まり さん プロフィール

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まりさん: 指先の記憶
ハンドル名まり さん
ブログタイトル指先の記憶
ブログURLhttp://tvxqyunho216.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノさんとチャンミンさんが穏やかに、時に激しく愛し合うホミンホミンホブログです。鍵記事はヨジャ絡み!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供389回 / 365日(平均7.5回/週) - 参加 2015/10/26 11:31

まり さんのブログ記事

  • 指先の記憶 20
  • しばらく深呼吸を続けてなんとか逆流を抑えつけ、パーティー会場に戻ったらお偉いさんたちは誰もいなくなっていた。「ユノ先輩!めったに食べられないすんごいごちそうなのに、早く食べないと無くなっちゃいますよ!」大食漢のミノが大盛りの料理を乗せた皿を手に、うまそうにパクパク食べているのを見ても、胃酸がのど元まで上がってくる。「ユノヤ、大丈夫か。まだ顔色よくないぞ。」ヒチョリヒョンが、 [続きを読む]
  • 指先の記憶 19
  • バルコニーに出たけれどタバコを吸う気にもなれず、ヨーロッパの城を模したような腰高の手すりに両手を置いて、ただぼんやりと景色を眺めていた。ふいに後ろから聞こえてきたカツカツという靴音。それだけでアイツの歩く姿が頭に浮かんでしまう。学生時代はスニーカーばかりで、革靴なんて履いたことなかったのに。初めて会社で会った、あのときしか聞いてないっていうのに。どうして靴音だけでアイ [続きを読む]
  • 命綱 73
  • チャンミンを連れて帰ると養母は上機嫌で、普段ウチの食卓には上らないようなごちそうをいっぱいこしらえていた。冷蔵庫からビールまで出てきて、チャンミンのコップに注ぎ、自分の前のコップにも注ぐ。「お袋が飲むなんて、めずらしいな。」「父さんが酒のせいで死んじまったからね。けど、今日は特別な日だからさ。」「特別な日って?」「ウチのユノヤが大事な人を連れて来た日に決まってるだろ。」おれはビールじゃなくてコーン [続きを読む]
  • 命綱 72
  • おれが売り上げを計算している間、チャンミンは飽きもせず興味深そうにおれの手元を眺めていた。「なるほど、これならぼくが作ったほうが使いやすいものができそうです。既成のソフトだとよけいな項目までついてきますから。」「そうか。おれにはよくわかんねえから任せるよ。」「はい!」うれしそうに笑うチャンミンの後頭部に手を回して引き寄せ、チュッと音を立てて唇にキスしてやったら、大きな目をもう一回り大きくしてびっく [続きを読む]
  • 命綱 71
  • いつも通り、火の始末を確かめて戸締りをして。いつもと違うのはとなりにチャンミンがくっついていること。おれの右腕に自分の左腕を絡めるようにして、なおかつ指までガッチリ絡めてギュッと握ってくる。少々動きづらいが、頼られてるって実感がおれのプライドをくすぐって心地よい。「よし、見回りはこれで終わり。事務室戻るぞ。」「はい。」声でホッとしてるのがわかるって、よっぽど怖かったんだな。事務室に戻っても、チャン [続きを読む]
  • 指先の記憶 18
  • 「おい、あいつホントにチャンミンか?」ドンへの言いたいことはわかる。あのチャンミンが、女性と腕を組み顔を見合わせて微笑んでいる!!「結構お似合いじゃねえの?」ヒチョリヒョンのからかうような声に返事をする余裕もなかった。あのチャンミンが・・・「女とすれ違うのもビクビクしてたのに。」ウニョクのつぶやきに心の中でうなずく。もともと女性が苦手だったのが、あの [続きを読む]
  • 命綱 70
  • 「ん、ん〜、んんん〜〜〜」しばらくはされるがままになっていたチャンミンが苦しそうな声を上げ、もがきだす。あまりに苦しそうだから唇を離したらおれを突き飛ばすように離れて、前かがみになって胸を押さえ、まるでおぼれそうになったみたいに呼吸するから、慌てて背中を撫でた。キスも初めて、だったんだよな。もしかして、息の仕方がわからなかった?「チャンミン、だいじょぶか?」「だ、大丈夫、じゃない、です。いきなり、 [続きを読む]
  • 命綱 69
  • その日チャンミンは、夜席が終わって踊り子たちが帰ろうとしているところへくたくたに疲れた顔でやってきた。着古したスーツがよけいに疲労感を際立たせている。「どうした、手こずったのか?」「ええ、まあ。」どうやら機嫌もよくない。ふと昨日のチャンミンとの会話が頭をよぎった。「おまえ、腹減ってるんだろう。すぐ片づけるからこれでも摘まんどけよ。」机の上に菓子類を出してやったら、空けてやった椅子に座ってうれしそう [続きを読む]
  • 命綱 68
  • シャワーから出てくると、養母が作るより手が込んでるんじゃないかってほどの朝食が出来上がっていた。「すみません、会社から呼び出しが来てしまったんで、乗っけていってもらえますか。」「ああ、いいよ。」ナニをしたってわけでもないのに、なんとなく心の距離が近くなった気がして顔が緩む。「なんか変でした?」「え?あ、いや、なんかこういうの初めてで、ちょっと浮かれてる、かな。」「こういうの、って?」やっぱりチャン [続きを読む]
  • 命綱 67
  • 「んっ・・はぁ〜」切ない吐息とともに強ばってた体から力が抜けた気配を背中で感じて、おれも幸福感に包まれて達した。こんなしあわせなマスターベーションは初めてだ。カラダだけでなく心まで満たされて眠気が訪れる。気持ちよくまどろんでいたら、背中にくっついていたチャンミンが身じろぎして寝返りをうったのか温もりが離れていった。背中も心も寒いと思っていると、チャンミンが「あっ」って小さな声を上げ、何やら焦ってい [続きを読む]
  • 命綱 66
  • ちょっとだけR-18です!もろもろ大丈夫な方のみ、お読みください。__________チャンミンの寝相は、言っていたほどひどくはなかった。蹴られも殴られもしなかった。ただ明け方、転がってきた大きな岩に押しつぶされる夢で目が覚めたんだけど、実際何かが体の上に乗っかっている。どうやら背中合わせに寝ていたはずのチャンミンが、おれのほうへ寝返りをうって、長い手足をおれの体に巻き付けていたようだ。起きるにはまだ [続きを読む]
  • 命綱 65
  • セミダブル、いやダブルか?幅だけじゃなくて、長身用に長さもたっぷりある。これならふたりだって寝れるはずだ。チャンミンが言うようによっぽど寝相が悪くなければ、の話だけど。枕は1個しかないから、おれはクッションを借りた。チャンミンは遠慮して端っこでおれに背中を向けて丸まってるから、わざと後ろにくっついてやった。「ちょっ、ユノさん!離れてくださいよ。」「チャンミンこそ、もっと真ん中に来いよ。そんなとこで [続きを読む]
  • 命綱 64
  • 大食いのチャンミンにつられていつもよりよけいに食ったもんだから、腹がパンパンになって動くのも面倒だ。一方チャンミンは、満足そうに箸を置いてすぐに片づけを始めた。「よく動けるな。」「ぼくは大丈夫ですよ、いつもこんなもんなんで。おかげで給料の大半は食費で消えます。」笑ってるけど、なんか大変そうなんだよな。ステージ衣装以外のファッションには興味ないからよくわからないけど、ウチに来るようになってから同じス [続きを読む]
  • 指先の記憶 17
  • 「それから、嫁さんはチェ・シウォンの妹だ。」「え?じゃあ政略結婚?」「かもな。シムとチェ、業界3位と5位が手を組んで2位に躍進したからな。」我が国の経済界は相変わらず財閥が牛耳ってる。そうじゃないところは協力し合うことでなんとかがんばってるわけだけど、その手段が婚姻で姻戚関係を結ぶことだったりする。まるでドラマの中の出来事が現実でも起きてるってわけだ。「けど、チ [続きを読む]
  • 命綱 63
  • 「とりあえずは、そうだな。おれは年に数日しか休みがないから、おまえが休みの日に会いに来てくれよな。」「へ?」「他のカップルみたいにあちこちデートってわけにはいかないけど、せめて顔ぐらいは見たいだろ?」「あ、はい。」掴んでた腕を離したら、ホッとして座り直し、返事といっしょにコックリうなずく。「金曜の夜も、残業がなければ劇場に行きます。」そうこなくっちゃ。「メシ食って酒飲んでもいいし、なんならウチに泊 [続きを読む]
  • 命綱 62
  • しがみつくチャンミンを両腕で抱いて、右肩にアゴを乗せ、左の手のひらで左肩を撫でる。おれの服の脇腹辺りを両手でギュッと掴んでいたチャンミンは、恐る恐るその手を離し、おれの背中に腕を回して抱きついてきた。テーブルの角が間にあって、なんとなく不自然な体勢ではあるけど、互いの体温を感じ合えて心地よさと愛おしさにくるまれる。「あったかい。」「人の温もりっていいもんだろ?」「はい。」おれは実の親は知らないけど [続きを読む]
  • 命綱 61
  • ビクッ!腕の中のチャンミンの体が強ばったのがわかって、慌てて離れた。「ごめんおれ、うれしくてつい。」「い、いえ、ぼくのほうこそごめんなさい。イヤ、とかじゃないんです。ただびっくりしたっていうか、突然だったから・・」かわいそうなくらい焦って、両手の平をこちらに向けて顔の前で細かく横に振りながら、言い訳し続けるチャンミン。チャンミンはきっと自分でも、どうして体が意思に反した反応をしたのかわかってないん [続きを読む]
  • 命綱 60
  • しかし、このおれが告る前にフラれるなんて、姐さんたちが知ったらどんな顔するだろう。大笑い?いや、みんながかりで慰められるかな。それなら笑われるほうがマシだ。チャンミンのこのところの態度を見て、てっきりおれに気があるものと思い込んでたんだけどな。おれも焼きが回ったのかな。いや待てよ?衝撃の告白でスルーしちまったけど、チャンミンはさっき、そうだと思ってた、って言い直したよな?それってつまり?「チャンミ [続きを読む]
  • 命綱 59
  • 「ぼくね、病院に行ったことがあるんですよ。ああ、精神科じゃないですし、誰かにムリヤリ連れて行かれたとかでもありません。」病院と聞いて内心ギョッとしたのを見抜かれたのか、苦笑いしながら否定された。もしそんなことがあったなら、親と仲たがいして家を出たってことも考えられるから。「フラれてしばらくしたころに、尿が出にくくなっちゃって。そのうち下腹が痛くなってきたんですよ。なんとなく親に言いづらくて、ネット [続きを読む]
  • 命綱 58
  • 「ユノさんは『Aセク』って知ってますか?」エーセク?アセクシュアルのことだよな。「人に対して恋愛感情や性的欲求をいだかない人、だよな?」「ぼく、そうなんです。いえ、そうだと思ってたんです。」ああ、だから周りに誰がいようと何も感じたことがないわけか。待てよ?それってつまり、おれは告る前に失恋したってことなのか?!「カラダは?えっと、その、不能、だったりする?」この上、何を訊こうっていうんだ。「一応精 [続きを読む]
  • 命綱 57
  • チャンミンは昨夜と同じように、グイグイと缶ビールをあおる。1本目は一息で飲み干し、2本目も半分くらい一気にノドに流し込んだところでプハーっと息を吐いた。どうやらこれがチャンミンの普段のペースらしい。自分の家っていう安心感はあるんだろうけど、最初のころの優等生然としたすました感じはまったくない。もしもこれがおれに気を許しているからだったら、めちゃくちゃうれしいんだけど。おれは焼酎と同じように、ワイン [続きを読む]
  • 指先の記憶 16
  • 「あのころのユノはひどかったよな。」「そうだな、抜け殻になるってああいうことを言うんだろうな。」「なのにアイツ、俺たちの顔見て笑ってやがった。許せねえ。」温厚なウニョクがめずらしく拳を握りしめてる。もしかしたらおれの代わりに怒ってくれてるのかもしれないけど、おれはまだ頭の中がぐちゃぐちゃで、怒りだけじゃないいろんな感情が渦を巻いている。「けど、アイツなんで姓が変わって [続きを読む]
  • 命綱 56
  • チャンミンはしばらく頭を抱えてたけど、腹をくくったのかぐいと顔を上げる。「わかりました、ナビしますからエンジンかけてください。」「よっしゃあ!」ついつい叫んじまったら、チャンミンはわざとらしく大きなため息をついた。途中スーパーに寄り、おれも行くと言ったのに断られて、チャンミンひとりで店内へ。何やら大量の食い物を抱えて戻ってきて、荷物を後部座席に置いて助手席に座ってから、あっ、と声を上げる。「焼酎忘 [続きを読む]
  • 命綱 55
  • 「さぞかし楽しかったでしょうね。」「は?何が?」「思春期に裸の女性に囲まれてるって、男にとっては天国だったんじゃないですか?」まったく楽しくなさそうに、そしてうらやましくもなさそうに、チャンミンはそう言っておれを睨むように見た。きっと、悪くなった形勢をなんとか立て直したくて言ったんだろうけど、その自分の言葉で傷ついてるように見える。「みんな、そう言うな。」「だってそうでしょ?普通の男なら」「おれが [続きを読む]
  • 命綱 54
  • あれ?結局親は演出の勉強を許してくれて、教員免許もとって、なのになんでいま、チャンミンはここにいるんだ?それに、なんで実家を出てひとり暮らしなんかしてるんだ?「チャン」「さあ、今度はユノさんの番ですよ。」「え?」「だってぼく、ユノさんが養子だってことと、実のお母さんは早くに亡くなってるってことしか知りませんから。あ、寅年ってことも聞きましたっけ。ってことはぼくより2コ上ですね。」「あ、ああ。えーっ [続きを読む]