星見 さん プロフィール

  •  
星見さん: 何か読めば、何がしか生まれる
ハンドル名星見 さん
ブログタイトル何か読めば、何がしか生まれる
ブログURLhttps://tonikaku-read.hatenablog.com/
サイト紹介文純文学からラノベまで、文芸メインの読書感想文を綴っていく予定です。おおむね自分用。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供8回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2015/06/26 22:59

星見 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 米澤穂信『ふたりの距離の概算』の感想
  • (2017年9月読了) 〈古典部〉シリーズも5作目、文庫本としてはこれが最新作となる。前作から引き続いて読む。 前作は短編集だったが、今作は再び長編で、主観的には〈古典部シリーズ〉第2部といった趣がある。例のごとく、まずはあらすじから示そう。 5月末。4月に無事に進級を果たした神山高校2年生の折木奉太郎(おれき・ほうたろう)は、憂鬱な気持ちでスタートを切った。毎年の恒例行事であるマラソン大会――長距離トラ [続きを読む]
  • 米澤穂信『遠まわりする雛』の感想
  • (2017年9月読了) 『クドリャフカの順番』から引き続いて、古典部シリーズの4作目を読む。今回は短編集である。 各編は奉太郎たちが1年生として過ごした春夏秋冬を舞台としており、時系列としては、これまでの3作の間に当たる時期の挿話だったり、『クドリャフカ』で描かれた文化祭の後の時期のエピソードだったりする。 ちなみに、本書が描く時間的範囲は、シリーズのアニメーション版のそれとほぼ同じである。つまり、アニ [続きを読む]
  • 米澤穂信『クドリャフカの順番』の感想
  • (2017年9月読了) 『氷菓』(当該記事)、『愚者のエンドロール』(当該記事)に続いて3作目も読了した。文庫版に添えられた英文タイトル「Welcome to KANYA FESTA!」が示す通り、「カンヤ祭」こと主人公たちの高校の文化祭を舞台とした作品である。 私は文庫版を読んだのだが、当初から文庫本で刊行された前2作と違い(とはいえ、スニーカー文庫→角川文庫という二段階刊行ではあったが)、本作以降は単行本→文庫化という [続きを読む]
  • 米澤穂信『愚者のエンドロール』の感想
  • (2017年9月読了) 『古典部』シリーズ2作目である。前作『氷菓』(当該記事)の読了後、そのまま読み継ぐ。作中の時間軸的にも、発表順としても続篇と言ってよい作品である。 それでは本作も、まずは概要を記す。 夏休み終盤、神山高校では文化祭の準備が続けられていた。折木奉太郎(おれき・ほうたろう)ら1年生ばかり4人で構成される古典部もまた、古典部文集『氷菓』を文化祭で出品すべく、各自制作を進め、編集会議を開く [続きを読む]
  • 米澤穂信『氷菓』の感想
  • (2017年9月読了) アニメ化もされ映画化もされた人気作だが、一応それ以前から米澤穂信氏のデビュー作としては知っていた。ながらく本棚に刺さっているだけだったのだが、それをようやく取り出して読んだ形である。 ちなみに映像化作品としては、アニメの方が比較的評判がいいようである(私もCSで一挙放送されていたアニメ版は観た)。「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/02/27メデ [続きを読む]
  • ゆく年(2017年)におくる35冊
  •  いくらも感想文を書けなかった今年だが、ゆく年に送る本のリストを、2016年に続いて一応つくっておくことにする。 このリストは、この1年間、世の中の動向などから興味が広がり読もうと考えた本や、人に薦められた本、実際に読んで心に残った本などから成る。例によって人に薦めるというよりも、個人的に今年を回想するものなので、他人が読んで面白いかは分からない。幾つかの項目ごとに挙げてみよう。ある節目 今年もまた [続きを読む]
  • 門田隆将『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』の感想
  • (2017年7月読了) 年頭に読んだ、福島第一原発の事故を追ったノンフィクション『死の淵を見た男』(当該記事)の著者である門田氏の、同じくノンフィクションである。『死の淵を見た男』の感想を書く際、積読になっていた本書も少し目を通したのだが、そのまま通読することにした。 本書は、山口県光市の母子殺害事件の被害者遺族である本村洋氏への取材をメインとしたものである。ともあれ、まずは概要を示そう。本文中に従 [続きを読む]
  • 野村美月『下読み男子と投稿女子』の感想
  • (2017年6月読了) 先日の『死の淵を見た男』の感想(当該記事)で、福島出身の作家の1人として野村美月氏の名前を挙げた。同記事にそういうことを書こうと構想している段階で、俄かに野村氏の作品が読みたくなり、積読から本書を取り出して、『死の淵を見た男』について書き進めるのと並行して読了した次第である。 文芸作品の新人賞の予選のようなものとして、著名な審査員ではなく編集者や出版関係者が応募原稿を読む「下読み [続きを読む]
  • 歌野晶午『長い家の殺人』の感想
  • (2004年11月読了) 現代日本のミステリである。布団の中で二晩読んで読了した。 「現代」といっても発表されたのは1988年なので、読んだ当時としても一昔前、現在(2017年)からすると四半世紀以上前の作品である。それほど昔とは感じていなかったが、改めて驚く。 それはともかく、まずは概要を示す。 1986年の秋なかば、越後湯沢のロッジ「ゲミニー・ハウス」には、東稜大学の学生バンド“メイプル・リーフ”のメンバー [続きを読む]
  • 過ぎた年(2016年)におくる50冊
  •  いつもは読んだ本の感想を書いているのだが、広い意味で「その年」を概観する本のリストを作りたいと思い立った。この考えは、実のところ年末には生じていたのだが、主に多忙さによって、これまで叶わなかった。 仕方がないので、手が空いた年度末のこのタイミングに作成する。2016年の1年間、世の中の動向などから興味が広がり読もうと考えた本や、人に薦められた本、実際に読んで心に残った本などから成る50冊である。おすす [続きを読む]
  • 梶本修身『すべての疲労は脳が原因』の感想
  •  現在、年末の進行による深い疲労状態で、これを書いている。疲労しているのは今に始まったことではなく慢性的なものでもあるので、どうにかできるかと思い手に取った1冊である。 本書の内容は、テレビ等でもよく扱われるようだが、私は最近ほとんど地上波のテレビを観ていないので、著者の説に触れるのは本書が初めてだった。まずは目次に沿って概要を示す。はじめに 疲労を科学することとは 疲労とは“エネルギーの枯渇”と [続きを読む]
  • 村上春樹 文/稲越功一 写真『使いみちのない風景』の感想
  • (2004年11月読了) 当時、休みの日の深夜のモスバーガーで一気読みした本その3。写真つきの随筆である。というよりは、稲越氏の写真集に少しずつ挿入されている村上氏の随筆、と表現すべきだろうか。1ページ当たり長くても8行程度の文章が、概ね2ページにつき1ページの割合で挟まれている。 そうした形式による100ページほどの表題作と、私が読んだ文庫版では、「ギリシャの島の達人カフェ」「猫との旅」という2つのごく短いも [続きを読む]
  • 矢口史靖『ウォーターボーイズ』の感想
  • (2004年11月読了) 当時、休みの日の深夜のモスバーガーで一気読みした本その2である。その頃、映画『スウィングガールズ』を観たので、矢口監督作品の小説版を読む気になった。 ちなみに『スウィングガールズ』は観たが、こちらの映画は観ていない。優先順位は低いのだが、いつかレンタルして観ようかと思う。ウォーターボーイズ [Blu-ray]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2008/10/24メディア: Blu-ray購入: 1人 : 21回 [続きを読む]
  • 万城目学『鹿男あをによし』の感想
  •  既に『鴨川ホルモー』、『プリンセス・トヨトミ』は読んだのだが(いずれ過去の読書として感想を書く)、作者の第2作に当たる本書は手つかずだったので読む。作中では神無月すなわち10月が重要な時期として扱われているのだが、その時期に読んで感想を書けるのは僥倖である。 文庫版の解説を書いているのは故・児玉清氏。読めば以前から万城目ファンだったようだし、本作がドラマ化された折にはリチャード役を演られたとのこと [続きを読む]
  • 萱野葵『段ボールハウスガール』の感想
  • (2004年11月読了) 当時、連休中の深夜に、終夜営業している近所のモスバーガーになぜだか居座って、軽く読めそうなものを一晩で4冊ほど一気読みした。この本は、その1冊目である。200万円を盗まれた女の無軌道な路上生活を描いた表題作と、仕事を辞めた主人公とアル中だった弟の暮らしを描いた「ダイナマイト・ビンボー」を収めている。 実は、最初に読んだのは表題作のみを収録した文庫本だった。ダンボールハウスガール (角 [続きを読む]
  • 過去の記事 …