itti(イッチ) さん プロフィール

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itti(イッチ)さん: ittiのBL創作小部屋
ハンドル名itti(イッチ) さん
ブログタイトルittiのBL創作小部屋
ブログURLhttp://itti57.blog.fc2.com/
サイト紹介文R18有。切ないけど楽しい物語。同級生、リーマン、日常系のお話です。
自由文オリジナル小説・イラスト・漫画など
何でも思うまま創作中
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供315回 / 365日(平均6.0回/週) - 参加 2016/01/12 19:23

itti(イッチ) さんのブログ記事

  • 君は腕の中・・・ 86
  •  ____ 最悪なのは俺か功の為に何もしてやる事が出来ないうえに、大切な友人の斗真くんをたぶらかしたんだから。物音ひとつしない廊下に耳を傾けながら、斗真くんが功に責められて無けりゃいいが、と思ったりして......。その晩は神経が冴えて眠りにつく事が出来なかった。二週間しか経っていないのに、ひと月以上一緒に居た様な気さえしてくる。それ程までに、俺は斗真くんと居る時間を深く胸に刻んでいた。___ 朝になっ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 85
  •  「 俺が君に来てほしいんだ。オフクロの事は気にしなくていい。 」斗真くんの肩をそっと抱き寄せると云った。ベッドの端に腰掛けて、今にも泣きそうな顔を見ていると堪らなくなる。この気持ちをオフクロに分かって欲しいと思いつつも、どこかで取り繕ってしまいそうで。そんな自分が汚くも思えた。「 貴也さん、........... 」斗真くんの手が俺の背中に伸びる。俺も愛おしくてカレの背中をギュっと抱きしめた。胸が苦しくて [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 84
  •  千里も功も、二人して斗真くんの事を不思議そうな顔で覗き込んでいる。その向かいで、俺はひとり冷汗をかきながら斗真くんの顔から眼を逸らす。オフクロもどうして斗真くんの言動に引っかかるかな〜。そこは受け流しておいて欲しかった。「 斗真には話しただろ?俺がちーちゃんと付き合っている事。今更タカにぃを好きなわけないじゃん。何云ってんだよ。 」功が斗真くんの肩に手を置くと云うから、 「そうだけど、ひょっとし [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 83
  •  固唾を飲んで見守る中、オフクロは口元をキュッと閉めるとこう云った。「 今は賛成できない。 」「 ........ぇ? 」三人が揃って吐息の様な声をあげる。拍子抜けした様な、脱力感のある声だった。「 オフクロ.......... 」俺が呼びかけると、すかさず功も 「どうしてだよ。」 と言葉を発した。てっきりいい感じになって、賛成するものと思っていたのに........。「 ちーちゃんの事は大好きよ。お母さんは貴也とちーちゃ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 82
  •  じっとオフクロの顔を見つめる俺たちだったが、「 美織さんって強いですよ。親に勘当された人と駆け落ちなんて.......。 」と云う千里に視線を移した。思いつめた表情の千里。自分だったらと、心の中で重たい感情を巡らせている様だ。「 パパがね、何があっても私と子供の事は守ってみせるって云ったの。若くても、そういう男気のある人だったから、私は不安を感じなかった。すべてパパに任せようって、そう思ったら気が楽に [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 81
  •  今夜ほど、壁に掛かった時計の針をじっと見つめた事はない。秒針の音はしないはずなのに、俺の鼓動と被っているのか妙に近くで聞こえる気がする。時間が気になりつつも、功と千里の結婚について未だオフクロからの反応がない。驚きの叫びをあげてから、いいとも悪いとも云わず黙って何処か一点を見つめていた。「 あ、っと、.......... それで、功の気持ちは分かったけど千里の方は?気になるのが歳の差だけって事なら 」「  [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 80
  •  「 どうかした? 」テーブルにコーヒーカップを置くと空のお皿をトレーに乗せ換えるオフクロ。「 あ、すみません。今持って行こうと.... 」千里が慌ててオフクロからトレーを受け取ると云った。その場を立ち去ろうとする千里を「 ちょっと、ソコに座って! 」と強い口調で云う功に、俺たちは驚く。「 な、なによ〜、功ってばどうしたの? 」オフクロは訝し気な目をして功を見ると云った。普段、口調は荒っぽいがこんなに [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 79
  • ___ 遡る事2時間前。聞いていた通り千里がケーキを持ってわが家にやって来た。手にした大きな四角い箱はホールケーキの入ったもの。赤いリボンが飾られて、それを目にした俺はちょっとくすぐったい気持ちになる。オフクロは夕方から手料理を振舞う為に早仕舞いして台所に籠っていた。「 悪かったな、わざわざ有難う。ホールケーキなんて小学生の誕生会以来だよ。 」「 あー、私もそうかな。クリスマスもそれぞれが好きなケ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 78
  •  「 オレ、昔からタカにぃよりちーちゃんと居る方が多くって......。本当の姉ちゃんみたいに思ってたんだけど、気が付いたら好きになってた。高校生になってからの話だけどさ。 」功がいつになく照れて頭を掻きながら話す。俺はその様子を背中がむず痒くなるのを堪えつつ聞いていた。笑いそうになって、さすがにそれは失礼かと思い背中をピンと伸ばす。「 お前が高校生の時って、千里が大学卒業して返って来てから? 」「 そ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 77
  •  張り詰めた空気の中、俺と功は息をするのも抑え気味に斗真くんの様子を伺う。スン、と鼻をすする音だけが聞こえて、斗真くんの顔は下を向いたまま分からない。内心では早く謝った方がいいと思う。でも、はっきりとした事が分からなくて、功の話を遮ったままの状態では先に進めなかった。「 ...........斗真、..........タカにぃと何かあったのか? 」功は斗真くんの肩に手を掛けると訊いた。俺に訊かず斗真くんに訊こうとは... [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 76
  •  「 ちょ、....タカにぃどうしたんだよ。まだ何もいってない。 」「 云うな、聞きたくない。 」功の手が俺の膝に伸びてくると、膝頭をグッと掴まれた。自分の顔を見ろ、とばかりに俺に顔を寄せると険しい目をする。回転式の椅子が微妙に軋んだ音を立てて俺の体重が掛かると尚もギシギシと音を立てた。「 ほんと、どうかした?急に........、オレの相談に乗ってくれるものと思ってたのに。迷惑だったか?! 」「 .......... [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 75
  •  夕飯の時にはごく普通に接してくれる斗真くんに、少しだけ拍子抜けする俺だったが、夜、功の言葉通り俺の部屋へやってくると顔付が変わっていて緊張する。目の前に功と斗真くんの姿を置くと、何度も打ち消して来た二人の関係がまたじわじわと込み上がって来た。まさか、俺に告白?!........ なんて事はないだろうな。斗真くんは完全に否定した。功とは友人関係だって。まあ、親しくはあるが......。「 改まって二人で何を?.. [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 74
  •  三階の台所へ行くと、冷蔵庫からお茶を出してコップに注いだ。そのコップに指をかけた所で、「 あ、お帰り。ちゃんとお昼食べたの? 」とオフクロが話しかけてきて、「 ああ、ちゃんと食ったよ。 」と俺も普通に返事をする。でも、内心はドキドキ。斗真くんと二人、ホテルへ行ったなんて事はバレないにしても、隠し事やウソは苦手だった。変な声になってなきゃいいけど.............。「 明日、ちーちゃんがケーキを持って [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 73
  •  店の扉を開けて入るなり、功が「 あれ、斗真.....腰、痛めた? 」と声を掛ける。ヒヤッとした。何故か機嫌の悪い斗真くんの後を追う様に、重い足取りで店に入った俺の足は止まった。斗真くんも一瞬身体が停止したが、すぐに「 大丈夫。ちょっと階段でバランス崩しただけだから。 」と功に云うと倉庫のドアを開けて中へと入って行く。「 タカにぃ、気をつけてやってよ。怪我なんかさせたらシャレにならないからさぁ。 」そ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 72
  •  帰りの車の中、ガラスに額を付けて窓の外を眺めている斗真くんの方を伺うと、頭の中で掛ける言葉を必死に探した。チラチラと視線を送るが、こっちを向く事はしない。まるで俺との距離を取るかの様に、どことなく’話しかけるなオーラ’が漂っていた。あの後、俺と二人でベッドに横たわったまま暫くは天井を仰いでいた。それでも時間が気になりだすと、俺はのっそりと身体を起こす。でも、斗真くんは起きる気配も無ければ手を動か [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 71
  • 【 R18 続く 】 「 苦しくない? 」そう訊ねれば、時折眉根を寄せる斗真くん。カレは俺のものを感じながらもそのまま動けずにいた。「 .........す、こし........だけ 」やっぱり苦しいのか..............。そりゃあそうだよな、指の太さの何倍もある。一気に挿入するのが無茶な話。「 急がなくていい。.......斗真が俺を受け入れてくれただけで嬉しいよ。....... 」「 ぁっ、....... 」俺がゆっくり引き抜こうとカレ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 70*
  •  【 ここからR18です 】 うつ伏せの斗真くんを上から眺めると、ゆっくり後ろに指をあてがった。ゴムの感触が変な感じで、置いてあったローションをたっぷりと垂らしながら進めていくが、少し入った所で斗真くんの背中に力の入るのが分かる。大きくうねった背中はその形をとどめたまま動かない。「 ........痛い? 」指を止めて訊いてみた。「 いえ、.......だいじょ、ぶ..........です。 」「 ホント?嫌なら云ってくれよ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 69
  •  二人して速攻で配達を終わらせると、昨日のホテルにやって来た。一度経験してしまえばこの環境も快適で、昨日は緊張して部屋の装飾を確かめる間もなかったが、今日の俺はゆっくりと部屋の中を眺める事が出来た。大きなベッドはもちろんだけど、清潔感のある綺麗な部屋で、昔誰かが云っていたケバケバしい真っ赤な部屋のイメージは何だったんだろうと思う。それに回るベッドも此処には無い。「 何か飲みますか。買ってきた物.... [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 68
  •  「 僕、正直云うと酒屋さんって暇なんだと思っていたんですよ。功に出会うまで知り合いにはいなかったし、うちの両親もお酒はスーパーで購入していましたから。けど、功に店の事を聞いて意外だったし興味が湧いちゃって.....。 」エアコンの風に斗真くんの前髪が微かに揺らされて、一瞬だけ視線を投げた俺にそう云って話し出す。今どきはスーパーで買う人が多いだろうな。それに酒の安売りをする大型店舗もあちらこちらに出来 [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 67
  •  店に降りて行くと棚の上の伝票に目を通す。今日の配達先をもう一度確認すると、昨日倉庫で仕分けしておいた商品と照らし合わせた。毎日の作業の中で、少しだけ緊張する時があるとしたらこの時間がまさにそう。この仕事を本格的に手伝う様になって、最初の頃は違うものを納品して叱られたり呆れられたり、散々だった俺もここへ来て漸く慣れてきたところ。オフクロの手を借りなくても少しづつひとりでこなせるようになった。同級生 [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 66
  •  目の前の彼をどうやったら独占できるのか。功の友人、いや親友となっているカレを俺だけのものにするには..........?そんなバカな事を日々考えている俺って........「あ、そう言えば明日ケーキ買って来るんですけど、何がいいですか?チョコ系か生クリームかタルトみたいなのとか... 」「 ...... 特に甘いものが好きって訳じゃないから、なんだっていいよ。斗真くんが好きなもので。 」___ 俺にとっては、斗真くんとの [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 65
  •  ___ ダメだな、どうしても功との仲を詮索してしまう。斗真くんの言葉を信じているはずなのに.......。ゆっくりと階段を降りて自分の部屋に戻ると、開店までにはまだ間がありベッドの上にごろんと身体を横たえると天井を仰いだ。毎日目まぐるしい勢いで斗真くんの存在が俺の中に浸透してくると、それを他人に知られたくないという感情とは裏腹に、告白してしまいたい様な気にもなる。オフクロの言葉は耳が痛くなった。俺には [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 64
  •  「ぅお〜っす!」階段を踏みしめる音と共にやって来た功が、眠い目を擦りながら云う。「おぅ、朝メシ、パンとご飯どっち?」「ん〜っと、パンにすっかな。」「じゃあ、居間のテーブルに沢山乗ってるから、好きなの食ってこい。」「あ、斗真が作ったみそ汁も!」「..........飲むの?」「もちろん。愛情たっぷりの味噌汁だもんな、飲むでしょ?!」「..............じゃあ自分で温めろよ。」「オケ―」功は軽く云うと鍋の蓋を取っ [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 63
  •  「 わぁぁっ、いい香りねぇー。 」階段を上がって来る途中でオフクロが大きな声を出すと、居間にいた俺たちの耳にも届いてくる。「 やっと帰って来たか。 」俺はそう云って斗真くんと顔を見合わす。かれこれパン屋に行ってから3〜40分は経っていた。「 上手に出汁も取れたみたいねぇ。香りが違うわ。.......美味しいでしょ、貴也。 」「 あ、ああ、美味いよ。 」殆ど食べ終わった汁椀を手にした俺は、オフクロに満足気な [続きを読む]
  • 君は腕の中・・・ 62
  •  白々と明ける外の景色がカーテン越しにうかがえると、ゆっくり顔をあげて隣を見た。そこに居たはずの斗真くんの姿は綺麗に消えていて、視線を揺らせば床に敷かれた布団のうえで丸くなって寝ている。___ぁ、そうか.......誰かが入ってくるかもしれないから自分の布団に戻ったんだな。一度眠ったらなかなか起きないっていう斗真くんが、珍しく夜中に起きたのか?!そう思ったらちょっと可哀想。ゆっくり寝かせてやりたかったの [続きを読む]