長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さん プロフィール

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長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」さん: 長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」
ハンドル名長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さん
ブログタイトル長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/nagauta-shamisen
サイト紹介文三味線の音色にのせて、 日々感じること、 昭和から平成ひとケタ時代の街かどでの 想い出話などを
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2015/07/18 12:05

長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」 さんのブログ記事

  • 明日はどっち…
  •  昭和のころからだったでしょうか、もうずいぶん長い間、吉祥寺の駅ビルに「連獅子」という美容室がありました。 水道道路と吉祥寺通りの交差点の角から、よく見えるガラス張りの3階、突出し看板にタテ文字で「連獅子」と書いてありました。 横断歩道で信号待ちをするたび、一体、いかなる美容師さんが、どのような思いを込めてネーミングしたのか、とてもとても気になりつつも一度も入らずじまいでしたが、さてまた、青信号を [続きを読む]
  • 朝富士
  •  母は目が覚めると、富士山を見るのが好きである。 「オカーサン、今日も富士山がきれいですょ」 と、戸外へ誘うと、勇んで靴を履いてちょこちょことついてきて、 「ぅわぁぁぁ、きれいねーーー!!」 と、ちょっと可笑しくなってしまうほど大袈裟に、歓喜の声を上げるのである。 なんだかそれがうれしくて、天気の佳い日はことさら、富士山の機嫌が気にかかる。 [続きを読む]
  • むさむさプロジェクト、発表会ですょ!
  •  先般よりご案内の『「合奏曲むさしの」を武蔵野市で弾こう!!プロジェクト』(略してむさむさプロジェクト)、2ヵ月間の講習を経て、いよいよ明日本番を迎えます。 そも、このプロジェクト立ち上げのきっかけとなりましたのは、わが街・吉祥寺の武蔵野芸術文化財団が行う、華々しき海外オーケストラ招聘公演の素晴らしい業績を示す夥しきポスターの数々を、武蔵野公会堂々頭の掲示板で目にした時のことでした。 もちろん、クラ [続きを読む]
  • 鱗雲
  •  鰯雲、という映画がありましたね。 火曜日の朝、まだ虫は鳴いているだろうか…と心配しながら玄関から外を覗いてみましたら、青い空が広がっておりました。 ♪母より早く朝起きて…という「こいのぼり」の替え歌を思いつきました。思いつきなので季が違います。 さて、今日は旧暦の平成卅年九月九日、重陽の節句なのでした。 秋深し…だんだんに深まってゆく秋というより、突然深まってもう冬が来るんじゃないか、という気配 [続きを読む]
  • 消息
  •  初夏、馥郁たる星の如き白い花をつけた檸檬の樹。 ベランダ栽培ながら、三株あるうちの二株ほどが、一本につき一つずつの青い実をつけ(あんなに花が咲いたのに受粉とは難しいものですね、私も筆でお手伝いしたのですが…)、徐々に太り始めた初秋。 嵐の晩に、私は彼らの身を守るため、風当たりの強くない物陰に鉢を移動したり、防護ネットが飛ばないように紐で括ったり、幹ともつかぬ茎のような樹体を添え木で補強したり…大 [続きを読む]
  • おとうさん
  •  「あっ、お父さんだ!」 テレビを見ていた母が叫んだ。指さすほうを見ると、大岡越前の加藤剛であった。 あれ? 昔聞いた母のお父さん、つまり私の母方の祖父は、高橋幸治から甘さを抜いた感じの男前だった、と言っていたように思ったけど…… 待て待て、そいえば、この前は、田村高廣を、隣に住んでいた人、と言ってたしなぁ。 街の風情が21世紀になってすっかり変わったように、しゃべる言葉や食べるものが変わって顎の筋 [続きを読む]
  • 菊水のもん
  •  昭和の寄席の話です。 ある日の新宿末廣亭で、噺家さんはどなただったか…枕だったか、漫談だったか…おもむろに片っぽの足袋を脱いで、高座に置き、立ち上がって往きがかる態で、「もしもし、たびのお方、旅のお方…どちらのもん(者)ですか?」「はい、十六文です」…とかいう見立ての言葉遊びをなさった方がありました。お座敷遊びの転用でしょうね。 さて、来る10月6日、予てより様々なことでお世話になっている、関西を [続きを読む]
  • さらば、五線譜〜和楽器オーケストラへのお誘い
  •  暑さが残ってはおりますが、空も風も秋の気配。 涼やかなる秋到来なれば、身も心も玲瓏たる美しきものを愛でたいものでありますね。 そこで、夏の騒乱とは一味も二味も違う、心が穏やかになる活動をご紹介申し上げます。 和楽器オーケストラに参加しませんか? 武蔵野市で「むさしの」を弾こう!プロジェクト、略して《むさむさプロジェクト》がはじまります。 11月11日Sunday、武蔵野公会堂@吉祥寺南口での発表会をめざし [続きを読む]
  • 合奏曲「むさしの」
  •  皆さまご存知のように、平成の世にできました天空を凌ぐ塔・スカイツリーは、武蔵の国にあることを由来して、634メートルの高さに定められております。 武州。 武蔵の国にある五日市だから武蔵五日市、武蔵の国の小山だから武蔵小山、同じく武蔵小杉、武蔵村山、武蔵小金井…エトセトラ、etc. 武蔵の国にある野原で、武蔵野。 関東一円に広がります武蔵野台地。ひと昔前は、よく、時代劇のロケを山背の国=京都でやっており [続きを読む]
  • いざ、おかげまいり
  •  ちょうど10年ほど以前のこと。 目白にございますシアター風姿花伝で、現代劇の舞台に参加いたしました。 清水邦夫作『いとしいとしのぶーたれ乞食』を、清水先生門下・南谷朝子さんがプロデュースし、ご自身が作詞作曲した曲に加え、新たに音楽を杵屋徳衛に依頼した舞台で、上演日程の間中、私も地方(じかた)でライブ出演いたしました。 演出は井上思氏、今は亡きすまけいさん、蜷川幸雄の舞台で常連の青山達三さん、劇団桟 [続きを読む]
  • 邦楽器から和楽器へ
  •  ここ十年ほどのことでしょうか、いえ、もっと以前からだったかもしれません。 邦楽器と表現していた言葉が聞かれなくなり、日本の伝統音楽にかかわる事柄が「和」という言葉で表されるようになりました。当節流行の和楽器バンド、という言葉に感じられますように。 邦=我が国の、という意味ですから、たぶん、昭和が終わって平成生まれの方々が世の中をリードするようになってから…という線引きできるものかはわかりませんが [続きを読む]
  • キヘンのひと
  •  街は再び再開発。無駄のないすっきりしたビルの群れが誕生しつつあるその景色を眺めながら、しかし、新しく美しい街並みを見るにつけ、どうも何か足りない。なんてのか、殺風景なのである。 …新しくて美々しいのに、なぜ? なにゆえ?? なじょして??? それはね……ぅぅむ、そうです、樹が、緑が足りないのです。 植栽なんて、無闇と広くなった舗道にお飾り程度に置いてあるけど、圧倒的に足りないのです。 だって、ビ [続きを読む]
  • 私をころして
  •  「私を殺してからにしてくれ!」と今朝のニュースでどこぞの首長さんが啖呵を切った話を聞きましたが、あらら? コンチ、流行言葉なのかなぁ、思わず笑いました。このところ矢鱈と聞いちゃう言葉なんです。 ひと昔、ふた昔…いぇもう何昔も前かなぁ、推理小説、サスペンスドラマにもよくある手法で、タイトルに持ってくることによって読む者にショックを与える物騒な言葉だったりしますが、それが、ふた月ほど前から同居してい [続きを読む]
  • 足技師(世間はそれを夏休みと呼ぶのですね…DV篇)
  •  どう表現してよいものやら…私が夏休みの宿題の絵日記帳をつけてた時分の、今日の気温はせいぜいがとこ25度C、よっぽど熱い30度越えの日は、40日間のうちのニ、三日あるかないかの時代でしたからねぇ、そりゃー暑くてかないませんけど、人混みで、歩きながらいきなり立ち止まって水分補給なさるのは、やめてほしいもんですなぁ。あぶないあぶない。 立ち飲みとか口飲みとか、ことさらそういう言葉があって、昔はビンやなんかの [続きを読む]
  • ペスタロッチ先生
  •  蝉の声が音取となって、過ぎにし時の事どもが、前頭葉の斜め30度上方、空気の襞の間に閃く。 「こんばんは、古谷綱正です」と、穏やかながらも頼もしいおじいさんがブラウン管の向こうから夜6時のニュースを伝えるのを茶の間で見るのが、我が家の常だった。子どもの目にはおじいさんだったけれども、きっと今の私より年齢は若かったかもしれない。 テレビで伝えることは子供たちが真似をするので、きちんとしていなくてはいけ [続きを読む]
  • 岸田森と森川信
  •  岸田森が亡くなったのは、私が二十歳の年の暮れだった。TVニュースで知った時は本当にショックで悲しかった。訃報を伝える画面を今でも覚えている。 子ども時分から「怪奇大作戦」は欠かさず見ていたし、中学生の時、掃除当番をさぼって男子が早く下校したがるのは「傷だらけの天使」の再放送を見たいがためであった。高校生だった時ラジオドラマで我がヒーロー、ブラック・ジャックを演じた。狂喜の配役であった。これまた欠か [続きを読む]
  • 志向のよろめき
  •  ついこの2週間ほどのことだったのではなかろうか…何の講義で伺ったのか、気候のもやもやが記憶のモヤモヤに輪をかけるので断言できませんが、分かりやすいのでメモしておいた言葉があります。 いわく、歴史は人がつくり、時代が人をつくる。 うーーーむ、分かりやすい。人にものをお伝えするにはこうでなくちゃなりません。 さて今朝もまたもや回りくどいタイトルのようではありますが、人の嗜好というものはどんどん変わっ [続きを読む]
  •  しろと言ったら犬だし、あかと言ったら牛、そして、あおと言ったら馬の名なのだ。 …その常識は20世紀までのことだったのかもしれないけれど。 常識、社会通念、共通認識があると話が早いのだ。無いと一から説明しなくちゃならない。 ときに、八っつぁん、きっぱりはっきり厳然として人間の個人的な都合なんざ聞いてくれないお役所仕事が多い中で、歴史ある苗字はともかく、なぜまた名前という大事なところに使う漢字に、漢字 [続きを読む]
  • 夏の庭
  •  昭和の或る夏の日の庭先で。 空色のバスケットは、必ず携えるお出掛けのお供。 母が握ってくれたオムスビ(たしか銀色のアルミホイル…のようなものに包まれてた)が中に。 動物園や遊園地、父と行く映画館でもぐもぐと…梅が定番だったか。 映画館ではたいてい、東映まんがまつり、東宝や大映の特撮もの…ゴジラやモスラや妖怪大戦争。ディズニーのアニメは勿論、実写ものも多かった。ほかにも数多の子ども向け外国映画、東 [続きを読む]
  • 八犬伝ふたたび
  •  和暦が採用されてより幾たび目の戌年であるのでしょう。 めぐりくる12年は短いようで、さて、先の戌年にはお目にかかれたのに、今年はもう二度と再び会えなくなってしまった人々の面影…時という不思議な、手に取りながらとどめることの出来ない、落ちて流れゆく砂のようなものに、ふと想いを馳せるひとときは、時間の流砂から逃れて洞穴に身を潜める心地こそすれ、それも一時。 新しい年も半年を過ぎると干支関連企画は次年度 [続きを読む]
  • 唄稽古は菖蒲浴衣。
  •  「…又五郎が落ち着く先は、きゅうしゅうさがら、九州相良…」 と、表題を書いておりましたら、先ごろ逝去された竹本住大夫お師匠様のお声が頭の中を経廻りました。 昭和のある時期から平成のつい昨年ぐらいまで、人形浄瑠璃文楽界では、“たゆう”という敬称・芸名に使用される漢字表記には別があって、固有名詞は「○○大夫」、普通名詞は「太夫」と書き分けがなされておりました。  イギリス演劇界におけるシェークスピア [続きを読む]
  • 母来る
  •  父が逝ったのは如月の三日月の頃だった。 昭和の熱血教師であった父は戦後の激動の中学校、バブル期を迎えんとしていた昭和60年代の小学校、定年退職後は幼稚園の園長先生を勤め、多くの教え子に愛され、愉しい晩年だったらしい。 …らしい、というのは、父が心不全で急逝するまでのこの7年間、とある事情から私は父と絶交状態にあった。 亡くなる一と月前、何の偶然だったのか、懇意にしていた虫が知らせたのか、ふと近況を [続きを読む]
  • インセクタ派
  •  昨日今日の暑さはなんとしたことか。私の半世紀ほどの記憶の蓄積によれば、今朝は7月になったんだなぁ…と思える体感である。 移りゆく季節の中で、春を愉しませてくれた株1号の旭山桜は、青い子房を太らせ、このままいけば初めてサクランボが実るのではないか…と嬉しさに胸をどきどきさせて眺めていたのだが、その嬉しい予感もつかの間、おいしくなる予感を感じた次の日に、卒然として枝から消えた。 姿は見ぬが、野鳥もやは [続きを読む]
  • ウラシマソウ
  •  地球の磁極が転換した証拠ともなるチバニアンという地層が発見された、という昨年のニュースは、隠れ地学女子には胸躍るものであった。同じ関東平野の太平洋沿岸北岸には浸食された白亜紀層があり、もう60年ほど以前、地質学を学ぶ地元I大学の学生が新種の化石を発見し、新聞にも載ったことがあった。若き日の我が父である。のちに彼は理科の教師となった。 そんなわけで、白亜紀層の海岸に白亜紀荘という旅荘が屹立しているの [続きを読む]
  • なにかしら趣味人。
  •  “謎のアンケート結果により日本で一番○○な…と持ち上げられ俗な狂騒の巷と化した吉祥寺の街に、風前の灯火となった文化の炎は、今でも燃えているか?” 表題というものは、記事の内容を簡潔かつインパクトのある言葉選びで、誤解の無いよう分かりやすく表す、しかも少ない文字数で、というのが鉄則です。命名者の言葉のセンスを試される難しい作業でもあります。 それを踏まえつつも、昭和50年代でしたでしょうか、一時の流 [続きを読む]