Takeman さん プロフィール

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Takemanさん: abandonné cœur.
ハンドル名Takeman さん
ブログタイトルabandonné cœur.
ブログURLhttp://losemind.hamazo.tv/
サイト紹介文統合失調症の妻と暮らす、質素な日常。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供272回 / 365日(平均5.2回/週) - 参加 2015/06/17 10:11

Takeman さんのブログ記事

  • 二十二日目
  •  昨日の夜、下痢をしたが今朝は大丈夫だ。 おととい買った食パンの賞味期限が今日だったが、一枚も食べていない。今朝も食欲はあまりなく、珈琲だけで朝食をすます。珈琲一杯が朝食といえるのであればの話だが。 昨日の夜に洗っておいた洗濯物を干し、妻から頼まれたものをバッグに詰めているといつの間にか八時四十分で、痔の病院へと出かけなければいけない時間になった。遅くなれば遅くなるほど診察が遅れるので妻の面会時間 [続きを読む]
  • 二十一日目
  •  目覚まし時計がなり、起き上がる。夜に飲んだ精神安定剤が効いてくれたのか、比較的気分は穏やかだ。 すかさずテレビの電源を入れる。何か音がしていないと寂しい。 ヤカンに水を入れ、お湯を沸かし、いつもと同じように珈琲を入れる準備をする。 朝食用に買った食パンを食べるが食欲がない。栄養剤と食べ残しのカロリーメイトを食べ、可燃ゴミの日だったのでゴミ出しの準備をする。 歯を磨いて顔を洗った後、妻の化粧品箱に [続きを読む]
  • 二十日目
  •  アパートへ戻る車の中で気がついた。 二時間前まで僕の運転する車の助手席には、妻が座っていました。 今は誰もいません。 手渡された、妻のかばんがポツリと置かれているだけです。 覚悟はしていましたが、その十倍くらいの覚悟が必要だったようです。さすがにまいりました。 朝までどうやって病院と事前連絡して妻を病院まで連れて行くかを頭の中でシミュレーションしていたせいで寝不足になってしまい体は不調だが、表面 [続きを読む]
  • 菜時記 長月/丙辰
  • 統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。菜時記 長月/ [続きを読む]
  • 十九日目
  •  薬が少しでも効いたのか、いやそんなことはないのだろう。 しかし、今朝の妻は少し機嫌がよかった。 明日、どうするのかまだ悩んでいる。 しかし、今日のところはこれ以上悩んでいてもなにも得る物はないだろう。今日は会社へいって仕事をしよう。 出かける間際に妻が「今日は泡を吹いて倒れているかもしれない」とつぶやく。 今日は会社を休んで側にいてやろうかと言うと、「そんな気弱だから心配なのよ。気合いを入れてや [続きを読む]
  • 切羽詰まってきました
  • 少しずつ容態が悪くなっていた妻なのだが、家に帰ってくるなり明日は病院に行くからそのまま入院になると言い出した。あれほど行くのを嫌がっていた病院に、自発的に行くと言い出して時点ですでにおかしいと感じた。そもそも今の通院している病院は入院施設の無い病院なので、本人が入院したいといったところで、入院施設のある病院を探して受け入れてくれるかどうかを調整しなければいけないので、よほど運が良くない限りは即入院 [続きを読む]
  • 十八日目
  •  目覚めるといつもより十分ほど遅い時間だった。 両手が痺れている。痛みはないが正座をしたあとの両足のようだ。これが薬の副作用ということなのだろうか。 妻はこんな状態で日々を過ごしてきていたのかもしれないと思った。 手足に力が入らない。 まずい。このままだと妻を強制的に病院へ連れて行くことすらできやしないではないか。 自分の心が持つかどうか少し不安だが今日と明日は薬を飲むのをやめようと思う。 仕事へ [続きを読む]
  • AIの遺電子 RED QUEEN 1
  • 第一部が終わって第二部が始まった。第一部は基本的に短編で、毎回AIに関する異なる話が展開し、ヒューマノイド専門の医師である主人公、須藤は主人公とはいえども狂言回し的な存在だった。が、その須藤自身にも秘密があり、その秘密は須藤の過去に結びついていて、第一部では時折、そんな須藤の過去の話が少しだけ語られることがあったが、それ自身が話の中心となることはなかった。そしてそのまま第一部が終わってしまう。もちろ [続きを読む]
  • 十七日目
  •  非常に眠い。 会社を休もうと思うくらい眠い。もちろん会社は休むのだが、家で寝込むわけにはいかない。 自分の実家で睡眠をとらせてもらうことも考えるが、妻が車で出かけたりして僕の実家の近所を通ったときに僕の車を見つけてしまうとまずい。 ネットカフェに行って休むことにする。 栄養ドリンクとカロリーメイト、そして野菜ジュースを買い、書店で「統合失調症 治療・ケアに役立つ実例集」を買う。 ネットカフェでこ [続きを読む]
  • アナモルフォシスの冥獣
  • 駕籠真太郎は作風的に苦手なのだけれども、それでも『フラクション』はとりあえず読んだ。漫画であること、そしてその漫画で表現できることを活かしたミステリでありつつも、やはりエログロの人である駕籠真太郎の漫画に違いはなかったので、その延長線上にある『アナモルフォシスの冥獣』のほうは読むことはないだろうと思っていたのだが、電子書籍で半額になっていたので思わず買ってしまった。新古書店だったらもっと安い値段で [続きを読む]
  • 十六日目
  •  いつの間に寝てしまったのだろう。 横にいる妻の気配を探ると寝息が聞こえる。 妻も眠ってくれたようだが僕が先に寝ってしまったのかもしれない。眠る前の話し相手が欲しかったかもしれないことを考えると薬を飲むんじゃなかったと思ってしまう。 薬のおかげか吐き気は少し治まっているが体調はよくない。 今日は釣りに行く日なのだが自分の体が持つのだろうか。 昨日買った栄養剤を飲みこれが少しでも効いてくれることを祈 [続きを読む]
  • 名もなき王国
  • 『魔術師たちの秋』以来、倉数茂の五年ぶりの新刊。発売前にいきなりネット上で期間限定とはいえ全文無料公開して、大丈夫なのかと心配したりもしたけれども、作者からしてみれば、まずはとにかく読んでもらいたいという気持ちからのことだったのだろう。僕は落ち着いて読みたいので書籍が出るのを待って買って読んだのだが、その間、早く読みたいという気持ちを抑えるのはちょっと大変だった。読むことができるのに読むわけにはい [続きを読む]
  • 十五日目
  •  目が覚めると吐き気がして止まらない。 薬を飲んでおけばよかったと後悔する。 心が弱くなり自分の体が持たなくなる危険性を感じる。 妻はいつもより遅めに起床する。「○さんをターゲットに変えたと言っているのが聞こえた」という妻の言葉に、今の絶不調状態もあわせて、妻の世界に引きずり込まれそうになる。この吐き気は階下からの攻撃なのか。 違うのだと強い意志を持つ。 妻はトイレへ。 トイレからの妻の独り言はあ [続きを読む]
  • 十四日目
  •  仕事に出かけるふりをして病院へ向かう。 自分のほうの精神状態を見てもらうためだ。 食欲不振と吐き気を説明して熱を測ってもらうと体温は37.3度。熱っぽい感じはしていたが、かなりまずい状況だ。 妻の病気が原因と説明したところ妻の状態を聞いてくれたのでくわしく説明する。 その結果、統合失調症だから入院させたほうがいいと言い切られる。 症状は統合失調症の典型的な症例で薬を飲みたがらないのであれば入院させ、 [続きを読む]
  • 十三日目
  •  痔の出血がひどい。ポタポタと出血が続く。 なんとか止まってほしいとトイレの中で出血部分を抑え続けるも自分がこんな状態で妻を助けることができるのだろうかと絶望感に襲われる。昨日の妻の言動もあり朝から悲しみに襲われ続ける。 会社には来週火曜日に病院で相談をしたあとで妻のことを伝えようと思っていたのだが、今の仕事の今後のスケジュールを出さなければいけなくなり、のんびりしているわけにもいかず上司と社長に [続きを読む]
  • 世紀末鬼談
  • 怪談+<滝沢紅子>シリーズ+<もしもし倶楽部>シリーズを集めた雑多な作品集。長編版の<滝沢紅子>シリーズを読んだので、ついでに短編のほうも再読しようと、いや、正直に言うとこの本、読んだことがあるのか記憶にない。ので初読といったほうがいいかもしれない。実際に読んでみてもどの話も記憶にないので多分初読なのだろう。都筑道夫は大好きな作家なのだが、都筑道夫の怪談はあまり好きではなく、一時期怪談ばかり集めた [続きを読む]
  • 十二日目
  •  これまでは良好だった持病の痔のほうも出血しはじめてしまう。ストレスがかなりたまってきているようだ。 土曜日が通院予定だったので、それまでなんとか持たせたい。 妻の頭の中の声はだんだんひどくなってきているような感じだ。 はやく何とかしてやらないといけない。 気持ちだけが焦る。 妻の妄想を否定せず聞いてあげていると次第に僕のほうも妻の妄想に引きずり込まれそうになる。 階下の住人のことが憎らしくなって [続きを読む]
  • 菜時記 長月/戊申
  • 統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。菜時記 長月/ [続きを読む]
  • 十一日目
  •  妻を病院へと連れていく。 一週間様子を見るということだったから、結果を診てもらうことにしようと妻をなだめて連れて行く。自分の車一台で一緒に行くつもりだったが「○さんは仕事に行かなければいけないんだから、別々の車で行って、病院で別れよう」と妻は自分の車、僕は自分の車と別々に行くことにする。 病院で先生にこれまでの状態を話す。 妄想が消えていないということで、薬を倍にしましょうという先生の言葉に妻は [続きを読む]
  • 不死の猟犬 6
  • 六巻目に入って驚く展開をした。前半は前巻からの続きで、絶対零度で冷却させられ風鈴たちの奪回である。奇襲が成功したかのように見えたが反撃をくらい、本部隊は撤収、回収部隊は独自の判断で行動しなければいけない状況において、さらに強敵が登場し、絶体絶命のピンチ。不死の猟犬と呼ばれる人間たちが使っている武器兼防御の帯の謎が明らかになり、その謎の部分を逆手に取ることによって奪還は成功する。問題はその後の展開だ [続きを読む]
  • 十日目
  •  明日は妻を病院へ連れて行かなければいけないので、夜、落ち着いていそうなタイミングを見計らってやんわりと病院へ行こうと話す。 何とか行ってくれそうな感じだ。 しかし妻の様態はあまり変わらない。 くよくよ考えずに明日の診断でいい返事がもらえることを祈ることにする。 できることはしたはずだと自分を納得させる。 [続きを読む]
  • ダンジョン飯 6
  • 4巻で当初の目的である赤龍を倒し、食べられてしまった妹を蘇生させ、なおかつ龍を調理して食べてしまうという表面上の目的もしっかりと達成させめでたしめでたしとなったわけであるが、だからといって物語がそれで終わりになるのかといえばそんなことはない。続く5巻ではダンジョンの外の世界へと目を向け、さらには蘇生した妹の不穏な行動、謎の魔術師といったシリアスな展開と、大きく方向転換をしはじめて、そんなに急展開をし [続きを読む]
  • 九日目
  •  妻と一緒に動物園へ。 来週だともの凄く混雑するみたいで、とりあえず来週ではなくってよかったと思った。 しかし、駐車場がそれほど大きくはないせいで駐車場付近は渋滞でなかなか入れない。動物園はあきらめようかという気持ちになったが、少し離れたところに駐車場を見つけることができた。そこから歩いて動物園へ行くのだが、思ったよりも距離がある。 情けないことに自分の体力が心配になるので歩いていくのはやめようか [続きを読む]
  • バディドッグ 3
  • 細野不二彦が人工知能(AI)に挑む。ということで毎回毎回新作を発表するにあたって今までにないジャンルから題材を持ってきて相変わらず凄いなあと感心するばかりなのだが、その一方で、今回は人工知能である。ちょっと不安にも思いながら読み続けてきたのだけれども、そんな不安は杞憂に過ぎなかった。もっとも人工知能を扱っているからといって本格的なSFというわけではない。時代的には今よりもちょっと未来。2019年とほんの少し [続きを読む]
  • 八日目
  •  夕方になって時折、バケツの水をひっくり返したかのような土砂降りになる。 弟から久しぶりに電話があったので、妻のことを話す。手助けできることがあったら手伝うよと言ってくれるのはありがたいが、いまのところなにもない。しばらくして妻よりこれから帰るとの電話がある。 いっそのこと、途中で事故でも…… そんなふうに考えてしまう自分が情けなくなってくる。 夜遅くになって妻が帰宅した。「近づくにつれてぴりぴり [続きを読む]