自然の中に さん プロフィール

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自然の中にさん: 自然の中に
ハンドル名自然の中に さん
ブログタイトル自然の中に
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/yomeinashi
サイト紹介文旅と山とスケッチ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2015/06/08 00:09

自然の中に さんのブログ記事

  • 紅葉を見ながら考えた。
  • 平林寺の紅葉を見ながら考えた。桜の花の下なら、やはり酒だろう。柳なら、ドジョウだろうか。では、紅葉の木の下なら、なんだろうか。なんといっても、和服の女性が似合う。憂いを含んだうつむき加減の女性がいい。水面に浮かぶモミジを、じっと眺めているのがいい。「京都〜大原三千院〜」の歌詞のような女性なら、なおいい。平林寺の広い境内を徘徊しながら、しばしヘボ詩人になったが、詩は浮かんでこなかった。 [続きを読む]
  • ※ 紅葉が去ると冬が来る・・・それも又よし。
  •  紅葉は山から里へ、里から市街地にまで下りてきた。そして、間もなく冬がやって来る。いつからが冬なのか、その境目は定かではない。ちょうど、人の老いのように、ゆるやかに始まるからだ。一日一日、忍び寄るように時が流れ、ふと気づくと木枯らしの吹く冬となり、容赦ない現実を見て困惑する。 しかし、それもまたいいではないか。冬は冬で、冬にしか味わえない情緒がある。雪の降る日など遠くは霞んで見えないが、木の枝に積 [続きを読む]
  • ※ 4億年前の大地の遺産ジオパークを船から望む
  •  愛媛県西予市には、4億年前の地層が海上に突き出ている。しかも垂直に突っ立っている。歴史を積み重ねた地層だから、当然水平に積層されるのが普通である。ところが地殻変動により、数億年もかけてとうとう垂直までに折り曲げられてしまった。それが半島となり、島となった。海面に突き出た二つの島が、屋形船の上から一つに重なる光景を見た。縦じまの地層が、見事に重なり合体するのである。 [続きを読む]
  • ※ 石鎚山の顔は変化する。
  •  富士山と違って、石鎚山は見る場所によって姿がちがう。富士のように円錐形ではないからだ。石鎚は、石鎚スカイラインから見ると、まるでミニ剣岳のようだ。   瓶ケ森からの石鎚山UFOラインからの石鎚山石鎚スカイラインからの石鎚山松山市内からの石鎚山 [続きを読む]
  • ※観音沼  憂愁の秋
  •    紅葉の木の間から、観音沼の水面がキライラと輝いていた。こんなに華やかな景色なのに、なぜかこのたたずまいに哀愁を感じる。それは、やがて散ってゆくはかなさが、わが身と重なるからか・・・それでも、俺は憂愁の秋に限りない親しみを感じる。 (南会津、観音沼にて2018/10/9) [続きを読む]
  • ※柿の木から落ちて気絶する。
  • 散歩途中、農家の庭先の柿の木に、熟した実がたわわになっていた。それを見た時、すっかり忘れていた記憶がよみがえった。 子供の頃、といっても小学4〜5年生の頃だったか、私は柿の木から落ちて気絶したことがある。故郷の家の裏庭の無花果の木のそばに、柿の古木があった。直径30cmはあっただろうか、高さも屋根の上を超えていた。台風で折れた木の折れ口は、朽ちて穴になり、野鳥の巣となっていたこともあった。そんなに実がな [続きを読む]
  • ※ 間が大切、間がないと間抜け。
  • テテン・テン・テン・テン・テンツク・テンツク・・・・お囃子の太鼓と共に、ステージの右手からチョコチョコと出てきたのは、落語の桂小南師匠である。思ったより小柄だ。さもあらん、ここは市の文化会館で、敬老会の会場である。二階の階段席から見下ろしているのだから、小柄に見えるのも仕方がない。双眼鏡が欲しいくらいだ。 久しぶりに生の落語を聞いたが、噺家という人は今更ながら話の間の取り方がうまい。老人たちを見回 [続きを読む]
  • ※ 赤い糸
  • 先日、久しぶりに昔の山仲間と飲んだ。山の話でネタは尽きない。なんのことはない、老人の昔の回想だ。それほど、われわれは歳を取ったということだ。 それもいいじゃないか。もう高山には登る体力もないのだから、老人の慰めとして昔を懐かしむのも脳の活性化、すなわちボケ防止のひとつだ。 まだ結婚前の頃だった。先日飲んだ友と先輩の3人である年の夏、燕から槍まで縦走した。中房温泉からの登りは、北アルプス三大急登と言 [続きを読む]
  • ※男の幽霊?
  • たしかに最近の豪雨はものすごい。先日の夜、自宅まであと少しのところでゲリラ豪雨に出会った。路面に大粒の雨がたたきつけられ、その跳ね返りがズボンの裾を濡らす。思わず目の前の大木の下に駆け込んだ。50mほど先には軒の長い民家が見えるが、そこまで走るだけの余裕はない。暗がりの大木の下での雨宿りだが、効果は薄い。その時、通りかかった車が、ギョッとした顔をして急にスピードを上げて走り去った。男の幽霊にでも会っ [続きを読む]
  • ※「加齢・老化」は禁句か?
  •  先日久しぶりに皮膚科に行った。しばらくおさまっていたカユイカユイ病(正しい病名は痒疹という。なるほど、ヨウシンにはヨウジンしろということか)が再発したようだ。皮膚にポツンとごく小さな湿疹のようなものが出来ると、その部分が痒い。思わずかくと、たちまち痒さはその点を中心に半径4〜5cmの範囲に広がる。 昼前の待合室に入ると、客が30人ばかり待っている。いつもお世話になっている内科と違って客層が広い。内科の [続きを読む]
  • ※ 微笑み
  • 「ほほえみ」って、不思議ですね。ほんのわずかな、ふとした表情なのに、ほほえみに出会うとホッとします。笑いの一種なのかもしれませんが、烈しい感情の表現ではなく、静かで、ひそやかで、奥ゆかしい。「敵意はありませんよ」という意思表示だろうが、そのほほえみに会うと、男は往々にして勘違いすることもある。欧州のホテルでエレベーターに乗った時だった。ドアが閉まる寸前、金髪の女性が飛び込んできた。私は思わず手でド [続きを読む]
  • ※ 那須の沼ッ原湿原(7/21)
  • 那須岳山ろくの沼ッ原湿原(1230m)は、森の中を吹き抜ける風こそさわやかだが、木道は真夏の太陽でまぶしく照り返していた。異常気象がここにも及んでいる。湿原に水がなく、ひび割れが出来ていた。この夏は、あまりにも暑いので花たちも驚いたのかすっかり姿を消し、ニッコウキスゲやコバイケイソウ、ノハナショウブたちも水分を抜き取られ、下を向いてしおれている。かろうじてアカバナシモツケがピンク色の花片を寄せ合ってい [続きを読む]
  • 能登を旅す(千枚田)
  • *白米の千枚田: 駐車場からすぐ下に、千枚田が広がっている。文字通り1000枚以上の水田が身を寄せ合って、海に続く傾斜に張り付いている。17世紀(江戸初期)から18世紀にかけて完成したそうだ。7月ともなると、苗も大きくなり青々として、段々畑・・・いや段々水田となっている。農家の人の労苦が、懐かしい詩情をかもしだしている。 [続きを読む]
  • 花の名
  • 鷲羽岳が、膨大な夢のようにそびえていた。高山植物が、競うように咲いている。花たちの名は、遠い記憶から消えた。深い谷を越えて、ここまで登って来た。黒部川のみなもとは岩の間から染み出る一滴(ヒトシズク)だった。  風  立原道造 いま だれかが 私に 花の名を ささやいて行った 私の耳に 風が それを告げた 追憶の日のやうに [続きを読む]
  • ※ 仙骨がビールを飲む
  • 文化的な集まりがあった。菖蒲苑で花菖蒲を描くスケッチ会である。 会合の後の反省会に、とある喫茶店に入った。まだ日は高かったが、一杯やることになった。もっとも、このグループの文化人はご婦人方を含めてのんべえが多い。 粛々と一杯目の生ビールが胃袋におさまり、二杯目のが来た。ジョッキがそれぞれのテーブルに廻される。からのグラスを回収するため、テーブルの上で各人の手が乱舞している。と、なにを間違ったか、俺 [続きを読む]
  • ※ ボケの兆候見つけたり
  • 毎年紫陽花の季節が来ると、「今年も半分が過ぎたか」と心の中で回想する。ところが、今年は声に出してつぶやいたらしい・・・誰に言うでもなく、「あ〜あ、今年も半分過ぎてしまったか」とひとりごとを言ったらしい。それを聞いた女房が曰く「ボケが近づくとよくひとりごとを言うそうよ」と。そんなこと女房に言われたくはない。しかし、思い当たることが多々ある。最近、新聞や本を読むときはメガネをはずした方が読みやすい。し [続きを読む]
  • ※ ランプの暖かみ
  • ランプというものは独特の暖かみと、なんとなく物悲しさと同時になつかしさが感じられる。ランプの生活経験はないが、裸電球はある。それとどこか通じているようで、胸が絞めつけられる思いになる。かつて、苗場山への山旅の途中、秘湯の赤湯温泉に泊まった。明治30年の創業で、車では入れない深山である。電気がない、テレビもない、携帯も通じない、あるのは清流沿いの露天風呂とランプと、降るような星空だ。 [続きを読む]
  • ※ あのヒタヒタという足音は?
  •         さきほどNHKの超常現象のテレビを見ていて思い出したことがある。あれはもうだいぶ前のこと……6月、単独で白馬山荘から杓子岳、白馬鑓ヶ岳を経由して、鑓温泉へ下りてきた。温泉でひと風呂あびての休憩、あと3時間も下れば猿倉。灌木で見通しのきかない曲がりくねった山道を、黙々と歩く。人の気配さえなく、ガスがゆっくりと流れる中を、1時間も歩いただろうか……後ろから足音が聞こえる。「おお、やっと人に会 [続きを読む]
  • ※大蛇と樹木の世紀の決闘
  • 絡み合って何十年になるのだろうか?この決闘の結末を見届けることは、私にはできない。そのころすでに他界している。先日、奥秩父の破風山に登った。皆野駅から歩くこと4時間近く・・・地図による歩行時間からは相当に遅れている。皆野アルプスと言われるだけあって、急登が続く。それにしてもここであえぐようでは、みんな歳をとったものだ。 [続きを読む]
  • ※カヌーから眺めるマングローブ・奄美大島
  •  わが胸は〜舟に揺れて〜夢見るよ〜・・・と、ハミングしたくなるような気分だ。パドルを休めて、岸辺を見る。マングローブの木々が、水中に根を出して力強く伸びている。カヌーはゆっくりと川下へ流されている。引き潮だ。 あいにくの曇天だけど、その分、しっとりとした落ち着きがある。と、突然、首筋にポタリと雨の滴を感じた。川面に無数の輪が広がる。雨もまた楽しからずや・・・だ。 先日、初めて奄美大島を訪ねた。 北 [続きを読む]
  • ※羽田空港・展望デッキにて。
  • 川崎の工場群が、春霞でぼやけて見える。旅客機がひっきりなしに着陸している。海の方から下降し、後輪が着地した瞬間、タイヤから煙が出る。黒いゴムタイヤが、硬いコンクリートに衝撃したそのすごさ。前輪が地面に着くと、急激に減速を始める。途端に、あたりに響くひときわ大きな爆音、逆噴射だ。それから、ゆっくりとターミナルへ移動する。ここで、乗客にとってひとつの旅が終わったのか、それともこれから始まりか?羽田空港 [続きを読む]
  • ※ゆきずりの女たち 
  • あゝ けふもゆきずりの女たちみしらぬ女たち ことばもかはさず まためぐりあう日もないその女たちうき雲のやうに彩られてこころに消えぬ女たち    (金子光晴 詩) この詩を読んだとき、さすがは詩人と感心した。なにげない思いを即座に詩にしてしまうその才能は、凡人には持ち合わせていない。しかし、凡人だってその想いは持っている。ただ、すれ違った女性への追憶ではなく、たそがれ人生のはかない思い出にすぎないが [続きを読む]