アカシア さん プロフィール

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アカシアさん: andante*アンダンテ*
ハンドル名アカシア さん
ブログタイトルandante*アンダンテ*
ブログURLhttp://andantetsukasa294.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説です。CPは司×つくしオンリーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供288回 / 365日(平均5.5回/週) - 参加 2015/11/08 10:28

アカシア さんのブログ記事

  • 理想の恋の見つけ方 41
  • 「牧野先生?」声をかけて来たのはタキシードを着た背の高い男性。その顔立ちはハッとするほどキレイだったが見覚えがなかった。それに上場企業の社長の誕生日パーティーに出席するような人間に知り合いはいなかった。だが改めてその顔を見ればもしかすると、という思いが湧き上がった。だが違っていたらという思いから名前を口にすることは躊躇われた。「牧野先生。ご無沙汰しております」そして再び名前を呼ばれたとき、間違って [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 40
  • ドレスと一緒に用意されていた高価な靴は、いつもつくしが履いている靴とは違い踵が高かった。だから長いドレスの裾に気を使いながら用を済ませ化粧室から出たが、そこに立っていたのは濃密過ぎる香水を纏った高森真理子だった。つくしはその女性に向かって笑みを浮かべた。それは、こういった場所で会えばそうする以外なかったからだが、相手はニコリともせず口を開いた。「あなたスタッフなんて嘘でしょ?本当は彼の恋人なんでし [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 39 
  • 「ありがとうございます」そう礼を言って道明寺司からシャンパングラスを受け取ったが、こういう時はどんな話をすればいいのか。気の利いたお喋りは出来ないと言ったが、ホストである高森夫妻に紹介をされ、夫である高森隆三からゆっくりして下さいと言われたが、落ち着かない気分のままグラスを口へ運ぶと、道明寺副社長に挨拶をしたいと近づいて来た何人かの年配の夫婦と会話を交わしたが、その誰もが好意的だった。だが高森の妻 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 38
  • 「高森社長63歳のお誕生日おめでとうございます。大変ご盛況のようですね?」「いや、63歳にもなって誕生日を祝うというのもどうかと思いますが、妻がどうしてもと言うものですからつい調子に乗ってしまいましたがお恥ずかしい限りです」高森隆三はゴルフ焼けした顔で笑い、隣に立つ妻の真理子もこぼれるような笑顔で挨拶をした。「道明寺様。今日は本当にありがとうございます。主人はああ言っておりますけど、本当は嬉しいん [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 37
  • 木枯らし1号が吹き荒れ、寒さが厳しくなったことを実感する季節が来た。晩秋ともなれば日暮れは早く辺りはすでに暗くなっていたが、道路沿いに白い壁が続いている横を黒い車が列をなし消えて行く場所は窓から煌々と明かりが漏れていた。その場所には鉄筋コンクリートで出来た建物があり、床は大理石が使われ、柱はパルテノン神殿のようだと言われているが、かつてこの地に小さな店を構えていた不動産屋は、今は東証一部上場の一流 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 36
  • 『実は相手の方というのが…..すべての事情を話すのは難しいんですが、ええっと….その方は社会的地位の高い方で、いろいろと便宜を図って下さるんですが….』牧野つくしは、司が互いのプライバシーに関わることに触れずにいようと言ったことから、言葉を選びながら、なんとか自分の具体的な職業に触れぬように話を進めようとしているが、司は女が彼のことをどう評するのかを訊きたかった。だから女が口にしたいと思っている言葉を [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 35
  • 司は上着を脱ぎ、ミネラルウォーターのボトルを開けソファに腰を降ろしていた。テーブルの上にあった鳴り出した携帯電話を手に取り、暫くコールするのをそのままにしていたが、8回目のコール音が鳴ってから出たが丁度10時だった。『….もしもし?』「はい。もしもし」と、司が応えると電話の向こうで息をつくのが分かる。そして遠慮がちに言葉が継がれた。『……あの今いいですか?』「ええ。大丈夫です。この前電話をくれまし [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 34
  • 電話をかけたが相手が出なかった。あの日から5日が過ぎ、大学からの帰りに顔なじみの中華料理店で豚肉とニラともやしの春雨炒め卵乗せを頼んでいた。それは間違い電話をかけた男性に言った料理だが、それを食べながら電話をかけようか。かけまいか悩んでいた。話したい相手が電話に出ない。そんなことはごく普通にあることであり、気にすることではない。時間を置いてかけ直せばいいだけの話だ。だがその人に対しては気にしていた [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 33
  • 「あなた。道明寺さんがパーティーに来てくれるわ」高森真理子は薄いレースのネグリジェ姿で長い黒髪を梳かしながら鏡越しに部屋に入って来た夫に言った。「そうか。だがそれは私が持っている駅前の土地が目当てで来る。決してお前を目当てに来るのではない」「分かってるわ。だってあの日もけんもほろろにあしらわれたんですもの」「仕方ないだろ。彼は美作商事の専務とは違う。人妻には興味がない。いくらお前が秋波を送ろうと、 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 32
  • 「それで先輩。秘書の方からのお電話って何だったんですか?」「うん。それがパーティーのお供をお願いしますって」学生部屋に戻ったつくしは桜子から興味津々の視線を浴びながら静かに答えたが、返ってきた言葉は悲鳴に近かった。「えっ!?パーティー?ちょっと先輩それって秘書のお供じゃなくて道明寺副社長とパーティーに出席するってことですよね?嘘みたいな話ですけど、もしかしてそれって突然のデートの誘いじゃないですか [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 31
  • 「お願いですか?」『はい。早速で申し訳ございません。ただ牧野先生の都合もあると思いますが、是非お願いしたいことがございます』5千万円の振込が完了したということは、桜子が口にしたように、つくしが貸し出されることが可能になったということになるが、まさかもう?といった思いと共に、つい先ほどまで海洋生態学が専門の人間に、世界的ビジネスマンがそうそう訊きたいことなどないはずだと根拠のない自信のようなものを持 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 30
  • 「ところで司。パーティーでお前に声を掛けて来た品の無い人妻の夫は誰だ?」真っ赤に塗られた唇と爪。そしてキツイ香水は鼻を突いた。「高森開発の社長だ」「高森か。頭が禿げた親父か?」「ああ。新興企業だがここ10年の売上高はかなりのものだ。だが大手に比べりゃまだ小物のディベロッパーだ」高森開発は業種としては不動産業で、不動産投資とリースを主な仕事としていた。そして以前は高森不動産と言い中堅の不動産会社だっ [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜多幸感〜<前編> 
  • 大人向けのお話です。未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。*******************************冬が来た。そして冬の装いの中で欠かせないのはコートだが黒い上質のカシミアのロングコートは羽織るだけで大人の雰囲気を醸し出す。だが彼はとっくに大人で嘘みたいにカッコよくてずるい声を持つ男。その声は低音の魅力を余すことなく感じさせるバリトンだが、引力が強すぎて訊 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 29
  • 店の前で車を降り、黒い大きな扉を通って中に入った。広い玄関ホールは司が高校生の頃から変わっておらず、壁に巡らされたマホガニーは長い年月を経て色合いが深くなったように感じられ重厚さを増していた。そして薄暗い店内もあの当時よりも色を深めた壁がそこにあった。禁煙が叫ばれる昨今だが、バーは禁煙ではないことから、あきらは革張りのソファに腰を降ろし煙草に火を点け吸い込むと大きく息を吐いた。「ゆっくり煙草が吸え [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 28
  • 『よう。今何してる?』「今か?退屈なパーティーに出てるところだ。いや、退屈なパーティーに出てたところだ」司は電話がかかって来たのを機にパーティー会場のホテルの大広間から廊下へ出ると駐車場に向かって歩き始めていた。『そうか。その言い方だとパーティーからは抜け出したようだが、お前またパーティーか?それもお袋さんから出ろと言われたのか?』「いや。違うそうじゃねえ。今夜はビジネス絡みだ」『そうか。それでそ [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 27
  • 依然としてまだ慣れない携帯電話だったが、リダイヤルの機能だけはしっかりと覚えた。それは週に1度話をしようと言われた男性に電話をかけるためだが、つくしにとって世間で言う便利な小道具も画面を操作して何かをすると言えば、電話をかけることと、メールをやり取りする以外使うことは殆どなかった。それにマニュアルを読んで操作を覚えることが億劫だと感じていて、それに対し桜子は、「そんなことじゃ時代から取り残されます [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 26
  • 「そう。分かったわ。西田、これからも何かあれば連絡してちょうだい」楓は電話を切ると向かい側の席に座る人物に微笑んだ。「これであの子とあなたの教え子は会う理由が出来たわ」「そうか。牧野君は返事をしたか。彼女は真面目でいい子だよ。だからきっと君も気に入るはずだ」「どうかしらね。でもあなたがそう言うならそうなんでしょう。とにかくわたくしは、あの子が結婚してくれることが望みなの。でもあの子はその気がない。 [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 25
  • つくしは、桜子の言葉を借りれば、「寄付の件ですが、ありがとうございます。謹んでお受けします」と道明寺副社長に言わなければならなかった。と同時にそれが意味するのは、やはり桜子の言葉を借りれば、道明寺副社長に貸し出されるということだが、相手は経済界のサメと呼ばれる重要人物。財力はもちろん多方面への影響力も半端ないと言われていて、教授の副島も経済界と繋がりが出来ることは研究室にとってありがたい話だと言っ [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜愛はとまらない〜
  • 長い足に見事な逆三角形の背中。広い肩端でピンストライプのダークスーツを着こなす男。その姿は見事なまでのフォトジェニックで360度どの角度から写しても最高な写真が撮れると言われるが、司は経済誌以外の雑誌の表紙を飾ったことがない。だがもちろん沢山のオファーはある。それは司が表紙を飾ればその雑誌の売り上げが飛躍的に伸びるからだが、司は芸能人ではないのだから大衆に迎合する必要はないし顔を売る必要もない。そ [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 24
  • 変わった人。つまりそれは変人という意味だがつくしは自分が変人だとは考えたこともなかった。それよりも5千万という大金をポンと寄付をする男性の方がよほど気まぐれの変人ではないかと思っていたが決してそのことは口に出さなかった。つくしは、道明寺司が研究室を後にするのを見送ると、振り返って桜子を見た。すると桜子は待ってましたとばかりに寄付金の額を訊いた。そして5千万だと知ると飛び上がって喜んだ。「それで5千 [続きを読む]
  • 優しい雨 <後編>
  • 『こうすることがつくしさんのため』楓はそう言ってコーヒーを口に運んだが、千恵子には意味が分からなかった。自分が大切にしていた花瓶を割られただけで、結婚してまだ1年の娘を実家に帰すということのどこがつくしのためなのか。娘は夫の母親を尊敬こそすれ憎みなどしていなかった。嫁いだ以上夫を支え道明寺の家と会社を支えることが自分の役割だと言っていた。それが結婚を認めてくれた夫の母親への感謝の表れであると同時に [続きを読む]
  • 優しい雨 <中編>
  • 千恵子は意を決し世田谷の邸を訪ねたが、通された客間で娘の夫の母親である道明寺楓と向き合った瞬間、一分の隙もない姿で現れた女性に同じ子供を持つ母親としての温もりといったものは感じられず、初めて会った時と同じ感覚を覚えた。それは息子と別れてくれと大金を持ち現れたあの日の光景。血も涙もないと言われる鉄の女は、息子の交際相手として相応しくないと決めた娘の両親に金を払うから別れさせてくれと言った。だが結婚し [続きを読む]
  • 優しい雨 <前編>
  • 意匠を凝らした鋳鉄の柵が続く先に見えてきたのは大きな立派な門。その門に表札はなくてもそこが誰の家であるか知っている。そこは娘が1年前に嫁いだ家。だが家というには立派過ぎ、そこはまるで博物館か美術館のような佇まいがあった。そして千恵子がその家を訪ねたことがあるのは過去に一度だけ。娘の結婚が決まり姑となる人に招かれ食事をしたことがあったが、それ以来ここを訪ねたことはなかった。それは近くまで来たからとい [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 23
  • 『5千万出そう』その申し出は度肝を抜く金額としか言えなかった。財団の助成金はひとりあたり1千万だが、その5倍の金額を個人的に出してくれると言う。但し、そのことに対しての感謝気持ちの示し方として道明寺司のブレーンになることが求められた。だがつくしは海洋生物学者であり、経済に詳しいとは言えない。しかし求められるのは深海での開発行為が深海ザメに与える影響について。つまりそれは深海の環境についての助言でつ [続きを読む]
  • 理想の恋の見つけ方 22
  • 「個人….教授ですか?」「ああそうだ。個人教授だ」「あの。おっしゃっている意味がよく分からないんですが?」「何が分からないって?言葉通り取ってもらえばそれでいいんだが?」「ですから言葉通りとおっしゃられても…道明寺副社長が求められている個人教授というのは_」つくしがその先の言葉を言おうとしたとき、扉がノックされ桜子がトレイを手に現れた。トレイには来客用のコーヒーカップとつくしのマグカップと、わざわ [続きを読む]