後藤ゆり さん プロフィール

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後藤ゆりさん: BLやさい室
ハンドル名後藤ゆり さん
ブログタイトルBLやさい室
ブログURLhttp://gotoyuri.blog.fc2.com/
サイト紹介文ハピエン完結編多数。(連載中) 憧れの人気ミュージシャンに一目惚れされたら・・・
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供146回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2015/03/11 16:01

後藤ゆり さんのブログ記事

  • IGNITER (49) 延長 R18
  • 枕元で鳴る電話の音に、二人はほぼ同時に目を覚ました。ラブホの窓は光を遮る木製の扉で閉じられていたが、それでも、隙間から、白い陽光が室内を爽やかに照らしていた。電話に出るでなく、啄むように顔じゅうにキスを降らせてくるカヅキに、シュウセイがくすぐったそうに笑う。まるで、夢に囚われているように幸せだ・・・が、電話は止まない。「はい・・・あぁ、延長で。」カヅキは、受話器に向かって不機嫌そうに言った後、満面 [続きを読む]
  • IGNITER (48) 逢瀬⑦R18
  • 当のシュウセイに自分が出したモノの正体は分からなかったが、噴射したときの強烈な快感と、その余韻の深さに、戸惑い、怯えた。「どうしよ・・・オレ、変・・・っ。」腕を交差し顔を覆い、鼻を啜った。カヅキは勿論、そんなシュウセイが可愛くて堪らなくて、己がペニスをますます滾らせた。シュウセイの体に被さって、硬化したペニスの先をシュウセイのアナルに圧し宛てながら、彼の首筋から鎖骨へとキスを落とす。「何が 『変』 [続きを読む]
  • IGNITER (47) 逢瀬⑥R18
  • ホテルの部屋に入った途端、性急に事は進んだ。狭い玄関でのキス。 口腔を貪り合いながら靴を脱ぎ、ベッドへと歩を進めながら上衣を剥がし合い、下は自ら脱いで、ベッドに倒れ込んだときにはもう、互いに全裸だった。あぁ・・・甘い、シュウセイの匂いがする。カヅキは、全身でシュウセイの体をベッドに押さえつけ、息継ぎも儘ならないようなキスを続けながら、腰を回し、猛ったペニス同士を腹の間で擦り合せた。「んっ、ん・・・ [続きを読む]
  • IGNITER (46) 逢瀬⑤
  • カヅキの手がジーンズのボタンに掛かって、ハッと、我に返ったシュウセイ。 カヅキの重い体の下から、どうにか逃れようともがく。「どうしたの? そんなに腰振って・・・。」カヅキがシュウセイの股間を握った。「ひぁっ。」「ココが、辛い?」はい・・・って、そうじゃなくて! 確かに、硬いジーンズの中で勃っちゃって辛いけれどもっ!「そ、外は駄目ですっ。」「・・・中出し希望?」ちっがぁ―うっ!!「屋外、って意味です [続きを読む]
  • IGNITER (45) 逢瀬④
  • 暗闇に二人きり、空には満天の星。 草の上に寝転んで、肩を抱かれ、「彦星とずっと一緒にいたい・・・って、言ったろ?」 なんて言われたら、次はキス・・・って、思うじゃん?シュウセイは、痛いくらいの緊張に震えながら瞼を閉じて待ったが、akiに動く気配はない。薄目を開けて隣のakiを伺うと、彼は、天上を向いてうっとりと星に魅入っていた。 その横顔が綺麗で、シュウセイも、再び空を見上げた。 が、もう、aki [続きを読む]
  • IGNITER (44) 逢瀬③
  • 真っ暗だけれど、今いる場所が、整備された公園の一部だと認識できた。 山の谷間に造られた公園らしく、眼下は広く開けている。そして天上には、星、星、星・・・!煌々と白く咆哮する星々の光に、圧倒される。カヅキが、短く刈られた草の斜面に寝転がったので、シュウセイもそうした。こうして空を見上げると、まるで、宇宙空間に漂っているかのよう。シュウセイは、カヅキの腕が自分の肩を包んだことに気付かぬほど、夜空に魅入 [続きを読む]
  • IGNITER (43) 逢瀬②
  • カヅキは、国道16号を八王子方面に向かってGTRを走らせた。 ”−miu−のaki” が、助手席のシュウセイに話し掛ける。「今日のライブ、どうだった? 確かシュウセイ君は、6月の八王子にも来てくれてたんだよね?」「はい、なんか、八王子よりパワーアップしてて、楽しかったですっ。 ライブを重ねながら、メンバーとファンが一緒になって ”IGNITER” の世界を掘り下げてってる感じがして、感動しました。  [続きを読む]
  • IGNITER (42) 逢瀬①
  • 「お帰り、シュウセイ君。」・・・これは、夢の続きだ。その証拠に、akiは、ステージと同じ衣装で微笑んでいる。 akiが、2500人の中からオレを見つけてくれて、オレに会いに来てくれて・・・そういう、オレの妄想に決まってる。シュウセイは呆けて、無表情で目の前のakiを見上げた。akiは、自分を見て固まっているシュウセイを前に、肩を落とした。 彼を困らせることは本意ではない。 けれど・・・。「akiさ [続きを読む]
  • IGNITER (41) 七夕⑤
  • 神奈川県民ホールを出ると、山下公園脇の銀杏並木に沿って、みなとみらい線日本大通り駅に向かう人の群れが緩やかに流れていた。 急ぎ足の者はいない。 誰もが、”夢から覚めたくないが仕方なく” 帰路についているという風だ。シュウセイも、群れに逆らうことなくゆっくりと歩いた。『彦星とずっと一緒にいたいな。』耳から離れない、akiの声。 あの時akiは、真っ直ぐにオレを見ていた・・・気がした。「まさか・・・ね [続きを読む]
  • IGNITER (40) 七夕④
  • 照明が落ちていたステージが再びパっと明るくなった途端、ホールに響いていた七夕の歌は止み、代わりに、わぁぁっ!と声が上がった。 ステージ上、楽器隊はそれぞれの楽器を手に準備する。 刹那は中央で、観客席に向かって微笑んだ。「素敵な ”七夕の歌” でした。 ありがとう。」悲鳴に似た、歓声。「えぇ・・・今日は七夕、ですね。」滅多にMCをしない刹那が喋り出したので、客席がざわついた。「彦星と織姫に倣って、僕達 [続きを読む]
  • IGNITER (39) 七夕③
  • いざ、神奈川県民ホール1階席10列目。しかも右寄り、akiの立ち位置の真ん前だ。シュウセイは、膝の上でギュッと両手を握りながら、ステージがはじまるのを待っていた。 ホールの照明が落ちたのを合図に、観客が一斉に立ち上がった。 拍手と、歓声。 メンバーの名を叫ぶ声は、彼らの登壇により一層激しくなった。音が鳴り、−miu− の世界がはじまった。たった十数メートル先、光の中にakiがいる。今日も、眩暈がす [続きを読む]
  • IGNITER (38) 七夕②
  • 「特別な夜だから。」 と、矢崎が頼んだスパークリングワインのボトル。ワインが注がれたグラスを見つめ、嬉しそうに、泣きそうに、シュウセイが切ない笑みを浮かべた。グラスの底から沸々と駆け上っては、水面で、一瞬で弾けて消える気泡。 すべては、一瞬の夢のよう。「明日・・・行くのか?」矢崎が言った。7月7日、シュウセイは数ヶ月前から、休暇を申し出ていた。 ”誕生日だから” ではない、”−miu−のライブがある [続きを読む]
  • IGNITER (37) 七夕①
  • 7月6日、”THE NANAO” 町田店に施錠されたのは、23時半頃。「シュウセイ、一杯付き合え。」シュウセイと矢崎は、”THE NANAO” から程近い、行きつけの ”かん菜” に来ていた。「何か、腹減っちゃった。」 テーブルに着くなりメニュー表を広げたシュウセイ。「好きなもの頼めよ。」「矢崎主任の奢り?」「いつもそうだろ。」「やった! じゃ、牛ハラミと、海老とアボカドのグラタンと、蟹炒飯!」「川海 [続きを読む]
  • IGNITER (36) 逃避⑥
  • 銀座本店でのヘルプ期間を終えての7月6日、シュウセイは久し振りに、 ”THE NANAO” 町田店に戻っていた。「本店、どうだった?」 同僚の内田がシュウセイに訊いた。「疲れた・・・けど、楽しかったよ、勉強になったし。」「ゲーノージン来た?」「来ない来ない。 ゲーノージンとか、そんな簡単に会えるもんじゃないって。」「だよなぁ。 akiもあれから来ないしな。」そっか、aki、来てないんだ・・・。あぁ今 [続きを読む]
  • IGNITER (35) 逃避⑤
  • 池袋の自宅に戻ったカヅキは、カーテンも開けず煙草に火を点けた。 まぁカーテンを開けたところで、向かいのビルの煤けたクリーム色の壁が見えるだけで、部屋に日が差す訳ではない。薄暗い部屋の中、ベッドに腰掛ける。 指に挟んだ煙草を吸うでもなく、そのうち火種が床にポトリと落ちた。 慌てて、近くにあった雑誌で叩き消して事なきを得た。「馬鹿か・・・。」煙草を碌に吸うことも出来ないくらい落ち込むとか・・・ほんと有 [続きを読む]
  • IGNITER (33) 逃避③
  • 7月1日の朝、−miu−のメンバーとスタッフは、仙台駅から東北新幹線で更に北へと移動した。 下車したのは、新青森駅。 今夜は、リンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)でのライブだ。改札を出たエスカレーター前のミニ”ねぶた”をスマホにおさめ、早速ヒサシにメールする刹那。 BGMの祭囃子にノリノリの斗也。 SAIは、並んだ土産物店の中に日本酒の試飲コーナーを見つけて目を輝かせたが、マネージャーのマ [続きを読む]
  • IGNITER (32) 逃避②
  • カヅキを好きなのか、akiという偶像を好きなのか・・・・・・黙りこくって俯いたシュウセイの首筋を、矢崎は歯がゆい思いで見つめていた。矢崎は、シュウセイを好いていた。 だが、シュウセイは自分と違ってノンケだから、気持ちを抑え、3年もの間 ”いい先輩” を演じて来た。 なのに、akiは ”aki” というだけで、いとも容易くシュウセイを抱きやがった。シュウセイが、「セフレ上等です!」 とでも言ってくれれば [続きを読む]
  • IGNITER (31) 逃避①
  • 初夜の翌日の午後、”THE NANAO” のランチタイムが終わり、カヅキがシュウセイのスマホにコールしていた頃、シュウセイは、自宅で矢崎の訪問を受けていた。 『熱っぽいから休む』 というシュウセイからの言葉を怪しんだ矢崎が、店の休憩時間に、見舞いの栄養ドリンクとプリンを持ってシュウセイのアパートを訪れたのだ。玄関のドアを開けたシュウセイは、 ”つい今まで寝てました” という虚ろな顔をしていた。「本当に [続きを読む]
  • IGNITER (30) 後朝②
  • 滅茶苦茶、よかったな・・・。白々と夜が明けていく中、GTRを都心に向けて飛ばしながら、aki、基、カヅキは、シュウセイとの ”初夜” を反芻しニンマリと笑った。あんなに気持ちいいセックスは初めてだったと言っていい。 挿入前にコンドームを被せる理性があった自分を誉めてあげたい。 コンドームは、二つ使った。最高の夜だった、が、惜しい、最高の朝にすることが出来なかった。”初めての朝” 、照れて恥じらうシュ [続きを読む]
  • IGNITER (29) 後朝①
  • カヅキは、下方から響く不快な振動音で目が覚めた。 音がする方を見れば、放り出されたカヅキのスマホが、床の上で光っていた。「ん・・・っ。」シュウセイも目覚めたようだ。 カヅキは、「寝ていろ。」 と言わんばかりにシュウセイの肩をポンポンと叩いてから、面倒そうにベッドから下り、スマホを拾い上げた。「斗也、何の用? 今すぐ来い・・・って、いや、無理だろ、今4時だぞ。 は? あぁ・・・。」通話しているカヅキ [続きを読む]
  • IGNITER (28) 甘い匂い②R18
  • カヅキは、うつ伏せにしたシュウセイに覆い被さり、シュウセイの硬い胸や細い腰を撫でながら、甘い匂いのするうなじに何度も何度もキスをした。既に二人は全裸で、衣服は床に放り出されている。「ぁっ、ん・・・はぁ・・・っ。」シュウセイは、恐らく無意識だろうが、シーツにペニスを擦り付けるように腰を振り始めた。 カヅキもまた、猛ったペニスをシュウセイの尻に擦り付けていた。シュウセイの尻の蕾がヴァギナであったなら、 [続きを読む]
  • IGNITER (27) 甘い匂い①R18
  • 唇を触れ合わせた途端、シュウセイもakiも、互いの甘い匂いに目が眩んだ。いちごジャムのように瑞々しく、ヴァニラのように淫靡な、咽るほどに甘い、甘い匂い。その匂いは、脳を、全身を、一瞬で痺れさせる強い刺激だった。これと同じ匂いを以前にも・・・そうだ、はじめて会った空港で握手した時に鼻腔をついた、あの甘い香りだ。 でも、あの時よりもキツクて、クラクラする。キスを解いて、至近距離で見つめ合って、ふぅっと [続きを読む]
  • IGNITER (26) 逢引③
  • ”かん菜” を出たシュウセイは、「オレん家で二次会しましょう! 10分くらいですけどakiさん歩けます? 歩けますよね? 途中にコンビニあるんで、酒と煙草とつまみと、あ、akiさんの歯ブラシも買わなくっちゃ。」ウキウキと歩き始めた。 その足取りは若干覚束なく、akiは、時折シュウセイの腰を支えながら、やはりウキウキとした昂りを抑えながら歩いた。『歯ブラシ』 って、本当に部屋にお泊りさせてくれるんだ? [続きを読む]
  • IGNITER (25) 逢引②
  • タコライスで腹が膨れた後は、川海老の唐揚げと茄子の一本漬けをつまみに、生ビールから焼酎のロックへ。akiはいわゆる酒豪だったが、シュウセイだって決して酒に弱いわけではない。 けれど、飲み始めてまだ2時間も経たないというのに、シュウセイは、ふわふわとした心地よい酔いの中にいた。大好きなakiといて気持ちが昂っていたからか、緊張していたからか、akiの早いペースに合わせて飲み過ぎたのか。飲みながら、a [続きを読む]
  • IGNITER (24) 逢引①
  • 16時に近い時刻、ランチタイムとディナータイムの狭間の微妙な時間。 この時間帯にまともな食事が出来るのはファミレスかデパートのレストラン街かしか思い浮かばないが、そんな目立つところにakiを連れて行くのはどうか・・・と思案したシュウセイは、先日、矢崎と飲んだ ”かん菜” にakiを案内した。 ”かん菜” は完全個室だし、この時間なら、カフェごはんにありつけるはずだった。個室は掘りごたつになっている。 [続きを読む]