ポコシュート さん プロフィール

  •  
ポコシュートさん: ポコシュートの小説部屋
ハンドル名ポコシュート さん
ブログタイトルポコシュートの小説部屋
ブログURLhttps://ameblo.jp/pokoshoot/
サイト紹介文オリジナル小説をのんびりと書いていきたいとおもいます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供5回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2015/12/26 01:43

ポコシュート さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 鬼骨抄 16 完結編
  • エピローグ 後期の授業が始まって間もなく麻美と誠一が研究室に現れた。誠一は松葉杖を未だに手放せないようだ。その誠一の世話をまめまめしく麻美がやっている。まるでその姿は夫婦のようで微笑ましかった。「先生。篠原誠一ただいま帰ってまいりました」誠一は直立不動の姿勢を取り敬礼した。「おかえり。勇ましき戦士よ」私は笑顔で二人を迎え入れた。「あっ。ちょっと待って、椅子を引いてあげるから」そう言うと麻美は誠一の [続きを読む]
  • 鬼骨抄 15
  • 約束 私は脇腹に強い痛みを感じて意識を取り戻した。動かすと手足にも酷い痛みはあるものの骨折している様子はなかった。足下で小さなライトが弱々しい光を放っている。「気づいたか。あまり・・・動かない方がいいぞ」重治の声だ。「怪我を心配してくれるのか」「馬鹿な。ここは・・・絶壁の上だ。下手に動けば落ちるぞ」ライトを手に辺りを照らすと重治の言う通り足下の岩盤が少し先で突然消え、その先に暗闇が広がっていた。背 [続きを読む]
  • 鬼骨抄 14
  • 旧友幸いにも重治の襲撃で大怪我を負った隊員はいなかった。何人かは脳震盪を起こしていたがすぐに回復した。それに引き替え、合図と共に鬼の塒口から突入した部隊の被害は甚大だった。四名が死亡、十七人が重傷、九名が軽傷を負った。部隊は撤退を余儀なくされた。重治もかなりの銃弾を浴びたようでその所為か凶暴性が増したようだ。「先生。どうしたらよいでしょう。人質がいる限り我々は不利なままです」矢沢は悔しそうに自分 [続きを読む]
  • 鬼骨抄 13
  • とどかぬ思い 「先生。私に夫を説得させて下さい」沙也香の声はもう震えていなかった。そしてそこからは強い決意が感じられる。「しかし・・・」私は言い淀んだ。「多くの人を犠牲にした夫の行いは許されるものではありません。それに夫がこうなった原因は私にもあるんです」「原因?」「私は菅野の家に伝わる婚姻の禁忌を犯してしまったのです」「婚姻の禁忌・・・」そんな話は聞いたことがなかった。「菅野の頭首は代々の掟とし [続きを読む]
  • 鬼骨抄 12
  • 策略重い沈黙が辺りを支配していた。聞こえるのは水滴が落ちる音だけだった。我々は重治の奇襲を受けた位置からやや下がった位置で増援を待っている。最後に設置した照明の光が届かぬ暗闇からいつまた重治が襲ってくるか分からない。透明な防護盾を構えた隊員達からは張りつめた緊張感がひしひしと伝わってくる。「増援はまだか」矢沢の苛立ちもピークに達しようとしていた。報告では五分前には出発しているのだ。傍らの沙也香は [続きを読む]
  • 鬼骨抄 11
  • 追跡私は沙也香が土蔵の鍵を保管していることを確認すると矢沢と数名の警官を伴って西の蔵に向かった。屋敷の敷地内は各所に照明が設置され昼のように明るく、かなりの数の機動隊員が配置されているようだ。彼等は皆一様に緊張した顔で辺りを警戒していた。「そんな所に地下道があったんですか。山狩りなんぞしても見つからないわけだ」矢沢は腹立たしそうに言った。機動隊員千名、ハンター五十名を投入した山狩りは既に開始から [続きを読む]
  • 鬼骨抄 10
  • 真実空が白々と明けた頃、大型のバスが次々に到着し始めた。矢沢の説明では一日繰り上げて山狩りを始めることになったのだそうだ。またバスに混じって隣接する県の猟友会の車両も増え始めている。今回の事件、死者は今朝方亡くなった警官を含めて3名、重軽傷者9名と近年にない熊害だとメディアが報道していた。国道から村へ通じる林道の入り口は封鎖され報道機関の人間であろうが立ち入りを規制しているようだ。屋敷の中には新 [続きを読む]
  • 過去の記事 …