ニール・ハウのThe Fourth Turning Is Hereを読んだので気づいたことを書いてみたいと思います。 ハウは以前の著作であるThe Fourt…
The Fourth Turning Is Hereを読む 1
ニール・ハウのThe Fourth Turning Is Hereを読んだので気づいたことを書いてみたいと思います。 ハウは以前の著作であるThe Fourt…
現在のイランが第一次大戦時のドイツや第二次大戦時の日本のようにビスマルク憲法を持っていることとそのイランがアメリカと対立している危険性についてこれまで書いてき…
近年どのようなことが明治憲法についてわかっているのか知りたくて小林道彦氏の『近代日本の軍部』という本を読んでみました。 この本は明治維新以降の政軍関係を明治憲…
現在のイランのライシ大統領はトランプ大統領がイランとの核合意を一方的に破棄した後の選挙で選ばれた人で前任のロウハニ氏と比べてかなりの反動派らしいですが、イラン…
イランの関与するイラクのイスラム組織がヨルダンのアメリカ軍基地を攻撃して(この事件によってアメリカがヨルダンにも基地を持っていることを初めて知りました)米軍に…
前回のブログでは現在のイランの体制が明治憲法下の日本の体制に似ており、それは元々ドイツ統一を成し遂げたビスマルクが発案したものだと指摘しました。 今回はビスマ…
イスラエルのガザ地区で起こったハマスのテロ攻撃は一部ではハマスを陰で支えているイランとの戦争にまで結びつく可能性を指摘されています。さらに下手をすればアメリカ…
久しぶりに書いてみました。 以前、ロシアのプーチン大統領が国土に外国の軍隊が駐留しているような国々はきちんとした主権国家ではないと語ったことがある。 元外交官…
アメリカの元国務長官であるヘンリー・キッシンジャーが『スペクテーター』に寄稿しており、彼のこの戦争をいち早く終了させるために以前にも提案していることと同じよう…
太田茂氏が書かれた『新考・近衛文麿論』を読んだので感想を書いてみたいと思います。著者は元検察官で現在は弁護士をされている人で歴史研究の専門家ではないようですが…
この図は日本の近代史の推移を仮説として提示したものです。 ちょうど真ん中にある1945年は日本が太平洋戦争に負けた年です そこから80年さかのぼると1865年…
中野剛志さんの『世界インフレと戦争』という本を読み終わったので感想を書いてみます。中野さんの経済関係の本は現在起こっている現象を最新の学説を紹介しながら解説し…
元外交官であった東郷和彦氏の『プーチンvs.バイデン』を読み終わったので感想を書いてみます。 著者は以前から鈴木宗男氏や佐藤優氏などと共にロシア外交を行なって…
1、はじめに ロシアがウクライナを攻撃したことは明らかに国際法に違反した予防戦争であり、ウクライナが行なっていることは自衛のための戦いだといえる。 ただロシア…
前回紹介したフランスの経済学者であるトマ・ピケティーは『21世紀の資本』において「特にトップ百分位は、歴史調査という文脈での研究にはとても興味深いグループだ」…
フランスのエマニュエル・トッドが以前に明治維新もフランス革命と同じく「中産階級」による革命だったと語ったことは以前に述べましたが、今回は明治維新とフランス革命…
北岡伸一さんはその著書『明治維新の意味』で次のように書いておられます。 「維新についてのシニカルなコメントに、維新の前も後も所詮武士の支配だったというものがあ…
江戸時代の財政状況が知りたくて手頃な本を探していたところ、新書のこの本を見つけたので読んでみました。 著者によれば勘定所は「江戸幕府の最重要役所であり、勘定奉…
前回紹介した『日本病』を書いたエコノミストの長濱さんが書いていたことで私も同感なのが「政府財務残高で財政の予算制約を図るのは間違いでインフレ率で見るべきだ」と…
エコノミストの長濱利廣さんが書かれた『日本病』というショッキングなタイトルの本を読み終わりました。 1990年代にバブル経済が破裂して、日本はその処置を誤り、…
ダロン・アセモグルとジェイムス・ロビンソンが書いた『国家はなぜ衰退するのか』を読み終わったので感想を書いてみます。 著者らは国家が継続的に発展するためには、そ…
ここでもう一度マクマリー・メモランダムの内容について書いておきます。 日本が満州事変を起こす前までの中国の情勢は1921ー1922年のワシントン会議で決められ…
「1つ目は、ウクライナの危機をもたらした主要な責任はアメリカにあるということ。これはプーチン大統領が戦争を始めたことを否定するものでは無く、ロシアの戦争指導…
渡辺惣樹さんと福井義高さんの対談本である『「正義の戦争」は嘘だらけ』を読み終わったので感想を書いてみたいと思います。 この本はアメリカのランド・ポール議員が言…
アメリカの元国務長官であったヘンリー・キッシンジャーがドイツの『シュピーゲル』の記者からウクライナでの戦争を理解するのにふさわしい歴史的な出来事はあるのかと…
『ナショナル・インタレスト』にジョン・ミアシャイマー教授のエッセイが載っていましたので、勉強するつもりで翻訳してみました。ウクライナ戦争に興味がある人やこれか…
今回の安倍元総理の暗殺事件で犯人が旧統一教会に恨みを持っていたことがわかり、安倍総理の祖父である岸信介と統一教会の関係が盛んに取り上げられています。 ここで注…
前回は戦前の日本においてドイツ型の憲法ではなくイギリス型の憲法を用いていれば、あのような結果にはならなかったのではないかということを書きました。 ところが、私…
戦前に首相の職にあった近衛文麿は『最後の御前会議』という戦後に書かれた手記の中で日米交渉の歴史を振り返って「そもそも統帥が国務と独立しておることは歴代の内閣の…
エマニュエル・トッド『第3次世界大戦はもう始まっている』を読む
エマニュエル・トッドの『第3次世界大戦はもう始まっている』という本を読み終わったので感想を書いてみたいと思います。 この本は4章に分けられており、1章目は雑誌…
――「衰退する大国」の危険性とは何ですか。米ジョンズ・ホプキンス大教授のハル・ブランズ氏「挑戦者が最も攻撃的になるのは、自信満々で着実に台頭しているときではな…
オバマ大統領の時にイランと結ばれた核合意、JCPOAと呼ばれるものでイランの核開発はかなり制限されて実際にイランが核を開発しようとしても1年間ぐらいかかってし…
前回アメリカにおいて80年ごとに大きな出来事が起こっているというジョージ・フリードマンの仮説を紹介しました。 私がこの説を真面目に考えるようになったのは、この…
ジョージ・フリードマンは『静けさの前の嵐』という本でアメリカの歴史では80年ごとに革命的な変化が起きており、それを制度的変化(Institutional Ch…
若き近衛文麿が書いたこの論文は雑誌『日本及び日本人』に1918年12月15日号に掲載されたもので、パリで第一次世界大戦の講和会議が翌年の1月18日から始まるた…
ここからは、国際政治を現状に満足している国とそれに不満の国の対立と捉えて考え直してみたい。 1931年に日本が満州事変を起こし、アメリカから厳しい批判を受ける…
では近衛は「英米本位の平和主義を廃す」という論文の中で、どのような枠組みで第1次世界大戦を捉えていたか見ていきましょう。 彼は現状に満足している国(statu…
私はE.H.カーの『危機の20年』を読んだ時に衝撃を受けて、それからいわゆる英米の「リアリズム」外交に興味を持つようになりました。 アメリカの場合だと最も感銘…
イギリスのデビッド・グッドハートの『Head,Hand,Heart』という本を読んだので、感想を書いてみたいと思います。 この本を書く以前にグッドハートは『R…
ウクライナ戦争は英語でいうところのpreventive warで日本語に訳すと予防戦争となり、これは国際法に違反しています。 だからロシアの侵略戦争に対して批…
フランスのエマニュエル・トッドは以前から自分の本でロシアは世界秩序における「安定勢力」と指摘していたので、今回のウクライナ戦争をどう考えているか私はずっと知り…
今回のウクライナ戦争においてロシアが完全に国際法に違反している予防戦争を行ったことに対しては本当に腹が立ったので、ウクライナを応援するために早速ウクライナ大使…
イギリスの歴史家であるドミニク・リーベン教授がロシアの立場から見た第一次世界大戦を描いた”Toward the Flame”という本で第一次大戦はウクライナを…
最後におそらくは絶対に内部変革できない財務省に対してどのようにすればよいかを戦前と比較して考えてみたい。 戦前の明治憲法下での総理大臣の権限は現行の憲法よりも…
私はこのまま財務省の言うままに緊縮財政を続けていくと、戦前に陸軍のいうなりになって亡国におちいったことを繰り返すことになると思う。 実際そうなっている。 では…
つい最近リチャード・カッツという研究者がかなり厳しい調子で日本の財務省を批判している記事を読みました。https://toyokeizai.net/artic…
どうも緊縮財政を今でも必死になって推進する財務省も薄々自分達の間違いに気づいているような気が私にはする。 しかし、それを認めてしまうと過去にさかのぼって責任を…
現在ロシアのプーチン大統領が果たしてウクライナに侵攻するか、ということが話題になっています。 私は以前に「第一次世界大戦はウクライナをめぐる戦いだった」と冒頭…
立憲民主党の菅直人元首相が日本維新の会に対して「ヒトラーを思い起こす」とツイッターに書いた問題がどうなるだろうと興味を持ってみていました。 『共同通信』によれ…
先日大阪北新地で起こった診療所を放火して25人の被害者を出した事件は、犯人も死亡してしまったために何が原因なのかもわからないままになってしまいそうだ。 最近こ…
今回はスエズ危機と似たような状況を東アジアに当てはめて、その時に日本が核武装するのかどうかを考えてみたいと思います。 20XX年X月に日本の尖閣諸島で日中の軍…
前回エジプトのナセル大統領がスエズ運河の国有化を宣言しそれに対して英仏がイスラエルを誘って出兵したことを書きました。 ここまでは割と満州事変に似ていると私は思…
前回述べた通りフランスは1956年に起きたスエズ危機の結果、核武装を決断します。 私が最初にスエズ危機のことを知ったのはアメリカの元国務長官ヘンリー・キッシン…
エマニュエル・トッドの最新刊である『老人支配国家 日本の危機』を読みました。 この本の中でトッドは日本に対して核武装を勧めています。 これまで彼は何度も日本の…
つい最近イラン問題に関する評論を読んでいて、自分の英文の読解力が本当に正しいのか疑問に感じた瞬間がありました。 それは現在フォーリン・アフェアーズという権威あ…
現在のアメリカの外交がある有力な集団のロビー活動によって歪められているのではないかという懸念は私が発見したものではなく、早くも2007年にシカゴ大学のジョン・…
アメリカの新聞やネットで外交問題に関する記事を読んでいる時にしばしばイランに対する悪感情をむき出しにしたものにぶつかって当惑してしまうことがあります。 そして…
これまで書いてきたことは、アメリカの外交官ジョージ・ケナンの回顧録を読んで気づいたことです。 アメリカの国民の多数が外交問題に関心があれば一部の利害関係者の影…
前回に続けてもう少しチャイナ・ロビーのことを書いてみようと思います。 日本が太平洋戦争でアメリカに敗れたことで、チャイナ・ロビーの目標が一見したところ達成され…
前回はアメリカの外交官であるジョージ・ケナンがユーゴスラビア大使の時にクロアチア・ロビーがいかにアメリカの外交を歪めたかを書きました。 今回は戦前にアメリカで…
ソビエト封じ込め政策の基礎を作ったとされるアメリカの有名な外交官であるジョージ・ケナンは公的な最後の仕事として駐ユーゴスラビア大使を務めました。 当時のユーゴ…
私は元日経新聞記者の鈴置高史さんの朝鮮半島論が好きで、現在もデイリー新潮やフジテレビのプライム・ニュースなどで読んだり見たりしています。 最新の論考はここで読…
先日ファリード・ザカリアがやっているGPSという番組で習近平の特集の予告をやっていました。その番宣を聞いていた時にふと思ったことを書いてみます。 中国の習近平…
前回、日本における無差別殺人は80年周期の最後の20年間に集中していることを書きました。 もし、それが事実であれば厄介な問題を引き起こします。なぜならば、その…
前々回で日本における「拡大自殺」型の無差別殺人がなぜ現在に多発しているのかを考察した時に、そのような事件が第2次大戦後の高度成長期や日本のバブル時代に発生した…
以前にも書いたことがある項目ですが、もう一度丁寧に書いてみました。 アメリカのジョージ・フリードマンはその著書『静けさの前の嵐』の中でアメリカ史において80年…
上記の図は日本の「文明曲線」を表したものです。1945年を中心にして放物線が2つ連なるようになっています。黒点は2021年現在を示す。 そしてこの図は80年の…
問題提起に戻ってみる。 私の疑問は安倍政権において2回の消費税増税やスキャンダルを起こしても決して支持率が30%を下回ることはなかったことだった。 この疑問は…
フランスの大統領であるエマニュエル・マクロンは大学を卒業したのちに投資銀行に勤めたというグッドハートが指摘したanywhere族の典型的な経歴を持つ人です。 …
第2次安倍政権ができる直前の2012年に書いたブログを読み直していたら、(https://ameblo.jp/mintelligence/entry-1136…
太平洋戦争に至る過程で『朝日新聞』を代表とする日本のメディアは軍部の意向を忖度する形で戦争を煽っていたと言われています。 そして日本が戦争に負けた後で、彼らは…
現在の財務省や戦前の帝国陸軍が内部の反対者を追放して政策の転換ができなくなったことを書きました。 もちろん官僚組織の暴走を止めるのは組織の修正力に頼るだけでは…
前回の明治維新を起点として放物線が2つ現れる図を描きたくなたのは東谷暁さんの『預言者 梅棹忠夫』を読んでいて、この本に梅棹忠夫さんが書いた日本の文明史曲線とい…
現在の日本の衰退の最大の原因は財務省主導の「緊縮財政」にあると私は考えています。 その政策のおかげで、日本はなかなかデフレの状態から脱却することができずにいて…
前回はラグラム・ラジャンの”The Third Pillar”という本の中でイギリスにおいて大砲の出現やマスケット銃で武装した兵士が列を組んで連続的に攻撃する…
『文明の生態史観』で、著者の梅棹忠夫さんはユーラシア大陸において西ヨーロッパと日本にだけ存在した封建制度のおかげでブルジョア(中産)階級が発達し、それが近代化…
これまで書いてきたことを整理しておきます。 「近代」という時代は、中産階級(ミドル・クラス)が中心になり活躍する社会です。そして日本が明治維新以来、それなりに…
前回は近代社会を運営していくためには中産階級の力が必要だという話を書いたわけですが、今回は與那覇さんが指摘した宋の時代にできた科挙制度が中国や韓国に存在したか…
以前このブログでも紹介した事がある與那覇潤さんが書いた『中国化する日本』という本に次のように書かれている部分があります。 「『どうして中国や朝鮮は近代化に失敗…
私はジョージ・フリードマンの本を読んでからアメリカの歴史の80年周期節に興味を持ち、そのことについてもっと詳しく知ろうと手にとった本がウィリアム・ストラウスと…
これまでジョージ・フリードマンの『静けさの前の嵐』で示されたアメリカで80年ごとに起こる「制度的変化(Institutional Change)というものは実…
前回はアメリカの独立宣言と南北戦争をローカルとグローバルの対立という形から見てきたわけですが、どちらの事例もその対立構造がわりとはっきりしていることが確認でき…
前回のブログで900年前の源平合戦と今起こっている最中のブレグジットをグローバルとローカルの戦いという観点からモデル化できることを示したのですが、輿那覇さんの…
中国問題を書いていたのですが、興味を引く問題が出てきたのでそちらの方を少し書いてみたいと思います。 前回のブログで指摘した雑誌『クライテリオン』での「中華未来…
表現者5月号を購入して少しずつ読んでいます。今月号の特集は「中華未来主義」についての考察でした。 中華未来主義とはどいういう概念かは、この号で評論家の佐藤健二…
ジョージ・フリードマンの新刊 The Storm Before The Calmで彼はアメリカにおける80年周期の波について指摘しています。第2次世界大戦が終…
国際関係アナリストの北野さんが『ダイヤモンド・オンライン』で日本がペルシャ湾の防衛に参加することが必要かどうかの議論において、第一次世界大戦の日本の態度につい…
先日ケネス・ポラックがイランにおいて、強硬派と穏健派が存在し、アメリカの立場はイランの穏健派の立場を強めるものでなければならないという意見を書きましたが、今回…
トランプ大統領がイランとの合意を一方的に破棄した結果、イランの指導者であるハネメイ師の権威が低下して、革命防衛隊の跳ね上がりがタンカーに爆弾を仕掛けたりしてい…
イスラム革命防衛隊の歴史についてニューヨーク・タイムズに良い記事が出ていたので紹介したいと思います。著者はNarges Bajoghliというイラン系の人でジ…
ケネス・ポラックというブルッキングス研究所の研究員がイランの政治について書いており、とても納得できるものだったので少しだけ訳してみました。 ポラック氏は以前ア…
イランの体制が戦前の日本に似ているということばかり書いているので飽きてきたと思われる人もいるでしょうが、軍事評論家の北村淳さんの記事で私の興味を引く部分があっ…
私がこれまでこのブログで書いてきたことは、イランという中東における重要な国がなぜかプロイセン型の国家体制(戦前の日本のような)を持っており、それがアメリカと対…
安倍総理がトランプ大統領のメッセージを携えてイランに行ったもののこれといった成果を上げられず、逆にホルムズ海峡で日本名義の船籍が攻撃されるという事件が起こり非…
これまで現在のイランの体制が戦前の日本の体制に似ているということを書いてきたわけですが、アメリカとイランの関係を追っかけているとよく戦前の日本とアメリカのやり…
前回はイランの政治構造を簡単に説明しましたが、アメリカのフーバー元大統領の回顧録に戦前の日本の政治体制を簡潔に説明している部分があります。 「日本は天皇を元首…
昨日書いていたことはまた別の機会に書いてみたいと思います。 ということで今回はイランのことについて書いてみます。 トランプ大統領がイランとアメリカの間で結ばれ…
安倍内閣が消費税を5ー8%に上げ、そのために日本人の消費が落ちて未だ消費税を上げる前の水準に戻っていないのにもかかわらずさらに10%に上げるという。 なぜ安倍…
スティーブン・ワルト著 The Hell Of Good Intentions を読む
ハーバード大学のリアリスト学派の重鎮であるワルト教授の “ The Hell Of Good Intentions “を読み終わりましたので、少し感想を書いて…
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ニール・ハウのThe Fourth Turning Is Hereを読んだので気づいたことを書いてみたいと思います。 ハウは以前の著作であるThe Fourt…
現在のイランが第一次大戦時のドイツや第二次大戦時の日本のようにビスマルク憲法を持っていることとそのイランがアメリカと対立している危険性についてこれまで書いてき…
近年どのようなことが明治憲法についてわかっているのか知りたくて小林道彦氏の『近代日本の軍部』という本を読んでみました。 この本は明治維新以降の政軍関係を明治憲…
現在のイランのライシ大統領はトランプ大統領がイランとの核合意を一方的に破棄した後の選挙で選ばれた人で前任のロウハニ氏と比べてかなりの反動派らしいですが、イラン…
イランの関与するイラクのイスラム組織がヨルダンのアメリカ軍基地を攻撃して(この事件によってアメリカがヨルダンにも基地を持っていることを初めて知りました)米軍に…
前回のブログでは現在のイランの体制が明治憲法下の日本の体制に似ており、それは元々ドイツ統一を成し遂げたビスマルクが発案したものだと指摘しました。 今回はビスマ…
イスラエルのガザ地区で起こったハマスのテロ攻撃は一部ではハマスを陰で支えているイランとの戦争にまで結びつく可能性を指摘されています。さらに下手をすればアメリカ…
久しぶりに書いてみました。 以前、ロシアのプーチン大統領が国土に外国の軍隊が駐留しているような国々はきちんとした主権国家ではないと語ったことがある。 元外交官…
アメリカの元国務長官であるヘンリー・キッシンジャーが『スペクテーター』に寄稿しており、彼のこの戦争をいち早く終了させるために以前にも提案していることと同じよう…
太田茂氏が書かれた『新考・近衛文麿論』を読んだので感想を書いてみたいと思います。著者は元検察官で現在は弁護士をされている人で歴史研究の専門家ではないようですが…
この図は日本の近代史の推移を仮説として提示したものです。 ちょうど真ん中にある1945年は日本が太平洋戦争に負けた年です そこから80年さかのぼると1865年…
中野剛志さんの『世界インフレと戦争』という本を読み終わったので感想を書いてみます。中野さんの経済関係の本は現在起こっている現象を最新の学説を紹介しながら解説し…
元外交官であった東郷和彦氏の『プーチンvs.バイデン』を読み終わったので感想を書いてみます。 著者は以前から鈴木宗男氏や佐藤優氏などと共にロシア外交を行なって…
1、はじめに ロシアがウクライナを攻撃したことは明らかに国際法に違反した予防戦争であり、ウクライナが行なっていることは自衛のための戦いだといえる。 ただロシア…
前回紹介したフランスの経済学者であるトマ・ピケティーは『21世紀の資本』において「特にトップ百分位は、歴史調査という文脈での研究にはとても興味深いグループだ」…
フランスのエマニュエル・トッドが以前に明治維新もフランス革命と同じく「中産階級」による革命だったと語ったことは以前に述べましたが、今回は明治維新とフランス革命…
北岡伸一さんはその著書『明治維新の意味』で次のように書いておられます。 「維新についてのシニカルなコメントに、維新の前も後も所詮武士の支配だったというものがあ…
江戸時代の財政状況が知りたくて手頃な本を探していたところ、新書のこの本を見つけたので読んでみました。 著者によれば勘定所は「江戸幕府の最重要役所であり、勘定奉…
前回紹介した『日本病』を書いたエコノミストの長濱さんが書いていたことで私も同感なのが「政府財務残高で財政の予算制約を図るのは間違いでインフレ率で見るべきだ」と…
エコノミストの長濱利廣さんが書かれた『日本病』というショッキングなタイトルの本を読み終わりました。 1990年代にバブル経済が破裂して、日本はその処置を誤り、…
アメリカの元国務長官であるヘンリー・キッシンジャーが『スペクテーター』に寄稿しており、彼のこの戦争をいち早く終了させるために以前にも提案していることと同じよう…
太田茂氏が書かれた『新考・近衛文麿論』を読んだので感想を書いてみたいと思います。著者は元検察官で現在は弁護士をされている人で歴史研究の専門家ではないようですが…
この図は日本の近代史の推移を仮説として提示したものです。 ちょうど真ん中にある1945年は日本が太平洋戦争に負けた年です そこから80年さかのぼると1865年…
中野剛志さんの『世界インフレと戦争』という本を読み終わったので感想を書いてみます。中野さんの経済関係の本は現在起こっている現象を最新の学説を紹介しながら解説し…
元外交官であった東郷和彦氏の『プーチンvs.バイデン』を読み終わったので感想を書いてみます。 著者は以前から鈴木宗男氏や佐藤優氏などと共にロシア外交を行なって…
1、はじめに ロシアがウクライナを攻撃したことは明らかに国際法に違反した予防戦争であり、ウクライナが行なっていることは自衛のための戦いだといえる。 ただロシア…
前回紹介したフランスの経済学者であるトマ・ピケティーは『21世紀の資本』において「特にトップ百分位は、歴史調査という文脈での研究にはとても興味深いグループだ」…
フランスのエマニュエル・トッドが以前に明治維新もフランス革命と同じく「中産階級」による革命だったと語ったことは以前に述べましたが、今回は明治維新とフランス革命…
北岡伸一さんはその著書『明治維新の意味』で次のように書いておられます。 「維新についてのシニカルなコメントに、維新の前も後も所詮武士の支配だったというものがあ…