日々の便り さん プロフィール

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日々の便りさん: 日々の便り
ハンドル名日々の便り さん
ブログタイトル日々の便り
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/hansyoodll84
サイト紹介文男女を問わず中高年者で、暇つぶしに、居住地の四季の移り変わりや、趣味等を語りあえたら・・と。
自由文老若男女を問わず、人夫々に出逢いの縁が絆の始まりとなり、可愛く幼い”蒼い”恋・情熱的な”青い恋”・円熟した”緑の”恋を辿って、人生観を形成してゆくものと思慮する
そんな我が人生を回顧しながら、つれずれなるままに、出合った人々の懐かしい想い出を私小説風にブログに記してみた
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2015/11/08 05:26

日々の便り さんのブログ記事

  • 河のほとりで (38)
  •  大助は、珠子と共にお世話になった健太郎と節子に駅迄送られて来てお別れの挨拶していると、少し離れたキャサリンの後ろに隠れている美代子を見つけ、彼女の傍に行き 「美代ちゃん。とっても楽しい夏休みを過ごさせてくれ、僕、忘れられない思い出が沢山できて有難う」 「盆踊りのスナップ写真が出来たら送ってくださいね」 と言葉をかけたところ、キャサリンが 「この子は朝から機嫌が悪く、お爺さんさんから、お友達を見送 [続きを読む]
  • 河のほとりで (37)
  •  大助と美代子は、渦潮に巻き込まれるように踊りの輪に自然にはいっていった。 最初は、老人会員の地元の人と里帰りしている中高年の人達が菅笠をかぶり浴衣姿で、古くから地元に伝わる民謡調の流れる様な静かな踊りで祭りの雰囲気を醸し出していた。 暫くすると若い人達が輪に入ると自然と笛や太鼓の音頭も、中高生の奏でる吹奏楽にあわせて、テンポが少しずつ早くなり、踊りの輪も二重三重となり交互に行き交う形に変わり、そ [続きを読む]
  • 河のほとりで (36)
  •  悠々と流れる河の流れに身を晒し、自然の恩恵を思う存分楽しんで帰宅した理恵子達は、帰ると順番に風呂場で髪や身体を洗い流したあと、珠子は裏庭に臨んだ洋間でシュミーズ姿で理恵子に髪の手入れをしてもらっていた。  大助は疲れたのか、或いは彼女達の下着姿が眩しく見えたのか、庭に面する洋間のソフアーに横たわり美代子と水泳などの雑談をして戯れていた。 理恵子は、珠子の髪をいじりながら 「浴衣姿には、髪を束ねて [続きを読む]
  • 河のほとりで (35)
  •  よく晴れた日の昼下がり。 大助は、健太郎が川海老を救う網の手入れをしている傍らで、みよう見真似で面白そうに手伝いをしているところに、美代子が母親のキャサリンと連れ立って大きな手提げ袋を持って訪ねてきた。 美代子は大助を見つけると、キャサリンの手を振りほどいて彼のそばに行き  「これ、お爺さんからのプレゼントだけど受けとってぇ」と言って、大助のために老医師の祖父が用意した盆踊りに着る法衣等が入った [続きを読む]
  • 河のほとりで (34)
  •  夕食後。理恵子と珠子は、涼風にのって流れてくる祭囃子の笛や太鼓の音に心を誘われて、節子が用意しておいてくれた浴衣で身を装い、大助は持参の浴衣を着て、三人は小砂利混じりの土の道を下駄で歩く感触を懐かしく感じながら、盆踊りの会場準備をしている鎮守様の境内へと散歩に出かけた。 勿論、愛犬のポチもお供していた。 理恵子達の浴衣は、薄い青地に小さい赤や白の花柄模様の入った、節子がお気に入りの布地で作ったも [続きを読む]
  • 河のほとりで (33)
  •  大助が、思わぬ歓迎を受けて愉快に遊んだあと、名残り惜しそうに美代子と別れて節子小母さんと帰宅したあと、美代子の家庭では夕食のテーブルを囲んで、老医師と長男の大学医師の正雄が晩酌をしていた。  老医師が正雄に諭すように 「お前にも日本人の血が半分流れておるが、キャサリンは仕方ないとしても、大助君にお土産を渡すのを失礼して、ワシは、恥ずかしい思いをしたよ」 「もっと、土地の慣習を勉強してくれなければ [続きを読む]
  • 河のほとりで (32)
  •  美代子は、大助の話に束の間でも心が救われたのか、彼の指をいじりながら悪戯っぽく 「わたし、この指の何番目かなぁ〜」と、彼の表情をチラット見ながら呟やいて聞いた。  大助は、彼女の真意を図りかねて黙っていたら、彼女は彼の小指を強く引っ張りながら  「ネェ〜 大助君」 「君、同級生か先輩の中に、心をときめかせるほどの好きなオンナノコがいるの?」  「大助君なら、いても不思議ではないと思うけれども、わたし [続きを読む]
  • 河のほとりで (31)
  •  美代子は、大助を母屋の中央にある2階の十二畳の広い座敷に案内すると、広いテーブルの上に大きい地図を広げて、お菓子を食べながら、現在地と大助の住む東京の地図に赤ペンで印しを書き込み、互いに近隣の模様を楽しそうにお喋りしてていた。 大助は、煌びやかな大きい仏壇と、床の間に飾ってある鎧兜や日本刀、西郷隆盛の銘のある掛け軸、それに、部屋の真ん中に敷かれた豪華な緑色の絨毯や唐草模様が漆塗りされた立派なテー [続きを読む]
  • 河のほとりで (30)
  •  中学2年生の美代子の家庭は、祖父が軍医上がりの、村に古くからある診療所である。 彼女の父正雄は、父が南の外地インドネシアで終戦を迎えたとき、その外科技術をイギリスの軍医に見込まれてイギリスに渡り、ロンドン大学病院で外科学を助手として研修や私生活を助けてくれた、イギリスの婦人グレンと結婚して生まれた一人息子だが、戦後、一家で帰国して日本で医学を学び、現在、大学病院に外科医として勤務している。  一 [続きを読む]
  • 河のほとりで (29)
  •  例年になく全国的に酷暑が続く夏休み。  昨晩から旅行の準備に余念のなかった大助は、翌朝、母親の孝子や姉の珠子から出発に当たって、旅先での注意を細々と言い聞かされ、何時ものこととはいえ、ここが我慢のしどころと馬の耳に念仏で心は旅先に思いをはせて、正座した足の痺れを我慢しながらも俯いて神妙に聞き、その都度、頭をコクリと垂れて頷いて返事をしていた。  小言にも似た 話が終わるやヤレヤレといった表情で立ち [続きを読む]
  • 河のほとりで (28)
  •  大助が、部活の野球の練習をしているとき、担任の先生が家庭訪問に訪れ、母親が勤務で留守のため珠子が代わって懇談した。  担任の教師は、彼はクラスでも男女や学年の区別なく、柔らかい人当たりから人気者で、生徒間のコミニュケーションも上手くとり、部活も熱心で特に指摘することはないが、来年は高校入試もあり、もう少し英語と数学の予習をする様にと言って帰られた。  その日の夕方、大助は野球の練習に疲れて帰って [続きを読む]
  • 河のほとりで (27)
  •  珠子は、月の光が薄明るく照らす理恵子の部屋で、誰にも話したこともない自分の性的経験とその苦悩を説明したが、それは、理恵子を充分に説得するものであった。 珠子の説明によれば、断片的ではあるが 彼女は、高校3年に進級した春。 以前から、なんとなく温和で勉強のできる同級生の男子に親近感を覚えて自然とほとばしる感情で交際していた。  或る秋の日の午後。 帰校時に 彼の自宅に誘われて遊びに行ったとき、無理や [続きを読む]
  • 河のほとりで (26)
  •  理恵子は、風呂場から出ると織田君の視線を避けるように隣に腰掛けると、彼は呑んでいた缶ビールを差し出して「リーも、一口飲むかい」と言ったが、彼女は小声で「いらないゎ」と言って立ち上がり、持参してきた風呂敷包みからお弁当をテーブルに広げると、彼は 「あぁ〜旨そうだ! お腹も空いたね」「一緒に食べよう〜ょ」と言いながら、海苔巻きをほおばり、彼女に 「こんな暑い日は、食べて体力をつけないといけないよ」と [続きを読む]
  • 河のほとりで (25)
  •  日曜日の朝。 今日も快晴で朝から陽ざしが照り映えて暑い一日になる様だ。 理恵子は、珠子の手伝いを得て海苔巻きや稲荷寿司と焼肉にレタスとウインナーや卵焼きなどの惣菜を作ったあと、掃除用のスラックスやタオル等衣類を袋に入れると、水色のワンピースに着替え終わると、護衛役の大助を伴い三人で等々力に向かった。 駅前商店街で彼の下着や洗剤などを買い、彼等は織田君が書いてくれた地図を頼りに歩んだが、成る程、学 [続きを読む]
  • 河のほとりで (24)
  •  梅雨明けの夏の陽光が容赦なく照りつける土曜日の昼下がり。 理恵子は、織田君の家に明日伺えるとゆう嬉しさから心が弾み、久し振りに時々通う近くのテニスクラブに出掛け様としたところ、珠子も「わたしも一緒に連れて行って」と言われ、二人でラケットを持って出かけた。 珠子は、常に運動をしている上に、運動神経も優れており、二人で渡り合ったが、彼女は長いことしていても息が上がらなかったが、理恵子は運動不足のせい [続きを読む]
  • 河のほとりで (23)
  •  理恵子は、帰宅後シャワーを浴びたあと浴衣を着て居間に入ると、病院から帰宅していた小母の孝子と珠子や大助が、彼女を待ちかねていたかの様に、大助がアイスコーヒーを飲みながらニコヤカナ笑顔で「ドライブは楽しかった?。何処まで行ったの」と聞いたので 「二子多摩川よ。都会に住んでいることを忘れさせてくれるほど景色の眺めがよく周辺も静かで、川の流れもゆったりとしていて、川原の芝生も柔らかく、大ちゃんのお陰で [続きを読む]
  • 河のほとりで (22)
  •  理恵子は、普段は胸に留めていた織田君に対する不満や愚痴を言ったあと、これだけは聞いてはいけないと常に考えていたことも、織田君に話をしているうちに、寂寞感と現在と将来に対する不安感がない交ぜになって、どうしても聞いておきたい一念にかられ、心の中ではその様なことが無いことを祈りつつも、彼の顔を見ずに震えるように小声で、思いきって  「あなた、女の人の肌に触れたことがあるの?」 「若し、あったとしても [続きを読む]
  • 河のほとりで (21)
  •  織田君は、玄関先で珠子さんが用意した冷えた緑茶を美味しそうに口に含むと、一息おいて近況を簡単に話したあと、ころあいをみて「ヨシッ 行くか」と言って立ち上がり、玄関前で黒塗りの大型オートバイにまたがると、理恵子がリュックを背負い出てきて、大助から足の乗せ場や掴まるところを教えられて後部に乗車したが、彼が理恵子の服装等を見て、いかにもドライブに似合う姿なのを意外に思い 「ヘルメットやJパン姿が案外似 [続きを読む]
  • 河のほとりで (20)
  •  織田君が迎えに来ると約束の日曜日の朝は、晴れていて日中はかなり暑くなりそうだが、風は穏やかでドライブには快適な日和であり、理恵子は胸をときめかせて待っていた。 なにしろ上京後初めてのデートあり、昨夜から彼の近況についての話題や愚痴等取り留めもないことを、あれこれ考えて満足に眠れなかった。  その日の朝、大助は居間でゴロンと寝ころんで雑誌を見ていたら、姉の珠子が険しい顔つきでジレッタそうな声で 「 [続きを読む]
  • 河のほとりで (19)
  •  夏休み。小雨上がりの昼さがり。涼風が心地よく流れる庭の芝生で、大助は廊下にラジオのカセットを用意して「佐渡おけさ」のCDを流して、タマコちゃんを相手に盆踊りの練習をしていた。 彼は、素足になり手拭を頬かぶりして鼻の前で結び浴衣の尻を帯に挟んで、まるでドジョウ掬いの踊りのように曲に合わせて、思いつきのまま自己流の時々片足をケンケンする様に上げて、二・三歩おきにタマコちゃんと両手を合わせ、その際、 [続きを読む]
  • 河のほとりで (18)
  •  地方より一月早い都会のお盆も近ずいて来た、残暑の夕食後。 近所の鎮守様の祭礼に夕涼みかたがた、孝子小母さんに誘われて理恵子と珠子が連れ立って、孝子が仕立てた揃いの水玉模様の浴衣姿で桐下駄を履いて団扇を手にお詣りに出かけたが、大助は気がむかないのか浴衣を着るのを嫌がり半袖のYシャツに運動ズボンの普段着のまま三人の後ろにノコノコと足取りも重そうに付いて行った。 大助は、後ろから見た姉達の浴衣姿も満更 [続きを読む]
  • 河のほとりで (17)
  •  理恵子達三人が、上京後の近況を語り合ったあと、奈津子が 「アァ〜ラ、色々お話しをしていたらお腹が空いてきたヮ」 「近所に、こじんまりしていて綺麗なお店があるので、案内しますので行かない?」と言い出すと、江梨子は 「わたし、洋食よりありきたりの和食の方がいいヮ」と返事したが、その理由について、彼女は    近い将来一緒になる小島君のために、少しでも喜んでもらえる料理のことを考えると、本当は時間を都 [続きを読む]
  • 河のほとりで (16)
  •  江梨子から、二人姉妹の長女として家を継ぐ宿命に置かれた苦悩を聞かされ、思わぬ難問を打ち明けられた奈津子は 「そうなの〜、資産家の子として経済的に恵まれていると客観的には羨ましく思えたが、世の中金銭だけでは解決出来ないこともあるのねェ〜。貴女の悩みはよく判ったヮ」と、彼女の立場に同情したあと、如何にも奈津子らしく、瞬時に彼女の遭遇している現実の苦悩を察して 「貴女には、いま時間が最も大切ョ」。”時 [続きを読む]
  • 河のほとりで (15)
  •  奈津子は、二人が上京以来3ヶ月ぶりに訪ねて来たことを待ちかねていた様に、理恵子のことは江梨子に任せて、台所でアイスコーヒーやら水菓子を用意して部屋に戻ると 「田舎と違い、コンクリートの街は蒸し暑つさが事の外感じられるわネ」「こんな日は田舎が恋しくなるゎ」と言ってエアコンをを弱めにつけて座ると 「貴女達、お土産なんて無理すること無かったのに・・」と礼を言いつつも、早速、「戴きましょうヨ」と包装紙を [続きを読む]
  • 河のほとりで (14)
  •  何時もは賑やかに食卓を囲む城家の夕食後。大助は何故かおとなしく疲れた様子で横たわってTVでサッカーを夢中で見ていると、電話の呼び出しに出た珠子が  「大ちゃん 靴屋の彼女から電話だよ」「なんだか声が、元気ないみたいだったゎ」と告げたので、大助は  「姉ちゃん 彼女だなんて人聞きの悪い言いかたは止めてくれよ。勝手に遊びに来る友達でしかないんだから」と、少し不満げに返事をして億劫そうに立ち上がり電話 [続きを読む]