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主に江戸について https://edokurashi.hatenablog.com/

江戸後期を中心として、日本人(主に庶民)の暮らしが面白くて、調べながら書いてます。

edokurasi
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2015/05/08

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  • 日本人の宗教心について、というか神道は宗教じゃないと思う、ということについて

    今日は、江戸時代の庶民の宗教観について書いてみたいと思います。 これは日本人の本質に関わることで超大事だ・・・とか思いつつ、 軽い気持ちで書きます。 *今日の浮世絵は「名所江戸百景 市中繁栄七夕祭」 (1857、歌川広重)です。 日本人は宗教心が薄かった? 江戸時代に日本を訪れた欧米人からすると、 日本人の宗教心について「ケシカラン!」と 思った人が多かったようです。 お寺で子どもたちがわーわー遊んで鈴がついてる綱にまで登っちゃってるし、 大人は大人で勤行の合間に酒飲んで大騒ぎしてるし、 僧侶は僧侶で外国人を宿泊させるために仏像を撤去しちゃうし、 だいたい、祭のときなんてただ楽しんでるだけジャ…

  • 動物を仲間として扱っていた江戸の人たちと、生類憐れみの令について少し

    今日は、動物と人間の関係についての話。 引き続き『逝きし日の面影』(渡辺京二著)より。 ついでに、前々から不思議に思っていた「生類憐れみの令」についても ちょこっと調べてみました。 *今日の浮世絵は「浦和」(歌川広重、1835 - 1839) 本文とはちょっとだけ関係あります 犬について 江戸には野犬が多かったらしいです。 飼い主がいなくて町内で養われているような犬がはびこっていて、 道に寝そべっていたりとか、傲然とした態度をとっていた・・・らしい。 人力車は、子どもたちが道で遊んでいたらそれを避けるのと同じように、 犬を避けて走っていたということで、 犬は「共同体の下級メンバー」的に扱われて…

  • 美しい江戸(&明治)時代の風景写真イロイロと、自然を愛していた人々のくらし

    江戸の自然風景と、 自然を愛していた江戸庶民の美意識についての話。 『逝きし日の面影』(渡辺京二著)より。 美しい、昔の日本の風景写真 たくさん載せるので、お楽しみください・・・☆ www.flickr.com 欧米人たちを魅了した日本の自然 日本を訪れた欧米人たちは、口をそろえて 自然の美しさを賛美した。 苔むす神社、円錐形の火山、細い吊り橋が架かる深い谷川、 春に咲き誇る花々、霧がかった夏山、深紅の紅葉、などなど・・・ そんな、多様で豊かな自然の美しさに魅了され 深い感銘を与えた、ということがこの本には多く紹介されている。 ただ、例えば江戸を訪れた欧米人は 最初は、その風景に落胆した人も多…

  • こどもを超溺愛していた江戸の人たち

    2015.6.5追記タイトル変更しました。なんか違うなと思ったので。私けっこうタイトルとか内容も変更すること多いですスミマセン、ご了承ください。。。 今日は、江戸時代の庶民の子育ての話。 『逝きし世の面影』(渡辺京二著)第10章より。 江戸時代の子育て・・・って、どんなイメージありますか? 私は、「なんか厳しそう!」って思ってました。 星一徹的な。(星一徹はもちろん江戸じゃないけど) ちゃぶ台ひっくり返す的なのとか おいたをしたから納屋に一晩閉じ込められる的なのとか。 *あ、星一徹ってもう昭和生まれにしか通じないのかな。。。 (平成生まれはググってください!) (写真:HAPPY KIDS I…

  • 混浴と裸がふつうだった、江戸時代の性意識について

    今日は、江戸時代のあっけらかんとした性についての話。 引き続き『逝きし日の面影』第8章より。 あのね、 この章読みたくてこの本買ったっていっても過言じゃないんですよ、 これ書きたくてブログ始めたっていっても過言じゃないんですよ、 江戸時代のオープンな性意識、すごく興味深い。 だって、現代の性意識っておかしくないですか? 性行為とかふつうのことなのに、 淫らなことって情報を制限したり、 かえって聖なる行為にしていたりだとかさ。。 なんかね、考えてみたいわけですよ。 江戸のオープンな性意識を通して、 現代ではどうあるといいのかなってことを。 *今日の浮世絵は「浴場の女」(樋口五葉、1915) 混浴…

  • 割と江戸庶民は「自由」で「平等」だったみたい、という話

    今日は、江戸の身分制度について。 『逝きし日の面影』第7章より。 江戸時代って「士農工商」とか厳しい身分制度があって 将軍の専制政治で・・・ 庶民は搾取されてて大変で・・・ 切り捨て御免とかあるし・・・ みたいなイメージですが 実際はけっこう違ったみたいですよ! 自由と平等って、何でしょうね・・・?? *本日の浮世絵は『加納』(歌川広重、1835 - 1839) 本文とはちょっと関係あります。 欧米人のイメージを覆した江戸庶民の姿 日本を訪れた欧米人は、訪れる前には 「日本は専制国家であり、国民には自由も幸福もない」 と思い込んでいた が、実際に日本を訪れてみると そのイメージとのギャップに大…

  • 歌いながら仕事していた江戸の人たち

    今日も引き続き『逝きし日の面影』(渡辺京二著)、第六章をよんで。 日本人て、真面目・勤勉・・・てイメージあるけど 江戸時代は、勤勉だけどもっと大らかに仕事してたらしい。 歌いながら・・・! あ、ちなみに今日の記事は短めです☆ (写真:READY, SET, HIKE !!! -- American-Style RICE-PADDY FOOTBALL in OLD JAPANーflickr.com) *江戸時代じゃなくておそらく大正時代の写真です。イメージとして。 歌いながら仕事していた江戸の人たち 江戸の人々は、歌いながら仕事していた・・・ というエピソードがいくつか挙げられていた。 例えば、…

  • 超アートな江戸の商店街

    さて、今日も『逝きし日の面影』(渡辺京二著)から。 江戸の商店について! 超アートな江戸の商店が素晴らしすぎて興奮するっていう話。 (画像:THE PORCELAIN DEALER ーflickr.com) ものすごく多種多様だった人々の職種 江戸時代の町を訪れた欧米人は、 その町の様子の豊かさ=多種多様さ、に魅了されたらしい。 それはすなわち、暮らしの多様さ、職種の多様さである。 物売り、修繕屋、遊行する芸人、宗教者、医者、易者、砂絵描き、人力車夫・・・ そんな様々な人々が それぞれ特有の衣装と道具を持ち、ひしめきあって暮らしていた。 それは、このとき一部のヨーロッパの都市で見られたような …

  • 江戸庶民の「みんなが楽しく過ごすための暗黙のルール」について

    ※2015/05/20追記。 読み返して「なんか違った!」ってところがあったので、記事の一部とタイトルを変更しました。 ・・・ってけっこう大幅に書き換えました、すみません・・・! 一度読んでいただいた方、おヒマでしたらもっかい読んでみていただきたく。。 こないだの記事で、 江戸の人々は家も心もオープンであり、 鍵をかけなくても絶対大丈夫と言い切れるくらいの 信頼・仲間意識(?)の中で生活していたということ について書きました。 *家も心もオープン!だった江戸の人びと = 『逝きし世の面影』第3章より = 今日は、なぜこんなにオープンに&礼儀正しく 暮らすことができたのか、 ということを 私のわ…

  • 映画「百日紅」を見てきましたが。

    映画「百日紅」を見てきました。 葛飾北斎の娘が主役のアニメ映画ですね。 ちょうど先日、 葛飾北斎の半端ない人生に衝撃を受け、 ブログ記事にもしたんですが *葛飾北斎が超ファンキー!! そしたらちょうどこの映画が公開されたとか、 知った次の日が北斎さんの命日だったとかで、 うわなんかすごいタイミング!と、 なんとなくご縁(?)みたいなものを感じて 見てきたのです。 江戸好きの私にとって 映像の一部はたまらなく良かったけど 正直、映画自体はね・・・ *画像は「百日紅」の花です 葛飾北斎の娘、応為(おうい)の絵は↓の記事で見たことあって 超かっこいい!とファンでした。 &am…

  • 家も心もオープン!だった江戸の人びと = 『逝きし世の面影』第3章より =

    今日も『逝きし世の面影』より。 江戸の庶民は 暮らしも心もとても開放的だった、というお話。 日本人は閉鎖的な性格だっていう思い込みを ふっとばしていただきたいと思います。 オープン! ※画像は「下諏訪」(歌川広重、1835 - 1839年) 本文と割と関係あります オープンだった暮らし 江戸の暮らしは、とにかくオープンだったらしい。 というのは「中が丸見え」だったということ。 家のつくり自体が超シンプルだった、 というのは前の記事でも触れましたが 家は、通りと中庭の方向に開け放たれていて 通りから家の中、つまり暮らしぶりが丸見えだった。 しかも、人々は何も隠すことなく、 例えば夫婦げんかを人の…

  • 農民はあんまり「重税に喘いで」なかったらしい =『逝きし世の面影』第3章より=

    今日は『逝きし世の面影』第3章から。 江戸時代の農民って 「五公五民」とか「四公六民」とかいわれる 重税のとりたてに苦しんで、貧しさに苦しんでいた・・・ と思っていたけれど、 実は、かなり違うみたいです。 簡単に本の内容をまとめます。 江戸後期の農民は、衣と食の面で満ち足りていた 十分な食事をとり、 着物にも困っておらず、 簡素であるが快適な家に住み、 幸せで満ち足りた生活をしている ーというのが、 江戸後期に農村を訪れた異邦人の ほぼ共通した印象だったようである。 これは、(もちろん例外もあるが) 貧しい農村においても同様だったようである。 つまり、衣と食に関しては 最低限、以上に満たされて…

  • 葛飾北斎(画狂老人卍)の滝の絵がすごい

    きのう、葛飾北斎が超ファンキーという記事を書きましたが *葛飾北斎が超ファンキー!! - 主に江戸について *タイトルの(画狂老人卍)についても上の記事を参照 俄然ファンになって 北斎さんの絵をいろいろ検索していたら、 滝の表現がすごかったです。 波だけじゃないんですね。 この水の表現! 流れ落ちる前の水、 流れ落ちている水の勢い、 水しぶき、 流れる川の水、 それぞれの水の表現が全部違う。 水が生きてるようだ・・・ すごいデザイン性。 特に最後のは飛び抜けすぎ、 すごいとしか言えない。。。 あと、北斎さんだけでなく この細かい表現を彫り上げた彫師、 色彩やグラデーションを創りあげた摺師さんた…

  • 葛飾北斎が超ファンキー!!

    やばい やばい やばい・・・!!! 魂揺さぶられました。 価値観ひっくりかえりました。 こちらを見てくださいな。 <a href="http://bakumatsu.org/blog/2012/12/hokusai.html" data-mce-href="http://bakumatsu.org/blog/2012/12/hokusai.html">【これが88歳の作品!?】葛飾北斎が老いてから描いた画が強烈すぎる【波の画だけじゃない】</a>bakumatsu.org この記事から抜き出して紹介します。 北斎は、晩年自らをこう号してい…

  • 江戸の人々は"大きな子ども"みたいで超かわいい =『逝きし世の面影』第2章より=

    前回の記事に続いて、渡辺京二著『逝きし世の面影』より 「第2章 陽気な人びと」。 この章だけでももう、 日本人観と江戸観が変わってしまうので 個人的に全日本人に読んでほしい!と思ってます。 なので、 私の考察というよりはただただ紹介することになる予感がします。 0、よくある日本人観 / 江戸観 読み進める前に、よく言われる日本人観をいくつか挙げてみます。 ネガティブ寄りなものでは ・周りにあわせる ・世間体を気にする ・面白くもないのにヘラヘラ笑っている ・閉鎖的 ・集団行動がすき ポジティブなイメージでは ・手先が器用 ・礼儀正しい ・仕事が丁寧 ・真面目(すぎる) ・勤勉(すぎる) といっ…

  • 「自虐的ユーモア」は愛すべき日本人の特質である =『逝きし世の面影』第1章より=

    最初の1冊として、大好きなこの本をもとに 第一章から順に読みすすめながら書こうと思う。 まず『逝きし世の面影』の堅苦しい紹介を。 まず大前提として、この著書は 江戸後期〜明治前期にかけて日本を訪れた 欧米人の目から見た日本の姿を通して、 著者:渡辺京二氏がいうところの 「近代日本の前に滅んでしまった1つのユニークな文明」 としての江戸の風景を描き出したものである。 そして、その欧米人たちは 自文化に対する自負は強烈で、ごく少数の例外を除いて、日本文明に対する西洋文明の優越を心から信じないものはなかった。 だが、それゆえにこそ、そういう強固な優越感と先入観にもかかわらず、彼らが当時の日本文明に讃…

  • 主に江戸についてについて。

    主に江戸、特に江戸後期の人々の暮らしが面白いと思う。 ※画像はこちらから(http://japan.digitaldj-network.com/articles/25212.html)拝借 なぜ面白いのかと思ったのか、を掘り下げてみると 「日本人についての新しい価値観を提示してくれる」 からだと思う。 日本人とは何か そもそも、私は日本の歴史小説が好きで 10年程前から、それこそ何百冊と読んできた。 「歴史好きだね」「歴女だね」と言われることが多いけれど 例えば●●年に●●で●●の戦いがあった、とか そういう出来事にはあまり興味がなく、 実を言ってしまうと歴史小説なんてよく分かんない言葉が多く…

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