アカシア さん プロフィール

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アカシアさん: andante*アンダンテ*
ハンドル名アカシア さん
ブログタイトルandante*アンダンテ*
ブログURLhttp://andantetsukasa294.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説です。CPは司×つくしオンリーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供270回 / 365日(平均5.2回/週) - 参加 2015/11/08 10:28

アカシア さんのブログ記事

  • 恋におちる確率 29
  • 秘書の仕事のひとつとなった送迎の同行は、朝は牧野つくしだが夜は帰りが遅くなることを配慮し、第一秘書の西田が同行している。だから女の夜は比較的自由が利くが、司はそんな女に警護の人間を付けていた。だがそれは、副社長という重要人物の秘書だからというのではない。そして仕事をすべき時間に私生活を持ち込むことなどなかった男だが、牧野つくしに付けた男からの連絡は、仕事を中断してもいいと判断された。ビルの最上階の [続きを読む]
  • 恋におちる確率 28
  • つくしは思いもかけない人物に会い、慌てて立ち上がると頭を下げた。菱信興産専務である新堂巧は、現在社長である新堂健一郎の長男で次期社長と言われる男だ。そしてそんな男からは、2度目の出会いから頻繁にメールが送られて来るようになった。だがそれに対しての返事は、味も素っ気もないビジネスメールの延長線のようなものだ。そしてそんなメールを送られた本人は、つい今しがた交わされていた女二人の会話の中に自分の名前が [続きを読む]
  • 恋におちる確率 27
  • 「ねえ牧野さん。そう言えば最近の副社長って以前とは変わったような気がするの。そうねぇ・・なんと言えばいいのかしらね。気のせいかもしれないけど丸くなったっていうのかしら。副社長は魅力がある人だけど、人を寄せ付けないタイプだったからなおさらそう感じるのかもしれないわね」野上はそう言って秘書室に戻ったつくしに微笑みかけた。今からちょうど5分前、エレベーターの前で副社長と西田が外出するのを見送った。「そう [続きを読む]
  • 恋におちる確率 26
  • 財力も美貌も全てを手にした男の初恋というものが、やっかいだということを、あきらは身を持って感じていた。そしてそんなあきらのグラスは氷が乾いた音を立てた。いつもの会員制高級バーであきらの隣に座りグラスを傾けている男は、女と寝ることに対し大して意味を持たなかった男。その気になりさえすれば、女との関係をどんな形へでも容易に転化させることが出来る男。だが、相手のその気がなければどうしようもないということに [続きを読む]
  • 恋におちる確率 25
  • 朝っぱらから怪しげな雰囲気でもいうのか、つくしにしてみれば、調子が狂う事ばかりだった。何故なら、今までなら不機嫌このうえないといった口調で感情の欠片さえ表さない男の豹変。無表情が板につき、口角が上がることがないと言われていた男の口元が緩んだ姿を見れば、いったい何事かと思う人間は多いはずだ。そして、秘書になってからのつくしは、勤怠管理というものが殆ど意味をなさないものになっているが、それは仕方がない [続きを読む]
  • 恋におちる確率 24
  • 道明寺HD55階の役員フロアは、キリマンジャロの頂よりは低い。だがこの場所は、ヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』に出て来る文章を思わせる。それは、アフリカの大地、キリマンジャロの山麓にいる豹が、アフリカ最高峰の頂を目指したが力尽き亡くなった。そしてなぜ豹がキリマンジャロの頂を目指したのか、誰にも分らない。という内容。つくしは、目の前にいる男を豹に例えてみた。そして豹が何故山の頂を目指したのか誰に [続きを読む]
  • 恋におちる確率 23
  • 『この前は悪かったな』その言葉の意味はそのまま受け取ればいいはずだが、セクハラ発言ばかりしていた男が、秘書に謝るといったことがあっただろうか?他人に謝ることがないと思われる男が秘書に謝ったのだ。その瞬間言葉が文章にならず、頭の中を回り、こういった場合なんと答えればいいのかと考えたが、いえ。どういたしまして。ではなく、気にしていません。でもなく、最終的に口をついて出たのは、「いえ。こちらこそ申し訳ご [続きを読む]
  • 恋におちる確率 22
  • 立場が違う二人の人間が同時に口を開き、そして言葉に詰まる。それはどちらもが相手に遠慮をしたから。そしてその会話を再び始めようとするとき、どちらが先に口を開くのか。黒いキッチンで際立つ白いバスローブ姿の男と、濃紺のビジネススーツを着た女との対比をと問われれば、男は背が高く逆三角形の身体を持ち、癖のある髪が濡れストレートに変わり、いつもと違う姿を見せているが、その姿に男ならではの色気が感じられるのは間 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 21
  • 「副社長?・・道明寺副社長?」つくしが足を踏み入れた部屋に男の姿は無かった。広いペントハウスの中、間取りなど知らないつくしが知るのはこの黒い部屋だけで、他にどこにどんな部屋があるのか知らないのだから名前を呼ぶしかない。何故なら勝手に扉を開け、プライバシーの侵害といったことを言われたくはないからだ。それにもし誰かがいたとすれば、それこそどう対処すればいいか分からないからだ。それはつまり女性の存在とい [続きを読む]
  • 恋におちる確率 20
  • 「ちょっと、つくし!それ本当なの?」「・・うん。本当」「嘘!信じられない!だって菱信興産のジュニアでしょ?あの新堂巧でしょ?いよいよ社長就任かって噂もあるくらいで最近経済誌でも取り上げられることが多いけど、その人がつくしと付き合いたいって、それもあの副社長の前で告白したなんて凄いわ!」同期の久美子と約束をしていた日があったが、その日は料亭での会食にお供した日だ。だから久美子と会う予定を変更し、二人 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 19
  • 「副社長。菱信興産の新堂専務がお見えになりました」西田が司に声をかけると、司はわかった今いく。と返事をして顔を上げた。そして手にしていたどうでもいい書類をデスクに置き、煙草を灰皿に擦りつけ立ち上がった。55階、役員フロアにある役員専用会議室は、広いスペースがとられ、楕円形の大きなマホガニーのテーブルが置かれ、中央には花が飾られていた。そして椅子が24脚はあろうかといったところだ。これからそのテーブ [続きを読む]
  • 恋におちる確率 18
  • 「君か。爆発寸前の圧力鍋ってのは?」「爆発寸前の圧力鍋・・・ですか?」「ああ。だって君が司の秘書のマキノさんだろ?」「はい。牧野ですが・・あの失礼ですが?」「ああ。ごめん、俺、美作あきら。司の幼馴染みで美作商事の専務。司に会いたいんだけど、大丈夫だよね?ちょっと聞いてみてくれないかな?」あきらはそう言って名刺を差し出すと、君の名刺もくれないか、と言い女から名刺を受け取った。そして丁寧にお辞儀をした [続きを読む]
  • 恋におちる確率 17
  • 料亭での会食と言えば密会といったイメージがあるが、あなたの話が聞きたい、ゆっくりと話がしたい、といったことから儲けられることが多い。そして、食事の時間といったものは、人が最も気を許す時間だと言われており、差しつ差されつといった状況を作ることで、二人の間にある距離といったものを詰めることが出来る。そして、こうした会食の席が設けられる理由は、業務提携を結んだ相手の思考の中にあるビジネス以外の何かを知る [続きを読む]
  • 恋におちる確率 16
  • 牧野つくしがこれほどまでにおっちょこちょいとは思いもしなかった。いや、あわてんぼうといった言葉も当てはまるのかもしれない。そしてそういったことは、人物評価には書かれていなかったことだ。時計の時間を戻すのを忘れる。スカートのファスナーを上げ忘れる。ブラウスのボタンを留めるのを忘れる。どれもほんの些細な身の回りのこと。それすら出来ない女が司に向かって生活習慣病について、といった言葉を口にすることが滑稽 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 15
  • いつもと変わらぬ朝の風景のひとつとして、女性秘書が迎えに来ることが当たり前のようになれば、迎えの車の中は、やはりいつもと同じ態度で当日のスケジュールが読み上げられていく。慣れというものは不思議なもので、互いに持ち場を守ればいいといった空気が生まれれば、それはそれで仕事がしやすくなるものだ。そしてそういった職場環境というのは、どこの世界にもあるはずだ。静寂に包まれた車内は、男が書類を捲る音と、女がタ [続きを読む]
  • 恋におちる確率 14
  • 「なんだこれは?」「ご覧の通りパンです。クロワッサンです」「そんなものは見れば分る」「ではどうぞ召し上がって下さい。このクロワッサンは社員食堂で焼かれたものです。とっても美味しいんです。それにコーヒーによく合います」2年前に建て替わった道明寺HDのビル。その中の社員食堂は、名門「ホテルメープル」の料理が楽しめるのだが、庶民的と言われる豚の生姜焼き定食は勿論のこと、本格的な網焼きサーロインステーキをリ [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜Top Secret〜
  • 大人向けのお話です。著しくイメージを損なう恐れがあります。未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。********************************NYから東京までの距離は1万キロと少し。時差は14時間。サマータイムなら13時間。司はNYでのビジネスを終え、東京へ戻るジェットの中にいた。二人の間を隔てる距離も時間も彼の力なら克服することが出来る。そうだ。そんなことを気 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 13
  • 色付き窓ガラスのリムジンは、マンションのエントランス前でエンジンがかけられた状態で待っていた。運転手はいつもの男で、司が近づくと後部ドアのハンドルに手をかけ「おはようございます。副社長」と言ってドアを開けた。いつもと同じ運転手に、いつもと同じ車。シートの革の柔らかさもいつもと同じで座り心地は完璧。車内の温度も快適。だが違うのは反対側のドアを自ら開け乗り込んだ西田ではない新人秘書、牧野つくし。肩口で [続きを読む]
  • 恋におちる確率 12
  • 「秘書になるということは、上司の癖を知ることも必要なの」と、教えてくれた専務秘書の野上は専務付になって10年が経つという。「牧野さん、長く仕えればそれだけ相手のことが理解出来るのは当然なの。だからあなたもこれから副社長の傍にいれば、色々と分るようになってくると思うわ。今日は朝一番のコーヒーに合格点が貰えたようだし、これから先が楽しみね?」そう言われた初日。副社長の秘書としてあなたにもっと合う洋服を [続きを読む]
  • 恋におちる確率 11
  • 食品事業部、飲料本部、飲料第二部、コーヒー三課にいたつくし。コーヒーの淹れ方には自信があった。それはコーヒー豆の輸入業務に携わっていた関係もあり、ペーパードリップの場合どんな淹れ方をすれば豆の旨さが引き出せるのかといったことを学んでいた。よく言われるのは、湯の注ぎ方だが、確かにそれは大切だ。湯を慎重に「のの字」を書くように注ぐことは有名だが、予定の抽出量に達したら、フィルターの中にある粉が窪み、湯 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 10
  • 55階で仕事をするにあたり覚悟を決めてきたが、副社長付の秘書として、その業務に男の自宅へのお迎えといったものが含まれるとは考えもしなかった。つくしは、目の前に座る男から何故かリラックスした雰囲気を感じたが、その男の態度は無視し、秘書室長の西田に向かって言った。「あの、西田さんちょっと待って下さい。今秘書は上司の経営の補佐が仕事であり身の周りのお世話や健康管理は秘書の仕事ではないとおっしゃいましたよ [続きを読む]
  • 恋におちる確率 9
  • つくしは、入社して以来こんなに緊張したことはない。入社試験の時、筆記試験や作文、そして面接を何度も繰り返したが緊張などしなかった。けれど、今朝は妙に早く目が覚め、部屋のカーテンを開けた。だがまだ日の出前の時刻であり、視線の先には薄ぼんやりとした暗闇だけが広がっていた。試験の結果が送られて来たとき、せっかくですが当社とはご縁がございませんでした。といった文言を目にすることなく、歓びを噛みしめた。そし [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜頭をよせて〜
  • いつもに増して忙しい男。彼の名前は道明寺司。道明寺財閥の御曹司と呼ばれ、道明寺HD日本支社の支社長であり、牧野つくしの恋人。そんな男がこんな夢を見た。道明寺家は過去に何人もの有力政治家を輩出しており、司も選挙区である地元世田谷からトップ当選を果たしていた。何故道明寺家は多くの政治家を輩出して来たのか。決して個人の野心の為ではない。それは道明寺一族のためであり、財閥の利権といったものを考えたとき、家族 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 8
  • 来月から秘書課に異動。その来月という言い方は、ある意味誤解を与えることがある。なぜなら月初めに言われるのと、月末に言われるとでは大きな差があるからだ。事実、つくしが来月からと告げられた時点で今月の営業日はあと四日しかなく、業務の引継ぎであっという間に時は過ぎ、気付けば明日から最上階、神々のフロアと呼ばれる55階での勤務を控えていた。それにしても、こんな短期間でこの時期に異動があること自体が前代未聞 [続きを読む]
  • 恋におちる確率 7
  • つくしは無表情を装おうとしたが、目には依然として怒りがちらついていると自分でも分かっていた。そして、こんなに怒ったのは初めてだ。何故なら自分の会社の副社長にセクハラ発言をされたからだ。チビで、デブで、ハゲで、ブ男で脳みそがカラッポで・・・と、言いたいのだがそれとは真逆な男、道明寺司にだ。インフラ事業部の太田が、仕事のミスを長々と説教されるとか、大きな声で叱られるならまだ分る。それが何故かその矛先が [続きを読む]