閑人 さん プロフィール

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閑人さん: 閑人の絵日記
ハンドル名閑人 さん
ブログタイトル閑人の絵日記
ブログURLhttp://saitotomonaga.blogspot.jp/
サイト紹介文1. パステル画や水彩画などの自作品紹介 2. 絵画、映画、デザインなどに関する論評
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供153回 / 365日(平均2.9回/週) - 参加 2015/08/14 16:49

閑人 さんのブログ記事

  • フェルメールはいつも椅子に座って  描いていた
  • Vermeer's perspectiveフェルメールが自分の姿を描きこんだ「絵画芸術」という作品でフェルメールは椅子に座って描いている。イーゼルの前で立って描くほうが普通なのに、フェルメールはいつも座って描いていたのか調べてみた。部屋の窓や床などの幾何的な要素を手掛かりに消失点を求め、そこを通る水平線(Horizontal Line)を引けば、それが描いてる人の目の高さ(Eye Lebel)だから、それが絵の中の人物のどの辺りを通るかを見る [続きを読む]
  • フェルメール「牛乳を注ぐ女」の遠近法は「おかしい」?
  • Vermeer's perspectiveフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の解説で「遠近法がおかしい」という話がよく出てくる。窓の消失点とテーブルの消失点が一致しないというのが理由になっている。「視覚心理学が明かす名画の秘密」(三浦佳世)という本でも「消失点が一つでなく、遠近法に違反した絵で、ありえない空間を描いている。」と言い切っている。(写真は同書より)たしかに一点透視図では平行なものどうしの消失点は一つだからテー [続きを読む]
  • ルドン展 ポーラ美術館
  • "Redon and His World Beyond Imagination"久しぶりに箱根のポーラ美術館へ行ってルドン展を見た。チラシが2種類あり、それぞれ若い頃と熟年の頃の代表作が使われている。「黒の時代」と言われる木炭による幻想的な絵と、後のパステルによる華やかな絵とが対照的。なぜまるで別人のように変わってしまったのか、不思議に思っていたが、今回その謎が解けたような気がした。怪奇な夢の世界を描いた「黒い絵」は近代的合理主義に対す [続きを読む]
  • フェルメールの光
  • フェルメールの絵はすべて小さい窓からの細い光だけで描いている。だから「色と形」の絵ではなく「光と陰」の絵になる。蛍光灯で部屋中が明るかったらあんな絵は描けなかっただろう。真似をして、薄暗い部屋でカーテンを少しだけ開けると、モチーフの上に光がはっきりと浮かび上がる。もっともそこまでは真似できても・・・"Chianti" Soft pastel, Canson Mi-tant paper, 40cm × 35cm [続きを読む]
  • フェルメールの「足温器」
  • Vermeer's "The Milkmaid" and Foot-warmer先日、知人の 伊藤紀之さん(もと共立女子大学教授)から面白い話を聞いた。フェルメールの傑作「牛乳を注ぐ女」の画面右下にある物について。これは「足温器」だそうで、日本の「湯たんぽ」のようなもの。中の陶器に炭火を入れて、箱の上面の穴から出る熱で足を温める。家政学が専門の伊藤さんは、湯たんぽの研究もしていて、絵と同じ足温器の本物を持っているそうだ。ちなみに足温器は [続きを読む]
  • 「モダンアート再訪」展 横須賀美術館
  • "Modern Art Revisited" Yokosuka Museum of Art20 世紀後半のモダンアートの流れを整理して見せてくれて参考になる。ミロ、シャガール、ダリ、などが夢の世界を描くことから始まるが、やがて絵から「形」が無くなっていく。最後は、絵の具をキャンバスにぶちまけたりして「モノ」と絵画の区別がつかなくなってしまう。その後のウォーホルなどのポップアートでは、絵とは何なんだということになる。そして再び、バスキアのように [続きを読む]
  • 斎藤共永 パステル画 個展
  • Tomonaga Saito Pastel Painting Solo Exhibition on Blog前回個展をやってから5年経つが、歳のせいで次をやるエネルギーが湧いてこない。それでブログ上でミニ個展をやることに。ここ3年間の展覧会出品作から 10 点を選んだ。「廃炉幻想」( 2015 年、40 号、現代パステル協会展)この世の終わりの原発。アメリカのパステル画サイトが「黙示録」と紹介してくれた。「崩れゆく神殿」( 2016 年、40 号、現代パステル協会展、準会 [続きを読む]
  • どこから見る? 映画と絵画
  • Viewing distance and Viewing angle, movie and picture最近は映画館で前の方5列目くらいの席で見ることが多い。かつては後ろの方が普通で、前の方に座るのは満員で仕方のないときくらいだった。映画に入り込んで自分も映像世界の一部になるような感覚を楽しむといった映画が多くなったせいだろう。臨場感重視の映像や、音に囲まれるサラウンドの音響などと、それを助長する大画面ワイドスクリーンのおかげだと思う。5列目に [続きを読む]
  • 鎌倉建物散歩 教会と幼稚園 
  • 日本基督教団鎌倉教会は大正 15 年(1926 年)築というかなり歴史のある建物。ゴシック調の美しい建物だ。設計は吉武長一というアメリカの工科大学で学んだ建築家で、当時のアメリカの教会建築の影響を受けているという。その隣にあるハリス記念鎌倉幼稚園は、教会の付属幼稚園で、大正 10 年(1921 年)築というからこれも歴史が長い。形がユニークで、八角形プランの部分が遊戯室で、その周囲に教室を配した形は「梅鉢型園舎」と [続きを読む]
  • 鎌倉建物散歩 若宮大路の商店
  • 鎌倉のメインストリート若宮大路に面した三河屋という酒屋さん。昭和2年(1927 年)築で、時代劇にもでてきそうな重厚な伝統的商店建築。国の有形文化財になっている。三河屋と一軒おいて隣の湯浅商店という物産店で、やはり同じ頃の昭和 11 年(1936 年)築。アーチ窓はペンキで描いた「もどき」洋風で、典型的な看板建築だ。三河屋とまったく対照的なスタイルなのに、同じ金子卯之助という大工が手がけたというから面白い。 [続きを読む]
  • 縄文ポシェット、縄文マスカレード
  • JOMON 10000 Years of Prehistoric Art in Japan縄文展のインパクトが強くて、まだ図録を眺めている。縄文は土器や土偶だけでない。生活用品や装飾品など様々なものが出展されていた。(東京国立博物館、9 / 2 終了)樹皮製の編みかご。 15 cm くらいの小ささで、中にくるみが一個入ったまま出土されたそうだ。そんなことからもかわいい感じがするので、キャプションに「縄文ポシェット」と名付けられていた。よく腐らないまま [続きを読む]
  • 鎌倉建物散歩 古我邸
  • 鎌倉駅から徒歩5分の所にこんもりとした森に囲まれた洋館がある。100 年前の大正5年築で、三菱財閥系の実業家の荘清次郎という人の別荘だったそうだ。今では「古我邸」というレストランになっている。この建物の様式は、19 世紀アメリカでよく使われた「シングル・スタイル」というそうで、外壁全体にこけら板が貼られた装飾性のない簡素なスタイルだ。設計者は東大とロンドン大学で学んだ櫻井小太郎という建築家だという。 [続きを読む]
  • イサム・ノグチの母レオニー
  • Leonieイサム・ノグチ展(東京オペラシティ アートギャラリー)を見たのを機に映画「レオニー」をDVD で観た。イサム・ノグチを芸術家に育てた母レオニーの半生を描いている。( 2010 年、日米合作映画)詩人の野口米次郎との間に息子イサムが生まれる。日本に渡ったものの、夫には本妻がいるうえに、閉鎖的な日本社会で自分の居場所がない。運命に翻弄されるレオニーだが、イサムを芸術家にするという信念は揺るがない。家を新築 [続きを読む]
  • 縄文のピアス
  • 縄文展にあった女性のピアス。直径が5cmくらいもある大きいもので、軽くするために透し彫りしている。花びらのような模様がアール・ヌーボーもびっくり(?)のエレガントさ。土製だが磨きを施し、樹脂を混ぜた赤色顔料を塗って仕上げたものという。 [続きを読む]
  • 縄文展 一万年の美の鼓動
  • JOMON 10000 years of prehistoric art in Japan予想していたより何倍もすごかった。一万年前の人たちがすぐそばにいるかのようなリアル感が伝わってくる。(東京国立博物館、~ 9 / 2 )この気狂いじみた発想はどこから生まれるのか、縄文人の頭の中を覗いて見たくなる。美的感覚はもともと人間に備わった本能のようなものなのだろうか。女性の後ろ姿を抽象化している。驚きの造形力の高さだ。唯一あった写実的な形が目を引いた [続きを読む]
  • 鎌倉建物散歩 檑亭
  • 鎌倉山の檑亭(らいてい)は、有名なそば・会席料理の店。そもそもは昭和の初めに鎌倉山を住宅地として開発した実業家の菅原通済(わりと有名な人)が趣味としてここを作ったそうだ。建物は他の場所にあった古民家の移築で、門は鎌倉のある寺から移築したものだという。広大な庭園には、竹林の中に石塔、石門、石仏などがあり、日本趣味に徹している。ゆっくりと園内を散策するのが気持ちいい。(注:そばは味も値段も普通) [続きを読む]
  • イサム・ノグチ展 -彫刻から身体・庭へ-
  • Isamu Noguchi from sculpture to body and garden個人的には若い頃にイサム・ノグチの照明器具を愛用していたのでその印象が強いが、彼の広い活動領域の全容が改めて分かる。彫刻、舞台美術、遊具、庭、ランドスケープ、などなど。また紹介されている経歴から、ドラマのように波乱万丈の生涯だったことを知った。(東京オペラシティ アートギャラリー、~ 9 / 24 ) [続きを読む]
  • 鎌倉建物散歩 鎌倉文学館
  • 戦前戦後にかけて鎌倉に在住した文人たちの作品を展示している文学館だが、もともとは侯爵前田家の別荘だった。鎌倉の3大洋館の一つで、三島由紀夫の「春の雪」のモデルににもなったそうだ。外観は左右非対称のアンバランスに違和感があるが、堂々とした豪邸だ。門を入ってからトンネルを抜けたりして、やっと建物に着くというくらい敷地が広く、全体が庭園になっていて美しい。 [続きを読む]
  • 映画の中の絵画
  • Conversation Piece妻が学生だったとき、映画会社のアルバイトをしていて、仕事はセットに使う絵を描くことだったのだが、なんでもいいから適当にたくさん描いてと言われて、どうでもいい絵を量産したそうだ。日本映画が面白くない理由がこんなところにも現れているようだ。映画のなかの絵は、なぜその絵なのかという意味に注目して観ると映画の面白さが増す。ルキノ・ヴィスコンティ監督の「家族の肖像」の主人公は過去に結婚に失 [続きを読む]
  • 国立新美術館を上から見ると
  • The National Art Center, Tokyo六本木ヒルズてっぺんの森美術館から国立新美術館が見える。この角度から見ると、ガラスの巨大看板で四角い箱を隠してはいるが、文字通りの「箱モノ建築」であることがわかる。こういう形になるのは、所蔵作品のない公募展用の貸画廊だからで、英語名も「Museum」にできない。 [続きを読む]