野間 さん プロフィール

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野間さん: 牛のように黙々と
ハンドル名野間 さん
ブログタイトル牛のように黙々と
ブログURLhttp://iroiro915.blog.fc2.com/
サイト紹介文哲学や夏目漱石の感想
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供307回 / 365日(平均5.9回/週) - 参加 2016/01/16 19:27

野間 さんのブログ記事

  • ヘーゲル『小論理学』感想
  • これからヘーゲル『小論理学』を自分なりに考えて読んで行こうと思います。例の「知の楽しみ」の動画を参考にしながら、ゆっくりと、気長に読んで行きます。間違いがあるかもしれませんが、そういうのも気にせずにマイペースでやります。 まずは、ヘーゲルの挨拶や序文を飛ばして、エンチクロペディーへの序論から始めます。 テキストは岩波文庫の松村一人の翻訳です。 第一節【哲学は、他の諸科学のように、その [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 【給料日には仲間と飲むこともある。時には傍の者がヒヤヒヤするようなあぶない足どりで、横丁はおろか表通りも幅が足りないジグザグ行進で帰ってくる。おれもその頃は若くて鬼みたいに丈夫で、酒もうんと強かった。家まではかならず自力で帰ったさ。もっとも最後のところは最低速、つまり四つんばいでたどりつくこともあったがね。イリーナは、そんな時も怒ったりさわいだりはしなかった。おもしろがって、しかしおれを怒らせると [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 【綿入れ上着の右のポケットに手を入れてみると、悲しやベロモール(吸口つき紙巻煙草の銘柄)の袋はべっとりと濡れている。さっき、低くなった舟縁をこえて濁った水を腰のあたりまで浴びたせいだ。】【今思えばうかつだった。私は濡れたベロモールを未練がましくポケットから取り出し、中腰になって、その茶色くふくれた一本一本を、編み垣の上に並べはじめた。】【真昼である。太陽は五月のように暑い。この分なら煙草だってまんざ [続きを読む]
  • 知の楽しみ その1「小論理学」第一節の(1)書き起こし
  • 前に紹介したヘーゲル「小論理学」の解説動画「知の楽しみ」ですが、動画製作者(赤嶺さん)が新しく一から解説を始めています。書き起こしを半分まで書きました。またあとで書ければアップします。(できなければ明日になります)「改行多すぎ!」「ひらがな多すぎ!」など意見・要望があれば言ってきて下さい。それと、今回の動画は書画カメラを使っていて、見る人に赤ペンで指し示しながら解説されているので、実際に映像を見な [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 主人公らは雪解けの悪路の中、長距離の旅に出ることになりました。【じゅうぶんに飼葉を与えられた二頭の馬が、引綱をぴんと張って、ようようのことで荷車を引いて行く。なにしろ車輪が半ば近くまで氷雪まじりの泥沼の中にめりこんでいるのだから、一時間もするうちには馬の脇腹も太腿も細い皮帯の下一面まっ白に泡を吹き、周囲の新鮮な朝の空気にツンとした馬の汗の匂い、馬具にしみこんだタールのぬくもった匂いが、酔わせ [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 今日から『人間の運命』の感想を書き直そうと思います。作者はロシアの作家ショーロホフです。角川文庫から出ているようです。漆原隆子と米川正夫の翻訳です。Amazonでは2千円くらいで売っていて、中古も高いですが、hontoでは定価で売っています。https://honto.jp/netstore/pd-book_03049525.html魅力的な情景描写から物語が始まります。【戦後はじめての春は、ドン川の上流地方で、近年まれにみる足早の力づよい春であった。三 [続きを読む]
  • 少し不調
  • 少しだけ不調です。辛いので、またお酒を飲んでいます。ショーロホフの『人間の運命』の気に入った部分を繰り返し読んでいます。これは本当に面白い作品で、読むと元気が出るような気がします。感想は今は不調で書けないですが、体調が治ったら、良いものが書けそうな気がします。 [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 『人間の運命』で最も感銘を受けた箇所は、主人公が兵隊に取られ、出征する目前の駅の場面です。 日本の小説だったら「お国のために頑張って参ります!」となるのでしょうけど、この小説ではそういった国家主義はあまり顔を出しません。 あくまでも、「残された妻や娘たちが憐れだ」というふうに、愚かな国家主義的なイデオロギーではなく、家族に対する深い愛情が描かれています。 その後、この話の語り部(トラ [続きを読む]
  • 『シェフ』
  • 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画を見ました。これもコメント欄でおすすめして頂いた映画です。結論から言うとめちゃくちゃ面白かったです。非常に単純明快なストーリーなんですが、登場人物たちが魅力的なので、ストーリーが単純明快でも深く心に刺さる物がありました。アメリカの映画ですがやっぱりアメリカ人は感情が深いし、精神レベルも高いと感じます。映画を見てまず驚いたのが、シェフが両腕に大きな [続きを読む]
  • 『きっと、うまくいく』
  • コメント欄でお勧めして頂いた『きっと、うまくいく』という映画を見ました。日本にはあまりない、優れたインドの精神を描いた映画だと思いました。映画は主に「金力と権力と、それらを擁護する俗物との対立」という夏目漱石も取り組んだ課題を描いていました。金力・権力・俗物との対立において勝つ方法は、金力・権力・俗物の精神を超えた、高度の精神を作る事だけです。だから、金持ちと権力者をまともに批判していたら、精神が [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • 【じゅうぶんに飼葉を与えられた二頭の馬が、引綱をぴんと張って、ようようのことで荷車を引いて行く。なにしろ車輪が半ば近くまで氷雪まじりの泥沼の中にめりこんでいるのだから、一時間もするうちには馬の脇腹も太腿も細い皮帯の下一面まっ白に泡を吹き、周囲の新鮮な朝の空気にツンとした馬の汗の匂い、馬具にしみこんだタールのぬくもった匂いが、酔わせるようにひろがった。 馬がとりわけ難渋するような場所では、われわれは [続きを読む]
  • ショーロホフ『人間の運命』感想
  • バルザックを読んでいましたが、ちょっと気分が変わってショーロホフの『人間の運命』という小説を読んでいます。 冒頭にこのようなロシア独特の情景描写が描かれていました。【 戦後はじめての春は、ドン川の上流地方で、近年まれにみる足早の力づよい春であった。三月の末、アゾフ海寄りの地から暖風が吹きこんだと思うと、わずか二昼夜でドン河左岸の砂がきれいにむきだしになり、ステップでは、窪地や谷あいが雪水を [続きを読む]
  • ブログの紹介
  • 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークhttp://ianfukansai.blog.fc2.com/以前も紹介した覚えがありますが、念のためもう一度紹介。このブログの右のリンクにも追加しました。 [続きを読む]
  • 小説
  • アイパッドをいじっていたら、『石碑』というタイトルの、大昔に書いた小説が出てきました。日本語がおかしいですし、破綻だらけですが、朝鮮人軍夫の事を書いているので、一応アップしてみようと思いました。(とはいえ朝鮮人軍夫の被害や苦しみなどが全然描けておらず、そこは反省点です) [続きを読む]
  • 【署名のお願い】牛久入管の被収容者による集団要請 あなたも賛同を!
  • 【署名のお願い】SYI様のブログ記事から一部転載。牛久入管の被収容者による集団要請 あなたも賛同を!https://pinkydra.exblog.jp/27664085/Posted on: 2018年 11月 12日 ますます長期化し、残酷になる入管収容にたえかねて、牛久入管の被収容者が集団要請文を提出しようとしています。当団体は、要請文の作成者の一人からの依頼を受けて、この要請文をウェブ(特設サイト)に公開します。 要請文の作成者たちは、牛久入管の他の [続きを読む]
  • 『フェラギュス』
  • 『フェラギュス』を読み終わりました。『十三人組物語』の中の一つの章で、二段組で113ページという短い小説でしたが、人間の崇高な感情や、信じられないような狡知が描写されており、長編小説を読んだかのような充足感を得る事ができました。…なんか、気の利いた事を書けなくてすみません。 次は『ランジェ公爵夫人』の章を読みます。 [続きを読む]
  • 『フェラギュス』
  • 小説の作法としてある登場人物の視点から別の登場人物の視点に切り替える時、章を変えたり、改行を入れたりといった事をするのだが、バルザックの『フェラギュス』はそういうお約束などお構いなしに物語の視点を頻繁に切り替える。これは昔の文豪に良く見られる特徴というか、スタイルなのだけど、自分としてはこのような技術的なお約束にこだわらない無頓着さは、作者の大胆で鷹揚な精神性が感じられて、とても好感が持てる。技術 [続きを読む]
  • 小説
  • 『タカシ』 でも、どれほどぐるぐる歩き回ってみても、よい考えは浮かんではきません。だからといって、死ぬのはいやです。なぜなら、なんとなく悔しいからです。 (なんであんな悪者の兄貴が生き残って、おれが死なないといけないんだ)そう思ったのです。 その時、なにかを踏んだ感じがして下を向くと、茂みの中で子猫が、まるで押し花のようにペッシャンコにしぼんで、死んでいました。 それを見た途端タカシの [続きを読む]