Shoso さん プロフィール

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Shosoさん: Shoso Shimbo
ハンドル名Shoso さん
ブログタイトルShoso Shimbo
ブログURLhttp://ikebana-shoso.blogspot.com.au
サイト紹介文オーストラリア、メルボルンで活動する華道家、新保逍滄の新ブログ。作品紹介、華道論、エッセイなど。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2015/01/22 15:50

Shoso さんのブログ記事

  • 21世紀的いけ花考 第70回(最終回)
  • 江戸後期、明治大正期にそれぞれいけばなブームが起こったという話でした。前者では生花(せいか)という単純化されたいけばなが目玉商品であり、後者では盛花という一層手軽に生け花を活けられる様式が目玉商品でした。さて、3回目のいけばなブームが起こるのは戦後。そのブームの中心にいたのが草月流創始者、勅使川原蒼風。蒼風は従来の生け花を様々に批判していきますが、特に、模倣という一つの指導方法を否定していきます。 [続きを読む]
  • 21世紀的いけ花考 第69回
  • p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 11.0px Helvetica; -webkit-text-stroke: #000000} span.s1 {font-kerning: none}  日本史上の生け花ブームは社会・文化現象。その歴史を調べることで、日本社会もよりよく理解できます。より深く研究しようという方が出てきたら嬉しいですね。また、ブームの研究は即ちヒット商品の研究。成功のコツは世間のニーズをつかんで、革新的で魅力ある商品を提供すること、これが教訓で [続きを読む]
  • 21世紀的生け花考 第68回
  •  今回は明治・大正期の生け花ブームについて考えてみましょう。ブームとは複数の要因が重なって起こるもの。単純には説明ができません。まず、分かっていることはこのブームを支えたのは若い女性であったということ。明治女性は生け花に何を求めたのか。女性と社会の関係から考えていくといいでしょう。しかし、未開の研究領域という感じがします。明快な説明には出会っていませんので、以下は私の仮説です。 不明なのは生け花ブ [続きを読む]
  • 一日一華:生け花と存続可能性
  • 今年初めて我が家の庭に植えたフウセンカズラがよく育ってくれました。庭のブーゲンビリアと取り合わせ。ガラス花器は生徒さんから頂いたもの。さて、環境芸術についての発表が迫っています。テーマは存続可能性と美学。生け花との関連、などなど。さんざん言われ続けていることですが、現代西洋文明は特に環境問題において、存続不可能な状況。その発展モデル、知の方法とも危機的です。その根源は何か。産業革命、植民地主義、君 [続きを読む]
  • 21世紀的いけ花考:第67回
  •  生け花の現状、将来の課題を探ろうと大上段に構えています。まず、生け花の歴史を簡単におさらいしておきましょう。簡略な華道史は何度かここで話していますが、今回はまた別の角度から。今回は生け花ブームに焦点を当てて、その成功の要諦を探ってみます。 華道史上、重要なブームは江戸時代後期、明治期、戦後と3回起こっています。室町時代、立て花が生まれ、立華に発展。江戸時代初期に立華が大成。この辺りまでは生け花は [続きを読む]
  • 一日一華:写真花の難しさ
  • 生け花の写真は難しいなあと、よく思いますが、この作品など、その典型的な例。奥行きがなくなるのです。前後にかなり広がっている作品ですが、写真では前後の広がりがほとんど感じられません。元の生け花作品の味が半減した感じがします。そうしたことも考慮して写真花に臨むといいのでしょう。 [続きを読む]
  • 21世紀的いけ花考:第66回
  •  西洋芸術のモダニズムの影響を受け、日本の生け花は大きく変わっていきました。その影響は現在まで続いています。昭和初めの生け花改革運動は、従来の生け花の何を改革しようとしていたのでしょう? 15世紀、立て花の成立から始まった生け花、そのすべてを否定し、まったく新しい生け花を提唱しようとしたのではありません。では、何を否定したのか?この運動に関わっていた人々の間でもこの点で合意があったのか、よく分かり [続きを読む]
  • 一日一華:天命
  • 随分、歳若い頃から自分の天職はなんだろうか?と考えてきたように思います。今の生き方が自分の天命なのか、と現在でも考えていますし、あまり自信もない。 ただ、次々にやってくる挑戦に懸命に立ち向かっているだけというのが実感。 しかし、次々挑戦をいただけるということは、自分が恵まれた場所にいるということではないか、もしかすると天命を歩んでいるということではないか、と思ったりしています。 次の優れたエッセーを [続きを読む]
  • デジカメ決定版:試行錯誤の果てに
  • 過去、10年ほど、カメラとレンズにはおそらく200万円近いお金をつぎ込んできたと思います。カメラは6台、レンズは6本。本も10冊くらい買っています。写真は素人です。しかし、華道家としてできるだけいい花の写真を撮りたい!できれば出版に適する程度のものを。その一念でこれだけの出費。この度ようやく最適のカメラ+レンズに出会えました。写真を撮るたび、「おー!」と興奮しています。上の犬の写真は、この度の新し [続きを読む]
  • 一日一華:思いつきと論証
  • ある種の本は、いろいろな思いつきをもたらしてくれます。特に、哲学や心理学の入門書のようなものを読んでいると、自分の思考が刺激され、いろいろな空想、仮説が浮かんでくることがあります。あることがらと別の事柄の間に繋がりが見えてくることもあります。例えば、ボードリヤールの資本主義解釈と村上春樹の世界観に関連性が見えたり。生け花における立花と生花の対比は、日本文化における根源的な二元的な対比と対応している [続きを読む]
  • 21世紀的いけ花考 第65回
  • 新興いけばな宣言(1933)を一つの契機として、生け花は大きく変わっていった、という話でした。一言で言えば、モダン芸術の影響を受けたわけです。その影響は現在まで続いています。現代生け花の課題を国際的な文脈で考えようとすると、様々な疑問が生じてきます。それらをおいおい考えていくことにします。1、モダニズムとはどんな主張だったのか?ここでの話の流れでは、なぜ精神修養としての生け花が否定されねばならなか [続きを読む]
  • Practice-led Research とは何だろう
  • Practice-led Research (PLR) について考えています。約4ヶ月後、環境芸術と生け花について2回の発表を行います。どちらも聴衆は大学関係者がメインの会議。半端な発表はできません。PLRは、芸術学部の大学院レベルで主流の研究方法になるでしょう。芸術学部での博士課程は、まだ導入に踏み切れていない国が多いようです。芸術における学問的な方法論が脆弱だからでしょう。ところが、PLRには少しばかり可能性があります。私自身 [続きを読む]
  • 一日一華:レセプションに
  • 商業花は、とても勉強になります。時間、予算、場など様ざまな制約の中でお客様に喜んでいただける作品、満足していただける作品を作り出さなければいけない。生の花であるというだけで喜んでいただけるというありがたさは確かにありますが。今日は終日商業花に従事。帰ってニュージランド産のアサリでボンゴレを作り、ハイネケンで乾杯。そのあと気楽なテレビとか映画で過ごせるならばそんな生活はとてもいいものだと思います。私 [続きを読む]
  • RMIT Short Courses: Ikebana to Contemporary Art
  • In week 1 & 2 our students learn how to make a basic style Ikebana and its 7 design principles. In week 3 they produce a geometric
    al drawing using at least one of the principles. The students are encouraged to create several design and art projects applying Ja
    panese aesthetics. 14 February 2018: A new term of Japanese Aesthetics starts at RMIT. http://bit.ly/1IFmuylwww.shoso.com.aup.p1
    {margin: 0 [続きを読む]
  • 一日一華:レストランに
  • かつては一人で山歩き、自転車旅をよくしたものです。知床半島、三浦半島、佐渡島、伊豆半島、紀伊半島などなど。メルボルン近辺もあちこち廻っています。それがばったりなくなってしまいました。そのせいか、と思うことがあります。飛行機が苦手になってきました。閉所恐怖症か、パニックアタックか。あの苦しさは、なんとも耐え難いもので、飛行機から外に逃げ出したい、狂ったような衝動が抑え難い。周囲から空気がなくなってい [続きを読む]
  • 21世紀的いけ花考 第64回
  •  現在の生け花に多大な影響を与えた重森三玲の芸術観。それを世界(というか西洋)の芸術史に照らして考えてみましょう。重森が草月流初代家元勅使河原蒼風、小原流家元小原豊雲らと生け花の改革に取り組んでいたのは大正末から昭和の初め。重森は「生け花は芸術だ」と主張したわけですが、彼の考える芸術とは19世紀後期から20世紀初期の西洋モダニズム芸術でしょう。彼の名前自体、ミレーから拝借したものですし、抽象芸術( [続きを読む]
  • 一日一華:レストランに
  • To cling to some outdated notion of artistic autonomy, individualist creative freedom, or transgressive and free avant-garde iden
    tity, divorced from any duty or responsibility for environmental considerations, is to advocate, intentionally or not, for the sta
    tus quo of neoliberal exceptionalism and its destructive ecoside. (T. J. Demos, 2016: 265, Decolonizing Nature)ここも最近、
    ちょっと感心した [続きを読む]