アカシア さん プロフィール

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アカシアさん: andante*アンダンテ*
ハンドル名アカシア さん
ブログタイトルandante*アンダンテ*
ブログURLhttp://andantetsukasa294.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説です。CPは司×つくしオンリーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供286回 / 365日(平均5.5回/週) - 参加 2015/11/08 10:28

アカシア さんのブログ記事

  • 出逢いは嵐のように 48
  • 美奈のこととは別に心の中に居座りそうな何かの正体を知りたかった。湧き上がっている思いを確かめたかった。控えめに味見をするようなキスをして、唇を離し女の顔を見れば、瞼を閉じたままの状態でいた。そしてその様子はまるで次のキスを待っているように思えたが、やがて瞳が開かれると黒い瞳は司の顔をボーっと見つめていた。そして突然何かに気付いたように口を開いた。「あ、あの_」だが司は言いかけた女の言葉を遮った。「 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 47
  • 『今でも私と付き合いたいと思いますか』司は今までそんな言葉を言われたことはなかった。それは彼が自分から誰かと付き合いたいといった言葉を口にしたことがないのだから、当たり前なのだが、改めてそう言われると可笑しな気分だった。だが恋を仕掛けたのは司であり、その網にかかったのが目的としていた獲物なのだから、何も考えずにそうだと言えばいいはずだ。だが司は牧野つくしの真剣な瞳に、当初の目的とは別の想いを抱き始 [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜禁断は蜜の味〜
  • 愛の才能は人一倍あると自負する男は、いつ鍛えているのかいい身体をしている。そして裸にネクタイが似合うと言われる男は、社員たちの前に立つ時は当然スーツだが、見ている女性社員たちからすれば、脱がないストリップダンサーのように見えて仕方がない。なぜなら、その立ち姿だけでセクシーだと言われるからだ。そして彼女たちは想像する。セクシーな支社長がスーツを脱ぎ、ネクタイを外し、シャツを脱ぎ捨て黒のブリーフではな [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 46
  • 目的を持って近づいた男に信頼を寄せるようになる。それがたとえ心理学上の出来事が大きく影響しているとしても、牧野つくしが口にした言葉は、司のことが好きだという意思を示していた。司は牧野つくしに恋を仕掛けたが、結婚はもちろん婚約の経験もない男は本気で恋をするつもりはなく、あくまでも姪の美奈の願いを叶えるためだった。そんな男に向かって放たれた男性と付き合った経験が少ないという言葉。それが本当なら美奈の夫 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 45
  • コーヒーを淹れ終えた早川が帰った部屋にいるのは、司と牧野つくし。人間の感情は計算からは生まれないと言うが、それは本当なのかもしれない。何故なら、真正面に座る女から何かにつけて感じられた頑なな態度も今はなく、感じられるのは恐縮しているという感情だからだ。そして女はその思いを口にした。「あの…副社長…靴をありがとうございました」白い頬に少し赤味がさした牧野つくしは、そう言って頭を下げた。「これ高いです [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 44
  • 司がペントハウスの玄関を開けたとき、長い廊下の先にあるリビングの半開きになった扉の向うから聞こえてきたのは、女性二人の笑い声。いつもなら誰もいないその場所は薄暗く迎えてくれるだけだが、扉の向うから漏れる灯りは廊下の途中まで届いていた。そしてこの時間にそこにいるということは、食事は済ませたということだ。司は、ニューヨークの道明寺邸から牧野つくしの世話をする人間を来させた。何しろ冷蔵庫の中にあるのは、 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 43
  • つくしが目覚めたとき、時計の針は午前11時を指していた。それまで目が覚めなかったのは、分厚い遮光カーテンのせいなのか。それとも昨夜の出来事が影響しているのか。どちらにしてもよく寝たといった実感があった。だが実際には手早くシャワーを浴び早く寝ようと横になったが、なかなか寝つかれず、やっと眠りについたと思えば直ぐに目が覚めた。サイドテーブルの灯りをともし、腕時計を手に取り、時間を確認すると1時を過ぎて [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 42
  • 司の周りの女たちは、自分の身体を磨き立て男に見せびらかす。女らしさを武器にして男をたぶらかそうとする。だが牧野つくしという女は、司に対しては、一切そういったことが感じられなかった。一般的に男というのは、可愛げがあり、甘えたところを見せる女が好きだ。そして少し我儘な女の方が可愛いと言う。そんな女に振り回される自分が楽しいという男もいる。だが女たちのその態度は、計算されたものであり、演じている女も多い [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜将来の夢〜
  • ある日、司の元へ届けられた一冊の文集。それは間違っても「文春」ではなく「文集」であり、もし仮にそんな名前の週刊誌に司について書いていることがあったとしても、それは全て嘘であり虚言以外の何物でもない。そして文集は司が英徳学園の幼稚舎時代に書かれたもの。送って来たのはタマ。長年道明寺家のメイドとして働いた老女は、随分と年を取り身の周りの整理。いわゆる断捨離や終活といったものに励んでいた。そこでタマの部 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 41
  • 高速道路をハイスピードで走れば見ることのない景色というものがある。それは見る必要もない景色でありどうでもいい景色。それと同じで普段なら車窓を流れる外の景色など、どうでもいいと見ることはない。だから街中で大勢の人間の中から一人の女に目が行ったのは、車のスピードが出て無かったからであり偶然がもたらしたに過ぎなかった。だがもし司が女を見つけなければ、金を取られただけで終わらなかったはずだ。当然女も自分の [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 40
  • 車から人の流れを見ていたとき、牧野つくしを見かけた。女がブロードウェイの舞台を見に出かけていることは知っていたが、まさか、夜の路上をひとりで歩く姿を見かけるとは思いもしなかったが、偶然というのが世の中にあるとすれば、まさにこのことか。それにしても、あの女は夜のニューヨークがどんな街か分かっていない。このまま放っておけば本人が思いもしない事態に巻き込まれることになるはずだ。それは、性的な被害に遭うこ [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 39
  • つくしは、ひと休みしてからミュージカルに出掛けることにした。昨日グンターから貰ったチケットは、午後8時からの開演であり、その前に食事を取ることが出来た。そしてホテルからブロードウェイの劇場近くまでタクシーで出掛けたが、どこの劇場も終演が10時半から11時になるよ。だから帰りはタクシーの争奪戦で拾うのは大変だよと運転手に言われた。ホテルまで歩いて帰ることも出来るけど連れはいるのか?と訊かれ、いないと [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 38
  • 牧野つくしをどう扱うか。姪の美奈から頼まれた牧野つくしを弄んで捨てるという計画は手段を変えることになる。ニューヨーク滞在はあと1週間あるが、その間グンター・カールソンのことなどどうでもいいといった風になごやかに振る舞おう。牧野つくしはグンター・カールソンを部屋に招き入れ、1時間一緒に過ごした。常識的に考えれば、思慮分別がある女なら男を部屋に招き入れはしない。だが牧野つくしは、付き合っている男がいて [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 37
  • すぐ近くのイベント会場からマイクを通し聞こえて来るのは女性の声。よく訊けば、新発売の化粧品のプロモーションだと分かった。だからここには大勢の女性がいるのだ。アイスクリームを買ってくると言って店に向かったグンターは、数人の列に並んでいた。すぐ傍にいて気付かなかったが、グンターへ視線を向ける女性は多い。ああして列に並んでいても、チラチラと視線が向けられているのが分かる。異国の人で溢れるこの場所でも、金 [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜Field of Dreams〜
  • 大人向けのお話です。未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。******************************道明寺司と言う男はとにかくひと目を引くと言われ、そこに立つだけで誰もが彼に目を奪われる。それがどれくらい凄いかと言えば、男も女もとにかくそこにいる人間の目をくぎ付けにし、その吐息さえも奪っていくと言われている。そんな男がリムジンを降り、長いおみ足で颯爽とロビー [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 36
  • 大都会なら東京と同じだと思ったが別室の佐々木純子が言った『ニューヨークは世界中にある特別な街と言われる街の中でも一番特別な街よ』の意味が分かったような気がした。初夏だと言われる6月のニューヨーク。時間が経つにつれ空の青さが増し、陽の光りが降り注ぎ、気温が上がっていくのが感じられた。つくしの服装は濃紺のテーパードパンツと短めのジャケットに白のシャツの組み合わせ。足元は履き慣れたローファーを履いていた [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 35
  • 6月のニューヨークと10月のニューヨーク。どちらも観光にはベストだと言われるが、6月のその日は晴れて初夏らしい天気だと言われた。だが今頃東京は灰色の雲が空を覆っているはずで傘が手放せないはずだ。つくしは、ホテルのロビーのソファに腰を下ろしグンターが来るのを待っていた。腕時計を見た。午前9時半。待ち合わせの時間まであと30分はあるが、部屋で時間を潰すよりもと早めに降りてきた。ロビーには大勢の人間がい [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 34
  • いつだったか桜子に言われたことがある。『先輩は時代を逆行してます。いい年してまともな恋愛をしてこなかったんじゃないですか』それによく言われるのが、『先輩恋人が欲しくないんですか?結婚したくないんですか?この先もずっと一人でいるつもりですか?』恋人が欲しいとも欲しくないともはっきりとした返事をしたことはない。結婚したいともしたくないとも言ったことはない。この先ずっと一人でいるつもりかと問われたら…分 [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 33
  • 司の言葉にカールソンは表情を変えなかったが心の裡が動いたのは感じられた。そして3人の傍を通り過ぎていく社員たちは日本語が分からないのか。それとも分かっていたとしても見て見ぬ振りなのか。気に留めることもなく真っ直ぐ前を向いて通り過ぎて行く。だがそれもそのはずだ。その場に立ち止まり副社長を見つめるなど恐れ多くて出来るはずもなく、もしそんなことをすれば職務怠慢と言われかねないから誰も足を止めることはなか [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 32
  • 「牧野?」名前を呼ばれた女は振り返ったが、顔が赤く染まっていた。司は鋭い眼差しで牧野つくしの後ろに立つ男を見た。金髪で青い瞳の男の顔立ちは整っていて上背が司と同じくらいあるが、全身を眺めた後その男と視線を合わせた瞬間感じたのは、その顔の何かが変化したこと。だがそれは些細な変化で殆どの人間が気付かないはずだ。だが司には分かった。男がつい今しがたまで女に見せていた柔和な瞳が一瞬で青が本来持つ冷たい色に [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 31
  • 「良かったら僕と出かけない?ニューヨーク初めてなら色々と案内するよ?楽しいところも知ってるしね」13年振りに会ったカールソンはそう言って悪戯っぽく笑ってウィンクしたが、その仕草にはあの頃の青年の爽やかさが感じられた。だが相手は40歳。結婚していてもおかしくない年齢の男性がそんなことを言ってもいいのか。それにその誘いが純粋に街を案内したいという思いだとしても、既婚男性と二人切りで出掛けようとは思わな [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 30
  • 「牧野さん?牧野さんだよね?僕だよ僕。分からない?」つくしが後ろを振り返ると、髪の毛が金色で青い瞳の背の高い男性が流暢な日本語で話し掛けて来た。そしてその男性は僕だよ僕。と言ったが誰だか分からなかった。それに金髪で青い目をした背の高い男性に心当たりは___「え?.....もしかしてグンターさん?!」「はい。グンターです」「え?どうしてここにいるんですか?」「それは僕が訊きたいくらいです。牧野さんこそど [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 29
  • 道明寺司がつくしを欲しがる執拗さは尋常ではない。ニューヨーク本社での勤務は副社長付ということなのか?いや。まさにその通りで文字通り副社長に付いて回ることが求められたが、周囲がつくしを見る目はこの女はいったい何者か?そんな思いが浮かんでいるのが見えた。私はただの出向社員です。そんな言葉を言いたいが、訊かれもしないことペラペラと喋る必要はない。そして副社長の傍にいるニューヨーク本社勤務の社員は、エリー [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 28
  • ホテルにチェックインしたのは夕方4時。ホテルに着いたらゆっくり休めと言われ、勿論そのそつもりでいた。だが案内された部屋が立派過ぎて驚いた。なんとそこはスイートルーム。贅沢な黒革のソファが置かれたリビングルーム。大きな長方形のテーブルが置かれたダイニングルーム。そしてドレッシングルームに大きなダブルベッドが置かれたベッドルームとバスルームから構成されているが、つくしにはドレッシングルームのハンガーに [続きを読む]
  • 出逢いは嵐のように 27
  • ニューヨーク近郊のプライベートジェット専用空港でタラップを降りれば、そこには運転手がリムジンのドアを開け待っていた。大企業の経営者やハリウッドの大物俳優はプライベートジェトを利用するのが当たり前となっているが、その理由は極秘情報のやり取りや書類の作成といったものが出来ることもだが、プライバシーが守られる。他人の目を気にすることがないのが一番の利点だと言われている。司のように名の知れた男となれば、パ [続きを読む]