ツカヤス さん プロフィール

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ツカヤスさん: ポケットの中で映画を温めて
ハンドル名ツカヤス さん
ブログタイトルポケットの中で映画を温めて
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/yasutu_1949
サイト紹介文今までに観た映画などを振り返ったり、最近の映画の感想や、本その他も綴っていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供97回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2015/07/04 23:02

ツカヤス さんのブログ記事

  • 『万引き家族』を観て
  • 『万引き家族』(是枝裕和監督、2018年)を観てきた。街角のスーパーで、鮮やかな連係プレーで万引きをする、父の治と息子の祥太。肉屋でコロッケを買って、寒さに震えながら家路につくと、団地の1階の廊下で小さな女の子が凍えている。母親に部屋から閉め出されたらしいのを以前にも見かけていた治は、高層マンションの谷間に建つ古い平屋に女の子を連れて帰る。そこは母・初枝の家で、妻の信代、彼女の妹の亜紀も一緒に暮らして [続きを読む]
  • 『ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』を読んで
  • “ヌーヴェル・ヴァーグ”とは何か、その定義は?というようなことがあやふやのままの状態なので、『ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』(ミシェル・マリ著・矢橋透訳、水声社:2014年刊)を読んでみた。本書は6章建てで、映画における新しい波“ヌーヴェル・ヴァーグ”について解きほぐそうとする。その内容は、訳者の後記が要約してしていると思うので、それをアレンジでして載せておきたい。第1章「ジャーナリスティックなスロー [続きを読む]
  • マルセル・カルネ・8〜『港のマリィ』
  • 『港のマリィ』(マルセル・カルネ監督、1949年)を観た。愛人オディルの父親が亡くなったために、シャトラールは車で、シェルブールからポールの村へオディルを送ってくる。村あげての葬式。時間潰しにシャトラールはカフェへ立ち寄る。葬儀が終わり、オディルの妹マリーに叔父が、弟たちと共に田舎へ行くよう提案するが、マリーはここのカフェで勤めたいと言う。働くための願いに来たそのカフェで、マリーとシャトラールが出会う [続きを読む]
  • ジャン・ルノワール・10〜『浜辺の女』
  • 『浜辺の女』(ジャン・ルノワール監督、1946年)を観た。乗船していた船舶を機雷で撃沈された経験がトラウマの、沿岸警備隊のバーネット中尉は、相思相愛の造船所の娘イブと、一刻も早く結婚しようと約束し合う。靄の立ち込めるある日、馬に乗ったバーネットが浜辺を進んでいくと、古い難破船のところで薪を拾う謎の女ペギーと出会う。薪運びを手伝うバーネットは、ペギーの家に一緒に行く。バーネットがその家から帰ろうとした時 [続きを読む]
  • 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』を観て
  • 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(ジャンフランコ・ロージ監督、2013年)をDVDで観た。イタリアの首都ローマを囲む環状高速道路GRAに沿って建てられたモダンなアパートに住む老紳士とその娘、シュロの木に寄生した害虫の世界に没頭する植物学者、果てしない交通事故の知らせに休む間もない救急隊員、後継者がいないことに悩むウナギ漁師、年老いたソープオペラの俳優、夢と名声を追う若者など、GRA周辺部に住む人々 [続きを読む]
  • 『レディ・バード』を観て
  • 本日から上映の『レディ・バード』(グレタ・ガーウィグ監督、2017年)を観てきた。2002年のカリフォルニア州サクラメント。片田舎のカトリック系高校に通う17歳のクリスティンは、自分を“レディ・バード”と呼び、大学進学については大都会のニューヨークを夢見ている。レディ・バードは母親と何かと上手くいっていなく、会社からリストラを受けている父親を含め、家庭内が面白くない。それでも、学校にはジュリーという親 [続きを読む]
  • ジュリアン・デュヴィヴィエ・11〜『逃亡者』
  • ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『逃亡者』(1944年)を観た。時は1940年、フランスのトゥール。殺人罪で死刑執行直前のクレマンは、突然のドイツ軍の空爆によって刑務所が破壊され、奇跡的に助かってそこから逃亡する。その後、通りかかった軍用のトラックに乗せてもらったが、またしてもドイツ軍機の襲撃に遭う。そこでも偶然生き延びたクレマンは、亡くなった兵士の軍服と身分証を奪い、その兵士モーリス・ラファージュに [続きを読む]
  • ジュリアン・デュヴィヴィエ・9〜『我等の仲間』
  • 『我等の仲間』(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督、1936年)を観た。パリの下町。ある夜、安ホテルに暮らす失業中のジャンとシャルル、レイモンは、トランプ賭けをしながら、警察に追われて宿のないマリオを匿おうとしていた。そこへカフェの亭主が、共同で買った宝くじが当選したとの知らせを持ってくる。喜んだ彼らが盛大に、ホテルの全住民を招きながらシャンパンで祝っていると、行商に出かけていたジャックも丁度帰って来た。 [続きを読む]
  • 『戦争と貞操(改題:鶴は翔んでゆく)』を観て
  • どうしても観ておきたいと思っていた『戦争と貞操(改題:鶴は翔んでゆく)』(ミハイル・カラトーゾフ監督、1957年)を、やっと観ることができた。人々が寝静まっているモスクワの夜。愛し合っているベロニカとボリスにとっては、ひと気のない街の散歩も喜びそのもの。そんな空を、鶴の群が過ぎていく。戦争が始まり、密かに志願していたボリスに召集命令がくる。ベロニカの明日の誕生日プレゼントとして、リスの縫いぐるみに手紙 [続きを読む]
  • 『裁きは終りぬ』を観て
  • 『裁きは終りぬ』(アンドレ・カイヤット監督、1950年)を観た。農作業で忙しい最中のマラングレのところに、裁判所から陪審員としての出頭命令がくる。古美術商のミクラン夫人は、陪審員としての要請でホテルにやって来る。カフェのボーイのフェリクスも呼ばれる。そのように集められた20名の陪審員候補の中から7名が選ばれる。事件の被告の医学博士エルザは、薬学研究所でボードレモンの補佐をしていたが、彼が病気のため事実 [続きを読む]
  • 『レディ・プレイヤー1』を観て
  • スピルバーグの作品を久々に観た。題名は、新作の『レディ・プレイヤー1』(スティーヴン・スピルバーグ監督、2018年)。西暦2045年。貧富の差が激しくなった世界では、人類の歴史を変えたバーチャルネットワークシステム“オアシス”の中に存在する理想郷だけが若者たちの希望となっていた。そこでは、想像したことすべてが現実になり、誰でも何にでもなれたのだ。そんなある日、突如、オアシスに世界へ向けてメッセージが発 [続きを読む]
  • 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』を観て
  • 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(リューベン・オストルンド監督、2017年)を観た。スウェーデンのストックホルム。現代アート美術館の企画運営責任者のクリスティアンは、出勤途上の雑踏の中で、たまたま居合わせた男と共に、助けを求める女を庇う。追って来た男をクリスティアンは追い払ったが、実はこの時、財布や携帯電話などを盗まれる詐欺にあっていた。GPS機能を使い、犯人の住むマンションを突きとめたクリスティアン [続きを読む]
  • ジャン・ルノワール・9〜『自由への闘い』
  • 『自由への闘い』(ジャン・ルノワール監督、1943年)を観た。場所は、ナチス・ドイツに占領されたある町。小学校教師で臆病な性格のアルバートは、彼を溺愛する高齢の母親と二人で暮らしている。隣りの家には、女教師をしているルイーズが兄ポールと住んでいる。ルイーズの恋人のジョージは貨車操車場の責任者で、ポールもそこに働いていて二人は仲がいい。ある日、操作場で貨物車が破壊されるが、ナチスのケラー少佐は事件が拡大 [続きを読む]
  • キム・ギドク監督作品
  • 1.キム・ギドクの『ブレス』を観て2.『The NET 網に囚われた男』を観て 3.『鰐 ワニ』(キム・ギドク監督)を観て 4.『ワイルド・アニマル』を観て 5.『受取人不明』を観て6.『悲夢』を観て 7.『殺されたミンジュ』を観て 8.『メビウス』を観て 9.『悪い男』を観て 10.『悪い女 〜青い門〜』を観て 11.『アリラン』を観て 12.『コースト・ガード』を観て13.『魚と寝る女』を観て [続きを読む]
  • 『女は二度決断する』を観て
  • 『女は二度決断する』(ファティ・アキン監督、2017年)を観てきた。ドイツのハンブルク。カティヤは、ビルの一階で店を開いている夫ヌーリに息子を預け、迎えに行く時間まで友人と公衆浴場で過ごした。カティヤが戻って来ると、店の前で爆弾による惨事が起きていて、巻き込まれた夫と息子は命を落としてしまっていた。そう言えば、夫に息子を預けてカティヤが店を出た時、荷台にケースをつけた自転車を駐輪していく女がいた。カテ [続きを読む]
  • 『魚と寝る女』を観て
  • 『魚と寝る女』(キム・ギドク監督、2000年)をレンタルで借りてきた。湖に浮かぶ釣り小屋を管理する若い女ヒジン。ヒジンはボートで釣り人たちに飲食物を運び、時には身体も売っている。ある日、この釣り場に元警官のヒョンシクがやって来る。恋人を殺害し逃亡しているヒョンシクは、自殺する場所を求めていた。釣り小屋で拳銃自殺を試みるヒョンシクに、ヒジンは小屋の下からキリで彼の腿を突いて自殺をとめる。このことを契機と [続きを読む]
  • 『ラブレス』を観て
  • 今、上映中の『ラブレス』(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、2017年)を観てきた。一流企業で働くボリスと、美容サロンでマネジメントを任されているジェーニャの夫婦。離婚協議中のふたりにはそれぞれすでに別のパートナーがいて、早く新しい生活に入りたいと苛立ちを募らせていた。12歳になる息子のアレクセイをどちらが引き取るかについて言い争い、罵り合うふたり。耳をふさぎながら両親の口論を聞いていたアレクセイはあ [続きを読む]
  • 『悪魔のような女』(1955年)を観て
  • 観たい観たいと思っていた『悪魔のような女』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、1955年)をやっと観ることができた。舞台はパリ近郊の寄宿学校。校長のミシェルは、妻クリスティナの莫大な財産によって今の地位を築いていたが、その横暴ぶりにクリスティナの心労は極みに達していた。ミシェルの愛人でもある女教師のニコールはクリスティナに同情を寄せ、彼女とミシェルの殺害を企てる。そして、二人は週末を利用してニコール [続きを読む]
  • ジャン・ルノワール・8〜『河』
  • 『河』(ジャン・ルノワール監督、1951年)を観た。舞台は、ベンガル地方のガンジス川流域。製麻工場のイギリス人支配人の長女ハリエットは、工場主の娘のヴァレリー、アメリカ・インドの混血で隣家のメラニーと大の仲良しであった。ある日、メラニーの従兄弟で退役軍人の青年、ジョン大尉がこの地にやってきた。ジョン大尉が来た理由は、第二次大戦で片足を失い英雄扱いだったが、戦後になって、人々からの障害者としての憐れみの [続きを読む]
  • ジャン・ルノワール・7〜『南部の人』
  • 『南部の人』(ジャン・ルノワール監督、1945年)を観た。アメリカ南部の移住農業労働者、サム・タッカー一家の物語。綿花の摘み取り作業中に倒れた叔父の死をきっかけに、サムは独立しようとボスから河岸近くの土地を借り受ける。希望に燃え、妻ノーナと幼い子供2人、それに年老いた祖母で到着した場所は、荒れ果てた地にある廃屋だった。それを見た気難しがり屋の祖母が愚痴をこぼす。サムは早速応急処置に掛かり、ノーナはどう [続きを読む]
  • ジャン・ルノワール・6〜『黄金の馬車』
  • 『黄金の馬車』(ジャン・ルノワール監督、1953年)をDVDでやっと観た。と言っても、パソコンの故障の関係上、1ヶ月前の鑑賞記憶である。総督フェルディナンの支配する南米のスペイン植民地。そこへ船にのってやってきたのは、ドン・アントニオ率いるイタリアのコメディア・デラルテ(即興仮面劇団)一座。そして、そのヒロイン、カミーラに恋し同行している騎士フェリペ。早速、一座は興行を始めるが、観客の方は客席にいた人 [続きを読む]
  • 『春の調べ』を観て
  • チェコスロバキアの作品、『春の調べ』(グスタフ・マハティ監督、1933年)を観た。新婦のエヴァは、新郎エミルとの新居のアパートでの生活に夢を膨らます。しかし、年の離れている夫エミルは、妻に対して優しい気遣いをすることもなく、無頓着である。そんな夫に対してエヴァは、自分を構ってくれないことに内心失望し、気持ちの持って行き場がない。ある日、エミルが一匹の虻を無慈悲に打ち殺すのを見たエヴァは、夫に憎悪を感じ [続きを読む]