しろ☆うさ さん プロフィール

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しろ☆うささん: おはなし ひとしずく
ハンドル名しろ☆うさ さん
ブログタイトルおはなし ひとしずく
ブログURLhttp://bluenovel4.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルの小説を作っています。親子関係、夫婦関係、若者介護などを取り扱っています。
自由文一話読み切り、シリーズ系、色々作っています。
どの作品も登場人物は同じですが、時代順には書いていません。
取り扱っている内容が濃い?ですが、一度、覗いてみて下さいね(^O^)/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供12回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2015/03/16 15:57

しろ☆うさ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • ひとしずく 後書き 4
  • 今回も、振り返っていきます。まずは、19作目のこちら→巡る環境から。これは、主人公の結婚後に訪れた最初の困難? みたいなおはなしです。モラの人間によくあくありがち?な状況に主人公が巻き込まれる……という感じの内容です。モラハラ加害者の人間って、やはり環境によってそうなっている場合が圧倒的に多いように思うのですが、このおはなしではそういった歪んだ親子間の連鎖を書いています。モラがモラに育つにも理由が [続きを読む]
  • ひとしずく 後書き 3
  • さて、今回も過去作振り返っていきます。まずは、10作目→追いかける人これは読んで頂けたらわかってもらえるかと思いますが、すごーーくわかりやすいモラの話です。モラハラの実態をよくご存じの人なら一瞬であぁ……そうそう、そうだね。とわかるような内容になっています。しかし、逆に、モラハラに全く興味のない人や関わり合いのない人が読んだとしたなら、「ハァ!? こんなレベルでモラハラって言われるなら、もう何も喋 [続きを読む]
  • ひとしずく 後書き 2
  • 今回から、解説のようなものを書いていこうと思います。まずは一作目→新しい生命の誕生の過程 これは特に記す事はなく。で、次の二作目→少しずつ進む狂気一作目も二作目も、モラルハラスメントについて書いていますが、まださわりというか。パッと見、モラハラについて書いているとはわからないような。そんな感じになっています。まぁ、モラハラとは関係なく、普通にあり得る話なんですよね。こういう事、あるよねー、みたいな [続きを読む]
  • vol.121 目覚め 10 (ひとしずく 最終話)
  • 足の裏がなんだかペタペタするような、最初はそんな軽いぬかるみであった。たくさんあったであろう行く末の、たった一つを選び取り歩き出した道筋は、塔子が予想していた未来より、遥かに複雑で困難だった。棘のある植物が至る所に生い茂り、行く手を阻んだ。進めば進むほど、それらは塔子の皮膚を突き刺し、深く後が残るほど傷つけた。見た事もないような気味の悪い昆虫が、不意に頭上から落ちてくる事もあった。それらは塔子の身 [続きを読む]
  • ひとしずく 後書き 1
  • 今回からは、「ひとしずく」の後書きを書いていこうと思います。まず、なぜこのような小説を書こうと思ったのか。その動機を書こうかなと。前回の追記にも触れましたが、このおはなしはモーパッサンの「女の一生」という小説の現代版、みたいな感じで書き始めました。自分がそもそもいつこの小説を読んだのか思い出せないのですが、最初に読んだ頃っておそらくまだかなり若く、独身だったんじゃないかなと、なんとなく思うのです。 [続きを読む]
  • vol.120 目覚め 9
  • 彼の顔色を窺いながら生きる事を止めた。彼の気に入るように振舞うのを止めた。それは彼にだけではとどまらず、友達に対しても、取引先の人に対しても、義理の両親に対しても、ご近所の老人達に対しても、子供に対しても、子供の担任に対しても、子供の友達の親に対しても、ありとあらゆる種類の関わり合いのある人達に対して、一切止めた。一度止めてしまうと、何故今までそんな息苦しい生き方をわざわざ選び取ってきたのかと、塔 [続きを読む]
  • vol.119 目覚め 8
  • 人は自分を変えようと思えば変える事が出来る。すぐには無理でも、変わろうと思った時点で最初の一歩は踏み出しているのだ。たとえそれが困難で長い道のりになったとしても、やがて行き着く場所は必ずある。しかし、人を変える事は不可能だ。人は自己変革出来たとしても、他人を変える事は決して出来ない。それは自分がイメージしている他人と、その本人の自覚している自分というものが必ずしも一致するものではないからだ。その間 [続きを読む]
  • vol.118 目覚め 7
  • 最終決断はいつでも出来る。離婚の道を選ばなかった塔子にとって、その後の生活は日々観察だった。彼の行いの何に嫌な気持ちになっていたのか、彼の発言の何に傷ついていたのか。それらの全てを彼に提示した今、その後相手がどういった行動に出るかは、塔子の問題ではなく彼自身の問題だった。ちょうどその頃、立て続けに彼の友人の数名が離婚したり、別居の道を辿った。彼らの話を聞いていると、面白いくらいに内容が酷似していた [続きを読む]
  • vol.117 目覚め 6
  • 一体、自分は何に対して悩み、悲しんでいたのか。そして何に対して怒り、憤りを感じていたのか。何を辛いと感じていたのか。漠然とした灰色の霧は消え去り、自分が立っていた状況が理解出来た今、後に残ったのは自分自身の感情だった。それを突き詰めて考えてみれば、後に残されたその感情とも真摯に向き合える。塔子はそう思った。結局のところ、自分はただ他人を羨んでいただけなのかもしれない。隣りの芝生を青く感じていただけ [続きを読む]
  • vol.116 母の思い出 8
  • 絡まった糸の先に着いていたのは、父だった。それは大きな諦めを持って、なかったものとして葬った過去の亡霊だった。あの人の事を考えるのは、馬鹿らしい。思い出すのも、煩わしい。心が汚れていくような気さえする。それは、何故だったのだろう? 一体、いつからそうなってしまったのか。母と別れ、私達家族を捨て去り、夫としての、そして父としての責任をいとも簡単に放棄した頃からか? 否、違う。それはおそらくもっともっ [続きを読む]
  • vol.115 母の思い出 7
  • 母の死。そして別居。人生において大きな節目となるこの二つの出来事が自分の身に降りかかった時から、塔子は自分自身を深く考えるというこれまでに一度もしてこなかった事をするようになった。何故、この世にモラルハラスメントが存在するのか。何故、自分は獲物として選ばれたのか。ターゲットとして選ばれた自分のどこに非があったのか。これまでの30数年の長いような短いような人生を、掘り起こしてはそれを上から下から斜めか [続きを読む]
  • vol.114 目覚め 5
  • 平日の午後、義理の両親の元へ向かった。子供達が小学校へ行っている間に穏便に事を済ませるためだった。彼もその時間には一旦仕事を抜けて戻って来た。先方へ向かう道中、塔子は意外にも自分が緊張していない事を感じていた。不思議だ。どちらかというと神経質で緊張する質なのに、何故か塔子は冷静で、それでいて炎が熱く燃え盛っているような状態だった。頭の中はクールに冴えているのだが、腹の底では揺るぎない何かがでんと居 [続きを読む]
  • vol.113 目覚め 4
  • 迷いはあった。自分のしている事に完全な自信などなかった。どこかで間違いを犯している事を微かに感じていた。それでももう、船は進み始めた。船頭は、自分だ。これまでのように穴の空いた船の片隅で悲鳴をあげて傍観しているだけではいられない。道が間違っていても、嵐に襲われて沈んでも、それは自分の責任だ。誰かに擦り付ける事は出来ない。それでも、いつも気になるのは子供達の存在だった。二人の争いに子供を巻き込む事を [続きを読む]
  • vol.112 豚に真珠
  • 父方の祖母は塔子が二十二歳の頃に亡くなった。九十くらいまで生きた、大往生だった。塔子が高校生で、その祖母がまだ元気だった時、祖母が突然母に何かプレゼントがしたいと言い出した。「いつも世話になっているからね。あんたに何も残してやるものがないし」祖母はそう言い、塔子の父、つまり祖母にとっては自分の息子にいくらかのお金を手渡した。「これで、二人でデパートへ行って何か買っておいで」そんな事してもらわなくて [続きを読む]
  • vol.111 目覚め 3
  • 訪れたどのサイトを見ても、答えはただひとつ、逃げろ、だった。相手は精神の吸血鬼であり、それは絶対に変わる事はない、と。社会的地位は高く、善良な市民であり、温厚な人柄である。表面上はなんの欠点も見当たらない、むしろ良い人間にすら思える。しかし、彼らは意識的にしろ、無意識にしろ、虎視眈々と獲物を狙っているのだ。その存在がない限り、彼らは生きられないのだ。自分の地位や立場を、獲物という対象物がない限り、 [続きを読む]
  • vol.110 目覚め 2
  • 母が亡くなってから、一度も泣かなかった。長い長い介護生活は、いつもすぐ側に死の匂いを感じていた。激流に飲まれているような忙しさの中でも、それは常にぴったりと塔子に寄り添い、片時も離れる事はなかった。突然の別れには人は現実を受け入れられないかもしれないが、徐々に弱っていく様を見ている間に、大抵の予想や覚悟はつく。ただ、60そこそこで亡くなったのは、あまりに早いとは感じた。それでもそれは仕方がないと割り [続きを読む]
  • vol.109 目覚め 1
  • 生まれて初めて、本気で誰かを心底憎んだ。こんな感情は初めてだった。皮肉なもので、それを認識する事によって、塔子に新たな世界が広がった。これからの事ではなく、これまでの自分を深く振り返るようになったのだった。当たり前と受け入れてきた自分の日常が、如何にグロテスクに歪んでいたかを少しずつ知っていくような感覚であった。日々、渦中にいる時には決してわからなかった、自分を取り巻く状況が、まるで霧が晴れるよう [続きを読む]
  • vol.108 根なし草 10
  • 今、自分に渦巻いているこの感情に、塔子は名前をつける事すら出来ずにいた。辛い。苦しい。痛い。塔子を取り囲んでいるこのどす黒いざらざらとした粒子の粗い煙のようなもの、これは一体何なのか。塔子にはそれが何であるのかわからなかった。あまりにも漠然としていて、その感情に名がある事すら気付かずにいた。子供達の手前、何事もなかったかのように日常は振る舞った。今日は習い事の送り迎え。明日の一、二時間目は水泳の授 [続きを読む]
  • vol.107 根なし草 9
  • 長くそれを持つ事は愛情と比例するのか、塔子にはよくわからなかった。しかし、塔子は早くそれを収まるべき場所へと移動させた。先日契約してきた寺が管理している永代供養の地へと、綺麗な箱に包まれた母を連れて出向いた。まだ、母が死んで数日後の事であった。冷たい娘だと後ろ指を指されても、一向に構わなかった。やるべき事はまだまだ山のようにあるのだし、一つ一つを順番に片付けていくような心持ちだった。そもそも、自分 [続きを読む]
  • vol.106 根なし草 8
  • 喪服を着て、彼の運転する車に乗り込む。後ろの席には子供達が座っている。長女の沙耶は小学3年生に、海斗は1年生になっていた。梅雨の時期だが、その日もよく晴れていた。車は母の住む町にある斎場へと向かっていた。弟夫婦も子供達を連れてやって来る事になっていた。現地で落ち合うのだ。車の中で、子供達ははしゃいでいた。久し振りにいとこ達に会えるのが嬉しいようだった。彼らはまだ8歳と6歳と若く、祖母が死んだ事がピ [続きを読む]
  • vol.105 根なし草 7
  • それから暫くして、葬儀社の人がやって来た。彼らは母に手を合わせ、テキパキと亡骸を車に運んだ。塔子と弟と弟の奥さんは、世話になった医師や看護師達に、最後の別れを告げた。医師は神妙な表情を浮かべ、看護師の中の何人かは目に涙を浮かべていた。お礼を述べて車に乗り込むと、彼らは車が遠ざかるまで見送っていた。もう、ここに来る事はないのだ。おそらく、永久に。山の中にひっそりと佇んでいた大きな病院が、木々の緑に囲 [続きを読む]
  • vol.104 根なし草 6
  • 梅雨の中休みなのか、痛いほどに陽射しが照りつける暑い日だった。車を停め、塔子と弟はロビーへと駆け込んだ。まだ早朝という事もあり、院内はがらんとしていて、人影はどこにも見当たらない。広いエントランスを通り抜け、長く薄暗い廊下を早足で歩く。途中、簡易式の開閉ドアのロックを外し、通り過ぎればまた鍵を掛ける。何度かそれを繰り返した後、やっと目的のエレベーターに辿り着く。重厚なドアが閉まり、エレベーターは二 [続きを読む]
  • vol.103 根なし草 5
  • その電話が来たのは、まだ夜も明けない早朝の事だった。その時に限って、塔子は深い眠りについていた。皮肉なもので、この数日間、眠れない日々が続いていたのだ。気を緩めてはいけないと自らに言い聞かせてでもいるように、気を休めるのが何故だか恐ろしかったのだ。病院からは何度も電話が入った。母が長くはないのだ。眠れない日々が続く中で、それは一瞬の気の緩みだった。塔子は完全に眠りに落ちていたのだ。不思議な夢を見て [続きを読む]
  • vol.102 母の入院生活 34
  • 荷物の整理を済ませると、塔子は近くにあった簡易の椅子を持って来て、母の枕元に座った。母は神妙な表情を浮かべたまま、黙って天井を見ていた。「疲れたでしょ。大丈夫?」塔子がそう声を掛けると、母は訝しそうにゆっくりと首を傾けた。「何?」「疲れたかって訊いたの」「聞こえない」「……うん。大丈夫みたいだね」思わず苦笑いをしながらそう言うと、母はむっつりと硬い表情を崩さないまま、じっと塔子を眺めた。目の焦点が [続きを読む]
  • vol.101 万華鏡
  • あれは何年前の事だろうか。塔子と弟は、ある日母に連れられて、突然山へとハイキングに行く事になった。最寄の駅から電車に乗れば、数駅で目当ての駅に着く。通勤時間以外は人も疎らな電車も、殊、紅葉の季節になると大勢の観光客でごった返す。山といっても舗装されたアスファルトの道が頂上まで続いている簡単なハイキングコースで、塔子達は観光客と共にその道を歩いた。登り始めは出店も多く、名物の珍菓などを売る店がずらり [続きを読む]
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