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本読む馬鹿 http://ryujinohon.seesaa.net/

本を読了したら記録します。読了できなくっても記録します。

一言:本が好きになったのは、ウン十年前の高校2年。友人から大量にまとめてもらった「星新一」でしたw 以来僕の生活は、本とともにあります(毎年、年間100冊を目指すのですがなかなかいきません)。後はセレッソ大阪とともにあります。

リュウジ
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2015/07/29

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  • 「背中の蜘蛛」誉田哲也(双葉文庫)

    背中の蜘蛛誉田哲也 犯罪の進化にどう対応するか? 相対評価 ★★★☆☆ ジウシリーズ、姫川シリーズ、武士道シリーズなどずっと読んできた誉田哲也。 久々に手にした作品は、直木賞候補にもなった警察小説。 (以下ネタバレ)

  • 「宙ごはん」町田そのこ(小学館)

    宙ごはん - 町田そのこ 人は死ぬまで生きていく。 相対評価 ★★★☆☆ 町田さん、 こんな下手糞な言葉を選んで小説を書く人だっただろうか。 「ゴミ箱に捨てたろか」と思った。 325ページから40ページ

  • 「ファイナル・ガール・サポート・グループ」クレディ・ヘンドリクス(竹書房文庫)

    ファイナルガール・サポート・グループ (竹書房文庫 へ 1-1) - グレイディ・ヘンドリクス, 入間 眞 間違いを起こし続ける主人公。 相対評価 ★★★☆☆ 「ファイナル・ガール」とは、 ホラー映画で最後まで生き残る女の子のこと。 この小説はそんな映画の数々が実際にあった出来事を映画したものと想定。 今もトラウマを抱えて生きる6人の女性たちの後日談。 (以下ネタバレ)

  • 「桜の下で待っている」彩瀬まる(実業之日本社文庫)

    桜の下で待っている (実業之日本社文庫) - 彩瀬 まる 故郷は遠きにありて思ふもの 相対評価 ★★★☆☆ 初読の彩瀬まる。5つの短編。 4月の桜の季節に東北新幹線で北に向かう話なので、4月になるまで積読してた。 (以下ネタバレ)

  • 「半暮刻」月村了衛(双葉社)

    半暮刻 - 月村了衛 必要悪。 相対評価 ★★★★☆ ホストクラブ、国家イベント、広告代理店、半グレ、上級国民、利権、中抜き、過労死・・・。 現代のさまざまな病巣をえぐり出す。評判通りの面白さでした。 (以下ネタバレ)

  • 「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」レイチェル・ジョイス(講談社)

    ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅 (講談社文庫) - レイチェル・ジョイス, 亀井 よし子 後悔。 相対評価 ★★★☆☆ ありがとうもさよならも言えず別れた同僚女性から 突然手紙をもらった定年退職65歳のじーさまが、 イングランド南端にある自宅から北端にあるホスピスまで 歩いて向かうロードノベル。 賞もとっていて、36か国で翻訳。 買ってから知ったが映画化され、日本では24年6/7公開だとさ。 (以下ネタバレ)

  • 「太陽の塔ガイド」平野 暁臣(小学館クリエイティブビジュアル)

    太陽の塔ガイド (小学館クリエイティブビジュアル) - 平野 暁臣 太陽の塔を生んだ日本の奇跡と軌跡。 相対評価 ★★★★★ この間、登った太陽の塔のミュージアムショップで買った2冊のうちの1冊。 買って大正解!

  • 「嚙みあわない会話と、ある過去について」辻村深月(講談社文庫)

    噛みあわない会話と、ある過去について (講談社文庫) - 辻村 深月 言葉のこわさ。 相対評価 ★★★☆☆ 読んだ後に嫌な気分になるミステリーをイヤミスというが、 読んでる途中からずっと嫌な気分になるフツーの小説は初めてだ。 「もう、やめたげて〜」と言いながら、指の間からワクワクしながら見ている感じw (以下ネタバレ)

  • 「水車小屋のネネ」津村記久子(毎日新聞出版)

    水車小屋のネネ - 津村 記久子 人は生きていく。 相対評価 ★★★★★ 「この小説は文庫待ちかな」と思っていたら、 嫁が読売新聞に載ったエッセイかなにかで この作家さんに興味を持ち、この本を衝動買い。 すぐに回ってきた。 なに、この奥の深い面白さ。待ってたら一生の不覚やん。 (以下ネタバレ)

  • 「スウィングしなけりゃ意味がない」佐藤亜紀(角川文庫)

    スウィングしなけりゃ意味がない (角川文庫) - 佐藤 亜紀 中産階級健康優良不良少年@ドイツ。 相対評価 ★★★☆☆ 第2次世界大戦中のドイツ・ハンブルグ。 ナチス/ゲシュタポの手を焼かせた、 中産階級の不良少年・少女(呼称:スウィングボーイズ)がいた。 (以下ネタバレ)

  • 「ふたりぐらし」桜木紫乃(新潮文庫)

    ふたりぐらし (新潮文庫) - 桜木 紫乃 こころとこころの模様。 相対評価 ★★★★★ 桜木紫乃——。 大事に大事に読み進めている作家さん。 未読本はそれなりに何冊もあるんだけどね。 ただ続けて読むのはもったいないので、やっくり読んでいる。 出会う言葉はいつも心に染みてくる。 (以下ネタバレ)

  • 「甲賀忍法帖」山田風太郎(時代小説文庫)

    甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) - 山田 風太郎 奇想天外。 相対評価 ★★★☆☆ ハードでシリアスだった小説「ラバーソウル」の 次に心理劇系小説を読むのはきついので、 奇想天外な小説を本箱から引っ張り出してきた (積読状態の本が30冊以上あるのに。。。) (以下ネタバレ)

  • 「ラバー・ソウル」井上夢人(講談社文庫)

    ラバー・ソウル (講談社文庫) - 井上夢人 愛こそすべて。 相対評価 ★★★★★ 小説系YouTuberやブログなどで 面白いミステリーを漁っていたらこの作品を上げてた人が多かったので購入。 ビートルズにむちゃくちゃ詳しい男性が主人公というから、 変り者の探偵がでてくるハードボイルドかと思ってたら全然違うかったw (以下ネタバレ)

  • 「象や駱駝から「ドードーまで」出島舶来動物図鑑」山口美由紀(長崎文献社)

    出島動物図鑑 - 山口美由紀 出島のアイデンティティ。 相対評価 ★★★★☆ 先日行った出島で一目ぼれして買った本。 (以下ネタバレ)

  • 「コンビニ兄弟3 ―テンダネス門司港 こがね村店-」町田そのこ(新潮文庫)

    コンビニ兄弟3—テンダネス門司港こがね村店—(新潮文庫nex) - 町田そのこ なんかガチャガチャ。 相対評価 ★★☆☆☆ 門司を舞台にした、コンビニ店。 シリーズ3作目。

  • 「アントキノイノチ」さだまさし(幻冬舎文庫)

    アントキノイノチ (幻冬舎文庫) - さだ まさし いのちだいじに。 相対評価 ★★★★☆ 映画化作品はずいぶん前に見たけど、 あまり覚えておらず。 さだ作品にしては、序盤はややダークな小説。 (以下ネタバレ)

  • 「ディス・イズ・ザ・デイ」津村記久子(朝日文庫)

    ディス・イズ・ザ・デイ (朝日文庫) - 津村 記久子 日常の中のハレ。 相対評価 ★★★★★ 架空のサッカー2部22チームを巡る短編小説。 サッカーに興味のない人にはよくわからない小説かも。 また、代表サポやサッカーというスポーツ好きな人にも刺さらない小説かも。 描かれたのはサポーターという生き方を選んだ人たちの日常。 (以下ネタバレ)

  • 「夜の側をに立つ」小野寺史宣(新潮文庫)

    夜の側に立つ(新潮文庫) - 小野寺史宜 選択。 相対評価 ★★★★☆ いつも明るく前向きな小野寺氏の小説にしては、 少し【 闇 】的な〜。 (以下ネタバレ)

  • 「鐘を鳴らす子供たち」古内一絵(小学館文庫)

    鐘を鳴らす子供たち (小学館文庫 ふ 1-6) - 古内 一絵 正解はだれにも分からない。 相対評価 ★★★☆☆ 時は昭和22年。 「とんがり帽子の青い屋根〜♪」でおなじみの ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」をモチーフにした小説。 (以下ネタバレ)

  • 「スピノザの診察室」夏川草介(水鈴社)

    スピノザの診察室 - 夏川草介 これこそ、お仕事小説ですわ。 相対評価 ★★★★★ 「神様のカルテ」に始まり、ずっと読んでる作家さん。 ここ最近の作品は、ホント泣く、素晴らしすぎて。 舞台は京都にある、先日登った吉田山にも近い、少し大きめの個人病院。 (以下ネタバレ)

  • 「魔女は甦る」中山七里(幻冬舎文庫)

    魔女は甦る - 中山七里 ミステリーじゃなかった。 相対評価 ★★☆☆☆ 心を熱くする小説が続いたので、 軽めのエンタメ小説を・・・と思ったらこの小説も熱かった。 (以下ネタバレ)

  • 「茜唄 下」今村翔吾(角川春樹事務所)

    茜唄(下) (角川春樹事務所) - 今村翔吾 泣ける小説。 相対評価 ★★★★★ 「平家物語」にきちんと寄り添いながらも、 今村翔吾氏ならではの圧巻の戦闘シーンと、 底知れぬ想像力。 面白かった。この一週間、ずっとワクワクでした。 (以下ネタバレ)

  • 「茜唄 上」今村翔吾(角川春樹事務所)

    茜唄(上) - 今村 翔吾 今村翔吾らしい歴史小説。 相対評価 ★★★★☆ 久々の今村翔吾作品は、 平家側から見た鎌倉時代の前夜。 (以下ネタバレ)

  • 「逆ソクラテス」伊坂幸太郎(集英社文庫)

    子供と大人のはざまにあるもの。 相対評価 ★★★★★ 伊坂氏は小説を創る職人(個人のイメージです)。 人を満足させるよりも先に、自分を満足させる。 そのために工夫を凝らし、構成を考える。 考えて描き考えてボツにし、最後に竜の目を入れる。 そんな姿を想像してしまう。 本作もとてつもなく良作。こんな小説も描けるんだ!この小説家は。 (以下ネタバレ)

  • 「銀花の蔵」遠田潤子(新潮文庫)

    銀花の蔵(新潮文庫) - 遠田潤子 生まれて生きて箱に収まる。 相対評価 ★★★★★ 遠田ファンの嫁が先に読み感想を聞くと「ふつう」。 いやいや、むちゃくちゃ面白かったこの“直木賞候補作”。 こんなにいい小説なのに「受賞せんのか」と審査の先生方の書評を読むと、 【厳しい言葉】が並ぶ。うーむ。 (以下ネタバレ)

  • 「花束は毒」織守きょうや(文春文庫)

    花束は毒 (文春文庫) - 織守 きょうや 読後、放心状態。 相対評価 ★★★★★ 深みのある表紙デザインと 座り心地の悪いタイトルの日本語に惹かれ、購入。 大当たり。読後、余りの見事さに放心状態。 (以下ネタバレ)

  • 「白バラは散らず ●ドイツの良心 ショル兄妹」インゲ・ショル(未来社)

    ☆改訳版☆ 白バラは散らず: ドイツの良心 ショル兄妹 - ショル,I.(インゲ), 内垣 啓一 何を手に入れようとしたのか。 相対評価 ★★★☆☆ ナチスドイツの時代に、「白バラ運動」と呼ばれる 反ヒトラーの抵抗ビラ(白バラ通信)を撒いた罪で処刑された大学生兄妹の姉が 書いた本。 ドイツでは大学生兄妹の名前を冠した学校が数多くあるという。 (以下ネタバレ)

  • 「タクジョ!みんなのみち」小野寺史宣(実業之日本社)

    タクジョ! みんなのみち - 小野寺 史宜 純・お仕事小説。 相対評価 ★★★★★ 「ひと」「まち」「ライフ」、そして「タクジョ!」ときて 嫁が完全に小野寺 史宜にハマり、 文庫待ちと思っていた「タクジョ!」の続篇を即読みたいということで購入。 かなり面白かった!文庫待ちにしないでホント良かった。 (以下ネタバレ)

  • 「アラスカ戦線[新版]」ハンス=オットー・マイスター(ハヤカワ文庫)

    アラスカ戦線〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV) - ハンス=オットー・マイスナー, 松谷健二 原題は、アラトナーー荒野の決闘。 相対評価 ★★★☆☆ 1964年(日本では1964年発刊)の作品というから、半世紀以上も前だ。 [新版]とあったので、そこまで愛され評価されている「作品なのか」と購入。 原題は、アラトナーー荒野の決闘。 (以下ネタバレ)

  • 「利休の死 戦国時代小説集」井上靖(中公文庫)

    利休の死 戦国時代小説集 (中公文庫) - 井上靖 滅せぬもののあるべきか。 相対評価 ★★★☆☆ 何十年ぶりだろうか。井上靖氏の小説を読むのは。 (以下ネタバレ)

  • 「ルアン先生はへこたれない」ルアン・ジョンソン(ハヤカワ文庫)

    ルアン先生はへこたれない (ハヤカワ文庫NF) - ルアン ジョンソン, Johnson,LouAnne, 洋子, 酒井 教える×育てる=教育。 相対評価 ★★★☆☆ 絶版本。 アメリカの高校の「問題を抱える子たちのクラス」を受けもつ先生の奮闘記。 「ルアン先生にはさからうな」の続き。 映画「デンジャラスマインド」の続篇?にもあたる。 (以下ネタバレ)

  • 「最後の将軍―徳川慶喜―」司馬遼太郎(文春文庫)

    最後の将軍 徳川慶喜 (文春文庫) - 司馬遼太郎 彼はいったい何だったのか? 相対評価 ★★★★☆ 「徳川慶喜」とは何だったのか。 それを知りたくていろいろと本を探したが、 結局選んだのは司馬氏の小説。 なにかと言われる「ええい、司馬史観&司馬創作に飲み込まれてやれ」と 読んだらこれが面白かった。というか、腑に落ちた。 (読後に別のよさげな新書を見つけた。さらに慶喜に突っ込むかどうかは思案中) (以下ネタバレ)

  • 「モンスター・パニック!」マックス・ブルックス(文芸春秋)

    モンスター・パニック! (文春e-book) - マックス・ブルックス, 浜野 アキオ マイ・バイブル。 相対評価 ★★★★★ 最高の小説だった! 気づかなかったことを気づかせてくれた、 自分にとってはバイブルクラスの小説。 著者は小説「ワールドウォーZ」の人。 それまでゾンビというと映画も小説も局地戦的な物語が大半だったが、 世界/国との戦いを描いた、おそらく初めての小説だ(ちなみに映画の方は人気はあるけど原作殺し)。 (以下ネタバレ)

  • 「三河雑兵心得 13 奥州仁義」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 13 奥州仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 未来は見えないから。 相対評価 ★★★☆☆ シリーズ13作目。 北条征伐の続きのお話となる。 (以下ネタバレ)

  • 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ(ハヤカワ文庫)

    ザリガニの鳴くところ - ディーリア・オーエンズ, 友廣 純 生きる、生かされる。 相対評価 ★★★★☆ 2021年本屋大賞翻訳小説部門1位作品。 やっと読めたー。映画化作品も評判で、 日本上映と同時に文庫になって出ると思ってたらなんと出ない。 映画を見るのを我慢し、あれから1年。12/5にようやく文庫発売。 待ったかいがありました。 (以下ネタバレ)

  • 「ブルース」桜木紫乃(文春文庫)

    ブルース (文春文庫) - 桜木 紫乃 ブルースを歌わないで。その気になっちまうから。 相対評価 ★★★★★ 久々の桜木氏。今回はタイトル買い。 前知識なしで読んだ分、想像を超えた。 彼女の小説はいつも読むスピードが途端に遅くなる。 桜木さんが書くセンテンスを何度も読み返すからだ。 言葉の選び方なのかな。情景描写に感情を宿らせる書き方なのかなぁ。 ホント好きだわー、あざといという人もいそうだけど、ね。 (以下ネタバレ)

  • 「西郷隆盛」池波正太郎(角川文庫)

    西郷隆盛 新装版 (角川文庫) - 池波 正太郎 政治家として人として。 相対評価 ★★★★★ 先日、無血開城の短編小説を読んだとき、 そういえば「翔ぶが如く」「人斬り半次郎」など、 幕末・維新の歴史の回天や西郷の傍の人を主人公にした小説は読んだことがあるが、 「西郷隆盛その人を描く小説は読んでないなぁ」と思い、 西郷の伝記小説を見つけた。著者は池波正太郎。 300ページに満たないこの小説の中に、西郷どんの生き方と死にざまを見事に描ききった。 (以下ネタバレ)

  • 「777」伊坂幸太郎(角川書店)

    777 トリプルセブン (角川書店単行本) - 伊坂 幸太郎 トリプルおもしろい。 相対評価 ★★★★★ 買ってから2か月ほど積んでました 伊坂氏殺し屋シリーズ第4弾。 このシリーズの面白さは殺人級だわ。 今回の主人公は天道虫。 ブラピで映画化もされた「マリアビートル」のあいつだ。 (以下ネタバレ)

  • 「希望の図書館」リサ クライン・ランサム(ポプラせかいの文学)

    希望の図書館 (ポプラせかいの文学) - Cline‐Ransome,Lesa, クライン・ランサム,リサ, 直美, 松浦 本は人を育てる。 相対評価 ★★★★★ 2020年の高学年向け「夏休みの本」に選ばれた アメリカの児童文学。 原書を読まれた方の書評を読み日本語版を購入したが、 予想を超えていた。 (以下ネタバレ)

  • 「インビジブル」坂上泉(文春文庫)

    インビジブル (文春文庫) - 坂上 泉 大阪の歴史地層。 相対評価 ★★★☆☆ 舞台は大阪。 本町通、森ノ宮駅、安治川、喫茶アメリカンほか様々な実名が話に出でくる。 ただ、物語は昭和29年のこと。 何もなくなった戦後日本に民主主義を作り上げようと試行錯誤しているときに 起こった3つの殺人事件。それを追う癖のある刑事たち。 よくできた小説だった。 (以下ネタバレ)

  • 「かすてぃら 僕と親父の一番長い日」さだまさし(小学館文庫)

    かすてぃら - さだまさし 父と家族とさだまさし。 相対評価 ★★★★★ さださんの老いを経て死を迎えようとする父と 家族と友人たちとの思い出と思いを記した自伝的小説。 とういうか、過去に読んだ「精霊流し」も「ちゃんぽん食べたかっ!」も自伝的小説とあるから、 さださんは3冊も書いていることになる。 それだけ語ることのできる人生を歩んでいるさださんはスゴイと思う。 (以下ネタバレ)

  • 「歌われなかった海賊へ」逢坂冬馬(早川書房)

    歌われなかった海賊へ - 逢坂 冬馬 知らないふりをするのは、罪なのか? 相対評価 ★★☆☆☆ 直木賞は逃したが、 本屋大賞をはじめ数々の賞を受賞し、 評判通りの秀作だった「同志少女よ、敵を撃て」。 その著者の新作が本作品。 ただ評判をとった次の作品って難しいんだよね。 (以下ネタバレ)

  • 「あの日のあなた」遠田潤子(ハルキ文庫)

    あの日のあなた (ハルキ文庫) - 遠田潤子 死と生と。 相対評価 ★★★☆☆ 嫁が購入。 いつもは読んだら自分に回ってくるのだが、 この本は「処分する本BOX」に入っていた。 読み終わったらなんとなくわかるような気がした。 (以下ネタバレ)

  • 「本懐 武士の覚悟」上田秀人(光文社時代小説文庫)

    本懐 (武士切腹譚) - 上田秀人 本懐とはよくつけたものだ。 相対評価 ★★★☆☆ 切腹という日本独自の行為をキーワードに こんな見方もあったのか・・という 一風変わった6つの歴史短編小説。 冗長だけど、これは秀逸。

  • 「金の角持つ子どもたち」藤岡陽子(集英社文庫)

    金の角持つ子どもたち (集英社文庫) - 藤岡陽子 「頑張る」ことは素晴らしい。 相対評価 ★★★★☆ 「難関中学を受験したい。進学塾に通いたい」という 小6息子の突然のお願いから始まる物語。 藤岡陽子さんらしく、 現実の厳しさも描きながらも登場人物たち見つめる視線はとても優しい。 「頑張る」ことは素晴らしいのだ。 (以下ネタバレ)

  • 「命の砦」五十嵐貴久(祥伝社文庫)

    命の砦(祥伝社文庫い19-8) (祥伝社文庫 い 19-8) - 五十嵐貴久 命を護る仕事。 相対評価 ★★★★☆ 70年代パニック映画「タワーリングインフェルノ」「ポセイドンアドベンチャー」の オマージュでもあった1作目、2作目だったが、 三作目にして一気に動き、消防士たちそのものを描く小説となった。 (以下ネタバレ)

  • 「コンビニ兄弟2 テンダネス門司港こがね村店」町田そのこ(新潮文庫NX)

    コンビニ兄弟2—テンダネス門司港こがね村店—(新潮文庫nex) - 町田そのこ 気づきの瞬間。 相対評価 ★★★☆☆ シリーズ2巻目。 息子嫁もファンで、 会うと「読みましたか。シリーズ3も出ましたよ」と 聞かれるも、ずっと積読本。この度読了。 町田さんはうまいね。このシリーズは好き嫌いが分かれそうだけど。 (以下ネタバレ)

  • 「木挽町のあだ討ち」永井紗耶子(新潮社)

    木挽町のあだ討ち - 永井紗耶子 義と志の話。 相対評価 ★★★★★ 今年の直木賞上半期受賞作のうちの1作。 永井紗耶子氏を読むのは3作目。 芝居小屋とあだ討ち話が絡み合い、 最後の最後、気持ちの良い拍子木の音が響いたわ。 お見事。 良い武士と悪い武士が登場する仇討ち物と思ってたら、 全く違う。 (以下ネタバレ)

  • 「幸せなひとりぼっち」フレドリック・バックマン(ハヤカワ文庫)

    幸せなひとりぼっち (ハヤカワ文庫NV) - フレドリック バックマン, 坂本 あおい オーヴェに出会えた幸せ。 相対評価 ★★★★★ いやー失敗したわ。 この原作本は映画「オットーという男」を見る前に読むべきだった。 映画は映画で面白かったし、 この一口で説明できない小説を2時間6分という短い時間に上手にまとめてる。 でも、主人公その人の深さは小説でないと味わえない。 (以下ネタバレ)

  • 「小さき者へ 生まれ出づる悩み」有島武郎(新潮文庫)

    小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫) - 有島 武郎 やりたいことをやれない不幸。 相対評価 ★★★☆☆ 先日読んだ小説のなかに取り上げられていたので、 読んでみた。 (以下ネタバレ)

  • 「愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1 」佐々木良(万葉社)

    愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1 - 佐々木良 奈良弁ってなんや? 相対評価 ★★☆☆☆ 評判の本。 興味があったが買う気にはならず、、、だったが、 息子が「もう読んだし、やるわ」とくれた。 (息子夫婦とは本の交換を良くする) (以下ネタバレ)

  • 「失踪者」下村敦史(講談社文庫)

    失踪者 (講談社文庫) - 下村敦史 「なぜ、山に登るのか」ミステリー。 相対評価 ★★★★☆ ともに登っている時にクレバスに落ちた友を探しに行ったら、 なぜか年老いていたというところから始まる山岳ミステリー。 氏の「生還者」が面白かったので、こちらの作品も読んでみた。 (以下ネタバレ)

  • 「愛を知らない」一木けい(ポプラ文庫)

    愛を知らない (ポプラ文庫 い 7-1) - 一木 けい 好みの問題?年齢の問題?自分の性別の問題? 相対評価 ★★☆☆☆ デビュー作?「1ミリの後悔もない、はずがない」が素晴らしすぎたので、 別の作品も読んでみた。 (以下ネタバレ)

  • 「25時」ゲオルギウ(角川文庫)

    二十五時 (1967年) (角川文庫) - ゲオルギウ, 河盛 好蔵 生まれた所や皮膚は目の色で、 いったいこの僕の何がわかるというのだろう 相対評価 ★★★☆☆ 名画座、二番館と映画を見まくっていた高校時代に、 テレビで一度だけ見た吹き替え映画がずっと心に残っていて (泣き笑いするアンソニークインのラストシーン) 原作があるんじゃないかと探したらあった。 もちろん絶版。メルカリで購入1800円。 パリでの原作出版は1949年。翻訳本は1950年。 映画は1967年。 (以下ネタバレ)

  • 「再生 角川ホラー文庫ベストセレクション」朝宮運河編(角川ホラー文庫)

    再生 角川ホラー文庫ベストセレクション - 朝宮 運河, 綾辻 行人, 鈴木 光司, 井上 雅彦, 福澤 徹三, 今邑 彩, 岩井 志麻子, 小池 真理子, 澤村伊智 日本人にとってのホラーとは何か。 相対評価 ★★★☆☆ この数年、ずっと上質のホラーが読みたかったのだが、 ようやく見つかった。 8人の作家による短編セレクション。 特上が3編、普通が2編、好みでなかったのが3編。 (以下ネタバレ)

  • 「小田原仁義 三河雑兵心得 拾弐」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 12 小田原仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 生きる目的。 相対評価 ★★★☆☆ 唐突に瀬名が平和主義者になって見るのを止めた「どうする家康」。 余りに腹が立って、その時ヤフコメに 「史実に分からない部分があるからそこに作り手の想像力が入ってもいい。 事実、影武者の家康や臆病者の家康も小説にある。 ただ当時の時代背景まで無視したら、それは歴史ドラマでなくただのファンタジーだわ」と 書いた文が、新聞記事に載ったりした。 対し、12巻を数えたこの小説。この小説を大河ドラマにした方が、 よっぽど新しい挑戦だわ。 (以下ネタバレ)

  • 「シュナの旅」宮崎駿(アニメージュ文庫)

    シュナの旅 (アニメージュ文庫) - 宮崎 駿 人は人としてしか生きていけない。 相対評価 ★★★☆☆ 北アルプス山行中、双六小屋にあまりにも早く着いてしまった。 5時からの夕食までの手持無沙汰のなかで、本箱にこの本を見つけ30分で読了。 (マンガ「カムイ伝」第1巻も読んだ) (以下ネタバレ)

  • 「砂漠」伊坂幸太郎(実業之日本社文庫)

    砂漠 (実業之日本社文庫) - 伊坂 幸太郎 出会いは偶然か、必然か。 相対評価 ★★★★☆ 本好きユーチューバーの動画おすすめを漁っていると、 この作品がよく出てくるので読んでみた。 同学部男女4人の大学4年間の有意義で無意味な出来事を描く。 (以下ネタバレ)

  • 「本所おけら長屋 外伝」畠山健二(PHP文芸文庫)

    本所おけら長屋 外伝 - 畠山 健二 愛すべき性善説。 相対評価 ★★★★☆ 既刊20巻。 次の【シーズン2】が始まる前に、 まさかの外伝。 【以下ネタバレ】

  • 「約束の地(下)」樋口明雄(光文社文庫)

    約束の地〈下〉 (光文社文庫) - 樋口 明雄 ザッツ エンタテインメント。 相対評価 ★★★★☆ 文字通り、ドキドキハラハラ。 ここまで「ザッツ エンタテインメント小説!」はひさびさ。 (以下ネタバレ)

  • 「約束の地(上)」樋口明雄(光文社文庫)

    約束の地(上) (光文社文庫) - 樋口 明雄 世の中はカオス。 相対評価 ★★★★☆ 先日、 久々に読んだ登山系山岳ミステリーが面白かったので、 探してみた。 八ヶ岳の南が舞台。 読み始めると登山系ではなく動物パニック小説かなと思ったけど それでもなかった。 (以下、ネタバレ)

  • 「この世にたやすい仕事はない」津村記久子(新潮文庫)

    この世にたやすい仕事はない (新潮文庫) - 記久子, 津村 働くことに何を求めるか。 相対評価 ★★☆☆☆ 大阪生まれで、 自分と同じ旧第6学区の今宮高校出身。 「絶対この人、変な人やわ」と確信した今作。 (以下ネタバレ)

  • 「やめるな外科医 泣くな研修医4」中山祐次郎(幻冬舎文庫)

    やめるな外科医 泣くな研修医4 (幻冬舎文庫) - 中山祐次郎 良い患者とは? 相対評価 ★★★☆☆ 近々また外科医のお世話になりそうなので、 もっと先にするつもりで下に積んでいた、このシリーズ4を取り出した。 (以下ネタバレ)

  • 「北条政子」永井路子(文春文庫)

    北条政子 (文春文庫 な 2-55) - 永井 路子 男の理屈。女の理屈。 相対評価 ★★★☆☆ 「今年は鎌倉時代を読もう」キャンペーンの何作目の読了?かな。 いよいよ北条政子を主人公に据えた物語。 新聞連載&大河ドラマ化された当時は日本三大悪女の一人であるイメージを 一気に覆らせた画期的な作品だったらしい。 (以下ネタバレ)

  • 「平場の月」朝倉かすみ(光文社文庫)

    平場の月 (光文社文庫) - 朝倉 かすみ それでも恋は恋。 相対評価 ★★★★☆ 「底抜けに面白い」vs「何が面白いんだ」と 評価真っ二つの「田村はまだか」ではまった作家さん。 ずっと積んでこの作品は直木賞候補にもなっていた。 読むまで恋愛小説とは知らず。 なぜか今年、純な恋愛小説を読むことが多いすね。 (以下ネタバレ)

  • 「侠 きゃん」松下隆一(講談社)

    侠 - 松下 隆一 けじめ。 相対評価 ★★★★☆ 「面白い」とどこかで評判を聞いて買った。 「侠」とかいてきゃん。その題の付け方にも興味が湧いた。 60になる元ばくち打ちを主人公に据えた時代小説。 読了してからもこの主人公やわき役たちの生き方について思いを巡らせた。 そこまで余韻の残る小説も珍しい。 (以下ネタバレ)

  • 「コンビニ兄弟 ―テンダネス門司港こがね村店―」町田そのこ(新潮文庫NeX)

    コンビニ兄弟—テンダネス門司港こがね村店—(新潮文庫nex) - 町田そのこ コンビニのアイデンティティ。 相対評価 ★★★★★ 先日の山行の時、 「面白かったですよ。シリーズ3も出ましたよ」と息子嫁に聞いたので、 積読本の中から掘り起こし、読了。 いや、これサイコーやん。 「テンダネス(テンダネス(気遣いのある優しさ)」という名のコンビニを ハブにして語られる6つの短編。 話の紡ぎ方と老若男女の心模様の描写力。町田そのこ氏の底力を見た感じ。 自分としては昨年の本屋大賞作品よりも上でした。 (以下ネタバレ) 「まちのホットステーション」「あ..

  • 「英龍伝」佐々木譲(毎日文庫)

    英龍伝 (毎日文庫) - 佐々木 譲 逸材、発見。 相対評価 ★★★★☆ 江川太郎左衛門。 韮山反射炉をつくった人として教科書的に名は知っていたが、 ここまで幕末の日本に影響を与えた人とは! 自分のなかでは司馬的竜馬よりも評価すべきだと感じた。 (惜しむらくは少なくとも後5年、長生していれば・・・)。 (以下ネタバレ)

  • 「冬雷」遠田潤子(創元推理文庫)

    冬雷 (創元推理文庫) - 遠田 潤子 足らない。 相対評価 ★★★☆☆ 積読本は売るほどあるのだが、 どうも食指が伸びず、 嫁の読了本から拝借したのは、 一時期嫁がハマりまくっていた遠田潤子。 (以下ネタバレ)

  • 「まち」小野寺史宣(祥伝社文庫)

    まち(祥伝社文庫お25-4) (祥伝社文庫 お 25-4) - 小野寺史宜 人は生きていく。 相対評価 ★★★☆☆ サウナでいう「整う」のような意味合いかな。 小野寺氏の作品は、 自分の気持ちをリセットするのにいいのかもしれない。 ロケーションや登場人物がダブるので、同じ著者の「ひと」の姉妹編。 (以下ネタバレ)

  • 「卒業生には向かない真実」ホーリー・ジャクソン(創元推理文庫)

    卒業生には向かない真実 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) - ホリー・ジャクソン, 服部 京子 テーマは救い。 相対評価 ★★★★☆ 三部作の完結編。 多すぎる登場人物を思い出しつつ、読了。 こんなお話になっていくとはね。 (以下ネタバレ)

  • 「1ミリの後悔もない、はずがない」一木けい(新潮文庫)

    1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫) - 一木けい 忘れられる、忘れない。 相対評価 ★★★★★ なぜ買ったのか。いつ買ったのか。 全然思い出せないが、本の中に眠っていた。 究極の恋愛小説とある。 俺が読んでいいのか・・・と思いつつ、読了。 (以下ネタバレ)

  • 「HHhH プラハ、1942年」ローラン・ビネ(創元文芸文庫)

    HHhH プラハ、1942年 (創元文芸文庫) - ローラン・ビネ, 高橋 啓 何を得、何を失ったのか。 相対評価 ★★★☆☆ 単行本の時から表紙のデザインがずっと気になっていて。 「WW2の実録資料本だろな」と思っていたら、なんと小説。 さらには文庫本化。しかも2014年本屋大賞の翻訳小説部門1位とかなんとか。 カタカナの登場人物が多すぎて、ひさびさ読むのに時間がかかった。 (以下ネタバレ)

  • 「走れ外科医 泣くな研修医③」中山祐次郎(幻冬舎文庫)

    走れ外科医 泣くな研修医3 (幻冬舎文庫) - 中山祐次郎 医師という生き方。 相対評価 ★★★★☆ いわゆるお仕事小説だったのが、 そこから一歩踏み込んだ感があるシリーズ第3弾。 今作印象に残ったのは「医師という生き方」。 特に心惹かれたのは ひとりの女医さんの生き方と考え方。 (以下ネタバレ)

  • 「生還者」下村敦史(講談社文庫)

    生還者 (講談社文庫) - 下村 敦史 山はすべてを飲み込む。 相対評価 ★★★★☆ 「おすすめの山岳小説は?」と検索すると、 どのサイトでもほぼ同じタイトルが並び、ほぼ読み尽くした。 そのなかで残っていたのが、この山岳ミステリー。 (以下ネタバレ)

  • 「闘鬼 斎藤一」吉川永青(集英社文庫)

    闘鬼 斎藤一 (集英社文庫) - 吉川 永青 総ちゃんとはじめ君。 相対評価 ★☆☆☆☆ 久々の新選組小説。 組織の歴史小説は山ほど読んだので、 個人の名を冠されている、また受賞作品でもあるこの書を取った。 (以下ネタバレ)

  • 「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」奥埜修司(文春文庫)

    ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年 - 奥野修司 血か、情か。 相対評価 ★★★★☆ 今も自分の心に深く刺さる、 犯罪被害者遺族の 悔恨の思いを綴った「心にナイフをしのばせて」。 その著者のルポタージュだと知って手に取った。 これも後で知ったが、映画「そして父になる」のヒントとなった事件らしい。 映画は未見。ただ、この本を読んだらフィクションなんて見る気にならんわ。 それほどにこの本も深く刺さった。 (以下ネタバレ)

  • 「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」奥埜修司(文春文庫)

    ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年 - 奥野修司 血か、情か。 相対評価 ★★★★☆ 今も自分の心に深く刺さる、 犯罪被害者遺族の 悔恨の思いを綴った「心にナイフをしのばせて」。 その著者のルポタージュだと知って手に取った。 これも後で知ったが、映画「そして父になる」のヒントとなった事件らしい。 映画は未見。ただ、この本を読んだらフィクションなんて見る気にならんわ。 それほどにこの本も深く刺さった。 (以下ネタバレ)

  • 「カソウスキの行方」津村 記久子 (講談社文庫)

    カソウスキの行方 (講談社文庫) - 津村 記久子 冷めた感情のほとばしる様。 相対評価 ★★★★☆ 気がつけば津村作品、3冊目。 まだ1冊積読があるし、また1冊買おうとしている。 ハマったわ。この作家さん。 絶対、この人、変やわ。 (以下ネタバレ)

  • 「リカバリー」小野寺史宣(新潮文庫)

    リカバリー(新潮文庫) - 小野寺史宜 感謝と責任。 相対評価 ★★★★★ 未完に終わった「龍時」(野沢尚)以来だろうか。 プロのサッカー選手が主人公の小説はひさびさだ。 主人公は二人。 ひとりはサッカー人生が始まったMF、 もうひとりはサッカー人生の終わりを迎えつつあるGK。 (以下ネタバレ)

  • 「天下人の茶」伊東潤(文春文庫)

    天下人の茶 (文春文庫) - 伊東 潤 信長の茶の湯、秀吉の茶の湯、利休の茶の湯。 相対評価 ★★★★☆ 「千利休はなぜ腹を切らされたのか」。 諸説ありのこのテーマを小説で読みたいと思って数十年。 なかなか食指が伸びる作品がなかったのですが、 300Pないコンパクトな小説を手にしました。 伊東氏の意欲作。 信長と秀吉と利休の静かなる戦い。 ラスト以外は大満足でした。 (以下ネタバレ)

  • 「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ(中公文庫)

    52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫) - 町田そのこ 伝える、受け取る。 相対評価 ★★★★☆ 町田そのこ、3冊目。 2021年本屋大賞1位。 ただ、帯にあるこの作品の映画化はちょっとないな。 配役もそうだけど、シナリオも演出も馬鹿力がいるぞ。 (以下ネタバレ)

  • 「熊と踊れ 下」アンデシュ・ルースルンド ステファントゥンベリ(ハヤカワ文庫)

    熊と踊れ 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫) - アンデシュ ルースルンド, ステファン トゥンベリ, ヘレンハルメ 美穂, 羽根 由 愛と暴力。 相対評価 ★★★★☆ 下巻は一気だった。 (以下ネタバレ)

  • 「熊と踊れ 上」アンデシュ・ルースルンド ステファントゥンベリ(ハヤカワ文庫)

    熊と踊れ 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫) - アンデシュ ルースルンド, ステファン トゥンベリ, ヘレンハルメ 美穂, 羽根 由 人間の犯罪。 相対評価 ★★★☆☆ スウェーデンのミステリ小説は、 刑事マルティン・ベックの「笑う警官」以来なので、 30年以上振りかな? (以下ネタバレ)

  • 「駐車場のねこ」島津輝(文春文庫)

    駐車場のねこ (文春文庫) - 嶋津 輝 ええ出汁、出てますわ。 相対評価 ★★★★★ 初読みの作家さん。 思わずメロディをつけて歌ってしまいそうな表題作「駐車場のねこ」を含め、 短編7つ。全部よかったわ〜。 (以下ネタバレ)

  • 「夜の声を聴く」宇佐美まこと(朝日文庫)

    夜の声を聴く (朝日文庫) - 宇佐美まこと 人はそれを仕合せというのです。 相対評価 ★★★★★ 引きこもりの隆太が定時制高校に通い始めて始まるミステリー。 もう一度、高校に通いたくなった。 高卒資格があるから、もうできないけどね。 (以下ネタバレ)

  • 「本意に非ず」上田秀人(文春文庫)

    本意に非ず (文春文庫) - 上田 秀人 流し流され。 相対評価 ★★★☆☆ 初読みの作家さん。 帯に「遂に文庫化!!」の文字に惹かれ購入。 光秀、久秀、政宗、平蔵、西郷、竜馬の 悔いを描く。 (ネタバレ)

  • 「世界でいちばん素敵な古代史の教室」監修:瀧音能之(三才ブックス)

    世界でいちばん素敵な古代史の教室 (世界でいちばん素敵な教室) - 瀧音能之 古代は身近に。 相対評価 ★★★☆☆ 全ページカラー。 本屋で見かけ、写真がむちゃくちゃ美しく良かったので衝動買いでした。 (以下ネタバレ)

  • 「レモンと殺人鬼」宝島社文庫(くわがきあゆ)

    レモンと殺人鬼 (宝島社文庫) - くわがきあゆ 幸福と不幸は表裏一体。 相対評価 ★★★★☆ 最近、受賞作品やノミネート作品が続くな。 で、この作品は「このミス」大賞の文庫グランプリ。 固有名詞を「と」で結んだクールなタイトルに魅かれて購入。 (以下ネタバレ)

  • 「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」河野啓(集英社文庫)

    デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社文庫) - 河野啓 ノンフィクションのデスゾーン。 相対評価 不明 本を読み終わると、相対的な評価をする。 それは自己満足であろうと傲慢であろうと気分的なものであろうと、 書いた人に対する感謝だ・・・と勝手にエラソーに思っている。 しかし、この本はできなかった。 確かに面白かった。しかし、これが、受賞作(開高健ノンフィクション賞)? 一人の人物を深掘りするノンフィクションとしては、 “昔の”佐野真一に遠く及ばない。 (賞の選考委員の顔ぶれを見たら、赤い色が付きすぎで笑ってしまった。 流行語・新語大賞か) ..

  • 「ポトスライムの舟」津村記久子(講談社文庫)

    ポトスライムの舟 (講談社文庫) - 津村 記久子 生きるのが下手な人。 相対評価 ★★★★☆ 津村記久子作品を読むのは2作目。 表題作は芥川賞受賞作。こんなやわらかい作品もとるのかと思った。 しかし、やっぱり面白いわ、この人。 ストックが2冊ある。いつ読むか、ちょっと温めておこう。 (以下ネタバレ)

  • 「女人入眼」永井紗耶子(中央公論社)

    女人入眼 - 永井紗耶子 鎌倉には、鎌倉のやり方がある。 相対評価 ★★★★☆ 自分的年間読書キャンペーン「鎌倉時代を読もう」第6冊目・・・かな? 知らんかったけど、直木賞候補作。 作者がスポットを当てたのが大姫の例の事件。 物語は「鎌倉殿の13人」では深く描かれなかった 京の帝サイドの内部事情から話が始まったので少々面食らうも、 鎌倉に舞台を移してからは一気読みでした。 いやー、鎌倉時代はおもろいわ。 (以下ネタバレ)

  • 「幸福な食卓」瀬尾まいこ(講談社文庫)

    幸福な食卓 (講談社文庫) - 瀬尾まいこ 幸福は死んだり、生まれりする。 相対評価 ★★★★☆ 瀬尾まいこ、3冊目くらいかな。 (以下ネタバレ)

  • 「優等生は探偵に向かない」ホリー・ジャクソン(創元推理文庫)

    優等生は探偵に向かない 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) - ホリー・ジャクソン, 服部 京子 優等生は真っ正直を強いられる。 相対評価 ★★★★☆ シリーズ2作目。 GWなどの長期休みがあると、 読むスピードが極端に落ちる。 それでも最後は一気読み。 (以下ネタバレ)

  • 「商う狼 江戸商人 杉本茂十郎」永井紗耶子(新潮文庫)

    商う狼—江戸商人 杉本茂十郎—(新潮文庫) - 永井紗耶子 戦う商人。 相対評価 ★★★★☆ 面白かった! 江戸を舞台にした実在した商人の物語。というか経済小説。 ストーリーもセリフも小気味いい。 ずっと主人公を内野聖陽(ドラマ「仁」の竜馬役)を当てて読んでた。 (以下ネタバレ)

  • 「うつくしが丘の不幸の家」町田そのこ(創元文芸文庫)

    うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫 LA-ま 1-1) - 町田 そのこ 不幸と幸福の間にあるもの。 相対評価 ★★★★★ 郊外にあるひとつの一戸建てをベースに、 5つの家族を描く短編連作。 町田そのこ2作目。 最初に読んだ「夜空のチョコレートグラミー」もそうだったけど、 いやー、この人、連作短編の話の紡ぎ方、上手いわ。 (以下ネタバレ)

  • 「イクサガミ 天」今村翔吾(講談社文庫)

    イクサガミ 天 (講談社文庫) - 今村翔吾 ・・・・。 相対評価 ★★☆☆☆ 今村氏の明治物ということで期待したんですが・・・。 (以下ネタバレ)

  • 「逃げるな新人外科医 泣くな研修医②」中山祐次郎(幻冬舎文庫)

    逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 (幻冬舎文庫) - 中山 祐次郎 人のいのちを預かる仕事。 相対評価 ★★★☆☆ シリーズ第一作目を読んで、 「次作も読まなきゃ」と思って忘れてた。 「医師の仕事とはなにか」を新米医師を通して描く第2作。 (以下ネタバレ)

  • 「とにかくうちに帰ります」津村記久子(新潮文庫)

    とにかくうちに帰ります(新潮文庫) - 津村 記久子 小市民たち。 相対評価 ★★★☆☆ いつ買ったか、なぜ買ったか、 すっかり忘れていた本を積読本の中から発見! いや、おもろいやん、この小説。 この作家、追いかけよう。 (以下ネタバレ)

  • 「総統の子ら(下)」皆川博子(集英社文庫)

    総統の子ら 下 (集英社文庫) - 皆川 博子 歴史は勝者が描く。 相対評価 ★★★★★ 最終巻。 前評判通り、どえらい小説を読んでしまった。 というかこんな小説をよく生み出した。十指に入るわ。 この小説は絶対にドイツ人には書けんよ。 同じ立場の日本人だから書けたのかもしれない。 (以下ネタバレ)

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