秕 さん プロフィール

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秕さん: luv can save u
ハンドル名秕 さん
ブログタイトルluv can save u
ブログURLhttp://coolbed622.blogspot.jp/
サイト紹介文諸事情で腕を切れなくなったけどそれでも切りたい二十五歳児
自由文グロ注意
コメントお気軽に
https://ask.fm/cb0622_sheena
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供0回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2015/12/28 22:05

秕 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • トライアングル ◎
  • Cくんを喪失し、僕は脱け殻になった。そのせいか、そのおかげか、性行為に対する生理的嫌悪感が薄まってきている。素肌を重ねたり擦りあったりすることに、どうも悪くないと感じるような回路が構築されつつある。発達してしまったんだなあ、階段をのぼってしまったんだなあ、と、ときおり虚しくなる。発達段階をあらたに踏んだ件については、薬の処方内容を変えたことがビンゴだと考えている。いまの僕の日中の処方は、▼エビリフ [続きを読む]
  • 月が嗤っている
  • ある日、Cくんはいなくなった。突然。事故だった。39度の熱にうなされていた僕がそれを知ったのは葬儀の後だった。Jさんと僕は互いに、さびしさらしきものを埋めあっているだけの関係。だから僕たちはあまり喋らないし、私的な話もしないし、目も合わせない。視線がまぐわうのは、彼が果てる寸前のみ。昨日僕が彼のアパートを訪れたとき、彼は外出する寸前でタイミングが悪かった。だのに、彼は僕を部屋にあげた。そしてろくに服も [続きを読む]
  • ペパーミント
  • 幼なじみの男の子が運転していたバスで、ついうっかり障害者手帳を提示してしまった。僕はその横顔でぴんと気づいたのだが、彼は僕の「動作」のみを見て割引操作をおこなっていて、ほっとした。まあ、ばれてもばれなくても、どっちでもよいのだが。彼について憶えていることは、たとえば小学校のころのラジオ体操、ビーチサンダル。思春期ぎりぎりまでじゃれあうほど仲が良かったこと。それから夜の歩き煙草、足首のミサンガ、夏も [続きを読む]
  • Deathly White
  • あおいあおい、蒼白な夢をみて起きた。不気味というよりも、月をおもわせる幻想的な夢ではあった。以前の僕だったらここでいそいそソラナックスを飲む、が、今の僕にはもうそれは必要ない。ただ正しく服薬し、正しく水を飲み、正しく珈琲を淹れる。最近は拒食ぎみ。ちいさなパウンドケーキひと切れでも、アイスクリームひと口でも吐いてしまう。甘すぎるのだ。サプリメントと、珈琲か野菜ジュースで事足りる。コンサータというドー [続きを読む]
  • 秘密基地
  • 凩の吹くなか、いそいそとJさんのアパートへ駆けてゆく。彼の六畳間は、いまや僕の秘密基地となった。ここでなら僕は、少なくとも今の僕ならば、常に貼りつけている胡散臭い笑顔を剥がすことができる。安息の場所。彼はいつもベッドのなかで蛹のように暮らしている。僕は玄関から無言で入り、鍵をかけ、リュックとマフラーを投げ捨てて、ベッドの毛布にもぐりこむ。そこには杏子色のにおいが充満している。肺にあんずの甘酸っぱい [続きを読む]
  • 浴室
  • 「ねえ、僕を彼女さんの代わりにしてた?」「いや、してない」「どうして?」「…無、ってかんじだった」「あはは、僕もー」ゴムと精液の生臭いにおい、汗、荒れた吐息。Jさんのひとり暮らしのアパート、六畳間の空気が生ぬるくなる。行為が終わったあと、ふたりで浴室に行きシャワーを浴びた。お湯が降りそそぐなか何度も何度も深いキスをした。彼はきっとさびしかったのだろう、僕もきっと、さびしかった。僕には「心」がない、 [続きを読む]
  • アプリコット
  • 杏子色のにおいがするひとに欲情する傾向がある。僕は共感覚で、文字だけじゃなく匂いにも色が視えるからこういう言い方をするけれど、ひとに抱きついたとき、甘酸ゆい杏子色のにおいがすると、すぐにしたくなる。新奇刺激欲求も、ゆき過ぎると困ったもんだ。先日、俗にいうセックスフレンドができた。アーモンド形の眼に栗色の瞳、さらさらなのにふわふわした髪、眼鏡。どこか風貌がCくんに似ていて、欲情して、つい契約を交わし [続きを読む]
  • 処女雪
  • おもいだす、あの日々を。元主治医のPHSを合図に、瞬く間に四人の白衣に取り込まれたこと。権力とはああいうことをいうのだと、おもいだすたびに震える。僕は措置入院を二度経験している。原因は自傷行為。表皮を引っかく程度なら何ら問題ないらしいのだが、僕のは「解剖」レベル。そう元主治医は淡々と告げた。まあ確かに、自分の中身を見てみたかったのもあるし、麻酔がなくても痛くないし、いけるところまではやってみたかった [続きを読む]
  • 冷めた珈琲
  • 先日、知人と食事がてら語りあう機会があった。否、「語りあう」とは言えなかったかも。とにかく彼は一億年分ほどよくわからないことを話し、まくし立てた。衒学しつつ喋り散らす彼は至極いきいきとしていた。珈琲はすっかり冷めきって、どす黒い液面がてらてらひかっていた。そうして最後に、彼は、僕の志す道をけちょんけちょんに否定して帰っていった。「俺が就けなかった職にお前なんかが就けるわけないだろ」「心が読み取れな [続きを読む]
  • Dolly
  • リスベット・サランデルは、僕の永遠の憧れ。今の僕の髪型は黒のドーリー・セミロング。しかしちゃっかりツーブロック。リスベットに闘志みたいなものがあったとしたら、それにどうしても倣いたかった。少し自意識に偏った話を記録する。母に幾度も言われたことがある。「あんたは人の本性を暴き出す天才ね」どういうことか問いつめると、誰もが僕と対面して話し出すと、本性を曝け出さずにはいられなくなるというのだ。思いあたる [続きを読む]
  • 足を攣る
  • 準備体操もせずプールに飛び込めば足を攣る。そんなまぬけなことを、僕は今している。具体的にいえば、組成式もイオンの価数もわからぬまま酸化還元を学んでいる。そういうこと。予備校に入ったタイミングが悪く、こんなことになってしまった。基本僕の学習は「つまみ食い」なのでべつにそのことに違和は無いのだが、やっぱり体系化しなければとなると、予備校での授業に自宅での自習が追加される。それでとうとう、僕の脳はオーバ [続きを読む]
  • 蛍石
  • 脆くて砕けやすい。そういう時分は終わったのかもしれないと思った。蛍石とか、ガラスとか、そういうふうなものを想起させる「何か」が無くなった。外界に出てゆくときも、剃刀やメスを持ち歩かなくなった。僕はきっと何かしら、発達してしまったのだろう。おのれの幼さを倦む。ひたすらに。発達が妨げられるということは、平均基準値に達する時点が遅滞するということだ。童話のような比喩や、飴玉のような瞳や、湧水のような多弁 [続きを読む]
  • psycho-
  • 身体と心は繋がっている、というふうに聞いたことはあった。医療従事者になりたいという思いに変化はない。だが、理転をやめた。僕がほんとうに求めてやまないもの、それは、「医」の世界にではなく「心」の世界に在ったと気づいたからだ。僕が「僕」を操作する過程で、僕は自らを「器」だと認識していた。うつせみのような、琥珀色のはかない器だと。でも、それだけなのだろうか。母親は嘆いた。友人たちは嘆いた。「そんなに傷つ [続きを読む]
  • 正しい闇
  • ひさしぶりに記録をとる。アスペルガー症候群単体だと思っていたおのれの症状に、実は多動が混じっていたことを知った。そうして僕は、ストラテラとコンサータを併せて飲みはじめた。定型発達者の脳の構造がわかったような気がした。こんなにも発作のなき日々。だが、僕はべつにこの病気を治したいとは思わない。正しい闇を知ってしまったから。自傷行為は、服薬内容を変えてから全くといっていいほど無くなった。いまやメロンの網 [続きを読む]
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