ken さん プロフィール

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kenさん: 読書ノート
ハンドル名ken さん
ブログタイトル読書ノート
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/ken01east
サイト紹介文読書ノート
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供57回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2015/09/12 23:49

ken さんのブログ記事

  • 鉄道会社はややこしい〜「相互直通運転」の知られざるカラクリに迫る! 所澤秀樹2016
  •  地下鉄と民鉄線やJRとの相互乗り入れのことが書いてあるかと思いきや、それだけではない。 青森県所有の線路を三セク青い森鉄道とJR貨物が共用し、八戸臨海鉄道の関連会社の人が改札をする。 都営浅草線には、都車よりも相互乗り入れする京成、京急、北総線の電車のほうが多く走っている。 観光路線への乗り入れ 小田急が箱根登山に、西武が秩父鉄道に片乗り入れ、富士急、伊豆急とJR。昔はもっと多かった。 地下鉄が [続きを読む]
  • ブータン〜国民の幸せをめざす王国 熊谷誠慈編著 2017
  • ブータンに関する本もかなり多く出版されているが、内容はだいたい似たようなことが書いてあるようだ。人口70数万人の国だから仕方のないことだろう。 以下、内容はまるっきりバラバラだが、この本からのメモ。 ティンプーからプナカに行く途中の峠、ドチュラにある108の仏塔は、2003年のアッサム独立派ゲリラとの戦争の勝利記念碑。 ブータンの若者は、「シリアスでない」、リラックスして真剣にならない、その日暮らしでクイ [続きを読む]
  • 平成史【増補新版】 小熊英二[編著]2014
  • 第3章 経済(井手英策) 1960年以降の経済政策史を、プロト期(〜1974)、土建国家期(1975〜1998)、解体期(1999〜)に3区分している。区切り形は常識的。特徴は、「土建国家期」は一般のイメージ=田中角栄のピーク時である70年代前半の高度成長後期ではなく、高度成長終焉後の時期を指すと定義していること。なぜなら高度成長期は、「小さな政府を維持しながらも利益が分配できた時代」、一方75年 [続きを読む]
  • 20世紀の日本6:高度成長 日本を変えた6000日 吉川洋 1997
  •  現代日本経済の歴史を復習するためにもう1冊。この本が書かれたのが今から20年前。その時には高度成長が終わって既に20年以上も経っていたのだ。私は著者吉川先生より少し若いが、高度成長を幼少期に体感した人間も年をとったものだ。 以下、この本のポイントをノート。 高度成長が始まる前の1950年、就業者の半分は農民(第一次産業)で、農村生活は、伝統的、半自給自足的なものだった。都市には「未来」の萌芽があ [続きを読む]
  • 途上国ニッポンの歩み 大野健一 2005 
  • 著者の本業は「実践的開発経済学」。途上国・移行国出身の若手官僚向けに行った日本経済史の講義を日本語に訳した本。江戸時代以前から始まる。高度成長以降の日本の歩みを復習しようと思い、手に取った。・高度成長の源泉が何であったか 投資、輸出、消費ブームなどの諸説に触れられているのみ。・産業政策の意義 戦後初期の政策にかえて、1950年代後半には国際資本移動規制、重点産業支援税制、政策銀行の設立、企業合理 [続きを読む]
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日 大西康之 2017
  •  あれほど繁栄していた日本の電機メーカーのほとんどが、崩壊、衰退、あるいは生き残りのために電機を捨てようとしている。なぜ、枕を並べて衰退してしまったのか。 この本によると、その原因は、高度な技術がどうのこうのではなく、悲しいくらいありふれた、よくある企業の落とし穴に、ズボズボはまってしまったことのようだ。1.電電ファミリー、電力ファミリーの社会主義2.人事抗争と創業家の扱い3.経産省の国家プロジェ [続きを読む]
  • 限界国家 - 人口減少で迫られる最終選択 毛受敏浩2017
  • 第1章 「限界集落」という言葉があるが、日本列島全体が「限界国家」になる危機を迎えている。介護も農業も人手不足、年金の信頼度低下、公共交通は立ちゆかなくなる。海外の学者からは、日本は既に手遅れではないか、という声をたびたび耳にする。このままでは資産家や有能な若者から海外脱出を志向するようになる。第2章 移民は増えているが外国人の犯罪件数は減っており、治安には影響が及んでいない。最大のトラブルは犯罪 [続きを読む]
  • これからの地域再生 飯田泰之編 2017
  •  本来マクロ経済学者である編者は、最近、地方都市に注目した議論をよくしている。本書序章では、地域再生、というよりも「国土の均衡ある発展」か「東京一極集中の是認」かについて経済学的な議論を試みている。 通常、経済学者、とりわけなぜか在京の経済学者の議論は、都市には集積の利益があるから集中するのは当たり前。公害や混雑などの問題が発生するなら、問題に応じて、排出規制や課税やピークロードプライシングで対処 [続きを読む]
  • 田園回帰1%戦略 藤山浩 2015
  •  この本の感想を一言で言うと、市町村・集落レベルの現状分析や戦略の指南書としては、一読に値する(ただしチャレンジング)けれども、全国的な戦略として成功させることはあり得ないと思う。あり得ると思ったら、それは合成の誤謬。 本書で詳述されているように、そこに移住・定住したくなるような、人間が良く、環境が良く、仕事があり、快適な生活ができる村をつくることは、それ自体価値のあることだ。従来からそこに住む人 [続きを読む]
  • 「男はつらいよ」を旅する 川本三郎2017
  •  渥美清が演じる車寅次郎が旅した様々な町を辿ったシネマ紀行文集。 映画「男はつらいよ」シリーズの舞台となった町は、故郷の葛飾柴又だけでなく、旅先のロケ地もまた、当時としても懐かしさを感じさせるところばかりだった。瓦屋根の並ぶ街並み、ローカル鉄道の小駅、寺、温泉旅館、田圃や麦畑、漁村など。 それから20〜50年近く経ち、同じ場所を著者が訪れてみると、当時の風景がいまだに残っている町もあれば、町がもう [続きを読む]
  • 日本列島創生論〜地方は国家の希望なり 石破茂 2017
  •  政治家が書いた本というよりは、役人か役所に依頼されたライターが書いたような、地方創生の成功事例と国の地方創生施策の紹介本のようだ。どこかで読んだことのある話ばかりが、次から次へと出てくる。 JR九州ななつ星、A級グルメ、真庭市バイオマス、海士町、鹿屋市やねだん、富山コンパクトシティ、高松丸亀町・・・ 石破さん自身の哲学やものの見方というよりは、地方創生担当大臣が視察したり説明を受けた話が中心なの [続きを読む]
  • 本当は世界がうらやむ最強の日本経済 イェスパー・コール 2017
  • 日本に長くいる(らしい)ドイツ人証券アナリストの本。 読み始めて、日本の名目GDPが539兆円という記述に当たり、そんなに大きいはずないと思って内閣府HPを調べたが、どうやら基準改定されたためで間違いではないらしい。 それはともかく、「日本のGDPは20年間ほぼ安定しています」(→だから心配するな、という文脈)とか「株価と成長率なんて何の関係もありません」という記述を見ると、データの読み方も取り方 [続きを読む]
  • バブル後25年の検証 竹中平蔵◎編著 2016
  • 検証1高橋洋一、2原田泰、3真鍋雅史をまとめると、次のようになる。 90年代初めのバブル潰しのための金融引き締めは不要だった。不動産融資や証券の違法営業を資金規制でつぶしただけでよかった。 バブル後の総合経済対策は財政政策ばかり繰り返し行われたが、変動相場制の下では財政政策は効かない。マンデル・フレミング効果を財務省は理解していなかった。 その結果、90年代半ばには公的固定資本形成は40兆円以上 [続きを読む]
  • 国際化時代の地域経済学第4版 岡田・川瀬・鈴木・富樫 2016 
  •  新産・工特が自分自身の少年時代と重なる私たちの世代と違って、今若手現役の公務員にとっては昭和の地域開発などは過去のものだろう。しかし、地域開発政策の成果は良きにつけ悪しきにつけ地域に後々まで影響を与えるし、「地方創生」と名前を変えたからといって、過去のものと全く異なるアイデアが簡単に生まれてくるものでもない。だから過去の事実はしっかり学習してもらいたい。 ところが役所の公式記録には、先輩諸氏の座 [続きを読む]
  • 貧困克服への挑戦 構想グラミン日本 菅正広 2016
  •  グラミン銀行はバングラデッシュの大学教授ユヌス博士により設立された。これまでに835万人の貧困層(うち女性が97%)に113.5億ドルの融資を無担保無保証で行い、貸倒率はわずか3%。援助資金を受けたのは当初のみ。借り手は5人1組のグループを作り、銀行スタッフは借り手のところに足を運び、毎週のミーティングでモニタリングと借りて相互の信頼を確認。借り手のビジネスは、子牛の飼育、野菜の栽培、雑貨店など [続きを読む]
  • 三大都市圏政策形成史−証言 首都圏・近畿圏・中部圏 2000
  •  戦後の日本の復興・発展を先導してきた首都圏、近畿圏、中部圏という三大都市圏の整備の歩みを、実際に国の政策担当者であった人々の証言と、貴重な図面を含む客観的事実の整理によって後世に伝える文献。 本棚で眠っていたものをしばらくぶりに読み返し。  「おわりに」に編集者の率直な感想が記されている。「編集を終え、三大都市圏の政策の歴史を振り返ると、戦後の戦災復興に始まり、実に多くの課題があり、様々な角度か [続きを読む]