まり さん プロフィール

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まりさん: 指先の記憶
ハンドル名まり さん
ブログタイトル指先の記憶
ブログURLhttp://tvxqyunho216.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノさんとチャンミンさんが穏やかに、時に激しく愛し合うホミンホミンホブログです。鍵記事はヨジャ絡み!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供396回 / 365日(平均7.6回/週) - 参加 2015/10/26 11:31

まり さんのブログ記事

  • 深い森 79
  • @Yチャンミン先生さまの大きな口がおれの唇を食べる。これは、おれに森の気を吹き込んでくれていたのとまったく違う。それに、スマンさまが来る直前に、うなされたチャンミン先生さまがおれの抱きついてきて、いきなりおれの唇に吸いついてきたのとも違う。おれの上唇をチャンミン先生さまの両の唇で挟んで弱く吸い、次は下唇を同じように。まるで、、、まるで?えっと、なんだったっけ?これって、これって、、、、、口づけって [続きを読む]
  • 深い森 78
  • @Yチャンミン先生さまの記憶はいったいどうなっているんだろう。おれの記憶で最後まで残っていたのは、スマンさまが言うには、『神に対する畏怖の念』だったらしい。けどそれ以外は全部きれいさっぱり消えてしまっていた。最初に蘇った記憶は、チャンミン先生さまへの想いだった。おれの気持ちが『愛』だったのかどうか自信はないけど、おれはチャンミン先生さまが好きだ。それはおれの中でどんどん大きくなっていってる。唯一の [続きを読む]
  • 深い森 77
  • 『そなたが愛おしい』なんてユノに言えるはずがない。だって、そんなことを言ったら、ユノにイヤがられてしまう。けど、頭に響いた声は、確かにぼくの声だった。だったら、あれはいったい誰に向かって言った言葉なんだ?ああ、そうか。あれはぼくの記憶。ぼくがまだ人だったときの、『愛する者』に言った言葉か。それは、初めて見た夢に出てきた、ユノによく似た男、、あれ?あの男の頬には傷はあったんだろうか。ユノとは纏う衣服 [続きを読む]
  • 深い森 76
  • @Yチャンミン先生さまの様子がおかしい。さっきまでおれと同じ夢を見たってうれしそうにしてくれてたのに。おれはチャンミン先生さまから、「ぼくの夢にも『ユノ』が出て来たよ。」って言われたとき、チャンミン先生さまが『おれ』の夢を見てくれたんだと思ってすごくうれしかった。けどそれが、チャンミン先生さまの記憶なんだと言われたとたん、現実を思い知る。そうだ。チャンミン先生さまの胸の内にいまも住んでいるのは、お [続きを読む]
  • 深い森 75
  • ぼくの手が頬から外れたユノは、サッと起き上がって板の間に座る。ぼくはその動きの速さに、ユノはもしかしてぼくに触られることが本当はイヤなんじゃないかと思い、胸がチクチクした。けれどもいままで、手をつないだり抱きしめたりしたときに、戸惑ったり頬を染めて恥ずかしがったりはしていたけど、イヤがっている素振りはまったくなかったはずだ。どうして?なんで?いつからユノの態度は変わってしまったんだろう。そういえば [続きを読む]
  • 深い森 74
  • ユノの右目のすぐ下にある傷痕。話を聞いたら、どれほど痛かったろうと、自分がケガしたよりも胸が痛んだ。大人になっても消えないほどの傷を負いながら、おじいさんを楽にしてあげたい一心で、痛みさえ感じなかったなんて。優しさ、なんて言葉では言い表せないユノの思いがよけいにぼくを切なくさせる。両親に何があったのか窺い知ることもできないけど、結果的にひとり残されて、頼れる大人はおじいさんしかいなくて。だからこそ [続きを読む]
  • 深い森 73
  • @Y『武官』と『高級官吏』がなんなのかわからないけど、いっしょにいたヤツらの態度から『武官』は『高級官吏』から蔑まれる立場だということはよくわかった。おれと、いや、おれの前世の男と初めて会ったころはまだ、チャンミン先生さまも子どもだったから、その辺の上下関係がよくわかってなかったんだろうな。それにしても、おれの顔がどんなだったか自分ではわからないけど、着ていたものは他の子たちに比べたら、地味で動き [続きを読む]
  • 深い森 72
  • 「ユノの夢にぼくが出てこなかった?」ユノは寸の間ためらって、コクンとひとつうなずいた。「ぼくの夢にもユノが出て来たよ。あれはぼくが初めてユノに会った日の記憶だと思う。」「先生は思い出したんですか?」「うん、子どものころのことだけだけどね。」夢で見た場面とあと少しだけ。ユノの視線がぼくの顔に上がってきたから、興味を持ってくれたようだ。「あのときぼくは世子(セジャ)さま、つまりぼくの一番上の兄なんだけ [続きを読む]
  • 深い森 71
  • @Y自分のことを『下賤の者』と呼ばわれ、とっさに視線を地面に下げたけど、子どもが声を上げたときに見た、大きな目を殊更大きく見開いて、おれのことを心底心配してくれていた表情が忘れられない。チャンミン先生さまは子どものころから利発そうでかわいくて思いやり深いお方だったんだな。前世のおれにとっても身分違いのお方だったはずなのに、いったいどんな縁があったというのだろう。そんな疑問が張り付いたまま、ぼんやり [続きを読む]
  • 深い森 70
  • @Yチャンミン先生さまの口から、『お嫁さんをもらう』って言葉を聞いたとき、とっさにイヤだと思ってしまった。チャンミン先生さまはおれが嫁さんをもらったって平気なんだ。スマンさまはおれたちが『縁(えにし)でつながった者たち』だと言ってくれたけど、それはあくまでおれが生まれ変わる前の人とであって、おれとじゃない。自分ではわかっていたつもりだったのに、チャンミン先生さまの口から直接言われると、心を鋭い刃物 [続きを読む]
  • 深い森 69
  • 北海道のみなさま、ご無事でしょうか?一日も早く、辛いときが過ぎてしまうことをお祈りしております。___________________「話は戻るけど、この森の周りの村がなくなることは必然だったと思うんだ。」「そう、なのかもしれないですね。」「だから、ユノがここに来たこととは関係がない。気にすることはないよ。」「でも、僕が村に残っていれば、」「残って、どうするの?」「それは、、若い人が町に出ていかな [続きを読む]
  • 深い森 68
  • 「ユノが住んでいた村ってどんなところだった?」「あ、えーっと、覚えてないです。」そうだった、ユノも外の世界の記憶はほとんどないんだった。「ごめん、忘れてた。ぼくが聞いたのは、ユノは町に薬の勉強に行ってたって。それから、ユノのお父さんとお母さんも町に働きに行ったらしい。」ユノは小首を傾げて思い出そうとしていたけど、ダメだったのか首を横に振った。「でね。ぼくが言いたいのは、この森はそういう、田畑で作物 [続きを読む]
  • 深い森 67
  • ユノがぼくのところに来てから、ぼくの中で変化が起こった。いや、ユノと初めて会ったときから、といったほうが正しいかもしれない。あのときすでに、ぼくはそれまで感じたことのない心の動きを感じ取っていた。自分で思ったことなのに、どうしてそんなことを思ったんだろうって不思議だったのを覚えている。「僕がいると何か不都合なことがあるのでしょうか。」「え?」しばらく自分の思考に気を取られて、ユノのことを忘れていた [続きを読む]
  • 深い森 66
  • ふたりで考える。勢い込んでそう決意したけど、いったい何をどう考えればいいのか。「先生、ひとつ訊いてもいいですか?」「うん。何かな?」「スマンさまはどうして森のみんなに、いまの森の状態を話さないんでしょう。」「みんなって、ぼくたちとキュヒョン以外の魔術師、っていう意味?」「そうです。」「差し迫って問題がないからじゃないかな。」「確かにいますぐにはないかもしれませんけど、いづれは周りの村から人がいなく [続きを読む]
  • 深い森 65
  • ぼくはスマンさまから聞いた話を、ヒチョルとシウォンに話さなかった。キュヒョンが聞いた何倍ものことをぼくたちは聞いたけど、それをキュヒョンに話さなかったのはスマンさまに何か考えがあるからなんじゃないかと思ったから。それはぼくたちがふたりで考えるべきことなんじゃないか。だから誰かに話してしまったらいけない。はっきりしたことは何もわからないのに、それだけは確信めいたものがあった。そしてユノもきっと、、「 [続きを読む]
  • 深い森 64
  • @Yヒチョルさまとシウォンさまの問いかけに、チャンミン先生さまはなかなか答えない。たぶん、スマンさまから聞いた話にはおれたちの個人的なことがたくさん含まれていたから、どこまで話そうか考えているんだと思う。それにしても、スマンさまがおれたちとキュヒョンさんという人だけにしか話してないってことに、おれは驚いた。チャンミン先生さまが心配していた最悪の事態、この森が無くなるなんてことになったら、森に住む人 [続きを読む]
  • 深い森 63
  • 「えっと、ヒチョルとシウォン以外の黒魔術師はこのこと知ってるの?」「まだ誰にも話してない。っていうより、まだ誰にも会ってないし。」「スマンさまに訊きに行こうかって言ってたんだけど、先にチャンミンの話聞いてからにしようってことになって。」うーん、ふたりはどこまで知ってるんだろう。ぼくの一存で、ぼくたちが聞いた話を教えていいものだろうか。それにたぶん、ぼくたちにしか関係のない話も混じっていた気がするし [続きを読む]
  • ご挨拶
  • 9月になりました!!まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上では秋なんですかね?ユノさんも季節先取り抹茶カステラニット(笑)着てらしたし。しかし!『TOMORROW』発売!!!ツアースタート!!!!!!私たちにはもっともっと熱い日々が始まります?ユノさんが施術を受けたマッサージ店のインスタに、『また日本へ』みたいなコメントが書かれてたけど、いつ来てくれるのかなあ(*´艸`*)それまでお話書いて、いい子で待ってま [続きを読む]
  • 深い森 62
  • いつも通り笑って話して楽しく食事して、鍋の中身はほとんど空になった。「ごちそうさま、チャンミン。もう少しいてもいいかな。」シウォンがチラリとヒチョルに視線を送ってから、ぼくに訊いてくる。「もちろん。じゃあ向こうに移ろうか。」ぼくはヒチョルたちを促して板の間に移動し、ユノは鍋を片づけてお湯を沸かすための小さな鍋をかける。ユノがお茶を淹れて持ってくるまで、誰も口を開かなかった。ユノも空気を読んだのか、 [続きを読む]
  • 深い森 61
  • 小屋の真ん中にある薬を煎じるためのカマドで定番の鍋を作り、ヒチョルと3人で食べ始めたところへ、シウォンもやってきた。「おー、遅かったな。」どうやらヒチョルとは約束していたらしい。「うん、ちょっといろいろあって。」なんだか顔色がよくない気がするけど、何か不都合なことがあったんだろうか。「あ、ごめん。山鳥は獲れなかったから今日はキノコで。」ユノが受け取って水場に洗いに行った。「何かあった?」「あーまあ [続きを読む]
  • 深い森 60
  • @Y「あのねユノ、ぼくのことは『チャンミン』って呼んでよ。」採ってきた菜っ葉を水で洗いながら、チャンミン先生さまが唐突に言った。いきなりなんでそうなる。「ですが先生」「だからね、ぼくはもうユノの先生じゃないから。」「そんなことはありません。先生はいつまでも先生ですよ。」まさか、おれを見捨てるつもりか。「だってぼくにはもう、ユノに教えることがないもの。」「まだまだ僕には足りないことがたくさんあります [続きを読む]
  • 深い森 59
  • 幸い、ぼくもユノも森の声を聞くことができて、教えてもらった食べられる植物があるところに行き、ふたりで摘み取りカゴに入れる。「森の中って気持ちいいね。」ぼくはいまさらのことを口に出して、両腕を突き上げて伸びをした。ここでこうしているだけで、体の中に森の気が満ちてくる気がする。そういえば最近、ぼくはあまり森に出ていない。ユノがひとりで森を歩けるようになって、一度は聞こえなくなったけど、ぼくの中の森の気 [続きを読む]
  • 深い森 58
  • @Yおれは自分の胸の中にある、チャンミン先生さまへの恋心をはっきりと自覚した。けれど、チャンミン先生さまの心に住んでいるのはおれじゃない。たとえそれが遠い昔のおれだったとしても、おれはその人じゃないんだ。おれはこの想いをチャンミン先生さまに気づかれちゃいけない。採った食料を入れるためのカゴを背中に背負って、チャンミン先生さまのあとに続いて小屋を出た。数歩歩いたところで、前を歩いていたチャンミン先生 [続きを読む]
  • 深い森 57
  • 「ありがとう、ユノ。冷たくて気持ちいいよ。」何かほかに言いたいことがあるような気がするんだけど、何を言いたいのかわからない。「いえ。もう一度湧き水で濡らしてきましょう。」ユノが立ち上がる気配がしたから、慌ててユノの手を包んだ手のひらに力を込めた。「いいよ、もう大丈夫。ありがとう。」本当は、このままじっとしていてほしいって言いたかったけど、さすがにそれは言えない。ぼくはユノの先生なのに。ユノはぼくの [続きを読む]
  • 深い森 56
  • ぼくを包んでいた温もりが消えて、寒いと感じて目が覚めた。覚醒しきらないまま、手を伸ばして辺りを探ってみたけど、板の間の硬い感触しかなくて、慌てて体を起こす。「ユノ、ユノ?」ぼくに黙って、ぼくひとり残して、ユノがどこかに行くなんて考えられない。けれど、ユノの村が消えたと知ったから、確かめに行ったかもしれない。そんな?!「ユn」「先生、お目覚めになられましたか。」不安に駆られて大声で呼ぶ前に、扉が開い [続きを読む]