昭和のマロ さん プロフィール

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昭和のマロさん: 昭和のマロ
ハンドル名昭和のマロ さん
ブログタイトル昭和のマロ
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/to3300
サイト紹介文昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供313回 / 365日(平均6.0回/週) - 参加 2015/03/30 05:40

昭和のマロ さんのブログ記事

  • 小説「レロレロ姫の帰還」(4)三鷹市②
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(4)三鷹市②「警告だと捉えようとしないから災害の規模もだんだん大きくせざるを得ないんです」 石田愛はダメを押すように付け加えた。「石田の言うことを聞いていると、何か自然が意思をもって人類に災害をもたらしているかのような言い方だけど・・・」 後藤先生は反駁した。 「そうです。自然には意思があるんです!」「じゃあ、自然に意思があるんだとしたら、なぜ世界で最も自然を愛している [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(4)三鷹市①
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(4)三鷹市①  ・・・彼女自身の存在が幻想そのものだったんだ・・・ 三島くんは改めて口に出してみた。   あの東日本大震災が発祥した年、彼が小学校5年生の時石田愛は転校してきた。 三島くんたちは、その被害のすごさについてホームルームで語り合った。 何しろ地震だけではなく、大津波に東北地方一帯が根こそぎ洗い流されてしまったのだ。  おまけに福島の原発までもが壊滅的な被害を受 [続きを読む]
  • エッセイ(485)格別な一日
  •  「ボクにとって格別な一日」  今日は久しぶりの三鷹市立第一小学校の「スマイルクラブ囲碁教室」だ。 少し早めに出て、近くの刈谷珈琲店に寄ることにする。  病気で弱気になっているボクにパワーを送ってくれた三鷹市民大学仲間にお礼するために・・・。  ボクのスタイルは、毛糸の帽子、シルバーのダウンパーカーにマスク。 、、 まるで芋虫のような姿だった。 2年ぶりだ。はたして分かってくれるか? ところがめぐ [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(3)熊本市②
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(3)熊本市②「ほら、ここだ」 小山内宮司は道端の縁石に沿って車を静かに停めた。  熊本市の中央、ちょっとした前庭もある7階建ての立派なマンションだ。 ここの最上階が宮司の住居だ。「わたしが住んでいたマンションに似てる・・・」 石田愛はマンションの全体を見回しながら懐かしそうにつぶやいた。「マンションに住んでいたの? どこの?」 宮司はこの時とばかり愛に問いただした。「東 [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(3)熊本市①
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(3)熊本市①「ともかくウチのマンションへ行こう」 宮司は車を走らせた。「あっ、熊本城だ・・・。地震で壊れたんでしょう?」  石田愛が叫んだ。「このところ熊本は地震、大雨と自然災害の集中攻撃を受けてたいへんだったんだ。地震で重要文化財の熊本城は壊れるし・・・」「・・・」「その後、大雨でこの辺りも冠水して大変だったんだ・・・」 「・・・」「何で熊本ばかりが被害に遭わなきゃい [続きを読む]
  • エッセイ(484)院長先生と対決
  •  エッセイ「院長先生と対決」 意識不明で救急車で運ばれた病院で、必死の検査の結果ボクは外傷性「肝膿瘍」と診断され、おかげさまで完治した。 しかし、その過程で<胃がん>が見つかった。 絶対手術すべきという院長先生と、したくないボクはいよいよ今日対決する。  外科部長から手術すべきだと言われ、・・・抗がん剤で・・・というボクに、オンコロジー(腫瘍学)センター長からも、抗がん剤治療では完治は期待できない [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル③
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル③ 「はい、おまちどうさま・・・」  女将は湯気の上がっているラーメンを石田愛の前に置いたが、目はジロジロと遠慮なしに彼女に注がれている。  愛はそんな目は一切気にしないで箸を割ると、早速麺をすくった。 そして、宮司にニコッとした笑顔を向け、麺を口に運んだ。 ・・・ズルズル・・・ 勢いよく啜る姿を二人の大人が凝視している。 そんな目を一切気にしないであっ [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル②
  •  「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル②「ともかくラーメンを一つ頼むよ」「えっ? ひとつ? 宮司さんのはいいの?}「わたしはいいんだ。朝飯を食べたばっかりだし・・・」 女将は納得できない顔で奥にひっこんだ。「おじさんのお友達の子どもってわけね・・・」「そう・・・」 石田愛は小さく頷くと宮司にウインクした。  ・・・お嬢さん! 中年の宮司だと言っても独身だよ。気をつけな・・・ 一度調理場に引っ込ん [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル①
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(2)チュルチュル① 登校するのだろうか、前方を歩く子どもたちをハンドルを捌いて避ける。  ・・・地震なおとろしか・・・ ・・・何ばきよそついとっとな・・・ ・・・穴ば、空いとるけ、気つけや・・・  ・・・この娘(こ)は、彼女らとまったく異なる。 ・・・何かバーンとした身体の中心を走る芯のようなものを感じる。「何が食べたい?」「何でもいいけど、ラーメンとか・・・」 でも、 [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森④
  •  「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森④「おうちは熊本市内なのかな?」 彼女を助手席に乗せ、サイドブレーキを解きながら宮司は訊いた。 白い脚が光もののように目に入り、賽銭箱のわきに横たわっていた彼女の姿が頭に浮かんだ。  彼女は黙って首を振った。「遠くから来たんだ。どうやって来たの?」「疲れたから寝ていたの・・・」 電車に乗ってきたとか、詳しい経緯を聞き出したかったのだが、彼女は全て端折って、宮司が [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森③
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森③「家出? おうちはどこなの? 高校生なのかな?」 宮司は矢継ぎ早に訊いた。「いえ、中学三年生です」 ・・・中学生? それにしてはしっかりしていて、しかも色気まで感じる・・・  (こんな感じかな?) 宮司はオヤジの目になった。           「どこの中学生?」「言えないんです」 彼女は宮司の目をしっかり見返しながら言った。「言えない?」 彼の肩に木立か [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森②
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森②  数メートル先の焦げ茶色の本殿を背景に、賽銭箱の横から白い人間の脚らしきものが垂れ下がっている。 ・・・人がいる・・・ 宮司の背筋にツーっと汗が流れた。 恐る恐る近づくと、スカートがめくれて剥き出たスマートな白い脚に連なって仰向けになった若い女性の上体が目に飛び込んできた。   ・・・高校生? あるいは中学生だろうか、セーラー服を着ている。 まだ幼さが残 [続きを読む]
  • 小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森
  •  小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森  昨日の大雨と風で神社の境内は濡れた落葉に敷きつめられていた。 拝殿に向かう参道の右手の、最近増設した社務所の白木もしっとりとした薄茶色に染まっている。    小山内は秋祭りを控えて、その準備のために久しぶりで境内に足を踏み入れた。 小山内 茂 56歳  熊本市の中心にビルをいくつか所有する不動産業を営みながら、宮司として郊外の神社に催事の時だけ顔を出す。 [続きを読む]
  • エッセイ(483)猪突猛進の年を迎えて
  •  明けましておめでとうございます。  まさにボクにとっては、先は見えませんが、とにかく前へ進むしかありません。 <猪突邁進>です。 精神力で体力をカバーするしかありません。 <生きる糧>としては、唯一実績のある「レロレロ姫の警告」でしょうか。  何点かのご評価を頂いています。  アマゾンでは、  地元では、 そして昨年、三鷹市民大学の哲学コースで講演をいただいた、元武蔵野大学の小松奈美子教授からは [続きを読む]
  • エッセイ(482)今年1年を振り返って、新年に臨む
  •  「今年1年を振り返り、新年に臨む」 今まで82年の人生で死にかけたことが2回ある。 40年ほど前、首都高速道路の霞が関で外壁に車をぶつけ、意識を失い救急車で慶應義塾付属病院に運ばれた。   この時は脚を骨折しただけで、命はとりとめた。 そして今回、11月13日(火)だ。 前日から脚がふらつき真っすぐ歩けない。 予定していたK夫人のビーズ展に伺う予定だったが断りを入れた。 それからの記憶がぼやけてい [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(6)
  •           小説「ある倉庫係の死」(6) 葬儀後、社長名、社員一同、そして自分名のお香典を持参して、帰京されたお姉さんにお目にかかった。  石山からの印象とまったく異なり、しっかりした落ち着いた方だ。 お姉さんは少ない口数の中から、ぽつりぽつりと彼のことを語ってくれた。 会社に入る前は、夜中でもやって来て、酒やパチンコなどににからむ金銭面の無心が絶えず、お姉さんにいろいろと迷惑をかけていた [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(5)
  •  小説「ある倉庫係の死」(5)  そして、初出勤の1月8日月曜日、9時を過ぎても石山からまだ連絡がない。 ・・・どうしたんだ、新年早々飲んだくれているのだろうか?・・・        10時ごろ、彼のお姉さんという人から電話が入った。「1月6日土曜日の未明。午前1時半ごろ、家の近くの路上で車に轢かれました」 「2時に病院に運ばれ息を引き取りました。仙台市の叔父のところへ直ちに移送され火葬にふされ、今日の12時 [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(4)
  •  小説「ある倉庫係の死」(4) 石山は続けた。「倉庫に自動車便を頼んでくるとき、他の人はみんな送り状に宛先とかちゃんと書いてきてくれるのに、若井くんだけはやっといてくれ!ってメモを放り投げてくるんだよね」「・・・」「・・・」 みんな石山を注目している。「どうせメモに書くんなら、その手間で送り状に書いてくれればいいじゃん」 「そうすれば転記のミスも防げるし・・・」 彼はいつもと違う口調ではっきり言っ [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(3)
  •  「小説「ある倉庫係の死」(3)  机の端っこでビールを飲みながら、石山は欠けた歯を見せながらニコニコと皆の話を聞いている。 飯島課長から日本酒を勧められて、うれしそうにぐいとコップ酒を飲み干すと、いつもの死んでいる目に光が灯った。「若井くんって、けっこう身勝手なんだよね」 とつぜん彼が口を開いた。 ざわついていた空気が一瞬しーんとなって、みんなの目が彼に集中した「理屈っぽいわりにやることに筋が通 [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(2)
  •  小説「ある倉庫係の死」(2) 案の定というか、指示されたことはちゃんとやるが、それ以上の融通は利かず、受け答えもはっきりせず、だいたい人づき合いが苦手のようだ。  おまけに時々遅刻をする。 息が臭い。 酒が好きで、毎日朝から飲んでいるようだ。 採用した責任者として後悔の念が度々胸に浮上した。 しかし、皮肉なことに、彼が見直されることになったのはその酒の席でのことだ。 たまに、営業の仕事がうまくい [続きを読む]
  • 小説「ある倉庫係の死」(1)
  •  ・・・この辺りもこれからは急速に変わるな・・・  国道の向こう側の地上げされた更地には、重機が何台も入っている。 この辺りを仕切っているS不動産が高層ビルを建てるらしい。 突然背後から、ボーっとしてんじゃないよ、というように電話が鳴り響いた。 ・・・こんな時間に何事だ・・・ 受話器を取りながら腕時計を眺めた。 9時を十分過ぎている。 1月8日月曜日、新年早々の初出勤の日だ。         「部 [続きを読む]
  • エッセイ(481)小椋佳に学ぶ今後のボクの生き方。
  •  癌と共生する身になってからというもの、同じ体験をされている方に殊更に関心を抱くこの頃である。 先日NHKに小椋佳氏が出演されていた。  ここでくだくだと業績を並べ立てる必要のない有名人だ。  組織人だった頃は、知らない間に<個>を失っていたという。 ・・・彼は有名銀行の幹部だった・・・ 彼にとって<個>の喪失は大変なことと思われたそうだ。  それで、生きて行くことの意味づけが必要と、挑みの連続にな [続きを読む]
  • なるほど!と思う日々(563)日仏の国家の面子をかけた争いへ!
  •  ゴーン容疑者が自宅の家宅捜査を受け、特別背任の疑いで再逮捕された。  ルノーサイドは、フランス政府の後ろ盾を武器に、ゴーン容疑者の逮捕はちょっとやり過ぎじゃないかと批判を強めていた。  ここで、日本の検察は新たな容疑をほじくり出し、そう簡単に釈放するわけにはいかないと対抗しているのだ。 どうも、この問題は国家の権力争いの様相を示してきた。 日産サイドはその狭間でアタフタしているように見えるが、事 [続きを読む]