シカ さん プロフィール

  •  
シカさん: 不注意な異邦人
ハンドル名シカ さん
ブログタイトル不注意な異邦人
ブログURLhttp://deerwife.blog.fc2.com/
サイト紹介文イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、フランス、ドイツに住んだことがあります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供20回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2015/03/02 08:07

シカ さんのブログ記事

  • インドの特権階級
  • 先日、毎年恒例のスイカ・パーティーをした。うちの中庭にご近所さんが集まって午後いっぱい、無垢なスイカを危険なテキーラに浸したフルーツポンチを主菜に、手まり寿司(日本人提供)、アドボ(フィリピーナ提供)、ハモンイベリコ(ほぼスペイン人提供)、フロマージュ(フランス人提供)などなど楽しんだ。ご近所さんたちは、驚くにも及ばずいろんな国から来ている。中の一人ディアは、インド人エリートで30代にしてすでに大手 [続きを読む]
  • 性差別の昨日今日 (Prime Suspect)
  • 今夜夫となんとなく観ていたのが、1990年代に一世を風靡した刑事ドラマシリーズ Prime Suspect。女性刑事ジェーン・テニソンが、警察内部での女性蔑視と苦闘し、女としての幸せを犠牲にしても、弱者を蹂躙する殺人事件を解決していく。イギリス刑事ものの必ずしもハッピーエンドでない特徴を踏襲している。警察の男たちによるテニソンいびりがあまりに酷いので、夫は「ちょっと誇張しすぎじゃないの」と言う。「いや、今から30年近 [続きを読む]
  • 残照
  • 昔東京の出版社で一緒に働いていたMさんが、昨年亡くなっていたことを知った。Mさんは真正のイギリスおたくで、大学で英文学を専攻し、ヘヴィメタを愛していた。夢叶ってロンドンに渡ったのは25年以上も前で、以来当地でファッションジャーナリストとして働いていた。純文学の翻訳も手がけ、大手出版社から訳書が出ている。「目には目と歯を」が口癖で豪放で激しい一面、脆さと優しさも抱えていたMさんは、イギリス帰りの私に興味 [続きを読む]
  • 悪口:ケイト・ミドルトン
  • ウサギのように繁殖しているケンブリッジ公夫妻。ウィリアムのことは別にどうとも思わないが、ケイトの方は(日本でキャサリン妃と呼ばれていることも含めて)めっぽう気に入らない姑根性の私である。何が嫌いって、下品なのだ。化粧や服装もそうだが生き方そのものが、LMC(下層中産階級)丸出しにがめつい。イギリス中産階級は、上層中産階級であっても、上流に見られたい、あわよくば加わりたいというあさましさが独特の味わい [続きを読む]
  • お休み中
  • 書く事が何もないので更新サボっております。そのうちまたネタを思いついたら続けますんで、気長におつき合いください。日常は相変わらずです。猫、夫、飲み友達に構われ(邪魔され)ながらロンドンの端っこで静かに暮らしております。 [続きを読む]
  • 帰英前夜
  • 春の恒例で私ひとり3週間、親の様子を見に東京で過ごした。帰りは羽田早朝発便なので、いつも出発ターミナル内のホテルに泊まることにしている。お値段的にはちょっと背伸びだが、3週間母と喋って夜更かしした後腰痛になりそうなソファーに寝て、毎朝5時半には父の立てる物音に叩き起こされた後では、まあ自分にご褒美あげてもいいかなと思って。ひとりでいるのが大好き、というより時々ひとりでいないと頭がおかしくなる私にとっ [続きを読む]
  • 赦すこと
  • アイツのおかげで私は‥‥と思うことが誰しも一つや二つはある。大抵の人が、誰かの手で、取り返しのつかない、時にすら癒せない傷を負ったまま、なんとかやってきたのだろう。謝ってもらうとか治してもらうとかの次元でない加害者を、赦すことってできるのだろうか。できるできないではなく、赦すより他に方法がない。なぜって、ソイツは、いつまでも存在してはくれないから。恨む対象として存在し続けてくれれば、恨みようもある [続きを読む]
  • 自己責任ということ
  • この間、カズオイシグロの『日の名残り』について日本の知人と話していた。「誤った選択であっても自らの責任で犯した誤りだったと言えるダーリントン卿と、卿の選択に従っただけの執事では立場が違いすぎる」と私が言うと、彼は「でも従うという選択をしたのは、自己責任でしょ」と言った。自己責任、という言葉が流行語のようになって久しい。ワザワザ危険地域に渡航し怖い人達に捕まって国家を巻き込む騒ぎを起こした人たちなど [続きを読む]
  • すべてを忍び、すべてを信じ
  • 自分で自分の記事をリブログって恥ずかしいんですけど、ふと思ったので。「フランス女が目指すのは、官能的、性的、優美で成熟した女。女王と言っていいだろう。日本女が目指すのは、あどけなく、弱く、無防備で無垢で低脳な幼女。王女と言うにも幼すぎるだろう。そこで終わればまだいいのだが、日本の内股な“幼女”は同時に、すべてを包み込み耐え忍び養い続ける“太母”でなければならない。フランス女のように“女”一辺倒でい [続きを読む]
  • 誰かに作ってもらう食事
  • スペインの友達が息子(16歳)を連れて泊まりにきた。ああ、また好き嫌い王子の到来かとゲンナリしていたら、意外と何でも喜んで食べる子で、助かった。アニメ漫画大好きの日本オタクなんだそうだ。お父さんの方は、戯画かと思うくらいよくある面相で、映画で「スペインの警察官」とか「メキシコの裁判官」とかで出てくる、いわゆる小太りのエラソーなスペイン親父。実際某警備会社のお偉いさんで、経費で名所に行きまくり美味しい [続きを読む]
  • 夫の長留守に考える
  • 10月に3週間日本で過ごして、帰ってきてからもう3週間が経った。夫は、初孫に会いに11月8日からカリフォルニアに行っている。私は、夫が20日に帰ってくるまで2週間弱の独り暮らしを楽しんでいるところ。誰にも見られず、コメントされず、夜中に少しの物音ぐらい立てても気にせず、気が向かなければ1日ぐらいシャワーも浴びず、お腹が空いていないのにご飯をつくる必要もなく、自堕落に過ごす。独りなので洗濯もあまり溜まらないし [続きを読む]
  • ミーハー
  • 三日前、日本に着いてブログを開けてみたら、アクセス数がなんと861回。普段は0〜30アクセス程度の地味ブログに何でまたと思いつつ、日本のテレビでも観るかとリモコンを押すと、カズオ・イシグロのノーベル賞受賞のニュースをやっていた。なんてこった。 [続きを読む]
  • 前妻の弟、謎のイイネ連発
  • 以下の文章、発言小町に投稿しようと書いたのだけど思いとどまった。なのでこちらに投稿。******結婚10年になる妻です。夫とは再婚同士で国際結婚、在欧です。夫は前妻(日本人)と短い結婚生活ののち死別しました。12年前のことです。前妻の闘病期間、前妻ご家族とは頻繁な行き来があったそうです。とはいえ、夫は日本語ができずご家族は日本語しかできないため、コミュニケーションはおのずと限られたものだったとのこと。 [続きを読む]
  • 胎児
  • この頃ちょっと調子が悪くて、ウツウツ気分のまま夫と一緒に友達と飲みに行った。いつものように喋り食べ飲み‥‥でもダメ気味なのはバレていて、「なんか今日無口だね」「それ、美味しくないの?」などと友達に言い当てられ、まあしゃーねぇかとやり過ごしていた。その時、夫の携帯にピンポンパッと着信音。次の瞬間、夫は画面の写真をみんなに見せて笑っていた。息子夫妻の、胎児の超音波画像。半分人間、半分液体のグロテスクな [続きを読む]
  • "I Vow to Thee My Country"
  • 小林麻央さんの結婚披露宴で花嫁の希望で歌手が歌ったという『ジュピター』。私は以前日本へ行った時、この曲に日本語の歌詞をつけて女性歌手が甘ったるく歌っているのを耳にして悪寒がしたことがある。原曲はもちろんホルストの組曲『惑星』中の“木星”。ホルストの母国イギリスではこれにセシル・ライスの詩をのせた "I Vow to Thee My Country" という讃美歌が準国歌といっていいほど親しまれている。ダイアナ妃が自らの結婚式 [続きを読む]
  • 相手を見つめる
  • 人は誰も、刻一刻と成長し老化し変化している。一日たりとて、昨日とまったく同じではない。誰かを愛している時には、その人の小さな変化にも目がいくものだ。今日はちょっと元気ないなとか、髪型が少し違って見えるかなとかの、小さなことかもしれない。ああ、この人は他の誰かを想っているといった、肝心なことかもしれない。重大な病気に気づくのも、本人よりもその人を愛する誰かってことも無くはない。結婚生活で相手の小さな [続きを読む]
  • フランス女は、フランス女に生まれるのではない。
  • フランス女になるのだ。ボーヴォワールはフランスに生まれたからこそ、この慧眼をもてた。姪たちを見ていて常々思う。フランスでは、女の子は思春期の訪れと同時に“女”になる。というか、“女”というチンドン屋をはじめる(最初の2〜3年間は化粧技術の拙さと未洗練な趣味とで、まさにチンドン屋状態)。しかし歌舞伎と同じで早くからはじめる分、習熟も早く、大学に入る頃にもなれば他のヨーロッパ諸国の同年齢に比べて格段に“ [続きを読む]
  • 名前
  • 最近、うちのネコが太ってきた。5歳といえば人間でいえば40近いし屋内猫なので仕方がない。そこで名前をネコからデブに変えようかと思う。しかし、彼女をデブと呼んだら、彼女は私をママではなくバカと呼ぶだろうか? [続きを読む]
  • ロンドンブリッジ
  • テロなんて、今じゃ普通の出来事になっちゃって。息を止めて生活するわけにいかないし、生活を一時停止にもできないから、3日も経つと世の中は何事もなかったかのように動き始める。地震みたいなもの。でも地震ほどの破壊の痕も残らない‥‥。って、違うんだけどね。本質的に。地震で原子力発電所が壊れ将来的に累計犠牲者数がテロをはるかに上回る場合を考える。そもそも原子力発電所をやってた輩の責任はどーよってなるけど、ワ [続きを読む]
  • サンセバスティアンに行ってきました
  • 久々にサンセバスティアンに行ってきた。スペイン最北東部バスク地方、フランス国境まで車で20分。美食で知られる小綺麗な街だ。日本でもこの頃知名度が上がってきたようで、視察に訪れた食のプロとおぼしき日本人もちらほら見かける。今回はロンドンの友達を連れての週末旅行。ヘロヘロに疲れるまで食べて飲んで笑ってきた。写真をいくつか…。林檎酒を注いでもらったんだけど…ほとんど入ってない気を取り直してみんなにも注いで [続きを読む]
  • 子が親を看るということ(日本)
  • 滞日中、両親がお世話になっているケアマネジャー、医師、金融関係の担当者と面談する機会があった。どれも親の用事で、私は来ているついでに話を聞いておこうと思って同席したに過ぎなかったのだが、三人が三人、本人である母または父よりも私の方を向いて話をなさった。父は後で「年寄りは耳か頭が悪いから、子供さんにしっかり聞いといてもらおうってことだろうね」と、冗談とも本気ともつかない薄笑いを浮かべた。まあ親のこと [続きを読む]
  • You は何しに日本へ
  • 昨年末から父が胃に穴が空いたとかで入院し、緊急手術後10日ほどで退院したものの食欲はおろか水も飲めない状態で衰弱し再入院となった。これはすぐ日本へ行かにゃならんのかと思ったが、兄との連絡でまあ大丈夫らしい、胆嚢が悪いとかて3月に摘出手術をするという話だった。まあどうせ3月には日本へ行くのだから、それまで無事でいてくれればと思っていた。父の入院中、母の手助けも必要だろうし。さて、日本に着いてみると、激痩 [続きを読む]
  • ミッツィ
  • 子を産めなかったことで自己憐憫に浸っていて、ふと思い出した。日頃親しくつきあっている友達のうち、3組5人が子なしだ。オージーとフィリピーナのロブ&ジェヴィ、リバプール出身のミッツィ、そしてオージー夫妻のクリス&ジュリー。ミッツィは、40代後半のギリシャ系イギリス人。アイルランドの血も入っているので、小柄で黒髪だが肌が白く緑色の目をしている。ものすごく明晰で独立心が強くて、でもどこか破綻していて、魅力 [続きを読む]