four-leaf clover さん プロフィール

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four-leaf cloverさん: 毎日が読書日和
ハンドル名four-leaf clover さん
ブログタイトル毎日が読書日和
ブログURLhttps://ameblo.jp/takeshi-kai/
サイト紹介文読書が好きで毎日何かしら読んでいます。 印象に残った本のレビューを覚え書きがてら保存しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供104回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2015/06/26 15:33

four-leaf clover さんのブログ記事

  • 風は西から
  • 風は西から1,728円Amazon ★★★★★ 村山由佳さんの新刊は過労死事件を扱った長編です。前作の「嘘 Love Lies」に引き続き、読み応え十分でした。哀しさ、やるせなさ、やりきれなさで何度も涙が溢れました。そして怒りで身体が震え、最後の一行まで気持ちが激しく揺さぶられました。健介を自殺にまで追い込んだ大手居酒屋チェーン「山背」健介の両親と恋人の千秋が協力し大企業を相手に戦います。非を認めないどころか、証拠隠 [続きを読む]
  • 魔力の胎動
  • 魔力の胎動1,620円Amazon ★★★ 「ラプラスの魔女」の前日譚。5話収録の連作短編集です。「ラプラスの魔女」を読んでもうすぐ3年…と言う事で殆ど内容を覚えていないまま読み始めました。連作短編集と言っても1話ずつが独立しているので問題なく読めます。1話はスキージャンプ競技、2話はプロ野球と各スポーツにヒロイン羽原円華(うはらまどか)の持つ不思議な力を絡めた作品になっています。3話目では水の事故、4話目は山で起 [続きを読む]
  • 物語のなかとそと 江國香織散文集
  • 物語のなかとそと 江國香織散文集1,512円Amazon ★★★ 二十年間に書かれた掌編小説とエッセイが収録されています。江國さんの著書は過去に何冊か読ませて頂きましたが本作も江國ワールド満載でした。文字にすると上手く表現出来ないけれど、さらさらとした文章で、どこかふわっとしていて、しみじみしている、そんな不思議な作品集です。静かな波に身体を預けている様な感覚になりながら読了しました。>「かわいそうに、という [続きを読む]
  • シェアメイト (角川ホラー文庫)
  • シェアメイト (角川ホラー文庫)648円Amazon ★★★ 新津 きよみさんの最新刊は「女と住まい」をテーマに描いた8篇収録の短編集です。相変わらず、安定の読みやすさでサクサク読めました。ホラー要素もあるにはありますが、背筋が寒くなる様な感じではなくイヤミスと合体した雰囲気の軽めのホラーです。何気なく取った行動や悪気のない言動、それらから派生して行く負の感情が恐ろしい、霊的な物より、日常の隙間に生まれる人間同 [続きを読む]
  • 不倫のオーラ
  • 不倫のオーラ1,296円Amazon ★★★ 林 真理子さんの最新エッセイ2017年1月19日号から2018年1月11日号まで週刊文春に連載された分をまとめた物です。タイトルは「不倫のオーラ」ですが、内容は不倫以外にも家族、健康、食事、ダイエット、旅行、オペラ、政治、芸能etcと盛りだくさんです。いつもながら芸能人の名前が伏字ではなく実名で書かれているので、モヤモヤせず非常に解りやすい。りゅうちぇる、マツコ、ピコ太郎、ゆりや [続きを読む]
  • 震える教室
  • 震える教室 (角川書店単行本) Amazon ★★★ 近藤史恵さんの最新刊は青春ミステリ・ホラーです。6話収録の連作短編集となっています。舞台は歴史ある女子校・凰西(おうせい)学園真矢と花音、二人の少女が軸となり学園に潜む謎を明らかにして行くミステリー要素を含んだホラー作品です。真矢と花音が手を繋ぐ事で他人には見えない物が見える設定でミステリーとしては非常に解りやすくホラー要素も控えめで大人の方が読むと物足 [続きを読む]
  • 犬棒日記
  • 犬棒日記1,512円Amazon ★★★ 乃南アサさんの最新刊は人間観察日記です。私自身も結構人間観察をする方なので興味深く読みました。「いるいる、こんな人」と思ったり、非常識な母親にビックリしたり交わされる会話からイジメを想像したり、別れ話を連想したりとふと目にしたり漏れ聞こえて来る声から色々なシチュエーションが浮かびました。1歩外に出れば、様々な人間模様があって作者の観察力の鋭さから彼ら、彼女らの背景があ [続きを読む]
  • 女ともだち (文春文庫)
  • 女ともだち (文春文庫)778円Amazon ★★★★★ 「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」女性あるあるです。そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もは [続きを読む]
  • カーネーション
  • カーネーション1,674円Amazon ★★★★ 初読みの作家さん離婚して孤独な毎日を送っていた図書館司書の諒子と理解のない夫を持ち2歳の娘の育児に疲弊していた専業主婦の美咲各章ごとに諒子、美咲と交互に描かれて行きます。読んでいて自分の子育て中の閉塞感を思いだし、諒子や美咲の気持ちに共感出来る部分がありました。一見、何の接点もない二人ですが少しづつ真相が明らかになって行き、終盤では全てのパズルのピースが定位置 [続きを読む]
  • 男と女の理不尽な愉しみ
  • 男と女の理不尽な愉しみ (集英社新書)756円Amazon ★★★★ 林真理子さんと壇蜜さんの対談集実に面白かった。驚いたのはミステリアスな雰囲気を持つ壇蜜さんの頭の回転の良さと聡明さ、世情にもいたく通じている事林さんが聞き役、対して壇蜜さんが答える形式になっていますが、林さんの質問に対して、それ以上の知識と回答と自身の考えがミックスされた言葉が発せられています。壇蜜さんの元々持っていた性質の様な物に、エンバ [続きを読む]
  • 仮面の君に告ぐ
  • 仮面の君に告ぐ1,674円Amazon ★★★★ 初読みの作家さん良くありがちな他人の身体に入れ替わると言う設定でファンタジーを想像し、あまり期待せずに読み始めましたが、完全なるミステリー小説でどっぷりハマりました。途中、主人公の和沙が他人の身体を借りて父と母に会った場面では涙。和沙の「心」が消滅するまでの10日間、そのタイムリミットにドキドキしながら和沙を殺した犯人とその動機が知りたくて一気読みでした。終盤 [続きを読む]
  • 極小農園日記
  • 極小農園日記1,620円Amazon ★★★★★ 荻原 浩さんの初のエッセイ集いやぁ〜、とても面白かったです。エッセイにはその人となりが表れますが、荻原さん、最高に面白くて優しくて温かくて大好きになりました。全4章のうちの2つはタイトル通り、極小農園日記、後の2章は旅ノートと日常のスケッチが書かれています。読んでいて何度噴出した事か!いきなりの替え歌で始まるエッセイあり、悲しみ、怒りどんな内容も荻原さんが語ると [続きを読む]
  • 私小説
  • 私小説1,404円Amazon ★★★ ベストセラーになった「いま、会いにゆきます」の著者、市川拓司さん市川さんが発達障害を抱えていると言う事を本作で初めて知りました。と言っても「発達障害」そのものを詳しく知っていたわけではなかったのでこの本を読んで、「知らなかった事を知る」事が出来て良かったです。本著では市川さんの過ごす30時間の間に起こる出来事や思いが細かく描写されています。ヨーロッパでのプロモーションツ [続きを読む]
  • 私にふさわしいホテル
  • 私にふさわしいホテル (新潮文庫)562円Amazon ★★★ 新人女性作家、中島加代子(後に相田大樹→有森樹李とペンネームが変化)の成り上がりストーリー角田光代、川上弘美、朝井リョウ、(敬称略)他にもたくさんの実在する人物の名前が登場します。始めに石田衣良さんの解説を読んでから読み始めたので、各文学賞や描かれている作家のモデルを想像しながら読み進めて行きました。簡単に言えば加代子の野望と復讐の物語ですが、コ [続きを読む]
  • ウズタマ
  • ウズタマ1,512円Amazon ★★★★ 額賀澪さん 初読みです。読まれた方が皆さん口を揃えて「サッポロ一番塩ラーメンが食べたくなる」と言われるので、コメディータッチなポップな物語を想像して読み始めましたが冒頭からいきなりのサスペンスタッチで衝撃的でした。そして1冊の預金通帳が鍵となり、25年前のある傷害致死事件へ辿り着くと言ったミステリー要素もあり真実が知りたくてどんどん引き込まれて行きました。読み進めて行 [続きを読む]
  • 大人になったら、
  • 大人になったら、 (単行本)1,728円Amazon ★★★ 平凡な日常を切り取るのがとても上手な畑野さんの最新長編東京のカフェで副店長として働く35歳、独身、葛城命(かつらぎ めい)が主人公です。仕事、結婚、出産、家族、何の保証もない未来に悩み、葛藤して、選択する女性のリアルな姿が丁寧に描かれています。物語は大きな起伏もないまま淡々と穏やかに流れて行きますが、同世代で近い環境にいる方であれば「あるある」が一杯だ [続きを読む]
  • 私はあなたの記憶のなかに
  • 私はあなたの記憶のなかに1,620円Amazon ★★★ 角田さんの最新短編集「父とガムと彼女」「猫男」「神さまのタクシー」「水曜日の恋人」「空のクロール」「おかえりなさい」「地上発、宇宙経由」「わたしはあなたの記憶のなかに」の計8篇が収録されています。最新とは言っても初出は一番古い作品で1997年、新しい物でも2008年なのでもう10年以上前の作品を集めた短編集になっています。個々が独立した作品でテーマは「記憶」テー [続きを読む]
  • そして、バトンは渡された
  • そして、バトンは渡された1,728円Amazon ★★★★★ なんとも幸せな読書時間でした。こんなに読後感の良い作品は近年稀です。終盤に向かってどんどん気持ちが揺さぶられ込み上げて来る物がありました。父親が三人、母親が二人いる優子ちゃんでも親って言うのは血縁だけじゃなくて、相手を思い遣る無償の愛があればそれ以上の絆が生まれる事もあるんじゃないかと思えます。現実はこんなに良い人達ばかりじゃないだろうけど、この [続きを読む]
  • 夫婦で歩んだ不妊治療 あきらめなかった4年間
  • 夫婦で歩んだ不妊治療 あきらめなかった4年間1,404円Amazon ★★★ 矢沢心・魔裟斗夫妻の出会いから不妊治療、二児の親になるまでが綴られたエッセイです。心さん側からと魔裟斗さん側から、それぞれの思いが書かれています。フォントも大きくて、読みやすい文章です。とても読みやすいのですが、穏やかな文章故に不妊治療の過酷さが伝わりにくい面もあり、これから不妊治療を考えていらっしゃる方にはメンタル面では参考になっ [続きを読む]
  • 人生の旅をゆく 3
  • 人生の旅をゆく 31,512円Amazon ★★★★ 「人生の旅をゆく」シリーズ3作目1と2は未読ですがエッセイなので問題なく読めました。とても解りやすい言葉で、とても穏やかに、とても心に響くメッセージが溢れています。Ⅰ 私と旅Ⅱ 経緯Ⅲ いのちをつなぐ3つの章で構成されていましたが「Ⅲ いのちをつなぐ」が一番ジンと来ました。普段日常生活に追われて忘れがちだけど本当に大切な事を思い出させてくれる優しいエッセイ集で [続きを読む]
  • 忘れる女、忘れられる女
  • 忘れる女、忘れられる女1,404円Amazon ★★★ 酒井順子さんのエッセイ49篇が収録されています。「忘れる女 忘れられる女」をテーマにベッキーや峰岸みなみさん、斉藤由貴さん、高畑淳子さん、豊田議員、その他多数の実在する人物の悲喜こもごもが書かれています。「女」ではないけれどピコ太郎さんや新垣隆さん等も登場。自分が全く気にしていなかった「謝罪と髪型」ではなるほどね!と共感したり「澤さんのCMにモヤモヤ」では [続きを読む]
  • 樽とタタン
  • 樽とタタン1,512円Amazon ★★ とある町にある赤い樽のある喫茶店学校帰りに喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいます。お客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女とその喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で昭和の香りがするノスタルジックで不思議な世界観でした。好きな人はとってもハマる作品かも知れませんが私にはちょっと苦手な作風でした。大人の為の童話を [続きを読む]
  • 魔家族 (光文社文庫)
  • 魔家族 (光文社文庫)734円Amazon ★★★★ 明野照葉さん 文庫書下ろし作品プロローグから不穏な空気感満載で、遺影の女性は誰なのかが気になり、ドキドキしながら一気読みでした。明野さんの作品は全て読んでいますが最近の著書は以前の物より平凡な作品になった印象を持っていました。けれど本作はクセ&毒に加え、「魔」まで持った人物が登場し久々のイヤミスサスペンスを堪能出来ました。主人公はOA機器を扱う会社で働く西原 [続きを読む]
  • 定年オヤジ改造計画
  • 定年オヤジ改造計画1,620円Amazon ★★★★★ 実にリアルな物語だった。女性と男性の感性の違いがひしひしと伝わる作品です。「親の心子知らず」と言う言葉がありますがこの本は「妻の心、夫知らず」と言った所でしょうか。主人公は大手石油会社を定年退職した庄司常雄常雄の妻、十志子(としこ)は夫に対するストレスから夫源病を患い心療内科に通院中。十志子の気持ちに終始共感しながら読み進め、又常雄・十志子夫婦の息子で [続きを読む]