narikawayuichi さん プロフィール

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narikawayuichiさん: 認知症と美しい老後
ハンドル名narikawayuichi さん
ブログタイトル認知症と美しい老後
ブログURLhttp://narikawayuichi.jp
サイト紹介文緑協和病院院長の成川有一です。ブログ内で認知症のご相談をお受けしています。お気軽にご相談ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供200回 / 365日(平均3.8回/週) - 参加 2015/06/06 10:42

narikawayuichi さんのブログ記事

  • 診察室からコンニチハ(17)
  • 現在の精神医学はクロルプロマジンの発見により、薬物全盛時代となっています。統合失調症の寛解率も格段に向上しています。それに伴い臨床心理学などの社会科学は下火になって来ました。そんな影響も手伝ってか、認知症の治療分野でも薬物を中心とした試行錯誤が多くなっています。次に私が理想的であると考える認知症の治療指針は、臨床診断を中心に進めながら画像診断は補助手段とする診療方法です。医師自身の臨床診断能力を高 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(16)
  • それにしても認知症専門医は、どの様にして患者さんに接しているのでしょうか?私の知る限りで、最も理想的なタイプはカウンセリングと脳トレ、音楽療法などに力を入れ抗精神薬を殆んど使用しない医師たちです。在宅が困難な場合は、数ヶ月間の入院加療となります。ピック病の患者さんが病院の器物を破損しても、咎める様な事はしません。ただ患者さん方の怪我にならない様にと気遣うばかりです。止めようとするから、逆に粗暴な行 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(15)
  • 肺結核の根本治療がない時代には、栄養を付け、出来る限り安静を保って自然治癒力を高めると云うのが一般的でした。現在の「認知症」治療も同じ様な状況にあるのかもしれません。生活習慣病に注意して、脳トレを頑張って少しでも「認知症」にならない様に努力して行くと云うのが基本的な考え方ですから…認知症の根本治療とは、脳神経細胞に生じた異物(変性細胞)を除去するか、あるいは薬物で消去させるのが目標となります。現在、 [続きを読む]
  • アガパンサスさんへの回答(再)
  • アガパンサスさんへの回答(再)私の認知症外来は再診は予約制ですが、初診はフリーでもOKです。認知症外来は火(午前)木(午後)金(午前)となっています。午前診は9:00〜12:00午後診は2:00〜5:00までです。初診でお出で頂くなら木曜の午後診が比較的に空いています。以上、お出で頂ける事を期待しています。 緑協和病院 045-962-6666 病院長 成川 有一 拝【ご質問】成川先生お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(14)
  • 一方、認知症治療薬の歴史を見てみましょう。私の知る限り最初の治療薬は【ホパテン酸カルシウム】ではないかと記憶しています。昭和53年(1978)に認可され、軽い精神発達遅滞や脳血管性認知症の治療薬として用いられましたが、実際には効果がなく深刻な副作用が報告され、平成10年(1998)に保険適用薬としては禁止されました。この間に1兆円規模の売り上げがあったと推定されています。正に大手製薬会社の売り得です。その間にも [続きを読む]
  • アガバンサスさんへの回答
  • 先ずはお詫びから、私のiPhoneが極めて不調で質問者の記載が何故か届く事が遅いのです。何か他のツールがないか確認しています。いずれにしても、回答が極端に遅れた事を深くお詫びいたします。それでは回答に入らせて頂きます。中枢性の睡眠時無呼吸症候群から疑ってみるべきかと思います。それには脳波検査(神経内科)のチェックが必要であると思います。もちろんMMSEや長谷川スケールの検査も受けるべきでしょう(神経内科)。さら [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(13)
  • かく言う私が、それほど真摯に医学的な問題に日々取り組んでいるのかと問われれば、それは厚顔無恥の誹(そし)りを免れないでしょう。現実の臨床の場では常に慌てふためいて医学書のページをめくると云うのが本来の姿でした。そんな私が老人ホームで多くの認知症の患者さんと出会い、最初に考えたのはこんなにも多くの薬が高齢者に必要なのであろうかと云う疑問です。多少の不安を抱きながらも認知症薬を少しずつ減量してみますと、 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(12)
  • 長い医療訴訟の結果、私たちは全面勝訴となりました。奥様の書いた念書と、私の再度の転院勧告が功を奏して私に医療上の過失はないと判断されたのです。しかし勝利感はなく苦い経験だけが、残りました。それ以降は、私も少しずつ認知症の勉強をするようになりました。それからしばらくして、私はある老人ホームの嘱託医を引き受ける機会に恵まれました。そこではアルツハイマー型認知症の薬が漫然と多くの患者さんに使われていまし [続きを読む]
  • 断章(30)
  • (30)日々の思い昭和の時代を考える(その23)一般に「準賠償」は賠償請求の放棄と引き換えに提供される無償供与とされているが、その内容は様々であり、厳密な法的定義は無い。しかし、戦後処理的性格を有する有償供与[無金利・低金利の借款]を準賠償に含むこともある。例えば通商産業調査会は、日韓基本条約における韓国への円借款と、血債に対する補償として無償供与と共にシンガポールに提供された円借款の2つ(計706億6800万円 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(11)
  • その年の残暑も未だ厳しい9月下旬に、裁判所から突然、「本日、証拠保全の手続きに入ります」との通知が届きました。私と事務長は何の事かサッパリ分からず、ただ互いの顔を見合わせるばかりでした。通知書が届いた1時間後には、裁判所から多くの職員が病院に雪崩(なだれ)込んで来ました。「〇〇さんのカルテ、レントゲンフィルム、処方箋、検査伝票、ナース記録の全てを至急に集めて下さい」との、一方的な指示です。〇〇さんのカ [続きを読む]
  • 断章(29)
  • (29)日々の思い昭和の時代を考える(その22)【占領した連合国に対する賠償】占領した連合国に対する賠償とは、サンフランシスコ平和条約第14条で定められているところの日本が占領し損害を与えた連合国と二国間協定を結んで行った賠償のことである。一般に狭義の「戦争賠償」は、この二国間協定による賠償を指すことが多い。この賠償を受ける事ができたのは、以下の2つの条件を満たす国である。平和条約によって賠償請求権を持つと [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(10)
  • この様にしてセレネース3mgの使用で、この患者さんは別人の様に大人しくなりました。食欲も良好で、拒薬もなくなりました。先ずは、メデタシ、メデタシと云った所です。「何だ、抗精神薬だからと言って、そんなに難しいものでもないんだ」私はそんな甘い考えを抱いて、少しばかり慢心気味になっていました。しかし、それから10日もしない間に患者さんの病状は徐々に悪化して行きました。先ずは食欲が落ち、意識レベルも低下して一 [続きを読む]
  • 断章(28)
  • (28)日々の思い昭和の時代を考える(その21)「日本の戦争賠償と戦後補償」日本の第二次世界大戦後の戦争賠償および戦後補償については、戦争によって損害を与えた国々および人々に対する賠償・補償問題が戦後処理の重要な課題の一つであった。なお項目名では便宜上「戦争」「戦後」としているが、同時期の戦争とは直接には関係ない、補償についても含めて述べる。それらを含んだ戦争賠償・補償については日本と各国との間で条約・協 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(9)
  • 「ピック病」の極度の人格破壊時は暴力行為も激しく、通常の外来診療では対応が困難です。ほとんど精神科領域の統合失調症(かつての精神分裂病)と対応は変わらないからです。内科の外来診察室では、大声で騒ぎまくったりしますので、多くの場合は精神科で診てもらう事となってしまいます。保護室と呼ばれる個室が必要になる事もあります。内服薬も飲んでくれないので、点滴による精神安定剤の使用で数日間はメンタルケアをしなけれ [続きを読む]
  • 断章(27)
  • (27)日々の思い昭和の時代を考える(その20)【朝鮮戦争による日本への影響】*日本の再軍備化への示唆韓国への米軍支援部隊は当時、日本に駐留していた約7万5000人を即時参戦させた。アメリカ軍はすでに韓国からほぼ撤退しており、韓国内には僅かな数の軍事顧問しか存在せず、朝鮮戦争の勃発では日本での駐留軍を派遣するしかなかった。そうなると、どうなるか?日本は戦後GHQによって徹底的に非軍事化を進められていたため、旧日本 [続きを読む]
  • ミナガワさんへの回答
  • 81歳のお母様の入院前の症状は、レビー小体型認知症に伴う「ウツ症状」ではないかと思われます。恐らくレビー小体型認知症に伴う多彩な病状で、特養では対応が困難になって来たのでしょう。入院先の病院で、どの様な薬が使用されたのかは分かりませんが、服用上の問題は当然のごとく考えられます。レビー小体型認知症の最大の問題は、薬剤過敏症状です。少量の薬を慎重に使用するのが原則です。安易な薬の投与は副作用ばかりが多く [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(8)
  • では私の日常の診察風景から、ご紹介しましょう。初診の患者さんの場合は、先ずは頭部CTと長谷川式認知症スケールを受けてもらいます。過去に脳梗塞の既往があるのか、それ以外には脳萎縮の程度などもチェックさせて頂きます。もちろん正常圧水頭症の有無なども見させて頂きます。そして患者さん自身の診察となります。同時に「お薬手帳」なども拝見させて頂きます。高血圧、糖尿病、高脂血症などは言うに及ばず、甲状腺機能障害の [続きを読む]
  • 断章(26)
  • (26)日々の思い昭和の時代を考える(その19)【朝鮮戦争】の続き混乱を狙った奇襲攻撃に加え、軍事力でも圧倒的に優位な北朝鮮軍は開戦3日後の6月28日にソウルを陥落させた。指揮系統が混乱した韓国軍は漢江にかかっていた橋を避難民ごと爆破(漢江人道橋爆破事件)して、軍の士気をさらに下げる要因を作った。これを見たアメリカは、7月4日応戦のために日本に駐留していた陸軍を投入した。しかし、想像以上に強い北朝鮮の装備にあっ [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(7)
  • 私の日常診察では、画像診断は認知症に関しては補助的に利用しているだけです。診療行為は患者さんに6割、ご家族に4割の態度で接しています。私たちが診察室で患者さんと向き合うのは10分程度です。しかし、その間に認知機能を見たり、その不安症状を探ったり、さらに患者家族に「認知症の理解」を深めて頂いたりしていると、10分はおろか30分ぐらいは過ぎてしまう事もまれではありません。ともかく患者家族は日頃の介護疲れから、 [続きを読む]
  • 断章(25)
  • (25)日々の思い昭和の時代を考える(その18)1950(昭和25)年6月25日 : 朝鮮戦争勃発(1953年7月27日休戦)朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)は、1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権を巡る国際紛争で、1950年6月25日に金日成率いる北朝鮮が中華人民共和国の毛沢東とソビエト連邦のヨシフ・スターリンの同意と支援を受けて、国境線と化して [続きを読む]
  • 長嶋さんへの回答
  • 78歳のお父様のレビー小体型認知症は何時頃から病状が明らかになったのでしょうか?肘や膝が曲がって一歩が出づらいと仰るのは、パーキンソン症候群に基づくものなのでしょうか、あるいは関節の拘縮によるものなのでしょうか?変形性膝関節によるものであれば、ヒアルロン酸の関節腔内注入で、ある程度は軽減するかもしれません。しかし、パーキンソン症候群(レビー小体型認知症に伴う)によるものであれば、抗パーキンソン薬の適 [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(6)
  • 私たちが認知症患者さんを診る上で、最も注意しなければならないのは、高齢に伴う多くの疾患です。食欲不振で認知症が悪化して来院した90歳の女性に、大きな胃潰瘍を内視鏡で見つけた事もありました。この女性は胃潰瘍の治療で、食欲も改善し認知機能も著しく向上しました。認知症がある程度進行しますと、胃痛や腰痛などの自覚症状を明瞭に訴えられない事が多いのです。さらに痛みに対する感覚も鈍麻するようです。この為に多くの [続きを読む]
  • 断章(24)
  • (24)日々の思い昭和の時代を考える(その17)「昭和の四連続超巨大地震」の続き*3)1945年の三河地震1月13日 三河地震(M6.8*M7.1という説もある)が発生地震によって、延長20kmの大規模な地震断層「深溝断層」が出現した。東南海地震のわずか37日後の午前3時に内陸直下型の三河地震が発生したので、この地震は昭和東南海地震の余震だとも言われている。三河地震については死者2652人と報告。未明の発生で「人的被害が非常に [続きを読む]
  • 診察室からコンニチハ(5)
  • ピック病についてピック病とは前頭側頭型認知症の一つで、前頭側頭型認知症の約8割は、ピック病だと言われています。前頭側頭型認知症とは、主に前頭葉、側頭葉前方に委縮が見られる認知症ですが、その中でも脳の神経細胞に「Pick球」が見られるものを、ピック病とよぶことが多いのです。一方で「Pick球を認めたものすべてを同じピック病として扱うべきか」については、現在でも議論が尽きません。以前は、前頭側頭型認知症は全て [続きを読む]
  • ママレッドさんへの追伸
  • リスパダール液(0.5ml)の注入についてのお答えです。自分の体調が良くないと、肝心の質問さえ見落として自分勝手な見解をただ記述しているのに過ぎない自分が恥ずかしく思います。現在お母様に使用されているリスパダール液の量は問題ないと思います。毎夕に一回程度の服用量ならば、パーキンソン病に似た錐体外路症状が出現する危険も心配はないでしょう。またデパケン100mg(H27.12/26)コントミンは12.5mg(H28.1/30)の服用経験 [続きを読む]