小浜逸郎・ことばの闘い さん プロフィール

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小浜逸郎・ことばの闘いさん: 小浜逸郎・ことばの闘い
ハンドル名小浜逸郎・ことばの闘い さん
ブログタイトル小浜逸郎・ことばの闘い
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo
サイト紹介文評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽な
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2015/06/10 12:13

小浜逸郎・ことばの闘い さんのブログ記事

  • 誤解された思想家たち日本編シリーズ(10)――伊藤仁斎(1627〜1705)
  •  このシリーズのもとになっていた論考は、西部邁氏が主宰されている隔月誌『表現者』に連載してきたものです。はじめは西洋の哲学者中心に続けていたのですが、二回目だけは、孔子(孔丘)を論じました。 その後、計14回まで続け、孔子を除いた13回分を『13人の誤解された思想家』(PHP研究所)として単行本にまとめました。それ以降も連載を続け現在に至っていますが、こちらは、日本の思想家を取り上げてきました。 しかし [続きを読む]
  • 日本からはもうノーベル賞受賞者は出ない?
  • 今年もノーベル賞が決まりました。巷では、日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が受賞したというので評判になっています。それは結構なことですが、残念ながら自然科学部門では、日本人受賞者がいませんでした。この数年、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞で矢継ぎ早に日本人が受賞してきました。ところが今年はゼロ。ちなみに自然科学部門以外のノーベル賞は、受賞した方や団体には失礼ですが、あまりその価値が信用できません。 [続きを読む]
  • 「希望」拾遺集
  • 上記のように「希望の党」の公約原案が公表されました。一見して、支離滅裂というしかありません。この支離滅裂さは、次の二つの理由に拠っています。①他党の綱領やこれまで誰かが言ってきたことをそのままパクっていること。②選挙対応策として、自民に対抗する姿勢を顕著に打ち出すための目玉商品を、見境もなく打ち出していること。①と②との間で矛盾をきたしてしまうのは当然ですね。①は、主として日本維新の会のそれです。 [続きを読む]
  • いずこも同じ「絶望の党」
  • 衆議院が解散されます。10月22日が投票日と決まりました。安倍首相は、2019年10月の消費増税を実行することを約束し、増税による増収分をすべて「国の借金返済」に充てるのではなく、「より多くを」教育無償化などに充てるそうです。https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170919/k00/00m/010/085000cあ〜あ、というしかありません。いまさら言うまでもなく、PBの黒字化のために増税するというロジックには、何の根拠もありません [続きを読む]
  • 竹田青嗣・小浜逸郎 公開対談のお知らせ
  • 以下の要領で、哲学者・竹田青嗣さんと私とで公開対談を行います。●日時:11月12日(日) 14:00〜18:30●会場:ルノアール新宿区役所横店●テーマ:グローバリズムとナショナリズムのはざまでなお、これをきっかけに、ホームページ「思想塾・日曜会」を立ち上げました。読書会、仲間たちによる講演会、映画鑑賞会など、さまざまなイベントを紹介していきます。竹田・小浜公開対談の詳しい情報も、このホームページに掲載されて [続きを読む]
  • 政治の本質とは何か――山尾議員疑惑に寄せて
  • 報道によりますと、民進党は、8日、幹部会議で幹事長代行に辻元清美氏を選ぶことに決定しました。この人選も問題ですが、山尾志桜里不倫疑惑問題の余震をなるべく早く終息させようとの思惑でしょう。まあ、勝手にやってくれというほかはありません。山尾議員は不倫の事実を認めず、民進党を離党することになりました。離党でなく議員辞職すべきだとの声もありますが、ここで論じたいのは、その種の議論ではありません。解体しつつ [続きを読む]
  • 東部戦線、異常だらけ
  • 今年に入って14回目。儀式のようになった北朝鮮のミサイル発射ですが、8月29日の発射では、襟裳岬上空を通過し、太平洋上に落下。迎撃措置は取りませんでした。本土上空を通過したのは、2007年以来とのこと(当時は人工衛星と発表されていました)。安倍総理大臣は、「我が国の安全保障にとって、これまでにない深刻かつ重大な脅威」と発表し、「断固たる抗議を北朝鮮に対して行」うとともに、「国連安保理に対して、緊急会合の開 [続きを読む]
  • 誤解された思想家たち・日本編その9――鈴木正三(1579〜1655)
  •          鈴木正三(しょうさん)と聞いて、知っている人がどれくらいいるでしょうか。うかつなことに、かくいう私も友人から教えてもらうまで知りませんでした。友人に感謝。以下、手元にある「大辞林」の記述をそのまま写しましょう。《鈴木正三:江戸時代前期の禅僧。号、石平道人など。三河松平家の家臣として武勲があったが、仏道に入り勇猛で武士的な仁王禅を説いた。仏教布教を目的とした著作が多く、一部は仮 [続きを読む]
  • 日経のウソ記事にだまされるな
  •         8月14日の日本経済新聞ネット記事で、「雇用改善で内需拡大 4〜6月実質GDP4.0%増」という見出しが躍りました。http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS14H0F_U7A810C1EAF000/?n_cid=NMAIL001ほんとかね、と思って記事を読んでみると、やはり肝心のところを見ていない浮かれ記事です。まず、名目GDP成長率については何も書かれていません(新聞記事には1.1%との記載がありますが、なぜかネット記事で [続きを読む]
  • 大岡 信 編訳『小倉百人一首』をテキストに語り合う(その3)
  •         【概説その2】 以上のように、百人一首の恋歌には、相手への思いがそのまま自分の命や死に対する自意識と折り重なって表現されるという特徴が強く見られます。恋の情熱に燃え尽きんとすること、秘めたる恋をそのまま墓場まで持ち越すこと、こうしたリズムと振幅の激しさのうちに、宮廷歌人たちの心のあり方をうかがうことができます。平安時代の詩歌を少しでも理解しようと思ったら、まずはその異常なまでの心拍 [続きを読む]
  • 大岡 信 編訳『小倉百人一首』をテキストに語り合う(その2)
  •         【各歌感想】 それでは、私が選んだ十首について、簡単にその感想と批評を述べてみます。とはいっても、この十首に絞るに当たっては、たいへん迷いました。恋歌だけに限定しても、心に響く捨てがたい歌がたくさんあるからです。ここに掲げた歌には、文句なく「入選」するものもありますが、こっちは捨ててやっぱりあっちを拾っておくべきだったかなあ、というのもあります。そういう未練がましい思いがいつまでも [続きを読む]
  • 大岡 信 編訳『小倉百人一首』をテキストに語り合う(その1)
  •          以前このブログで、「大岡 信 編訳の『小倉百人一首』はすごい」というタイトルの記事を載せました。http://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/2507469c96bd504ccae3a9c6d1e533c8これをきっかけとして、親しい仲間六人で、「それぞれのメンバーが百人一首から感銘を受けた歌十首を選び、それを発表しながら口頭または文章で感想と批評を述べ、みんなで自由に語り合う」という趣旨の会を開きました。文学研究者はい [続きを読む]
  • 前記記事の訂正とお詫び
  •         前記記事「日本よ、外国人観光客誘致などに浮かれるな」において、訪日外国人が日本でモノやサービスを購入してもGDPにカウントされないという趣旨の文章を書きましたが、複数の人からのご指摘があり、これは間違っていたようです。訂正してお詫びいたします。なお既出の当該記事はそのまま残し、以下に新たに、削除と訂正を加えた文章を掲載します。【新記事】2020年東京五輪を控え、外国人観光客をもっともっ [続きを読む]
  • 日本よ、外国人観光客誘致などに浮かれるな
  •         2020年東京五輪を控え、外国人観光客をもっともっと迎えようではないかという機運が高まっています。実際、ここのところ訪日外国人数はうなぎ上りに増えています。2014年と2016年とを比較すると、わずか2年間で、1340万人から2400万人、倍率にして1.8倍という目覚ましさです。http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_tourists.pdfまた先ごろ、2016年の「旅行収支」が1.3兆円の黒字を記録したことがマスコ [続きを読む]
  • 劉暁波氏の死去に際して「自由」について考える
  •         2017年7月13日、中国の民主活動家、劉暁波氏が死去しました。劉氏は、コロンビア大学客員研究員として米国に滞在していた1989年、本国で起きた民主化運動に参加するためにただちに帰国、同年6月の天安門事件で投獄され、以後、民主化運動と獄中生活とを繰り返しました。2008年12月、彼が中心となり、303名連名で、三権分立、司法の独立、人権尊重、言論、集会、結社、宗教の自由の保障、公職選挙、社会保障など [続きを読む]
  • いやな予感
  •         東京都議会選は、都民ファーストの圧勝、自民党の惨敗に終わりました。自民党もまさかこれほどとは思っていなかったでしょう。投票結果を見ると、自民党は、定数の多い地区で今までどおり2人候補者を立てていたために、共倒れや一人だけ当選というケースが多くなっています。党選対策本部の警戒感がまったく足りなかったのが最大の敗因だと筆者は思います。各紙、「もりかけ」問題、豊田問題、稲田問題などにおけ [続きを読む]
  • バニラ・エア問題を冷静に考えてみる
  •         6月5日、奄美空港で、関西空港に向かう超格安航空バニラ・エアの搭乗の際、下半身不随の障害を持つ木島英登さんが、車椅子ごと同行者に担いでもらってタラップを昇ろうとした時、バニラ・エアーのスタッフから止められたため、腕の力でタラップを這い上りました。これに対してもスタッフは制止したそうですが、木島さんはそれにかまわず昇ったそうです。 バニラ・エアは、「不快にさせた」と謝罪し、今後車椅子 [続きを読む]
  • もうすぐ「いざなぎ景気」だとよ!
  •         驚くべきことがあるものです。6月15日、内閣府が、景気の拡大や後退を判断する景気動向指数研究会なるものを、約2年ぶりに開きました。座長はあの悪名高き吉川洋東大名誉教授です。その報告によりますと、安倍政権が発足した2012年12月から今年4月までの景気拡大期間が53カ月で、バブル景気の51か月を抜き、このまま9月まで続けば昭和40年代の「いざなぎ景気」を抜いて、戦後2番目の好景気となるそうです! ( [続きを読む]
  • 誤解された思想家たち・日本編シリーズその8 一休宗純(1394〜1481)
  •          今回は一休さんを取り上げてみたいと思います。ところが書く方は一休みどころではなく、短い期間とはいうものの、この難物相手に格闘呻吟すること並大抵ではありませんでした。 理由は、第一に、私自身に禅思想や漢詩についての素養がまるでないため、彼の主著である漢詩集『狂雲集』(中公クラシックス)にほとんど歯が立たなかったこと。 第二に、この人物が非常に謎めいていてこれまで多くの揣摩臆測を呼ん [続きを読む]
  • 憲法改正と「橋下大臣」
  •         安倍総理は、2020年までに憲法を改正し、9条1、2項はそのままにして新たに自衛隊の存在を盛り込む考えを今年の憲法記念日に明らかにしました。あたかもこれに呼応するかのように、5月31日、日本維新の会法律政策顧問の橋下徹氏が現職を辞しました。両者の間には関係がないといっても、「そりゃ聞こえませぬ」ですね。憲法改正は自民党の党是であり、悲願と言ってもよいでしょうが、これまで同党では、改正憲法 [続きを読む]
  • 紫陽花と生きる
  • 2年前に今の家に引っ越してきました。築年数はだいぶたっていますが、庭がわりと広く、いろいろな木が植わっています。キンモクセイ、ドウダン、サザンカ、ツツジ、ビワ……。ずいぶん昔、テラスハウスに住んでいて、そのころガーデニングにちょっと凝ったことがあったのですが、その後はさっぱりでした。今度の家の庭木も、勝手に花が咲くまま、実がなるままにして、格別何もしませんでした。1年前、青アジサイと赤アジサイの鉢 [続きを読む]
  • 日本虚人列伝――立花隆(その2)
  •          次に『脳死』(一九八六年)『脳死再論』(一九八八年)『脳死臨調批判』(一九九二年)。 脳死に関する議論は、厚生省が八五年に脳死の判定基準〈竹内基準〉を公表してから、九九年に「法的脳死判定マニュアル」を発表するまでの一五年間にわたって続きました。このうち前半の八年間、立花氏は精力的にこの問題に精力的に取り組み、右の三冊を発表します。 その主旨は、脳死を人の死と認めることに反対すると [続きを読む]
  • 日本虚人列伝――立花隆(その1)
  •       以下2回にわたってに掲載するのは、『正論』2017年6月号に寄せた論考にほんの少しの修正を施したものです。 立花隆? あんな人、もう終わってるよ――そう思われた人は多いのではないでしょうか。しかし仮にそうであるにしても、なぜ七〇年代から九〇年代にかけてあれほど日本の言論ジャーナリズムでもてはやされたのか、そこには当時の日本のどんな文化風土が背景としてあったのか、こうした歴史学的、文化人類学 [続きを読む]