矢野宏之 さん プロフィール

  •  
矢野宏之さん: 心理療法あれこれ
ハンドル名矢野宏之 さん
ブログタイトル心理療法あれこれ
ブログURLhttp://behavior.wpblog.jp/
サイト紹介文臨床心理士が考える、強迫,うつ,パニック, 解離性障害, PTSDなどの方に対する治療法の紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2015/03/09 14:43

矢野宏之 さんのブログ記事

  • 嫌な想像が頭から離れない「想像型強迫」
  • このタイプは、頭の中に受け入れられない考えが湧いてくるタイプです。そして、その強迫観念に対して、頭のなかで打ち消しや反芻などの強迫行為を行うことが多いタイプです。その為、目に見える強迫行為を持っていない場合が多いのです。かつては、純粋強迫観念と呼ばれるように強迫行為を持っていないタイプと言われることもありましたが、頭のなかで強迫行為を行っていることが分かってきました。想像型強迫には幾つか大きなテー [続きを読む]
  • 特定の行動を繰り返してしまう「縁起強迫(繰り返し強迫)」
  • 縁起強迫とは、縁起が悪いと感じてしまうものを打ち消したり、避けようとする強迫症のタイプです。典型的な症状は、「4」、「9」という数字に関連するものを避け、「4」、「9」という数字をみたりすると、7回触ったり偶数回触りななおすなどの症状です。他にも、「不吉な言葉」が頭に浮かんだら、心のなかでお祈りをして、不吉な言葉を打ち消してから、行動をとるなどの例があります。しかし、縁起強迫は、他人から見て縁起的 [続きを読む]
  • 局所性ジストニア
  • ジストニアとはジストニアという病気をご存知ですか?有名なミュージシャンが局所性ジストニアを発症して活動を休止するといったニュースも報道され、一度は病名を耳にしたことのある人もいるかもしれません。ジストニアは、脳神経系に何らかの異常が生じることによって、体の筋肉の一部分が緊張し、勝手に動き出してしまう病気です。自分の意図とは違う部分の筋肉が動いたり、収縮や固まることを繰り返してしまうため、首がねじれ [続きを読む]
  • 洗浄強迫とは?
  • 手洗い・洗浄をくりかえす「洗浄強迫 / 不潔恐怖」洗浄強迫は、洗浄行為を強迫行為とするタイプの強迫症です。このタイプは、強迫症の中で最も多いタイプになります。苦痛を伴う対象としては、ばい菌、外の汚れ、体液・精液、感染症・血液・HIV、アスベスト・放射能、洗剤などがあります。 強迫行為として多いのは、手洗いを中心とした洗浄行為です。手洗いに、1回に30分程かかる方もいます。入浴、トイレの使用に時間がかかります [続きを読む]
  • 解離症へのホログラフィートーク ー心理的逆転ー
  • 今回は、現在カウンセリングを利用して頂いているクライアントさんからの感想になります。解離症は、解離性健忘以外にも様々な症状があり、このクライアントさんも多彩な症状に悩まされていました。解離症は、愛着(アタッチメント)を始めとした早期養育環境におけるトラウマが無数にあります。現在、解離症の方にはホログラフィートークというトラウマ治療を勧めています。それは、ホログラフィートークではトラウマの治療と一緒に [続きを読む]
  • ミソフォ二ア(音嫌悪症)
  • ミソフォ二アとは不快な生活音というのは、人によって様々ですが存在します。ガラスや黒板に爪を立てて引っ掻くような音を聞くと背筋がゾクッとするとか、近所の犬が吠える声がうるさくてイライラする、というような体験は誰もが経験していることでしょう。 しかし中には、人が目の前でくちゃくちゃと音を立てて物を食べているだけで怒りが込み上げてきたり、パソコンの操作音やタイピング音が聞こえてくるだけで言いようのない不 [続きを読む]
  • 人より敏感で生きづらい「HSP」とは
  • HSPとは子どもの頃から感受性が強く、人の中で過ごすことで疲れを感じたり、光や音に過敏に反応してしまう人がいます。なかには化学物質過敏症やアレルギーといった物質に対して強い抵抗を示してしまう人や、神経症や心身症といった心の問題を引き起こしてしまう人も見られるようです。 このように人より敏感なために生きづらさを感じている人は、HSPと呼ばれる特性を持っているのかもしれません。 HSPとはHighly Sensiti [続きを読む]
  • グラウンディング
  • グラウンディングとはグラウンディングとは、英語のground「大地」を意味する言葉からきており、地に足を付けることを意味しています。堅実で確実に物事を進める様子のことを「地に足をつける」といいますが、ここでは現実感を失ってふわふわとした感覚に陥ってしまうときに、自分の足で大地を踏みしめて現実の世界にしっかりと立つこと、そのためのテクニックをグラウンディングと呼んでいます。 解離性障害やPTSDをもってい [続きを読む]
  • 大人のADHDの集団認知行動療法
  • ※最終更新:2017/07/26臨床心理士の中島美鈴先生の協力のもと成人ADHDの時間管理に関する集団認知行動療法をオンライン上で行います。 対象:①ADHDの診断を受けていらっしゃる方(自閉スペクトラム症などの他の併存疾患をお持ちの方はご相談ください)、②成人(20歳以上)、③ほぼ毎回出席できる方日時:毎週日曜日 19:00〜21:00(連続8回)料金:32,000円(全8回:テキスト代等は別です。)定員:6名です。(集団療法の特性上、4名以 [続きを読む]
  • appear.in の使い方について
  • Skypeよりも、使い方が簡単なappear.inを導入することにりました。 パソコンからの使い方①アドレスにアクセスするパソコンは、私から事前に送られてくるアドレス(URL)にログインするだけです。事前の登録などは不要です。アドレスは、「https://appear.in/XXXX」なります。XXXXの所は、メール等にてお知らせします。ただし、使えるブラウザが下記になります。ChromeFireFoxOpera スマートフォンからお使いの方①アプリを準備するa [続きを読む]
  • レイプ神話
  • 性被害に関する誤った認識は、性被害・PTSDからの回復を遅らせます。その中でも、代表的なレイプ神話について考えてみましょう。このレイプ神話とは、レイプ/性被害に関する誤った認識や社会通念、余談や偏見のことです。 ・若い女性だけがレイプ被害に遭う→実際は、幼児期から高齢者など幅広い年代の方が性被害にあうことが分かっています。これらの方々が狙われるのは事件化しづらいという面があります。また、男性であっても性 [続きを読む]
  • ADHDを持つ方のやる気を出す工夫
  • ADHDは報酬系の問題があり、なかなかやる気が出ずに、やるべき活動を先延ばしにしてしまう傾向があります。今回は、その中で幾つかの対処方法を紹介します。 ながら主義を実践先延ばしにしてしまう活動は、「面白くない」ために、なかなかやりたくないものです。そのため、音楽を聞きながらやる、ビデオを流しながら作業に取り組むなどの「ながら主義」を実践してみるということも一つの方法です。また、同時に複数の作業を並行し [続きを読む]
  • 解離性障害のチェック
  • 解離という現象は、健康な人にも生じます。例えば、歩き慣れた道では、「あれ、もうここまできたの?」と思うこともあるでしょう。これは、正常な範囲の解離です。しかし、「記憶が抜ける期間があり、その期間にまとまりを持った行動をしている」のであれば、解離性障害である可能性があります。記憶障害を持っている病気というのはいくつかあります。てんかん(癲癇)が、その最も有名な病気です。もちろん、解離性障害はこれらの病 [続きを読む]
  • 自閉スペクトラム症、ADHDの症状チェック
  • 自閉スペクトラム症、ADHD、その他の発達障害についての症状をチェックしてみましょう。ADHD 不注意不注意とは、抑制するべき行動が抑制できないために、集中が乱される症状になります。 読み間違い・書き間違いなどのケアレス・ミスが多い。(例えば、テスト等でよく考えれば分かる問題を間違っている。ぱっと看板のカタカナを読んだ時に間違えて読んでいる)人の話しをきいているはずなのに、内容を覚えていない [続きを読む]
  • 自閉スペクトラム症、ADHDの症状チェック
  • 自閉スペクトラム症、ADHD、その他の発達障害についての症状をチェックしてみましょう。ADHD 不注意不注意とは、抑制するべき行動が抑制できないために、集中が乱される症状になります。 読み間違い・書き間違いなどのケアレス・ミスが多い。(例えば、テスト等でよく考えれば分かる問題を間違っている。ぱっと看板のカタカナを読んだ時に間違えて読んでいる)人の話しをきいているはずなのに、内容を覚えていない。聞き漏らしが多 [続きを読む]
  • 自閉スペクトラム症 コミュニケーションの中のこだわり
  • 自閉スペクトラム症におけるこだわりは、コミュニケーションの中でも生じます。 最も典型的なものは、意見などが二者択一的であるということです。例えば、「賛成/反対」、「敵/味方」、「成功/失敗」などのようにどちらか一つになってしまうことが多いのです。そのため、「グレーゾーンがない」と言われることもあります。 他にも、曖昧な概念を具体化する傾向があります。例えば、「ちょっと待ってて欲しい」「ほんのちょっと砂 [続きを読む]
  • 性暴力被害/レイプの特殊性
  • 性被害の記憶の曖昧さ/事件化の難しさ性被害というのは密室で行われることが多い犯罪になります。このことは、被害者の目撃を裏付ける証拠が少ない犯罪ということになります。そのため、目撃証言は、ほぼないことが当たり前の犯罪になります。また、性被害にあっている最中、当事者は混乱状態にあります。もしくは後から事件のことを思い出すと、曖昧にしか思い出せないということが起こります。質問の仕方によっても、内容が変わ [続きを読む]
  • 性被害に関するトラウマ治療についての流れ
  • 最近、性被害に関する問い合わせが多いのですが性被害のトラウマ治療についての流れを書き出しておきます。 ご予約初回面接は、性被害者のご本人でなくても構いません。それは、ご本人が話すことに抵抗がある場合もあるからです。むしろ、性被害に関してはその方が多いと思います。ご家族から、事件の概要、その他のトラウマ、症状の変遷などをお聞きして、ご家族と対応を考えていきます。性被害は、周囲からの無理解からくる二次 [続きを読む]
  • OCDに関連する論文紹介
  • 今回は、専門家むけの内容です。 OCDにとって改善とは?1.回復(病気ではない):Y-BOCSの点数が8点以下2.寛解:Y-BOCSの点数が16点以下3.治療にしっかりと反応した:35%以上,Y-BOCSの点数が減少4.治療に部分的に反応:25-35%のY-BOCSの点数が減少5.治療に無反応(治療抵抗):25%以下のY-BOCSの点数の減少6.再発:十分な治療や寛解の3ヶ月後に、25%以上のY-BOCSの点数が上昇する。もしくは症状が復活すること7.難治性:従来の治療法に [続きを読む]
  • レイプとセックス
  • レイプはPTSDの発症リスクが非常に高いトラウマ体験です。特に児童期の性的虐待や、青年期周辺の性被害は、その後の人生にとても大きな影響を残してしまいます。 汚れた感覚まず、性被害で多いものとして、自分が汚れてしまったという感覚です。この感覚によって、とても自尊心が低下した状態になります。そして、この汚れてしまった感覚のために、自分は何か人間として損なわれてしまったように感じられます。 孤立無援感これは、 [続きを読む]
  • 催眠療法
  • 催眠療法というのは、催眠と呼ばれる現象を利用した治療法になります。その為、催眠をどのように利用するかという点が重要になってきます。催眠状態とは、意識のあり方が通常とは異なる状態にあり、自発的な行動が抑制されており、催眠療法を行うものの言葉に対する影響力が大きくなっている状態と言えます。これを被暗示性が高まっている状態といいます。しかし、完全に治療者の言いなりになるわけではありません。ここでは、それ [続きを読む]
  • 解離性障害の家族対応
  • 解離性障害もどのような対応をした方がよいのか、よく聞かれる病気です。 解離性障害は特別な病気ではない解離性障害は、特別な病気ではありません。解離性障害は何らかの強いストレスによって、解離と呼ばれる現象が起きているもしくは起きやすくなっている状態です。そして、解離性障害そのものを改善させる薬物は、まだありません。薬物療法としては、SSRIなどの抗うつ薬を用いることが多いです。本などには「虐待」などの [続きを読む]
  • 解離症の周辺的な症状
  • 解離症は現在の診断基準では、解離性健忘を中心としていますが、その他にも様々な症状がみられる場合があります。これらの症状を詳しく把握することで解離症らしさが見えてきます。 現実感の喪失これは離人症のような症状です。離人症との区別ははっきりはありませんが、「自分がここにいる」という現実感が薄い、自分自身が世界と繋がっていないような感覚などのように知覚されることが多いです。 夢うつつ体験夢と現実 [続きを読む]
  • 複雑性悲嘆、死別のトラウマ
  • 複雑性悲嘆とは大切な人・動物が亡くなった後に悲しい気持ちが持続的に続いている状態です。このような気持ちが半年以上続いている場合は複雑性悲嘆の場合があります。 今まで、この複雑性悲嘆に限らず、死別を中心とした喪失のトラウマとしては以下のようなものがありました。・自死遺族・死産・ペットロス(飼っている動物の死)・家族・恋人の死・友人の死 これらは、抑うつ的な気分や自責的な感情、喪失感などが特徴に [続きを読む]