progressing pilgrim さん プロフィール

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progressing pilgrimさん: 世界文学全集への挑戦、2年目に突入
ハンドル名progressing pilgrim さん
ブログタイトル世界文学全集への挑戦、2年目に突入
ブログURLhttp://jesusfreak.seesaa.net/
サイト紹介文40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供365回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2015/09/02 21:37

progressing pilgrim さんのブログ記事

  • 再会
  •  『テス』を読み進めたところ、主人公が作品の冒頭で一度会った人物と再会する場面が出てきました。 そして、記述の中心がしばらくこの人物に移ります。聖職者の息子でありながら父親と異なる思想を持ち、父親が期待するように聖職者の道を選ばなかっただけでなく、意外な進路を選んでいるようです。こちらはこちらで興味深い人物です。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 旅立ち
  •  『テス』の主人公は、家族も承知の上で家を出て、生まれ育った地とは異なる地へと旅立ちます。温かく見送られてはいません。 それまでいた地では小規模な酪農が行われていたようですが、新しく住む地は同じ酪農でも実施している規模が大きいようです。細かいことを気にしないような風土があるかもしれないと想像します。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 実体のある心の痛み
  •  『テス』の主人公は、人からどう思われるかを気にしないようにし始めることができましたが、人目とは関係のない、実体のある心の痛みを経験します。 家族が力になってくれないばかりか、聖職者にも助けてもらえず、とても苦しい状態です。 一区切りついて、次の箇所の見出しを見ると、このあたりがどん底のようです。にほんブログ村 [続きを読む]
  • つかの間の思い出の種
  •  『テス』の主人公は、人の目を気にして引きこもるような境遇になってしまいます。 その後しばらく経って主人公がまた表に出るようになったところに時期が移ります。自分がほかの人にとってつかの間の思い出の種にすぎないということに気づいたことで行動が変わったようです。つまり、人がどう思うかは一時的なものである、という事実を認識することで、人の目を気にする必要はないと考えるようになったようです。物の見方の大き [続きを読む]
  • 本音
  •  『テス』の主人公は、家族に知らせることなしに、住み込みの仕事先から家に戻ります。 そうしようと決心する理由があったからですが、その理由を母親に話しても理解してはもらえませんでした。子をことを思う気持ちからその住み込みの仕事を勧めたと自ら思おうとしていたのかもしれませんが、この場面で本音が露わになっていると思います。この親子関係はどのようになっていくでしょうか。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 衝突
  •  『テス』の今日読んだ箇所では、主人公と近所の女性たちとの間で衝突が起きます。 その衝突の背景には、主人公が好きでもない男性を巡ってのねたみがあり、言いがかりといえそうです。そこから逃れようとしたことが、また別の災いにつながってしまうのが気の毒です。 この男性は、真剣な男女交際をしようとしているようには見受けられませんが、この作品の背景になった時代と地域での関係というのはそういったものだったのでし [続きを読む]
  • 良くないことの暗示
  •  『テス』の地の文は特徴的だと感じます。たとえば、登場人物がしたことだけではなく、気づかなかったことを記して、読者に本来はどうであった方が良かったかを示しています。 そういう記述を通して、登場人物の置かれた立場を知らせてくれていますが、良くないことがありそうな暗示になっていると思いますので、不安を感じさせられます。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 孤立
  •  『テス』の主人公は、前回の記事に書いたとおり親の指図に従って行動しますが、そこで心地良くない経験をし、気の毒に思います。そうはいっても、何もかもが悪いということでもない様子もあります。 具体的には、住み込みで働き始めていて、働くといっても奴隷のようなひどい待遇でないようではあります。 通信手段が発達していれば、想定と異なることがあれば家に連絡することもできそうですが、この作品の時代ではそのような [続きを読む]
  • 親の指図
  •  『テス』の主人公は、自分の失敗によって家族に対して負い目を感じ、親からするように言われたことをすることになります。それは、ある人に会いに行くことでした。 会いに行った人には会えなかったもののその家族に会って話すことができました。歓迎されたようではありながら、語り手は良いことではなくて悪いことが起きていることを記しています。 両親にはそれぞれ思惑があり、相談できる人がほかにいるわけでもないのは、つ [続きを読む]
  • マルサス
  •  『テス』を読んでいたら、先日の記事にも記した主人公の家族構成に関する話がまた出てきました。 その中で、子どもがたくさんいて口が多くなっていることを指しているのだと思いますが、『人口論』を著したマルサスの名前が出てきました。少子化が問題になっている現代の日本と大きく異なりますが、自営で生活していて、子どもが増えても収入がすぐには増えないという状況の困難さは、『テス』の書かれた時代の現実的な問題だっ [続きを読む]
  • 虫の食ってる星
  •  『テス』の中に、主人公と弟が夜空を見ながら話す場面がありました。 主人公は、星をりんごの実になぞらえて、たいていはりっぱで無傷だけれど、虫の食ってるのも少しはある、としています。そして、自分たちがどの星に住んでいるかと問われて、虫の食ってる方だと答えます。 実際に厳しい生活をしているように描いているのでしょうが、うまい表現をするものだと思います。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 家族構成
  •  『テス』を読み進めたところ、主人公の家族構成が紹介されました。 主人公が6人きょうだいで、末の子はまだ1歳であることがわかりました。豊かな家庭ではないようです。主人公と母親が会話する場面で、母親は方言だけで話すが、主人公は方言だけでなく学校で習った言葉でも話す、ということが示されました。 このように、主人公の世代と母親の世代との間には大きな違いがあるようです。そのようなことがある時代がこの作品の [続きを読む]
  • 主人公の登場
  •  『テス』の今日読んだ箇所に、テスという名の女性が登場しました。題名になっているからには、この人物が主人公なのだと思います。 冒頭に登場した人物は主人公の父親であることがわかります。前にあった記述が伏線になって、この父親が主人公のそばに姿を現します。最初は主人公ではなく父親が登場することで、その先祖との関わりが紹介されたり、主人公のそばを父親が通るきっかけが示されたりしていて、うまく作られていると [続きを読む]
  • ハーディ『テス』
  •  今日からハーディの『テス』を読み始めました。 ハーディの作品を読むのは初めてです。 原題には「ダーバヴィル家の」を意味する語が含まれていますが、日本での題名はその部分が省かれている場合が多いと考えます。 冒頭から、そのダーバヴィル家に関する記述が出てきています。偏見かもしれませんが、家柄が重大視されるところにイギリスらしさを感じます。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 『マリー・アントワネット』を読み終えました
  •  『マリー・アントワネット』を読み終えました。 晩年は、マリー・アントワネットの人生は下り坂を下り続けたような印象です。それとともに、矜持をもって行動するようになったというのでしょうか、振る舞いに一般人には多くは見られないようなものが現れてきました。 マリー・アントワネットは逆境によって強くなったように見えました。このブログの主は自らを共和派であると考えますが、そのような者にとっても、マリー・アン [続きを読む]
  • 茶番の裁判、そして最後の手紙
  •  『マリー・アントワネット』を読み進め、結末に近づいてきました。 マリー・アントワネットを被告とする裁判の様子が描かれていますが、まさに茶番です。結果が決まっていて、聖書に記されているイエス・キリストの裁判と似ていると思います。 判決を受けた後、マリー・アントワネットは最後の手紙を書きます。それが後の世に残っていたおかげで、全文が引用されています。試練を通して磨かれた心が示されていると思います。に [続きを読む]
  • 変化
  •  『マリー・アントワネット』には、王妃であった日々から状況が次第に厳しくなっていく中でマリー・アントワネットが変わっていく様子が描かれています。 裁判にかけられ、事実でないことに関して訴えられます。そのような中で、革命裁判所での公判において毅然とした態度で弁明をします。 政治的な立場としては高いところから低いところへと降りていっていますが、その試練といえるような体験を通して強さが外に現れ出てきてい [続きを読む]
  • 中途半端
  •  『マリー・アントワネット』には、権力を失ったマリー・アントワネットを助け出そうとする人たちが登場します。 そのうちの一人についての記述を今日読みました。この人は良かれと思って助けようとしますが、その行動に中途半端なところがあり、狙いが発覚しないように動くことが必要であるにもかかわらず、人が気づくような原因を作ってしまいます。 何かをしようとするならば、綿密に計画して、中途半端なところからほころび [続きを読む]
  • 買収
  •  『マリー・アントワネット』には、人々が買収されている様子が何度か記されています。 マリー・アントワネットを救い出そうという働きの中で行われていることから、買収されるのは革命によって新たに権力を持つようになった側です。立派な理念を掲げながら、金品によってそれを裏切るような行動をするのも、それが後の世に伝わるのも、恥ずかしいことだと思います。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 抜け殻
  •  『マリー・アントワネット』に描かれているマリー・アントワネットは、夫と死別し、息子との関係を絶たれてしまいました。 わずかばかりの女性の近親者たちだけとの生活を三十代後半で強いられることになります。食べていくことについての心配はないにしても、何を目指して生きていくことができたでしょうか。日々どのようなことを考えていたでしょうか。 肉体は生きていても、心が生き生きとしていることは難しかっただろうと [続きを読む]
  • 理想と現実
  •  『マリー・アントワネット』を読み進める中で、人間の美しいところと醜いところがマリー・アントワネットとの関係でよく表れているように思います。 昨日の記事で記したように本物の忠実さを示す人がいるかと思えば、人生の途中で手にした力をひどいしかたで使う人もいます。 今日読んだ箇所では、身体に害を加えないにしても、精神的にはたいへんなダメージを受けるような取扱いがマリー・アントワネットに対してされます。会 [続きを読む]
  • 忠実な人たち
  •  『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所に、この作品の中では初めて出てきたと思うのですが、マリー・アントワネットに近づくことは自らの益にはならないであろうにもかかわらず敢えて近づいていく人物が登場しました。こういう人が本物の味方であると思います。 ほかにも、共和派としてマリー・アントワネットを監視している中で味方になった人物も登場しました。 こうした人物たちに、忠実さを示す性質が備わっていたこ [続きを読む]
  • ルイ16世の処刑
  •  『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所で、ルイ16世が処刑されました。 住んでいた宮殿が襲撃され、幽閉の身になり、王権が剥奪され、最後には処刑されるところまで、あれよあれよという間に進んでいってしまいました。 生かしておくと共和制を覆す恐れがあるというのが処刑の理由だったようです。しかしながら、少なくともこの作品に描かれている、優柔不断な、武力での戦いに訴える気力もない人物には、共和制を覆す動 [続きを読む]
  • ナポレオン
  •  『マリー・アントワネット』に描かれているチュイルリー宮襲撃の場面を読みました。 ルイ16世とマリー・アントワネットの対照的な態度が印象的ですが、ナポレオンがこの事件の場にいたとされていることにも関心をひかれます。ただいただけではなく、そこでの戦いについて鋭い見方によって勝ち方を考えていたことが紹介されていて、その時点では何者でもなかったとはいえ非凡なものをすでに持っていたとされています。にほんブロ [続きを読む]
  • 「国民」や「国家主義」という概念
  •  『マリー・アントワネット』の背景となっているフランス革命の時期の周辺国との関係では、国や国民というくくりよりも、共和制か君主制かが関心事であったようです。 「国民」や「国家主義」という概念はそれまでにはなく、フランス革命によってできた、というようなことが記されています。 ほかの人の意見を知らないので、どの程度正しいのかはわかりませんが、興味深い考え方だと思います。にほんブログ村 [続きを読む]