閑人 さん プロフィール

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閑人さん: 閑人の絵日記
ハンドル名閑人 さん
ブログタイトル閑人の絵日記
ブログURLhttp://saitotomonaga.blogspot.jp/
サイト紹介文1. パステル画や水彩画などの自作品紹介 2. 絵画、映画、デザインなどに関する論評
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供113回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2015/08/14 16:49

閑人 さんのブログ記事

  • 映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」
  • Movie " The Price of Desire "女流家具デザイナーのアイリーン・グレイとコルビュジエの物語。名声欲や愛欲のからんだ愛憎ドラマだから邦題はきれいすぎる。原題は「The Price of Desire 」つまり「欲望の値段」で、これはぴったりしている。コルビュジエは例の有名なセリフ「住宅は住むための機械である」を映画でも言うが、アイリーンは「住宅は愛の営みを包む殻だ」と言い返す。彼女の設計した家が評判になるにつれて二人の [続きを読む]
  • 「怖い絵展」に無かった恐い絵
  • Fear in painting「恐い絵展」が今開かれているが、ここにない恐い絵は他にも山ほどある。その中で個人的に好きな恐い画家は、ベクシンスキー、モンス・デジデリオ、ジョン・マーチン、の3人。「恐い絵展」は、絵の背後にある物語を知ると怖い、的な作品が多かったが、この3人は知識なしでも見ただけでズバリ恐い。「終焉の画家」といわれるベクシンスキーの死と滅びの世界。17世紀の画家モンス・デジデリオは文明が崩壊する悪夢 [続きを読む]
  • 怖い絵展
  • Exhibition " Fear in Painting "怖い絵は好きなのでさっそく観たが、なかなか面白い。神話や歴史の怖い物語や、心の中に浮かぶ悪夢、などあらゆる種類の怖い絵が観れる。セザンヌなどの作品もあり、怖いものは普通に描かれてきたモチーフで、特殊なものではないことがわかる。美しいものを描くのが絵、という常識は一部分のことでしかないのだろう。( 上野の森美術館 〜12 / 17 )蛇足だが、今回はなかったが、個人的に最高に [続きを読む]
  • オットー・ネーベル展
  • Otto Nebel Exhibitionオットー・ネーベルという人は今まで知らなかったが、チラシの文句にも「知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展」とある。しかし作品は初めて見る感じがしないのは一見クレーによく似ているから。実際、ネーベルはクレーのバウハウス時代からナチ政権時代にそろってスイスに亡命するまでずっと交流があったという。この人が建築出身だからか構成を感じる絵だ。いろいろな都市の印象を描いた「建 [続きを読む]
  • 池田学展 The Penー凝縮の宇宙ー
  • IKEDA Manabu Exhibition "The Pen"超満員で人の頭越しに見た。東日本大震災の津波がモチーフの「誕生」が撮影可。4m ×3mの大作の一部をアップで撮って、さらにその一部を拡大してみた。1日に10 cm 四方しか描けないという細かさが分かる。日本人的な繊細さと、日本人離れした構想の大きさが同居している。使用画材の展示があり、ペンとドクターマーチンのインク、および水彩だった。(日本橋高島屋、〜10 / 9 )(ぐちゃぐ [続きを読む]
  • パステル画の支持体
  • Mi-Teintes, Sanded paper, Pumuceパステル画の支持体についてよく聞かれる。紙はキャンソンのパステル専用紙「ミ・タント」がいちばん一般的だが、それ以上の情報はパステル画の入門書・技法書でもとんど書かれていない。他にはサンドペーパーもよく使われる。凸凹が鋭く硬いのでパステルの削れ具合がよく色の乗りがいい。しかし欠点は、大きさが A3 くらいまでしかなく、色も黒とベージュだけ。また日本ではあまり一般的でない [続きを読む]
  • 風景「雨の林道」
  • Pastel painting "Rainy Path"雨で水浸しになった林道が光っているのが印象的だった。日台絵画交流展 @ 台湾に出展中。(ソフトパステル、キャンソン ミ・タント紙、8号)"Rainy Path" Soft pastel, Canson Mi-Teintes, 450cm × 330cm台湾ではパステル画を「粉彩畫」という。 [続きを読む]
  • 写真集「世界を分断する壁」
  • Photo document "Wall"ベルリンの壁がなくなった今もまだ世界中に存在する壁を集めたフォトドキュメント。パレスチナや 38 度線は有名だが、初めて聞くびっくりするような壁もたくさん出てくる。表紙の写真はトランプさんで話題のアメリカ・メキシコ国境の壁。尋常でない壁の高さから分断の厳しさが伝わってくる。面白いのは、壁の落書き。壁は国の勝手な政治目的で作られるが、それに反発する庶民の落書きもある。特にこの2つに [続きを読む]
  • 横浜「赤レンガ倉庫」の観察
  • Yokohama Red Brick Warehouse赤レンガ倉庫は明治末にできた古典的な建築だが、エレベータ、消火栓、避雷針など当時としては最新の設備が備わっていた。日本初の避雷針だが「アールヌーボー」スタイルの優雅な装飾付きなのが明治っぽい。そっけない鉄製の外廊下がいかにも倉庫らしいが、それでもこんな装飾がついている。控えめだが伝統的建築の様式を踏襲している。屋根のひさし状の縁取り(コーニス)と、歯形の装飾(デンティル [続きを読む]
  • 横浜「汽車道」の鉄橋
  • Old bridge made in USAいまの「汽車道」はプロムナードになっているが、昔は横浜駅と港を結ぶ臨港線の一部だったそうだ。いつも何気なくとおっていた鉄橋だがよく見るとこんな銘板が付いている。「American Bridge Company」という会社のアメリカ製だ。「1907」とあるから110 年前の明治 40 年になる。トラス鉄橋はまだ難しい技術だったのだろうか? [続きを読む]
  • 廃屋の風景
  • Pastel painting "Deserted"北海道であちこち廃屋探しをしていたとき、釧路で見つけた廃屋。牧場の牧舎だったらしい建物だが壊れ具合がいい。いちど描いたモチーフの再チャレンジ。(パステル、30 号、グループ展出品予定)"Deserted" Hard pastel, Primed with pumice on board, 92cm × 65cm [続きを読む]
  • 映画「セザンヌと過ごした時間」
  • Movie "Cezanne et Moi"近代絵画の父とされているセザンヌだが、それは死後になってのことで、生きているうちに世に認められることなく不遇の一生を終えた。その生涯の友人だった作家ゾラの眼を通してセザンヌの苦闘を描いている。南フランスの景色が美しい。エンドロールで「サント・ヴィクトワール山」の連作が次々にフルスクリーンで映し出されるのには感動させられる。(渋谷 BUNKAMURA、ル・シネマ、9/2〜) [続きを読む]
  • 「 RED ヒトラーのデザイン」
  • " RED, Hitler's Design "「RED」という面白い本が出た。(著者:松田行正)ナチスもの映画で必ず出てくるハーケンクロイツの垂れ幕を見ると内心ではかっこいいデザインだといつも思う。ヒトラーは絵画や建築の好みが時代錯誤的でバウハウスも弾圧した。それなのになぜこれはモダンなデザインなのか、とつねづね思っていたのだが、この本でドンピシャリ同じことを言ってくれている。そしてそのわけを豊富な資料をもとに読み解い [続きを読む]
  • 建築家のドローイング
  • "100 Years of Architectural Drawing"「死ぬまでに見たい名建築家のドローイング 300」という本をたまたま図書館で見つけたが結構面白い。100 年前から現在までの様々な時代・建築家の絵を見ることができる。シドニーのオペラハウスのコンペで 200 点以上の中から選ばれたデンマークの無名の建築家のスケッチはごく簡単なものだったことは有名な話し。この本では具体化に進んだ段階のスケッチが載っているがやはり簡単な絵だ。し [続きを読む]
  • アーチの美しい建築 横浜指路教会
  • Yokohama Shiloh Church明治生まれのプロテスタントの教会。オリジナルはレンガ造りだったそうだが関東大震災で崩れて、大正 15 年にこの形に建て直されたという。ゴシック様式の建物で、各所に尖頭アーチのテーマが使われている。正面玄関上部は尖頭アーチが何層も重ねられて奥行きを作っている。ゴシック教会の代表といえばパリのノートルダム大聖堂だが、それとほぼ同じ重厚な造りだ。礼拝堂は祭壇や装飾がなく、十字架さえもな [続きを読む]
  • 横浜 馬車道の「牛馬飲水」
  • Bashamichi Street, Yokohama牛馬が陸上交通の手段だった明治時代に「牛馬飲水」という設備があった。牛馬用のガソリンスタンドだ。名前どおり明治初期すでに馬車が多かった「馬車道」に今もひとつ残っている。また、馬車交通のために道路の整備もされて、馬車道はガス灯や街路樹などの発祥の地だった。ガス灯は当時のロンドンをそのまま模したものだそうだ。ということで馬車道では、標識、ベンチ、敷石などあちこちで馬がシンボ [続きを読む]
  • 映画「少女ファニーと運命の旅」
  • Movie "La Voyage de Fanny"毎年8月になると戦争映画がたくさん来る。しかし戦後何十年もたったからだろうか、もうドンパチだらけの単純な戦争ヒーローものは少なくなった。(「ハクソーリッジ」あたりはその名残か) 今回は「少女ファニーと運命の旅」と「ヒトラーへの 285 枚の葉書」を観たがどちらも力作だった。「少女ファニー〜」を観て、戦争の犠牲になった子供たちを題材にした戦争映画を思い出してリストアップしてみ [続きを読む]
  • 古典建築 in 横濱「盾飾り」
  • Classical architecture in Yokohama横浜には明治から戦前期にかけて建てられた古典様式の建築が残っている。普段通りすぎているそんな建物を改めてディテールだけに注目しながら歩いてみた。なかでも玄関の上に設置された装飾レリーフ「盾飾り」が面白い。建物のシンボルあるいは守護神のようなものらしい。BunkaArt 1929  (旧第一銀行横浜支店)堂々としたローマ風建築。ふくろうモチーフの盾飾りがとても美しい。横浜第二合 [続きを読む]
  • 絵の中のインテリア(5)「片隅」
  • Interior in paintings (5) "Corner"アンドリュー・ワイエスが親しかった隣家の家族が亡くなった後にその家で描いた。掃除道具は使っていたままの姿だし、色のはげたドアについた犬の引っ掻き傷もそのまま。ワイエスは、その人たちがまだそこに生きているかのように感じながら描いたという。家の片隅のありふれた物の中に人の生活の痕跡を見つけて描いた絵にやさしいまなざしを感じる。暴風雨になった時、玄関に濡れたコートが掛 [続きを読む]
  • 絵の中のインテリア(4)「洗面所」
  • Interior in paintings (4) "Bathroom"スペインのアントニオ・ロペスは超リアリズム画家として有名だが、家庭内の洗面所、トイレ、台所など普通あまり画題としては取り上げられない場所をクローズアップで描き、ものの実在感に迫っている。旧式できれいとは言えないこの洗面所の絵は生活感がにじみ出ている。下のトイレも同じく、さびや汚れのリアルな表現がすごい。冷蔵庫は「新しい冷蔵庫」というタイトル通り買ったばかりの新 [続きを読む]
  • 絵の中のインテリア(3)「ドア」
  • Interior in paintings (3) "Door"ドアが閉まっていれば中に人がいるし、開いていればいないはず。この家はすべてのドアが開いたままで、家具も無く、空き家のように見える。しかしよく見るとドアのかげに闇に溶け込むように黒服の女性が立っている・・・いるべき部屋に人がいない空虚感と、そこにいるはずのない人がいる不安感、を感じさせる空間をドアを使って表現している。デンマークの象徴主義の画家ウィルへルム・ハンマー [続きを読む]
  • 絵の中のインテリア(2)「窓」
  • Interior in paintings (2) "Window"もう昼間だが起きたばかりの女性が窓の外をぼんやりとながめている。夜が長い生活なのだろう。エドワード・ホッパーは大都会ニューヨークに住む人たちの孤独感をテーマに描いた。自分にとっては都会が「かかわりのない外」だという感情が「窓」で表現されている。ホッパーには逆に窓から家の中をのぞき見している絵も多い。映画「裏窓」だ。この場合も、光景の手前に「窓」を描くことで、それ [続きを読む]