西野 そら さん プロフィール

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西野 そらさん: 西野そらの日々のこと
ハンドル名西野 そら さん
ブログタイトル西野そらの日々のこと
ブログURLhttp://sosososora.hatenablog.com/
サイト紹介文なんとはない日々の事事で感じたこと、考えたことを書き綴っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2015/11/05 14:09

西野 そら さんのブログ記事

  • 麦わら帽子
  •  この時期に書いた昨年のブログを読みかえした。昨夏のわたしは暑さと大量にでる汗に辟易している。われながらおかしくなった。この夏もさして変わらぬわたしであるからだ。 ちがいがあるとすれば、暑さの種類。昨夏は蒸し暑さに辟易していたけれど、ことしは日差しの強さがこたえる。  気に入りのノースリーブのシャツを着てでかけた日。 日傘の下、守られているはずの腕に光の針が刺さってジリジリ痛んだ。されど羽織ものに [続きを読む]
  • これはこれ、それはそれ。
  •  魚屋のまえで足が止まった。氷が引き詰められたショーケースの端に、こんもりと積まれた小アジの皿をみつけてしまったのだ。 南蛮漬け。小アジをみつけると条件反射のように南蛮漬けが食べたくなる。小さすぎない小アジ、ふた皿をもとめる。 母は甘酸っぱいもの好きである。それもやや甘味の効いた味を好む。おせち料理の紅白なますは正月でなくとも食卓に並んだし、らっきょう、しめ鯖といった、子どもはあまり好まないであ [続きを読む]
  • 恋。妄想。長風呂。
  • わたしは入浴時間が短い。カラスの行水である。 とはいっても一番風呂にはいるときは、やや長くなる。きりりとした湯に10分は浸かる。きりりとした湯が肌に馴染んでくるまで、ゆっくりと開放感を味わう。 普段は仕舞湯。最後のお湯とて、濁ってもいないし、髪の毛なんぞも浮いていない。ただ、湯はぬるりとして柔らか。 入浴の手順は洗髪、身体を洗う、湯船に浸かる。つまり、たった今さっぱりした全身が、ぬるりと柔らか [続きを読む]
  • 50分
  •  10時半、△△駅改札口。 カレンダーに書き込んだ時間と場所を確認してからわたしは家をでた。 △△駅改札口についたのは10時15分。少し早いけれど実は早くない。この日集まるメンバー(40代から60 代の女性)に限っていえば、早くつきすぎて時間を持て余すということはない。いつだってわたしはだれかに迎えられてきたから。 ところが、改札口の向こうにはだれもいなかった。さすがに早過ぎたか。が、かすかな不安も立ちこめ [続きを読む]
  • 夏といえば……
  •  夏といえば入道雲。素麺。蝉の声。かき氷。浴衣……。「夏といえば」のあとに置く言葉は数多あれど、今夏のわたしはこれだ。 夏といえば高校野球。 次女は高校3年生。甲子園をめざす同級生が予選のコマを進めるべく、闘いの只中にいる。只中にいるのは同じ学校に通う球児たちだけではない。中学時代の同級生で、小学校に上がったころから知っているTくん、Oくん、いまでもたがいの家を行き来するMちゃんは野球部のマネージ [続きを読む]
  • 背中合わせ
  •  わたしはネガティブ思考らしい。家族がそういうのだからそうなのかもしれない。わたし自身はそうかしらと、てんでピンとこないけれど。そも、ネガティブ思考になったりポジティブ思考になったりするのが、ヒトじゃなかろうか。 なにかをするにあたって、見込むことは大切である。家族に向けての「ああしたほうがいいよ」「こうしたほうがいいんじゃない」は工夫してごらん。気構えをしておいたほうがいいよ、ということだ。しか [続きを読む]
  • 夏のキラキラ
  •  葦簀越しの眺めがすきだ。 うちの居間は西側に面していて、冬は西向きの居間でよかったと思う。エアコンの暖房をつかわずとも、ホットカーペットとオイルヒーターでしのげる程度に部屋を暖めてくれる。23年前の冬ここに越してきたときには、マンションの利点である密封性を考慮しても部屋の暖かさ、とくに居間が暖かいことに感激した。 されど。季節がめぐった初めての夏には、西日の威力に辟易したのである。洗濯物を夕方ち [続きを読む]
  • 役目
  •  たとえば、学校の保護者会。先生の笑いのとりかたにピンとこない。大人の集まりといえどもそう長くは続かないのが集中力である。先生は保護者たちの様子を察知しながら緩急をまじえ話される。「はい、ここが笑いどころ」という箇所では、笑うための間もあって即座に反応するひともあれば、まわりが笑っているから笑うひともあり、笑わぬひともある。思い通りに笑いが起きない場合は「ここ、笑うところです」と発言される先生もあ [続きを読む]
  • 生まれ変わるとしたら
  •  「もう、生まれてこなくていい」いまの知識と記憶を残すことがきるとして、次に生まれて来るとしたらなにになりたいかと夫に訊いたら、こう返ってきた。またまた、なにをおっしゃいますか。真剣なはなしじゃないのよ。いまの知識と記憶があって生まれ変わるとしたらっていう、もしもの話ですよ。念をおしてもう一度訊いてみる。 それでも夫は、いまを十分頑張って生きてるから、また生まれてきてこれを繰り返したくはないのだそ [続きを読む]
  • そしてわたしは途方に暮れる。
  •  雨の日はきらいじゃない。きらいじゃないけれど、今は少しばかり憂鬱。 憂鬱の原因は自転車通勤。いや、自転車通勤が憂鬱なのではない。雨合羽だ。嵐のような雨の降りかたでないかぎり雨合羽を羽織って、わたしは自転車を走らせる。  昨年外での仕事を得た。四半世紀ぶりである。それゆえ初めて経験することも少なくなく、雨合羽をきて自転車に乗ることもその一つだった。なにも雨の日にまで自転車通勤することはないのだけれ [続きを読む]
  • 野菜の教え
  •  いつも行く八百屋さんで梅と目があって、たじろぐ。もうそんな時期……。小ぶりの梅に季節の移ろいを教えられる。 昨年は5キロ買って梅干しをつくったけれど、ことしは手をだしません。きっぱりと梅と自分に宣言して、梅の横に置かれている枝豆を手に取る。そういえばスーパーマーケットにはあったトウモロコシが八百屋さんではまだでておらず、スーパーマーケットには置いてなかった沖縄スナックパインが手を振っていた。 季 [続きを読む]
  • 御託を並べる
  •  5月も半ばを過ぎると、ようやく花粉から解放されて心置きなく窓を開け放てる。午前の清々しい風がレースのカーテンをなびかせて居間を涼しくする。ああ、花粉症でなけりゃ、もっと早くからこの春風をあじわえるというのにねえ……。 わたしは一人きりになった家で、床に寝転びカーテンの隙間から空を眺めている。ふいに、遠くから機械の音が響いてきた。道路工事だろうか。ドリルで硬いものをこじ開けるような音。 ドドドドド [続きを読む]
  • 映す
  •  向けた笑顔が宙に浮く。受け止めてもらえなかった笑顔のやり場にこまって(こまった感情やら、沸き起こる疑問やらなにやらに自分自身が気づかないふりをして)上がった口角をゆっくりと下げる。  鏡だと感じてきたようなところがある。人との接し方のことだ。わたしが笑顔なら、相手もいやな気持ちはしないだろうし、自ずと垣根が低くなって気分よく……、気分よくとまではゆかずとも、せめて不愉快にならずに互いに関われるだ [続きを読む]
  • 24回目
  •  パスタ。「夜はなにが食べたい?」と、朝長女に訊いた返事がこれだ。どんなパスタがいいのかも言わず、この一言だけを残して長女は出勤していった。  夕方。出先からの帰り道にいつものスーパーマケットに立ち寄る。さてと、なんのパスタにしようか。冷蔵庫の中のものたちを思い浮かべる。今日中に食べきらなきゃいけないものは……蒸しだこ。前の晩半分残ってしまった白ワイン。ならば魚介類。よしっ、ボンゴレビアンコにしよ [続きを読む]
  • わたしは伝言板
  •  「どうするの?」ゴールデンウイーク中、家族ででかける予定はあるのかないのか。自分の予定をたてるために長女がこう訊いてきたのは4月上旬だった。差し当たり家族旅行の計画も、どこかへ出かける予定もない。 次女が高校3年となり家族旅行ができるとしたら、このゴールデンウイークが最後の機会かもしれない……。そんな考えがはたらいて長女は家族の予定を優先して自分の計画をたてようとしたのらしい。 しかし、夫もわたし [続きを読む]
  • 踊ってる?
  •  信号待ちのじかん。目の前の横断歩道をなん人ものひとが行き交う。みるともなしにみているわたしの目は歩くひとから交差点の向こう側に止まる車へ焦点を移し、さらに左にずれて、列植されている一番手前の街路樹で止まった。 この交差点、片道3車線、上り下り合わせて6車線ある道路が東西と南北に交差している。相当量の交通量であることは言わずもがなだ。上り車線と下り車線の間に根を下ろす街路樹は空気清浄機の役目を果た [続きを読む]
  • だって、ニンゲンだもの。
  •  「明日の集まり、欠席されるとのこと。もし私の出席で気分を害したのであれば申し訳ないと思い……」 予想だにしないLINEがSさんから届いた。ぼんやりとSさんの顔が浮かぶ。  集まりとは子どもの部活の母さま総勢14名で、学校や子どもたちの情報なんぞを仕入れつつ、お酒を飲んでたのしく盛り上がりましょう。慰労会と銘打った夕方からの飲み会のことだ。 出会って2年目。年に3、4回会うか会わぬかの14人。会わぬ人とはまっ [続きを読む]
  •  遠いむかし、小学校の低学年ころのこと。 家の前で井戸端会議をする近所のおばさんたちのかたわらで、友だちと遊んでいたわたし。おばさんたちはひとしきり賑やかに話しこんでいたが、ほどなくして井戸端会議の輪がほどけた。ほどけた途端だった。おばさんの一人がそれまでの笑顔を消し余韻も残さず表情のない顔に一変したのだ。まるでどこかに隠してある表向き用のスイッチをバチンと切って素の顔にもどしたようで、わたしは驚 [続きを読む]
  • こぼす
  •  アレっ?と思ったのは、40代の半ばを過ぎたころだ。ある日を境にというほではなかったけれども気がつけばという感じで、箸がうまい具合に口のなかにはいらなくなった。いつもではない。下唇や口の端にあたったりして箸でつまんでいるものがわずかに落下してゆく粗相がふえたということ。 箸先を汚していいのは一寸まで。できるだけ箸先を汚さない。食い意地のはったわたしはご飯でもおかずでも大量に箸にのせガツガツ食べる子ど [続きを読む]
  • 手漕ぎボート
  •  満開の桜のもと、手漕ぎボートにのる。 櫂を握るのは夫が常であったけれど、このたび夫はいなかった。船頭のいないボートに乗るのははじめて。この日は小学5年の甥っ子を乗せ、わたしが船頭であったのだ。公園のさして広くない池をスワンボート、屋根のついたサイクルボート、手漕ぎボートが思いのままあちらこちらに進み、へりでは花見をするボートが漂流していた。 櫂をひとかきする。思いがけずボートが後ろに進んであわて [続きを読む]
  • 炒飯、結婚、離婚。
  •  冷凍したご飯がたまってきた。そろそろ炒飯のつくりどきだ。納豆炒飯、レタス入り卵炒飯。具材は冷蔵庫にあるもので変わるが、基本は卵、ベーコン、ネギ。具材少なめがわたしの好み。そしてうちでは炒飯を朝ごはんに食べることが少なくない。 熱したフライパンに溶いた卵を投入する。フライパンをまわして卵を広げたところに解凍したご飯をいれて、木べらで卵とご飯を混ぜ合わせる。ここで粗微塵にしたベーコンをいれる。ご飯を [続きを読む]
  • 帰宅ラッシュの電車で。
  • 「ふざけんな、この野郎」帰宅時間帯で混み合う電車内。静やかな空気をこの凄みのある声が震わせた。凄みはあるが、しわがれてはいない。声の主は座席の端に座る男性。作業服のモジャモジャ頭だ。「野郎」とは、ドア横に立っていた50代後半ぐらいの男性(以下リュック男と呼ぶ)のこと。降車するために網棚からリュックを取ったそのとき、リュックの肩掛けのダラーンと長い調整紐が声の主の頭に当たったのらしかった。が、リュック [続きを読む]
  • 仕舞う。
  •  お雛様を片づけなけりゃ。みずからに言い聞かせた前回。 この1週間、家をでない日には曇天と雨降りでお雛様を仕舞えず、片づけ日和と思われる日には、朝から夕方までの勤労者であった。そんなわけでお雛様を飾ったまま12日(月曜)となる。うちの居間はいまだ雛まつり仕様だった。 12日のこの日。お雛様を仕舞うには絶好の日和である。そのうえ出かける予定もない。それだというのに。洗濯物を干しおえたあと、わたしはお [続きを読む]
  • 物理。世界史。変化。
  • 「やったー、これで捨てられる!」学年末の試験の初日。次女は帰って来るなり晴れやかな声でこう言いつつ、物理と世界史の教科書を玄関のあがり口の端に積んだ。 積まれた6冊の物理と世界史の教科書をペラペラと繰る。見るからに難しそう。わたしも物理は苦手だったがわたしよりは、はるかに理解しているにちがいないと思わせる程度に、教科書はヨレが生じ、色ペンや鉛筆での書き込みもある。「そっだねぇ」かのカーリング選手で [続きを読む]
  • いまが一番いい時期(とき)
  •  この冬は寒かった。 暑いよりは寒いほうがマシだけれど、この冬の寒さは体の芯まで冷えた。たとえば。布団に湯たんぽをいれて、毛布と掛け布団布もきちんとかかっているというのに背中がしんしんと冷たくなって目がさめたり。家の中でも重ね着をしライトダウンまで着込んでいるにもかかわらず、氷柱さながらの背筋(大げさか)となる日があったり。  ライトダウンの上にダウンコートを着てマフラーもぐるぐる巻いて買い物に出 [続きを読む]