桂城尚道 さん プロフィール

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桂城尚道さん: Beyond Imagination
ハンドル名桂城尚道 さん
ブログタイトルBeyond Imagination
ブログURLhttp://katsuragi-phd-consulutant.blog.jp
サイト紹介文生命科学の博士号を取得後、2016年4月に外資系戦略コンサルティング会社に新卒で入社。現在も勤続中。
自由文細胞生物学、生化学分野の研究で博士号を取得後、外資の戦略系コンサルティング会社にて働いています。
自分が関わってきた生命科学研究の世界や、いま従事しているコンサルティングの世界について、できる範囲でお伝えできたらと思っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供21回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2015/06/05 00:06

桂城尚道 さんのブログ記事

  • 何不自由ない暮らしの中で
  • 何不自由のない暮らし、という形容がこれほどしっくりと来る生活はない。収入は、申し分ない。もし自分がアカデミアの研究者を目指していたとしたら、今の収入を手にするまでに、あと何年かかっていただろう。研究者は、少なくとも普通に研究をして普通に論文を書き普通に教育に従事している限りは、霞を食って生きるとまでは言わないまでも、同世代の同レベルの学歴の人たちが手にする収入よりはるかに少ない収入で生きる。自分が [続きを読む]
  • インドでの研修
  • 先週、自分が属する専門家部署の、インドでのアジア地域の合同研修に参加してきた。いまや経済においても科学においても(注)インドや中国がアジアをリードしているように、自分の会社においても、インドや中国はアジア最大規模のオフィスと従業員数を有するため、研修は交通費節約のためにも基本的にはインドや中国で行われる。当然、参加者の殆どがインド人や中国人、たまに東南アジア人やオーストラリア人である。 (注)アメ [続きを読む]
  • 川の流れを知る仕事
  • コンサルタント時代も日々濃密で「精神と時の部屋」と描写したくなるほどに自分の成長を感じる瞬間に事欠かなかったが、今の専門家部隊の部署に移っても、あまりその実感は変わらない。医療産業は、複雑である。製品を分類するだけで「アンタゴニスト」やら「ジェノタイプ」やらと専門用語が出てくるし、ベースとなる生理学や病理学の上に、薬学、化学、機械工学、コンピュータ科学が絡み合って製品が成り立っているし、規制産業ゆ [続きを読む]
  • コンサルティングを通じた学び
  • 自分のコンサルタントとしての仕事は、わずか1年半だった。多くの人が2〜3年で辞めていくことで有名なコンサルティング業界においても、やや短かったと言わざるを得ない長さではあった。ただ、自分個人の感覚としては、短くても「もうこれ以上ここで学ぶことはない」「十分やった」と、見栄でも強がりでもなく感じて辞める決心をしたし、今でもその感覚は変わっていない。約3年前、研究者としてのキャリアからコンサルティング会社 [続きを読む]
  • Expertiseとは何だろう
  • 新しい仕事を始めて、3週間近くが経った。この間、研修や、国内外の同僚との顔合わせ(もちろん海外の場合はビデオ通話で)をしつつ、少しずつ実務に携わりつつある。研修は非常に簡潔なもので、後はやりながら身につけて行きましょうというOn the Job Trainingの精神は、職種が変わってもやはり同様である。仕事はまだ、上司が様子を見ながら僕に振ってくれるという感じで、無理難題や過剰な長時間労働を強いるノルマが降って来る [続きを読む]
  • 新しい仕事、新しいドット
  • 以前の記事(「今後への動き出し(その1 社内編)」)にて、コンサルタントを辞めて、コンサルタントをサポートする「専門家部署」への転向を検討し始めたと書いたが、昨年末、ようやく決着が着いた。無事に、その部署への採用が決まった。専門家部署には様々な分野のサブグループがあるが、自分が入るのは医療産業関連の専門家チームだ。今月1日付けの参加で、来週火曜日から、正式に勤務を始める。実に3ヶ月にも及んだ(図らずも [続きを読む]
  • 種まき
  • 諸々の事情により、いまだ復職していないので、時間が有り余っている。仕方がないので、時間があるときにこそやれそうな、いつか役に立ちそうなことに時間を使う。プログラミング言語(Python)、中国語、神経科学の教科書。あと、以前からずっと続けているが、英会話。もうすぐ来るであろう春を信じながら、畑に種をまいている感覚に近い。いや、正確にいうと、種かどうかも分からない粒、本当は石ころかもしれない粒を、種だと信 [続きを読む]
  • 今後への動き出し(T先生からのメール)
  • 前回の投稿からの続きです。T先生からのメールには、「おととい、U先生(博士論文を審査してくれた先生)と少し立ち話をしたんだけど、そのときに、『かつらぎ君がニューヨークでの仕事を探している』と言われたよ。実は、今日たまたま、自分がオーストラリアで働いてた時の知り合い、Luke君からメールがあって、彼が今ニューヨークのコロンビア大学Zuckerman研究所で技官として働いているそうなんだ。何かの参考になればと思いま [続きを読む]
  • 今後への動き出し(その2 社外編)
  • 前の投稿に続いて、社外での次の仕事について。何度も何ヶ月も考えたが、自分はやはり科学の最前線で仕事をしたい。科学者として働きたい。研究がしたい。実験がしたい。そう結論した。多分この思いは変わっていないし、今後も変わらない。ということで、ポスドクへの応募に向けて動き出した。まずは履歴書(CV)の準備。NIHなどのアメリカの研究機関が出しているサンプルを参考にドラフト版を書き、それを元指導教員(T先生)や、 [続きを読む]
  • 今後への動き出し(その1 社内編)
  • 次のキャリアステップに向け、本格的に動き始めた。まずは、今いる会社での仕事に関わる話を書く。まず、人事に対して、「コンサルティングの仕事はもうやりません」とはっきり告げた。コンサルティングで求められる長時間労働は、自分にはもうこれ以上できないという趣旨で。人事の方には大変驚かれた。きっと、なんだかんだ言ってもまだ続けるのだろう、と思われていたのかもしれない。その上で、この会社の、「サポートチーム」 [続きを読む]
  • 転職活動日記:ベンチャーキャピタル?
  • 少し時間ができたので、自分の市場価値を知る目的で、転職活動をしている。今日、某バイオベンチャーの人事担当者の方とお会いしたのだが、その中で、「大学・研究機関発のベンチャーを対象にしたベンチャーキャピタル」の話が出て来た。正直あまり考えたことがなかったのだが、ベンチャーキャピタルに進むという道も、あるのかもしれない。ただ、仕事は大企業向け経営コンサルティングよりもさらに難しそうだ。今日お会いした人事 [続きを読む]
  • 「退職を考えている」と伝えてみた
  • 会社では、プロジェクト中の上司(チームリーダー)とは全く独立に、「メンター」と言われる人が個別に付いてくれている。メンターとは、仕事上の悩みや、今後のキャリアの考え方など、とにかく何でも相談に乗ってもらえる。メンターはチームリーダーかそれ以上の職にあるベテラン社員なので、彼にサポートしてもらえることは非常に心強い。先週、メンターとの定期面談の際、前のプロジェクトの最中に、激務の結果少しだけまた体調 [続きを読む]
  • 激務だっていいじゃない、コンサルだもの
  • 激務、長時間労働が健康を害し、最悪の場合は生命に関わることを考えると、激務を奨励することは決して許されない(自分も実際激務の結果体調を崩して休職し、周囲に大いに心配と迷惑をかけた)。しかし、かといって、頭ごなしにそれらを否定することも、また考えものである。というのも、コンサルに入る人間は、入社前に激務を認知、許容、積極選択し、さらに人によっては「希望」しているからである。まず、コンサルに入る人間で [続きを読む]
  • また新しいチャレンジ:アメリカオフィスとの仕事
  • この会社の特徴(特長)は、何か成長した、克服したなと思ったら、またすぐに、それも数日後くらいに、新しいチャンレジだったり困難だったり壁が現れることである。最近英語力がついてきて、ようやく海外専門家へのヒアリングや、海外クライアントとのミーティングに抵抗なく臨めるようになってきたなと思ったら、今週から、カリフォルニアのチームとの共同仕事に入った。(まだ正式なプロジェクトではなく、提案の段階だが)チー [続きを読む]
  • 何は無くとも
  • 何は無くとも、人生においてこれだけは無くしたくないと思うのは、家族、パートナー、友人、そして健康な体。あとはきれいな景色を眺める瞬間と、その瞬間を感じられる心。あるいは、心躍る真実を知る力と、その真実を喜ぶ好奇心。お金は、二の次。上記を満足するための手段でしかない。名誉も、二の次。上記を満足した結果、ついてくるものでしかない。クライアントの成長のために、という言葉は、コンサルティング会社の存在や我 [続きを読む]
  • コンサルティングはチームプレイ:その2
  • プロジェクト中のメンバーの動き方は、サッカーに非常によく似ている。サッカーの試合を見ていると面白いと思うのは、その流動性である。メンバーにはそれぞれポジションがあって、おおよその定位置も決まっている。しかし、ボールの位置、相手の動き方によって、プレイヤーの位置は数メートルから十数メートル程度は目まぐるしく変わる。さらに、戦況や、その日の戦術に対する相手の反応、警戒感によっては、数十メートル位置が変 [続きを読む]
  • コンサルティングはチームプレイ:その1
  • コンサルティングの仕事は、チームスポーツに似ているなと思うことが多い。僕の会社では、クライアントとの間にコンサルティング契約が成立してプロジェクトが立ち上がると、そこで初めて、その時点でどのプロジェクトにも配属されていないコンサルタントたちが召集され、プロジェクトチームが発足し、プロジェクトがスタートする。社歴が長くなれば、プロジェクトチーム内に面識がある、ないしは一緒に働いたことがある人がいるか [続きを読む]
  • プロジェクト最終日
  • 「終わって欲しくない」と思ったのは、この会社に入って以来初めてのこと。これほどハッピーに仕事をすることができる日が来るであろうことを、去年の自分が、あるいは2ヶ月前の自分が想像できただろうか。今まで苦しんだのだから、そういう期間があったっていい気がする。帰り間際に、マネージャーからプロジェクト全体を振り返ってのフィードバック。 「スキルは周りと比べても高いと思う。自信を持っていい」「コンテンツに対す [続きを読む]
  • 能力と情熱の交点
  • 今週から、入社以来初の、ヘルスケア分野のプロジェクトに入っている。プロジェクト開始前の準備段階(クライアントへのプロジェクト提案の段階であり、「プロポーザル」と呼ばれる)から1週間ほど関わっていたので、実質はここ2週間ほど関わっている仕事になる。ヘルスケアというと、自分の専門に最も近い(イシューによっては自分の専門ど真ん中)領域である。現状、ヘルスケアの仕事はやりやすい、と思うところがある。それは、 [続きを読む]
  • 奇妙な人生
  • 朝。スーツに着替え、今日はまっすぐお客さんのオフィスに向かう。現場の方にべったり貼り付いて、数値データについて細かく確認しながら作業をしなければならない。だから、自分のオフィスにいるよりも、お客さんのオフィスに居着いた方がいい。お客さんの会社は、海が見える場所にある。オフィスは見晴らしがよく、晴れた日は海面に反射する陽の光が美しい。現場の部屋に入り、営業の人に話を聞きにいく。最初の頃はアポを取って [続きを読む]
  • タクシーの運転手さんの人生
  • 仕事がら、タクシーに乗ることが非常に多い。1分1秒を争って働いているので、少しでも効率的に移動するためにも、オフィス前のタクシー乗り場から直接タクシーに乗ってお客さん先や調査先に行くことを許されている。プロジェクト中は、1日最低2回、多い日はそれ以上、タクシーに乗る。タクシーの運転手さんにも社交的な人から黙りの人までいろいろな人がいて、僕が黙っていると空気を読んで黙っている人もいるし、僕が何も言わなく [続きを読む]
  • 入社して1年が経った
  • 振り返るとたいていのことは「あっという間」なものである。1年の間に何が変わったかと言えば、「幻想」を抱かなくなったことだろうか。「もっといいものあるに違いない」という幻想を抱くことがなくなってきた。「もっと怖いことが起きるに違いない」という幻想も抱くことがなくなってきた。もっといいものがあるに違いない、という幻想は、一般的な意味での「幻想」に近い。もっと楽しい仕事があるに違いない。自分以外の人は常 [続きを読む]
  • トップダウンとボトムアップと、意義ある成果と好奇心と
  • 「トップダウン」や「ボトムアップ」という言葉は誰しも一度は聞いたことがあると思う。トップダウンだ、ボトムアップで、などと言う場合、その意味や用法はおおよそ2つに大別される。一つは、組織内の意思決定構造に関する表現。この場合、トップダウンは組織のトップが決定して下位層や現場の人間に伝達する様を指す。一方で、ボトムアップは、 組織の下位層や現場の意見が組織全体の方向性を決めていく様を指す。ここではトップ [続きを読む]
  • 新しい業界の、新しい種類のプロジェクト
  • 今週から、全く経験のない新しいプロジェクトに入った。このプロジェクトは、色々な意味で自分にとって新鮮である。まず、業界が新鮮。この業界について、僕は今までの人生で殆ど考えたことがなかった。予備知識は、全くない。また、我々とクライアントとの触れ方が新鮮。通常のコンサルティングワークでは考えられないほどに、クライアントの日常業務に入り込んで、クライアントと共に仕事をする。クライアントの社内会議にも日々 [続きを読む]
  • 「成長」の実感
  • 「成長」しているかと言われて「はい、しています」と即答できるほど成長の実感のある日々は過ごしていないし、そもそも天邪鬼な自分は成長という言葉があまり好きではないのだが(※)、ふと「ああ、成長しているのかもしれない」と感じることが昨年末にあったので(いまさら!)、備忘録的に書いておきたい。※何をもって「成長」と言うのか分からないからである。定量化、数値化が容易なものは、成長の定義にフィットしやすく理 [続きを読む]