朝霧とおる さん プロフィール

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朝霧とおるさん: とおる亭
ハンドル名朝霧とおる さん
ブログタイトルとおる亭
ブログURLhttp://torutei.blog.fc2.com/
サイト紹介文BL小説/R18/毎日0時更新/リーマンCP/大学生CP/高校生CPなど
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供193回 / 365日(平均3.7回/週) - 参加 2015/08/07 15:37

朝霧とおる さんのブログ記事

  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』30
  • 正直、二人の間に立ちはだかるものがなくなったわけではない。けれど立ち向かうこの心持ちは確かに変わったのだ。宮小路は両親に永井を会わせたいと言ってくれた。実際会うとなったら一大事だろうし、宮小路も自分も修羅場へと突っ込むことになるだろう。永井の不安を吹き飛ばす宮小路の迷いない軽快さが、すべてを二人から救い出している。ずっとこのまま甘いぬるま湯に浸かって、宮小路の囁く夢を見ていたいと思ってしまった。自 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』29
  • エレベーターを出たら、もうそこは二人だけの世界だ。ここへ移り住んできた時は一人きりの寂しい空間だったが、今では永井という花が咲いている。「永井さん。早くあなたが何の疑問も持たずに、ここが我が家だと思ってくれると良いのですが。」「思ってますよ。それにここ以外帰る家もないですし。」もうちょっと前向きな言葉が欲しいと思うのは無粋だ。宮小路としては後ろ向きで遠回りをする永井の性格こそ愛おしく思う。まどろっ [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』28
  • 品良く整った小振りな口に、真っ白な冷たいソフトクリームが消えていく。外出ついでのデートに快く賛同を得たので、宮小路は永井を連れ歩いて大層ご満悦だった。「永井さん、はい、どうぞ。」「ッ……」困った顔で首を傾げた後、永井がはにかむ。その顔に満足して、宮小路は潔く突き出したスプーンを引っ込めた。二人の世界に浸るにはオーディエンスが多過ぎる商業施設の一角で、二人はソフトクリームを分け合っている。少なくとも [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』27
  • 「宮小路さんって、ちょっとお調子者です……。」公衆の場でキスを贈ったことが気に入らなかったらしい。「今さらですよ、永井さん。鎌田からは毎日小言が飛んできます。」大真面目な顔で返すと、永井が笑う。やはり好きな人の笑顔は何にも代え難い威力があった。「永井さん、何でワインなんですか?」「父が好きだったんです。」「それは意外です。永井さんはすぐ酔うのに。そこは似なかったんですね?」「そうみたいです。」どう [続きを読む]
  • 残業のため。。。
  • 皆さま、こんばんは。待っていてくださる方には大変恐縮ですが、残業のため、本日更新がどーしても間に合いそうにありません!!申し訳ありません。。。暫くの間、不定期更新、お許しくださいませ。。。管理人 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』26
  • 電車に乗るのは久しぶりだ。このところ宮小路と車で出勤することが当たり前になっていて、足が遠退いていた。当たり前にあった日常が急に甦って、少し神経質になっていた永井の心を宥めてくれる。ずっと避けていた場所に恋人と名乗ってくれる変わり者の御曹司を連れていくのは妙な気分だ。妙だけど、嫌ではない。ようやく吹っ切れる予感があり、宮小路との関係がこの先どうなろうとも、一歩進める気がしていた。どちらかと言うと後 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』25
  • 永井はふわふわと掴み所のない恋人だ。抱き締めていても、気を緩めた瞬間にすり抜けていくのではないかと不安になる。しかし運転席でハンドルを握っている鎌田に愚痴ると、恋なんて大体そんなものだと、呆気なく笑われてしまう。今日は朝からコネクション作りに追われていて、疲れも溜まっていたのでダブルパンチだ。「盛り上がってる時は忘れるんだけどな。我に返ると心配なもんなんだよ。いつまで続くのかとか、あっちが冷めたら [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』24
  • 相手を知りたければ自分から打ち明けるのが基本だ。万年思春期のまま大人になった自分が、慎重な恋人を上手く誘導できるかどうかはわからなかったが、どうしても永井の過去を知りたいという欲求には勝てなかった。お風呂から上がった永井のメンテナンスに精を出しながら、宮小路は口火を切る。「永井さん、もっと力を抜いてリラックスしていてください。それともくすぐったい?」クリームを塗りながら陶器のように白く滑らかな肌に [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』23
  • 結局、愛しい恋人が何を思い煩っていたのかは不明のままだ。けれど心ここに在らずだった永井が自分を真っ直ぐに見つめ返してくれたから、宮小路は充分胸を撃ち抜かれ、満ち足りてしまった。父の勉が余計な事を永井に吹き込んだらしいが、仕返しを企むほど子どもではない。永井は荒事を好まないから、ここは器の広いところを見せるべく大人しくしているべきだ。「鎌田、どっちが良いと思う?」「どっちも飾らない方が身のためだぞ。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』22
  • 宮小路は永井をその気にさせるのが上手い。ぼんやりしていると、いつの間にか宮小路が舵取りをしている。「あッ……や……んんッ……」「ほら、ここ。永井さんの好きなところですよ。本当に嫌?」「うぅ……んッ……」軽く突かれただけで全身が脱力して跳ねる場所。宮小路はこの身体のことを永井以上に熟知している。快感には逆らえなくて、宮小路の指に翻弄されながら声を上げてしまう。ひっそりと目立たないように生きてきたつも [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』21
  • 見えない過去ごと愛するのは難しい。人は我儘な生き物だから、好きな人の事をすべて暴きたい本心がどこかに潜んでいる。永井が隠そうとすればするほど、そこには強い想いがあるような気がして知りたくなってしまう。けれど過ぎてしまったことは変えられないし、永井がこの腕の中にいるという現実以上に大切なことはない。だから結局のところ、宮小路にとって永井の過去はさほど重要な問題ではないのだ。「永井さんが納得していない [続きを読む]
  • ノ、ノロウイルスに。。。
  • 皆様、こんばんは。いつも辺境地の当ブログまでお越しいただきまして、ありがとうございます!!昨日から不調だとは思っていたのですが、残念ながら調べた結果ノロウイルスだと判明いたしまして、3、4日、静養させていただきたく存じます。。。気長に更新お待ちいただければ幸いです(>人<;)す、寸止めで申し訳ありません!!管理人より。。。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』20
  • 手の中で徐々に形を成していく永井に、キスも贈って可愛がる。いつもと大差ない感度に再び安堵して、永井を衝動で押し倒した時より心に幾分余裕が生まれていた。肉親が愛しい恋人にちょっかいを出してきたことは気に食わないが、慌ててはいなかった。永井は関係が知られたと蒼褪めているわけでもなく、彼の様子に気後れを感じ、勝手に身を引こうとしているだけだと悟ったのだ。放っておくと斜めに走っていくのは自分と同じだと妙な [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』19
  • 髪を撫でる大きな手は妖しく永井を慰める。一人で黙々と過ごしていた日常に突如湧いて出て、永井の事をあっという間に陥落させた手だ。この手に宥められてしまうと、毒気を吸い取られてしまう。自分のツボをよく心得ていて、心に抱える苦いものを甘さに変えてしまうのだ。「永井さん、簡単です。私と一緒にいたいと思ってくださるのかどうか、私はそれだけわかれば充分です。」「ッ……そんな、簡単なことじゃ、ありません。」大好 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』18
  • 優しくできる内は本気じゃない。今まで冷静だった自分を笑われている気分だ。永井の見せる言動すべてが歯痒くて耐えられない。「あ、待って、宮小路、さん……」怯える彼を見て圧倒的な征服欲に駆られたのは初めだ。永井がグルグルと目の前にいる宮小路をそっちのけで悩むのも焦れったい。「永井さん。教えてくれないなら、離しません。」勿論教えてくれても離す気はない。細身の永井を全力で抱き締めると、骨張っていて男らしい。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』17
  • 宮小路は隣りで危なっかしい手付きを披露する永井の様子を盗み見る。真剣な眼差しの先にはナイフとジャガイモが握られている。「永井さん、そんなに力まなくても刃は入りますよ。」「で、でも……」永井の背後に回り込んで彼の両手に己の手を重ねる。先程まで二人の間に流れていた奇妙な空気感は消えていたが、永井の空元気は依然続いていた。「ほら、こうやって。ね?」「宮小路さんがやってるのを見ると、凄く簡単そうだったんで [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』16
  • 今日は華のない一日だった。アクアリウムで待てど暮らせど永井が現れず、タイムリミットと共に去るしかなかった。永井は律儀なので来られない日は大概何かしらの形で連絡をくれるのだが、今日は退社時刻を過ぎても宮小路に連絡をくれることはなかった。「永井さん……」そして堪え性のない宮小路は居ても立っても居られなくなって、鎌田に白い目で見られながら会社をそそくさと出た。車に乗り込んでエンジンを掛ける前に迎えに行く [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』15
  • 衝撃が大き過ぎると、一旦突き抜けて落ち着いてしまうのかもしれない。彼の父親がなんだかんだと嬉しそうに宮小路の事を喋るので、永井は家族として心から愛され大切にされている彼を自分の恋心で独占することの愚かさを突き付けられた気がした。宮小路は皆に祝福される未来が似合う。目の前にいる彼の父親を悲しませたくない。影にしかならない永井のことを囲っていることは、いずれ彼の未来を芳しくないものにするだろう。深呼吸 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』14
  • ニコニコとお茶を運んでくる井伊夫人とは対照的に永井は笑顔を張り付けているのが精一杯だった。自分の顔が蒼褪めていないことを願うばかりである。「永井さん。うちの息子とリネンの仕事でご一緒されたとか。」「はい。宮小路さんからお声掛けをいただきまして。」「あれは昔から奔放なんだが、近頃は仕事に注力してるようで、こちらのお力添えもあって有り難く思っています。良い品を納品いただけたと伺っていますよ。」「とんで [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』13
  • 結局永井の可愛さに絆されて、明快な返事も聞けないままだ。彼を不安にさせるものは根こそぎ取り去りたいが、永井は一人前の大人であるわけで、何から何まで宮小路が手を出してはプライドもへったくれもなくなってしまうだろう。永井のプライドに傷を付けたいわけではない。ただ、プライドごと上手く包み込む術はないものかと、永井の安らかな寝顔を眺めながら宮小路は悩んでいた。「永井さん。あなたのお父様はどんな方だったので [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』12
  • 永井にギブアップを告げられると弱い。困ったように懇願してくる愛おしさといったら、とても言葉で言い表すことはできない。だから宮小路としては全身全霊で永井を高みまで連れて行くのが己の務めだと信じている。「永井さん。それ以上甘え上手になっちゃダメですよ。」「そんなこと、なッ……んんッ……」永井の中に分身を突き入れた途端に暴発するなんていう事態にはなりたくない。いつだって彼をリードしていたいのだ。先に自分 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』11
  • どうしたらこの罪悪感から逃れられるのか。そんな事ばかり考えていた。しかし宮小路は無理矢理暴こうとせずに寄り添ってくれる。有難いような申し訳ないような気持ちに揺れるけれど、今はその距離感に助けられていた。まだもう少しだけ、乗り越える勇気を蓄えたい。知りたがりの宮小路のことだから、聞きたくないはずはないだろう。けれど言わなくていいと断言してくれたことで、永井は抱える気持ちに許しを得られた気がしたのだ。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』10
  • 宮小路より細く小振りな手がスプーンを握ってエビを口へと運んでいく。エビを迎えにいく彼の唇は幸せそうだ。真摯な眼差しを注がれることが羨ましくて、召されてもいいから永井のスプーンに乗るエビになりたいと一瞬だけ思う。鎌田が聞いたら大層呆れるだろう。「美味しいです。」「それは良かった。」自然と綻ぶ永井の口元につられて、宮小路もだらしなく頬を緩ませる。ロウソクと間接照明の薄暗い景色の中に、ポッと光の花が咲い [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』9
  • デザイナーが提出してきた図案を選りすぐり、自身の制作物も意見を求めながら足して、ファイルに纏める。そして宮小路は胸を張って鎌田にずっしりと重いファイルを渡した。「今日は随分捗ってるな。」「永井さんと大事な約束があるからね。」「はいはい。お疲れさん。」帰宅の旨をメッセージで送ったが、今のところ永井から返事はない。時間的な制約で普段はオーブン料理を避けがちだが、今日はとっておきのシーフードを調達して永 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『二人の父』8
  • 俯いて瞬く品のある睫毛を飽きる事なく見つめる。熱心にスケッチブックへの描き込みに励む永井を眺めることは、実に楽しい時間だ。逡巡することの多い彼にしては珍しく、迷いなくペンが動く。スケッチブックの上において、彼は自由なのかもしれない。永井を宮小路デザイン事務所へ迎えることができるなら、この光景を毎日眺めることが叶うわけである。甘い汁を吸い放題だ。しかし残念ながら、永井は首を縦に振ってくれないだろうし [続きを読む]