itti(イッチ) さん プロフィール

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itti(イッチ)さん: ittiのBL創作小部屋
ハンドル名itti(イッチ) さん
ブログタイトルittiのBL創作小部屋
ブログURLhttp://itti57.blog.fc2.com/
サイト紹介文ボーイズラブの小説/イラスト/記事など 切ない恋愛模様が主食
自由文オリジナル小説・イラスト・漫画など
何でも思うまま創作中
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供324回 / 365日(平均6.2回/週) - 参加 2016/01/12 19:23

itti(イッチ) さんのブログ記事

  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】113
  •  小走りで、俺は元いたホテル横のビルの間へと向かった。入口に目を凝らして見ていると、ほとんどはスーツ姿のサラリーマンらしき人が出入りしている。俺みたいな学生は、ひとりで入って行けば目立ってしまいそう。森や鳥居ぐらい体格も良ければ堂々と入って行けるのにな、と思って見ていると、女子大生が二人、何やら戸惑った顔つきでホテルの前に佇んだ。- アレ、きっと山崎さんの所に行く人だ.......そう思った俺は、声を掛け [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】112
  •  「で、結局、森はオフクロさんの用事があるって事も嘘で.........。研や俺にウソをついて山崎さんと会っているって事か。」「そうなんだよ。どうしてそんなウソをつく必要がある?この前モデルの話は断ったって言ってただろ。別に受ける筋合はないし、鳥居だって断わったって言ってたもんな。」「ああ、あの話は一方的に頼まれただけで、そりゃあ、少しはバイト代みたいなのくれるって話だったけどさ.....。」「え、そうなの?森 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】111
  •  いつもは待ち合わせギリギリに行く俺が、今日に限って早く着くように出掛けたのは、目の前の人物に出会う為だったのかもしれない。たまに来るカラオケルームのあるビルへ向かう途中だった。その一角だけは、オフィスビルやビジネスホテルが建ち並んでいて、俺たち学生には全く縁のない場所。ファッションビルもゲーセンもないし、ファミレスなんかもない。しいて言えばビジネスマンには嬉しいコンビニが数メートルごとにあるぐら [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】110
  •  「.........ねえ、どんなウソつかれたのよぉ、森くんってそう言うの絶対なさそうなのに。」晴香が俺の顔を覗き込むと、少しニヤケた目をして訊いて来る。- マズった.........。コイツには絶対知られたくない事だった。今更反省しても遅くて、答えを聞くまでは俺に付きまとうに違いない。昔からそう。自分の気になる事は、とことん追求するタイプ。それもあって、コイツの前では女の子の話をしたくなかったんだ。なのに、よりに [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】109
  •  「ただいま〜」玄関のカギは開いていて、オフクロが帰っていると思った俺は、仕方なく台所に聞こえる様に声を掛けた。本当は誰とも喋りたくない気分。森にウソをつかれて、その意味も分からないまま家まで歩いて来たが、一気に脱力感が増した。「あら、お帰り。研、ちゃんと森くんのお母さんにお礼言ったの?急に泊めて貰っちゃって。」台所の扉からひょっこり顔を出すと、オフクロが俺に言う。「お礼って、.........森のオフク [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】108
  •  中川には聞いていたが、俺はまだ下駄箱にもたれ掛かりながら森がやって来るのを待っていた。一体何をしに行ったんだろう、モデルの件は断ったって言っていたのに.....。生徒の姿もまばらになった頃、ようやく森が廊下を歩いてこちらに戻って来た。眺めていると、その顔には覇気がなく眉間に刻まれたシワは迫力を欠いていた。不快な感情は全面に出ているが、あの人に何を言われたのか.......。「あ、」「遅かったな、待ちくたびれ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】107
  •  チャイムが鳴るギリギリの時間になって、ようやく森が教室へ入って来た。「どこ行ってたんだよ、戻って来ないのかと思っちゃったよ。」横を通る森に言うと、「うん、ちょっと・・・・」と応える。いつになく歯切れの悪い言い方に、俺は戸惑いを覚えた。何処かに用事があるって、なんの用事?そんな事、根ほり葉ほり訊くわけにもいかなくて、そのまま視線を前に向けるとホームルームの始まりを待つ。授業中も背中に意識が行くと、 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】106
  •  いつものバスに乗り込むと、土曜日という事で社会人は案外少なくて、森と二人で一番後ろの座席に座る事が出来た。目の前には、同じ学校の生徒の姿もちらほら。皆、一様に眠そうな瞼を擦りながら大あくびをしてバスに揺られる。「身体、大丈夫?」森がふいに訊いて来るから焦った。こんな車両の中で、何て言えばいいんだろう.....。「う、ん。別に平気。」「なら良かった。」それだけを言うと、二人黙って窓の外を眺める。昨日あ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】105*R18
  •  ベッドの上で横向きのまま連なって密着した俺と森の肌は、火の様に熱かった。はぁ、はぁ、..........うっ、.............ん、森が、俺の耳元で切なそうに声を上げる。突き上げられるような感覚で、身体ごと揺さぶられると俺の呼吸も乱れた。これをセックスと言っていいのか分からないけど、初めての経験は想像を遥かに超えている。「も、り.........もう、........もう.........ンン.........」またイきそうになって、森の回した腕 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】104*R18
  •  俺の瞳をじっと見つめた森は、少しだけ眉を下げると唇をグッと噛みしめた。その唇が開くと、何かを言おうとしているのが分かる。俺は、じっと見つめ返したまま森が発する言葉を待った。「...........ケンちゃん、......これからオレがする事は、ケンちゃんを驚かすかもしれない。もし、嫌なら言ってくれていいから。」「.....うん、.......分かった。いいよ、森の好きにして。嫌なら言う。」俺にしては気丈に言ったつもり。でも [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】103
  •  森の部屋に入ると、綺麗に整えられたベッドに枕が二つ。いや、正しくは四つあって、外国の映画とかドラマで観る様にフカフカの枕を背中と頭に当てるんだろうな、と思った。「寝るにはまだ早くね?なんかして遊ぶ?ゲームとか.......」俺がベッドの端に座ると言ったが、森はキョトンとした顔で見つめて来る。そう言えば、前にゲームはしないって言っていたのを忘れていた。「あ、ゲームは無いんだっけ。じゃあ、本とか読んだり... [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】102
  •  森の家の浴室には、いい香りのするボディーソープが置かれていて、念入りに泡立てると身体の隅々まで洗った。アイツからいい匂いがするのはこれか......。森と同じ匂いになるって変な感じ。そう思いながらしっかり流すと、浴室から出た。棚の上には、森が置いてくれた着替えが畳んであって、それを広げてみると...............。- おいおい、これは何?ほっそい紐の様なパンツが、大きなTシャツと一緒に置かれていた。しかも、 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】101
  •  折角の二人の時間を.........俺はすっかり居眠りをしてしまい、気が付いた時にはソファーに横たわり肩からブランケットを掛けられていた。「.....森?」見当たらない森の姿を探して声を上げるが、返事は無くて。上体を起こすとブランケットを畳んでソファーのひじ掛けに置く。時計を見ると、もう8時になっていて焦った。こんな時間まで人の家で寛いでいるなんて、俺って図々しいな.....。「も〜りっ!」呼び乍ら廊下に出ると洗面 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】100
  •  顎があがると、俺は森の甘ったるい舌の動きを感じていた。鍋がグツグツと音をたてる合間に、チュッという吸い付くようなリップ音が入り混じって聞こえると、何故か焦りを感じる俺。それでも、今はこうして甘い微睡の中に居たい。もう少し.......。今度は俺が森の首に手を回すと、その唇を塞ぎに行った。なかなかキスを仕掛けて来ないから、俺の方から行ってしまって少し恥ずかしい気持ちもあるが、いつも受け身の俺は今日は攻めた [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】99
  •  「追試も終わったし、森のトコ寄ってもいい?」俺は帰り道、森の自宅があるマンションが見えてくると聞いてみる。突然なのは分かっているが、大抵は森が急に誘って来るし、うちと違っていつも片付いていそうだったから。「う〜ん.................」「...........え?だめ?」「あはは、ウソ、ダメじゃないよ。今夜は母さん遅いんだ。良かったらご飯食べて行ってもいいけど....。」そう言われて、俺は心の中で「よし!!」と、叫 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】98
  •  「研、今度の日曜日カラオケ行かね?」帰り支度をする俺に、鳥居が誘いに来るとそう言った。丁度教科書を入れ終わって、俺は後ろの森の顔を見ると「どうしようかな.....。」と首を傾げた。「森、メガネ買いに行くのいつ?」「え?.........ああ、特に決めてない。」「なら、日曜日にすれば?」「...............う〜ん、ちょっと母さんの用事があって、無理かな。平日ならいいんだけど。」森がそういうから、俺はちょっと残念な [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】97
  •  翌日の事。朝、昇降口で一緒になった鳥居が、「森の件、どうした?アイツに話してやったのか、山崎って人の事。」と訊いてきた。「ああ、鳥居に訊いた事話したら断わるって言ってたよ。」「そっか、なら心配いらないな。今まで一回も話した事なんてないのに、どうして誘って来たんだろうって不思議だったんだけど、森って外見で目立ってるから先輩からも注目されてるのかもな。」鳥居が少しだけ安心したように笑顔で話すが、俺は [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】96
  •  「あの人、大学生の兄貴がいるんだけど、どうもそっちがヤバイ人っぽくてさ、若い奴ら集めて何かのパーティーを開いているらしい。」「パーティー?!」視聴覚室へ向かう途中、鳥居が話してくれて、あの山崎と言う3年生の兄さんの事を訊いた。大学生って、飲みサークルやナンパ目的のサークルがあるって話だった。それで、山崎って人の兄さんはナンパ目的に女子大生を釣る餌として高校生の男の子を使う。「大体さあ、美大生とか [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】95
  •  教室に戻っても俺の心は晴れなくて、後ろに座る森に意識だけ向けるが、何も感じ取れなかった。確かに、あの人は森を困らせる様な事を言った。’見られたら困る’とか..........。でも、森は困らないって言ってたのに、どうして話を受けたんだろうか。断わるつもりだったんじゃないのか?心半分をどこかに置いたまま、俺は午後の授業を受けている。窓の外では風が出てきたのか、校庭のイチョウの枝が大きく揺れていて、俺の胸もザ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】94
  •  「もう、最悪な結果だよ〜〜ん。」昼休みの踊り場に、響き渡るのは鳥居の掠れた声。試験最後の日に風邪をこじらせて、結果追試が2教科。「研、今年も一緒だな。期末は抜けるからな、オレ。」そう言ったが、多分また一緒に追試を受けてる気がしてならなかった。そう、俺も数学と地理の追試を受けねばならなかった。結局鳥居と仲良く追試組になってしまったんだ。「お前、森に教えて貰ったんじゃなかったのか?」横山がすかさず言 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】93
  •  森と二人でそっと一階へ降りて行くと、テーブルの上のどら焼きをひとつづつ手に持って玄関を出る。オフクロは庭先で洗濯物を取り込んでいるんだろう。一応は「行って来る!」と、声だけ掛けておいた。包みを解きながら、どら焼きを一口頬張って並んで歩いて行くが、ほんの少し前の高揚感はまだ消えてはいなかった。それより、俺はどうにも申し訳がないっていうか、ああいうのは二人して気持ちよくならないといけないものなんじゃ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】92
  •  こんな事でいいんだろうか...........。僅かな意識の中で、俺は森の手の中で果てそうになると考えた。俺の耳朶を首筋を森の舌先が這って行けば、それだけで震える程。全てを森に任せて、俺は何をしている?..........ああ、でも、どうしたらいいんだも、もっ、あっ、あっ、....................あ、.............俺の手は、ただ力なく横に投げ出され、森の手を汚してしまったというのに、ティッシュの箱を取ることも出来ないでい [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】91
  •  ふわり、と身体が浮いた様な気がした。まさかそんな筈はないのだけれど、森の腕に抱き寄せられて、自分の回した腕に力が入っていなくても、まるで吸い寄せられる様に身体が持って行かれるのはどうしてだろうか。- やっぱり手慣れている前にも感じた事だけど、くちづけの後にそっと顎の先を舐めて、思わず首を反らしたくなるように仕向けるんだ。それから突き出た喉仏に舌を這わせる。........ぁ、........小さな呻きがあがると [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】90
  •  今度は、俺が玄関で森を待たせて保険証を取りに行った。カギが開いていたので、ただいまー、と声を掛けながら廊下を歩いて突き当りの台所まで行く。すると、晴香が丁度冷蔵庫を開けたところで。「あ、お前、ま〜たそのまま牛乳飲もうとしてんな!ちゃんとコップに入れろよな。」「あ、研お帰り。あとチョットだもん、飲んじゃうからいいんだよー。」そう言ってそのまま廊下へと出た。が、玄関で立っている森を見つけたのか、慌て [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】89
  •  森が保険証を探している間、俺は玄関に座り込むと静かに待っていた。ちょっと前なら勝手に上がり込んでいるところ。でも、今日は森にここで待っている様に言われて、それに従った。リビングの方から出てくると、片手に保険証を持ってもう片方の手には通学用の鞄を持っていた。「え?眼医者へ鞄持って行くの?」森が靴を履くのを見ながら、俺が訊く。「眼科へ行った後、ケンちゃんの家で勉強しようと思って。」俺の質問に、当たり [続きを読む]