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  • 数にまつわるエトセトラ

    長年ロシア語を学習してきた私。 自分としてはものすごく性に合った言語で、数多くの外国語を学習した中でも愛着度はナンバーワンである。 だが、某楽曲の歌詞を借りるならば、ロシア語の習得は「♪決して平らな道ではなかった」。 ロシア語を学習する上での難所はいくつもあるが、個人的には以下の3つかと思う。 ①動詞の完了体と不完了体の用法 (移動を表す定動詞と不定動詞の用法含む) ②アクセントの移動 ③数にまつ...

  • 人称代名詞あれこれ

    英語だけを学習していると縁がないのだが、多くの印欧語では2人称の人称代名詞が2つあって相手との関係によって使い分ける。(以下、近しい相手を「親称」、そうでない相手を「敬称」と書く。) フランス語やロシア語では、tuやтыなどの親称に対してvousやвыなど2人称の複数形を敬称として使用する。一見分かりにくいが、同じ2人称なので慣れるのに時間はさほどかからない。 他方でスペイン語では親称のtúに対し、敬称と...

  • 孤独なラテン語

    古典語は独学が難しい。 きちんとした先生の下でコツコツ学習をすすめるのが理想だが、社会人ともなるとそういう機会が得られない場合も多い。 私の場合も古典ギリシア語は対面で、アラビア語はオンライン講座の視聴という形で習う機会を得ているが、ラテン語はやむを得ず独習している。 大学生の頃、フランス語を専攻していた関係でラテン語にも興味を持ち、思い切って授業に参加してみたのだが、すぐに挫折した。その頃は...

  • さあ、みんなで考えよう!

    某有名クイズ番組の名フレーズ。 司会の逸見政孝さんが亡くなったのが1993年で当時48歳。今の私と同年齢だ。 あれから30年、情報化社会と言われて久しい。 いつでもどこでも誰であっても、分からないことはすぐに調べられる世の中である。だが、その溢れんばかりの情報群は玉石混淆であることもまた広く知られている。 世間は今、きな臭い匂いに満ちている。 SNSを開けば、コロナ禍をめぐる言説に始まり、人工地震、フ...

  • 満を持して

    今日は真正面から文学のお話。 日本語では小説などの文学作品を長さで分類して「掌編」「短編」「中編」「長編」と呼んだりするが、これは多分に恣意的である。(さらに超長編を「大河小説」と言ったりもする。) ロシア語で「小説」にあたる語はрассказ, повесть, романの3つがあり、便宜上それぞれ「短編小説」「中編小説」「長編小説」と訳されているが、厳密には少し違う。 文学上の定義では、рассказは1人の人物が1つ...

  • 否定するのも複雑です

    令和に入ってもう6年目である。 頭がいつまでも昭和のままではいけない。 上司が部下を徒に否定すればパワハラになりかねない。 親が子を無下に否定すれば毒親になりかねない。 だから褒めて育てよう…とかいう人材育成論や教育論をぶつつもりは全くない。 そこはやっぱり語学の話である。 ドイツ語学習者なら一度は壁にぶつかるのがkeinとnichtという二つの否定語の使い分け。だがそんな悩みが宇宙からみた地球のごと...

  • 語学病

    何事もあまり根を詰めるのはよくない。 語学学習の場合、一つの外国語にのめり込みすぎた場合の弊害については、「全身全霊タイプ」や「原理主義者」*1に陥る危険があるとして黒田龍之助氏が自身の著書で指摘している。 幸い私の場合は多言語学習をしているのでそういう意味の危険はないのだが、街中の看板に目をやると、ふとアナザーワールドへ誘(いざなわ)われることがある。 例えば、何の店か分からないがmebae(めばえ...

  • オペラはいかが?

    昨今は何かにつけタイパタイパと効率が重視される世の中。 Youtubeで語学系のチャンネルを眺めてみても、サムネイルには「効率よく学ぶ○○語」的な言葉がおどっている。現代人って相当忙しいんだろうな。 そう考えれば私の語学学習はずいぶん遠回りしている。でもね、私の目標である「外国語で小説を読む」を叶えるには外国語力だけが必要とされるわけではない。 そういう言い訳のもと、言語活動に疲れた場合は絵画の鑑賞をし...

  • 今日も今日とてひとりごつ

    ブログ開始当初から言っていることだが、私が語学の勉強をしているのは基本的に何かを「読みたい」からである。 会話の方は大の苦手で、そもそも母語である日本語でさえ誰かと好んで話をしたいとは思わない。職場では仕事に必要な範囲で、家庭では妻の機嫌が悪くならない程度には話をするが、それすら億劫と感じてしまう時がある。 とはいえ、どんな外国語であれ「読む・書く・話す・聞く」の4技能についてある程度はバラ...

  • 重ね重ね

    外国語好きの私だが、常々母語である日本語にも関心を寄せている。 最近、妙に耳につくのが「ほぼほぼ」という言葉。職場でもよく聞くのだが、なぜ「ほぼ」ではダメなのか、ニュアンスはどう違うのだろうか?考え出したら夜しか眠れない。 ともあれ、このように言葉を重ねる用法は他の言語にもたくさんあるようだ。 インドネシア語には「畳語」あるいは「重複語」というものがあり、頻繁に使用されている。インドネシア語...

  • アナログ志向

    デジタル社会になじめない。いや、なじもうとしていない。 新しいものは警戒してなかなか手に取らない質なので、どんどん取り残されていく。 職場で周りがタブレット端末などを駆使してバリバリ業務をこなしていても、自分はマイペースに紙と鉛筆とハンコを使っていたりする。 もちろんほとんどの仕事は支給されているノートPCで処理するが、元からアナログだったものは環境が許す限りそのままにしている。 妻がChatGPT...

  • イディッシュ語の新星

    私が学びたいと思っている外国語の中で最後に残ったのがヘブライ語とイディッシュ語である。 動機は「アラビア語を学んでヘブライ語を学ばないのは損だ」ということ、そして「どうせヘブライ語を学ぶのならスラブ諸語とも遠からず縁があるイディッシュ語も」との思いからである。 今の学習スケジュールではとても割りあてる時間がないので、とりあえず山森みか『ヘブライ語のかたち』白水社 2004やYoutubeの動画で文字だけは...

  • 辰年に誓う

    明けましておめでとうございます。 С новым годом! 2024年(令和6年)は辰年。 何を隠そう私は年男だ。 せっかくなので何か誓いを立てたい。 ここ数年、語学はだらだら続けていたものの半ば遊びのようなものだった。 趣味だからそれでいいのだが、真剣味が足りないので上達しない。だから喜びもない。 これではイカン。惰性で生きている今の人生そのものではないか。 干支をあと一周すれば還暦である。まずい、もう1...

  • 吼えろ人文学!

    今年8月後半、値上げを機にAmazonプライム会員をやめた。 それまでは語学関連の書籍を衝動買いしてしまうことも多かったが、さすがに注文量は大きく減った。 さて、書店などで手にして購入する書籍とは違いAmazonなどで衝動買いする本は想像していた内容と異なることも少なくない。 波頭亮『文学部の逆襲-人文知が紡ぎだす人類の「大きな物語」』筑摩書房2021 はまさに期待を大きく裏切ってくれた。 コロナ禍で混迷を極...

  • アラブの月と太陽

    新しい外国語を学ぶ時、まずはその言語で使われている文字と発音を覚えければならない。私が今学習している外国語では、英仏独西語などのラテン文字、ロシア語のキリル文字、ギリシア語のギリシア文字、アラビア語のアラビア文字などバリエーション豊富だ。 今挙げたような文字たちはスムーズに習得できたが、過去には挫折してしまったものもある。タイ文字やアルメニア文字などがそうである。言語を学ぶ動機と関係しているの...

  • サビしか歌えません

    外国語を学習する時、その外国語の歌を覚えるのはなかなか良い方法だ。コトバは音の連続だが、そのつながり方や抑揚、リズムは言語によって大きく違う。私は外国語で何かを読みたい派なので、必ずしも会話できるようになることを重視してはいない。 さはさりながら、いざ話す段になって「ゆっくり魔理沙・霊夢」調ではさすがに格好がつかない。 大学生だった頃、フランス語の学習の合間にクレモンティーヌの歌をよく聴いていた...

  • あたり前田のクラッカー

    ・・・ギャグが古すぎる。実は私もリアルタイムでは知らない。 スーパーやコンビニに行けば選びきれないくらい多種多様なお菓子が陳列されているわけだが、この前田のクラッカー、なぜか時々食べたくなる。シンプルなものほど飽きない。 語学の学習書なんかにも多分あてはまるんだろうな。 ということで、たまには辛口の書評を。 橋本陽介『7カ国語をモノにした人の勉強法』祥伝社2013 感想を一言でいえば、「あた...

  • 分業体制

    何を血迷ったか古典ギリシア語を勉強している私。 初期の段階で驚いたのが、古典語なのに名詞類の格が主格・属格・与格・対格・呼格の5つしかないことで、これは予想外だった。 例えば現代語でもドイツ語は上記のうち、呼格以外の4つの格を持ち、ロシア語では呼格がない代わりに造格(Instrumental)と前置格(Locativ)があるので、計6つの格が存在する。もちろん多ければ多いほど記憶の負担は増すのだが、少なければ楽と...

  • 試験はつらいよ!

    日本で受験することのできる外国語の検定試験はたくさんある。 自分のブログのネタ探しにいろんな人の外国語ブログを覗くことがあるが、そこに「○○語検定1級合格!」とか書いてあると素直にすごいなあと感じる。 英検にしろ独検にしろ1級となるとやはりかなりの難関だ。生半可な語学力では合格できない。 私はというと多くの外国語を学習しているのにそのような実績が1つもない。 試験というものにいい思い出がないし、決...

  • 気が向いたので近況でも

    お久しブリーフ。 Don’t worry. I’m wearing pants! それはさておき、時が経つのは早いものですね。 ブログの更新は約1年半ぶりですか・・・。語学学習は相変わらず続けているのでその近況報告を。 (フランス語) 以前NHK文化センターの原書講読でネルヴァル『火の娘たち』のSylvieを読んで気に入り、他の作品も読みたいと思い立ちAngeliqueを読み始め、先日無事読了。 ビュコワ神父というフランス革命時の人物について...

  • 引き裂かれる思い

    ブログの休止宣言をしましたが、緊急寄稿します。 ウクライナ情勢に心を痛めている人が多いと思いますが、私もその一人です。 かつてウクライナ語の学習を通じウクライナの文化に触れた者として、またロシア人の妻を持つ者として、苦悶の日々が続いています。 今もリヴィウに住んでいるかもしれないオレスタは無事だろうか? ロシアにいる妻の両親が、国際的な経済制裁を受けてこれから生活が困窮するのではないか。 とに...

  • みのりさんの思い出(その後)

    ブログを再開してから早くも1年が経過した。コンスタントに毎週記事を書いてきたが、そろそろまた充電が必要なようだ。 書きたいことが無くなったらきっぱり休止しよう、そう決めていた。無理やりネタをひねり出してつまらない文章を書き連ねることほど惨めなことはないし、本意ではない。 このブログを3年半ぶりに再開した2021年2月18日、最初に書いた記事が「みのりさんの思い出」だった。みのりさんは私が若かりし頃に思...

  • 語学マニア的興奮

    ウクライナ語は面白い。ロシア語と同じ東スラブ語群に属するが、歴史的・地理的関係から西スラブ語群であるポーランド語の影響を大きく受けている。近年では日本語で書かれた学習書も増えてきたので、少しでも学ぶ人が多くなってくれれば嬉しい。 さて、ちょっとマニアックな話だが、ウクライナ語には受動の意味を表す特殊な構文がある。 まずは受動態とか受け身と言われる構文について英仏独語でどうなっているかを見てみ...

  • 誤解でございます

    「日本人は中高6年間も英語を勉強しているのにちっともしゃべれない。」 もはや化石のようなフレーズだが、いまだに賛同する向きも多い。 1980年代以降、何度も英語教育改革が叫ばれ、既に実行されたものもあれば、これから導入される《改革》もあるであろう。 コミュニケーション重視の英語、小学校から英語、大学入試にTOEFLなどの外部試験を導入、英語で授業(ダイレクトメソッド)・・・挙げればキリがない。 しかし、残...

  • 犬の天気と鴨の寒さ

    ・・・って小川洋子さんあたりのエッセイにいかにもありそうなタイトルだ。 実はこれ、ずいぶん前に「まいにちフランス語(入門編)」を聞いていて出会った表現。(普段は応用編を聴いている私も、初心に返りたい時は入門編を聴く。基本は大事。) ひどい天気のことを un temps de chien 犬の天気 肌をさすような寒さを un froid de canard 鴨の寒さ というらしい。 調べてみると、寒さの方は un froid de loup 狼の...

  • 白石さんの日常(後編)

    カフェを後にした二人は、うっとうしいくらいにハロウィンの装飾が施された複合商業施設を通り抜け、エレベーターで最上階の映画館に向かった。見たい映画が特にあるわけではない。でも遠出はしたくないし、人ごみは避けたい。柚葉にとっては、クラスの子どもたちに見つかることが何より悪夢である。今なら人気のアニメも上映されていないので映画館は具合がいい。ただ二人で一緒にゆっくりできたらそれでよかった。 遥か彼方...

  • 白石さんの日常(前編)

    本ブログに時々登場し、フェージャと漫才みたいなやりとりをする白石さん。 実在の人物がモデルなのだが、今や本人を離れて勝手にキャラづけが進んでしまい、もはや架空の人物というかフェージャの妄想の産物となってしまった。そして、どうせ妄想するなら小説風に彼女の日常を綴ってみてはどうかと思いついた。 で、思いのほか上手く描写できたのでここに掲載することにした。 (前編・後編に分けて2日連続でお届けします...

  • アニメイト

    私が中高生の頃、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズなどが大ヒットし、中世ヨーロッパ風ファンタジーが一世を風靡していた。 TVゲームのみならず、小説やTRPGなども盛況で、とりわけ人気があったのが『ロードス島戦記』だ。エルフという空想上の種族の、痩身で切れ長の目と長い耳を持つイメージを決定づけたのは、間違いなく本作品のディードリットだろう。関連するグッズも多数作られ、ネットショッ...

  • 言葉の魔術師

    白石さん:えっ、フェージャさん、今日は自分の話ですか? いつもいろいろな言語の記事を書いてますもんね。 しかも読みやすくて面白い。よっ、言葉の魔術師! ※白石さんについては2021年4月15日・21日の記事「白石さん(仮名)」を参照 ・・・あ、ありがとう。 でもさすがにそれほど自惚れ屋ではない。 以前の2021年8月8日の記事「スーパースター」でも書いた通り、世の中には天才的とも呼べ...

  • ♪なんでだなんでだろう?

    私が子どもだった頃、「こども電話相談室」というラジオ番組があった。 調べてみると、TBSラジオで1964年から2008年まで実に44年間も放送されていた長寿番組だったようだ。熱心に聞いていたわけではないが、子どもが投げかけるどんな些細な質問にも、大人たちが真剣に回答していて感心したものである。(いやお前も子どもやん、その頃) 《以下ロシア語が分からない方は★の部分から読んでね》 さて、外国語を学習していると母...

  • オレスタのこと

    前回と前々回の記事「ウクライナの歌姫」でも書いた通り、かつて私はウクライナ語という日本人にはあまり馴染みのない言葉を勉強していた。 今でこそ、中澤英彦『ニューエクスプレスウクライナ語』白水社2019や黒田龍之助『つばさ君のウクライナ語』白水社2020、『初級ウクライナ語文法』三修社2017などがあり大変恵まれた学習環境ではあるが、当時は中井和夫『ウクライナ語入門』大学書林1991しかなかった。今Amazonで調べてみ...

  • ウクライナの歌姫(後編)

    前編に引き続き、ウクライナの19世紀を代表する女性作家レーシャ・ウクラインカのお話。前編がものすごく長い記事になったので後編はあっさりと短めに。 ウクラインカは多くの抒情詩も書いている。 そのうち初期のものを一つ紹介しよう。(訳はもちろん私) САФОНад хвилями моря, на скелі,Хороша дівчина сидить,В лавровім вінку вона сяє,Співецькую ліру держить.До пісні своєї сумноїНа лірі вона пригає.І з ...

  • ウクライナの歌姫(前編)

    若かりし頃、ウクライナの国民詩人といわれるタラス・シェフチェンコについて勉強していた私。ウクライナを代表する3大作家と言えばタラス・シェフチェンコ、イヴァン・フランコそして今回の記事で扱うレーシャ・ウクラインカ(1871-1913)である*1 かつて日本のネット界隈でも「ティモシェンコたん」として人気が爆発したウクライナの元首相ユリア・ティモシェンコ。彼女の髪型はそのウクラインカをリスペクトしたものだと言...

  • その配慮ご遠慮申し上げます

    何事も行き過ぎはよろしくない。 曲がりなりにも教育関係に身を置いているせいか、この業界における差別語(とされる言葉)への知覚過敏には今さら驚かない。もう10年以上前になるだろうか、とある人権関係研修での講師先生の言葉には驚かされた。いわく「目からウロコ」のような当たり前に使っている慣用表現でも、TPOに応じて配慮が必要なのだそうだ。 あれから状況はまったく変わっておらず、最近ではどこかで「片手落ち...

  • 働かざる者食うべからず

    人生で睡眠の次に時間を費やすのはおそらく労働であろう。 ロシアのプロレタリア作家M.ゴーリキー『どん底』には次のような言葉がある。 Когда труд – удовольствие, жизнь – хороша! Когда труд – обязанность, жизнь – рабство! 仕事が楽しみなら、人生は上々だ! 仕事が義務なら、人生は奴隷生活だ! 本当にそう思う。しみじみそう思う。心からそう思う。 今私が従事している事務系の仕事は、就業してもう18年目を迎...

  • ダブルネーム

    ・・・っていうものまねタレントいたなあ。最近全然見ないけど。 語学学習ってまずは真似るところから始まるから、観察眼の鋭いものまねタレントさんたちって語学の上達も早いんじゃないだろうかと勝手な推測をしてしまう。 さて、歴史を顧みると、隣国同志というのは仲がよろしくないのが常である。 領土を接しているわけだからそりゃいろいろ摩擦もあるだろうし、両国が意識し努力しなければ関係は悪くなる。 現在の日...

  • 悪あがきのドイツ語

    ドイツ語は難しい。 いや、まあ自分の勉強が足りないだけなのは分かっている。 ドイツ語は大学院生時代に論文を読むために学び始めたので、当初の動機づけが弱かった。 でも始めてみると、ドイツ語ってクールでなんだかカッコいい。「チョウチョ」はドイツ語でSchmetterling(シュメッターリンク)ってなんだかイケてる。機動戦士ガンダムに出てくるモビルスーツの名前みたいだ。 ロマンス語系でもスラブ語系でもない、ゲル...

  • 期待のルーキー

    プロ野球2021年のレギュラーシーズンが終了した。 夏頃には今年こそ優勝間違いなしと思われていた阪神タイガース。結果は残念ながら2位だった。私は根っからのファンというわけではないが、大阪在住の身としては、タイガースが好調だとみんなの機嫌がいいので助かる。 そんな今年のタイガースの話題をさらったのがルーキーの佐藤輝明選手。 後半戦は絶不調だったが、球団の新人本塁打記録を塗り替えるほどの活躍ぶり。彼が...

  • 梨もカボチャも嫌いです

    白石さん :フェージャさん、ちょっと相談があるんですけど。 フェージャ:どうしたの? 白石さん :明日の夜、ある人からちょっとご飯に誘われちゃって。 行きたくないんですけど、何かいい断り方ないですか? フェージャ:うーん。(語学以外のことを聞かれても困る) ラ・フランス🍐でも買って、明日手渡せば? 白石さん :えっ??? フェージャ:あなたには用無し(洋ナシ)ってね 白石...

  • 希望の鐘はもう鳴らない

    言葉についていつも考えている。 外国語を勉強したり、詩をつくってみたり、ラジバンダリ(このギャグ知ってる?)言葉に関することなら何でも気になるので、当然歌の歌詞なんかにも注意が向く。 その中で歌詞のメッセージ性が高く、就職氷河期世代ど真ん中の私の胸に深く突き刺さったのがTHE ALFEE 「希望の鐘が鳴る朝に」(1999) ドラマ「サラリーマン金太郎」の主題歌としてスマッシュヒットした名曲だ。 歌詞を見て...

  • 師はありがたし

    普段は気楽に語学と親しんでいる私。 外国語を勉強するために受験勉強のように肩肘張って、デスクに辞書やら参考書やらを並べて「さあやるぞ」ってのも気が滅入る。 だが、どの外国語でもいいから一度はきちんと読む訓練をした方がいい。それも厳しい先生のもとで苦しむくらい真剣に。自己流はやがてどこかでつまずく。 柴田元幸『翻訳教室』新書館2006 は著者が大学の授業で行った翻訳演習を紙面に起こしたものである。...

  • 映(ば)えるロシア

    SNSが発達し、誰もが自分の考えやお気に入りの食べ物、穴場スポットなどを手軽に発信できるようになった。 自分が好きなものはやはり人におススメしたい。 私の場合、大好きなロシア語を人にススメたいのだが、いかんせんハードルが高い。今時ロシア文学に興味を持つ人も少ないだろうし、バレエは何かニッチで高級な趣味の印象だし、日露関係は相変わらずよろしくない。 「ザギトワちゃんみたいなキュートなロシア人女性と...

  • ふぞろいの単語たち

    鋭意アラビア語を勉強中の私。文法書なども揃いだし、割と本気モード。 今手こずっているのが、名詞の複数形の作り方。以前2015年3月8日の記事「嫌われ者の宿命」で書いた通り、これまで学習した外国語ではドイツ語の名詞の複数形が無語尾型、-er型、-e型、-en型、-s型と5パターンあり、単語ごとに覚える必要があったので割と大変だった。 ところがアラビア語の名詞の複数形はそんなの目じゃないくらい複雑だ。様々な本やサイ...

  • 天上のハーモニー

    Those who find ugly meanings in beautiful things are corrupt without being charming. This is a fault. Those who find beautiful meanings in beautiful things are cultivated. For these there is hope. Oscar Wilde《The Picture of Dorian Gray》 美しいものが好きである。きっとコンプレックスの裏返しなのだろう。 以前2021年4月18日の記事「白石さん(仮名)前編補遺」でも書いた通り、美酒や美文や美女を積...

  • 隠れた名作

    自分は今、確かに生きている。 あたたかな寝床と十分な食事もある。 でも、自分が誰だか分からない。私は幸せなのだろうか。 記憶喪失の話ではない。物心ついた時から自らのルーツを探し求め苦悩する女性。なかにし礼『戦場のニーナ』はそんな女性の人生を描いた長編小説だ。 以前の記事でも触れたように、なかにし氏と言えば作詞家でテレビのコメンテーターという印象が強く、小説を執筆していたとは知らなかった。 たま...

  • スペイン語は簡単?

    白石さん:どうもグラサージュ白石です(笑) フェージャさん、今日のタイトルはひねりがないですね。 お疲れですか? ※白石さんについては2021年4月15日・21日の記事「白石さん(仮名)」を参照 別に疲れてません。・・・あのね、いつも流行りのギャグとか織り交ぜるのは大変なんだから。何だったら記事の内容よりタイトルで苦しむこともあるんです。・・・っていうか私の渾身の詩的表現を出オチにす...

  • すべらんなあ

    ことばを愛するすべての人へ

  • 市場原理の闇

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  • 縁がなかったイタリア語

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  • スーパースター☆彡(後編)

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  • スーパースター☆彡(前編)

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  • 翻訳者の静かな生涯

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  • 通販かよ

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  • 白石さん(仮名)後編

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  • 白石さん(仮名)前編補遺

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  • 白石さん(仮名)前編

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  • いとをかし

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  • ロシアの綿矢りさ

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  • 悪くないだろう

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  • 失われゆくもの(後編)

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  • 失われゆくもの(前編)

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