narikawayuichi さん プロフィール

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narikawayuichiさん: 認知症と美しい老後
ハンドル名narikawayuichi さん
ブログタイトル認知症と美しい老後
ブログURLhttp://narikawayuichi.jp
サイト紹介文緑協和病院院長の成川有一です。ブログ内で認知症のご相談をお受けしています。お気軽にご相談ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供182回 / 365日(平均3.5回/週) - 参加 2015/06/06 10:42

narikawayuichi さんのブログ記事

  • 青田さんへの回答
  • お父さまは、86才で2度目の骨折さらに急性期病棟で、ご家族の面談時間以外は拘束されているとのお話ですが、1日に40分ほどのリハビリで認知症が改善するか、他に良い方法があるかと言われれば、極めて悲観的な回答しか出来ません。基本的に拘束されている状態だけでも認知症は急激に悪化します。青田さんが現在なさっている以上の献身的な努力以外は私も思いつきません。私がそこの病院の医師なら脳血流改善剤の注射(この治療方法 [続きを読む]
  • ラブラさんへの回答
  • 誰でも高齢になると、認知症になりえます。現在のわが国の認知症発症者は462万人、軽度認知障害は400万人で、合わせると65歳以上の4人に一人が認知症とその予備軍だとも言われています。さらに85〜90歳の年齢階層では約6割以上、90歳以上では7割以上が認知症かその予備軍になっています。すなわち、私たちは長生きすれば認知症になる可能性が高いということです。そして私の認知症外来、もしくは認知症講演(年に数回以上は各地域 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(57)
  • 今回は「嚥下障害」について考えてみましょう。種々のリハビリでも一番遅れている分野といっても過言ではないでしょう。専門医の記述が著しく少ないのも、この分野です。何故かと言えば、彼らの多くは中枢性でしか「嚥下」の問題を捉えていないからです。もっと末梢的に口輪筋を鍛えたり、顎関節の活動性を向上させる事により「嚥下障害」が改善するのではないかと、何故か考えてはいないのです。さらに老人性うつ病やレビー小体型 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(56)
  • 次は嗅覚障害についてのお話です。昨今ではアルツハイマー型認知症発症の3年ぐらい前から、嗅覚障害が発生している可能性があると指摘する医学者が多くなっています。日本の認知症患者に最も多いアルツハイマー型認知症の症状は記憶障害から始まるといわれてきました。脳の中の記憶をつかさどる海馬という部位が萎縮することにより記憶障害が起きるのですが、それより前に、鼻の奥にある嗅神経(きゅうしんけい)の細胞がダメージ [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(55)
  • これから数回は、このブログで認知症予防のリハビリについて考察してみます。先ずは「運動療法」からです。加齢により、少しずつ身の回りの動作が行えなくなって来ますと、筋力低下、心肺機能の低下、持久性・耐久性の低下、関節可動域の低下などが起こります。身体機能が低下すると、日常生活動作がますます困難となり、やがては寝たきりへと進行します。転倒のリスクが高くなり、骨折や怪我の原因となったり、関節拘縮を起こす危 [続きを読む]
  • 青田さんへの回答(再々)
  • 新薬の治験の意味が分かりません。もし、レミニールに関して新薬と考えていらっしゃるならば大きな誤解です。それ以外の新薬についてのお話しならば、その使用には私も賛同しかねます。レミニールはアリセプトで嫌な副作用経験をお持ちの患者さんや医師には、同一製剤として偏見されがちですが作用は緩和で、覚醒作用と精神安定作用さらに認知機能がバランス良く向上させるみたいです。私自身も何年間はレミニールに強い偏見を持っ [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(54)
  • 認知症の公開質問をスタートさせて3年半、これらの質問を通じて私は随分と勉強させて頂きました。また、それ以上に「認知症専門誌」の記述もかなり変わりました。治療方針も多くの専門医から様々の意見が出され混沌さが増している感じが強くなっています。認知症と言えば、アルツハイマー型認知症と言われた時代が長く続いていましたが、時代の流れと伴にレビー小体型認知症にも多くの関心が集まり始めました。認知症+パーキンソン [続きを読む]
  • 青田さんへの回答(再)
  • アリセプトの市場占有率に圧され、また販売時期が遅れた事もあってレミニールの知名度は幾らか低いかもしれません。ちなみにアリセプトの国内販売承認は1999年11月、レミニールは2011年3月です。ともにコリンエステラーゼ阻害剤ですが、実際的な薬理作用は微妙に違います。つまり、承認時期が遅れた分だけ、アリセプトの副作用が改善されたのかもしれません。アリセプトに比べて易興奮性や消化器症状も少ないです。さらにアリセプ [続きを読む]
  • 青田さんへの回答
  • お母様の場合に薬物服用を考えるならば、アリセプトよりレミニール4mg×2(朝、夕)×1ヵ月、次の1ヵ月はレミニール8mg×2(朝、夕)計16mgこれに抑肝散2.5g×3(朝、昼、夕)の併用使用を私なら考えます。アリセプト単独使用より副作用報告が少ないからです。これ以上のレミニールの増量は、後の症状次第です。レミニール4mg×2と抑肝散7.5gの併用服用でも初回から2週間ほどの使用で十分な効果が得られる事も多いので、その後の経過を教 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(53)
  • 話は再度病院運営の事になります。病院の職員数は160名ですが、この程度の規模ですと、中小企業とも言えず大規模に属するとも言えない組織体です。1人のトップで目を配るのは少し困難さを感じます。トップが30〜40歳代の若さですと、当然スタッフも若い人が多くなりますので、随所で不満の声はあるものの若いエネルギーで、多くの困難は何とか乗り切れるものです。さらに若さのエネルギーは遊びにも向かいますから、病院開設10年ぐ [続きを読む]
  • はなさんへの回答
  • ご返事が遅れて申し訳ございません。裁判所に提出する正規の診断書(5万円ぐらいの費用負担)を、認知症専門医もしくは精神科医が書いて、裁判所(恐らくは家庭裁判所)に提出すれば「認知症として自己判断能力は無い」との判断で、お母様の意向は通らないと思います。ケアマネでも、そのあたりの手続きは分かっていると思うのですが。ただし重要な事は通常の診断書では意味をなさないです。あくまで裁判所が認める形式に沿った診断書 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(52)
  • 病院運営の最大の悩みは、いつも人手が足りないとの危機感です。それは時に医師だったり、看護師だったり、薬剤師その他の種々の職種で常に人手不足の問題は抱えています。何もこれは病院に限らず日本の全ての企業が抱えている問題なのでしょう。それでも病院が他の業種と違うのは、無資格者の人手集めに苦労の種が尽きない事です。薬剤師や検査技師などの有資格者は、医療関係で働くしかない訳ですから比較的に人手の確保はしやす [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(51)
  • 現在社会では、多くの情報が氾濫しています。医学情報も同様です。時に少し疑わしい情報もあります。マスメディアからの医学情報は膨大な量です。テレビ、新聞、週刊誌そしてネット上で流される情報は洪水の様で、多くの人達に戸惑いを与えています。それら情報の中には、医師として納得の行くものもあれば、かなり怪しいものも多分に含まれています。外来診療の合間にも、「テレビで血圧の話をしていたんですが、私の血圧は高くな [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(50)
  • 私が医学部の学生時代(1970年代)、医師はまだ権柄尽(けんぺいず)くな人が多かった気がします。特に大病院の医師の中に、その様な人が多かった印象があります。まだ医師が「お医者さま」と、呼ばれていた時代でした。結核を始め、多くの感染症が克服され日本人の平気寿命は飛躍的に向上して行きました。乳児死亡率も激減しています。1955の乳児死亡率39.8(出生1000人に対する死亡率)に対して2000年での死亡率は3.2までに減少してい [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(49)
  • かつて大学病院の助手時代、「医師国家試験対策」補助指導を半年ほどさせられた事があります。医師になって9〜10年目ぐらいだったと記憶しています。血液内科に籍を置いていましたので、指導教科は当然血液学です。5年間ぐらいの過去問を見ながら、最先端の知識にも目を通して20人一組で90分間の講義をして行きます。詳しい事は忘れましたが、90分間を1単位として4〜5単位ぐらいのカリキュラムだったと思います。未だ骨髄移植のな [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(48)
  • 認知症の外来診察を通じて常に思う事は、家族が率先的に参加して、医師と二人三脚で少しでも親なり、配偶者の認知機能を改善しょうと努力する人と、性急に結果を要求する家族とでは明らかな違いが出て来る様に思えてなりません。こう書くと如何にも医師の言い訳に聞こえるかもしれませんが、認知症治療は試行錯誤の連続です。ご家族と医師の手探り状態であると言っても過言ではないのです。何故ならアルツハイマー型認知症にのみ単 [続きを読む]
  • 一成さんへの回答
  • 親子間では困難かもしれませんが、基本的に認知症を悪化させない重要なポイントは感情のコントロールです。如何に良好な関係を維持させるかです。どの様な間違いがあっても、否定しないと云うのが根本です。否定すればするほど認知症が悪化して行くと言われています。脳トレも重要ですが、それ以上に感情のコントロールが大切です。普通の人でも褒められれば良い気持ちになり、叱られれば不快な気分で思考が停滞するのが一般的です [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(47)
  • 「認知症の公開質問」で、ある方から脳トレにどれ程の効果があるかとの質問を頂きました。とりあえず回答には、これまでの外来診察を通じての効果実績の一部を披露させて頂きました。その後で色々と考えてしまいました。「脳トレ」否定説を唱えている医学者も数多くいる事は存じていました。もちろん肯定派の医学者も、それ以上に多くいます。しかし、私自身の外来診察を通じての体験から申し上げれば単純な結論は出せないと云うの [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(46)
  • 私の認知症外来には、色んな患者さんが来ます。一番手のかかる患者さんは幻覚や暴言の激しい患者さんです。さらに認知機能が保たれていたりすると、より治療に手間がかかります。「俺がボケているって、ふざけるな!」と、怒鳴られる事も稀ではありません。こんな時の対応は、穏やかに相手の気持ちに添いながら…「いや、お年の割にしっかりしていらっしゃる。とても75才には見えませんよ。ともかく血圧だけ測らせて頂いても良いで [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(45)
  • 途中から外来診療に来なくなる人たちが時々います。他の医療機関で診てもらっているのなら、それはそれで良いのですが…全く診療を拒否してしまう人もいます。特に高血圧の人など、まるで自覚症状がない場合は…。「仕事が忙しい」と云う理由で、2度ほど降圧剤を出した切りで後は2年以上も姿を見せなかった患者さんがいました。その人は40台半ばで一見健康そうな男性でしたが、血圧は190/110と、かなりの高目です。このぐらいの血 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(44)
  • ある休日に妻と二人で、近くのデパート脇の公園を歩いていました。すると車道の向こう側で3才ぐらいの男の子が大きな声で突然に泣き出す光景に出会(でくわ)したのです。親らしい人影は何処にも見当たらず、数人の大人たちが子供の脇を黙って通り過ぎていました。誰も余計な事に関わりたくないかの様に…しかし私たち夫婦は、黙って見過ごす気持ちにはなれませんでした。自分の子供が迷子になったら…と云う思いが重なったからです [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(43)
  • 日々の外来診察を通じて思う事は、医師と言えども所詮は人間で、患者さんとの間に言葉の軋轢(あつれき)を起こしてしまう事があります。ある患者さんの例を出します。その患者さんに私としては出来る限り丁寧に相手を気づかいながら精一杯説明したつもりでしたが、理解してもらえませんでした。その方は50歳代後半で身長166cm、体重98kgの男性でした。糖尿病があって高血圧と高脂血症も合併し、かなりの薬を飲んでいます。典型的な [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(42)
  • 秋の講演「年齢の壁」は、80名以上の参加者があって、なかなか盛況でした。病院スタッフは10名近くがサポートしてくれて、とても助かりました。受付けとか、会場の整理とかの下支えがあってこそ、私の拙い講演も成立するものだと改めて感謝の念を強くしました。その感謝の思いとは別に、スタッフの多くが私の講演そのものには、外部の参加者ほどには関心を示していないのではないかとの奇妙な寂しさに襲われました。何でそんな気持 [続きを読む]
  • ママレードさんへの回答(再々)
  • ママレードさんへの回答(再々)とりあえず、ウィンタミン散の使い方は以前申し上げた方法で様子を見るしかないと思います。メンタル・ケアに関しては、すでにご存知かもしれませんが【ユマニチュードの実践編】を参考までに、ご紹介します。何かの参考になれば幸いです。さて、「ユマニチユード」の実践編です。テクニックは見る、話す、触れる、立つという4つの柱を基本とし、150を超える技術で構成されています。そして全てのケア [続きを読む]
  • 青田さんへの回答(再々)
  • 私の認知症外来での、「脳トレ」はそれなりの効果が見られます。長谷川式テストで言うなら14→18点ぐらいまでアップするケースも稀ではありません。問題は「脳トレ」の実施の仕方により大きい差が出ます。焦らず、笑みを絶やさず、間違いを否定せずに地を這う様に続けて行く努力です。ある82才のご婦人は毎回外来に訪れる度に、私が何時も宿題の様に手渡す「脳トレ」用紙を、「こんな物は一度も見た事がない」と、半年以上も言い続 [続きを読む]