ken さん プロフィール

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kenさん: 読書ノート
ハンドル名ken さん
ブログタイトル読書ノート
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/ken01east
サイト紹介文読書ノート
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2015/09/12 23:49

ken さんのブログ記事

  • 川上征雄 国土計画の変遷ー効率と衡平の計画思想 2008
  •  国土計画の策定時に計画者は、計画によって目指すべき我が国の空間的なありようが、人口や諸機能の「集中」を是とすべきか、否「分散」を目指すのかという基本的な計画思想の葛藤(「はじめに」より)に、悩む、あるいは迷う。都市か農村か、経済成長か社会福祉か、効率か平等(またか衡平)か、と言い換えてもよいだろう。 この本での川上さんの見解は、日本の全国総合開発計画の計画思想は、所得倍増計画へのアンチテーゼとし [続きを読む]
  • ODAの終焉ー機能主義的開発援助の勧め 浅沼信爾・小浜裕久 2017
  •  開発の現場近くで仕事をしてきた著者(はしがきより)が、現在の国際開発コミュニティ=国連機関、国際機関、開発援助機関、国際NGOの議論の非現実性に強い違和感を持ち、ODAの将来の方向性についての議論を呼び起こしたい、との思いで書いた本。 非現実性とは、・MDGやSDGで数多くの達成目標を示すも、そのための政策手段を議論していないこと・社会的発展のためには経済成長が必要条件であることを忘れて、経済成 [続きを読む]
  • 神山プロジェクトという可能性 NPO法人グリーンバレー+信時正人 2016
  • 地方創生の先進事例として今や広く知られている徳島県神山町。その受け入れ環境をつくってきた人仕事をしている人や、そこにはるばる東京や福岡からやって来て、古民家を再生したりしてそれぞれ、設計事務所、企業のセカンドオフィスや、デザインスタジオ、フレンチレストランなどを開いて仕事をしている人の対談集。特別の秘訣は見当たらない。・役場主導ではなく、民間主導のNPO・外から来た人を受け入れる町民の懐の広さ・「や [続きを読む]
  • 再開発は誰のためか<住民不在の都市再生> 岩見良太郎 2016
  •  この本では、都市再生に対して批判的な立場からの議論がなされている。 第1部「企業主権の都市開発を問う」によると、・国土のグランドデザイン、コンパクト+ネットワークには、新自由主義的政策原理が隠されている。・アベノミクスの都市開発戦略は、四全総や石原・東京構想2000、小泉都市再生から引き継がれた、大都市を成長のけん引役とする成長のけん引役とする発想。・小泉時代の都市再生法は、都市計画法制を突き崩 [続きを読む]
  • 日本の15歳はなぜ学力が高いのか? ルーシー・クレハン 2017
  •  タイトルは日本向けの意訳で、直訳すれば「世界の教育大国の成功の秘訣」。 中学教師だったイギリス人女性が2年をかけて世界を旅し、PISA(国際学力テスト)で高得点をあげたフィンランド、日本、シンガポール、中国上海、カナダでホームステイし、非公式な手段で学校を訪問。一つの国に約4週間滞在、うち3週間は学校に行き、教えたり手伝ったり、質問する。 自分の仕事の分野で同じようなことができたら素晴らしい、と [続きを読む]
  • フィリピン―急成長する若き「大国」 井出譲治2017
  • フィリピン―急成長する若き「大国」 井出譲治2017 かつてアジアの病人と言われ、落ちこぼれていたフィリピンが、この10年で経済規模が3倍のも急成長している。 他のアジアの国のような製造業・設備投資+輸出主導型ではなく、サービス業・個人消費+海外出稼ぎ送金型というユニークなスタイル。 人口の1割、1000万人が海外に暮らし、送金額がGDPの9.8パーセントにものぼる。 国内でも英語を活かし、コール [続きを読む]
  • ハーバード日本史教室 佐藤智恵 2017
  •  ハーバードの教授たちは、明治の日本人に注目し高く評価しているのに対し、現代日本人の内向き指向に対し警告をしている。・明治維新からほんの数年後、最初の日本人留学生金子堅太郎はハーバードで人脈を築き、ルーズベルトとも親交を築き、ポーツマス条約を日本に有利な内容に導いた。(ナイ)・20世紀前半の日本人は内向きではなかった。現在の日本がもっと国全体を開国し、自らの歴史の負の部分も認め、リーダーシップをと [続きを読む]
  • 日本列島100万年史 山崎晴雄+久保純子 2017
  •  専門家が一般向けに書いた新書本。北海道から九州まで15の特徴的な地形、地質を説明。 46億年の地球の歴史のうち、「100万年」の意味するところは、日本列島の地表をつくる地形やその形成プロセスには、新生代第四期260万年の後半以降の時間が大きく関わっているから」、だそうだ。 ライターが書いた物知り本より一歩進んだ謎解きを期待したが、それほどでもない。 かといって、地形散策に使えるような地図が記載さ [続きを読む]
  • ふるさと再生 カギは四国にあり 読売新聞大阪本社2016
  •  四国は若年層の流出などで、人口減と高齢化が全国平均より10年以上早く進んでいる。2015年国勢調査では、5年前から高知県−4.7%から香川県ー1.9%まで、4県こぞって人口を減らした。4県合わせても385万人だ。空き家率が全国最高、医療費多い、消滅可能性集落最多。 そんな四国で明るい話題、取り組みを拾い出しているのがこの本の特徴。・ダム問題で知られた徳島県旧木頭村(現在は那賀町)の木頭ユズはパリ [続きを読む]
  • 「北の国から」で読む日本社会 藤波匠2017
  • 「北の国から」は、昔、家族が見るテレビを通りすがりに見ただけ。 この本を読むと、主人公の黒板五郎は、経済学でいう合理的な人間と逆の生き方を自ら選択している。商品経済、分業を否定し、都市化の流れに逆らっている。 そのために自ら苦労し(死にかけたこともあった)、さらに子どもたちを巻き込み、苦労させている。 まず、都市化が進んだ80年代に子ども2人を連れて富良野に帰り、電器もない廃屋に住もうとする。家 [続きを読む]
  • 集団就職〜高度経済成長を支えた金の卵たち 澤宮優2017 弦書房
  •  昭和30年代半ばから40年代初め、私が子ども時代を田舎でのんびり過ごしていた頃、日本経済は高度成長が本格化していた。今では懐かしくも夢があったように描かれる時代だが、当時「金の卵」と呼ばれ、地方から大都市部に集団就職した人達の生活は、想像以上に厳しかったことが、この本からわかる。・労働環境は危険、劣悪であった。・都会では、出身地や言葉、中卒者であることに対する蔑みを感じ、劣等感に苛まれた。・終身 [続きを読む]
  • 驚きの地方再生「日本遺産・させぼの底力」 蒲田正樹 2017
  •  楽しく、一気に読める。地方創生と言うよりは、市外の人への観光キャンペーン、市内の人への地域の歴史と魅力の再発見の本。私はもちろん佐世保からは遠い人間で、佐世保経験は10年前に長い商店街を行って戻った1時間だけ。この本を読んでもう一度行ってみたい気にはなった。1.208の島がある九十九島を石岳から展望し、船で黒島に渡り天主堂を見学し民宿に泊まり島飯を食べる。2.戦争遺構と基地見学。3.本土最西端の [続きを読む]
  • ポスト2020の都市づくり 井口典夫他 2017
  •  第1章で都市論、都市計画論、まちづくりの俯瞰的な批評をしている。 日本では郊外住宅地=ベッドタウンの役割が終わり、官主導のハードインフラを中心とする国土計画や都市計画は意義を失いつつあり、研究・産業都市、スマートシティ構想は・・・。 現在、都市づくりはハードなインフラ整備よりもソフトなコンテンツに重点が置かれ、そのプロセスもトップダウンからボトムアップに変わってきている。官主導の構想や計画には描 [続きを読む]
  • 今そこにあるバブル 滝田洋一 2017
  • この本が出版されたのが今年の8月。それ以来の株式市場の動きをみると正に著者の言うようにそこにバブルがあるようにも感じられる。第1章 街を歩いて観察されるバブル的現象・六本木で(雨の日だが)タクシーを待つ行列・ななつ星、瑞風など豪華列車ブーム・街路にあふれる訪日客・東京だけでなく大阪の地価が急上昇・バイト、非正規の賃金上昇第2章 2020年東京五輪とその先 都市再生緊急整備地域。五輪後、ロンドンの [続きを読む]
  • ブータン〜国民の幸せをめざす王国 熊谷誠慈編著 2017
  • ブータンに関する本もかなり多く出版されているが、内容はだいたい似たようなことが書いてあるようだ。人口70数万人の国だから仕方のないことだろう。 以下、内容はまるっきりバラバラだが、この本からのメモ。 ティンプーからプナカに行く途中の峠、ドチュラにある108の仏塔は、2003年のアッサム独立派ゲリラとの戦争の勝利記念碑。 ブータンの若者は、「シリアスでない」、リラックスして真剣にならない、その日暮らしでクイ [続きを読む]