感染症・リウマチ内科のメモ さん プロフィール

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感染症・リウマチ内科のメモさん: 感染症・リウマチ内科のメモ
ハンドル名感染症・リウマチ内科のメモ さん
ブログタイトル感染症・リウマチ内科のメモ
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/da350350350
サイト紹介文聖隷三方原病院(静岡県浜松市)の勤務医 ブログ (リンクはご自由にどうぞ)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2015/02/24 08:16

感染症・リウマチ内科のメモ さんのブログ記事

  • 感謝!!訪者数100万人!
  • 当ブログの訪問者数が 「100万人」 を超えました。日々閲覧してくださる皆様のおかげです。ブログ開設は2012年9月で、約5年、です。ブログ開設当初は、科の立ち上げ後まもなくでもあり、診療の合間の時間もある程度あって、日々疑問に思うことをとことん調べてまとめることもできましたが、徐々に日常診療にも追われるようになりました。当初は論文を一つ読んで記事にしていましたが、最近は複数を読んでまとめる記事となり頻回の [続きを読む]
  • 薬剤誘発好酸球性肺炎
  • マダニ刺症後、自力でとったら傷口あたりの腫れと痛みあり皮膚科受診、ミノサイクリン投与続けられていた方が、咳と発熱、筋肉痛がでて受診、ダニ関連感染も否定できないとのことで当科受診入院されました。胸部CTにて両側に斑状にすりガラス影あり一部浸潤影を伴っていました。マダニ関連の感染症はいくつか知られていますが、肺に所見でるのはQ熱くらいでしょうか。Q熱肺炎でも多発肺野斑状影が多いとされるが、ずっとMINOを飲ん [続きを読む]
  • 心内膜炎の髄膜合併症はそれほど注目されていない
  • 意識障害や発熱、髄液検査所見から初期診断は細菌性髄膜炎にて経験的治療が始まり、髄液培養は陰性で血液培養にてStreptococcus salivariusが検出され、血液培養陽性例としてICT介入となった例です。結局全顎的な歯周病が見つかり、また経食道心臓超音波検査では僧帽弁に疣贅がみつかり、抗菌薬の大量および長期投与となりました。肺炎球菌以外のStreptococcusと髄膜炎、そして髄膜炎と心内膜炎の関係について諸文献をまとめてみま [続きを読む]
  • 侵襲性 Streptococcus anginosus群感染症
  • 前回の続きで脾膿瘍の症例では血液培養からStreptococcus intermediusが検出されました。臨床診断ありその後培養結果が出た場合はその菌の特徴と臨床状況が合うのかを振り返ると共に、他に予想される合併感染症を検討し検索しないといけません。anginosus群(SAG)の感染症についてまとめました。まとめ・Streptococcus属菌種は大きく分けて 6つのクラスター, [続きを読む]
  • 脾膿瘍について
  • 左胸水、胸膜炎疑いにて当院呼吸器科に紹介され、CT検査にて脾膿瘍が疑われた例。外科に入院となり当科に診療相談ありました。背景基礎疾患の検索をどうするか、起炎菌はどんなものがあるか、治療方針は?まとめ・脾臓は微生物および粒子状物質の有効なフィルターであり、脾膿瘍の発生率が非常に低いことから分かるように、感染に対しては非常に強い。・脾膿瘍はまれな存在であり、報告頻度は0.05〜0.7%・解剖の研究において0.1 [続きを読む]
  • 両側性急性非閉塞性腎盂腎炎について
  • 背景にHCV感染とHCCのある方の、発熱、白血球増多、画像で両側腎の腫大あり両側性腎盂腎炎疑いとのことで当科に相談がありました。血液培養ではグラム陰性菌が生えつつあるとのこと。たいていは腎盂腎炎は片側なので両側性ということがあるのか文献で調べました。気腫性腎盂腎炎emphysematous pyelonephritis (EPN)でとりわけ糖尿病背景で発生し、両側性となる率もでてくるようですが、本例は気腫性を思わせるガス所見はありません [続きを読む]
  • 関節リウマチ薬と授乳
  • 以前このブログで「関節リウマチと妊娠」として主に関節リウマチの薬と妊娠についてまとめました。若い女性もかかる疾患ですので、リウマチ治療を続けながら無事出産され育児をされることもあります。たいていはすぐに断乳され人工ミルクで育てながらMTX内服等を再開することも多いのですが、最近、授乳を続けながらRA治療も続けたいとの希望がありました。現在はステロイドのみですが、どのようにしていけばいいのでしょうか?  [続きを読む]
  • 当院総合診療内科(+感染症リウマチ内科)医師/研修医 募集
  • 私どもと一緒に、当院で総合診療をやりませんか!当院総合診療内科は1980年代から続く伝統のある科です。時代とともに多くの専門内科もできてきておりますが、複合的なまたはなかなか診断にいたらず臓器が特定できない症例も多く病院においては貴重な存在です。また感染症リウマチ内科はもともと総合診療内科からのれん分けした科でもあり、感染症内科(感染管理も含む)、リウマチ内科領域の業務をやりながら、一緒に総合診療的 [続きを読む]
  • 直接クームスで抗IgG陰性の温式自己免疫性溶血性貧血
  • 前回の続きです。寒冷凝集素の検査結果は4倍(正常256倍未満)と増加なく寒冷凝集素症はなさそうで、Donath-Landsteinerテストも院内で行いましたが結果は陰性で発作性寒冷血色素尿症も考えにくいようです。症例は直接クームステスト(DAT)では抗C3およびポリ特異的試薬で陽性、抗IgGで陰性でしたが、温式AIHAといえるのでしょうか。自己免疫性溶血性貧血 診療の参照ガイド(H26年度改訂版)では、温式AIHAは、直接 Coombs 試験で [続きを読む]
  • 寒冷凝集素症について
  • 前回の続きです。症例では過去に報告されたような溶血性貧血をきたしうる薬剤使用歴はなく、また直接クームステスト(DAT)が陽性の結果であり自己免疫性溶血性貧血が疑われました。さらに、抗C3およびポリ特異的試薬を用いたDAT陽性で、抗IgGを用いた試験では陰性で温式よりは冷式AIHAが疑われました。これには、CAS (寒冷赤血球凝集素症)と発作性寒冷血色素尿症(PCH)があります。PCHはほとんど小児例でみられ成人では稀なよ [続きを読む]
  • 薬物誘発性溶血性貧血
  • 発熱や血尿などをきたし近医で感染症として治療されていた方が重度の貧血をきたし当院救急に紹介されました。消化管出血はなさそうであり、ビリルビン、LDH、ハプトグロビン値などから溶血性貧血が疑われました。原因の鑑別は、感染症、自己免疫疾患、血液疾患、薬剤と多岐にわたるため当科に相談されました。近医から胃腸薬や抗菌薬の処方歴もあり、溶血性貧血の鑑別診断を始めるにあたり諸文献から薬剤性の溶血性貧血についてま [続きを読む]
  • 薬剤誘発性高血圧症
  • TAFRO症候群に対してステロイド単独療法では効果不十分で免疫抑制剤のシクロスポリンを併用開始したところ病態は改善しました。その後徐々に血圧が高くなり、これまでは高血圧の指摘もなかったことから、薬剤性を疑いました。ステロイドによる血圧上昇もよく知られていますが、そのタイミングからはシクロスポリンからの可能性が高そうです。これら薬剤による高血圧症の特徴はどうなのでしょうか。各文献からまとめました。ま [続きを読む]
  • 無菌性髄膜炎をきたす疾患
  • 総合内科入院の方で意識レベル低下、髄液細胞数増加あり検索中、基礎疾患に長年の関節リウマチがあったため当科に相談がありました。髄液は単核球優位で、グラム染色や培養で菌検出なく、無菌性髄膜炎疑いです。どんな鑑別リストになるのでしょうか。ごく稀なようですが‘リウマチ性髄膜炎‘というのもあるようです。まとめ・用語「無菌性髄膜炎」とは脳脊髄液(CSF)中に識別される細菌性病原体によって引き起こされたもので [続きを読む]
  • キャッスルマン病とその周辺
  • 不明熱の診療をやっておりますと、ごくまれにキャッスルマン病にあたることがあります。原因不明の発熱・炎症の状態で、局所の腫脹リンパ節を生検して診断がついたり、またPOEMS症候群など臨床的に疑ったうえでリンパ節生検をしたりすることがパターンかと思います。今回は不明熱例で、肝脾腫、肝腎障害、血小板減少症、腹水、などからTAFRO症候群を疑い、リンパ節生検と骨髄生検を施行後診断確定にいたった例がありました。リンパ [続きを読む]
  • 自己免疫疾患関連血球貪食症候群
  • 久々にブログの更新です。その間もいろいろ臨床的な疑問と興味深い知見はあったのですが、なかなかブログ記事が書けませんでした。家族に重大な病気が見つかり時間的にも心身的にも大変でした。また久しぶりの学会発表もあり準備にも追われました。今回は自己免疫疾患関連血球貪食症候群についてまとめました。不明熱例の一部に血球減少や血清フェリチン値上昇などから血球貪食症候群を疑い骨髄穿刺検査をすることがあります。真っ [続きを読む]
  • 白血球増加をきたす病態
  • 総合内科からの相談例で、ALSにて長期人工呼吸中の方の、数日の食思不振/絶食後、アシドーシスの進行、白血球増多にて入院され、著明な白血球数の増加あり(WBC数3万台)その病態を検討しています。もともと糖尿病はなく入院後経過からもDKAは考えにくく、入院時血液ガスから乳酸値増加なく、しかしAG開大あり、飢餓によるケトアシドーシスが考えられました。発熱やCRP上昇伴わず、前後に感染症徴候なく感染症によるWBC増加も考え [続きを読む]
  • 好酸球性膀胱炎の症例
  • 膀胱内腫瘤形成あり当院泌尿器科に通院検査中の方が、生検の病理で悪性所見なくなんらかの感染か炎症性疾患による反応ではないかと、当科に相談がありました。抗酸菌検査やANCA検査なども陰性のようです。よくみると末梢血白血球分画で好酸球の割合が増加していました。SRLでの抗寄生虫スクリーニング検査は陰性で、病理に再度組織の見直しをお願いし、膀胱壁に浸潤している炎症細胞は好酸球が主体であることが分かりました。好酸 [続きを読む]
  • 食中毒やその関連病態について
  • 週間日本医亊新報の最新号(No.4809. 2016年6月25日)は特集が「増加する食中毒の傾向と対策」で、その中で、高齢者・免疫不全者などでの食中毒への対応 について執筆いたしました。そのため相当数の文献を読んだのですが、膨大な量ですべて記事にならず割愛しています。今回は調べた文献より 高齢者や基礎疾患のある方の夏場の食中毒やその関連病態について情報提供します。まとめ・健康な成人では食品媒介病原体への曝露が [続きを読む]
  • リウマチ患者教育 -どのような教育方法が良いのか‐
  • 前回の続きで、リウマチ患者の教育について。では具体的な教育方法はどうなのか? 欧州リウマチ学会(EULAR)が2015年に炎症性関節炎を持つ人々のための教育のための勧告をだしていて参考になる。引用文献より学際的教育プログラムの具体例をみると、当院でもまだまだ複合的に教育できていないことがわかる。今後の課題として、感情的な問題についての議論を含める あたりが大切か。・これまで研究で、改善された病気の知識、 [続きを読む]
  • リウマチ患者教育 -患者側ニードについて-
  • 前回に続きまして、RA患者の教育についてです。当科でもいままで患者・市民向けの講座・勉強会を開催してきましたが、ほとんどの通院患者さんは参加されないこと、講座でお話していることと、日ごろの患者さんからの疑問などの観点は違うだろうことがなんとなく実感されます。“教育”という言葉も上から目線で医療者側が必要と思うものをしっかり理解してくださいといった姿勢ですが、それで良いのでしょうか?(薬剤に関する知識 [続きを読む]
  • リウマチ患者教育 -患者の薬剤知識について-
  • 先日、この地方でのリウマチ診療に携わる各医療従事者のための定期的勉強会で、リウマチ看護とケアについてのお話をしました。看護とケアといっても膨大な文献があり、さまざまな角度もあって、なかなか講演スライドがまとまりませんでした。その文献的なまとめを今回から少しずつ書いていきます。今回は、患者教育- 患者の薬剤知識について です。当科でも定期的にリウマチ市民講座を行っておりアンケートもとっていますが、要 [続きを読む]
  • 頸部から上肢の静脈血栓症について
  • 発熱および左頚部痛にて受診入院された方で、左側頚部から左上腕にかけての浮腫および圧痛伴い、所属リンパ節も腫れ、血管エコー検査では、左内頚から腋窩鎖骨下静脈にかけて広範囲に血栓形成をみとめました。以前のよく似た症例の経験もあり(availability biasでしょうね)、まずLemierre症候群を疑って嫌気性菌に向けた抗菌薬を開始していたのですが、血液培養は結局陰性。ワーファリン開始にて退院、通院管理しています。下肢 [続きを読む]
  • アルコール非関連のビタミンB1欠乏症
  • 前回の症例ですが、尿路でのウレアーゼ産生菌による感染症を考え抗菌薬投与開始し、また点滴を開始してビタミンB類も添加していたところ翌朝には意識が戻っていました。さらに、血清ビタミンB1濃度が低値だったことが判明し、今回の意識障害はビタミンB1欠乏症だったようです。(逆に数日後の血清アンモニア値は横ばい) 1か月以上の入院期間となり毎日病院食も10割食べておられ、この病態は念頭にはなかったので驚かされました。 [続きを読む]