アカシア さん プロフィール

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アカシアさん: andante*アンダンテ*
ハンドル名アカシア さん
ブログタイトルandante*アンダンテ*
ブログURLhttp://andantetsukasa294.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説です。CPは司×つくしオンリーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供282回 / 365日(平均5.4回/週) - 参加 2015/11/08 10:28

アカシア さんのブログ記事

  • 出逢いは嵐のように 26
  • 「よお。司。久し振り」スーツ姿のあきらは止まり木に腰を下ろしている司の隣へ座った。そしてバーテンダーにスコッチを注文するとポケットから煙草を取り出し咥え、火を点けふぅっと煙を吐き出した。「それにしても最近は堂々と煙草が吸える場所が少なくなったな。やっぱ煙草吸わねぇと寛げねぇよな。昔は民間機の中でも吸えてたのが嘘みてぇだ」あきらは美作商事の専務として司と同じように忙しく海外を飛び回っていた。そんなあ [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜DATE〜 
  • 1本のバラを手に持ち愛の告白をすることを恥ずかしいと思わない男。低音でセクシーな声を出す男は、愛してると言われるために生まれてきた男。だからと言って大勢の人間から愛してると言われることを望んでいるのではない。そして誰もが口を揃えて言うのは、道明寺司はかっこいい。だが男にとってかっこいいは誉め言葉ではなく正義。つまり当たり前の言葉であり今更言われても困る。そしてベッドの上では誰にも負けないと言われる [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 25
  • ここ数日間雨が続き洗濯物を部屋干しにしているが、今の季節屋外でも室内でも乾きが悪いことに変わりはなく、仕事を終え自宅に帰っても洗濯物はいまひとつ乾きが悪かった。6月の雨はまだ暫く続きそうで、太陽が顔を覗かせるのはもう暫く先になるとテレビのお天気お姉さんは話していたが、気象衛星から送られてきた画像は、白い雲が関東地方上空にしっかりとかかっていた。チャイムの音に転がるような勢いで飛び出して来たのは、隣 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 24
  • 沢田のようにしたたかに酔っていたのではない。それでもつくしは酔いがすっかり醒めてしまっていた。『お前は俺を好きになるはずだ』そしてそんな言葉をぬけぬけと言い放つことが出来る男をまじまじと見つめた。「そんなに睨むな。俺はお前に自分の気持を伝えただけだ」「べ、別に睨んでいません!」つくしは思いっきり強く否定したが、別室のメンバーが去った座敷に上司と部下が二人きり。それも相手は誰もが羨む美貌と財産を持つ [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 23
  • 司が唇を押し当てた手は強い力で引き抜かれた。びっくりした顔は口が開き、引き抜いた手を自分の胸にあてその上に左手を重ねていた。そして頬は赤く染まっているが、それは酒を飲んだ以上の赤さでうろたえていた。司はそんな女の顔をじっと見つめた。物事が思惑通りに運ぶことが当たり前の男にとって女の態度は今まで周りにいた人間たちとは違ったものに見えた。司が生きてきた人生の半分は海外。それはニューヨークを拠点にロンド [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 22
  • 恋を仕掛けることを決めた男が本気になれば堕ちない女はいない。司は酒には弱いと言った牧野つくしが、自分の歓迎会だからなのか、勧められる酒を飲みながら話す様子を観察していたが、彼氏がいるのかと訊いた沢田の問いにどう答えるのか興味があった。美奈の夫と付き合っている女はなんと答えるのか?そして女の口から出た答えは、付き合っている男はいないだった。嘘つきは泥棒の始まりと言うが、まさにその言葉通りの女が、まと [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜君主論〜<前編> 
  • 初めて出会ったときは感情を隠すのが普通の男と女。だが1週間も経てば感情の振子が大きく揺れはじめ止まらなくなる。すると相手のことが気になって気になって仕方がなくなる。学園ではクールで女に興味がないといった態度の男がクールでいられない瞬間は、ごく親しい仲間以外知らないことだが、男はまるで子供のように女を追いかけた。その男の名前は道明寺司で女の名前は牧野つくし。それは歴史上稀に見る貧富の差がある恋。つま [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 21
  • 和服の女性に先導される高級料亭の一室で開かれる食事会。それは副社長である司のひと声で決定した牧野つくし歓迎会。次の間の奥、青々とした畳の本座敷に設えられた座卓の中央に対面して座るのは、今日の主役である牧野つくしとホストである副社長の道明寺司。参加者はエネルギー事業部石油・ガス開発部別室のメンバーである技術の田中。財務の小島。法務の沢田。そして経理の佐々木。金曜日の夜、集まった4名は副社長の突然の招 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 20
  • 秘書の西田からつくし宛に副社長室まで来るように電話があったのは、化粧室へ行っている時だった。電話を受けた佐々木から早く行った方がいいと言われ、直ぐに最上階にある副社長の執務室へ向かった。最上階のフロアは数階上であり、エレベーターを待つ時間があるなら階段を使った方が早いと思うが、最上階へ階段で行くことは禁止されていた。それは誰であろうとそのフロアに足を踏み入れるなら身なりに気を配ることもだが、軽々し [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 19
  • 司は書類にサインする手を休め、指の関節をポキポキと鳴らした。思わぬことから牧野つくしと食事をしたが、3度目に会った女はよく食べる女だという印象を持った。何しろ司の周りにいた女たちは、小食でフォークの先でサラダを突く程度だったが牧野つくしは違った。初めはおずおずと箸を伸ばしていたが、やがて皿の上に並んでいた肉の旨さに頬を緩め、小さく美味しいと呟いた声は心から出た声だった。横並びの席ということもあり、 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 18
  • 「ええっ!?先輩道明寺副社長とお肉食べたんですか?」「桜子声が大きいって!」「大きいって大きくもなりますよ!あの道明寺さんと高級鉄板焼きの店でステーキ食べたんですよ?いったいどんな理由があってそんなことになったんですか!?説明して下さい!」「説明するも何も…..ご馳走してくれるって言うから…」「だからどうして道明寺副社長が牧野先輩とお肉なんですか?それも高級鉄板焼きの店で!」日曜日に久し振りに会った [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 17
  • ヨーロッパから戻った司は本来なら会社に立ち寄ることなくマンションに帰るつもりでいた。だが美奈が調査員を牧野つくしのマンションに張り付かせ、女の行動を監視させていると訊かされ、自分が何もしなければまた姪が何かすると分かっていた。何しろ1億の小切手を持ち、夫と別れてくれと直談判に行った姪は行動的なのだから。姪の美奈は、成績は抜群な上に椿に似た容姿だったこともあり、傍目には申し分のない少女だったが、裡に [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 16
  • 司が乗ったジェットが東京に着た日。空には厚い雲が垂れ込め雨が降っていて、重く湿った空気は肌に纏いつくようにじっとりと感じられた。だがどこかヒンヤリとした空気も感じられたが、彼自身は寒いといったことはなかったが、それは体調を崩しやすい梅雨寒であり、司が日本を離れる前はなかった季節の移ろいだ。3週間に渡るロンドンをはじめとする欧州訪問は、最後にチューリッヒで行われたアゼルバイジャンでの石油事業に関する [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 15
  • 進から送られて来た荷物は、沢山の野菜。『姉貴。荷物送ったからな。腐らせるなよ』に対しての返信は『今届いたよ。いつもありがとう。絶対に腐らせないから大丈夫』だがそうはいっても、一人で食べる量など知れているのだから、大きなキャベツが4玉というのは明らかに多すぎであり、青虫ではないのだから毎日野菜炒めという訳にもいかず、隣の岡村恵子の所へキャベツ2玉とアスパラガスとブロッコリーとズッキーニを持参した。「 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 14
  • 『本気で嫌われないように気を付けてね?』それは一体どういう意味なのか。佐々木はそう言ったあと笑い「じゃあこれ目を通しておいてくれる?」と言って書類を渡してくると掛かってきた電話に出た。そして副社長の話題はそれきりになった。腕時計を見ると午後の8時を過ぎたところだった。以前の職場と通勤距離はさして変わらず、今のところ会社に遅くまで残ることはないのだが、今日は近くのスーパーで買い物をしたため帰りがいつ [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 13
  • 「部屋の広さのわりには人がいないと思ったでしょ?なにしろここは別室だから。本体は別の場所にあるの。そこには部長もいるし役職者もいる。でもここは副社長がご自分の執務室では出来ないことが出来るようになってるの。だって大きなホワイトボードを執務室へ置くことは出来ないでしょ?」そう言えば、と視線を巡らせてみればただ広いだけのオフィスだと思っていたが、そうでもなかったことに気付いたのは翌日だった。何しろ初日 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 12
  • 「諸君。紹介する。今日からうちのメンバーに加わった牧野だ。滝川産業からの出向で期限付きだが副社長付として働いてもらうことになった」つくしが連れて来られたのは『エネルギー事業部 石油・ガス開発部 別室』と書かれたプレートが扉の横の壁に取り付けられた広々とした部屋。視線をめぐらせたが、広さのわりに置かれているのは、ファイルキャビネットやコピー機、個人用のデスクとミーティング用の大きなテーブルだけという [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 11
  • 出向先は道明寺副社長が指揮を取るプロジェクト。4月の異動があった後の再びの異動は誰もが驚くことであり、つくし自身も驚いているが、目の前にそびえ立つ地上55階地下4階建てのビル全てが道明寺ホールディングスのものだということにも、今更ながら驚いていた。カルチャーショックとまでは言わないが、道明寺という会社の規模から当然と言われればそれまでだが、8階までしかなかったビルの中にあった滝川産業とは規模が違う [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 10
  • 「お帰りなさい。牧野さん」「あ、恵子ちゃん。ただいま。お散歩の帰り?」「え?ええ....そうなんです。この時間ならまだ明るいし、この子も喜ぶかと思って。でもこれから雨のシーズンになるとお散歩も大変です。何しろこの子。雨が大嫌いなんですから。きっと足が濡れるのが嫌なんだと思うんですけど、まさかレインブーツを履かせるわけにもいかないし、私が抱っこして歩いてたんじゃ散歩にならないし、やっぱり雨の日には取り止 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 9
  • 滝川産業で年に2度ある大きな人事異動は3月と9月。全国の主要都市に支店があり、異動になれば4月1日付けと9月1日付けでの着任となるが、この度発表されたのは5月。それは同社にとってこれまでにない画期的な抜擢。特に女性社員のあいだで大きな話題になっていた。なぜならこの会社から一人の女性が道明寺本社へ1年間出向することになったから。その女性は営業統括本部の牧野つくし。仕事は営業のサポート。産業機械専門商 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 8
  • 司はネクタイの結び目を緩め、背広を脱ぎ、煙草を咥えていた。執務室に届けられた全ての書類のサインが終わったとき、時計の針は夜の11時を指していた。それはスケジュールの変更に伴うしわ寄せ。滝川産業へ行く予定は初めからあったが、牧野つくしに会う予定は無理やり入れた。だがどうしてもあの女に会う必要があった。それは腹立たしさが起こした行動。写真だけではなく、実物の牧野つくしに早々に会う必要があった。姪の美奈 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 7
  • 扉をノックし、ひと呼吸置き、どうぞという声が無かったとしても扉を開けるタイミングは間違えてはいないはずだ。つくしは中に入ると静かに扉を閉め挨拶をした。「失礼いたします。営業統括本部の牧野と申します」応接室でつくしを待っていたのは二人の男性。ひとりはソファに座り、もうひとりはソファから離れた場所に立っていた。二人とも黒っぽいスーツにネクタイ姿だが、立っている男性は銀縁の眼鏡をかけ、髪を後ろに撫で付け [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 6
  • 週明け月曜の朝というのは、部署ごとに一週間の仕事のスケジュールを確認することから始まる。つくしが席を置く営業統括本部での仕事は、所謂営業事務と呼ばれる営業のサポートであり、営業担当とのチームワークや顧客とのコミュニケーション能力が必要になる。つい最近もその能力が必要となったことがあった。産業機械専門の商社という特性から、扱うものは機械が多く、特に大きな案件ともいえる大型機械を海外から輸入するとなれ [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 5
  • 姪の美奈は1億で女に自分の夫と別れるように言った。まさかあの子が夫の浮気相手にそこまでの行動をするとは思わなかったが、姉や自分の性格を考えれば不思議なことではない。自分の思いをはっきりと形で表すことをする姪は、行動に移すのも早い。そして、祖母の楓から二十歳になれば受け取れる莫大な信託財産の使い道に躊躇はないようで、早速自分のために使うことにしたようだ。自分の幸せを守るためならどんな手段でも用いる。 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 4
  • 司が世田谷の邸に着いたのは13時半。広いエントランスを抜け、向かう先の部屋で待っているのは姪の美奈。20歳の美奈は、椿の容貌を受け継ぐ母親に勝る美人だ。そして長い黒髪を持ち、背が高くスタイルがいい。見方によっては姉が二十歳の頃かと思うほど似ているところもあり、司は時に懐かしさを感じることもあった。彼女は気質も姉によく似ていて、はっきりと物を言い行動的。つまり有言実行であり、彼女の意思というものを簡 [続きを読む]