小金井書房 さん プロフィール

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小金井書房さん: 小金井書房ブログ
ハンドル名小金井書房 さん
ブログタイトル小金井書房ブログ
ブログURLhttp://koganeisyobou.hatenablog.com/
サイト紹介文エッセイや本の紹介、その他興味深いものをお届けできればと思っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供21回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2015/08/26 15:28

小金井書房 さんのブログ記事

  • 『早坂さんは時代になじめない』②
  •  帰宅する人たちの混雑に紛れて駅を出ると、じっとりとした空気が、肌にまとわりついてくる。十月初旬でも、まだ秋とはまったく感じられないほど、気温も湿度も高い。 マンションまでのいつもの道を歩く。スーパーに寄って、食材や必要なものを買う。スーパーを出て家の前に到着した頃には、うっすらと汗をかいているのを感じた。 (中略) どんなに忙しくても、仕事で疲れていても、料理はなるべく自分で作るようにして [続きを読む]
  • 健康に対する過度な執着とストレスは健康に良くない
  • (『刺激から離れる生活』 第7章「その他の刺激」より抜粋)健康、病気に関するテレビ番組や情報が不安を煽る ここ数年、テレビで健康に関する番組が多くなっていると感じます。平均寿命が昔に比べて長くなり、社会に高齢者が増えているので健康に不安を抱えている人が多く、需要があるのだと思います。ですから今、「健康」というのは誰もが無関心ではいられず、不安を掻き立てられる刺激的なテーマと言えるかもしれませ [続きを読む]
  • 回転寿司屋で隣に座った女性の話
  • 先日、とある回転寿司屋で一人で食事をしていた。そこはグルメ漫画にも登場したことのある、割と名の知られた店だ。値段は安いが、いいネタを堪能することができる。実際、食べた寿司は何を食べてもかなり美味しく、普段寿司を食べる機会の少ない私には非常に満足のいくものだった。時刻は午後一時半くらい、客の混雑のピークもちょうど過ぎた頃で、店内は比較的空いていた。私の両隣の席も空いていた。何皿か食べ終えた私は、味 [続きを読む]
  • 『人間嫌いの中居さん』②
  •  目が覚めると、カーテンの向こうが明るい。 時計を見ると、午後三時少し前だった。 目覚めたものの、中居はすぐに起き上がる気にはなれず、布団の上で、しばらくぼんやりとする。 ふと、ひどく喉が渇いていることに気づいた。 水を飲みたいが、布団から起きるのもだるい。起きるかどうか、しばらく迷う。 が、結局喉の渇きに耐えきれず、布団から出て起き上がり、台所へ行き、コップに水を注いだ。それに、氷を一つ入れ [続きを読む]
  • 謝罪会見が大好きな私たち
  • (『脱批判のススメ』 <第3章 批判する人の特徴>より抜粋)謝罪会見に快感を覚える攻撃的なマスコミと視聴者 攻撃心旺盛な私たちは、謝罪会見というものが大好物です。 謝罪会見は、社会で何か過ちを犯した人が行うものです。それも、一般人ではなく主に有名な人、地位のある人が行うのが謝罪会見。 これは当然、攻撃好きの人にとっては垂涎の的です。普段は上の立場にある人間が頭を下げるところが見たい。その [続きを読む]
  • 孤独な登場人物が出てくる小説を読みたかった
  • 孤独を癒す本を求めていた 今から遠い前の話。私は就職のために、それまで長く住んでいた土地を離れて、とある県で一人暮らしをしながら仕事に就いていたことがあった。その職場は私を含めて数人しかいないところで、私は独裁者的な年配の女性パワハラ上司の下で働いていた。見知らぬ土地で、慣れない仕事と上司からの圧力に疲れて毎日アパートに帰っても、誰とも関わる機会がない。仕事のない休日も同じだった。人と関わるこ [続きを読む]
  • 『結衣さんの東京一人暮らし』①
  •   十月の晴れ渡る青空を背景に、東京都心の高層ビル群を、下から眺めている。 すごいなあ。 あんなに大きなものを、本当に人間が作ったんだろうか。あんなものが人間に作れるということが、いまだに信じられない。 高層ビルを作っている途中の様子をテレビで見たことがあるけど、作っている途中では、地上から何十メートルの高い場所にも建物の壁なんかなくて、よくそんな所で、怖がらずに作業ができるなあと思う。高い場所 [続きを読む]
  • 強い自意識が悩みや精神不安定の原因となる
  •  (『刺激から離れる生活』 <第5章 人間関係の刺激> より抜粋)「自意識=自分の価値が高いか低いかを気にする心」 自意識というのは、自分が人からどう見られているかを気にすることや、自分で自分のことをどう思うかを気にする意識のことです。言い換えれば、「自分の価値はどうなのか」ということを気にする心のことです。 人にとって自分の価値というのは最大の関心事とも言えます。ですから私たちは自分の評価 [続きを読む]
  • 電車で隣に座った男性の話
  •  この前の日曜日、電車に乗った。 その電車の座席は、都市部の通勤電車では一般的なロングシートと言われる型だった。私はその真ん中辺りに座りながら、少し前に動画共有サイトで見た南極のペンギンの群れについて、ぼんやりと考えていた。 日曜の午後の車内は乗客がそれほど多くなく、私の両隣も何人か座れるほど席が空いていた。 電車が進むにつれて次第に乗客が増えてきて、ある駅から乗って来た二人組が私の右隣に座った [続きを読む]
  • 『後藤田さんの静かな生活』②
  •   午前中のうちに、畑に増えていた不要な雑草を除去した。昼食を食べて、そのあと、少し昼寝をする。 昼寝から覚めたあと、家の中を掃除したり、洗濯物を取り込んでたたんだりと、細々とした作業を済ませているうちに、午後三時のお茶の時間になる。 お気に入りの冷たい緑茶を入れて飲み、乾いた喉を潤す。 うまい。いつもの、午後のおだやかなひととき。 さて。 一息ついたら、夕方の散歩に出かけることにする。 空は相 [続きを読む]
  • 『ブラタモリ』という安らぎと魅力
  • 「心休まるテレビ番組を探し求めて」テレビが私たちに与えてくれるものは、通販番組と保険のCM、ニュース、知識、笑い、それに通販番組と保険のCMなど色々ありますが、私はテレビには主に安らぎを求めています。というのも、日々の生活というのはそれなりにやることがあるもので、テレビを観る時くらいはゆっくりしたいからです。ところが、私にとっておだやかで心休まるテレビ番組というのはなかなかありません。民放はタレントや [続きを読む]
  • 刺激の強いフィクションに踊らされる私たち
  • (佐藤密『刺激から離れる生活』「第4章 目に見えやすい刺激」より抜粋)ヒットする作品に存在する共通点テレビドラマ、映画、小説、漫画、ゲーム、アニメなど、世の中には様々な種類のフィクションが存在します。そして、よく観察してみると、どのフィクションでも人気のある作品にはほぼある一つの共通点が存在しています。それは、人気のある作品にはどれも強い刺激的要素があるということです。例えば2010年代前 [続きを読む]
  • 『人間嫌いの中居さん』①
  •  深夜。 ひっそりとした住宅街の中を歩く。 誰も人のいない道路を、街灯が静かに照らしている。この時間はもう、仕事帰りの会社員もいない。周囲には、こんなに沢山の家やマンションがあるのに、外に人はいない。 こうして人気のない夜の世界を歩いていると、昼間の世界は全て幻で、本当は存在しないのではないか、という思いがしてくる。中居は、この空想が気に入っていて、今までに何度も頭の中で繰り返している。 いつ [続きを読む]
  • 本筋ではない場所に意外な面白さがある
  • 最近、ここ数ヶ月で個人的に面白かった出来事を思い出してみたら、結構どうでもいいようなことが案外面白かったものとして記憶に残っているということに、ふと気づいた。pha氏らのドキュメンタリー番組以前、テレビで「会社と家族にサヨナラ 〜ニートの先の幸せ〜」というドキュメンタリーを見た。有名な元ニートのphaさんを中心に、「働きたくない」「社会が苦手」という人たちを追った興味深い番組だったのだが、その番組の [続きを読む]
  • 言葉の持つ印象について考える
  • 言葉というものは、その一つ一つにイメージや印象のようなものがあるように思う。同じ一つの言葉でも人によって印象が全く違う場合もあるだろうけれど、たとえば「失業」「借金」「税金」のように、その言葉を見たり聞いたりすると多くの人の気分が下降するものがある。「多重債務」とか「住民税」という言葉を聞いただけでわくわくして夜も眠れなくなる、という人は多分あまりいない(借金の回収や税金を徴収する側の人にはいる [続きを読む]
  • 『早坂さんは時代になじめない』①
  •  仕事から帰るいつもの電車の中。混雑した車内のドア付近に立って、読みかけの本を読んでいる。 ふと顔を上げると、乗客のほとんどがスマートフォンを閲覧したり、デジタル音楽プレーヤーで音楽を聴いたりしている。 未来だと感じる。 私は今、未来の世界にいるのだ。 一方、私は分厚い紙の本を手に持って読んでいる。二宮金次郎の時代と同じだ。 時代になじめない。 そんな感覚がいつもどこかにある。 時代はいつも [続きを読む]
  • 当事者から遠い人ほど強い批判をしやすい
  • (佐藤密『脱批判のススメ』 第3章「批判する人の特徴」より抜粋)当事者から遠い人ほど安易に批判する傾向仮に、世の中には「プレイしている人」と「プレイしていない人」の二種類がいるとします。プレイしている人とは、スポーツで言うなら実際に試合をしている選手や監督のことで、プレイしていない人というのは、観客やテレビでその試合を見ている人などの、試合をしている当事者以外の人のことです。(中略)批判をする [続きを読む]