長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さん プロフィール

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長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」さん: 長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」
ハンドル名長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さん
ブログタイトル長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/nagauta-shamisen
サイト紹介文三味線の音色にのせて、 日々感じること、 昭和から平成ひとケタ時代の街かどでの 想い出話などを
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2015/07/18 12:05

長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さんのブログ記事

  • さるとかにのおはなし&others
  •  ♪わが背子が 来べき宵なり ささがにの… 大変です! この10月の土日は五つしかありません!! …という心境になるのが、この、文化の秋、という季節です。 日本の文化は自分がたしなんでこそ面白い…というわけで、皆さま毎週末、たのしいご予定が目白押しではございましょう、が、お知らせがございますので、ちらりとご観覧くださいませ。 まずは、今週末の世田谷区民文化祭・総合文化祭です。 世田谷邦楽研究会でここ [続きを読む]
  • 黄昏の芒
  •  露は尾花、という唄がありますが、暮れつ方の海辺で、穂が出でつつあるススキを見かけました。 これはめずらしい……! 夏の終わりか秋のはじめか、気がつけば薄はたいてい穂が伸びてしまっています。 九月になったらカラオケでセプテンバーソングを歌うのだ…と若いときは毎年思っていましたが、果たせぬまま、九月は疾くゆきますね。 [続きを読む]
  • Waライブ両国亭
  •  さてさて  御用とお急ぎでない方はごろうじませ!! 皆さま三味線Duoでおなじみ、御笛方の福原清彦先生プロデュース、その名も《Waライブ両国亭》が明日、旗揚げ興行いたします。 ところは九月場所で湧きます国技館のお膝元、お江戸両国亭にて13時開演、木戸は500円、一日限りの初公演です。 「落語の寄席のように気軽な雰囲気で、皆さまに和のいろいろな芸能を味わっていただきたい」という清彦先生の想いの下、企画、実現 [続きを読む]
  • 九重とこそ思ひしに…
  •  さてさて  御用とお急ぎでない方はごろうじませ!! 皆さま三味線Duoでおなじみ、御笛方の福原清彦先生プロデュース、その名も《Waライブ両国亭》が明日、旗揚げ興行いたします。 ところは九月場所で湧きます国技館のお膝元、お江戸両国亭にて13時開演、木戸は500円、一日限りの初公演です。 「落語の寄席のように気軽な雰囲気で、皆さまに和のいろいろな芸能を味わっていただきたい」という清彦先生の想いの下、企画、実現 [続きを読む]
  • 夏の終わりの二人椀久
  •  今日は本来の七夕の日なんだけど、誰も何も言わないな…と寂しく思っていた。 今年の暦は五月が閏だったから、新暦の7月7日のときはまだ二度目の五月の十四日で、それから二月あまり。心躍る夏が始まる予感の7月7日の習俗に慣らされた20世紀の者には、どうも孟秋の七月の行事である実感がいま一つ湧かないのだった。 でも、お星さまは見えた。雲間にピカリと輝く一等星を見たときの心のさざめき、これが節句を祝う清やかな心持 [続きを読む]
  • 闇を照らすもの
  •  酷暑の7月、寒さの夏はおろおろ歩くであろう8月が半ばを過ぎて、再び七月がやってきた。 …新暦から旧暦を往ったり来たりしておりますお話。 苛烈な天候にいたぶられて、悲しや人間、文明がいくら進歩しようともグランドネイチャーに抗うすべを持たぬ。 荒涼たる砂漠の中を一歩、二歩、ばったり倒れて、ぅぅぅとうめき、ぁぁどうしたら…虚空を握ろうとした先に、私の手には三味線があった。 ありがたや、三味の音。ぐった [続きを読む]
  • 長唄の美学
  •  この春のとある演奏会で、お客様から「幕を下げるタイミングが早すぎるのではないか?」とのご意見を頂戴いたしました。 それは、現行の演奏会での傾向を薄々感じているものからすると、ついにここにも来たか、という…頻繁化する外国船の到来に、どうしたものかと考えているうち天保末年に開国勧告がしたためてあるオランダの国書を受け取っちゃったというような…ギクリとするご意見でした。  実を申せば、昭和からの生き残 [続きを読む]
  • 宗論
  •  ♪一日に一字学べば 一年で三百六十字の教え… 菅原伝授手習鑑、若君・菅秀才のセリフ。義太夫をかじったことのある方は、最初の手習いに「一字千金二千金、三千世界の宝ぞと…」から始まる寺入りの段から教わったことが多いのではないでしょうか。 一年イコール360日なのは、旧暦の時代に誕生したお芝居だからですね。 子どもたちが寺子屋でお習字している。読み書きソロバン、世の中の即戦力となる、実践に重きを置いた教育 [続きを読む]
  • 違った未来
  •  ♪一日に一字学べば 一年で三百六十字の教え… 菅原伝授手習鑑、若君・菅秀才のセリフ。義太夫をかじったことのある方は、最初の手習いに「一字千金二千金、三千世界の宝ぞと…」から始まる寺入りの段から教わったことが多いのではないでしょうか。 一年イコール360日なのは、旧暦の時代に誕生したお芝居だからですね。 子どもたちが寺子屋でお習字している。読み書きソロバン、世の中の即戦力となる、実践に重きを置いた教育 [続きを読む]
  • いかにの茶碗
  •  あるとき私は、大切にし過ぎないように普段使いできて、でもそれなりに愛着のわく、デコラティブではないけど機能的な、かといってそれほど素っ気ないデザインではなく、そして飲みやすいよう碗口が薄手で取っ手の持ち具合もバランスのよくとれた、かつ今でいうコストパフォーマンスのある程度ある、コーヒー茶碗を探していた。 たぶん、昭和60年前後のことだったと思う。 世の中は景気がよかった。平日のまだ浅い午後だったか [続きを読む]
  • 観劇の余韻倶楽部、はじめました。
  •  《かわいいコックさん》の絵を描かなくなって幾とせ。 新暦なれど、本年もまた廻ってまいりました、6月6日。 今年は気持ちを新たにして、皆さまの好奇心を満たしつつ、愉しんでいただける三味線講座はどのようなものであろう…と捻っておりましたところ、ハタと思いつきました。 …というのは、常日頃、世の移り変わりを嘆くばかりでなく、何がどう移り変わったのかをのちの世の方々に指し示さなくては、絶滅してゆく種族とし [続きを読む]
  • 変容・相撲篇
  •  これも一種の、振られて帰る果報者というべきか…幸いにしてlive放送は生業に精を出している時間帯なので、ミラクルの応酬に心が千々に乱れ疲労困憊するという憂き目に合わずに済んだのですが、その大相撲が昭和のころと違うなぁ、と、気づいたのは我が心のエストレリータ(むしろ大きい?)稀勢の里が負傷した時の話。 SNSで恐ろしいほどの様々な意見を目にした私のアンテナについと引っかかったことば、 「相撲は格闘技だから [続きを読む]
  • 杏壇
  •  新年早々、背に腹は代えられぬ仔細があって、20年以上も契約してきた携帯会社を替えることになった。汎用タイプの道具は代えが利くから仕方ない。 しかし、日本という北半球のガラパゴス生態系の中でも特にガラパゴス化してしまった私には、この新しい道具には痛痒しか感じない。パタパタンと半分に折れてプッシュボタンもあって、一見ガラケーだが、画面を押しても使えるスマフォである、というニューフェイスは、片手で操作で [続きを読む]
  • トウの立たぬ間に。
  •  ふきのとう、をいただいた。 ご自宅のお庭に生えていた、とおっしゃるのだけれど、毎年時機を逃して、気が付くと育ってしまっているので、今年はまだかまだか、と見張っていたそうなのである。 有難いことである。 さっそく、蕗味噌をこしらえた。 蓋物は、これまた以前頂戴した錦松梅の、空いた陶器である。  蓋を開けるごとに、ほろ苦くも清々とした蕗の薹の香りがして、うれしくて何度も開けたり閉じたりしている。 い [続きを読む]
  • 伝統長唄伝承の会
  •  ひのととり(丁酉:ていゆう)の旧来のお正月も無事1月28日に明けまして、いよいよ立春。 今年はことのほか、梅をめでたい気持ちがして、まだ四分ほどの梅林へ。 光圀、佐橋紅、白滝枝垂れ、未開紅、開運、長寿、鶯隠し、白加賀、鹿児島紅、黒雲、見驚…etc、梅にもたくさんの種類がございまして、しべが伸びて満開のもの、ほころんだ笑みから清しき香の匂い立つもの、まだ星のごとき蕾が目にまぶしいもの、さまざまです。 色 [続きを読む]
  • 深紅の帆
  •  震える指で書かずにはいられない。 稀勢の里が優勝したのである。 「ぼろんぼろぼろぼろん勃嚕唵…」と数多の山伏、祈祷師が唱えた呪文よりも、霊験あらたかなる"稀勢の里優勝”このたった六文字が、ここ何年ものあいだ積もり積もった大相撲に対するもやもやを雲散霧消させ、私の魂は救われたのである。 諦めようにも捨てきれない願い…これを人は悲願と呼ぶのだろうか、この日が来ることを信じていたわけではない。かなう日 [続きを読む]
  • 武蔵野プレイス ギャラリーコンサート
  •  JR中央線・武蔵境駅。 南口へ降り立ちますと、駅前ロータリーの木立の向こうに、可愛らしくも懐かしさを覚える建物が目に入ります。 1970年代に小学生だった私には…星新一のショートショート小説の挿絵を描いていた、真鍋博のイラストにも似た、総体の角々が丸みを帯びたデザインが何とも言えず、ほのぼのします。 なんと、図書館なのです。 小学校の卒業文集に、なりたいもの…私立探偵:本の虫探偵事務所(圧倒的にシャー [続きを読む]
  • しみじみの研究:序
  •  2017年到来。平成二十九年とかや。 街にお正月気分が無い。クリスマスの電飾で力尽きたのか、注連飾りや松、繭玉の装飾が見当たらない。日本人たるもの、正月をニューイヤーではなく、正月として祝わずしてどうする。 お正月の街を彩る、そこはかとない邦楽の調べも、ついぞ聞かなくなって久しい。 新年早々耳にしたのは、現代邦楽の調べであった。 21世紀になってからの邦楽は、洋楽を邦楽の楽器で演奏しているだけで、音色 [続きを読む]
  • 空間を創出するもの
  •   君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る という紀友則の歌がありました。…しづ心なく花の散るらむ、と桜を歌ったりもしていますね。 この歌を想い出すとき、白珠は人に知ら得ず 知らずともよし…なんて古歌を、必ずいっしょに想い出します。 英単語の暗記札ではなく、百人一首の暗記札を必携していた中学生だった私は、とにかく、日本の詩歌が大好きでした。 大岡信先生の『折々のうた』岩波新書版のシ [続きを読む]
  • 一億総グレ
  •  比較的若い世代の、伝統芸能ファンらしき方の口から、歌舞伎や文楽のアウトローの気持ちが全然わからない、まるっきり共感できたためしがない…というご意見を伺って、ちょっとびっくりした。 いや、物凄くびっくりした。だってもともとお芝居なんて、堅気じゃない人間のお話しだもの。 そもそもが寄る辺なき浮草稼業の、漂泊の民が紡ぐ幻の世界なんですょ。  いまCSで再放送しているので、ついつい見てしまうのが、笹沢左保 [続きを読む]
  • さても粋〈すい〉な品物め♪(申歳スペシャル)
  •  表題半ばではございますが、来る22日演奏会のご案内をば申し上げます。 小田急線・成城学園駅下車徒歩4分、成城ホールに於きまして、 世田谷邦楽研究会主催、世田谷区教育委員会共催、 世田谷区民文化祭【第4回 日本の調べ】12時半開演でございます。 小唄、長唄、笛、囃子、新内など17番を上演いたします。 入場無料にて、どなたさまもご観覧いただけます。 17番中、朗読 箏・三絃曲「さると かにの おはなし」(杵屋徳衛 [続きを読む]
  • 教養と娯楽のはざまで…3
  •  転石苔を生ぜずと申せども、石自体の価値が不変と認められるのは無機物なるが故であって、有機物たる人間であるからには、苔むすことによる価値を問いたいもの。 記憶の虫干し…本棚に在ってここ十数年ほど手にしていない懐かしい友どちをぺらぺらとめくってみますると、  我邦(わがくに)現代における西洋文明模倣の状況を窺ひ見るに、都市の改築を始めとして家屋什器庭園衣服に到るまで時代の趣味一般の趨勢に徴して、転(う [続きを読む]
  • 教養と娯楽のはざまで…2
  •  「あれ、長唄って東京大空襲の時に絶滅したんじゃないんですか?」 と、初対面の方に言われたことがある。 20世紀と21世紀のはざまの、ちょうど西暦2000年頃のこと。私とそう幾つも違わない年齢の、大手銀行で経営の研究だかコンサルタントをしてらした方だった。 その時自分がどう答えたか全然覚えていないのだけれども、かなり痛烈な左ストレートを喰らいながら、利潤の追求というテーマを生業としている方なのに、長唄とい [続きを読む]
  • 教養と娯楽のはざまで…1
  •  友人がお見合いで結婚を決めたとき、妹さんに「へぇ…誰にでも気の迷いってあるんだねぇ」と言われたそうである。ご安心ください。それから幾星霜、彼女は幸せな家庭を築いておられる。 そんなわけで、私にも気の迷いが生じた5年ほど前、和製ミュージカルの舞台をいくつか観に出かけたことがあったのだが、自分の嗜好の方向性を再確認する思いがけない機会となった。 そこで不思議に感じたのは、客席で聴かれる称賛の感想の多 [続きを読む]
  • 春の行方ぞ あはれなる
  •  今日は旧暦平成二十八年の五月二十八日で、関東のものは虎が雨が降る日であると、曽我兄弟の仇討に想いを馳せるのでしたが、新暦では七月も二日。 廻りきてふたたび、夏。 天神祭が近づいてまいりました。 一年ほど前、長唄「菅公」のご紹介をいたしましたが、なんとうれしや、久方ぶりにみなさまのお耳にお届けできる機会が廻ってきたのです。 来る七月五日、つまり来週の火曜日。 東京は三宅坂・国立劇場にて長唄協会主催 [続きを読む]