ino さん プロフィール

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inoさん: 目指せ職業作家!
ハンドル名ino さん
ブログタイトル目指せ職業作家!
ブログURLhttps://ameblo.jp/ssityssity/
サイト紹介文どうしても職業作家になりたいアラフィフ妻子持ちの崖っぷち人生を過去の投稿作を紹介しながら綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供139回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2015/04/05 17:16

ino さんのブログ記事

  • もう一度
  • 大学に行き直したい いま思うとほんとに馬鹿なことをしたと後悔の念が湧く しかし 50年間生きてきた今だからこそというタイミングもあるかも 悶々モヤモヤした気持ちをとにかくあらわしたい [続きを読む]
  • 遠くに見える光 完
  • ?フェリーを降り、車は一旦島原城を目指すため北上した。数分で島原駅に着き、小さなターミナルには大きな看板に周辺地図が書いてあった。「近くに停めようか」 彼女がそう言ってキョロキョロ辺りを見回し、私は彼女の指し示す方向にハンドルを操作した。「ここから武家屋敷に向かう途中の路地に彼の店があると。陽が落ちるのを待ってチャンスを伺おうかなって思う。その前に、腹ごしらえやね」 そう言って長澤さんは少し大き [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?船底に近い駐車場から急登の階段を上り、デッキに上がっていくと一気に視界が開けた。島原半島は既に大きく、速度は船が裂いて出来る波の白い泡と砕く音の大きさで想ったより速いようだった。船上の風は纏わりつくように彼女の髪を舐め、手を添えていてもなかなか纏まらない事に苦労していたが、長澤さんの視線は島原の街をじっと捉えて離さなかった。 隣で彼女の横顔を見る私の気持ちはすっきりしていた。さゆりとの事を話し [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?遠くで何かが鳴っていた。それは始め汽笛かと思った。近くを航行する漁船かなんかに警告をしているのだろうと。しかしそれは何度も繰り返し、止まなかった。それでおかしいなと思い、長澤さんの方を振り向くと彼女の顔が私に何か訴えている様だった。「朝木君!?、大丈夫?。朝木君!」 それは汽笛ではなく彼女が私に掛けている声だった。それで私は我に返り、現実の世界に引き戻された。しかしまだ視界だけはうっすらと霞ん [続きを読む]
  • Instagram
  • お気に入りの (例えば、中条あやみ) オフショットを見るのが好き 朝陽、陽光、斜陽、闇 まるでその写真のシャッターを押したのが自分だったような空気感が伝わってくる 被写体はやっぱり笑顔がいい [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?「街中に水路がいっぱいあると。そこに綺麗な鯉が泳いどってね、美しかとこよ島原は。海ひとつ隔てるだけでこげん近こうても大牟田とは全然違うとよね。朝木君は行った事ある?」 私は中学の夏、友達3人と島原よりもっと下った加津佐にキャンプをしに行った記憶があるだけだった。島原は近すぎて灯台下暗しだ。「そん時は彼の用事に私が勝手に付いて行っただけで、結局島原ば一人でブラブラするだけになったとばってんね。で [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?特集記事の企画提案閉め切りも近くなり、夜景巡りは終盤を迎え、記事の作成に取りかかろうと思い私は話を持ちかけてくれた先輩に進捗状況を話す事にした。パソコンにお気に入りの写真を並べ、参考になりそうな過去の特集記事が載った号を幾つか用意して話を切り出した。「よかねコレ。結構キレイに撮れとって印刷に出しても伝わるとじゃなか?。まぁ、最初やっけん上手にしようとか思わんで、思ったごつやればよかて思うよ。 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?そう言って私は大袈裟にパチンと腕の辺りを叩きその理由を仕草で示した。そして私たちはそれぞれの車でほんの少しの移動をし、先に私がカウベルを鳴らした。平日の早い時間の店内はまだ客もまばらでスタッフはお好きな席にどうぞと案内してくれたので私はだったらあの二階席がいいなと思い聞いてみるとすんなり通してくれた。床板を打つコツコツという長澤さんの立てるヒール音が何故かデートを連想させ私は急に緊張しだした [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?やっと起き上がることが出来た私は強打して尻の尖った所が痛く少しびっこを引きながら長澤さんのだいぶ後ろを駐車場へと降りることになった。彼女はその間気を遣いながらゆっくりとした歩調でサンダルを一歩ずつ枕木に載せ、時々崩れそうになるバランスを両手を広げて調整しながら下っていった。 「ごめん、一個しかなかった」 手の泥をトイレで洗い流し車の所に戻ると長澤が言った。「よかと?、一個しかないとに」 私は腕 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?帳の初めは、灯りの密集するマンションやビルにファインダーが向きがちだったが、徐々に繁華街が明るく浮かびあ上がってくると街全体の明暗のコントラストを入れて構図を取る方が美しく捉えられる様になってきた。私は足元とファインダーの交互に気を付けながらさ迷っていたつもりだったが暗くなったせいか一瞬足を滑らし体のバランスを崩してしまった。「危ない!」 後ろから女性の声がしたかと思うと私はカメラを持った右 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?そして、歓迎会のあった日から私は真っすぐ帰宅したくないと思った時、夜景を見に行くようになっていた。「そん話、次の企画に出してみたらどげんね?」 それは、クライアントを探し回った後の遅いランチでの事だった。同行してくれていた先輩が箸で私の目つぶしをするようにして言った。「夜景?、ですか」「そう、夜景。今また流行っとるらしかよ、都会じゃ工場だけとか港だけとかいろいろマニアックなツアーもあるらしか [続きを読む]
  • AKB LOVE
  • 彼女たちに元気を貰う それは私の中で事実 はっきりと気付かなかったけど ずっと前からファンだったんだ 結婚したい(ファンってみんなそうなると思う) (笑) [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?伸び悩む成績と高校受験での失敗経験があり、当時私は焦っていた。迫りくる受験日の事を考えるとあれもこれもと頭をよぎり総てに集中出来なくなった。煮詰まると私はよく、飲みたいわけでもないコーヒーを買いに外に出た。そんなある時、富士輝と表で鉢合わせをしたのだ。 当時、富士輝は高専だったので受験には関係なく、寝つきが悪く外で素振りでもしようと思い立って出てきた所だと言っていた。部活で野球をしていたわけ [続きを読む]
  • 絶対観るべき
  • 「アナザースカイ」 久しぶり、ビデオ壊れたままなので眠気に負けてたけど最近いろいろあって、、、 上は両親 左は兄 右は妻 下は子供たち 私は上下左右全方位を守られてる これって考えるとすごい この最強の布陣だったらなんでも出来そうな気がする [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?会計を幹事に頼み、外で待っていると白くて大きなワゴン車が店の前に停まった。店から出てきた智之がそれに気づくと「乗って乗って、女性陣はタクシーやっけん。俺らはこれで帰ろう」 唯一の既婚者である智之の奥さんが迎えに来てくれたのだ。沢田と宇野は自動で開いたドアに続いてステップを上がっていった。しかし私はその誘いを断った。「俺はよか。酔いば少し醒まそうて思うけんね。そげん遠くはなかけんぶらぶらしなが [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?私は中学2年の時に彼女が出来、卒業まで付き合った女の子が居た。その彼女は陸上部で短距離を専門にしていた活動的な女の子だった。私はバスケ部に入部したものの2年の後半から幽霊部員のような存在となり、3年では先輩面をしたくなる時だけ顔を出し、そのままのスタンスで卒業まで通した。悪い事に憧れ少しだけ不良になり、尖った身なりだけで校内を闊歩した。そんな中途半端な私を何故かその彼女は好きになってくれてい [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?「憶えとる?」 智之はそう言ってメンバーの方を振り返った。彼は場を盛り上げようとしたのか痛い所をついてくる。私はそれに少しひるみ、席に着くのも忘れ固まってしまった。「まぁまぁ、そうイジメんでもいいっちゃない?、ねぇ朝木くん?」そう助け舟を出してくれたのは丸っこくて黒縁の眼鏡女子だった。名前を思い出せない。すかさず「沢田、宇野、藤井、長澤」 智之が手を交え参加者の名前を公表し終わると店員がお待 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?死因は心不全という事だった。昼に、気分が悪いと早退したあと、受け持っている現場から連絡が取れないと本社に電話があり、心配になった同僚がマンションに見に行くとベッドで既に息を引き取っていたという。富士輝は未婚でひとり暮らしをしていた。地元の高専を出て坂田組を継ぐために市内の中堅建設会社に就職し経験を積んで戻る予定だった。しかし、その夢は叶われることはなくなり、もしかすると坂田組の借金を一部を抱 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?すると突然、キッチンで電話が鳴った。 私は両親からのものだと思いゆっくりと受話器を上げた。「重徳さんね!、富士輝の」 かなり慌てていたが、声でそれが伯母さんだとすぐに分かった。「富士輝の、、、」 (富士輝の?) 興奮の度合いからしてすぐに良くないことを想像させた。 「死んだって」 (嘘やろ!?)  私は晩飯にでもとさっき考えていたばっかりだった。昨日の声も探そうと思えばその辺にまだ転がっているに違 [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?父が居なくなると部屋がスッと広く感じられ、一人暮らしとは全然違うのだなと思った。部屋自体も住む人間に見合った雰囲気を持ち始めるのかもしれない。耳にツーンと来るような静けさと窓越しの眩しさで包まれている外の景色は私を外界と隔離しているような不安を抱かせ、喧騒が欲しくてテレビのリモコンに手を伸ばそうとしたとき、傍の小さな置物が目に入った。それで私は思い出したかのように、それぞれの部屋のタンスや机な [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  • ?運ばれてきた丼はスープの白を背景に、紅しょうがの赤、細ネギの緑のコントラストをきれいに配し、箸を突っ込もうとする前にはもう脂の薄い膜がパーッと表面に拡がってしまっていた。父は半分沈んでいたチャーシューを1枚私の丼に放り込み、黙ってラーメンに手を付けた。黙々と箸を上下させ途中から2人とも鼻水もすすり、私だけは最後の一滴まで飲み干して短い昼食は済んだ。口の周りをティッシュで吹きながら私はちょこんと [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?「よう見つけたね」「あそこはここで一番目立つとこやっけん」 私はさっき登ってきた階段の壁に手をかけスッと見上げた。「それやったら見つけるより見つけられる人が居った方がよかとことこんごたるね」「そげんなるね」 そういう父の片手にはハードカバーの本が3冊掴まれていた。「面白かつのあったね?」「おぉ、これは面白かぞ。シリーズもんで幕末が舞台で熊本の藩主細川さんが主人公たい。正爾も余裕の出来たら読ん [続きを読む]
  • 遠くに見える光
  •  ?職安は本当に図書館の目の前にあった。歩行者用に途切れたガードレールの歩道に少しだけ車を乗り上げ私は素早くドアを開いた。「待っとるけん。終わったら来んね」 父が振り向いて言うと車はすぐ向かいの地下駐車場へ滑り込んで行った。(どれくらい時間がかかるのかわからんよ)私は車の後姿に向かってそう言うしかなかった。  職安のエントランスにはソファがあり、そこに座っている人は総て疲れたような表情や天を仰いで [続きを読む]