happygogo さん プロフィール

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happygogoさん: 青い風のような貴公子たち
ハンドル名happygogo さん
ブログタイトル青い風のような貴公子たち
ブログURLhttp://aoikaze.sblo.jp/
サイト紹介文青春文学です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2015/09/15 21:22

happygogo さんのブログ記事

  • 佳子への手紙
  • あなたの強さが好きなのです。乞食のような気分で生きるべきではありません。貴公子のようなプライドの高さが必要なのです。この人生の厳しさに負けてはどうにもなりませんから。これから僕はダンスに力を入れて、いつかあなたとワルツを踊りたい。それは夢のような出来事かもしれないがそれでいいと思っています。夢のように生きるのも現在の貴公子たちの条件かもしれませんよ。何だかわけのわからないことをくどくどと書いてきま [続きを読む]
  • 佳子への手紙
  • 貴公子のように美しい感情を所持しながらこの人生の戦場で勇敢に闘いながら生きてゆきたいと思います。無気力や怠惰を恐れるのはそれ等が敗北を引き寄せるからです。創造的な生活の中に進化と前進があります。あなたの素敵な笑顔も内的な深いところ、人類愛のようなもの、いやいやもっと深いところからきているのでしょう。あなたの魅力的な笑顔の中に救いは感じるのは僕だけではないでしょう。あなたは敗北を嫌いますが、と言うか [続きを読む]
  • 佳子への手紙
  • 生活に美しさや優雅さがなくなれば、これはもう人生とは言えないのではないでしょうか。監獄の中にいるような人生では意味がありませんし、生きる価値もないと思いますよ。ただ食って飲んで眠るだけならそれは動物のそれであり、そんな動物のような人生は御免こうむりたいのです。人間はもっと崇高な存在だと思いますよ。僕たちは青春の真っただ中におり生きているわけですが、素敵な車に乗るとか豪邸に住むとか、海外旅行に行くと [続きを読む]
  • 佳子への手紙
  • 練習して上手にならなにならなければ僕もいろいろ言えないのですが、ダンスは貴公子になるための必要条件だと思っています。この世の中で貴公子のような貴族意識を持って生きていくのは大変難しいと思うのですが。貴公子の貴族意識と言うのは、美しく優雅に生きるという言葉に置き換えていいと思うのですが、それが大変難しい。この世の中は大変厳しく、泥にまみれて生きていかねばなりませんから。美しく優雅に生きていくためには [続きを読む]
  • 佳子への手紙
  • ダンスの練習場でプロのダンサーが踊るワルツは、あなたのワルツもそうですが、上がって下がってまるで波のようなダイナミックな動きと言うものは美しいし、芸術作品を見ているような高尚な気分になります。猫背の人が踊るダンスは見苦しいし、鑑賞に堪えませが、姿勢の美しい人が踊るダンスは見ていて気持ちがいいものです。ステップの的確さは切れ味のいい刀でも見ている気分です。まあ、それはダンスに限らずすべてに言えること [続きを読む]
  • 佳子への手紙
  • 「栂野佳子様素敵なダンス―パテイ―でした。まだ興奮冷めやまずと言う感じです。蛍の光の調べが流れる中であなたと踊ったブルースは素敵でした。本当はあなたとワルツを踊りたかったのですが、ワルツは難しくあなたに恥をかかせると思って踊らなかったのです。あなたの笑顔は素敵でした。愛をちりばめて、深い愛の流れを感じました。楽しい気分になりました。練習していつかあなたと夢のワルツを踊りたい。中山さんや坂本さんのよ [続きを読む]
  • 佳子へ手紙
  • ダンス―パティ―が終わると時刻も遅かったので、ダンスホールの前で解散ということになった。貴公子たちに久しぶりに会ってタカシは上機嫌だった。佳子とブルースも踊ったし、愛する人と踊ることの素晴らしさを実感した。アパートに帰つてから佳子にタカシは手紙を書いた。 [続きを読む]
  • ブルース
  • ダンス―パーテイ―もそろそろ終盤にきて蛍の光の調べが流れる中、佳子とタカシはブルースを踊る。タカシと踊っている間、佳子は魅惑的な笑顔は見せなかった。ブルースは前進と後退の簡単なステップだからワルツのような難しさはない。気安く踊れる。うまく佳子がリードしてくれるので相手を務めるタカシも楽である。 [続きを読む]
  • ダンスパーテイ
  • 佳子がワルツを踊らないかと誘ったが、タカシは断った。佳子に恥をかかせたくなかった。ワルツのステップを覚えてないし佳子をリードするなんてとてもできない。ダンスにはならない。もっと練習をしなければならない。男らしさ、女の美しさがよく感じられるのが社交ダンスだ。芸術と言ってもいい。その領域に入っている。中山にしても坂本にしても佳子にしてもダンスの美学と言うものをよく理解している。それを体で上手に表現する [続きを読む]
  • ダンスパーティー
  • 坂本にしても江口にしても松岡にしても決して下手なダンスではない。ステップがしっかりしている。坂本のルンバなんてものはとても情熱的でセクシ―でもある。江口のジルバも相手の女性を泳がすよな手さばきでうまいものである。松岡のワルツはステップは間違っていないのだが、踊りが小さいために損をしている。貴公子の優雅さ美しさが十分に出ていないのである。ワルツは小さく踊ってはダメである。これにはタカシもがっかりした [続きを読む]
  • 魅惑のダンス
  • 今度は中山と佳子はタンゴを踊る。タンゴの歯切れの良さを二人は上手に表現する。中山のリードも素晴らしいが佳子のステップも美しい。ファイブ、ステップの切れの良さ。サイド,ロックも安定している。スパニッシュ、ステップも決まっている。軸がふらふらしないところが二人の凄いところである。左右のエネルギーが均衡と言うのが、切れの良さを産むのだろう。二人のタンゴの切れの良さにタカシは目を奪われる。 [続きを読む]
  • 佳子のダンス
  • 坂本の相手を務めたのが佳子である。ちょつと荒っぽい感じの坂本のダンスの相手は大変である。チャチャチャの速いテンポの中で坂本も佳子もよく動く。この激しい踊りの中での佳子の余裕にはタカシは感心した。ときどき見せる笑顔と楽しい表情にはタカシは驚くのである。佳子の表情は美しいと思うし、人生の厳しさにも打ち勝つような強さを感じたのも事実である.エロチズムはあるのだが、それはいやらしさのない純なエロスである。 [続きを読む]
  • 憧れのダンス
  • ワルツの華やかさが出ているとタカシは思う。中山のリードも素晴らしいし、佳子の足の運びも美しい。中山は貴公子であり、佳子は姫君である。ダンスは昭和時代の貴公子になるための条件であると言っていい。中山と佳子が踊っているワルツはタカシが習っているような初心者用のワルツではなく、プロのダンスである。二人は川の流れのように滞ることなく流れてゆき、まるで夢見る人形のように踊る。中山にしても佳子にしても光彩を放 [続きを読む]
  • ダンスパーティー
  • 佳子の髪形はひし形ショート、耳元でダイヤのイーャリングが輝いている。垂れた前髪が右の眉を隠している。ブールと白のストライプのブラウスと白いロングスカート。いかにも夏のいで立ちである。白い麻のジャケツトの中山と佳子はワルツを踊る。お似合いの恋人と言うイメージである。予備歩からナチュラルスピンターン、リバースターン、ホーイスクと流れるように踊る。美しいと思わずタカシは思った。 [続きを読む]
  • ダンスパーティー
  • ひと月なんてあっという間である。タカシがダンスを覚えないうちに中山との約束の日がやってきた。新宿の東口のダンス教室にタカシが行くと人が一杯だった。経営学部の坂本誠二、文学部の江口明宏、法学部の松岡哲夫、そして英文科の中山修一。貴公子たち総出演である。ああ、忘れていた、栂野佳子も出席である。坂本は頭に黒の帽子を被り、花柄の開襟シャツ、開襟シャツにサングラスをひっかけている。><a href="//novel.blogmura [続きを読む]
  • 憧れのワルツ
  • ワルツと言ってもクローズドチエンジ、ナチュラルスピンターン、ターニングロックとかいろいろあってへジテーションチエンジまで20もある。これをいちいち覚えなければならないので大変である。観客の立場で見るなら優雅で美しけれど、いざ自分が躍るとなると、これはもう労苦である。けれど覚えない限りは踊れないのだがら必死で覚えなければならない。今度のダンス―パ―テイ―には栂尾佳子も参加するのだから無様な所は見せられ [続きを読む]
  • ダンスのレッスン
  • 恵比寿でダンス教室を見つけたので、さっそくそこでダンスの練習をタカシは始めた。最初はジルバから。簡単な様だが足の運びは難しい。ルンバ、ワルツとなるのだが、簡単に覚えられない。ワルツに至っては相手の女性の足を踏んづけたりして極まりが悪い。いろんなタイプの女がいて力任せに男を振り回す女もいるし、逆に男のリードに身をまかせる女もいる。覚えていないと言って途中で投げ出す女もいる。いろいろである。><a href=" [続きを読む]
  • ダンスーパーティー
  • 「ところで来月新宿のk会館でダンスーパーティーをやるんだが参加しないか?」「ダンス―パ―ティーですか」「文芸部の連中、みんな来るよ。君にみんな、会いたがっているし」「うん、参加してもいいですよ」中山の誘いに応じたものの、ダンスの経験は皆無である。中学生の頃にフォーク―ダンスをやったことがあるが社交ダンスの経験は全くない。はてどんなものだろうとタカシは思案する。けれど一度参加すると言った以上断るわけ [続きを読む]
  • 中山修一
  • 「どんなことをするの?」「うちで住宅雑誌を出していて、その取材と編集をやるんですよ」「大変だね」「うん大変と言うこともないんですが、ただ取材が面倒くさいですね」「どんなところに取材にいくの?」「農林省とか建設省。住宅展示場とかいろいろですよ。幹部に会わないと記事が取れないのでそこが大変ですよ」「週刊なの?」「いや月刊です。月末になると忙しくなります。記事の締め切りがあるんで」「そりゃ大変だ。学生の [続きを読む]
  • 友から電話
  • ストレスが溜まって鬱の状態が続いて仕事がタカシは嫌になった。そんなとき,貴公子の一人、英文科の中山修一から電話があった。「元気?」「うん、まあ元気ですよ」「今、何をしているの?」「新聞記者ですよ」「かっこいい」「いや新聞記者と言っても業界紙の編集記者で、たいしたことはないですよ」>src="//n.. [続きを読む]
  • 失望感<br />失望感
  • 一生懸命に取材して記事を書いても編集長が記事を削つてしまうので、校正刷りを見てがっかりするのである。雑誌が出来て来ても自分の文章ではなく編集長の文章なので嬉しい気持ちはない。失望感は深く、これではどうしょうもないなとタカシは思うのである。新聞記者にかっこ良さを感じていたが、実際に自分が取材に駆けずり回わると疲労困憊でかっこよさは全然ない。甘くない仕事なのである。人気ブログランキングへ.. [続きを読む]
  • 新聞記者
  • Vv貨物船は千葉港に入港したので、そこで下船してタカシは東京に戻った。また新聞記者の忙しい生活が始まった。8時に出社して編集長と打ち合わせして、カメラマンと一緒に現場に向かう。住宅会社の展示場を回って、その担当者に取材する。もっと詳しい話を聞きたい場合はそこの会社の本社に行って上の者の話を聞く。夕方帰社して記事を書き、編集長に記事を渡す。>.. [続きを読む]
  • 異国情緒
  • 外国にいるとどうも落ち着けないし、食べ物からも言葉からも文化からも阻外され一人ぼっちになってしまう。異国は異国情趣にひかれながらも異国の領域から出ることはない。セレベス島で見た日本の漁船が翻す日章旗の美しさは自分の心でもあるとタカシは思うのである。外国のまずい米を食べるよりは日本の米を食べた方が旨いと思うし、着物姿は美しいと思うし、日本のお城や寺院を見ているとなんとなく安心するし、日本の街には外国 [続きを読む]
  • ボルネオの海
  • 船が日本に近づくにつれて海が汚れてきた。それに比べてボルネオの海は王朝的である。あの海を見たただけでも価値があるとタカシは思う。日本にいると日本の事はよく解らないが、外国にいると日本の良さ、悪さがよく解る。民族主義者ではないが自分は日本人だし、日本にだけしか住めない人間なのだとタカシは思う。>sr.. [続きを読む]
  • 日本へ
  • 甲板のデッキ―チエアに座ってタカシは静かな海を眺めていた。まるで湖のような穏やかな海である。来月になればここは台風銀座になり荒れに荒れるのである。向こうから二等航海士の勝木がやってきた。「千葉に寄港することに決まったよ。千葉で下船してくれ」と言う。千葉なら東京に近いから便利だとタカシは思った。東京の騒々しい生活がまた始まるのかと思うとタカシは少々憂鬱になった。けれどもひと月あまりの海の東南アジアの [続きを読む]