい……?梅: はい、常磐衣裳からまいりました。御注文のお衣裳をお持ちいたしました。渚: ……かっこいい。母: ありがとう……あなたパンフのモデルをやってらっしゃった……(パンフとみくらべる)梅: はい。モデルの [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・秋物語り・27『それぞれの秋・2』
  • 秋物語り・27『それぞれの秋・2』        主な人物:水沢亜紀(サトコ:縮めてトコ=わたし) 杉井麗(シホ) 高階美花=呉美花(サキ) ※( )内は、大阪のガールズバーのころの源氏名 秋元君……一見元気そうだった。「まいど、どうもありがとうございました!」 元気に言うと、なんだかカーネルサンダースが若くなって挨拶しているみたいで、女性客の中には笑い出す人もいた。「さて、在庫点検しよか〜♪」  [続きを読む]
  • かの世界の片隅へ:11『ループ』
  • かの世界の片隅へ:12『ループ』        いちど帰宅してから神社に向かう。 巫女神楽は三度目だけど、二度目が終わった時に心の糸が切れているので、形はともかく気持ちが入ってこない。 日数が無いのですごく集中する。 バイト同然の巫女仕事に力を入れてもと思う人が居るかもしれないけど、わたしも冴子も、そういう性格だから仕方がない。 左手に榊、右手に鈴を持って、舞台中央で冴子と交差する。 シャリ [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・ライトノベルベスト・『あたしたちは戦う』
  • ライトノベルベスト『あたしたちは戦う』          「今年は反戦劇をやりましょ」 不意にカッパが言いだした。 カッパとは、この四月にベテランの乙女先生が退職し、その後任で顧問になった代々木民子……本当は「先生」を付けならあかんねんやろけど、心の中では呼び捨てにしてる。普段は見た目そのままに「カッパ」や。 去年、先輩が就職試験に落ちた。名目は適性がないいうことやったけど、あたしは民族差別やった [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ 02『二人の美少女』
  • 高校ライトノベル・メガ盛りマイマイ  02『二人の美少女』 また入ってる…… 口の形だけで分かる。 靴箱を開けると手紙が入っていたのだ。 学校では他人のクラスメートなので声はかけないが、ここのところ三日に一度の割で、舞の靴箱には手紙が入っている。 見せてくれることはないけど、状況と反応から男からの付文だと分かる。「おはよう、マイッチ」 学校で一二を争う美少女の関根さんが声を掛ける。 学校で一二なん [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・連載戯曲『梅さん①』
  • 連載戯曲『梅さん①』  時 ある年の初春所 水野家と、その周辺人物 母(水野美智子 渚の母)   渚(卒業間近の短大生)   梅(貸衣裳屋、実は……)   福田ふく(梅の友人、実は……)水野美智子と二役可 幕開くと、水野家の玄関脇の庭。母の美智子が鼻歌を歌いながら、洗濯物をとりこんでいる。明るい性格だが、子育てには失敗したようで、娘の渚は、わがままで刹那的な性格。生まれもった人の良さを、ほとんど損 [続きを読む]
  • 高校ライトノベル・秋物語り・26『それぞれの秋・1』
  • 秋物語り・26『それぞれの秋・1』         主な人物:水沢亜紀(サトコ:縮めてトコ=わたし) 杉井麗(シホ) 高階美花=呉美花(サキ) ※( )内は、大阪のガールズバーのころの源氏名 稲穂は実り、プラタナスは枯れ、イチョウは枯れ葉をまき散らしながらも実を付け始める。 生まれて十八年ちょっとだけど、こんなに秋の移ろいに敏感になったのは初めてのような気がする。 美花が、突然韓国へ行くと言い出し [続きを読む]