カイラス さん プロフィール

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カイラスさん: 仄暗いお散歩
ハンドル名カイラス さん
ブログタイトル仄暗いお散歩
ブログURLhttp://honoguraiosanpo.blog.jp/
サイト紹介文廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地・・・探索記ブログ〜ダークツーリズム
自由文廃屋巡りがおすすめ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供169回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2015/06/08 18:20

カイラス さんのブログ記事

  • 再訪、金山ゴーストタウン&ベースボールハウス
  •  北海道、オホーツク海に面する紋別、そこから山に入った鴻之舞といえば、かつては金鉱山の町として栄えていた。しかし、1973年、金価格の下落や資源の枯渇により鉱山は閉鎖。往時には一万人以上の人口を誇った鴻之舞の町は今は見る影も無く、ゴーストタウンという夢の跡どころか、一見すると、丘がピンクで染まる芝桜で有名な「滝上町」から、スイッチバック駅で知られる石北本線「遠軽駅」がある遠軽まで行く際に通過する、思わ [続きを読む]
  • 「アイドル道の極み、腐った山」廃屋、80'sアイドルファンの館.4
  •  想いを重ねるほど胸掻きむしられるほどに愛しい、雲の上の天使のような憧れのスーパーアイドル「南野陽子」と、眠りに落ちるまでのひと時、そして、夢空間でさえ、一緒にいられたらどんなに幸せかと、決して裕福でなかっただろう家のなけなしのお小遣いから工面した僅かばかりの硬貨を汗混じりに固く握りしめて、一時の恥を忍び、女子小中学生が群がる地元の半分自宅のような侘しいファンシーショップで買い求めた、まるで話しか [続きを読む]
  • 【第8話 ロープ君さようなら】「ウタリ惨荘」
  • 轟音と共にはじけ飛ぶLEDランタン。一体・・!?金城から大声で呼ばれ黒岩が背後を振り返ったその瞬間、凄まじい衝撃音と共に部屋が一瞬で暗転した。“LEDランタンが壊れた?”黒岩は本能的に身をかがめて、息を止めた。アクシデントに場慣れした薄昏のメンバーたちは、衝撃の瞬間に澪がひッと大きく息を吸ったほか、誰も大きな声は上げなかった。暗室の中を一瞬の沈黙が流れる。「・・何、いま・・」おずおずとホイさんがしゃべり [続きを読む]
  • 「光の中から現実に囁いた彼」実録、廃屋に残された少女の日記.87
  •  これまでは、ただひたすらに、むっつりと見つめ続けていて、ぶっちゃけ、下心丸出しで知ないうちにニヤニヤと笑みもこぼれて不気味がられていたのかもしれない。 キョーコさんにとっての、憩いの心のオアシス、集体  要は体育の授業のこと。 その集体で、考えられないことが起きた。 今まで、並木まで行って、他校と合同で集合をして体育をやっていた、つまり集体において、キョーコさんは、食い入るように金山君を筆頭とす [続きを読む]
  • 「廃墟で光る車」牧場に取り残された廃墟炭住アパート.2
  •  階段踏面に散らばるコンクリートの砕片を踏みしだきながら、一段一段、上へ。想定外の大きさの砕片を踏み体の安定性を失うと、姿勢を保とうとして、体の重心からの鉛直線のずれを垂直に修正しようと、荷重の掛かっている脚と逆の脚を、下段突き払いのようにして、まぁ真横、若干斜め前方向に出し、平衡性を保つように努める。 ほどなくして、数少ない残された尺別炭住の二棟のうちの一つ、コンクリート壁面の方の二階へと到着。 [続きを読む]
  • 「青年家主の政治思想」都会の秘境、森の中に眠る空き家群落.12
  •  誰がそう呼んだか、東京都杉並区のややもすればとある森に密かに封印され秘されていた、大都会の秘境、青年家主の空き家群落     青年家主の勉強机の  心の中で手を合わせ”しのびない”と思いながらも、空き家群落地上からの消滅を間近に控え、彼の謎に包まれた生涯の解明に少しでもお役に立てられたならとの強い思いから、若干二秒ほどの躊躇はあったものの、意を決して  引き出しを手前に引いて開けてみた。 このま [続きを読む]
  • 「振り出しに戻った、エロ本寮」森の奥の、廃墟エロ本寮.5
  •  北品川といえば、東海道五十三次の第一の宿場町「品川宿」があったエリア。一度行ったことがあるが、昔を偲ばせる旧街道は道幅が今ではとても狭く感じられ、道路沿いには古くからのこじんまりとした商店が、虫食い状態で不規則に間を置きながらも、道の両側にのんびりと軒を並べているのが、都下から来た僕には新鮮な驚きがあった。『近代的なオフィスビルだけかと思ったら、ここが品川なの!?』と。 はじめて行かれる方は、そ [続きを読む]
  • 【外伝 均と巧】廃屋ノベル・Zig-Zag エレジー
  • 乗客も閑散とした午後3時の通学列車。数人の男女の学生がところどころに固まって恋や部活の話に花を咲かせていた。[併せて読みたい]〜「中3少女との間接キス」実録、廃屋に残された少女の日記.70〜「おい、キョーコ。そのコーラ、もう飲まねえの?」タクミ(巧)が隣に座る金山越しにキョーコの手元を覗き込んで言った。「・・うん、なんだかおなか一杯になっちゃった。」金山の目を気にしてか、目を伏せてしおらしく答えるキョー [続きを読む]
  • 「割烹最終章へ」駅前に眠る、廃墟旅館.6
  •  もう敷地内の大抵の物件は見終わり、残すところは、正門と接する月極駐車場付近にある、損傷の度合いが激しい建物群だけになった。 なぜそれらを最後に残してあったかと言うと、入船の正門は現在当然ながら塞がれているとはいえ、駐車場利用客が正門の横からちょっと首を伸ばせば、容易に中を覗くことが出来てしまう。おまけに、その正門近くの建物は崩壊が進行していて、内部の露出が激しく、建物内を探索中でも、駐車場からは [続きを読む]
  • 「余震が示唆する少女の未来」実録、廃屋に残された少女の日記.86
  •  受験勉強を本気でやり抜くという決意に嘘偽りは無かった。連日連夜、眠い目をこすりこすり、数十年後、そう、今では、装飾をする前の、しかも半分燃えた跡のような、崩れかけの盆踊りの櫓のようになってしまった、あの家のあの二階で、未来を勝ち取るため(皮肉なことに)に誓った猛勉強を、背水の陣で挑み、その手綱はいまだ1ミリも緩めないでいる、キョーコ、いや、京子さん。 一方、この世の終わりであるかのようにその終了 [続きを読む]
  • 「廃村愛国少年と、天皇陛下」廃村に行ったら取り壊し直前だった件.3
  •  横須賀市田浦の住宅街のはずれ、左折をすると畑と、田舎のあぜ道のような一本の道。やがてJRの踏切が見えてくる。線路を渡ると、そこはもう、息の詰まるような、奥に吸い込まれて行きそうな、あきらかに今来た景色と違う重い密度の空間が広がっている。これは何かが違うなと。左には、マッドサイエンティストの研究所にありそうな角みたいな電源設備が仰々しい、発電所。廃墟ではない。現在も元気に稼働中の様子。右にはしなだれ [続きを読む]
  • 「寡黙なYouTuberとの距離感」乱された廃墟ロープウェイ.7
  •  忌々しく思いながらも、やはりワンポイントの付け合せとなり絵も華やぐので、改札から下ったホーム壁に描かれているお化けペインティングを後方に捉えるカットを撮っていると、僕の背後で、同行者のSさんと、別の誰か達が話す声がした。振り返れば、高校生ぐらいの二人組で、ビデオカメラを携行している。「君達、動画を撮っているの?」Sさんが、低姿勢で彼らに話し掛ける。「そうです、YouTuberです   」 YouTuberとは、絶 [続きを読む]
  • 「ウタリ惨荘」【第7話 スパークリング】
  • いよいよ開かれたウタリ山荘の入り口。山荘内で彼らが目にしたものは・・!?薪にでも使うつもりだったのだろう。引き戸の背後の玄関の床には、白樺の切り株がごろごろと転がっていた。中には土産として売ろうとしたのか、切り株の断面に枝を差し込んで何かのスタンドに組み立てたものもあった。先頭の黒岩は、切り株の隙間を飛び石のように踏み越えてホールに入ると、LEDランタンを高くかざした。<廃墟サークル『薄昏(うすぐ [続きを読む]
  • 産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋
  •  今や「廃墟ラブホテル街道」と呼ばれて久しいという、湖沿いを縁取る周遊道路の間に、見事な調度品もまだ手付かずに残され、様々あげつらって探索しておくれよと、せがまんばかりの、「廃墟焼肉屋」が、眼下にゴミ丘陵を従え、エロ漫画雑誌のグラビアピンナップ並の醜悪で神妙な五体を横たえて、加えて、入り口もガバガバであると、ここに行かんとして多摩湖に何しに来たと、家に帰ってから後悔するのもなんだと思い、予定に無か [続きを読む]
  • 「少女の覚醒と、群発地震」実録、廃屋に残された少女の日記.85
  •  目前と迫った入試の日を見据えてキョーコさんは、校内テストで取るべき具体的な点数を掲げて、是が非でも高校に入りたい!!と、窓からのぞく、闇夜の森閑として陰鬱とした重く黒い海原のようにひろがる草原に向かって吠えださんばかりに、力強く、その拳を振りあげんとする。 金山君と一緒でなくとも、石にかじりついてでも、高校には行きたい。西澤に入りたい! なんなら、南でもいい!!    今までも掛け声だけは大きく [続きを読む]
  • 「デビュースの庭、大崩落」空中回廊のある、廃墟ペンション.4
  •  途切れることのない、隣家からの薪割りの音が、なぜか懐かしく感じられる。 久しぶりに聞いたような、その安定した等間隔の脈打つような手慣れた力のこもった熟練者による、斧を寡黙に振り下ろす、鼓膜を弾くように響く、渇いた、カッツシーンという、破砕音    これは、肉体と汗と血で稼ぐ、本物の山の男の周辺一帯に響く、雄叫びだ、まるで僕のことをおまえは偽物だと、人の上澄みをすすって手当たり次第食い散らかしてト [続きを読む]
  • 「かけがえのない物、最終探索」廃墟、『チニカ山荘』荒くれ探索.14
  •  チニカを去る前に、探索をした者の礼儀として、”かけがえのない物”がまだ埋まっているのではないのかと、最後に、入念に探してみようと、最終チェックを敢行することにした。 それは、僕にとっての”かけがえのない物”ではなく、勿論、ここのオーナにとっての物である。 不慮の自然災害により、着の身着のまま、山荘を飛び出したっきりで、再興をしたくとも、諸事情で如何ともし難く、ただいたずらに時が過ぎていき、その間 [続きを読む]
  • 「そのままあった、お結界」金光教の廃墟宗教施設を発見したよ.2
  •  異端のオーナー、お寄せいただいた情報では、あの異色の紹介ページが、404 Not Foundになってしまっているとの報告が寄せられる。 ついに、サーバー代にも事欠いてしまったのか    しかし、続報によると、サーバーの管理会社が変更されていて、今あのページは無事復帰を果たしているとのこと。 なおもあのページを発信し続けることの意図はどういうところにあるのだろうか。【併せて読みたい】空中回廊のある、廃墟ペンシ [続きを読む]
  • 廃屋ノベル・Zig-Zag エレジー【最終話 風】
  • 自分の本当の気持ちに否応なく気づかされた均と、その想いに戸惑うキョーコ。不器用にぶつかり合う二人の想いは一体何処へ行きつくのか・・?均は息を切らせながら屋上への階段を駆け上ると、鋼製のドアを押し開けた。キョーコは屋上の手すりに腕をかけて、彼方の湖面に差す朝日の輝きを眺めているところだった。「なんだよ一体、こんなところに呼び出したりして・・・。」キョーコの目から視線を逸らしながら、均は気まずそうに言 [続きを読む]
  • 「姉弟部屋への危路」廃墟、家族崩壊のお宿.7
  •  お宿の裏手、覆い被さるように取り囲むその鬱蒼とした山のほぼ山頂までの離れ小屋探索の全てをやり遂げ、山を下って来た。 腓腹部の痺れを同行人にこぼすことなく、自らの裡に押し留める。 憔悴しきって口でハァハァ息を吸い、チアノーゼみたいな症状をみせるSさんに、ねめつけるような眼で、僕はこう言い放った。「山頂付近のもう片方の離れ小屋、トイレ未確認だったかもしれないんで、もう一回行きましょうか?」Sさんは愛車 [続きを読む]
  • 「サヨウナラ、少女の決断」実録、廃屋に残された少女の日記.84
  •  五月の七日、十五歳の誕生日より開始された、極北の地に住む、名もなき女子中学生の、学校の友達や親兄弟、誰にも言えないような、心の葛藤を書きしたためた、この日記も、その年、最後の月、十二月へと早いもので、突入することとなった。 勉強に恋など、瞬きする間のような、限られた青春のほんの一時、この時期だからこその必修事項の全てに、まだ時間があるわよと、余裕をかましていた、彼女。 最後の集合体育が終わりとい [続きを読む]
  • 湖畔にそそり立つ、巨大廃墟ラブホテルへ
  •  同行者のSさんが、意外にも澄んだその目を爛々と輝かせ、おもちゃをねだるような、物欲しそうな子供のような顔をして、僕にこう切り出した。「私が仕事や友人関係のことで酷く落ち込み、思い悩み、暗い遠い目をして、日がな一日、ちっとも楽しいと思わない、スマホのゲームに明け暮れていた、無益で怠惰な生産性のない日々を送っていた、あの、毎日が子供の頃の夏休みの最終日のような、絶えず喉元に胃液がこみ上げてきては、自 [続きを読む]
  • 「少年の集めた夢の跡」廃屋、80'sアイドルファンの館.3
  •  廃屋の階段を二階へと上がって行く。階段を一歩一歩踏みしめる際に片方の足にのしかかる自重が、想像以上に階段の踏み板を撓ませ、それが壁に伝って小刻みに壁表面を震わせて、少し遅れてから家全体を揺り動かすような、酔いのような揺れを生じさせた。 その場でじっとすることで、共振状態の揺れが治まるのを待ってから、階段を登りきった二階入り口で、ゆっくり頭を持ち上げて頭上を見上げてみる。時の捻じれを可視化でもした [続きを読む]