声音書房 さん プロフィール

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声音書房さん:  声音書房
ハンドル名声音書房 さん
ブログタイトル 声音書房
ブログURLhttp://kowane.com/
サイト紹介文夢はブックカフェ、書房なので本の紹介は勿論、メディアの紹介、地域の紹介も書房の働き方も?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供146回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2015/09/22 11:09

声音書房 さんのブログ記事

  • 『くじら〜貢献〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト47
  • 『くじら〜貢献〜』男の人と食事に来ていた。「くじらって美味しいんだね」「そうだね」「君のことが好きだ、愛している」「…ありがとう」「どうして応えてくれないんだ」彼はすごく困って顔をしている。「あなたは私のために何をしてくれるの?」「愛の言葉を伝えるし、素敵なプレゼントもあげる。美味しい食事も食べさせてあげる」私も困った顔をしていた。食事の度に思うことがあった。「私はこんなにもたくさんの命をもらって [続きを読む]
  • 『きたかた食堂でマグロ丼セットを食べた件』〜堺筋本町〜
  • Jpegきたかた食堂の食べログこんな店があったんだと全く知らなかった。堺筋本町セブイレの横のビルの地下で多分新しく出来たんじゃないかな。この店を知ったきっかけは朝のワイドショー『すまたん』で黙々と美味しいとも言わずラーメンを食ってる姿が印象的で行きたくなった。体調が悪かったので、こってりではなくあっさりの喜多方ラーメンをチョイス。中トロ丼セットで950円やったかな。ねぎとろ好きの僕にとっては、ラーメンと [続きを読む]
  • 『ジャンクション〜岐路〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト46
  • 『ジャンクション〜岐路〜』 高校を卒業して、ほんの少し経った時。 私は親から卒業祝として、中古車を買ってもらった。 トラックが良かったけれど、まだ大型の免許を取っていなかったから、取ったら買うことにした。 中古車に乗り、母校である藁谷町(わらやのまち)第二高等学校に向かい、恩師である佐野(さの)先生に会いに行った。 駐車場に止め、いざ行こうとすると前から佐野先生が歩いてきた。「佐野先生っ」 私が声 [続きを読む]
  • 息子1歳8カ月『これ何?指差しと、絵本ブームと、食事の準備と後片付けと』
  • 『これ何?指差し』どこを指を差しているのか分からないけど、いろいろなものに指を差して意思表現をするようになりました。食べ物のカードを指差して「はいや!?」みたいなことを言っています。おそらく「これ何?」と言っているのだと思います。「これは、◯◯!」 と言うと満足そうに笑います。抱っこも求めるようになり、重くなってきたので結構しんどいです。大人が届くところを自分も触りたいのか、スイッチなんか大好きで [続きを読む]
  • 『時間〜口笛親父〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト45
  • 『時間〜口笛親父〜』親父はよく口笛を吹く人だった。母に怒られても、愛犬が死んでも。そんな彼を僕は軽蔑していたが、親父が死に、僕がちょうどその頃の親父の年齢になった時、僕は口笛をよく吹いていた。駅のホームにて、列の先頭で電車を待っていると、線路が手招きしているように見える。ホームの白線が現実と死との境目のようで、これを何かのはずみで乗り越えてしまうと一直線でこの現実がなくなる。それも良いかなと思うと [続きを読む]
  • 『時間〜廻り巡る〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト45
  • 『時間〜廻り巡る〜』 我らが藁谷町(わらやのまち)市は、とても穏やかな町である。 駅は昔ながらというか、他のところではあまり見ない木造駅舎。 ICカードというものは使えない。 電車を使うなら、駅員から切手を直接貰う。 僕の仕事は、それだ。 長いこと、この町の駅員を務めている。「どれくらいの時が経ったのだろうか」 部屋を出て、ホームのベンチに腰を下ろす。 この町の人たちは、何だかんだで自分に優しい。  [続きを読む]
  • 『時間〜見える〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト45
  • 『時間〜見える〜』毎月第三土曜日は全校集会が行われる。俺はこの時間がすごく苦痛だ。ただ座っていれば終わるのだけれど…まだ教室で嫌いな数学の授業を聞いてた方がマシに思えてくる。ざわつく体育館の中がだんだんと静かになっていく。壇上の校長の存在に気がついたからだ。「えー、みなさんが静かになるまで約二分かかりました」腕時計を見ながら話し始める。「ここには約千人の生徒が集まっています。二分間×千人なので二千 [続きを読む]
  • 『龍旗信』が新大阪にやってきた。
  • Jpeg堺のラーメンの名店『龍旗信』が新大阪にやってきた。塩ラーメンが美味しいらしいが、少しこってり目が食いたかったので、塩とんこつをチョイス。味は、まぁ美味いといえば美味い。が、別にどこでもあるような豚骨で感動は無かった。トッピングもでっかいチャーシューが乗っているが、これも特に美味くはない。普通のラーメン。地元のゆうらいの方が美味しい。 [続きを読む]
  • 一番旨いカレー屋発見!『橋本屋』堺筋本町
  • Jpegこの店の営業スタイルは変わっていて、扉が2つある。向かって左は、カウンター4席のマスターが注文を聞いてから作り出す本格カレー向かって右は、セルフで3種類のカレーかけ放題の変化カレーどちらも美味しくて評判なのだが、今回は向かっての左の橋本屋に。。。カウンターが4席なので、12時を超えると並ばないと入れない。マスターが1つ1つ丁寧に作るので、急いでるサラリーマン向きではない。ただ、味は絶品!スパイスの調 [続きを読む]
  • 『月〜向こう側から〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト44
  • 『月〜向こう側から〜』「大気圏突入、着陸まで3、2、1……着陸完了」乗って来た機械が開いて中から顔を出す者がいた。「ここが地球か」夜だった。何があるのかわからないほど真っ暗であったが、実際に何もなかった。遠くの方で何かが飛んでいるようにも見える。「あれって」空を見て、声をあげる者がいた。その先では白くて丸い物体が空に浮んでいた。「あれが月なのか」「そう、私達の星だ」「綺麗だな」「本で見たものよりも [続きを読む]
  • 『月〜月見ウタ〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト44
  • 『月〜月見ウタ〜』今宵は十五夜。 俺ら百鬼出版社社員一同は、社長が住むマンションの屋上で月見をすることにした。「神呪(かみの)さん! お酌!」 今年の五月に二十歳を迎えたばかりの柳楽(なぎら)くんが、慣れない手つきで俺が持つお猪口に酒を注ぐ。「神呪さん、日本酒って美味しい?」「あー、まあまあかな。俺は普段、チューハイばかり飲んでるし」「チューハイ?」「うめぇぞ、チューハイ。良い感じに酔える」 俺は [続きを読む]
  • 『月〜キムチ鍋〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト44
  • 『月〜キムチ鍋〜』勤務先と家を行き帰りをするだけの日々がとても退屈でいつも死にたいと思っていた。なにかしらの変化をつけなければ自分がおかしくなりそうで、晩飯だけでも変化をつけようと思った。少し遠めのスーパーへ歩き、何を食べようか考えた。一人用のキムチ鍋が目についた。小さい頃大好きだったキムチ鍋。今日はこれにしてみようか。帰り道ふと夜空を見上げると、とても月が奇麗だった。ずっと見ていると吸い込まれそ [続きを読む]
  • 息子1歳7カ月『コワーと、几帳面と、お風呂好きと』
  • 『コワー』「おいしー」「あちー」の後は「コワー」を覚えました。多分言いやすいんでしょうね。僕が何かの弾みで言った「こわーっ」て言ったのを真似ました。おかーさん、おとーさん、とか言い出す日々を心待ちに息子が成長する姿を見守っていきます。『几帳面』几帳面なところがあって、誰が教えた訳でもないのに、扉をきっちり閉めます。そして、朝ご飯のパンの位置が違ってたら、直してから食べはじめます。かと思いきや、物を [続きを読む]
  • 『メモ帳〜かっこいい仕草〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト43
  • 『メモ帳〜かっこいい仕草〜』辻先輩に仕事を教えていただいて大体1年が経った。とは言っても、この人から学んだ事は接待の時にカラオケでヘドバンする方法ぐらいだった。それぐらいに適当に僕をあしらい、見て覚えればそれで良いじゃんと、自分でも言っていた。僕の方がエクセルやパワポは使いこなしているし、上司からの評価も良い。あいつはあんな奴だから、お前がフォローするんだぞと言われる始末だ。まぁ早くあんな先輩は放 [続きを読む]
  • 『メモ帳〜黒髪メモ帳〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト43
  • 『メモ帳〜黒髪メモ帳〜』 利一(りいち)は、よくメモを取る。 理由はたった一つ、忘れないためだと言う。 僕は利一とはずっと一緒にいるし、利一が忘れてしまっても、僕が覚えているから問題ないように思える。でも、利一は嫌だと言う。 綺麗なショートヘアーの金髪、少しつり目で、アイラインを引いたような金眼をキラキラと太陽に輝かせて、風に靡かせて利一は優しく僕に言う。「英忠(ひでただ)のことも、僕は忘れてしま [続きを読む]
  • 『メモ帳〜瞬間〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト43
  • 『メモ帳〜瞬間〜』「そうなんですね! すごいなあ……あっ、メモを取ってもいいですか?」上司からの返答よりも先にポケットからボールペンとメモ帳を取りだした。「出たよ。飲み会の席ぐらい大人しく飲んでおけよ」隣に座る先輩にからかわれても気にはしない。「いやいや、そういうわけにはいかないんですって」そう言いながら俺はメモ帳を胸の高さに構えて、一字も逃さないようにしようと見せるため身体を前屈みにする。上司は [続きを読む]
  • 西舞鶴『魚里』のビックリ海鮮丼を食べてきた件
  • Jpeg出張で京都の舞鶴にいったので『海鮮丼』と調べると一発で出てくる所へ行ってきました。『魚里』という店で舞鶴の人はみんな知っているようだった。『びっくり海鮮丼』というネーミングで確か1500円ぐらいだったと思う。何やら注文してから捌き始めるらしく、料理が出てくるまで30分はかかるという。うーん汗確かにネタは美味しかったのだが、これで1500円といわれると高い気がする。1万円の民宿で食べた晩ご飯のほうが [続きを読む]
  • 『河童〜お皿の深さ〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト42
  • 『河童〜お皿の深さ〜』「あの、もしよかったら僕と相撲をとってもらいたいんですけど」 丁寧な口調で話しかけてきたのは子供、ではなく子供の体格をした河童だった。「きゅうりあげますんで」「え、もうすぐ雨降るらしいから、早く帰りたいんですけど」「そんなこと言わずに、きゅうりあげますんで」 河童はさもきゅうりが万人の好物であるかのように話している。「じゃあ、一回だけですよ」「本当ですか? ありがとうございま [続きを読む]
  • 『河童〜君に付き合う日〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト42
  • 『河童〜君に付き合う日〜』 今日は、俺が川原さんに付き合う日。 そうなったのも、一週間前のこと。∬ 水泳の授業で、俺が川原さんに「え、おっぱいないの? 川原さん、女の子でしょ〜?」とふざけて言ったら、周りにいた生徒たちが「兄貴、さすがにそれは酷い」とか「これは川原先生に土下座とかしないと…」とか「切腹しないと」と言われたのだ。ヤバイな、と思い川原さんを見ると、彼は泣きそうな顔をして「良いよ」と言っ [続きを読む]
  • 『河童〜具体的な何か〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト42
  • あの子がこの池で亡くなってからもう10年が経つ。それからは、誰かが水面に人影を見ただの適当なことを言って、噂になったりしていた。「なぁ。」「・・・?」「なぁて!」誰に話しかけられたのか分からず、きょろきょろしていると突然顔に冷たいものがかかった。「つめた!」と思わず口から出るも、どこから飛んできたのかも分からない。「ここやて。ここ。池んとこやんか。」「ヒっ!」僕は恐怖のあまり声が上づってしまった。そ [続きを読む]