ウィンラブ さん プロフィール

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ウィンラブさん: 僕はここにいるよ。
ハンドル名ウィンラブ さん
ブログタイトル僕はここにいるよ。
ブログURLhttp://winhopper.blog.fc2.com/
サイト紹介文ホミンの小説を好き勝手に書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供211回 / 365日(平均4.0回/週) - 参加 2015/07/15 21:43

ウィンラブ さんのブログ記事

  • エオリアン・ハープ12
  • 海風に当たり続け、僕の身体が冷えたのか、大きなくしゃみをしてしまう。それを見たヒョンが、「そろそろ行くか?」と、立ち上がって言った。それから、中華街にあるレストランで、食事をとった。辛いのが苦手な僕は、麻婆豆腐を美味しそうに頬張るヒョンを、羨ましく見ていた。代わりに、紹興酒を口にして、ぷは〜とため息をつく。ヒョンが、「お前は、酒が弱いんだから、ほどほどにしとけよ。」と、僕に釘をさした。レストランを [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ11
  • 待ちに待った、休みの日が来た。今日、僕はユノヒョンと待ち合わせて、デートに出かける。着ていく服を色々と迷って、茶色の革ジャンを羽織る事に決めた。待ち合わせのカフェに向かうと、ヒョンが先に来て待っていた。その立ち姿は、モデルも顔負けなくらい、カッコよくて決まってる。僕はドキドキしながら、ヒョンのもとへと走った。ヒョンは、僕を見つけると、嬉しそうに手を上げて、迎えてくれた。やばい...、なんてまぶしい笑 [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ10
  • 次の日。僕はバイト先でユノヒョンと顔を合わせる。昨日の余韻を引きずらないよう、気を引き締めても、つい頬が緩んでしまう。しかも、ユノヒョンのクールな横顔を見て、この人は僕のものなんだと、叫びたい衝動にかられたりした。とにかく、平常心でいるのが大変だった。休み時間が来て、休憩室で携帯を見ると、ユノヒョンから、「愛してる。」のメールが来ていた。思わず吹き出してしまい、それから、僕も同じ内容のメールを送っ [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ9
  • 僕の頬に手を添えながら、ユノヒョンの顔が近づいた。そして、優しく唇にキスをされた。「…。」僕は身じろぎもせず、ユノヒョンの柔らかい唇の感触を味わう。それは、とても幸せな瞬間だった。唇が離れた時、「…ごめん。でも、俺は本気だから。お前の事…ずっと、好きだったんだ。」と、ユノヒョンから告白される。突然の事に戸惑ってしまい、僕は言葉を失ってしまう。そんな僕を見て、「…ごめん。こんな事、言われても迷惑だよ [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ8
  • 今日、ユノヒョンがバイトを休んだ。なんでも、風邪をこじらせたとかで、家で安静にしてるとの事。心配になった僕は、いまいち仕事に身が入らない。長かったバイトがようやく終わり、スーパーで果物とヨーグルトを買うと、ユノヒョンのアパートに向かった。アパートの部屋の前に着くと、そっとインターフォンを押す。すると、中から髪の長い綺麗な女の人が出てきた。一瞬、部屋を間違えたかと、戸惑う。女の人が、「どちら様ですか [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ7
  • 今度はユノヒョンが、僕に話を振る。「チャンミンは?今の大学、楽しいか?」「う〜ん。正直言って、よく分からないです。自分が何をしたいのかも、見えないし。」「ふふ…。贅沢だな、お前は。」そう言って、ユノヒョンは楽しそうにお酒を飲む。その完璧とも言える、美しい顔に見とれながら、僕は勇気を出して聞いてみた。「ユノヒョンは、恋人とかいるんですか?」にわかに心拍数が急上昇する。「俺か?いないよ、そんなの。」イ [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ6
  • 次の日の出来事。バイト先でミスをしてしまった。ここ最近の寝不足がたたって、判断力が弱まってたせいだ。僕は、店長であるユノヒョンに頭を下げて、謝った。「どうしたんだ?いつも冷静なお前らしくもないな。」「すいません…」「何か悩み事でもあるのか?俺でよかったら、聞くけど?」まさか、本当の事を言えるわけがない。あなたが好きだなんて…。僕は唇を噛み締めて、うつむいていた。すると、「ねえ、チャンミン。良かった [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ5
  • ユノヒョンは、男の僕が見てもほれぼれする程、カッコよかった。あのテヨンも、もう気持ちを切り替えて、今度は、ユノヒョンを狙っているようだし。女子たちはみんなユノヒョンに気に入られようと、必死で仕事をこなしてる。僕は、心底から感心していた。こんなに人を惹き付ける人は、そうはいないだろう。僕も、その魅力に取り憑かれたひとりなんだけど...まさか、そんな事言えるわけがない。僕はいつも遠くから、ユノヒョンを見 [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ4
  • 2日ぶりにバイトに行った。テヨンが冷たい視線を僕に送り、居心地の悪さを感じる。まぁ、自業自得なんだけど。そう言えば、先日のミーティングの時、いまの店長が移動になり、代わりに新しい人が来ると言ってたな。その人は、たしか今日来る予定だ。しばらくすると、ドアが開いて、新しい店長が入って来た。その人を見て、僕は声をあげそうになる。なぜならその人こそ、先日、僕に声をかけてきた、カッコいい人だったから。新しい [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ3
  • あれから10年が経った。僕は大学に通いながら、カフェでバイトをしていた。毎日が単調で、面白いことなど何もない。大きくあくびをしてると、バイト仲間で、いま付き合ってるテヨンがやって来た。「ねぇ、美味しそうなパンケーキのお店見つけたんだ。今度行ってみようよ。」「...あぁ、いいよ。」たいして気乗りもせずに返事をする。テヨンとは、約二ヶ月前に告白されて、付き合ってる。だけど、恋愛感情があるわけでもなく、正直 [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ2
  • 「じゃあ、行くか。」そう言って、チョン君は僕の手を取り、公園の出口まで連れてってくれた。いつもはガキ大将のチョン君が、この時は少し心強かった。公園を出ると、僕はチョン君にお礼を言った。「あの…助けてくれて、ありがとう…」「いいって。ていうかさ、お前。そんだけ可愛い顔してんだから、気をつけろよ。」「へ…?」「まあ、いいや。じゃあな。」それだけ言うと、チョン君は、手を上げて去っていった。僕は、大きくた [続きを読む]
  • エオリアン・ハープ1
  • 僕の名はシム・チャンミン。僕がまだ10歳の子供の頃、近所に悪ガキで有名な男の子がいた。その子の名は、チョン・ユンホ。僕はよく、この子に泣かされて帰って来た。2歳年上のチョン君は、ガタイも良くて、いつもたくさんの取り巻きを従えていた。チョン君の近くを通るたびに、僕は教科書を隠されたり、えんぴつを取られたりした。本当に始末に負えないというか、とんでもないヤツだったんだ。帰るときはいつも、周りをキョロキョ [続きを読む]
  • G線上のアリア47
  • バイトからの帰り道、僕たちは手をつないで歩いた。「バイトのみんな、僕たちのこと知ってたんだね。」「ああ。だいぶ前から知ってて、遠くから見守ってくれてたんだな。」僕たちだけが知らなかったなんて、ちょっと恥ずかしい。だけど、温かい眼差しに見つめられ、とても幸せだった。次の日。僕たちは、大学で顔を合わせた。ユノ君が楽しそうに、他の学生と話してるのを、僕は目を細めて見ていた。相変わらず、友達がたくさんいる [続きを読む]
  • G線上のアリア46
  • 携帯をしまったユノ君が、僕の元にやってきた。「いま、ジュンスと話した。別れたってのは、本当なんだな。」「…うん。」「俺、ずっとチャンミナが戻って来てくれるのを待ってたよ。」「でも、この間女の子と街を歩いてなかった?背が高くて、髪の長い子と。」「女の子…?俺、妹のジヘ以外と、街なんか歩いてないよ。」「妹なの!?」僕たちは、顔を見合わせて、プッと吹き出した。そして少しの沈黙の後、ユノ君が、「俺たち、ま [続きを読む]
  • G線上のアリア45
  • 帰国して数日後。バイト先で、久しぶりにユノ君の顔を見た。少し痩せた姿が、精悍さを増して、カッコ良さを引き立てている。そんなユノ君の横顔を見ると、切なさで胸がいっぱいになる。僕は、ユノ君のそばを離れて、一人で作業をする事にした。しばらく黙々と仕事をしてたら、ポンと肩を叩かれた。顔を上げたら、ユノ君が僕の顔を見て微笑んでいた。そして、「よっ!なに、元気のない顔をしてんだ⁉?」と、僕の肩を軽く叩く。間近 [続きを読む]
  • G線上のアリア44
  • 拝啓チャンミン君と出会って、恋をして、僕は自分の人生の一部を取り戻した。こんな僕と共に、ウィーンまで来てくれて、本当にありがとう。昨晩、君が寝言で、ユンホの名前を繰り返しつぶやいてるのを聞いた。僕は、自分のエゴで、君とユンホの仲を引き裂いてしまった事実に、改めて気付かされた。君はきっと、どんなに時間が経っても、ユンホへの愛は色褪せないだろう。そんな君を愛せる自信はあるが、君はそれで幸せなんだろうか [続きを読む]
  • G線上のアリア43
  • 熱いシャワーを全身に浴び、気持ちを奮い立たせる。そして、バスローブを羽織って、ジュンス君の前に立った。再び僕たちはキスをする。僕の身体が、そっとベッドに倒され、優しくバスローブが脱がされた。そして、ジュンス君の手が僕の胸に触れた時、僕の頭にユノ君の顔がフラッシュバックした。とっさに僕は起き上がると、バスローブで身体を隠した。驚いて、僕を見るジュンス君に、「ごめん…。僕、やっぱり…出来ない…」と、う [続きを読む]
  • G線上のアリア42
  • 今日、僕はジュンス君と一緒に買い物に出かけた。旅行で必要な物をそろえる為に。デパートで買い物を済ませて、喫茶店でお茶をしてる時だった。窓の外を見ると、ユノ君の歩く姿が目に入った。よく見ると、ユノ君の隣に、スラリとした女の子が一緒に歩いてる。あまりにお似合いな二人の姿に、切なくて胸がえぐれた。だけど、いまの僕には、嫉妬をする資格すらない。唇を嚙みしめ、涙をこらえていると、ジュンス君が、「ユンホの事が [続きを読む]
  • G線上のアリア41
  • ユノ君と別れて1ヶ月。僕は、オーストリアに行く準備を始めていた。さすがに大学を辞める訳にはいかないから、一週間だけ、ジュンス君と旅行に行くだけにとどめる。旅行が終われば、遠距離恋愛になるけど、ジュンス君はかまわないと言ってくれた。僕が、ジュンス君の恋人であるという事実があれば、一人でも耐えられると。今でも、この選択が正しかったのか、自問自答する。ユノ君とのツーショット写真を見るたびに、切なくて涙が [続きを読む]
  • G線上のアリア40
  • それから数日後。話があると言って、ユノ君を呼び出した。 テーブルを挟んで、向かい合わせに座るも、僕はユノ君の目を見る事が出来ない。これから話す事に、自分自身を鼓舞しなければ、とても耐えられなかった。まず、大きく息を吸って、それから、ゆっくりと言葉を放つ。「ユノ君。僕は…ジュンス君と行く事に決めたよ。」「はぁっ⁉?なに冗談言ってんの?」「冗談じゃないよ。僕は本気だよ。…もう決めたんだ。」「俺より、ジ [続きを読む]
  • G線上のアリア39
  • バイトが休みのある日。ジュンス君の事を案じながら、家でぼうっとしていた時だった。ユノ君から電話がかかってきた。「チャンミナ。実は、ジュンスが家を出たきり、行方が分からなくなった。」「えっ、本当に!?」僕は急いで着替えると、ユノ君の家に向かった。「ジュンス君の行きそうな所とか、心当たりない?」「いやぁ。あいつは俺と違って、大学に行ってる以外は、ほとんど家でピアノを弾いてたから。ほかに行きそうなとこな [続きを読む]
  • G線上のアリア38
  • 50メートルくらい走ったところで、ユノ君に追いついた。息を切らす僕を見て、ユノ君は驚いて、「チャンミナ、大丈夫か?」と、目を丸くして言った。「はぁ、はぁ…。ユノ君に、どうしても話を聞いてもらいたくて。」「うん。俺もチャンミナと話がしたかった。」僕たちは、喫茶店に入ると、向かい合わせに座った。僕はまず、キスをされた事に対して謝り、それからユノ君を愛してる事を伝えた。「俺もチャンミナを愛してるよ。ジュン [続きを読む]
  • G線上のアリア37
  • ジュンス君の胸ぐらを掴んで、揺さぶるユノ君を、僕は必死で止めにかかる。そんな僕を見て、ユノ君が、「なんでだよ。なんで、キスなんか…」と、涙声で言った。そして、ジュンス君から手を離すと、くるりと背中を向けて出ていった。「ユノ君、待って!」僕の声が虚しく響く。外に出ると、大粒の雨が降っていた。僕はびしょ濡れになりながら、トボトボと家路に向かう。それから家に着くと、熱いシャワーを浴びた。少しでも、今日の [続きを読む]
  • G線上のアリア36
  • ジュンス君のピアノを聞きに、再びユノ君の家へとお邪魔する。ユノ君も、「あいつの演奏を聞くのは久しぶりだな。」と、楽しみにしている様子だ。ジュンス君がやって来て、ピアノのある防音室に案内してくれた。広々とした部屋の中央には、大きなグランドピアノが置かれている。なかなか、圧巻の光景だ。それから、ジュンス君がピアノの前に座って、そっと鍵盤に指を這わせた。とても美しい調べが流れて、僕は身じろぎひとつせずに [続きを読む]
  • G線上のアリア35
  • 夕方からバイトに入って、働いていた時だった。扉が開いて、ユノ君が入って来た。…と思ったら、ジュンス君だった。バイト仲間がざわつく中、僕のところにやって来て、「すいません、突然やって来て。あの…良かったら食事でもどうかなと。」と、控えめに聞いてきた。このあと特に予定は無かったから、「いいですよ。」って答えた。それから僕たちは、イタリアンのお店に入った。「こうして、ゆっくりお会いしたかったんです。今日 [続きを読む]